士別市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日
農業振興について
2022年12月13日、士別市議会の一般質問で、中山義隆議員が「農業振興について」質問し、経済部長 鴻野弘志、市民自治部長 藪中晃宏が答弁しました。
- 質問者
- 中山義隆 議員
- 答弁者
- 経済部長 鴻野弘志、市民自治部長 藪中晃宏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 中山義隆
令和4年第4回定例会一般質問に際しまして、一問一答方式で行いたいと思います。初めに、農業振興についてを議題にいたします。昭和40年代より近代的農業として馬から耕運機へと替わり、トラクターやコンバインが普及し、バインダーや稲架掛けは姿を消してしまいました。当時は稲を稲架掛けして乾燥すると納屋まで運び脱穀。必ず稲わらが取れた時代でした。取れた稲わらは必ず家畜の飼料や敷きわらに使ったものでした。また、家庭などでの畳などにも利用されていた時代がありました。その後、労働力不足、重労働といった中、近代的農業が振興して、現代では再利用できず、水田にそのまますき込んでしまう現状です。圃場の土質に撥水性がなくなり、作物にとってはあまりよいと言われていないので、現在では焼却する農家も少なくはないのです。また、もみ殻についても、酪農・畜産での再利用がない農家では焼却してしまう。そこで、今、国としても稲わらやもみ殻を飼料や肥料の高騰で再利用として見直されてきています。例えば麦わらの場合は、茎が堅く分解しづらいので、酪農・畜産関係では牛に二度踏みという形の中で分解を促進して、また、稲わらは茎が柔く分解が速いとされています。そこで、稲わらに注目され、国は稲わら広域流通促進として、輸送費援助として1トン当たり最大1万円、国産飼料の生産利用拡大事業としての中で支援するとされております。この内容は、輸送距離の交付額は異なることがありますが、稲わらなど粗飼料の供給地域から畜産地帯への輸送コストの、輸送費の相当額を交付する内容となっております。また、国産稲わら利用拡大に向けた実証事業の概要として、ロール状の稲わらよりも効率的に運搬、保管が可能な角形の生産、流通を実証し、JAやコントラクターなどを支援する内容で、支援の内容としては、稲わらを集め、角形に形成・包装する機械、ロール状の稲わらを角形に再形成・包装する機械(購入またはリース費の半額以内を助成)、トラクターや稲わら運搬機の購入・リース費の支援、稲わらの簡易保管庫の整備費・実証時の運搬費など半額以内の助成、また、稲わらの飼料成分や安全性検査費などを定額で助成、このように国全体が肥料、飼料の高騰で見直されている中、第1次産業の本市農業を守るためにも、耕畜連携を第一として掲げ、堆肥化促進還元事業として推進できないものでしょうか、お考えをお聞きしたいと思います。また、バイオマス資源堆肥化施設の運営について、生ごみ・野菜残渣堆肥キッチンりぼんや下水汚泥堆肥エコみち君の有効利用として保水剤のおがくずやもみ殻を使っているようですが、年間どれくらいのおがくずやもみ殻を保水剤として利用しているのでしょうか、お聞きしたいと思います。また、成分的にどのような堆肥になっているのかもお伺いいたします。保水剤を混ぜただけのものは良質堆肥とは言えないと思いますが、実際、よい堆肥としての販売を目的とするのであれば完熟堆肥をつくるのが本来の販売ではないでしょうか、お伺いいたします。そこで、保水剤を粉砕機で粉砕して発酵促進を促すことで土壌にしみやすく分解しやすくなるので推進するべきではないでしょうか、いかがでしょうか。バイオマス資源堆肥化施設は、重機での切り返し方式で堆肥づくりを行っているようですが、堆積する場所や切り返しする場所にはスペースがないため作業がしづらく、製品の置場が足りないということですが、そこで前回もお話しさせていただきましたが、堆積場所を選ばないということが可能なペレット状でフレコンや小袋と販路拡大を考えてはいかがでしょうか。また、ペレット状は現在の堆肥よりある程度の水分が必要なので、作成日数が短縮されることやスペース確保ができるのではないでしょうか。作業工程がスムーズになると思いますけれども、いかがでしょうか、お伺いいたします。また、剪定枝、街路樹や公園、公共施設からの雑木について、堆肥化の活用及び年間の受入数量についてもお伺いしたいと思います。また、十数年ほど経過する中で、この施設の中の機械器具についても、入れ替え、更新時期について今後のお考えをお伺いいたします。以上、1つ目の質問といたします。よろしくお願いします。 (降壇)
答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)
中山議員の御質問にお答えします。最初に、私から稲わら、もみ殻の有効利用等について答弁申し上げ、バイオマス資源堆肥化施設の運営については市民自治部長から答弁申し上げます。現在、市内で発生する稲わらやもみ殻については、一部の地域において堆肥の水分調整剤として利活用が図られていますが、多くの水稲農業者は、稲わらは圃場にすき込み、もみ殻は焼却処分をしている状況にあります。そこで、稲わら、もみ殻の有効利用について、現段階で国が示している国産飼料の生産利用拡大事業ですが、これは、飼料自給率の向上を目的に、国産の稲わらや乾牧草といった粗飼料の広域流通を促進するものであります。事業内容としては、国産粗飼料を販売するJAなどを支援対象に、一定条件の下、稲わら等の輸送距離に応じて助成金を交付するもので、対象となる輸送距離は50キロメートル以上であり、畜産農家が国産粗飼料を新たに増やした分を支援対象に、1トン当たり最大1万円を助成するとされています。堆肥の利活用については、肥料価格高騰対策として、本年6月から来年5月に購入する肥料を対象に、化学肥料低減計画の一環として堆肥の利用などの取組メニューもあることから、国の農業政策としても国産肥料の利用促進を進めている状況にあります。本市第4次農業・農村活性化計画における土づくりの推進においても、耕畜連携による地域資源循環を推進することとしています。また、耕種農家の畜産堆肥利用促進に対するアンケートでは、これを望むとする割合が65%の現状でもあります。稲わら・もみ殻を利用した堆肥の製造を経済活動の伴う事業として進めるためには、需要と供給のバランスを勘案し、安全で良質な農作物の持続的な生産に結びつけていくことが重要です。こうしたことから、今後、耕畜連携などによる稲わらやもみ殻の利活用も含めた地域資源循環について、JAなどの関係機関と協議を進めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
答弁 市民自治部長 藪中晃宏
私からバイオマス資源堆肥化施設の運営についてお答えいたします。まず、堆肥製造の際、水分調整のための副資材として利用されているおがくずやもみ殻の数量に関しましては、令和3年度では、おがくずで約240立方メートル、もみ殻は約1,100立方メートルを使用いたしました。次に、堆肥の成分については、生ごみを原料とした堆肥キッチンりぼんは、水分含有量が29.1%、pHが8.6、炭素窒素比が13.0、窒素が1.9%、りん酸が1.6%、加里が2.2%となっています。下水汚泥を原料とした堆肥エコみち君は、水分含有量が49.1%、pHが8.0、炭素窒素比が12.0、窒素が2.0%、りん酸が2.7%、加里が0.5%となっており、それぞれ毎年度成分分析を実施し、その主要成分を市のホームページで公表しております。次に、堆肥を製造するに当たり、もみ殻を粉砕機で細かくし、発酵促進させてはどうかとの御提案についてです。お話しのとおり、良質な堆肥を製造するため、もみ殻を粉砕し、発酵促進させることで土壌になじみやすくなることが求められますが、当施設では加圧混練機を導入して製造を行っております。従来、もみ殻は分解発酵が難しいとされていましたが、この機械を使用することで原料ともみ殻などの副資材に強い圧力をかけて混ぜ合わせて分解し、発酵に適した状態にすることができるため、新たに粉砕機を導入する予定はありません。次に、堆肥を粒状にしたペレット堆肥の製造については、ペレット化によって運搬が容易になることや汎用散布機で圃場に散布できること、フレコンバッグや堆肥袋に入れ高く積み上げることで貯蔵面積を減らし、施設の有効利用ができることなどが利点として考えられます。しかし、導入にあっては、機械の購入経費、ペレットにするまでの発酵を促すための切り返しを行う場所が現状と同程度必要であり、また、品質を保ち一定期間保管するためには水分量を今より下げる必要があることから、乾操させるための機材またはスペースが必要となります。このようなことから、現状ではペレット製造は難しいものと考えております。次に、剪定枝などの雑木受入数量とその活用方法ですが、3年度の実績で合計131トンを受け入れており、施設に設置している樹木粉砕機により細かく粉砕し、おがくずなどと同等に副資材として活用しています。次に、施設内の機械器具の更新に関する今後の考え方については、平成25年度に施設の供用を開始し約10年が経過しましたが、この間、経年劣化や故障もあり、随時補修を行ってきたところです。また、異物混入による機械故障も発生していることから、市民に広報紙などでごみの分別や生ごみの出し方を周知し、御協力をお願いしているほか、職員や業者による点検、軽易な補修などを随時行い、機械器具を可能な限り長く使用できるよう配意しながら現在の修繕計画を基に更新していく考えです。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 4番 中山義隆
何と言ったらいいか、自分は農家ですから、プロとしてやっているつもりで、机の上で出している人たちとは違うということはまず最初に言わせていただいて、その中で、先ほどの剪定や何かについては、現状現場を見に行きました。そうすると、数年前から堆積して、その都度再利用がされていないということで、今現状、堆積したところに崩して踏み固めて埋めているという状態でした。そんな中で、どうしても現場を検証しなければそういったことは分からないのではないかなということと、あと堆肥についてなのですが、ペレット状のことについてでも、施設として考えるのも一つの問題点もありますけれども、まずはそれを堆肥化として、先ほどpHから水分調整から言っていただいた中で、ペレット状にすることによって販路拡大を考えるということの考え方をできないものだろうかということで質問として出したのですが、それなりの、今のところ考えられないということなのですが、となると、今の現状の施設で採算は取れているのかということをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
答弁 市民自治部長 藪中晃宏
再質問にお答えいたします。採算は取れておりません。堆肥の製造費、施設の管理費、人件費等々入れますと、生ごみに関しましては、市民の皆さんに使用料ということでお支払いいただいていますし、事業所の方にも御負担をいただいていますが、維持管理する分には到底追いついておりません。以上です。
質問 4番 中山義隆
お言葉の中で、やり取りはあまり好きじゃないのですが、採算は取れていないということで、今後どのような形で考えていくのか。自然体の消費拡大というか、そういう形で物事を持っていくのであれば、そういう考えは市としてあるだろうけれども。あくまでも堆肥として、バイオマス資源堆肥化施設ということで堆肥ということになっているので、堆肥をやはり売って、市長のよく言われる外貨を稼ぐというスタイルにはつながっていくと思うのですが、今後、最後のほうに施設の老朽化の問題も出ていますけれども、そういうことをもう少し考えていただけないかなというのと、あと、差し支えなければ、過去5年間ぐらいの収支の数字が分かると採算が合う合わないが皆さんに分かるかなと思うのですが、いかがなものでしょうか。
答弁 市民自治部長 藪中晃宏
再々質問にお答えいたします。収支ですけれども、収入で申し上げますと、5年前、平成29年でいきますと、エコみち君とキッチンりぼん、処理手数料を足して519万4,000円、支出が2,384万円、30年度で574万4,000円の収入に対して3,486万6,000円、令和元年度では623万8,000円の収入に対して2,653万6,000円、2年度では879万1,000円に対して2,953万6,000円の支出、3年度では838万6,000円の収入に対して6,057万7,000円の支出となってございます。施設といたしましては、当然財源ですとか運営費については、100%とは言いませんが、一定程度確保しなければなりません。そういった意味でも皆さんに一般ごみですとかプラごみ、粗大ごみ等々での収集に関しましては一部御負担をいただいているということでございます。この施設に関しましても、先ほど言いましたとおり、生ごみの使用料につきましては、こちらにも入ってきているということであります。施設としては当然とんとんですとか、ちょっと黒字になればいいなとは思いますけれども、本来あそこの施設は資源循環型の施設といったことで、地域にある廃棄物、それから有効利用できる廃棄物も含めて再利用して地球に優しい、環境に優しい、そういったことを目的に施設を建設しております。今、市ではゼロカーボンということで将来的な目標も掲げておりますが、温室効果ガスの削減に寄与すると、そういったことも含めて施設を運営しているもので、何とか黒字になればいいなとは思いますが、なかなか収支については難しいと考えております。以上です。