みんなの議会

新ひだか町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月15日

(1)補聴器購入への助成について/(2)冬の暖房費等の支援について

2021年9月15日、新ひだか町議会の一般質問で、谷園子議員が「補聴器購入への助成について」「冬の暖房費等の支援について」について質問し、健康推進課長 中島健治、福祉課長 渡辺浩之、健康推進課主幹 渡辺由江、副町長 本庄康浩が答弁しました。

質問者
谷園子 議員
答弁者
健康推進課長 中島健治、福祉課長 渡辺浩之、健康推進課主幹 渡辺由江、副町長 本庄康浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 谷園子

おはようございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。初めに、「補聴器購入への助成について」です。高齢化社会を迎え、加齢による難聴が年々増加しています。日本補聴器工業会の調査「ジャパントラック2018」の調査報告ですが、日本の難聴者が人口に占める割合は11.3%で、欧米とあまり変わりませんが、補聴器所有率は14.4%、欧米の所有率の半分以下となっています。ちなみに、イギリスの所有率は47.6%、ドイツ36.9%、フランス34.1%です。その理由の一つが補聴器の価格が非常に高いことで、片耳3万円から20万円、30万円とかもっと高いのもあります。保険適用もなく、また諸外国と比べて国からの補助体制が極めて不十分で、高くて買えない人や我慢する人が多いのです。難聴になると、周囲からの情報量が減少します。よく聞き取れないことから他人との対話がおっくうになると、認知機能の低下や生きる意欲の損失が起きると考えられています。補聴器の普及により難聴に早く対応することは、生活の質を落とさず、日常的な対話や地域住民との交流を促進して、元気に過ごすきっかけにもなります。町独自の加齢による難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度の創設を求めて、以下質問いたします。1、身体障害者手帳を持っている方の国の補聴器助成制度はどのようなものですか。また、当町において国の制度を利用している人はどのくらいいますか。2、日高中部広域連合が作成した「第8期介護保険事業計画」の在宅介護実態調査の中に、本人が抱えている傷病について報告がありました。それによると、眼科・耳鼻科疾患で視覚・聴覚障がいを伴うものが26.5%とのことでした。これは、構成町2町のデータですので、ぜひ当町独自に高齢者に対し、聴覚障がいの有無や補聴器の使用状況などについて実態を調査することはできませんか。3、英国の医学雑誌「ランセット」の研究報告によれば、難聴は認知症発症の危険因子の一つとされています。早期発見・診断で補聴器をつけることが症状の悪化を防げます。補聴器をつけることで余暇活動、社会的参加を促すことが認知症予防にもつながります。それで、1つ目は、高齢者の特定健診の問診の中に聴力についての項目を入れることはできませんか。2つ目、当町もぜひ高額な補聴器の公的助成を行うことはできませんか。次の質問は、「冬の暖房費等の支援について」です。今年の灯油価格は大幅に高騰しています。9月10日時点で1リットル99円です。ただ、これは平均の目安です。お店によっては税込みで101円、102円のところもありましたことを申し添えます。特にコロナ禍にある今年の冬は、在宅で生活する低所得の高齢者をはじめ、障がい者や独り親世帯の生活が心配されます。当町においても灯油代を節約し、厚着をして過ごす高齢者の方々がいます。中には昼間はストーブをつけずに我慢している方もいます。そこで、高齢者や障がい者をはじめとする低所得者の方々に大きな負担となる暖房費等の支援を求めて質問します。1、北海道が市町村へ支援する高齢者等の冬の生活支援事業はどのような事業内容ですか。2、その事業は福祉灯油に活用できますか。また、活用できる場合、高齢者、障がい者、独り親などの非課税世帯に灯油を100リットル支給するとすれば、その試算はどのようになりますか。3、2017年度は、道内179市町村のうち96市町村が福祉灯油助成を実施しています。北海道が公表している実施状況によれば、複数回答で経費の使い道は灯油が96市町村、電気が65市町村、石炭・ガスが57市町村、冬用衣料など19市町村、暖房器具購入が18市町村、その他まきなどの燃料購入費が28市町村ありました。支給方法は、現金54市町村、灯油引換券36市町村、商品券25市町村、現物4市町村です。また、支給額は、1万円以下は48市町村ありました。つまり4,000円とか5,000円くらいで実施しているところもあるのです。このように福祉灯油は、支給方法も支給金額も柔軟に実施できますので、当町においても少しでも冬の生活支援をするための柔軟な検討はできませんか。以上です。御答弁をよろしくお願いいたします。

答弁 健康推進課長 中島健治(健康推進課長は2023年3月まで)

おはようございます。谷議員の「補聴器購入への助成について」御答弁申し上げます。まず、御質問の1点目、身体障害者手帳を持っている方の国の補聴器助成制度についてですが、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の規定の中に、身体の欠損、また損なわれた身体機能補完、代替する用具の購入費及び修理費等が支給される舗装具費支給制度があります。この補装具費支給制度において補装具費の支給を受けられるのは、補装具の種目に応じ対応した身体障害者手帳の所持者、または難病患者等のうち、医師検証による判定等により補装具の必要性が認められる方が対象となり、御質問の補聴器につきましては聴覚障がいがある身体障害者手帳の所持者が対象となります。なお、重度難聴用補聴器は、身体障がいの程度が2級及び3級、高度難聴用補聴器は4級から6級の方が対象となり、費用の負担について原則1割負担となっておりますが、本人負担の上限額は3万7,200円となっておりますので、これを超える本人負担はありません。また、生活保護世帯及び町民税非課税世帯の場合は全額公費負担となります。次に、当町において国の制度を利用している人はどのくらいいるのかについてですが、補聴器に係る補装具費の給付実績で申し上げますと、購入のほか修理も含め令和元年度が8人、令和2年度が12人、今年度においては9月1日現在で2名となっております。次に、2点目、町独自で高齢者に対し、聴覚障がいの有無や補聴器の使用状況など実態調査することができないかについてですが、御質問のとおり、日高中部広域連合策定の「第8期介護保険事業計画」の中で26.5%が視覚・聴覚の傷病を抱えているとの結果がありますが、加齢性難聴が原因で認知症になりやすいという結果が立証されておらず、国においても現在研究中であることなどから今後の推移を見守る必要があるため、現時点では実態調査の実施は考えておりません。3点目の「(1)高齢者の特定健診の問診の中に、聴力についての項目を入れることはできませんか」についてですが、「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」において認知症の危険因子として加齢・遺伝性のもの、高血圧、糖尿病、喫煙、そして難聴もその一つとされており、これに対し防御因子として運動や食習慣、社会参加等、日常生活における取組が重要だとされています。また、高齢者に多い加齢性難聴についてもやはり生活習慣病に関連があるとされており、このことからも疾病の早期発見と自身の健康的な生活習慣づくりを目的とした特定健診、後期高齢者健診の機会において聴力低下に関する啓発を行うことは大変意義があると考えております。このことから、特定健診では国で規定されている質問票の様式を使用しているため、御質問にあった問診項目に聴力についての項目を入れれませんが、今後においては特定健診等の集団健診の場面を活用して、聴力低下に関するセルフチェックや予防的生活習慣についてのリーフレットの配付及び相談などを行うこととし、認知症発症予防のみならず、健康的な生活習慣の普及を図っていきたいと考えております。次に、(2)補聴器の公的助成を行うことができませんかについてですが、補聴器使用と認知症予防の因果関係について様々な研究報告がある中で、軽度から中度の難聴では補聴器の使用による認知機能への影響はなかったとする報告や認知症のリスク軽減のための補聴器使用推奨の根拠が不十分とされる論文も散見されることもあり、今後においてもその動向を注視していく必要があること、また加齢による軽中度の難聴対策として公的助成を行うためには相当な財源負担を伴うこととなり、市町村単独による助成は将来的な財政負担にも大きな影響を及ぼすことが推測されますので、現時点では補聴器の公的助成の実施は考えておりません。認知症予防施策につきましては、その予防として有効である社会参加において生活支援支え合い推進事業にて集いの場の推進を図るとともに、軽度認知障がい対策や集いの場の支援として脳健康度チェックの実施やいきいき新ひだか体操の普及啓発に努めるなど、今後においてもこのような取組を推進し、地域住民の認知症発症リスクの軽減、また認知症の早期発見・対応につなげられるよう努めていきたいと考えております。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

おはようございます。それでは、谷議員から御質問の大きな2点目、「冬の暖房費等支援について」お答えいたします。まず、1つ目、「北海道が市町村へ支援する「高齢者等の冬の生活支援事業」はどのような事業内容ですか」ということでございますが、事業といたしましては高齢者世帯等を支援するための除雪ロータリー等の設置事業、自治会等地域組織による自立支援事業、そして御質問の暖房費等の支援事業がございます。この暖房費の支援事業では、高齢者や障がい者世帯等で低所得の状況にある方々に燃料費をはじめとする冬期間の増嵩経費に対し市町村が支援を行った場合、人口規模に応じ補助金が交付されまして、当町の人口規模で申しますと、当該支援事業全体で事業費の2分の1として限度額は120万円となってございます。次に、2つ目、「その事業は福祉灯油に活用できますか。また、活用できる場合、高齢者、障がい者、ひとり親などの非課税世帯に灯油を100リットル支給するとすれば、その試算はどのようになりますか」という御質問ですが、補助金の対象事業につきましては灯油、石炭、ガス等の燃料費、暖房器具の購入費、冬用衣料費の購入費となっておりますので、灯油を含む燃料費の助成については対象となります。また、高齢者や障がい者等対象世帯に灯油を100リットル支給した場合の試算につきましては、平成26年度に灯油に限らず暖房費の助成事業として行った実績額を参考にお答えさせていただきたいと思いますが、当時非課税である高齢者等各対象世帯には1万円を助成いたしました。仮に灯油単価100円としますと、ちょうど100リットル分ということになります。また、生活保護受給世帯は8,000円を助成し、合計1,914世帯、助成額1,791万円の実績額となっており、これに対する財源として、先ほど御答弁いたしました北海道からの補助金が決定になれば120万円が交付されるものとなります。最後に、福祉灯油、北海道の補助金のことを言っているかと思いますが、福祉灯油は支給方法も支給金額も柔軟に実施できますので、当町においても少しでも冬の生活支援をするための柔軟な検討はできませんかという御質問でございます。当該補助金につきましては、先ほど申し上げましたとおり、2分の1補助、上限額が120万円ということで、財源といたしましてはあまり依存できるものではありませんので、当町といたしましては冬期間において暖房費が通年より上昇し、相当な経済的負担になると判断したときに一定額を助成することを検討してまいりたいと考えております。以上、御答弁とさせていただきます。

再質問 10番 谷園子

御答弁いただきましたので、再質問に入らせていただきます。補聴器の購入のところですけれども、平均価格が片耳で15万円とも言われて、本当に高価な補聴器で、症状が重い方ほど高いものです。初めに確認をさせてください。高度難聴というのが70デシベル以上90デシベル未満、重度難聴というのが90デシベル以上120デシベルですから、本当に高度、重度にならなければ身障手帳はもらえなくて、国の補助が受けられない、そういう理解でいいですか。

答弁 健康推進課長 中島健治(健康推進課長は2023年3月まで)

谷議員おっしゃられるとおり、現在、聴覚障がいの手帳の基準としましては、聴覚障がいの等級にしましては、先ほど申し上げたとおり、2級、3級、4級、6級という階級がございまして、一番低い等級の6級ですと両耳の聴力レベルは70デシベル以上となってございます。ですので、一番重い2級の方ですとそのデシベル数が100デシベル以上という形になってございます。

再質問 10番 谷園子

70デシベル以上というのは、40センチ以上離れるともう話が分からない、日常会話ができないというようなレベルです。大変耳が悪くならないと補助がないと。しかし、現実は誰でも加齢で耳が悪くなってきて、30デシベル、40デシベルという軽度の方から70デシベル以下の中度の方というのが非常に多いのです。この方たちは、自費で購入しているわけです。中には両耳必要なのに片耳で済ませている方もいます。高齢者にとって切実な問題ですので、今回、取り上げました。それで、難聴と認知症予防の関係について質問します。まず、聴力低下に関するセルフチェックとかリーフレットの配付とか相談も行って、啓発をしていってくださるとの御答弁でした。大変大きな前進だと感じました。それで、ぜひその啓発を認知症対策というか、高齢者が元気に生活していくためにも取り組んでいくという御答弁だったのですけれども、ぜひ医療として聴力検査につなげるとか、補聴器の専門家へ相談しやすくする方向でも啓発をやっていっていただきたいのですが、どうですか。

答弁 健康推進課主幹 渡辺由江(健康推進課主幹は2021年9月まで)

特定健診の問診票の中には入れ込むことは困難なのですが、その場面を活用して今後啓発に取り組むということでございます。その中身としましては、セルフチェック、いろんな方式というか、項目はありますが、その中でこれぐらいのチェックがついたら「気をつけましょう」のレベルから何個以上チェックがついたら「ぜひ耳鼻科等の専門科を受診してください」というような項目になりますので、そちらの項目を見て御相談を承って、しかるべきところの情報提供をさせていただくという対応を考えたいと思います。

再質問 10番 谷園子

ぜひ進めていただきたいと思います。加齢性難聴で認知症になりやすいことが立証されていないとの答弁だったのですけれども、答弁でもありましたように新オレンジプランでは危険因子の一つと、うちの町もそれは認めて、例えばうちの町が盛んに認知症カフェとかいろんな生活支援事業取り組んでいるのですけれども、それは社会活動の充実が予防になるという観点だと思います。高齢者になると聴力が落ちてきます。そうなると、日常会話に不自由を来します。それが社会活動の制限につながっていくと。言葉の認識力が落ちることにつながる。これが認知症になりやすいリスクを抱えるということであると。このことは立証されていないというそれもありますが、まずこのことは共通認識であると思いますが、どうですか。

答弁 健康推進課主幹 渡辺由江(健康推進課主幹は2021年9月まで)

新オレンジプランの中に、おっしゃるとおり、認知症のリスクとして難聴は挙げられています。これは、認知症を誘発する要因として難聴があるという考え方と、一方ではいろいろな学術の論文等を調べますと、認知症になる要因と難聴になる要因が同じ場合があります。例えばそれが生活習慣病による毛細血管等の血流低下によるものというような考え方もございました。なので、難聴イコール認知症というところの因果関係が明らかではないというところでお伝えしたかった情報としてあります。ただ、難聴の方が認知症になっているという現状は実際ありますので、少しでも社会参加を促すということは、おっしゃるとおり、大切だと認識しておりますので、生活支援体制整備事業というのでこういったカフェとか集まる場を今後も推進してつくっていく。そして、町民の方がたとえお耳が遠くても誘い合えるような、そういったような啓発、知識の普及等からまずできるところから着手したいと思ってございます。以上です。

再質問 10番 谷園子

高齢者になったら、本当に難聴だけではなく多くの疾患、心疾患なり、脳卒中なり、いろんな病気を抱えていく中で、難聴だから認知症になる、原因になるということは言えないのですけれども、ただ難聴になったときに補聴器というのが治療の選択肢の一つであると。聞こえにくさを最小限に抑えて、日常生活機能や生活の質を改善させる、そのために補聴器を活用していくということになります。高齢者の健康な生活を守っていくと先ほどから御答弁いただいています。そのためにも実態調査というのは必要だと思います。せっかくセルフチェックとか啓蒙活動を始めるのですから、例えば老人会とか認知症カフェとかことぶき大学などのサークルの場でも啓蒙を含めてアンケートなどで聞こえの状態などの調査をしていくといいと思いますが、どうでしょうか。

答弁 健康推進課長 中島健治(健康推進課長は2023年3月まで)

町としましても、いろんな場面を通しまして、難聴、聴力の低下に伴ういろんな施策も講じておりますので、場面場面でそういった相談を受けたり、そういった啓蒙活動を実施するということは考えていきたいなと考えてございますが、実際にアンケートを実施するという御質問の中に、先ほど谷議員のほうからもやはり難聴である方の生活の質を上げるというためには補聴器の使用は必要だという考え方もございますけれども、例えば、認知症ではない方の難聴者を対象とした認知機能に対する補聴器の効果ということも研究されている中で、その根拠がかなり低かったという報告もあったり、実際に補聴器、要するに軽度から中度の難聴者の方で補聴器を使用している方に調査をした結果、社会的な交流への満足度ですとか社会活動、要するに補聴器をつけたことによってこういった認知機能などの影響はなかったという、こういった報告もございまして、町としてはやはり実施による効果が明確でない中でアンケート調査というのは、今時点では実施すべきではないという考えであります。ただ、谷議員おっしゃったとおり、町のいろんな施策の中で、場面場面で相談を受けたりとか、そういったお声を徴したりとか、そういったことについては、今後、検討していきたいと考えています。

再質問 10番 谷園子

追跡調査をしている海外でも日本でもいろんな論文がありまして、初めは効果があったけれども、年数がたったらその効果が認められなくなったというような論文も存じています。ただ、今、御答弁いただきましたが、助成するか、しないかということは別に質問していきたいと思います。補聴器の普及ということで、今もですけれども、御答弁で認知症リスク軽減に補聴器の使用の根拠が不十分と言われて、今後、今そういう研究がいろいろ進められている動向、国の動向を注視されると。ぜひよくそういうことも研究や動向を見て、今後の動向というのをつかんでいただきたいなと思っているのです。最初に述べました医学誌の「ランセット」というところの研究ですけれども、3つの研究をそれぞれ9年・12年・17年間追跡調査をした研究報告です。予防可能な認知症が認知症全体の35%あって、そのうちでも9%が難聴で一番多い。手だてを取ればということで一番多いと出ていました。確かに補聴器をすることで認知症を予防できるという医学的証拠はまだありませんが、不可能かもしれません。高齢者は多疾患で、いろんな病気抱えているのです。ただ、現状では補聴器を使用することで円滑なコミュニケーションが図れることになると。それが生活を改善して、認知症になるリスクも下げるし、高齢者の元気な生活を支えていくと。私は、そのことだけでも補聴器は普及していく意義があると考えますが、どうでしょうか。

答弁 健康推進課長 中島健治(健康推進課長は2023年3月まで)

繰り返しの答弁になるかもしれませんけれども、難聴も含めまして、高齢化・老化に伴いまして身体機能の低下というのはなる方というのはほとんどいらっしゃる中で、社会生活を支援するという観点だと思いますけれども、そういった形で行うということは、どちらにしても実施による効果が明確でない限りなかなか難しいなと感じてございますので、町としましては補聴器助成の支援ではなく、先ほどの新オレンジプランにもあったように認知症の危険因子から守るというか、防御因子としてはいろんな生活、コミュニケーションの場に来ていただくとか、そういった対応が必要だということですので、今現在行っている高齢者の福祉施策ですとか健康施策の中で啓発、また相談業務を行いながら取り組んでいきたいと考えています。

再質問 10番 谷園子

補聴器の助成の対象にするか、しないかということの以前に、まず啓蒙をして、難聴への理解というか、聴力検査の必要性とか、定期健診みたいなことから始めるということで、まずそこからなのかなということは私も思っています。ただ、御答弁でいろいろな場面を通じて調査とかそういうのをしていくということも考えますみたいに言っていただいているので、やっぱりその方向でやってほしいなと思います。補聴器の公的助成を行うために、御答弁で相当な財政負担を伴うし、将来にその負担の影響が大きいと大変な大がかりな御答弁をいただいています。いろいろ調べてみましたが、例えば静岡県焼津市は人口13万人のところで、300万円の予算を組んでいました。65歳以上の非課税で上限が3万円、30デシベル以上の人が対象でした。仮にですけれども、これを当町に換算しますと、人口2万1,000人です。それだとおよそ50万円の予算となります。極端な例かもしれませんが、当町で実際に補聴器が必要な人がどのくらいいるのか、やっぱりそれは調査しないと分からないわけで、調査に基づいて適正な試算をしていくことを求めたいのですが、どうですか。

答弁 健康推進課長 中島健治(健康推進課長は2023年3月まで)

また繰り返しの答弁になるかもしれませんけれども、町として今現時点で補聴器の使用に伴う認知症予防施策というところは、いろんな国の調査ですとか論文等でそういった根拠が不十分とされている中で、まず実施に向けて明確な効果が見受けられないというか、判断できないものについて、まず補聴器自体の助成をするかどうかというのは今現時点では考えていないということを御理解いただきたいと思います。町としては、先ほど申しましたとおり、今までどおりいろんな施策を通じながら認知症にならないような対応、また認知症進行を抑制するような対応について取り組んでいきたいと考えています。

再質問 10番 谷園子

これ以上質問すると押し問答みたいになってしまうのかもしれないのですけれども、ただ膨大な財政負担が生じるかどうかということもいろいろ調査した上で、本当に買いたくて買えない人がどのくらいいるのかとか、そういうことが分かった上でそういう試算というのが出てくるのではないかということは申し上げます。現時点では、地域包括ケアなどを中心にそういう高齢者の健康な生活を守るという立場でやっていくということはよく分かりました。最後ですけれども、これも言っているのにと言われるかもしれませんが、いろいろ全国を調べましたら、8月時点で全国で48市町村、北海道では1市6町村、加齢性難聴への補聴器助成を確認しています。まだまだ全国的に少ないのですけれども、今、増えてきている状況であります。制度設計はいろいろです。65歳以上だったり、もっと若かったりで、非課税のみがやはり多いです。また、40デシベルから50デシベル以上の方ですとか、金額も1万円から上限が3万円とか、その町、その町に合わせた制度になっていました。現時点ではという御答弁ですけれども、ぜひそういう全国の事例を調べて、動向を注視すると同時に調査検討も進めていっていただきたいと思いますが、どうですか。

答弁 副町長 本庄康浩(副町長は2021年12月まで)

今のやり取りの中で、実際にこういうレベルの話というのが一町村で判断するというか、考えるものなのかどうかというところに根本的にあって、うちの町だけが例えば補聴器の支援をしますとなるのが正しいのかどうなのかという判断が非常につきづらいわけです。ですから、先ほど来、担当からも申し上げているのは、今、国レベルでいうと身体障害者手帳の6級までの方々にそういう制度があるわけです。ですから、それが適当かどうかは別としまして、全国レベルの話でこういうふうに考えている。ですから、一町村としてできるのは、いろんなことでお聞きして、もしも本当にそういうレベルまで達している方がおられれば、そういう指導をしていく。専門病院を受診して、例えば6級レベルにありますよとかというところでしていくということが今の町としての方向性でないかと。難聴の話ばかり今されていまして、目が悪い人はどうなるのだと。みんな眼鏡かけておるのに、これはいいのか。何か片手落ちのような気もします。ですから、国レベルでどういうことが国民にとって必要なのか、私どもの町の人たちにもうちの町が特殊であれば、何かのうちの町に理由があって、耳の悪い人がすごく多いのだよということであれば、それは特別に考えなければならぬかもしれません。でも、全国レベルの話をされると、特にうちの町がということでなければ、やはりもっと町ができることから順次担当としてはやらせていただいて、少しでも国の予防や何かは続けていくというような形で、制度設計を国レベルの制度ということで申出していきたいなとは思っておりますけれども。

再質問 10番 谷園子

今、副町長から国レベルの一応問題として、一町村として今できる最善のことをやっていくという答弁だったと思います。国のほうへは、3年前に議会で補聴器助成を要望する意見書を上げております。これあれなのですけれども、本当に日本は遅れているということを申したいと思います。最初に欧米のことを申し上げましたが……

再質問 10番 谷園子

分かりました。今、町村として啓蒙もしていただいたり、アンケートなども検討して前向きにしていただけるという答弁をいただきましたので、ぜひそちらのほうでやっていっていただきたいと思います。この質問は、これで終わります。暖房費の支援についての質問に入らせていただきます。御答弁で検討してまいりたいとのお言葉をいただきました。まず最初にお聞きしておきたいのですけれども、北海道の冬は必ずストーブをたかないと生きていけません。暖房費というか、そういうのは寒さの厳しい北海道になくてはならない、そういうことです。年金生活者とか高齢者の生活実態について申し上げますと、冬は灯油代が気になると。朝はゆっくり起きて、夜は早く寝る。中には夕方の5時とか7時にはもう布団に入って、テレビだけつけて、電気も消していると、そういう方もいました。1月、2月は月2万円は覚悟しなければならない。でも、ストーブは消せない。体が弱かったり、病気があると、寒くすると本当に調子が、病状も悪化するので、その分は食べ物とか衣類を買わないように我慢していると、そういう方もいました。さらに、今、長引く新型コロナウイルス感染症で巣籠もりして、家にいる時間が長いわけです。おまけに換気をしなければならないと。窓を開けなければならない。確実に灯油代――暖房費はかさんでいると思いますが、こういう町民の実態に照らして、この暖房費の助成の必要性というか、そういうことに対して町はどのように考えているのかをまず初めにお聞きします。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

それでは、お答えいたします。最初に谷議員の言われた検討してまいりたいということについては、経済的負担になると判断したときにということですので、福祉灯油を検討していくということではありませんので、そこは御理解いただきたいと思います。今、谷議員がいろいろな例を申し上げていただいたのですけれども、福祉灯油については何度か他の議員からも、近くでいくと昨年9月に城地議員からも御質問あったのですけれども、町としましては一応12月1日を目安として、あくまでも目安なのですけれども、100円を超えるか、超えないか、そのときにその時点だけの灯油価格だけではなくて、その高騰がどのように続くのか、下がるのか、そういうふうな部分も見極めながら考えていきたいと。その考えについては変わっているようなものではございません。以上です。

再質問 10番 谷園子

町民の実態に照らして、灯油助成の必要性をどのように考えているのかということの答弁がなかったように思いますが。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

そういうことも含めて考えていきたいということです。灯油の価格だけではなくて、長引くのかどうか、さらにコロナ禍でというようなお話もあったと思うのですけれども、そこら辺をトータルして、必要かどうかということをまず内部で考えながら進めたいと思います。

再質問 10番 谷園子

聞こうと思っていたことに一部お答えもいただきました。御答弁で、暖房費が通年より上昇し、相当な経済的負担となるときに検討してまいりたいと。これ通年というのは幾らぐらいの価格なのかということを聞きたかったのと具体的に灯油価格が幾らになったらということを聞きたかったのですが、12月1日目安に100円を超えれば、高騰の状況……ちょっとそこをもう一度お聞きします。

再質問 10番 谷園子

すみません。12月1日を目安に100円を超えればという御答弁だったと思います。通年より上昇しという、これは具体的にどういうことですか。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

まず、12月1日に100円を超えれば確実に福祉灯油をやるということではありませんので、そこは御理解いただきたいと思います。「通年」ということを私言ったかどうか、もし言っているとすれば訂正もしなければならないかもしれないのですけれども、灯油の価格が今後もずっと上がり続けるのか、それとも下がっていくのか、そういうふうな社会情勢を見極めながらと。ですから、一応目安としている12月1日の時点だけを見て判断するということではなくて、いろいろな社会情勢、灯油の価格もそうですし、先ほど言ったコロナ禍において換気もしなければならないと、そういうふうなこともトータル含めて考えていかなければと申し上げたところなのですが、御理解いただきたいと思います。

再質問 10番 谷園子

100円が一つの目安であって、トータルに情勢を考えて判断すると。ちょっと申し上げたいのが灯油の値上がり状況というのが昨年と今年で全然違って、昨年、2020年10月から12月と今年の1月頃は80円だったのです。1月に80円だったのが2月に85円、3月に90円、4月と5月が96円で、今この9月に99円になっていまして、やはりこれは上昇していると捉えられるのではないかと。それで、100円が目安というのですけれども、あと1円で100円なのです。ほとんど100円と変わらない状況になっていると。この辺についてはどのように考えますか。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

谷議員おっしゃるとおり、昨年の灯油の価格と今年、年明けてからの部分は単価としたらかなり高い金額で推移はしているのはこちらの福祉課としても理解はしています。ですから、何度も繰り返しになるのですけれども、そういうことも含めて考えていきたいということです。100円と99円で1円しか変わらないのではないかとおっしゃられましたけれども、100円というのもあくまでも目安と。1円しか変わらないからやるかと、そういうふうな考えではございませんので、御理解いただきたいと思います。

答弁 副町長 本庄康浩(副町長は2021年12月まで)

この福祉灯油の話、毎年されておられるのです。この答弁書を書くときの打合せでも今時点で決めていないわけです、一生懸命担当は同じこと言っているのですけれども。それで、今この9月の段階ではお答えできないというのが現状でございます。ただ、例年と違うのは、去年も今年もそうでございますけれども、先ほど御指摘の中にもあったコロナ禍にあって、高齢者含めおうちの中にいる時間が長くなるというところは考えなければならぬな。それから、80円のときから今100円近くなっているよというところの高騰の話もしんしゃくしなければならぬ。ですから、町の方向性として、今後恐らく12月1日というのが例年の基準日的に考えていますから、その時点でどうなっているのかということで、答弁書の話をするとあまりばっさりとしないというようなことは言うなというようなことでお話をさせていただいています。どんなふうな状況になるのか、まだ、町長もこの話については、やる、やらないというのを決断していないのです。ですから、もう少し待っていただいて、市場価格の問題もありますけれども、検討させていただきたいなと思っておりますので、現段階ではこのような状況に今現状あると。おっしゃっている御指摘の点については、十分、私どもの腹の中にもあるということを御理解いただきたいと思います。

再質問 10番 谷園子

まだ決定もしていないし、動向を見ながら検討させていただきたいと御答弁いただきました。確認だけさせてください。12月時点での目安・判断で、一番で灯油代がかさむのが1月、2月でして、そういうことからも延ばし延ばしというか、そういうことをしないで、9月の今言われても分からないと。10月、11月で下がっていくか、どういう状況になっていくか、それも見極めながらということですけれども、そういうことも今から動向を見ながら12月時点では決断を早急にして、助成のことに対して今から検討を内部ではきちっとしているのかどうか、そのことだけを、制度についてしているかどうかを……

再質問 10番 谷園子

分かりました。そういうふうに今検討しているということで理解します。では、最後に1つだけ、この福祉灯油というか、暖房費助成の事業というのが町としても国とか北海道へしっかりした財政支援というのを求めていただきたいということです。この事業なのですけれども、冬の支援事業、1974年には北海道の事業として3,000円の助成券から始まっています。初めは北海道が主体でやっていましたが、1998年に市町村単位になってしまったのです。各市町村が判断してやるものにされてしまいまして、自治体にとっても負担は大きいというのは確かだと思います。この事業が特に高齢者とかにはなくてはならない事業ですので、ぜひ町としても町村会としてもしっかりとした財政支援を北海道や国に求めていっていただきたい。このことはどうですか。

答弁 福祉課長 渡辺浩之(福祉課長は2023年3月まで)

谷議員おっしゃるのももっともだと思います。北海道、国への要望につきましては、そのようなタイミングですとかそういう機会がありましたら訴えていきたいなとは思います。福祉課とすれば、谷議員中心として意見書等も上げていただければ大変助かると思いますので、よろしくお願いいたします。

再質問 10番 谷園子

ぜひ検討するということでよろしくお願いしたいと思います。これで質問を終わります。

出典:新ひだか町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月15日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる