みんなの議会

音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月15日

医療の広域化で命が守られるのかについて

2016年6月15日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が「医療の広域化で命が守られるのかについて」質問し、町長 寺山憲二、町民生活部長 荒井一好、副町長 高木収が答弁しました。

質問者
守屋いつ子 議員
答弁者
町長 寺山憲二、町民生活部長 荒井一好、副町長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 守屋いつ子

おはようございます。通告に従いまして質問をさせていただきます。医療の広域化で命が守られるのかについて質問をいたします。国民健康保険は、社会保障の一環としての制度です。自助や相互扶助では決して支えることのできない人々の医療保障を図り、受診する権利、健康になる権利、生きる権利を保障するために、公的医療保険の一つである国保が歴史的に整備されてきました。しかし、1980年代以降、「自助、相互扶助が先行して、最後に公的な保障です。」と、さまざまな医療費抑制策が進められています。平成20年、2008年は、保険者を都道府県とする高齢者の医療の確保に関する法律は、75歳以上の高齢者を後期高齢者として呼称し、健康保険制度から引き離し、75歳以上だけの独立した保険制度をつくりました。全員から保険料を徴収し医療給付などを行う制度がスタートして8年経過しました。政府は制度は定着していると言っていますが、収入が少なく医療費がかさむ高齢者にとっては、重い保険料の負担、医療費の窓口負担の増、さらに特例軽減措置の段階的廃止は、所得階層150万円未満の被保険者は84%いると言われる中で大きな打撃となります。高齢者への負担増や医療の切り捨て、さらには年金の削減、消費税の増税、円安、不況のもとで生活必需品の値上がりなど厳しさが増し、ここでも高齢者の貧困化を進める状況が生まれています。今後、国保の広域化が推し進められようとしている中で、後期高齢者医療広域連合で生まれている問題等の検証を行うべきときと思います。国民皆保険制度を支えてきた市町村国保は、今大きく変えられようとしています。平成25年、2013年、社会保障制度改革推進法の一つとして出された国保都道府県単位化、これは国保の広域化ですが、これは平成30年実施に向け着々と準備が進められているものと思います。国保加入者の負担能力を超えている国保税や被保険者の構造的特性のもと、さまざまな問題に対応し、住民の命と健康を守る立場できめ細かい対応を図ってきた国保の運営は、広域化が進められる中で、その立場を維持することができるのでしょうか。広域化により、都道府県が財政に責任を持つ立場から、主導的に医療費削減に邁進する体制がつくられていくのではないか、また、被保険者、住民に対してどのような影響が及ぶのかが懸念されます。以上のことから、次の点についてお伺いいたします。(1)後期高齢者医療制度にかかわって。1)、音更町における被保険者の加入状況についてお伺いいたします。ア、人数、所得状況と軽減・減免状況、滞納状況について。イ、特例軽減廃止による保険料の影響について。2)、町の業務は加入受け付けと徴収業務だけと捉えていますが、高い国保料問題や窓口負担、健診や相談業務等で被保険者の状況把握はできているのかお伺いいたします。3)、後期高齢者医療広域連合における議論は、自治体、被保険者にどのように伝えられているのかお伺いいたします。4)、町として、後期高齢者医療制度についての検証と評価はどのように行っているかお伺いいたします。(2)国保の都道府県単位化、国保広域化にかかわって。1)、国保の広域化実施に向けてのタイムスケジュールと町の対応状況についてお伺いいたします。2)、広域化で国保事業はどう変わっていくのか。ア、保険税の賦課方法と、想定される保険税の推移について。イ、減免・軽減制度、申請減免制度はどうなっていくのか。ウ、国保財政の安定化が図れるとのこと。その根拠についてお伺いします。エ、国保の各保健事業と財源についてお伺いいたします。3)、自治体の想定される課題は何かについてお伺いをいたします。以上、答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

医療の広域化についての御質問にお答えいたします。初めに、後期高齢者医療保険制度についてでありますが、後期高齢者医療保険制度は、75歳以上の方などを対象にした制度であり、高齢化に伴う医療費の増大が見込まれる中で、高齢者の医療費を安定的に支えることや高齢者と現役世代の負担の明確化を図ることなどを目的として平成20年度から施行されております。医療給付費の財源は、5割が税で、4割が現役世代の保険料、残りの1割が高齢者の方の保険料となっており、国民全体で制度を支え合う仕組みとなっております。本町の被保険者加入状況を過去3カ年の当初賦課の状況で申し上げますと、加入者数は、平成24年度が5,477人、25年度が5,664人、26年度が5,793人であり、平均所得は、24年度が41万1,896円、25年度が41万3,139円、26年度が42万8,922円となっております。また、軽減状況は、均等割軽減者の人数で申し上げますと、24年度が3,365人、25年度が3,533人、26年度が3,827人となっており、減免件数は、24年度が3件、25年度が2件、26年度はありません。滞納件数及び金額は、24年度が42件で136万4千円、25年度が40件で214万5千円、26年度が56件で344万9千円となっております。保険料軽減特例については、平成27年1月の医療保険制度改革骨子で段階的に縮小し、29年度から、低所得者に配慮しつつ、原則的に本則に戻すとされており、26年度では約3,420万円の軽減額が拡充されております。被保険者の状況把握については、保険料の賦課や徴収、資格の申し出や各種申請の受け付け、医療にかかわる健診や相談業務など各種業務の中で、必要に応じて部署間の連携を図りながら把握に努めているところであります。後期高齢者医療広域連合に係る情報の周知については、年に2回ほど市町村向けの会議が開催されており、その際の資料等をもとに、周知が必要な事項については、広報紙やホームページへの掲載のほか、納入通知書送付の際に案内文書を同封するなどしております。制度に対する町としての検証と評価については、社会保障制度を支える重要な仕組みであり、制度の運営は適切に行われていると考えております。平成25年12月に成立した持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律では、制度のあり方について、必要に応じて見直しに向けた検討を行うとされているとともに、昨年5月に成立した持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律では、後期高齢者支援金の全面総報酬割を導入するなど医療保険制度改正が順次行われておりますので、今後も国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、国保の都道府県単位化についてでありますが、国保の広域化に向けたタイムスケジュールと町の対応状況については、平成30年度から、都道府県が責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業運営に中心的な役割を担うこととされており、市町村は、資格管理、保険料の賦課、徴収、保険給付、保健事業など住民に身近な事務を引き続き担うこととされております。現在、国では標準的システムの構築を進めており、本年10月以降に国保事業費納付金等算定システムの簡易版が提供され、国保事業費納付金及び標準保険料率の仮算定が可能となりますので、算定に必要なデータを北海道に提供するためのシステム改修費に係る補正予算を今定例会に提出したところであります。また、今後は、都道府県と市町村の協議の場において、地域の実情を踏まえ、市町村ごとの納付金額の算定ルールや国保の運営方針等を決定することとされております。市町村は、新制度施行前までに現行システムの改修等を行うこととされておりますので、広域化に向け遺漏なく取り進めてまいりたいと考えております。広域化による保険税の賦課方法と推移については、市町村は、都道府県の示す標準保険料率を参考に、それぞれの保険税算定方式や予定収納率に基づき、保険税率を定め、賦課、徴収し、納付金を納めることとされており、本町では、現行の所得割、均等割、平等割の三方式で行う考えであります。なお、広域化後の保険税については、北海道から本年の秋以降に示される標準保険料率の仮算定の数字をもとに具体的な検討を行うこととなっております。また、各種減免制度や軽減制度については、広域化後も従前と同様に適用されるほか、減免申請はこれまで同様に市町村事務で行うこととされており、大きな変更はないものと考えております。広域化による国保財政の安定化の根拠については、御承知のとおり、国保は、他の保険者と比べ、収入が少なく医療費が高いという構造的な問題を抱えております。今回の国保制度改革では、毎年約3,400億円の国の財政支援の拡充等による財政基盤の強化を図るとともに、国保運営のあり方を見直し、先ほども申し上げましたが、都道府県が財政運営の責任主体となり、市町村は地域の実情に応じたきめ細かい事業を行うこととされております。これらの改革により国保事業運営の安定化が図られ、国民皆保険を堅持することができるものと考えております。国保の各保健事業と財源については、特定健診は、広域化後も今までと同様に北海道が3分の2を負担し、疾病の早期発見などの充実を図り、重症化の防止に努めてまいります。また、医療費適正化の取り組み等をさらに推進し、新たに創設される保険者努力支援制度を有効に活用し、財源確保を図ってまいりたいと考えております。自治体の課題については、国保の広域化後も、住民に身近な市町村の役割は基本的に変わらないものと考えております。そうした中で、本町が北海道へ納める納付金に見合う保険税を確保するための保険税率の設定や、国保財政の安定化をどのように図っていくか、市町村によって所得水準、年齢構成、医療費水準などさまざまな相違がありますので、各種情報を収集、分析し、被保険者の皆さんに丁寧にお知らせしていく必要があるものと考えております。いずれにいたしましても、国保の広域化は、国民皆保険制度を支える重要な基盤である国保制度の安定的な運営が可能となる改革であり、町民の皆さんが安心して制度を利用できるよう進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。済みません、訂正をお願いいたします。保険料軽減特例についての項目でございますが、「被保険者の状況把握については、保険料の賦課や徴収、資格の届出」というふうに発言しなければいけないところを「申し出」というふうに申し上げたそうでございます。訂正しておわび申し上げます。

再質問 9番 守屋いつ子

では、再質問をさせていただきます。まず、後期高齢者の医療制度にかかわってでありますけれども、被保険者の人数等につきましては今報告がありましたが、この中で、軽減、減免状況について報告がありました。その中で、後期高齢者医療制度は高齢者の低所得者が多いという中で、こういう軽減制度に該当する方々、これについては約84%の方がいるというふうに言われております。音更町は、この軽減、減免制度の該当率と、あとまた滞納状況について、これは特別徴収の部分と普通徴収の部分があると思いますが、そこの詳細、そして、そういう中で分納している世帯があるのかどうか、そのあたりについてまずお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

まず1点目は軽減者数の割合というような御質問だったかと存じます。本町で申し上げますと、軽減世帯数につきましては、およそ3分の2程度の方が、本則で言いますと7割、5割、2割の軽減、今は拡充されておりますけれども、約3分の2程度の方が軽減に該当しているというような状況でございます。あと滞納の状況でございます。特別徴収の滞納はございません。ただ、普通徴収につきましては、今申し上げたのが普通徴収の件数、額等でございまして、分納につきまして、詳細な数字は持ち合わせておりませんけれども、若干名いらっしゃるというふうにお聞きしております。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

その普通徴収の該当者、これは若干名ということなんですけれども、ここは非常に所得が低い、所得ゼロと言われている世帯に該当すると思います。ここのところについての町として、滞納しているかどうかだけの対応なのか、また、ここにどのような対応がされているのか、被保険者の方にお会いするとか、その相談をどのようにしているのかというのをお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

所得ゼロの方で分納しているかどうかというような数字は今持ち合わせてはございませんけれども、ただ、滞納がある場合、その被保険者の状況に応じて適切に相談を十分、収入はデータを見ればわかりますけれども、状況をよくお話を聞きながら対応させていただいているというような状況です。あと、今質問にはございませんでしたけれども、短期証とか資格証の対応は、後期高齢者につきましては現時点では行っていないというような状況でございます。十分配慮しながら対応はさせていただいているというふうに考えております。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

ぜひそこについては、金額が少ない、件数が少ないということではなくて、そこへの対応が非常に大事だというふうに思うんです。そこへの細かい対応をぜひしていただきたいというふうに思います。特例軽減廃止の影響ということで、これにつきましては、後期高齢者医療制度始まって、この制度も一緒に動き出しておりますけれども、9割軽減、8.5割軽減、そして元被扶養者だった方、ここへの9割の方の軽減していた方、それを段階的に廃止していくということで、いろいろ試算を出しているところでは、保険料は3倍だとか9倍だとか、2倍、3倍、5倍、9倍というような、そういうデータなんかも出ております。そういうことで、まず音更で、音更町におけるこの9割軽減の該当者、8.5割軽減の該当者についてお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

9割軽減の該当者でございます。直近の数字がございますので27年度で9割軽減の数字で申し上げますと、9割軽減の方が1,534人、8.5割軽減の方が1,370人、5割軽減の方が516人、2割軽減の方が470人、被保険者の軽減の方が170人というような状況になっております。また、別に所得割の軽減の方につきましては614人と。ただ、この614人につきましては今の軽減世帯数と一部重複する人数が入っております。このような状況になっております。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

この今特例軽減廃止、これが28年、29年、これから段階的に進められるというふうに思うんですけれども、今御答弁がありましたように、9割軽減で1,534人の方がこれを受けていると。8.5割軽減が1,370人ということで、約3分の1、3分の2、半数以上がこの軽減策を使っているというふうに思うんです。この方々が、これがなくなると7割軽減という形になっていくのかというふうに思いますし、元被扶養者だった方、ここのところについては、収入があればまた7割に該当しないという状況も生まれてくるというふうに思うんです。これはいろんな機関で、社会保障協議会だとかいろんなところでこのデータを出しております。そういう関係で、ここへの試算というのは町として今の答弁だったらできていないのかなというふうに思うんですけれども、ここをやはりきちんと町としても押さえていく必要があるんじゃないかと思うんです。これは、さまざまな高齢者の負担がふえていく中で、ここを押さえるということは非常に重要なことだというふうに思います。それで、そういう試算ができているのか、今後試算をしてここの負担増の部分を明らかにしていくということで対応できるのかどうか、そこをお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

ちょっと答弁が一部漏れておりまして、大変申しわけございません。試算というようなお話でございます。仮にまず経過措置等が全廃されたというふうな仮定をしますと、均等割と所得割、ちょっと別に考えさせていただきたいと存じます。均等割につきましては、26年度ベースで言いますと年間1人当たり9,100円ほどの負担増になるのかなというような部分で考えております。あと所得割の軽減を受けている方が年間で1万5千円ほどの影響額が受けるのではなかろうかなというふうに考えております。全体で、先ほど御答弁申し上げましたけれども、3,420万円ほど軽減額が拡充されているという御答弁をさせていただきました。ですから、単純計算で申し上げますと、保険料全体で割り返しますとその影響額が約9.6%ほどございますので、単純に今の制度をそのまま、経過措置等々何もなくて廃止した場合、約10%ほど負担が上がるのではなかろうかというような試算はしております。そういった中で、広域連合におきましては、被保険者の急激な負担増を避けるように引き続き国に対して要請を行っているというような状況でございます。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

今回、その保険料の負担増、ここはやっぱり深刻な問題ですので、町としても本当にここについては機敏に対応していただきたいというふうに思います。今、部長からもありましたように、平成27年の6月10日には全国の後期高齢者医療広域連合協議会で要望書を国に出しております。この中でもこの保険料の軽減特例措置については、その生活に影響を与える保険料とならないようにということの項目も一つ設けてあります。この全国の後期高齢者医療広域連合協議会の中でも、やはり被保険者の健康を守る、負担増を軽減していく、そういう視点で対応してほしいということを求めているわけです。制度が安定したといいながらも、そこへの課題というのが十分あらわれているのかなというふうに思います。そういう点で、ぜひ、制度が安定して、持続可能な社会保障制度の維持をしていくという、そういう点では非常に不安な制度運営になっているというふうに思うんです。健康を維持すること、これについても、国保の広域についてもなんですけれども、やはりこれを利用するということは、制度があれば安心して使えるんだけれども、それを利用する場面というのは、やっぱり生活上に非常に不安な状況の中で医療を受けるということになっていきますので、そこへの根本的な考え方をやっぱり町としても確立し、そこに住民、被保険者の方の不安があるときにはそこに機敏に対応するということが求められているというふうに思います。なかなか高齢者の方々、本当に困っても、苦しくても我慢して生活を続けるという状況があります。そういう点で、本当に町との相談を密にできるような、そういう対応をしていただきたいというふうに思います。今回の質問の中に、いろいろ相談業務なんか、どのように行われているかというところで質問したわけなんですけれども、当然いろんな部署間の連携を図っていろいろ把握に努めているということでありますけれども、例えば具体的にこの高齢者の医療制度にかかわっての相談というのは来て、対応しているんでしょうか、まずちょっとそこをお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

大変申しわけございませんけれども、具体的な件数等につきましては把握はしてございません。ただ、相談の中で例えば、一般論になるかもしれませんけれども、検診の中で保険料の納付相談ですとかそういったものがあった場合、当然その担当の収納課というところにつないでいるということで、そういったような対応はさせていただいております。また、資格の得喪の中で町民課のほうに御相談があれば、必要に応じていろんな関係部署、検診であれば検診の部署、そういったようなところに御案内をしているというように、お客様に沿って適切な対応はしているというふうに考えております。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

そういうことで、先ほども質問で、後期高齢者の医療広域連合でもいろいろ検討、議論が行われているというふうに思います。そういう情報はホームページだとか広報等でお知らせしているということなんですけれども、そこについてもなかなか、ごく一部の人がホームページをあけて見ることができないんじゃないかというふうに思うんです。何かそういう制度変更についての広報については、わかりやすい方法でお伝えしていただきたいというふうに要望をいたします。あと次、国保の広域化についてでありますけれども、タイムスケジュールとしてお伺いいたしました。今の時点で、今回定例会で、行政報告の中で国保税の引き上げ、これが報告をされております。国保税の引き上げ、これと広域化に向けた準備、これとの関連というのはどのようになっているのか。この広域化については……。まずちょっとそこに、引き上げとの関連についてお伺いいたします。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

今定例会に条例改正を出している保険税の引き上げと広域化の関連性ということでございます。先ほど町長からも御答弁申し上げましたように、ことしの秋以降、いつという時期ははっきりと申し上げることはできませんが、広域化後の納付金あるいは標準保険料、こういったものの仮算定ができるような仕組みになっているような状況でございます。今回の改正につきましては、27年度についても、26年度、27年度と連続して赤字決算となったところでございます。ですから、広域化を見据えながら、こういったような累積赤字の解消を図りながら国保の財政基盤の強化を図っていく必要がある、そういうふうに考えております。ですから、そういった考えのもと、地方税法の改正に沿った見直し、こういったものを条例改正をさせていただくとともに、被保険者の厳しい生活状況に配慮した中で一定の受益者負担をお願いしたいということで条例改正の提案を出しているような状況でございます。以上でございます。

再質問 9番 守屋いつ子

国の定めた基準に基づいてどんどん進めているというふうに思いますけれども、納付金については、広域連合に支払う納付金、これは市町村に賦課される金額が算定されてくる金額をそのまま100%納付をしなくちゃいけないと。100%納付が大原則のこの広域化です、国保の。そういう中で、今までであれば赤字については一般会計からの繰り入れだとか、そういうことを行いながらこの国保財政を一定維持してきているかと思うんです。今度の場合は、今度広域化になったときには、一定保険料を、道も算定するけれども、町が報告した分を、それを検討しながら町の納付金を決めるという、そういう流れになっているというふうに思うんですけれども、そうなったときに、町が今まで一般会計からの繰り入れ分で保険料率だとか保険税だとかを想定していたものを、使っていたものをそのまま上げてしまうと交付金が低く抑えられ、それに合わせて低くなるというふうになってくるかと思うんです。そういうことで今回の引き上げをしていくという、そういうことを私はされているんじゃないかなというふうに考えるんです。ここについてはまた後日というふうには思うんですけれども、ただ、今までの場合は国保の会計というのは一応単年度で行う、そういう短期の保険といいましょうか、そこで一定の決着を持って、そして次年度に計画をしていくというふうにするものだったというふうに思うんです。そういうことで、そういうことでは今後、一般会計等の、一般会計なんかも含めて町の繰り入れなどもしていく状況というのは生まれるのかなとは思うんですけれども、まずは100%納入というその原則を守るためにいろいろ町としての準備、保険税に関する準備、これが行われるというふうに思います。だから、累積赤字を解消するということもこの中にあるのか。ただ、累積赤字、16万円でしたっけ、前回。13万円だったかな、ありましたけれども、それを保険税に入れていくというのは余りにも無謀なことだというふうには思いますけれども、そういう点で今度の納付金を念頭に置いているんじゃないかと。そこへの準備がされているんじゃないかというふうに思います。そういうことはありませんか。

答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)

先ほども御答弁申し上げましたけれども、秋以降に標準保険料率ですとか納付金の仮算定、こういったものが、一定の数字、仮の数字でございますけれども、概要が見えてくるような状況でございます。ですから、今具体的に町といたしまして幾らの標準保険料率ですとか納付金が幾らになるか、こういったものは、そういったような数字は持ち合わせていないところでございます。ですから、先ほども申し上げましたように、広域化を見据えながら、やはり一定の累積赤字があるというような現状でございます。そういった部分と国保財政の健全化を図るといった両輪から保険税の一定の率の引き上げをお願いをしたいというような内容で今回条例改正を提案しておりますので、御理解を願いたいと存じます。

再質問 9番 守屋いつ子

この秋以降ということで了解をいたしました。それで、国保財政の安定化が図れるということで、この後期高齢者についても国保の広域化についても一様にそういうふうに答弁がありますし、本当にそう思っていらっしゃると思うんです。それで、要するに国保財政が安定するということは、当然国、道のそういう補助等もあるわけなんですけれども、結局は被保険者のところに保険料として変化が、変化というか、まず保険料の増という形であらわれてくるのかなというふうに思うんです。そういう中で、国保財政の安定化なんですけれども、国保の安定化、介護保険制度の安定化というふうに考えたときに、被保険者を不在にする、そこの生活状況を把握しないで数字だけで追っていく、そういう制度が流れているんではないかというふうに思うんです。そういう点では、本当に国保財政の安定化、国保の安定化、皆保険制度の安定化ということにつながるのかどうか、そこが非常に疑問なところです。財政的には安定化をするということですけれども、被保険者の生活状況を見て、本当にこれが安定するというふうに言えるのかどうか、そこへの考えをお伺いしたいというふうに思います。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

平成30年度から国保の都道府県一元化という、この趣旨というのは、最前、議員さんもおっしゃっておられますけれども、国保のやはり財政基盤の安定化と。都道府県でやることによってスケールメリットを生かすと。ただ、その前提として、国は平成27年度から国保に対して約1,700億円、29年度以降は毎年3,400億円国費を投入するというふうになっています。そうした中で、小さい保険者が多い市町村単位のこの国保の広域化になっても、全体の経営の安定ということで国費を入れていくと。そういうことで国は制度を都道府県に一元化するというふうにしています。これはとりもなおさず、被保険者に対して十分な医療の提供と、そして負担の軽減と、この両方を考えているからそういう制度を今国は考えているんだというふうに理解しています。それで、市町村によってやはり保険料あるいは保険税の率というのは非常にまちまちです。特に北海道の場合には市町村間の格差もかなりありますので、そこら辺はどういう標準税率が示されるのか、そこは私たちも非常に関心を持っているところですけれども、まだここは示されておりませんし、仮算定もできません。そうした中で、やはり歳出に見合った歳入ということで当然納付金が求められますので、その標準税率が示されたときに、今よりも高い税率を示される可能性もこれはないとは言えません。そのときに音更町としてどうするんだという判断になるわけですけれども、一つには、累積赤字、これを持っていたんでは、都道府県に一元化になっても、音更町として被保険者の人に対している負担が十分軽減されているとは言えない状況になると。そして、保険税、うちは保険税なんですけれども、保険税をそのときに標準税率が今よりも高くなって上げなければならないといったような事態になれば、これはまさに被保険者の人にとっては大変な負担になってしまうと、そういうことがあります。ですから、音更町としては、一般会計からの際限のない繰り入れは、これはやっぱりできません。どうしても財政規律の中で限界がありますので、そこはやはり受益者の人に応分の負担をお願いしなければならないと。そういったことと限度額の引き上げ、この両方で今回も御提案をさせていただくことになっています。まずは町の国保の安定化を図る、そのためにはやはり累積赤字を解消しなければならないと。累積赤字を解消して健全な国保財政の基盤をつくっておいて、そして都道府県の一元化に参加していくと。その中でどういう税率が示されるのかと、そういったことの中で考えておりますので、決して都道府県に広域化に参加するために、あえてそこに合わせて高い税率を設定していくとかそういう考えではなくて、今の国保のうちの町の安定化を図っていくということの中で今回の税率改正も考えていますし、国も、先ほど申し上げましたように、財政支援を拡充していくということで被保険者の軽減を図っていくという前提がありますので、私たちはそこに大いに期待をしているといったところでございます。

再質問 9番 守屋いつ子

この国民皆保険制度、国保制度はやっぱり医療のセーフティーネットとして持続していただかなければならないですけれども、この国保、国民健康保険制度はもともとはそういう、これは常々いろんな質問の中だとか、そういう社会的ないろいろ状況にある低所得者だとか、また病気だとか、そういう働けないという方々を含めた保険制度であるということは十分承知しておりますし、町のいろんな答弁の中でも言われております。やはりその中で問題なのは、受益者負担という形で、病院にかかればそれが医療費となってはね返ってくる、医療費、ほかの保険料、保険税としてはね返ってくる、そういう制度です。ちょっと今回も身内の者が病院に行って、保険証を持っていくのを忘れたら、いきなり窓口で「あなたは10割負担です」というふうに言われてびっくりしたという、そういう状況があって、やはりお金の問題というのは非常にシビアです。不安が非常にその一言ですごく大きく増してしまう、そういうものであります。だから、保険料も、窓口負担についても、非常に生活にどう影響するかというところでは本当に厳しいものだというふうに思うんです。我々が、一般町民、一般国民が望むのは、安心して医療にかかれる、そのことかというふうに思うんです。人間はやっぱり生身の体、いつ何があるかわからない。そういうところにきちんと保障していくというのがこういう福祉の役割だと思いますし、医療についても、本当に健康を害した人を対象とするわけですから、そういうところでも自治体の社会保障を第一義的に施策として持っていく、そこにやっぱり力を注いでいくべきだというふうに思います。今回、これから納付金等の計算が行われるわけですけれども、これは高くなるか安くなるのか、引き上げになるのか引き下げになるのか、それはわかりませんけれども、結局また保険税が引き上げられれば滞納者がふえてくる、そうしたら病院にかかる、その機会が失われてくる、そういう状況が生まれてくるというふうに思うんです。そういう点では本当に大変なことだというふうに思います。それで、これは全日本民医連というところがありまして、国保などで経済的な理由で手おくれ死亡事故の死亡事例の調査を行っております。2013年のが出ておりますけれども、この死亡事例が56事例あって、そのうち32事例は国保の短期保険証、資格証明書を含む無保険状態の方、無保険になった理由では、78%の人が高過ぎる保険料、それで受診の機会を失っていたという状況も生まれております。そういうことで、ぜひ、今制度として進んではおりますけれども、さまざまな町としても救済制度、負担軽減制度を講じていただきたい、やっぱりきめ細かく町として対応していただきたいというふうに思います。広域になって、広域事業になってしまったら、非常に窓口の相談体制、そして町でできることも限られてきますので、そういう点では非常に不安要素が強くなってきます。そういう点で、また再度ここへの対応というところで、対応、考え方について町長の御見解をお伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

先ほど守屋議員のほうから最後のほうに、国保の安定化を図っていくということがどういうことなのかということでもって皆さんが考えた結果が、やはり大きくしていくことが持続可能な国保制度を守っていくということだというふうに我々は理解をしております。今音更町は人口4万5千人おりますけれども、人口がどんどん減っていくところについては国保が維持できないというようなことも今自治体の問題として起きております。そういったことを避けるために我々は国保の広域化という形でもって、持続可能な制度として残していきたいということでもってこういった制度を今立ち上げているんだろうというふうに思います。国保が広域化になったから被保険者のサービスが低下するというのと、市町村は今までどおり国保の被保険者に対してきめ細かな対応をしていかなければならないということは今までと何ら変わりありませんので、そういった意味でもって、今都道府県が責任主体となって国保の広域化をやるわけでございますので、それは国保税、国保料、これがいかようになるのか。我々としては安くなる方向に向いていただくということが一番ベターではありますけれども、それは、やはり相互扶助の制度でございますので、その中でもって応分の負担をいただきながら運営していく。今守屋議員のお話では、医療費が全部ただになればそれは全て解決する問題でございますけれども、今、日本国では医療費をただにするという国民のコンセンサスは得られていないわけでございます。やはりそこのところは保険でもって対応せざるを得ないということになれば、今目指している方向、広域化ということは我々にとっては、今までも要望してきたことでございますので、これからもそういった形でもって国保の持続可能な制度として残していただくように、これからもしっかりと要望していきたいというふうに思っております。以上です。

再質問 9番 守屋いつ子

一言。私は、そんな医療がただになるなんていうことは現実的には全然考えておりません。ただ、負担が今大き過ぎる、医療の保険税にしても窓口負担にしても、高額療養費とかいろいろありますけれども、生活を非常に脅かしている、そういう保険税になっているということへの懸念です。そういうことで、できるものであれば確かに医療費はただになるのがいいけれども、今のところは全然可能性がないということで、趣旨はそういう軽減を、負担を軽くしていくということにありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

出典:音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月15日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる