士別市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月12日
士別市21世紀型農業経営について
2024年9月12日、士別市議会の一般質問で、中山義隆議員が「士別市21世紀型農業経営について」質問し、経済部長 坂本英樹、生涯学習部長 三上正洋、市長 渡辺英次が答弁しました。
- 質問者
- 中山義隆 議員
- 答弁者
- 経済部長 坂本英樹、生涯学習部長 三上正洋、市長 渡辺英次
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 中山義隆
それでは、次の質問に入りたいと思います。士別市21世紀型農業経営について。近年、本市でも少子高齢化と話題の一つになっているところであります。部門別に見てみると、農業に対しても高齢化が進み、農地のあっせんについてでも苦戦している状況であります。農地の流動化は避けられない状況です。隣接地なら売買はスムーズにあっせんできますが、離れ地や山間地域などについては苦戦する状況です。離れ地や山間地域など、隣接地も含め、規模を拡大しなければならない状況に対して農地を守ると、開拓魂を持っている経営者に対し、近代化農業経営に対して経営安定支援金などの支援があれば、規模拡大経営が行われるようです。その支援体制のお考えをお聞きいたします。大型機械の導入や大型機械装置などに対して、作付体制の支援事業などは、また、IT農業の振興としてGPS装置、グローバル・ポジショニング・システムは、金額が安いもので50万円、より性能がいいものにすると300万円以上となっております。GPSを導入することに対する補助支援、また、農薬少量化散布や鳥獣被害防止に向けた農業用ドローンの補助、ドローンもピンキリで100万円から300万円程度します。ドローンの本機だけでは駄目で、附属のバッテリー、発電機などが必要とされているからです。各GPSやドローンについても、高性能化の機械を導入するに当たり、価格が高額なために、少しでも補助制度、補助支援事業などを導入してはいかがか。また、ドローンについては国家試験での資格免許が必要となるため、なかなかトライする農家が少ないため、補助支援対策などを考えてみてはどうでしょうか、お考えをお聞きしたいと思います。担い手支援ということで、ドローンについては高校でのカリキュラムを導入して、上川管内の美瑛高校で選択授業ですがドローン国家試験を導入することになったようです。農業だけではなく、今やこの世界で、ドローンは建築、流通、警備などの様々な業種によってドローンが活用されております。就職活動に役立つ資格免許ということもあることから導入を決めたそうです。資格免許の金額については、25万円から30万円ぐらいだということです。また、本市でも、高校での国家試験の導入についてのお考えをお聞きして、2つ目の質問を終わります。 (降壇)
答弁 経済部長 坂本英樹
ただいまの御質問にお答えします。初めに、経営規模拡大に対する支援、対策、対応についてです。本市農業をめぐる情勢はとどまらない少子高齢化の進行により、農家戸数の減少や農業従事者の高齢化が進み、担い手不足や農業生産に必要な農村環境の整備やコミュニティーの維持が懸念される状況です。このような中、農地の集約により、大規模経営は今後も進むことが想定されます。本市では、大規模経営や中小の家族経営においても持続可能な生産体制の確立が図られるよう、第4次士別市農業・農村活性化計画に基づき、国や市独自の制度を活用して様々な施策を展開しています。大規模経営化が進む中、本市の農業が健全な発展を遂げるためには、まずは喫緊の課題である担い手の確保、育成や労働力の確保などが重要であると捉えています。本年度、農林水産省では、制定から25年ぶりの食料安全保障の強化のため、農政の方向を示す食料・農業・農村基本法が改正されたことにより、今後、基本計画が策定されます。そのことにより、国の各種施策を導入することが予想されることから、今後においても国の動向を注視し情報収集に努めるとともに、今後、開催予定の農業者等との地区別意見交換会やJA北ひびき等の関係団体との意見交換、他自治体の取組状況などの情報収集を行う中で、経営規模拡大など本市で必要な支援策を探ってまいりたいと存じます。次に、IT農業に対する支援、対策。対応についてです。現在、本市では、収量アップの施策として、作業の効率化や省力化に向けたスマート農業を推進しています。農業者の減少や高齢化に伴う労働力不足が懸念される中で、スマート農業の導入は、農作業の効率化や省力化を進める効果があるほか、作物の品質や収量の増加も期待できます。本市の取組としては、ラジコンヘリやドローンによる農薬散布の実施をはじめ、農作業の高精度化やコスト低減が可能なRTK基地を活用したトラクターの自動操舵システムなど、様々なスマート農業の活用が進んでいます。このような中、スマート農業技術の活用や開発などについて、スマート農業技術を活用するための環境整備や各種支援事業の優遇措置を講ずるため、スマート農業技術活用促進法が本年6月に成立し、10月1日から施行されているところです。また、今年度、第4次農業・農村活性化計画の中間評価を行うため、農業者を対象に近年の農業を取り巻く環境変化に対する意識や各種取組状況を把握するアンケートを実施し、この中でスマート農業の導入についての考えを調査しているところです。今後においては、国の制度の情報収集と農業者への情報発信に努めるとともに、活性化計画の中間評価を踏まえ、地域で必要となる様々な施策について、農業者や関係機関と連携しながら調査を努めてまいります。次に、高校での国家資格の導入についてです。高等学校は地域、学校及び生徒の実態、学科の特色等に応じ、特色ある教育課程の編成に資するよう学習指導要領に定められた教科及び科目のほかに、独自の教科及び科目を設けることができることとされており、あくまでも科目導入の意向は学校側の判断となります。仮に今後、高等学校側から各種国家資格の取得などの科目を設けることについて相談などがあった場合、協議をしていきたいと考えています。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 4番 中山義隆
まず、高校のドローンの試験について、許される範囲で、本市も翔雲高校または東高などで、今後それについて考えを持っていただきたいと思っております。また、そこら辺の考えはいろいろ教育関係の人たちとお話ししなければならないかもしれませんけれども、ぜひとも本市にもそういうことがあればいいかなとは思っております。記憶の中では、前回というのも変ですが、福祉関係の国家試験を受けられる資格を取れると東高でやっていたんです。そういうので結構生徒数が増えたようにちょっと記憶しておりますけれども、そういったことが前向きにできるんであれば、ぜひともお願いしたいと思っております。あと、支援についても部長のほうからいろいろ言われたんですけれども、どうも国の支援に対しては、農業者としてハードルが高過ぎる場面があるんです。それで、昨年5年の決算書の中で支援されてることについては、農業構造改善事業として対象者4件あったんですが、その中でトラクター、コンバイン、GPSなどなんですけれども、事業費として1億474万円で、補助額として2,844万4,000円になっているんですが、これは補助率として10分の3なんです。それと担い手確保・経営強化支援事業としては、やはり対象者が3件、それで1億5,529万1,000円で、補助額が5,800万円で、補助率が2分の1。もう一つも担い手育成なんですけれども、繰越明許として3,900万円で、うち1,500万円とこれも2分の1なんです。どうしても農業者からいうと、国の制度、道の制度もそうなんですけれども、ハードルが高過ぎて、なかなかポイント制なんですけれども落ちてしまうと。そういった中でかなり難しい面があるので、ここら辺を市単独とは言いませんけれども、考えていただけないかなと思っております。また、ちょっと触れたいと思うんですけれども、今年の米価については、やはりみんなが値段が高いということで、通常の5年よりも4,000円程度高くなると、概算金払いで。それで単協については、今月末、3,000円弱上乗せになる可能性もあるという具合には報道関係では言っておりますけれども、それは結果的には分かりませんけれども、こういった金額が、若い人たちにとって、今後、農業をやることによって追い風になっていただければいいなと思いますが、たまたま昨年の災害があったために、米不足ということで高騰になったと捉えればそれまでなんですけれども、やはり今、本市でも、私がいる上士別では国営事業、または今は中士別道営事業など、大区画を行っている中で水田離れが多くなっているわけです。そういった中で本市の事業として、やはりもうちょっと支援策等を考えていかないと、上川管内中央部の稲作農家というものは、また、本市の稲作農家というのはだんだん淘汰されていくような気もするので、いま一度考えていただければいいかなと思って、そこら辺のちょっとお考えをお聞きいたします。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
再質問にお答えいたします。私のほうから、教育委員会として、高校におけるドローンの国家資格の部分についてお答えをさせていただきます。この部分については、先ほど経済部長からの答弁のとおり、学校のほうでニーズがあるかというところがまず1つのハードルがあるかと思っています。また、この独自のカリキュラムを設けることについては、なかなかハードルがこれも高くという形になります。また、ドローンの国家資格なんですけれども、自動車運転免許と同様で、ドローンスクールに入学をして、そして実地試験を受ける。またもう一つは、これも本当に自動車免許と一緒で、一発、試験会場に行って免許取得をするといった方式があるようでございます。ちょっと私も詳細を調べておりませんが、まず、近場の士別地域の中でそういった資格を受けられるところがない。また、議員先ほどお話しのとおり、ドローン資格取得に対する金額も数十万円するという話は私も聞き及びしておりますので、なかなかハードルが高いのかなと思います。あと、議員の御質問の中でも、ドローンの国家資格を導入することで、農業だけではなく建設、流通、警備ということにも活用できるのではないかということですが、現時点、私の担当している教育委員会のほうで所管しております東高校の中でいけば、やはり周りが田んぼということもあり、農業のほうで活用するということを想定かと思いますが、今現在、農業で何かドローンの資格を必要というところは今のところは私の耳に入っていないところでございます。また、そのほか建設の部分についても、測量等々でドローンを活用しているということもございますが、もしそういった測量とかの技術が今後進んでいくのであれば、そういったニーズも含めて、高校のほうから要望を受けた中で協議をしていきたいと思っております。以上です。
答弁 市長 渡辺英次
中山議員の再質問にお答えいたします。農業政策について、例を挙げられての再質問だったかと思いますが、お話のとおり国の支援面については補助率が若干低めであったり、北海道についてもそうでありますが、そういった意味で農業者の皆さんからするとハードルが高いと、そういったこともあるのは承知をしているところでございます。それで、そういった部分を新たに、いわゆる単費で市で応援できないかという御提言だと思います。我々といたしましては、農業政策を本当にすごく優先的に考えているつもりではありまして、例えば今年度からでいいますと、御承知かと思いますが、今年は、てん菜の肥料に対する新たな補助金をつけたわけでありますが、今お話のとおり、全ての農業政策に対して単費で対応できるかというと、なかなか財政的に厳しい部分は正直ございます。そういったことからも、今後も議員の皆様、あるいは農業者の皆様から声聞く中で、どれが優先的に今必要なんだということも含めて、対応できるものに対しては対応をする必要があると考えております。ただ、一方では、今回特に、てん菜に関して感じたんですけれども、やはり国と現場の温度差です。これが非常にあると思っておりますので、幾ら地方自治体のほうで支援しても国の農業政策が違う方向に向いていると、どうしても農業者のほうも不安を感じたり、今お話のとおり、特に若い農業者の皆さんが将来に対しての不安を抱いたりする部分がありますので、それをしっかり解消するためには、やはり国の農業政策をしっかりと現場に見合ったものにしていく必要があると思いますので、そういった部分では、我々としてもしっかりと北海道、国にこれまで以上に強い要望として上げていく、そういったことをまち全体でやっていくことによって少しずつよい方向に向かっていくと思っておりますので、その辺りのほうも御理解いただきたいと思っています。以上です。