下川町議会 令和4年3月会議 2022年3月16日
(1)産業・移住定住政策と令和4年度執行方針について/(2)食糧、石油、生活必需品について
2022年3月16日、下川町議会の一般質問で、中田豪之助議員が「産業・移住定住政策と令和4年度執行方針について」「食糧、石油、生活必需品について」について質問し、町長 谷一之が答弁しました。
- 質問者
- 中田豪之助 議員
- 答弁者
- 町長 谷一之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次の件名ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の件名の表記です。
質問 2番 中田豪之助
それでは、私の質問を始めさせていただきます。まず、産業・移住定住政策と令和 4 年度執行方針についてです。質問に先立ち、議会基本条例第 19 条第 5 項、3 月の定例会議においては、町政執行方針、教育行政執行方針についても事前通告の内容に関わらずお尋ねすることができるので、その旨、あらかじめお断りしておきます。町政執行方針の「地方行財政を取り巻く情勢は、依然、厳しい状態だが、自ら考え、自律し、提案できる自治体づくりによって乗り切ることができるものと考える。」とは、具体的にどういうことか、お尋ねします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
おはようございます。中田議員の「産業・移住定住政策と令和 4 年度執行方針について」の御質問にお答えしたいと思います。「地方行財政を取り巻く情勢は、依然、厳しい状態が続いているが、自ら考え、自律し、提案できる自治体づくりによって乗り切ることができるとは、具体的にどういうことか」という問いについてでございますけれども、令和 4 年度予算におきましては、一般会計で 52 億 4,700 万円、対前年度比 2.8%増、7 つの会計の総額では 82 億 6,280 万円、対前年度比 9.0%増となってございます。これは総体的な財政状況を考慮したものでございまして、前年と比較して大幅な増とはなっておりませんが、全体としてきめ細やかな予算措置に配慮したものでございます。そのような中で、本町の将来を見据えたとき、重要となるのは生産年齢人口の確保であり、更なる移住の促進や定住のための施策が必要不可欠であると考えております。今後におきましても、先人が守り育てた自然、文化、歴史や伝統を次世代に引き継ぐとともに、本町の財産である森林(もり)と大地と人を守り育て、地域資源をいかした取組みを進めることによって、「2050 年二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロカーボン)」を目指すとともに、「2030 年における下川町のありたい姿」の実現に向けて、各種施策を展開していきたいと考えてございます。本町の強みともいえる森林などの地域資源をいかす独自の取組み、このような取組みを地道に着実に実施していくこと、そのことが自ら考え、自律し、提案できる自治体づくりにつながっていくと考えております。以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。
質問 2番 中田豪之助
今の町長の、本町の強みといえる森林などの地域資源をいかす独自の取組み、それを地道に着実に実施していくことが、自ら考え、自律し、提案できる自治体づくりにつながっていくというお答えでしたが、何か今一歩、具体性に欠ける気がいたします。今年の 1 月、北海道新聞に東川町の適疎という記事が…小さい記事ですけども載っていました。適疎とは、過密でもなく過疎でもないということらしいです。それがきっかけで少し東川町の定住移住政策とか調べてみました。あそこは住宅の景観条例とかもあり、住宅にとてもこだわっている助成事業がありました。紹介しますと、二世帯住宅を造ると 2 分の 1 以内で上限 100 万円の補助、きた住まいるという条件に合った住宅であれば、やはり 2 分の 1 以内、上限が 100 万円以内、町内事業者ですとそれが 150 万円にアップする。二世帯住宅ときた住まいる住宅を合わせると上限が 200 万円で、町内事業者だと 300 万円。それに…もっと条件が厳しいんだと思うんですが、北方型住宅 2020 という条件に合致すると 50 万円上乗せ、薪ストーブを家に入れれば 50 万円上乗せ、カーポートには幾ら幾ら…そのようなきめ細かい施策が取られています。ホームページで調べたんですけれども、平成 15 年にいろいろな移住定住の方を促進する支援策をスタートさせています。それは新規事業の応援であったり、住宅の補助であったりします。平成 15 年には 7,500 人だった人口が、5 年後の 20 年には 7,818 人…318 人増ですね。5 年後の 25 年には 7,994 人…176 人増、平成 30 年には 8,882 人…388人増、令和 2 年は 8,295 人…87 人の減少です。ここらへんでもう適疎という考えが発生して、人口は 8,000 人ぐらいでいい…そんなに増えなくていいという方針が出ているんだと思います。この数字について、町長はどのようにお考えになりますか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
東川町のいろんな事例は、私も東川の町長と一緒にいろんな場に出ることがございますので、情報として得ているところであります。今、制度的な事を中田議員からお話されましたけど、本町も…これまでも快適住まいづくり、あるいはまた住環境整備の制度としては劣るところがないんではないかということで考えております。総額で…例えば新築した場合の町からの補助については、かなり大きなものがございまして、そういう意味では、住宅を整備される…改修についても、新築についても、それ相当の支援がされてるんではないかと感じてるところであります。また、東川町は、管内でも人口増としては本当に数少ない町でございまして、今、議員が仰ったように、この 10 か年の増となったその人口数を見ましても、非常に伸びてるわけであります。これは近隣では東神楽町も 10 年で 6%以上伸びてございますので、そういう意味では、東川町のその取組みというのは非常に評価されるものではないかと思っています。ただ、地理的条件もございまして、旭川からの移住者が非常に多いということであります。そういう意味では、本町は旭川から 100 ㎞ぐらい離れている所にございまして、地理的な条件からいくとやや不利なところもございます。しかし、そのへんはまた…様々な施策によってですね、少しでも町外からの移住者を受け入れできる、そういう体制づくりをしてまいりたいと思っておりますので、御理解いただければと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
今、町長の答弁で、住宅に対する補助、助成というのは、本町でもかなり手厚く、そこを見れば見劣りするものではないと思うというお答えでしたが、それでは、なぜ、この移住定住の数字にこれほど開きがあるのか。それは東川町であれば旭川市からの移住が多いとか、地理的条件で東川町に家を建てて旭川なりに通勤する人もいると思います。そのような条件を差し置いても、本町が何らかの魅力的な具体的な施策を取る必要があると思いますが、いかがでしょう。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
下川では早い時期から環境政策やエネルギー政策に取り組んでいて、その評価が一定程度個人の方にも理解されて、平成 20 年前後から人口が少しずつこう…安定してきたというかですね、社会増減のところでいきますと…緩やかな減になってきてるんではないかと思っております。上川管内 23 市町村ございますけれども、町村だけを見てみますと、上川では 3 ブロックに分かれておりまして、北部・中部・南部とありますけど、この中部地域はやはり人口減少が非常に緩やかであります。ところが上川北部においては、人口減少が非常に厳しくてですね、この 10 年間見ても、市の二つを除いて七つの町村で約 17.5%ぐらい人口が減少してるわけであります。そういう中でも本町だけは 13.1%の減少ということで 4%以上の開きが…実は他の町村とあるわけでございまして、これは早くから環境モデル都市や未来都市、あるいはまたバイオマスの…このエネルギー政策に取り組んできて、そういうところが一定程度、人口減少を抑えてることにつながってるんではないかと思っているところでございます。ちなみに北部では 17.5%でしたけれども、これが中部地域にいきますと 6%台、あるいはまた南部地域では 7%台ということで、北部は非常に条件的に不利地域であるということを御理解いただければと思います。そういう中でも、本町は早い時期から様々な施策を通してですね、そういう定住移住に結びつけて成果が出てるんではないかと思っております。以上です。
質問 2番 中田豪之助
次に、兵庫県の明石市の事例をいささか紹介したいと思います。議会に贈呈された雑誌に明石市市長のインタビューの記事が載っています。議会事務局には、この方の対談の本もありますけれども、ここに…子供を核としたまちづくりが地域活性化の好循環を生むとあります。子育て支援ではなく、子供を核としたまちづくり、この言葉だけで…もうその子供の目線に立って、児童生徒に寄り添った発想、施策が予想されます。調べてみたんですが、これはいいなと思った事例を紹介したいと思います。保育士の方に 160 万円助成するというものです。市内の保育所、認定こども園、小規模保育事業者に採用された保育士が、長く働き続けることができる環境を整え、中堅保育士に至るまで切れ目のない処遇改善を図るという目的です。採用後 3 か月以内に 10 万円が支給されます。その後 6 年間、1 年ごとに 20 万円支給されます。7 年目に 30 万円、合計で 160 万円支給されるということです。そして、この雑誌に令和 3 年 12 月のデータとして紹介されているのは、出生率が 1.7人だそうです…明石市。全国平均は 1.36 人です。下川町は、ホームページで調べたところ、平成 27 年のデータが載っていましたが 1.28 人でした。もし、今、下川町の出生率ですね…最新のものが…平成 27 年より新しいデータが分かればお示しいただきたいんですが。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
ちょっとデータについては今…手元にありませんので、後日、調べて御報告したいと思いますが、明石市の実態については、私…よく把握してございませんけれども、人口規模がおそらく 14 万から 15 万人の市ではないかということで考えております。そういう中で、子育てだけではなくて、子供を中心としたまちづくりをやるっていうことで、所管をしっかり持ってですね、そして明石市は取り組んでいるのではないかと、そのように考えております。保育士等に 160 万円を支援するということで…今、御報告がございましたけれども、これは保育士ばかりではなくて、今、人材においては当然…介護福祉士にしても、看護師にしても、あるいはまた、障がい者を支援する支援員にしてもですね、町としては一人一人本当に必要としてるところでありまして、保育士だけを特化させて、そして支援金を出していくというのはかなわないところであります。そういう意味では、本町が厳しい中にも人材を求めてですね、今後も様々な手立てを打って、そして人材確保をしてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解いただければと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
データの件は後ほどで結構です。明石市は…更に紹介させてもらいますと、人口は 9 年連続増加、生活満足度関西エリアで 1 位、税収は 7 年間で 30 億円増加、地価が 7 年連続上昇という大変好成績を収めている自治体と考えます。明石市市長は、人口を増やしたいのではなく、あくまで子育てがしやすい、暮らしやすい町をつくるのが目的ということを仰ってます。発想の転換っていいますか、本当に市民の目線に立って、市民の幸福を第一に考えているからこそ、人口でも、出生率でも良い循環が生まれているのだと思います。町長は、よく…交付税がほとんどで、財源がないということを仰いますが、明石市では、政策の見直しを行って、「これはやるんだ」「これはしないよりはした方がいい」「しなくてもいい」「やらない」、この 4 段階に仕分けを行い、見直して、不要なものはやらない、そこで財源を捻出して、子育てなり、子供を核としたまちづくりの財源を捻出すると言っています。この点、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
本町でも…人口規模が明石市とかなり違いがございますけれども、考え方は同じじゃないかなと思います。当然、行財政改革の中でしっかりと施策を確認しながらですね、そして将来に向けてしっかりと打っていくということが大事なんじゃないかと思っています。明石市の場合はですね、やはり神戸市とか大阪府という近郊に大都市が控えておりまして、実は定住移住施策をしなくても人口が増えている町であります。人口の増える町というのは、実は子育てに非常に苦労しております。保育所が足りないとか、幼稚園が足りないとかですね、当然それに伴って施設を作ると保育士が足りなくなってきます。そういう…どちらかというと施策として打ち出してはいないけれども、結果として子供たちの人口は増えていくって都市がたくさんあるわけでありまして、そういう意味では、本町はそことは比較には…少しならないところがあるんではないかと思っています。しかし、社会構造っていうのは、大都市でも…また我々の小さな町でも同じようなものを持ってますので、参考になるところはしっかりと参考にしながら、取り入れることが可能であれば、そういう施策も検証していく一つではないかと思っておりますので、明石市ばかりではなくてですね、全国の様々な事例を参考にしながら、今後も取り組んでまいりたいなと思っております。以上です。
質問 2番 中田豪之助
以前の執行方針とか、町長のお言葉には、よく選択と集中ということが出てきました。最近、あまりこの言葉を聞きません。施策の見直し、仕分け、まさに選択と集中だと思います。幸せ日本一の町をつくるというゴールを掲げて、そのためにサブゴールとして、例えば循環型森林経営の基盤強化という…サブゴールは複数…三つのうち一つあったとします。そしたらそれのための戦略、例えば北の森づくり専門学院と連携して、本町で夏合宿を行うとか、あるいは混交単層林の単木施業とか、そのようにゴールがあって、戦略があって、戦術がある。そのような階層的に施策を捉えて、選択と集中、財源を捻出する。先ほどの町長の答弁で、地理的に東川町は恵まれている、明石市は恵まれている、恵まれている中にはデメリットもあるかもしれないけども、本町にはかなわない…上川北部だ。しかし、上川北部であろうと、下川町であろうと、ここで生き残るしかないんですから、そのように選択と集中で下川らしい…下川らしさを伸ばしていくべきだと考えます。いかがでしょう。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
中田議員の仰るとおりでありまして、選択と集中は最近使っておりませんけれど、もう当たり前のように…この選択と集中というのは私ども職員は考えながらですね、ハードとソフト…特にハード面については、公共施設管理について…もうお示しをさせていただいて、目標値も作っておりますし、また、ソフト面におきましては、この 3 年間で団体補助も 10%削減するという厳しい運用もしております。そういうような件から考えますと、しっかりと施策の検証をしながら、PDCAをしっかり回していくということが大事だろうということで考えておりますので、今後も引き続きですね、下川町の持続可能なまちづくりのためには、そのへんを重視しながら進めてまいりたいなと思っております。以上です。
質問 2番 中田豪之助
次の質問に移りたいと思います。本町はSDGs7 つの目標、下川町のありたい姿で、「人も資源もお金も循環・持続するまち」を掲げています。また、基幹産業である林業は循環型森林経営を実践し、再生エネルギーの導入にも力を注いできました。このような状況で、林業、農業、エネルギーなどの分野において、どのような政策を推進していくのか伺います。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
下川は歴史的にも林業、そして農業というのは、基幹的な産業でありますので、ここをやはり柱に据えてですね、そして二次産業や三次産業にしっかりつないでいける、そういう施策を今後とも取り組んでまいりたいなと思っています。ただ、やはり行政だけの施策では限界がありますので、いかに地域経済の…事業者の方々がそこのところを受けてですね、そして発展的な考え方の下に推進していただけることがふさわしいんではないかと思っておりますので、情報提供等も含めて今後とも取り組んでまいりたいなと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
このような質問をした背景には、最近の国際情勢があります。ロシアは塩化カリやリン鉱石の鉱山を持っていて、しかも天然ガス、石油など、低コストなエネルギーで窒素肥料原料を合成しています。大変な肥料輸出大国です。例を挙げますと、硝酸アンモニウムが 430 万t、これは世界の 49%のシェアです。尿素 700 万t、18%、塩化カリ 440 万t、30%で、これらは世界 1 位です。ほかにリン安が世界 4位だとか、そのようなトップに近いシェアの肥料原料を輸出しています。ブラジルの農業というのは 1 億t近い大豆を輸出しています。そして肉牛やブロイラーの生産基地です。日本にもブラジル産の鶏肉はいっぱい入ってきています。しかし、ブラジルの肥料の 83%が輸入で、ロシアからの輸入がそのうち 2 割以上だそうです。今年に入って、食料品は…もう値上げ値上げです。それは輸入品が高くなって、しかもコロナの影響で、トラック輸送、港湾での荷揚げ、それから農業に関わる外国人労働者、食品加工に関わる外国人労働者が不足しているということが背景にあります。商流と物流の両方の面で値上げの圧力となっています。このような中で、小麦や大豆、輸入価格が高騰するというのは、国内の生産者にとっては追い風となるはずです。このような状況で、町長は本町の農業政策、いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
背景については、今、中田議員がお話をしましたので割愛させていただきますが、町といたしましては、大変…外国人労働者の問題、あるいはまた物価上昇についての問題、こういうところは危惧してるわけであります。しかしその一方で、下川町も今、新規就農者の呼び込みをして、一人ずつ増えてございますけれども、やはり日本の自給率を高めていく上では、生産できる農業者の継承が必要でありますし、また、新規参入が必要になってくるんではないかと思っております。40%という…その自給率を 50、60 と上げてですね、輸入に依存しない、そういう自給政策をしっかり国としては取っていただくとともに、それと自治体が歩調を合わせてですね、独自の政策を作りながら、そういう農業政策を今後とも進めてまいりたいなと思ってるところでありますので、御理解いただければと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
今年…2022 年、下川町SDGs未来都市計画ですね、この中の環境のところで、熱エネルギー自給率…2019 年には 56%だったけど、2030 年には 60%を目指す。見なし電力自給率は、2019 年に 96%で、2030 年に 104%を目指す。そして、見なし食料自給率…2019 年には 592%、2030 年には 620%を目指すということが未来都市計画にうたわれております。このような国際情勢の中で、後継者の問題もそうですが、町としては見なし自給率でなく、本当の自給率を少しでも上げる…そういう方針を訴え、施策を打ち上げていくと、移住定住にも好影響が出ると考えます。町長いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
ここ 10 年の中でですね、農業生産額っていうのは、10 年前は20 億程度だったものが、現在 30 半ばぐらいまでの生産額に上がっております。これはやはり様々な施策を町として取ってきたということが一つあるんではないかと思っています。それによって生産額、生産量が上がってまいりますと、当然地域内の自給率、そして国内の自給率への貢献が出てくるものということで考えております。北海道は、今、自給率が約 200%といわれておりますけれども、限りなくですね、国内において食料基地として北海道の位置づけというのは非常に重要視されていくんではないかと思っております。今回、議会で議決されましたウクライナ問題に対しましても、非常に国内にも物価指数のところで影響が出てくると思います。既に石油においてはそういうような兆候が出始めているところでありまして、当然これに伴って食料等も今後影響が大きなものになってくるではないかと思っておりますので、十分注視をしながらですね、本町としても取り組んでまいりたいなと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
今年の 2 月下旬に札幌の方で大変な大雪が降りました。私の家は生協の宅配を頼んでるんですが、あの大雪の影響で野菜が来ないとか、冷凍食品が来ないとか、そういう影響が出ました。大雪で物流がストップして…これです。現在のような国際情勢、しかもトラック輸送、港での荷揚げ、そういうところでも労働力が不足、国際情勢で輸出を制限、このようになってくると宅配だけではなく、昔のニュース映像で見たように…スーパーの棚に商品がもうない、コンビニの棚にもう商品がない、そのような事態が発生するんではないか、そういう危惧を持ちました。そんな中で、下川ではバイオマスなり、畑なり、ビニールハウスなり、自給の道があるので、東京とか大都市よりは恵まれていると思います。是非その強みをいかした施策をやるべきです。ここで、通告はしてないんですけれども、執行方針の中にある自治体DX…デジタルトランスフォーメーションですね…のことについて、少しお尋ねしたいと思います。フィッシング詐欺というのが最近非常に多いです。実在する企業を騙ったメールやショートメッセージを個人に送って、偽のサイトに誘導する。個人情報やクレジットカード情報、パスワードなどを捕ろうとするものです。町長のところにもこのようなフィッシング詐欺メールは来ますか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
実態としては…調べておりませんけれども、やっぱりスパムメールがたくさん来ているようでありますので、そのへんは…どのぐらいの件数かというのはちょっと把握しておりません。以上です。
質問 2番 中田豪之助
データなんですけれども、フィッシング詐欺で報告のあった件数です。2019 年に 5 万 6,000、2020 年は 22 万 5,000、2021 年は 52 万 7,000 件です…ものすごく増えてます。個人的な印象としても、昔と違って最近のは非常に精巧に作られています。うっかりこっちが急いでいると、そこをタップしたり、クリックしたり、引っかかってしまうような…精巧にできています。例として挙げさせていただきますけども、楽天ユーザーID確認パスワード再設定の御案内、auPayアカウント一時停止、Amazonアカウントを利用制限しています(重要)、VISAカード重要なお知らせ(利用停止予告)、docomo未払い料金お支払いのお願い、こんなようなタイトルで来るのはフィッシング詐欺のメールだと、これはもうネットに載っています。冷静な時は調べれば分かるんですけれども、調べないと分かりません。今度、本町でも導入するデジタルトランスフォーメーションです。マイナンバーカードの普及ということが非常に重点施策としてうたわれております。政府の文書から抜粋したんですけれども、マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ報告において、本人同意に基づき、基本 4 情報を署名検証者に提供する仕組みを構築し、令和 4 年度にサービスを開始することを目指すとされた。その結果、署名検証者においては、直接本人に照会することなく、住民の最新の住所、情報等を取得することが可能になるとあります。このようにフィッシング詐欺とか…巧妙になっている現状で、マイナンバーにより基本 4 情報…本人の知らないところで住所を第三者が取得することは可能になります。このことは、町長いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
議員が仰るように、このフィッシング、あるいはまたスパムメールというのは、非常に増加しているというのは、様々な情報の中から得ているわけであります。実際、DX につきましては、先般の議会の中で説明をさせていただきましたけれども、いずれにしてもそのウイルス除去を含めてですね、100%のものというのはなかなか難しいところがあろうかと思います。しかし、職員一人一人がそのへんしっかりと留意しながら、スパムメールについてきた添付ファイルは開かないとかですね、あるいはまた事前に…先ほど議員が仰ったような情報をしっかり得ておくとか、こういうような注意をする視点が必要ではないかと考えてございますので、今後とも十分に方向性を示しながらですね対応してまいりたいと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
令和 2 年の 1 月 1 日ですね、日米デジタル協定が発効しました。この協定について、町長は御存知でしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
新聞等で出ているのは見たことあります。中身はあまり詳しく分かりません。以上です。
質問 2番 中田豪之助
デジタル協定…いろいろあるんですけれども、国民にとって、本町町民にとって重要だと思われるところは、個人情報等のデータは国境を越えて移動させても構わない、ソースコードやアルゴリズム等の開示要求は禁止、外国企業が日本でデジタルビジネスをする際、個人情報を日本国内に置く要求はできないということがうたわれています。平たくいうと、外国企業が…AmazonとかIBMとか…いろいろありますけども、日本で仕事をして、クラウドなりそのサーバーを日本に置いてくださいということは要求できないということです。そして、アメリカでは 2018 年にクラウド法という法律があって、アメリカ国内に本拠地を持つ企業に対して、国外に保存されているデータでも開示要求できるという法律ができています。また、中国では国家情報法により、中国人は中国当局に求められたら持っている情報を全て提出することを義務づけられているそうです。これはもう国が協定を結んでいることなので、どうしようもないことです。皆さんもう御存知かと思いますが、以前 、JR東日本では、Suicaの利用履歴を企業に…利用者に無断で販売して、大変な問題になりました。一回その時にやめたんですけども、今またデータを販売しようということが検討されているそうです。この問題は、データが暗号化されてるか、匿名になってるかどうかではなくて、今そのデータを買うような企業は、匿名化されたデータから個人を特定することなどとても簡単にできるそうです。JRの場合は、利用者側が転売拒否申請書を提出しなければならず、データの主権は誰にあるのか。本町でも、普通日本で…私の住所や氏名、生年月日、性別、そんなものを知ったって何の得になるのか…俺、大して損しないよって思うかもしれません。そこのところの意識がまだ皆さん低いと思います。EUでは、こういった個人情報を基本的人権としてデータの扱いを定めております。アメリカでは、データをタダで手に入れた企業が、そこから利益を得たらば、その一部を顧客に還元させる法案が審議に入ったそうです。このようなデジタル協定とか、個人の 4 情報、主権はどこにあるのか、そのような状況を考えると、今回のデジタルトランスフォーメーションは、業務を効率化して、その分浮いた時間を町民への行政サービスに回すという…良い面もありますが、反面…危険な面もあると考えます。町長はいかがお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
やはり個人情報の取り扱いというのが…しっかりこう…堅固なものにしていく必要があるだろうと思っています。今の特殊詐欺というのは、ほとんどが…やはりそういう住所、氏名、連絡先、こういうところが漏えいしたり、関係する職員が紛失をしたり、こういうところから実は端を発してるんではないかと考えておりますので、十分にマネジメントをしっかりとしながら、今後DXに取り組んでいく必要があるんではないかと思います。以上です。
質問 2番 中田豪之助
アメリカは良くも悪くも…悪い方なんですけど…大分日本より先を行ってまして、もう 1970 年代に福祉予算…福祉事務所に対してデジタルトランスフォーメーションを導入したそうです。事務の無駄をなくして、本当に必要な人に必要な公式サービスを届けようという目的で始まったそうです。そのために一人一人の氏名、年齢、社会保障番号、家族関係、勤務先での評価などを集め、そのために中央政府と地方政府、各省庁と裁判所、警察、福祉事務所などのデータをデジタルでつなげて共有したそうです。そして、申請者の申請した内容をチェックして、自己申告の情報と矛盾がないかチェックしたそうです。今まで現場で申請者の話を直接聞いていたケースワーカーの給料は下げられて、受給資格を認定する裁量が取り上げられて、一方で申請を却下して候補者をリストから消したケースワーカーにはボーナスが支払われたそうです。貧困層の人は、申請書類とデータの間に矛盾があると、膨大な書類手続を最初からやり直される。これで福祉予算は大幅に下がったそうですけれども、結局デジタルで負担が増えて、そのような申請自体を諦める人が増えたそうです。2006 年にインディアナ州というところでは、給付審査に要する時間削減をボーナス対象としたそうです。多くのスタッフが申請者の電話をできるだけ短時間で切り上げる、そうしたら 2 年間で却下率が 5 割アップしたそうです。これでは本末転倒、かえって困窮者の困窮を深めます。デジタルのような技術を導入するだけでなくて、立法の力で町民の大切な個人情報を守り、アルゴリズムがすくいきれない日常の営み、地域住民とともに語らって、泣き、笑い、そのような役場職員がいる、困った時には耳を傾けてくれる、こうあるべきです。一人一人のニーズに合った多様な幸せが実現できる社会、誰一人取り残されない社会を実現したいものです。今回のCIО補佐人は民間企業から派遣され、副町長がそのCIОとなると伺ってます。しかし、町長自らですね、下川町のDXチームに参加して、手段と目的を峻別して、町民の福祉、個人情報のガードをお願いしたいと思います。最後に、第 32 次地方制度調査会というところで、2040 年から逆算し顕在化する諸問題に対応するために必要な地方行政体制の在り方に関する答申というものが出ています。地方行政のデジタル化についてです。この中で、この制度調査会は、システムの標準化に伴う業務プロセスの標準化に当たっては、団体規模による際とともに、業務の内容や組織のあり方について地方公共団体が有する自主性に配慮すること、標準を設定する主たる目的が住民等の利便向上や地方公共団体の負担軽減であることを踏まえ、地方公共団体が合理的な理由がある範囲内で説明責任を果たした上で標準に寄らないことも可能とすることが必要であるという答申を述べています。これを参考にして質問を終わりたいと思います。町長、見解があれば、お聞かせください。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
既に 20 世紀から情報化社会という時代が到来し、そしてそれが特化して今デジタル社会に移行してきているわけでありますけども、そのデジタル社会に入る前から…やはり公務員としての守秘義務、あるいはまたマネジメント、そして公共サービスというのはしっかりやっていかなければならないという、そういう経過を踏まえているわけでありまして、今後デジタル社会が到来した中で、様々なシステムを導入していかなければならないわけですが、一般職として採用しているのは総合行政でありますので、なかなか専門的な運用をしていくことがかなわないわけであります。そこは少し時間をかけて、国からの様々なガイドラインやマニュアル、こういうところを学習しながら導入し、さらにはエキスパートな方々を迎えてですね、そしてアドバイスを頂き、一緒になって公共の様々な施策に取り組んでいくっていうことが大事なんじゃないかと思っておりますので、そのへん意を決してですね、しっかり取り組んでまいりたいと思いますので、御理解いただければと思います。以上です。