音更町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月14日
行政の役割が大きい貧困対策、独自の施策推進について
2015年12月14日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が「行政の役割が大きい貧困対策、独自の施策推進について」質問し、副町長 高木収、保健福祉部長 古田康弘、町民生活部長 荒井一好が答弁しました。
- 質問者
- 守屋いつ子 議員
- 答弁者
- 副町長 高木収、保健福祉部長 古田康弘、町民生活部長 荒井一好
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 守屋いつ子
通告に従いまして質問をさせていただきます。行政の役割が大きい貧困対策、独自の施策推進について質問をいたします。現在、子供の貧困、ワーキングプア、高齢者の貧困と、貧困と格差の問題がクローズアップされております。国民総生産500兆円、大企業の内部留保300兆円という経済大国日本で、国民の総体的貧困率は16.1%、子供の貧困率は16.3%という先進国で最悪の状態を推移しております。また、北海道における生活保護受給者は、平成15年4月の7万9,706世帯から平成25年4月は12万1,920世帯となり、10年間で4万2,214世帯の増加、そして、ひとり親家庭の収入は、母子世帯で300万円未満が全国64.1%に対して、北海道は87%に上ります。父子世帯は、全国31%に対して北海道は50.9%、そして、ひとり親世帯の就業率において、正規職員として働く母子世帯は29.7%、全国では39.4%です。父子世帯では64.7%、全国は67.2%です。厳しい北海道の子供を取り巻く状況が見えてきます。長期的な対応といえども、日々成長する子供にとっては大変急がれる事項です。北海道は、今、子供の貧困対策推進計画の策定中とのことです。1年前の質問で、町は道の動向を見て対応していく、これは子供の貧困問題ですけれども、その答弁を受けました。日本の子供の貧困率は16.3%ですが、これは所得からはじき出されており、実際どんな生活をしているのかわからないところも多く、具体的なイメージが共有されないと、最低限何をすべきかは見えてきません。EUでは、これは欧州連合ですが、貧困状態の人数削減数値目標を設定しており、目標を実現するために指標を用います。日本では、子供の貧困対策推進法はできましたが、数値目標がありません。東京足立区では、就学援助率の上昇から子供の貧困対策担当課が設置され、生活状況を把握し、対策に生かすことを独自に始めております。今、子供に限らず、若年世代の貧困率の上昇、高齢者の貧困の増加、そして音更では、音更町の国民年金加入状況で2,235人の免除者と、納付率71.2%の数字が出されております。大変厳しい状況と感じます。貧困対策は待てない状況と強く感じるものです。貧困の連鎖を絶ち切っていくためには行政の役割が大きいものです。そこで、次の点についてお伺いいたします。1、貧困問題は、行政関係職員の認識を深めること、地域住民の理解を深めることが重要と思います。職員向けの学習、地域住民向けへの学習が必要と思いますが、見解をお伺いいたします。2、道の計画策定を終えずとも、町独自の実態把握を進めることは可能です。生活保護受給世帯や各種滞納状況、保育料や国保世帯等の所得階層別数値など指標となるものが多々あると思いますけれども、見解を伺います。3、貧困対策には、関係する全ての課、係の連携が必要です。専門担当課の設置を求めますが、見解をお伺いいたします。4、低所得でも不安を抱かず生活できる要素として、住居が確保されること、保育、教育が保障されること、安心して医療を受けることができる、そして公共料金等が低く抑えられていることなどと思います。今後の軽減策の拡充についてお伺いをいたします。以上、御答弁よろしくお願いいたします。
答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)
貧困対策の御質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。貧困の定義は国や機関によってもさまざまでありますが、世界銀行が国際貧困ラインとして設定した1日1.9ドル未満で暮らす人の比率が最も一般的な貧困層の定義となっております。一方、子供の貧困につきましては、国連総会では、単にお金がないということだけでなく、国連子どもの権利条約に明記されている全ての権利の否定と定義しており、貧困によって誰もが影響を受けるが、子供たちが経験する貧困は特殊であるという認識を示しております。また、国連児童基金、ユニセフは、貧困を所得だけで分析すると貧困によって被害を受けた子供たちの経験を十分に理解することができないとした上で、所得の貧困は、社会的疎外や差別、保護の欠如など貧困がもたらす側面を説明しておらず、子供たちが貧困によってどのような経験をしているか広く捉え、それに対処するためには、よりよい法律の制定を初め、子供のための予算の増加やサービスの改善など、子供のためによい変化をもたらす政策が必要であるとしております。我が国では、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況になる子供が健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子供の貧困対策を総合的に推進することを目的として、平成26年1月に子どもの貧困対策の推進に関する法律が施行されております。この法律では、政府に子供の貧困対策を総合的に推進するための大綱を定めることを義務づけ、大綱の中に、子供の貧困対策に関する基本的な方針を初め、子供の貧困率、生活保護世帯に属する子供の高等学校進学率等、子供の貧困に関する指標及び当該指標の改善に向けた施策、また、教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援及び子供の貧困に関する調査及び研究に関する事項を定めるとしております。法律の施行を受けて北海道では、平成27年度から31年度までのおおむね5年間を計画期間とする北海道子どもの貧困対策推進計画を策定中であり、現在は素案のパブリックコメントを終了し、本年度中に策定される予定となっております。この計画素案の内容を見ますと、教育支援、生活支援、保護者に対する就労支援、経済的支援の四つの支援を中心に、今後5年間で重点的に取り組むべき施策を定め、総合的かつ計画的に推進するとしております。また、施策の推進に当たっては、国、地方公共団体、民間団体等が連携、協働して取り組むとともに、広く道民の方々に情報を発信し、子供の貧困対策に参加、協力する機運を醸成することにより全道的な運動として展開することとしております。一方、この事業を推進するに当たって必要となる財源等については新年度予算で措置されるものと考えられることから、本町が現在実施しているさまざまな施策が補助対象となるか、また、拡充が可能なのか、その動向を注視する必要があるものと考えております。御質問の職員向けの学習につきましては、職員は、音更町の職員に採用された時点で、全体の奉仕者としての自覚と、町民に寄り添い、町民の目線に立って職務を果たすことを義務づけられるとともに、職員研修の中でも繰り返し、町職員とはどうあるべきかを学んでいることから、貧困問題に特化した研修については現在のところ計画はしておりません。また、町民への意識醸成につきましては、北海道の計画にも掲げられておりますことから、北海道と連携した中で取り組みが可能か検討してまいります。実態把握につきましては、御質問にあります生活保護受給世帯、滞納状況、保育料、国保世帯所得階層の平成24年度から平成26年度までの各年度末の状況を申し上げますと、生活保護受給世帯については、平成24年度は444世帯、25年度は435世帯、26年度は419世帯となっております。町民税など4税を含む滞納者の状況については、原則所得33万円以下の低所得の事由に分類した人数は、24年度は251人、25年度は250人、26年度は171人となっております。また、保育料の生活保護世帯の第1階層及び住民税非課税世帯の第2階層に係る児童数は、24年度は142人、25年度は124人、26年度は123人となっております。国保加入者の所得階層100万円未満の世帯数は、24年度は3,340世帯、25年度は3,345世帯、26年度は3,386世帯となっております。国保の所得階層を除く生活保護受給世帯、滞納状況、保育料についてはいずれも減少傾向となっており、若干ではあるものの経済的な改善が見られるところであります。貧困対策は、御質問にありますとおり、関係する庁内の課、係の連携が必要であることから、関係機関との連携も含め関係部署によるケース会議を開くなど、福祉課が中心的役割を担いながら全庁的な体制で各種業務を進めており、今後とも共通認識を持ちながら連携を密にして取り組んでまいりたいと考えております。今後の軽減対策の拡充につきましては、国の児童手当を初め各種手当や生活保護制度など、それぞれの状況に応じた負担軽減策が講じられております。また、町が設定している公営住宅の家賃や保育料などは所得に応じた体系となっており、一定の負担軽減は図られているものと思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 9番 守屋いつ子
では、再質問をさせていただきます。この貧困問題ということでは、昨年、25年12月に子供の貧困という形で質問をさせていただきました。その後、子供の貧困、これは子供だけではない、今の若年者、若者のワーキングプアとか高齢者の貧困の拡大、そういうことにどんどん広がっているということから、早期の対応を図っていく、そのことがとても大事だと思うところです。それで、今回は、行政の役割が大きいということで、行政にいろいろ求めるものですけれども、特にこの貧困問題につきましては、職員の方々はいろんな機会を持って研修に励んでいるし、また、そういう視点で、住民の福祉の向上、そういう視点で日々取り組んでいるということでありますけれども、そこについては評価することがたびたびあります。今までの状況を見てみますと、ひとり親の方々、ダブルワーク、トリプルワークをしても本当に生活が困難だという、そういう状況のひとり親の方々、本当にひとり親の方々の生活状況というのは大変だなとつくづく感じておりますし、先日伺ったところも、外よりも家の中が寒い、そういう状況もありました。それは非常に少ない年金で生活していたわけですけれども、ここもなかなかいろんな制度を知らないという、そういう制度の活用ができないでいる、そういう方でありました。何とか幸いにも健康でいたということで少ない年金で生活はされていたわけですけれども、そういうひとり親の方、子供さんのこと、そして高齢者の方々の状況は、ここ音更町でも本当に多く目にしております。そういう実態も福祉課の方々、全部掌握されているかと思うのですけれども、そういう関係で、ただ、一般的に、貧困にある方についての評価というか、そういうところでは、自己責任という、そういう声が結構聞かれるところが多くあります。働かないとか、すぐ仕事をやめてしまうとか、さまざまなそういう厳しい声を耳にするのも実態です。そういう上では、この貧困に至る、貧困状況に陥るというところでは、そういう意識を変えていく。そういうことではないのだと。自己責任ではないのだということを伝えていく、そういう大きな役割があるかと思うのです。そういうことでは、そういう思いに立つ、そういうことを発信できる職員の度量と、あと、地域の方々にそのことを理解してもらうという努力が必要だと思います。そういうことで、職員については、わかっているから大丈夫だという、計画がないということですけれども、そうではないと思います。一つには、これは朝日新聞でずっと連載されておりました。この中でも、質問の要旨の中で出しましたけれども、東京の足立区で、これは子供の貧困対策担当課ということで出ておりますけれども、やはり職員の意識、そこをきちんと意識改革を進めていくこと、これがまずは大事だとここの担当課の部長さんは話しております。そういうことで、やはりこういうところに特化した学習というのは進めていくべきだと思いますけれども、そういう点ではいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
職員の研修、貧困に特化した研修が必要ではないかという御質問でございます。答弁の中でも申し上げておりますように、音更町職員として研修を繰り返し行っているわけでございまして、その中には、やはり支援が必要な方々に対することも含めての、町職員としての全般的な、公務員としての身構え、対応、接遇等々を行っているところでございます。貧困に特化した研修というのは今のところは考えているところではございませんけれども、必然的にそういう部署で仕事をしている職員についてはいろいろ研修の場もございますので、それは業務の中でいろいろ、道の研修であったり関係団体の研修というのに赴いて知識を深めているところでございます。そういう中で貧困についても当然お話があるところでございますので、そういう機会を通じながら知識を深めて、対応できるように行っているのが現状でございます。以上でございます。
再質問 9番 守屋いつ子
職員の方も忙しいということもありますけれども、こういう先進的な取り組みをしている、そういうところの経験を聞くということも非常に、自分の町で、ではどう生かしていくのかという大きな資産になると思うのです。そういう点では、全般的な各種制度の対応ということではなくて、ぜひ私は、まず本当に職員の意識改革を進めていく、この中では、全体的に今貧困状態は、貧困率も上がっているよということだけではなくて、じゃそれを意識改革をする中で、例えば足立区でいいますと、例えば保健師さんの赤ちゃん訪問、そういう中でちょっと手間をかけると。そういうことで非常にその生活状況が見えてくる、そこから次の対応が生まれてくる。これは、赤ちゃん訪問の中で、育児ということだけではなくて、生活背景、所得だとかそういうものも含めて、働き方も含めて、そして支援の必要性も含めて、そういうものが広がってくると報告されております。また、税の滞納状況、ここについても、音更としても滞納世帯については一定の相談をしているとは受けとめておりますけれども、そこからやっぱり一歩踏み込んで、じゃ、どう払えるかということじゃなくて、どういう生活をしているのか、何が必要なのか、この人たちがきちんと税金を払うために何が必要なのか、そういうことも含めて発想というか、それを広げていく、そういう糧にもなると思うのです。だから、そういう点で、行政が果たしていく役割、そしてこの貧困ということに対して向き合うということが、多く、非常に変わってくるのではないかと思うのです。庁舎内だけではなくて、例えば、保育現場で何が起きているのか。水道一つとっても、その払えない理由の中には何があるのかということだとか、そういうことにどんどん広がっていくと思うのです。そういうことで職員の研修ということを私は、職員、さらに住民に向けの研修ということを提言しております。それで、例えば、帯広では先日、これは道新に載っておりましたけれども、9月15日に高橋遼平さんという方の講演が行われたと。子どもの貧困対策センターあすのば理事の方ですけれども、ここには多くの職員、議員の方々が参加していたと伺いました。そういうことから、いろんな場で多くの方々の見解を聞いていく、そのことが必要だと思うのです。この朝日新聞で掲載された、これは朝日新聞のデジタルアンケートという方法でアンケートをとっております。5回連載されておりまして、そこでそれぞれの課題に対してコメントを載せております、アンケート結果にまつわって。そういう方々も非常にやっぱりこういう学習をしていく上で大きな役割を果たしてくれると思いますので、ぜひここを検討していただきたいと思うのです。確かに講演を依頼するということは財政的な負担も出てくると思いますけれども、今置かれている音更の方々の貧困対策のまずスタートとしては非常に大事なことかと思います。それで、道の計画に掲げられて、町民の意識醸成については北海道と連携した中で進めていくということでありますけれども、それも大事だとは思うのですけれども、何か非常にこの問題に対する町独自の向かい方、そのところはなかなか伝わってこないというか、理解がなかなか深まっていかないのかなと思うのですけれども、そこについて再度、この職員に向け、住民向けへの学習、これを進めていってほしいということを要望いたします。次に、実態把握の件です。これもやっぱり自治体の本気度が問われるものです。今回、自治体の本気度というところに私は大きなキーポイントがあるかと思うのですけれども、確かに道の子供の貧困対策推進計画も、この素案の概要の中にも独自の、独自のというか、指標を持っていくと計画の中に上げられております。ということですけれども、具体的に今町としてこの指標としては、生保の受給世帯、各滞納状況、保育料、国保世帯等の指標を一定出していただきました。これを、例えば担当課が違うものもあると思うのです。例えば、帯広の議会で提案した方の、この指標の一つとして、教育関係、就学援助率だとか給食費の未納状況だとか上下水道の滞納、あと自殺の関係、そういうものを指標として上げていく、そして経済格差を捉えていく、そういう資料があるわけですけれども、建築確認申請の推移、これも出ております。そういうことから、指標となるものというのは多々あって、これを関係する課、全体で一つのものとして捉えていくという点では、何を指標として持ってくるかということがすごく大事かと思うのですけれども、そのことについての構想はあるのかどうかお伺いしたいと思います。福祉課が中心となって全庁的な体制でいろいろ進めていくと御答弁もありましたけれども、その指標として何を上げていくかという構想、ここについてはいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
取り組みに対する指標の設定ということかと思います。今回、道の計画素案の中では、進学率でありますとか就業率というものについて設定が示されているわけでございます。帯広市であれば、いろいろな建築確認も含めた中での幅広い設定をされるというようなことでございますけれども、私ども本町につきましては、現状の把握は当然しておりますけれども、それをどのように改善するかという指標の設定については、今のところ設定するような考えは私、担当としては持っていないところでございます。よりその数値が改善されるような施策というか御相談というか、そういうことに向かっての仕事は当然やっていくところでございます。以上でございます。
再質問 9番 守屋いつ子
指標を持つということは、道の貧困対策推進計画の概要を見ました、これを参考にするということでしたので、そういう中では、貧困の現状ということだとか、生活保護世帯の推移とかひとり親家庭の現状、さらには進学率ということで出てきておりますけれども、それでは、なぜここに至ったのか、こういう状況になるのかというところを検証していくというところが見えないのです。そういう中で、私は、通告する段階でといいますか、前回の決算委員会の中で、音更町の国民年金の加入状況、これをそこで確認したといいましょうか、した中で、非常に国民年金の免除者数が多いということでちょっとショックを受けておりますし、これは将来貧困につながる。国民年金ですから、基礎年金だし、この中には学生の納付特例なんかもあるわけですけれども、ここが、やはり年金が払えないという状況がこの免除者数にあらわれていると思うのです。そういう中で、ここを将来の、将来ばかりじゃないです。結婚、子育てをする段階、また、生活をしていく段階、高齢期を迎えていく中でどんどん貧困の裾野を広げているその一つだと思うのですけれども、ここに対して町としてどういう手だてをとっているのか伺います。休憩(午前11時59分)
答弁 町民生活部長 荒井一好(町民生活部長は2021年3月まで)
まず私から国民年金の関係につきまして御答弁申し上げます。まず数字的な部分でございます。決算委員会のときに年金機構帯広年金事務所から数字をいただいていなかったということで、まず26年度の数値で申し上げたいと思います。26年度の数値で申し上げますと、2,134名が免除申請の数と。納付率につきましては71.5%でございます。こちらにつきましては25と26、若干免除申請の数が減っている、納付率がアップしていると。若干でございますが、好転しているような状況でございます。あと、本町の状況でございます。本町では、平成26年度につきまして延べ371件の免除の関係での相談を受けております。ですから、お1人で複数回相談受けている場合もございますので実数ということにはなりません。この内容につきましては、全額免除ですとか一部免除ですとか、こういった御相談を受けている状況でございます。その相談の内容でございますが、所得証明を添付していただいて御相談を受けると。あと、離職の状況をお聞きすると。あくまでも年金事務所で決定をするということでございますので、本町は窓口といたしまして、年金事務所に送達するのに必要な情報等をお聞きして年金事務所におつなぎをしているというような状況でございます。年金に関しましては以上でございます。
再質問 9番 守屋いつ子
ありがとうございます。この年金の免除者が若干改善しているということではありますけれども、要するに免除、いろいろ減免などありますけれども、こういう方たちがやはり将来的には貧困への道を進むと考えて捉えていく必要があるかと思うのです。そういう点で、年金事務所につなげていく準備を町としてはするのですけれども、そういう数字をどう捉えていくのかというところに思いをはせていかなければならないと思うのです。高齢者の貧困ということで、下流老人という言葉が今出ております。そういう中の、将来的にこういう年金、低年金層、この方たちがやはり貧困への道を進まざるを得ないという状況になっていくというところで、それで早目にもろもろの対応が必要だという話ですけれども、高齢者の貧困の特徴としては、そういう低年金であると。ということは、その前に若い年金を納める年代、ここが年金を納めるだけの経済力がないということであったり、非正規雇用が今非常に多くなってきている中で、若者の貧困ということも大きな問題になってきております。その若者たちが、年金を納めることもちょっと大変だということとあわせて、働きながら将来に向けて資産、貯蓄をするだとか、そういうこともできないというのが今の貧困の現実であるということが、いろんな資料などではっきり言われていることです。そして、このことについては、大企業で働いていた高額の所得者でも、何かアクシデントがあったらこういう貧困状態に陥っていくのだということも示唆されております。そういうことで、もろもろの指標があるわけですが、そのことに私はやっぱりきちんと向き合っていくことが必要だと思うのです。それで、一つ一つ言いますと、じゃ、若者のこの雇用の問題、町としてはどうかかわっていくのかということ、さらには、この高齢者の貧困の状況というのをどう捉え、どう支援していくのか、また、当然、さっきからも言っています子供の貧困、これは法律できて、それを見ながらとは言っておりますけれども、じゃ、この町の、音更町の子供の実態をどうやって捉えていくのか、そういうことに、この地域の中で暮らしている人たちをどうやって底上げしていくのかというところに、やっぱり真剣に取り組んでいかなければならないと思うのです。そのところの私は今姿勢を求めたいと思います。先ほどの答弁の中では、世界銀行が示す国際貧困ラインだとかユニセフの状況だとか、そういうことで、いろいろ貧困についての定義だとか状況については答弁で伝えていただきましたけれども、では、この町の貧困状態という、その貧困というところのイメージが私はすごく乏しいのかなと思うのです。ここの概念というのはどういうふうに押さえているのか、まずちょっと、もう一度そこを確認させていただきたいと思います。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
貧困についての概念はどう捉えているのかということでございます。答弁の中でも一部いろんな機関のことを引用させていただいたところでございますけれども、貧困と申しますのは、当然金銭的な貧困もございます。それから精神的なもの、いろいろな部分も含めての貧困という言葉が使われているところでございますけれども、はっきり言えるのは、今回の子どもの貧困対策推進法の中で、あるいは大綱の中で示されているのが、一つ、総体的な貧困率ということで、平均的な年収の半分より下のラインの方というのが子供の貧困率ということで、16.数%、あるいはひとり親であれば50%というような数字が示されているところでございます。特に申しますと、ひとり親の家庭については所得が少ないというのは、実態として認識しているところでございます。そこら辺の対応につきましては、国の手当等もあるところでございますし、町の施策としても、所得段階に応じて所得の少ない方は少ない負担ということで福祉サービスの利用料も軽減させていただいていると。配慮させていただいているというところでございまして、一般的に申しまして、幾らから幾らだったら貧困というのは、はっきり申し上げて、申し上げにくいところなのかなと思っております。それから、若干つけ加えさせていただきますと、先ほど、下流老人でありますとか、若者の貧困、雇用の話も出ておりましたけれども、これにつきましては、国のほうも、生活困窮者の自立支援ということでこの4月から法律が施行されたところでございまして、生活保護にはある一定の要件がございますので、その手前と言っては何ですけれども、そこに至らないまでの間で就労に結びつけるという対策を、これは福祉事務所管轄でございまして、福祉事務所、本町の場合は十勝総合振興局がその役割を担っておりますけれども、振興局におきまして、そういう就労支援を主に担う相談機関と申しますか制度を設置いたしておりまして、本町からも大部分、相当数の方が利用されているという実態にございます。以上でございます。
再質問 9番 守屋いつ子
町として対応してほしいというのは、先ほど言いました多くのいろんなデータから、低所得者または、どこまでを貧困世帯と言うのかは、そこのイメージ等もあるとは思うのですけれども、例えば保育料でいいますと、第1階層、第2階層の方、そして第3階層まで入れると約30%の方々はずっとここに該当しているとデータで出てきております。さらには、国保の所得階層でいいますと、ここも、やはり三十数%の方々がここに該当を、100万円以下としたら26年では33.86%、さらには200万円以下になると約80%の方々がこういう所得の低い中で生活しているということは、食べていければいいというだけのことではないと思うのです。人間としての地域でのいろんな活動、かかわりも含めて、それこそ文化的な生活をしていく上では支障が出るかと思うのです。この音更の町、音更の町民に対して、そういう人たちを、さっきも言いました。やはり生活に余裕を若干持ってもらう、そういうことが必要だと思うのです。そうすると、やはり心に若干余裕ができると人間的な地域とのかかわりも深まるかもしれない、健康を維持するためのいろんな行動ができるかもしれない、そして子供に対してもさまざまな支援をできるかもしれない、そういうことでやはり広がっていくと思うのです、温かいものが。そういう点でここに真剣に向き合っていくということが私、すごく大事だと思うのですが、何か数字の上で、全国平均にほぼ匹敵しているかだとかそういうことで、音更、大した大きな問題ではないというか、そういうような捉えになってしまうと、なかなかこの対策というのは進まないかと思うのです。そういうところで、最初提案したように、いろんな行政機関の認識を深めていただくということだとか実態把握を広めていただく、どんどんやっぱり町独自、そして、この音更が持ついろんな特徴的な問題、そういうものを捉えてそれを調査していく、さらには、この庁舎内で専門の、先ほどは担当課という言い方をしましたけれども、担当課であっても専門の委員会であっても、そういう対応をしていく、そういうものをつくっていくということがまずやっていくところではないかなと思うのです。即ここでこういう低所得の人に財政的な支援をしなさいということではなくて、まずそこに至る前のさまざまな対応策もできるのではないかと思うわけです。それで今回提案したのですけれども、いろいろ答弁伺っていますと、貧困という言葉のイメージというのが、非常に何か、食べるものもなく、住むところもなく、ぼろぼろの服を着ながら、そして日々しのいでいるというようなイメージが貧困だという捉えになってしまっているのではないかと感じてしまうのですけれども、そうではないとおっしゃると思いますが、そういうあたりを、意識を変えていくというところでは、どう向き合っていくか、そこが本当に問われると思います。再度、町としての向かい方、ここを伺いたいと思います。
答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)
貧困対策、町独自の政策を含めてどのような対策ができるのかということだと思います。貧困という概念、特にそういう貧困という問題に町がどういう姿勢で向かい合っているのかということだと思いますけれども、国においてもようやく貧困対策ということで、特に子供の貧困というようなことに関しては、法律までつくって、今対応しようという動きがようやく始まったのかなと思います。ただ、その中でも、貧困ということに関して一番認識を持って対応しているのは私は市町村だと思っています。私たちでいえば町民、常に窓口で、町民と接しているわけですから、私たち町の職員、町が一番そういう貧困問題については、国よりも北海道よりも一番認識し、直面、真摯に向き合っていると私は思っています。その中で、町ができることというのは、どうしても財源の問題ということも含めて制度、仕組みのことがありますから、やはりそれは一定の範囲の中でしかどうしても対応できない部分もあります。貧困の一番の元凶は何だろうと私なりに考えましたけれども、やはり長く続いた経済的な不況、これで賃金が上がらなかった、ずっと上がってこなかったと。そうした中でも、賃金が上がってこない中でもいろんな社会保障制度は進むわけですから。その中には年金の問題もありますし、いろんな保険料の問題もあります。特に若い人については、今お話があったように、非正規雇用ということが長く続いてくれば、当然年金も納められないといった問題も出てきます。じゃどうするのかということで、国は、所得を再配分するのか、つまり税金を、取れるところから高くして税金を取るというのも一つの所得の再配分だと思います。保険料もそうだと思います。ただ、そうした政策とはまた別に、経済全体を底上げしていくのだというのが今の政権の考え方だと思います。その経済を全体的に上向きにすることによって広く、1億総活躍社会というようなことも言われていますけれども、広く国民にその富が行き渡るようにするというのが今の国の政策であります。所得の再配分、そして経済の成長、こういった、むしろどちらかというと相入れない部分もあるのかと思いますけれども、これはやはりそのときの政権が、国民が委ねた政権が判断していることでありますから、そこは私たちは大いに期待をしたいとやはり思わざるを得ません。そうした国の再配分とかそういう経済政策、そういったことが基本的には大きく影響するのだろうなと思います。当然これから、基礎年金しか支給されていないような方が数多くいらっしゃいますので、今後ともそういう年代層の方がまた高齢者の中に多く出てくるだろうという問題もあります。年金の削減問題とかも一方ではあります。将来に皆さん不安を持っているということも事実だと思います。そういうところにやはり国は真摯に目を向けて、制度設計をきちっとやっていただきたいなという思いもあります。私たち町村の職員は、やはりそうした町民と接する中で、そういう町民の生の声を聞き、生の生活実態を直接お聞きして分析することで、北海道や国に対して私たちなりのできる提言等をしていく、地方からも声を上げていくということが必要だろうと思います。私たちは、やはり常に町民の立場に立って、町民の目線で、寄り添って、そこにはやはり生活実態等を含めてお話を伺わせてもらって、どんな対応策ができるかということを、それは関係部局みんな総力を挙げてやっていくと。そういった町民一人一人に寄り添った対応をしていくというのが私たちの役割だろうと思っております。
再質問 9番 守屋いつ子
町民の生活実態について、もろもろの相談などを含めて町が窓口となっていますので、そこについてはひしひしと伝わってくるものがあるのではないかと思います。いろいろ財源の問題、制度の問題と今おっしゃっておりましたけれども、そこに絡まないで町でできること、これはできるはずです。先ほども言いました東京の足立区の取り組み、これなども参考にしていただいて、そして、ぜひ、さらにこの貧困ということに対して向き合っていただきたいということを要望いたしまして、この質問を終わらせていただきます。