みんなの議会

音更町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月12日

急がれる子どもの貧困対策について

2014年12月12日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が「急がれる子どもの貧困対策について」質問し、町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、教育長 荒町利明、教育部長 大久保善雄が答弁しました。

質問者
守屋いつ子 議員
答弁者
町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、教育長 荒町利明、教育部長 大久保善雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 守屋いつ子

通告に従いまして質問をさせていただきます。急がれる子どもの貧困対策について質問をいたします。厚生労働省の平成25年度国民生活基礎調査から、国民の年間所得が下落し、貧困率も上昇するなど、国民生活が苦しくなっていることが明らかになりました。可処分所得の中央値の半分を下回る世帯の割合を示す相対的貧困率が16.1となり、1985年の調査開始以来最高となり、貧困ラインで暮らす子ども、これは17歳以下の子ですが、この割合を示す子どもの貧困率は16.3%で、過去最高を更新しています。所得の再分配で貧困率をふやしているのは日本だけです。ひとり親家庭の子どもの貧困率は54.6%で、OECD先進諸国の中でワーストワンと最悪です。さらにショッキングなのは、子どもの貧困は、健康や学力、自己肯定感などと相対関係にあることがわかり、親の年収と子どもの学力はきれいな相関関係が示されていることです。子どもが生まれ育った環境で将来が左右されないことを目指し制定された子どもの貧困対策推進法は今年1月施行、8月に大綱が閣議決定されました。指標の改善に向けた当面の重点施策は、教育の支援、生活の支援、経済的支援、そして保護者に対する就労支援、子どもの貧困に関する調査研究等、施策の推進体制等が掲げられ、都道府県等が事業計画を策定・実施する努力義務が課せられました。この子どもの貧困対策法は、親から子への貧困の連鎖を断ち切る第一歩となることを期待するものです。しかし一方で、消費税の増税は物価高騰に苦しむ低所得世帯に追い打ちをかけ、生活保護費の削減は、受給世帯はもちろん関連施策への波及で子育て世帯に深刻な影響を与えます。子育てにかかる費用は家計に重くのしかかり、成長を素直に喜べない、何カ所もかけ持ちで働く親と話す時間や団らんの時間が持てず、家族関係の亀裂が生じる、友達との付き合いも徐々に途絶えていき孤立してしまう。異常に高い日本の学費は進学の道を閉ざします。奨学金を受けても返済できないなどなど、多くの問題を生じています。「子どもの貧困の実態は見ようとしないと見えない。川の岩陰で溺れた状態でいる。」とNHKディレクターの新井直之氏は語っています。目の前の子どもたちは日々成長しています。未来に希望が抱ける支援が急がれます。そこで、次の点について伺います。1、都道府県において子どもの貧困対策推進法についての計画策定が努力義務とされていますが、町としてはどう対応していくのか伺います。2、音更町の子どもの貧困についてどのように捉えているのか伺います。3、子どもは待ってはくれません。実態把握と具体的な支援策が急がれると思いますが、どのように進めていくのかお伺いいたします。4、貧困は昔からありましたが、現代の貧困について学ぶことが重要と考えますが、お考えを伺います。以上、御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

子どもの貧困対策についての御質問にお答えいたします。初めに、子どもの貧困対策推進法に係る都道府県計画への町の対応、町内の子どもの貧困についてどのように捉えているか、及び町内の実態把握と具体的な支援策に関する御質問については、関連がありますので一括してお答えいたします。子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的とする子どもの貧困対策の推進に関する法律が平成26年1月17日に施行されました。また、政府は、子供の貧困対策に関する大綱を平成26年8月29日に閣議決定し、教育の支援や生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援など6項目を重点施策として打ち出しております。現在、北海道においては、同法第9条に基づき大綱を踏まえた計画策定を行うため、本年11月20日に庁内関係部局や道教委を構成メンバーとするワーキンググループを設置し、道内の子どもの貧困に関する実態把握を進めることとしております。年度内には、北海道における特性などの分析や重点的に取り組むべき施策の検討を行い、その後、市町村に対して指標や取り組み事項などが示される予定となっていることから、本町といたしましては、北海道の動向を踏まえて的確に対応してまいりたいと考えております。また、本町のひとり親世帯における平成26年12月1日現在の児童扶養手当受給世帯については580世帯で、子どもの数は904人となっているところであります。国が公表している子どもの貧困に関する指標によると、子どもがいるひとり親世帯の貧困率は54.6%となっていることから、本町においてもそのような状況にあるものと認識しております。また、就学援助制度の受給者数の推移を見ますと、平成15年度は608人で、認定率14.7%、平成20年度は887人で、認定率20.3%、平成22年度は999人で、認定率22.3%となっており、これをピークにその後は減少傾向にあり、平成25年度では、914人で、認定率20.5%となっております。また、高校生等に対する本町の奨学資金についても、保護者の経済状況に応じて、毎年90人弱の方に支給している状況にあり、本町においても、子どもの貧困問題は大きいものと認識しているところであります。現状においては、現在実施しております児童扶養手当制度や就学援助制度、奨学資金支給制度、ひとり親家庭医療費助成制度など各種制度の周知や相談等を着実に進めてまいりたいと考えております。最後に、現代の貧困について町として学び知ることが重要だとの考えについてでありますが、子どもの貧困問題は、ただ単に経済的に苦しいといった問題ではなく、いじめや学力低下、虐待、ネグレクトなど、子どもの成長にとってマイナスの影響を与えると考えておりますし、そうした問題を放置することは、次の世代を担う人材を失うことにもつながり、社会として大きな損失であります。また、貧困が学力低下をもたらし、そのことが進学や就職にも不利益に働き、成人したときにも、生まれ育った家庭と同じように経済的に困窮するといった、親から子への貧困の連鎖を断ち切るための対策が不可欠であると考えております。いずれにいたしましても、子どもの貧困問題は、子どもの健やかな成長を目的とする子どもへの支援とともに、その世帯の経済的な安定を図るための抜本的な親への支援の両者が一体的に行われる必要があると考えており、今後、国や北海道の動向を踏まえて、本町としての対応をしてまいりたいと存じますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 6番 守屋いつ子

では、再質問をさせていただきます。この件につきましては、子どもの貧困について、6月の一般質問、子どもの権利条例の中で、権利条例を求めた中で、町長自身が大変これを心配している、早急に取り組まなければならない内容だということが表明されております。それで、今国の法律ができ、大綱もでき、動いてはいるんですけれども、町としては道の計画ができてからでなければ動かないということが今の答弁でもわかるんですけれども、私は、この貧困の問題が出たときに、そこは、国、道のいろんな計画策定の指標等も含めたものが出ること以前に、町としてやっぱり早急に何らかの対策を立てていく、考えていくということがすごく大事ではないかと。それがなければ町の計画が立てられないということではないというふうに思うんです。それで、今御答弁にもありましたけれども、そこを待たなければ本当にできないのか、そのあたりを明らかにさせていただきたいと思います。子どもというのは生まれてくる親や家庭を選ぶことはできません。それで、子どもの貧困というのは個人の自助努力や自己責任では解決できないです。そういう点ではやはり自治体、国ももちろんそうなんですけれども、自治体もそこを機敏に感じ取って動かなければならないというふうに思いますけれども、国、道の計画のもとでしか動けないのか、新たに町独自で何らかの対応はできないものか、そこをまずお聞かせ願いたいと思います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

今、議員のおっしゃることは、町独自で、国、道に先んじて対策を打てないのかということかと思います。この問題につきましては、最近特にマスコミ等で報道もされ、国民の間にも関心が広まっているということからこのような法律ができたものと認識しているところでございます。その後対策が8月に示され、今、道がワーキンググループをつくり、来年度計画策定に向いて動いているということでございますので、町長からの答弁でもございましたように、その動向を見たいというのが私どもの考えでございます。この貧困問題は、議員もおっしゃるように、一つの対策で解決するような問題ではございません。福祉、それから雇用、教育など大変範囲が広い中での対策を打たなければならない課題でございますので、そういうところも国あるいは道のほうで計画を示してくる状況を見まして、町としてもその有効な施策を見きわめ、検討してまいりたいというふうに考えてございます。今現在でも、個々の児童福祉法あるいは母子及び父子並びに寡婦福祉法だとか、いろいろ法律の中で打たれている対策もございますので、今ある現制度、あるいは支援、サービスをより適切に受けられるような、そういう形でつないでいくしかないのかなというふうに思っているところでございます。町の独自の対策を打つにいたしましても、一つ一ついろいろな部署との関連もございますので、いま一度道の計画を見た中で取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

再質問 6番 守屋いつ子

こういう関連のものについては国、道の施策というか、そのもとでしかなかなか動けないというのが各自治体の宿命というんでしょうか、何でもそういうことになっているんですけれども、例えば音更町では子どもの健康を守るためにインフルエンザ、これは中学3年、高校3年生のインフルエンザの助成をしておりますし、また、独自の奨学金の制度も持っています、これは給付型ですけれども。そういう中で、あえて計画がなくても、いざ進めていかなければならないということでいろんな施策をつくっていくことは可能だというふうに思うんです。そういう中で、特にここの子どもの貧困の問題については、今も御答弁あったように、子どもだけじゃなくて、親の働き方、あと社会の状況、いろんな条件がまざり合って貧困が進んでいくという状況があります。そこのしわ寄せが子どもにいってしまうわけなんですけれども、そういう中で、今言いましたひとり親世帯、ここは本当に、答弁にもありましたけれども、ひとり親世帯の対象人数といいましょうか対象世帯数、これは徐々にふえてきてはおります。これは全国的にもふえてきておりますし、音更の中においてもふえてきております。そういう中で、特に女性の母子世帯においては、お母さんというか、母、ダブルワーク、トリプルワークという形で必死になって子どもを育てながらいるんですけれども、いわゆる経済的困窮からなかなか抜け出せない、あわせて子どもとの接触する時間が少ない、そういう中で、本当に社会のあり方としては非常に異常な状態なのかなというふうに思うんです。支援策としては、当然経済的な支援ということで、就学援助はすごく大きな力にはなっているというふうに思うんです。そういう中で、この就学援助だとか、もちろん進学の問題なんかもあります。そういうことで、今の状況から考えていくと、これを拡大していくという方向にならないものなのかというふうに思うんですけれども、そのあたりは教育委員会の管轄かというふうに思いますけれども、そのあたりはどういうふうにお考えなのかなというふうにお伺いいたします。

答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)

就学援助の関係ですけれども、これは相当昔から国の制度でこれまで制度化されてきたものでございます。ただ、これが17年度ですか、たしか。それまでは要保護世帯並びに準要保護世帯に対する支援の金額、それに対しては国の補助制度がございました。それが平成17年度から、この国の補助制度が要保護世帯のみになりまして、あと準要保護世帯については全て市町村が持つというような制度に切りかわりました。そんな中で、各十勝の管内の市町村でもこの就学援助の認定基準倍率というのが結構ばらつきがございます。それというのも、ある程度その自治体の財政力というんですか、そういうものがその背景にはあるんですけれども、ただ、要保護世帯のみの予算支出というんですか、費用については、国が2分の1、町が2分の1出すという、国の補助金が2分の1入ってきます。先ほど申しましたように、準要保護世帯のほうが数段人数的にも多いわけでございまして、その辺の金額については全て単費だと。交付税措置もされておりません。というような形になってございます。そんなことからいきますと、これだけ貧困世帯がふえている状況にありまして、全てを、準要保護世帯の就学援助の費用を一自治体に全て任せるというようなことにつきましては、これだけ厳しい今の各自治体の財政状況の中にあって、おのずと私は限界があるのかなというふうに思っております。そんなことから考えれば、教育の機会均等を確保するということを前提とするのであれば、国が前面に立ってこの就学援助の拡充というんですか、補助制度あるいは交付税措置等々を考えて、国が前面に立ってこの就学援助の後押しというんですか、制度化するべきではないかというふうに考えております。そんなことでもありますし、今の段階では、早急に今の音更町の就学援助の認定基準倍率、生活保護基準の1.25倍、これをすぐさま基準を緩めて支給するというような考えはございませんけれども、これについても後々、ある程度は引き上げしなければならない時期も来るのかなというふうには思っておりますけれども、再度申し上げますけれども、いずれにいたしましても、少し国が全面的に制度の見直し、国が責任を持って、各自治体の裁量に任せるのではなくて、一定した国の基準を示して、国が全面的にバックアップをするというような制度、体制をとっていただきたいなということは常々考えているところでございます。以上でございます。

答弁 教育部長 大久保善雄(教育部長は2017年3月まで)

奨学金についてでありますけれども、今現在本町におきましては、予算の範囲内という形で高校生に対しまして奨学資金を支給しております。予算的には90名弱の予算ということで、毎年そのようにやっておりまして、平成24年度を見ますと支給者87名、25年度につきましては86名、平成26年度につきましては86名、これも同じように、先ほど就学援助の関係で、生活保護の1.25倍までという形で支給をしておりますけれども、予算の範囲内ということもありまして、実質的には1.25未満といいますか、1.25まで達しなくてもその予算の範囲内でということで、先ほど言った86名、87名の方々に支給をしている実態にもあります。それで、その辺の支給の率的なもの、1.25倍につきましては就学援助と同じような考え方、教育長が先ほど答弁しましたが、同じような考え方を持っております。予算につきましても、財政的な面もありますので、その辺もあわせて、その辺は今後も検討しながら、取り扱いを少しでもよくはしていきたいとは思っております。以上です。

再質問 6番 守屋いつ子

教育長の答弁につきましては全くそのとおりだというふうに思うんです。町の財政は本当に厳しいというのは十分わかっております。この法律を国が策定したということは、それだけ貧困状態ということが十分国としても認識しているということなのですから、教育予算を大幅に拡充していくということが非常に重要なことだと思うんです。そういうことで、町として教育予算の拡充を求めていくという行動は、動きはとれないものなのか、一つお伺いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

国に対して教育予算の拡充を求めていく、このことについては毎年活性化期成会の中でも求めていっている事柄でございます。ちょっとデータ的には古いのかもしれませんが、2007年のデータですけれども、日本のGDPに占める教育支出、OECDの中では最低でございます。特に中等・高等教育に対する支出についてはOECDの中で最も低いというような数字が出ておりますけれども、こうしたことを踏まえながらも、やはり日本の教育に対するお金のかけ方は少ないのではないかと私自身も思っておりますので、これからも国に対して教育予算の拡大というのは求めていかなければいけないだろうというふうに思っております。以上です。

再質問 6番 守屋いつ子

そういうふうに期成会の中で毎年行っているということで、これは大きく広げていきたいものだという、いろんな団体を含めて広げていきたいというふうに思います。それで、あと、先ほど音更町の実態については御答弁がありました。これについては、就学援助だとかひとり親世帯の数字、そして奨学金の関係などなど、そういう数字で示されることについては御報告があったんですけれども、では実際音更町にいる子どもの状況というのはどのように把握しているのか。いわゆる貧困が原因だなというふうに感じている、そこの把握はどういうふうになっているのか。そこについては、乳幼児期、保育所、小学校、中学校、高校、そういう場面でどのように捉えているのかお伺いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

音更町の子どもの貧困の状況把握をどうしているのかということでございますけれども、正直申し上げましてそういう把握というのは行っておりません。ただ、今回示されたデータで子どもの貧困率が16%ということでございます。これは地域別には示されておりませんけれども、音更町においても同様な率というふうに考えれば、7人か6人に1人ぐらいの割合になるのかと、単純計算ではそういうふうに思っておりますけれども、ただ、実際詳しく状況を把握してはおりませんので、申しわけございませんが、そのような状況でございます。

再質問 6番 守屋いつ子

子ども福祉の部分ではそういう実態把握についてはされていないということでした。いろいろ保育士さんだとかに話を聞いたり、保健所というか近くの方々の話を聞きますと、託児所に預けている子ども、このお子さんの状況というのは最近非常に痛ましい状況といいましょうか、が起きているんだというふうにおっしゃっています。託児所に来る御両親というかその方たちは、非常に不安定雇用であったり、そういうことですから不安定な収入であり、そしてそういうことから不安定な家族関係になってしまうと。お迎えの時間が全然定まらない、そういう状況になっている。また、連れてくるお子さんについては非常に体が汚れている、非常ににおいもきつい、おむつなんかもずっと取りかえられていないんじゃないかと思うぐらい汚れた状態で来ている。また、お弁当を、御飯を持ってきてもらうんだけれども、保育所に、託児所に来るまでは何も食べていなかったんじゃないかと思うぐらい、言葉はちょっと悪いんですが、がっつく、両手でがっつく状況も見られるんだということで、非常に保育士さんとしては心を痛めている状況があります。そういうことで、まだ保育所、託児所に来るお子さんはそういう形でいろんな問題があるということが把握できるんです。そこで丁寧にその状況をその保育士さんが話を深めていくことができるということで、一つの保育所、託児所が子どもの防波堤になっている、貧困の防波堤になっているという状況も感じ取るわけなんですけれども、結局テレビなどでは、ニュースなどでは餓死してしまったお子さんの話なんかも聞きまして、ちょっと違う地域のことかなというふうに思っておりましたけれども、この実際近くで、身近でそういうことが起きているということを私はここで強く知っていただきたいなというふうに思うところなんです。それとか、先ほどの議場でひとことの中でもいじめの問題ということでありましたけれども、そういう貧困が原因でいじめが起きている、そういうこともあります。お金がないから部活に行けない、それは、部活をするためにはいろんな、靴であったりユニホームであったり遠征費であったり、そういうものを準備しなければならないんです。お母さんたちもそこに一緒に加わっていかなければならない。でもそうすると収入が途絶えてしまうということでそこを諦めてもらうしかない、そういうことも起きております。また、修学旅行も行けなくてお金を借りにきているという話があったりして、非常にいろいろ子どもにとっては深く傷つくことがいっぱい起きているなというふうに思うんです。そういうことから私は今回、国や道のいろんな計画を待って音更町は対応していていいのかというふうに非常に危機感を感じたところなんです。そういう中で、町としても一定、一定というか、大変苦慮をしているというふうには思いますけれども、そういう実態調査というのはその計画策定をする前にでもできるんじゃないかというふうに思うんです。一つには、これは札幌市の調査のものなんですけれども、これは、札幌市のひとり親家庭の自立促進計画に当たってデータをとったものなんですが、こういう形で音更町としても調査はできるんじゃないかというふうに思うんです。だからそういうことを早急に進めていただきたいなというふうに思います。そのあたりではいかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

後半の部分のひとり親世帯の実態調査、町ですべきではないかということでございます。今札幌の例もお話がございましたけれども、札幌は政令指定都市というところで、かなりそういうデータを、アンケートをするということの対策が打たれているのかというふうには感じます。ひとり親家庭の調査につきましては、今ここでお約束はできませんけれども、他自治体でどのようなことがその把握に努められているのかということで調査、研究はさせていただきたいなというふうに考えております。以上でございます。

再質問 6番 守屋いつ子

音更町のひとり親世帯については、先ほどの答弁でもあったように580、600弱です。そういうところでは大体わかるわけですよね、対象世帯というのが。それであれば、町として懸念される部分をアンケートできちんと把握していくということはできるんじゃないかというふうに思うんです。そんなに費用がかかるというふうにも思わないんですが、これは町独自でしないということで費用がかかるというふうに考えるんでしょうか。お伺いいたします。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

答弁させていただいた中で、580世帯が児童扶養手当の受給者ということで町長から答弁しておりまして、対象者は把握されているということでございますけれども、調査そのものに費用というのはそんなにかからないのかもしれません。ただ、今北海道のほうで計画をつくるということで進んでおりますので、そういう状況も見た中で、本町のひとり親家庭の状況が、どのように必要になってくるかというところもあるのかと思いますので、今のところ、北海道の計画の項目というか指標をまず見させていただいて、それに対して本町の実態がどうかという部分が必要になってまいりますればそういうことも考えられるのかというふうに考えております。

再質問 6番 守屋いつ子

わかりました。私たちが、音更町の共産党議員団でことしの夏に全戸を対象にしたアンケート調査をしたんです。その中で、ことしについては非常に若い方々のアンケートへの記載がありました。対象世帯数も全町民、全世帯を対象にしたんですけれども、その中での回答で多かったのは保育料が高いということです。働いても全部保育料に充ててしまわなければならない。また、給料は上がらないけれども税金ばかりが上がる、子育て世帯には厳しいことばかりです。さらには、子育て支援策が少な過ぎる、子どもたちにもっとお金を使ってほしい、そういう要望、さらには、子どもの居場所をつくってほしい、保育士さんを増員してほしい、小学校の支援員の増員をしてほしい、そういうことなどたくさん書かれて、記入されておりました。これは音更町の町民の声なんですけれども、これは全国的ないろんなデータなどともほとんど同じかなというふうには思うんです。そういう形でも町民の声を聞くということはできると思いますので、できる限りそういう、特にこういうひとり親の方々、非常に苦労して頑張って子育てをしておりますので、こういうアンケートを一つ送ることもここへの大きな励ましになるというふうに思うんです。そういうことでぜひ再検討をいただきたいというふうに思います。それともう一つは、町職員というか、現代の貧困について町として学び取ることが、学び知ることが大事だというふうに私は伝えました。そういうことは答弁にもきちんと、この子どもの貧困ということについて多くの問題があるということは明らかにされておりますけれども、今私がいろいろ事例を並べましたけれども、例えば、学校に行かない子どもがいる。それはどこが問題なのか。親が問題なのではないかというふうに、仕事も転々とする、それは個人の責任なんじゃないかというふうに捉えがちなんですけれども、そこの背後にあるもの、それをきちんとつかみ取っていくことがすごく大事だというふうに思うんです。それで、最初私は、新井直之さんが言っておりました、子どもの貧困というのは見ようとしなければ見えないとおっしゃっていて、川の岩陰で溺れている、だからそこを探さないと自分でははい上がってこれないんだということをおっしゃっていたみたいなんですけれども、そのように、子どもの一つの行動から何があるかということをもっと深くつかみ取るということをしなければならないというふうに思うんです。例えば、一つ、離婚をした、でもその離婚の背景は何なのか。その個人だけが悪いわけではなくて、そこの背後にあるもの、背景にあるもの、そこをきちんとつかみ取っていく。子どもが非行に陥ってしまった。これはその背景は何なのかということを本当に、時間はかかるし、そこに入り込んでいって分析するというのもすごく大事なことだというふうには思うんですけれども、そういうものをつかみ取るためには、特にそういう子どもにかかわる方々、保育士さんであり教員であり自治体職員であり、そういう人たちというのはそういうことを深く考えていくということがすごく求められるというふうに思うんです。だから、そこにいろんな、文書だけではなくて、そういういろんな研修というか、ものを進めていくということがすごく大事だというふうに思います。それで、こういう貧困の問題に関する研修というのも進めてほしいというふうに思うんです。この新井直之さんの話を聞いていたときに、自分自身はいわゆる恵まれた家庭にあったのでそういう事態が起きているということを気づかなかったけれども、実際そういう事例にぶつかって、なぜこの子がこういうふうになっているのかというのを知ろうとしたときには本当に奥に奥にという深いものがあるということがわかり、そういうことをやっぱり知るべきだ、そういうことを学び取るべきだ。特に今言ったような直接子どもにかかわる方々ということをおっしゃっていたのが非常に心に残っているんです。そういうことで、ぜひそういう機会を町としてつくっていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

貧困に置かれている子どもたちのいろいろ問題解決のためにいろんな関連部署の者がかかわって解決していくという方向がとれないのかということでございますけれども、現実問題としては今もそういう形で、いろんなケースがあれば、教育委員会、福祉部門、児童相談所、十勝振興局ということでケース会議を開いて、個別事例について方向性の検討をさせていただいていることは実態にございます。御質問の趣旨のように、福祉と教育を結ぶような人材、あるいは関係部署との連携ということでございますけれども、お答えになるかどうかわかりませんけれども、今回の大綱の中でもスクールソーシャルワーカーの配置を進めるということで、そこで教育と福祉の連携をしていくという、国もそこを打ち出しておりますので、そういう状況も見ながら、今後になりますけれども、検討させていただきたいというふうに思っております。以上です。

再質問 6番 守屋いつ子

今スクールソーシャルワーカーの話が出ました。全国で千人ぐらいが今現在働いているということでありました。このスクールソーシャルワーカーについては教育と福祉と地域とを結ぶと。子どもにしっかり寄り添っていくということで非常に重要な役割を果たしてくれるというふうに思うんです。ここを十分に音更町で配置していくとしたら、これまた随分時間のかかることなんじゃないかと。こういう資格を擁する人というのは多分少ないんではないかというふうに思うんですけれども、資格要件もいろいろ、社会福祉士と精神保健福祉士、さらにはそういう子ども、教育実態に、現場にいた方とプラスということで、そこら辺については細かくはわかりませんけれども、そういう人材を育成するということ自体が時間を要することだというふうに思うんです。だからこそ、まずそこが十分配置できればいいというふうに思うんですけれども、だからこそ今、子どもの実態をきちんとつかみ取り、寄り添える、そういう方々の人材育成をしていかなければならないというふうに私は思うんです。そういうことで、ぜひこのことについては、再度申しますけれども、やっぱり急いで対策を考えていってほしい、町としてでき得る限りの努力をしてほしいということをまず要望したいというふうに思います。新たな展開というところは先ほどの答弁の中では感じ取れなかったんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

繰り返しになるのかもしれませんけれども、新たな展開という部分でございますけれども、今回は法律ができた趣旨というのを踏まえた中で、各庁内の関係部署と連携を深めて取り組んでいく問題かとは思っておりますが、いま一度北海道の計画を見定めた中で取り組んでまいりたいと思います。繰り返しになりますけれども、今回この子どもの貧困に特化した法律ができたという趣旨は十分私どもも認識しておりますので、そのような形で御理解をいただきたいというふうに存じます。

再質問 6番 守屋いつ子

いろいろ御答弁いただきましたけれども、将来を担う子どもたち、ここにそういう格差がという、そういうものが広がってはならないというふうに思います。それで、いろんな違う階層の方々が一緒に暮らしている、そういう中で、きちんと貧困という問題が起きているということを全体の中で認識を一つにしながら、何らかのそれぞれのところで支援ができる、そういう音更町であってほしいというふうに思います。先ほどもありましたけれども、全体としては、マスコミなんかでも、いろんなテレビ、ドキュメンタリーであったり、いろんな本であったり書籍であったり、そういうことで一定このことについては認識はされてきているものとは思いますけれども、機敏な対応、子どもは日々成長するわけですし、今の中で、どこかでもしかしたら子どもが貧困が原因で、虐待で死んでしまったとかということがないような、そういう危機感を持ちながら対応していただきたいというふうに思っております。以上で質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

子どもの貧困対策というのは深刻な問題だろうというふうに私自身も認識をしております。今の子どもの貧困問題というのは、多分子どもの貧困問題というのは昔からもあったんだと思いますけれども、昔はみんなが貧困だったから、そういじめの対象にもならなかったですし、そういった社会環境が随分変わってきたことによって貧困問題がクローズアップしていることも事実かなというふうに思います。ひとり親家庭の貧困率54.6%というふうになっていますが、多分多くは女性の、お母さんがひとり親になっているところがそういった貧困率が多いんだというふうに思いますけれども、そこだけクローズアップをするのではなくて、我々が、じゃ、別れた父親は養育費出しているのかと。そういったところにもきちんとメスを当てていかなければいけないのではないかというふうに思います。そういった法律をきちんと守らせるということも重要な話でございまして、別れたお父さんが養育費払わないから貧困になってしまって、じゃどうすると言われても、行政としてそこまで面倒見切れるのかというような問題もあるんだろうというふうに思います。そういった中では、貧困問題の第一義的な問題はやっぱり家庭にあるんだろうというふうに思います。家庭教育というのをしっかりとしていくということが重要な問題だろうというふうに思いますし、昔の話をしたら怒られるのかもしれませんが、昔の親というのは、貧しくても子どもたちにだけはしっかりと身だしなみから食べるものから、守ってくれたというのが昔の親だったというふうに思いますけれども、そこまで我慢すれとは言いませんけれども、やはり親としての自覚をしっかりと持つような大人もこれからもつくっていくということも私たちの重要な役目ではないかというふうに思っています。ちょっと保守的な考えなのかもしれませんけれども、そういった必要性というのはあるんだというふうに思います。確かに子どもの貧困率、これが社会の格差によって生じてきていることは事実だというふうに思います。先ほど守屋議員がおっしゃったように、行政が再配分することによってより格差が広がっていく、こういった施策を打っていることに我々としてはジレンマもあることもあります。行政がしっかりと再配分の機能を持つということが大事だろうというふうに思っていますので、我々としては、小さな自治体でございますけれども、再配分機能だけはしっかりと持っていきたいなというふうに思っていますので、御理解をいただきたいと存じます。

出典:音更町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる