釧路町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日
コロナ禍などでの子どもの貧困対策について
2022年9月6日、釧路町議会の一般質問で、中家治子議員が「コロナ禍などでの子どもの貧困対策について」質問し、町長 小松茂、教育長 辻川尚志、こども健康課長 村木美香、教育支援課長 佐々木晶利が答弁しました。
- 質問者
- 中家治子 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、教育長 辻川尚志、こども健康課長 村木美香、教育支援課長 佐々木晶利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 中家治子
では、2点目にいきたいと思います。2点目の「コロナ禍などでの」の「など」の中身については、今の物価高騰の現状も含めてのつもりで「など」にしたのですけれども、コロナ禍などでの子供の貧困対策についてということで、①点目が状況把握と支援策は、②点目は特にひとり親家庭での状況は厳しい中で町としての新たな支援策の考えは、③点目が子供の生活実態調査の実施時期と調査項目での検討状況は、以上、答弁をお願いします。
答弁 町長 小松茂
コロナ禍などでの子供の貧困対策についてということで、状況把握と支援策についての御質問ですが、状況把握につきましては、新生児等の訪問指導や児童扶養手当の受付などの際に経済状況について聞き取りを行っております。家計の急変、収入の減少について相談を受けた場合は、低所得の子育て世帯生活支援特別給付金や各種貸付制度の説明及び母子家庭等就業・自立支援センターの紹介などを行っております。次に、特にひとり親家庭での状況が厳しい中で町としての新たな支援策の考えについての御質問ですが、ひとり親家庭の支援につきましては、現在、実施しておりますひとり親家庭等医療費助成、児童扶養手当の給付、福祉灯油購入費助成などを継続してまいりたいと考えており、現時点では新たな支援策の考えはございませんので御理解をお願いしたいと思います。次に、子供の生活実態調査の実施時期と調査項目での検討状況についての御質問ですが、子供の生活実態調査の実施時期につきましては、令和3年第4回定例会で御答弁申し上げましたとおり、令和5年度中の実施予定としております。調査項目につきましては、客観的に検証、評価することが重要であることから、基本的には道がしようとしているものから選定し調査項目を設定してまいりたいと考えております。私からは以上であります。
答弁 教育長 辻川尚志
3番、中家議員のコロナ禍などでの子供の貧困対策についての御質問の中の1つ目、状況把握と支援策はとのことでございますが、学校においての状況把握につきましては、普段の学校生活における児童・生徒の状況の変化や各種納入金に長期未納が生じた場合などにおいて個別に家庭状況を把握しております。支援策としましては、経済的な理由で支援が必要な世帯に対しましては、小・中学生を持つ家庭を対象とした就学援助制度及び特別支援教育就学奨励費制度、高校生以上を対象とした釧路町奨学金制度があり、これらの制度について引き続き取り組んでまいります。また、コロナ禍などにより収入の減額が見込まれる家庭につきましては、就学援助制度の周知を図り、随時、申請を受け付けているところであります。次に、2つ目の特にひとり親家庭での状況が厳しい中で町としての新たな支援策の考えはとの質問でございますが、ひとり親なども含めた各家庭への支援策につきましては、教育委員会として令和4年度から就学援助制度の支給費目にオンライン通信費の拡充や本年度に限り給食費を徴収しないなどに取り組んでいるところであります。今後につきましても、就学援助制度の支給費目拡充など社会の変化等に適切に対応しながら支援策について研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 3番 中家治子
答弁をいただきましたけれども、大体、令和3年第4回定例会のときと同じような答弁内容かなというふうには思うのですけれども、内閣府が初めて子供の貧困の全国調査を行ったことについては御存じかと思うのですけれども、まず確認します。
答弁 こども健康課長 村木美香
内閣府のほうで子供の生活状況調査をしたということで把握しております。
質問 3番 中家治子
その中身についての報告というか、例えば貧困率の問題だとか、特徴的なところについてお聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 村木美香
現在の暮らしの状況について、苦しい、大変苦しいと回答した方が、最も収入の水準が低い世帯やひとり親世帯では全体の2倍程度に及んだというような、苦しい、大変苦しいというふうに考えている所得が低い方、ひとり親世帯の方の割合が高いというようなことを概要として把握しているところであります。
質問 3番 中家治子
この調査は中学2年生とその保護者を対象に行った調査なのですけれども、年収158万円未満という相対的貧困状態にある家庭の割合が12.9%あったという結果が出ています。例えば35人学級で見ればクラスの中に4人、5人のそういう状況にある子供たちがいるということになります。これは本当に深刻な状況だというふうに考えます。その中身についてなのですけれども、今、言ったように、町として所管課としての受け止めみたいなものはどうでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
町の実態につきましては調査をしていく中で把握されていくこととは思いますが、全国の調査等とすごく大きくかけ離れているというようなことではないのではないかと考えておりますので、同様の傾向があるのではないかというふうには捉えているところであります。
質問 3番 中家治子
国の調査だけではなくて全日本民主医療機関連合会、いわゆる全日本民医連と言われるところですけれども、2021年に子供の生活実情調査というのを行いました。コロナ禍でやはり貧困は悪化しているという結果が出ています。貧困世帯、いわゆる先ほど言ったような世帯で受診控え、医療機関にかからなければいけないのにかからない、かかれないという状況が2019年の調査では18.4%だったのに2021年には26.7%に増えたという状況になっています。確実に今の中で貧困がやはり進んでいるという認識を関係部署だけではなく庁全体で持っていただきたいなということがあります。NPO法人のキッズドアというところが子育てに困窮している世帯に限って緊急のアンケートを行ったのですけれども、そのアンケートの中で自由記載というのがあって、そこに寄せられた声なのですけれども、コロナ禍で失業して以来、短期の派遣でつないで生活しているけれども、生活が安定せず毎日が不安であるという声や御本人が今日コロナに感染しましたと、来月のお給料はないに等しい、つまり非正規だったりアルバイトだったりしている場合については何の保障もないので、もう収入が断たれるというような、こういう状況ですし、収入が減ったままというのが5割にも上ったという状況です。これは全国的な調査ですけれども、課長がおっしゃったように釧路町に置き換えてみても、把握できていないだけで同じような傾向があるのではないかなというふうに思います。そういう意味で、特にひとり親家庭の世帯、②のほうにいきますけれども、国の調査でも特に母子の家庭の貧困率が高くて54.8%になっているという状況です。本当に、全体では25.3%なのですけれども、特に母子家庭については50%をはるかに超えるという状況になっている。食料や衣服が買えないということはもちろんですけれども、公共料金が払えなかったりという家庭も出てくる。例えば、今、タブレット端末を使って学習をしていますけれども、家に持ち帰ったときにWi─Fiの環境とかがないというような家庭も、教育委員会では手立てを取っているということを前に質問したときには答えておりましたけれども、やはりそういう現状にあるという認識をきちんと持っていただいた上で生活の実態調査などもしていくことが大事かなというふうに思います。それで、ひとり親家庭への支援なのですけれども、児童扶養手当だとか福祉灯油の購入助成とか、これまでやっている部分から増やす考えはないということではあったのですけれども、そういうひとり親家庭での貧困の度合いが高いということでは、今のところはないけれども、やはり何か手立てを考えないといけないというふうに思うのですけれども、その点についてはどうでしょうか。
答弁 町長 小松茂
答弁では今の段階で考えていないという答弁をさせていただきました。このひとり親もそうですが、子育て世帯の方々を含めて大変な厳しい状況というものがあるのだろうというふうに思いますし、言ってみれば子育て世帯に対する支援策もひとり親家庭も受けているわけですね、ですから、そういった状況で、今、見させていただきながら、今後の様々な社会動向の推移を見極めながら検討をしていかなければならないだろうというふうに思っております。
質問 3番 中家治子
ぜひ、今、町長がおっしゃったように対策を講じていただきたいというふうに思います。私たち日本共産党の釧路管内の議員団で、毎年、釧路総合振興局へ要望を出しているのですけれども、その中で、子供の貧困実態把握のため総合振興局としても市町村と連携して管内や市町村の実態調査を推進し、対策の具体化を促進してくださいという要望に対して、釧路総合振興局からの回答ですけれども、釧路総合振興局においては管内の実態把握や効果的な取組の促進を目的として、平成30年度から釧路地域子ども支援ネットワーク会議及び釧路地域子ども居場所づくりネットワーク会議を設置しており、市町村等との情報共有や地域の実情に応じた効果的な連携、支援方策等の検討を進めているところですという回答があったのですけれども、実際に私たち議員には、予算上も議案審議も含めて、こういう具体的なところというのはなかなか出てこないものですから、そういう取組をしているのだということも含めて思ったところなのですけれども、こういうところに参加して情報共有をしているということであれば、今、どんなことが問題になっているのか、課題になっているのかというところについて答弁をお願いします。
答弁 こども健康課長 村木美香
今、中家議員がおっしゃられたネットワーク会議の検討内容についてということでしたが、申し訳ございません、様々なそういった管内の情報共有するような子供に関するネットワーク会議等はございますが、この会議という名前に絞っての今の記憶でお話できることがなく、申し訳ございません。
質問 3番 中家治子
またどこかの場面で把握されている内容については確認をさせていただきたいというふうに思っています。教育委員会にも聞きたいのですけれども、子供の貧困対策で言うと、学校現場というのは貧困対策のプラットフォームとしての役割が重要であるということが子供の貧困対策に対する大綱の中にも書かれているのですけれども、こういう立場で具体的に大変な状況を把握するのは給食費も含めて未納になっているだとか、服装がちょっと乱れているだとかというようなことで把握されるのだと思うのですけれども、そうではなくて、大綱で言っているのはもっと学校として貧困対策をきちんと捉えて施策展開もしていきなさいということだと思うのですけれども、そういう視点で何か教育委員会として施策展開をされているのかどうか確認します。
答弁 教育支援課長 佐々木晶利(教育支援課長は2023年3月まで)
議員おっしゃられました支援策の件の御質問なのですけれども、まず、学校教育の学力保障という観点では、少人数指導、習熟度別指導、放課後等の補習、あと小学校低学年に学習支援員を令和元年度から配置しております。特に貧困に関わる支援策というのはないのですけれども、皆さんに平等な形で学習支援をしているような状況となっております。あと、学校を窓口とした福祉関連との連携なのですけれども、そちらにつきましてはスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、あと最近ですとSNSなどを利用した相談窓口というのを開設しております。続きまして、地域による学習支援なのですけれども、こちらにつきましては富原小学校で行っています放課後子ども教室や遠矢小学校で行っています放課後パワーアップタイムも放課後指導になっていまして、こちらにつきましては地域の方が見守りという観点で一緒に運営しているような状況になっております。経済支援等につきましては、教育長が御答弁しましたとおり就学援助等となっております。支援策としては以上です。
質問 3番 中家治子
具体的な支援策というふうに言われたのですけれども、大綱にもそういうようなことが書かれているのですけれども、貧困状態にあるであろう子供だけではなく、どの子も含めてというところの視点は大事だというふうに思うのですけれども、ただ、貧困状態にある家庭の子供の学力の問題で言うと、総体的には学力が高くないということについては言われています。断言はできませんけれども、そういう状況にあるということは客観的事実として言われています。そういう状況があるということを前提に学校としてどうしていくのかという視点に立つことが大事かなということで申し上げたのですけれども、その点について、教育長、いいですか。
答弁 教育長 辻川尚志
先ほど議員のほうから学校はプラットフォームという言い方をされたのですが、学校現場の現状で言いますと、各児童の家庭の経済状況を把握するというような具体的な手段を学校としては持ち合わせておりません。個人情報保護法の制定以降、なかなか家庭のそういったところの情報に踏み込むということが難しい状況となっているのが現状です。子供たちの家庭状況を把握するためには子供の服装だとか、あるいは先ほど答弁申し上げましたように未納状況が続いているだとか、あるいは子供との面談の中で出てくる家庭の状況の様子だとか、そういうところから判断しながら家庭の状況の輪郭を捉えていくというのが学校の役割かなというふうに考えております。その上で、先ほどのプラットフォームという考え方でいくと、そういう子供の状況を把握したときに教育委員会、教育支援課も含めて他の関連機関とつなぎながら、その家庭をしっかりと支援する、あるいは必要な場合には指導していくというような、そういう形で対応していくということが重要でないかというふうに考えているところでございます。
質問 3番 中家治子
もちろん個別にも対応していくスクールソーシャルワーカーとかスクールカウンセラーも活用しなさいということは大綱にも書かれているので、そういう対応をしていくということは、ある種、当然かなというふうに思うのですけれども、この貧困状態にある子供たちをどう見るか、子供の貧困をどう見るかという視点がないと個別だけではなかなか解決できない部分、もっと言えば国がきちんと対応していくという、大きく言えばそういうことにもつながってくるのですけれども、釧路町の教育委員会として個人情報があってなかなか実態把握が難しいということがあったとしても、方針としては対応策みたいなのはきちんと持っていることが大事かなというふうに思うのですけれども、その点についてはいかがですか。
答弁 教育長 辻川尚志
支援に関する教育委員会の考え方ということになりますけれども、子供を取り巻く背景貧困のみならず、いろいろな状況がありまして、そういう教育委員会と学校運営を支援するだけではなくて子供そのものも支援していきたいということで組織改編の中で教育支援係というのも設置しまして、子供のそういう現状に対応していく動きが取れるようにということで設置しております。先ほど申し上げましたように、経済的なことを直接学校の中で家庭状況を知るということはなかなか難しいですが、そういう子供のそういう関わり方の中で見ていく中では、もしかしたらその背景に経済的な理由もあるかというような実態も浮かび上がってくるということもあると思います。そういうことで、丁寧に子供の状況に向き合いながら一人ひとり子供を見ていくということで、この係を通して支援をしていきながら、先ほど申し上げましたけれども、他機関ともつなぎながら支援をしていくということが貧困対策の支援の一つにも当たるのではないかというふうに考えております。
質問 3番 中家治子
ぜひ、支援が必要だということは明らかなので、貧困の子供だけではなく、子供全体を支援していくという考え方はそのとおりだというふうに思いますし、やっぱり生活が厳しいといろいろなところに影響してくるというのはあると思うので、貧困状態にあるであろう子供たちについてもきちんと目を行き届かせていただきたいなというふうに思います。それと支援策としての就学援助制度の費目拡充については研究していきたいということだったのですけれども、以前から言っているように国からの地方交付税措置はされているはずにも関わらず長年費目が拡大していかないという部分があるのですけれども、財政担当の方も議場にいらっしゃるので、そういう意味で言うと今ルール私がお話ししたようなこともありますので、ぜひ教育委員会は要望されているということをおっしゃっていますので、費目拡大の実現に向けてぜひ考えていただきたいなと思うのですけれども、いかがですか。
答弁 教育長 辻川尚志
今、就学援助制度の費目の件おっしゃられましたが、教育委員会としましても、いろいろ追加していきたいという考えは持ちあわせていますが、この部分につきましては町長、あるいは財政当局といろいろと相談しながら可能な範囲で進めていきたいというふうに考えておりますので、御理解いただければと思います。
質問 3番 中家治子
町長、財政担当の方も含めて、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。3の調査のことについてなのですけれども、具体的な項目についてはまだと決まっていない、来年度中に実施をするということであれば今年度中に項目も含めて検討されるということなのですけれども、例えばどんな項目を入れるのかという辺りはいかがでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
具体的な内容についてはこれから考えていくということになりますが、北海道のほうの調査項目を参考にしていきたいというふうに考えておりますので、北海道のほうの調査項目としましては、例えば保護者の方については、基本的な家族構成ですとか、年齢ですとか、そういったことのほかに仕事としてどういう働き方をしているのかですとか、労働時間はどのくらいかですとか、家族の健康状況がどのような状況かというような、中には先ほど中家議員がおっしゃられました病院の受診状況等についても調査の項目としては入っております。また、実際に現在の暮らしとして家計の状況ですとか、公共料金との支払いの状況、家庭の年収、こういった実際的な、やはり貧困層にあるのかどうかというようなことが判定できるような調査項目についてもここは外せないものだというふうには考えております。
質問 3番 中家治子
調査項目が多い中でどう入れ込むかというところは御苦労されるところだと思うのですけれども、課長おっしゃったように、的確に把握できるような項目をぜひ入れていただきたいと思います。例えば、一週間のうちに朝食を食べられなかったことがありますかというような、釧路市はそういう質問を入れたりしたのですけれども、この内容、様々な理由があったとしても、これはどういう状況かというのは見られれば想像ができるという。したがって、そういうようなこともぜひ検討していただきたいと思います。時期については5年度中なのですけれども、項目検討については、今年度中にするというふうに確認させてもらっていいのでしょうか。
答弁 こども健康課長 村木美香
項目の検討はしてまいりますが、決定自体は令和5年度に入ってからというふうになると考えております。
質問 3番 中家治子
分かりました。