みんなの議会

小樽市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月4日

(1)子どもがスキーを楽しめる環境づくりについて/(2)JR小樽駅のバリアフリー化について

2026年3月4日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「子どもがスキーを楽しめる環境づくりについて」「JR小樽駅のバリアフリー化について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人が答弁しました。

質問者
松井真美子 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 中島正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松井真美子

一般質問します。初めに、子供がスキーを楽しめる環境づくりについて質問します。先日、公表された令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査についてお聞きします。平日、学習以外で、1日にどのくらいの時間、テレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコンなどの画面を見ているかという問いに、4時間以上と答えている本市の児童・生徒が、全道、全国より高いという結果が出ています。この要因について、どのようなことがあると考えますか。また、このことについての教育長の所感をお聞かせください。曜日ごとの運動時間は、平日は小学生の男子、女子、中学生の男子は全国平均時間より多いのですが、土日となると、小・中の男女全てで全道、全国平均時間より少ないという結果です。冬は雪で公園などが使えなくなることも運動時間が減る要因になっていると思います。土日の運動時間が少ないのは、授業や部活動以外で運動できる条件や環境が少ないということが言えるのではありませんか。また、子供たちの冬の運動環境について把握している状況と教育長の見解を示してください。北海道新聞による子供へのアンケートで、2月の楽しみなイベントについて聞いたところ、1位はスキーやスケート学習、2位は雪や氷のお祭りという結果で、寒くても屋外のイベントを楽しみたい子供が多いようだという記事を目にしました。小樽市の冬の運動といえば、スキーです。大正12年に、小樽市で第1回全日本スキー選手権大会が開催されて以来、小樽市からオリンピック選手や名スキーヤーを生み出し、昭和46年には全国に先駆けてスキースポーツ少年団が結成され、小樽市はスキーのメッカと言われました。しかし、2月11日付北海道新聞によると、少子化の影響もあり、子供のスキー競技人口が減少しているため、小樽小学生アルペンスキー大会の参加者がピーク時の4%まで激減しているということです。子供のスキー競技人口が減少していることについて、教育長はどう思いますか。私は、夏は毎日海で遊び、冬はそり遊びに没頭するような小樽市の保育所に出会い、山と海が身近にある小樽市で子供を育てたいと思い、移住してきました。市内に三つのスキー場があることは、小樽市の魅力の一つです。もっとスキーを身近に楽しむことができれば、冬の体力向上につながり、子育て世帯の移住先として選ばれる要素も十分あると思うのですが、今スキーが身近なものと言えなくなってきたのではないでしょうか。その理由に、金銭的負担が大きいことがあります。スキー板や靴、ウエアなど子供の成長に伴い、すぐに買換えが必要になります。4人の子供を育てるある保護者の方は、買換え時期には1人の子供に四、五万円かかるので、とても負担が大きいとお話しされていました。スキー授業は小学校が年に2回程度、中学校では1回程度です。一、二回の授業のためにスキー用品一式を購入する負担感は大きく、スキー授業を欠席する子供も一定数います。授業で使うスキー用具の全員レンタルを行っている長野県の事例を令和5年第1回定例会で高野議員が紹介しています。本市でも検討してはどうかとの質問に対し、スキー用具のレンタルはこれまで検討したことがないので、調査したいと教育長は答弁されました。調査の結果はどうだったのか、また、それに対する市教委の見解をお聞かせください。リフト料金も上がっています。北海道新聞「読者の声」に、子供にスキーを体験させようと近くのスキー場に行ったけれども、自分の子供の頃のリフト代と比べ、あまりの高さに驚いて、少し滑っただけですぐに帰ってきたという投稿が寄せられていました。市外や海外からのスキー客が増える中、地元の住民が身近にスキーを楽しめるよう、住民割引をしている自治体があります。倶知安町では、町内の小・中学生には複数施設共通で使えるシーズン券を無料配布し、高校生以上は共通1日券が7割引で購入できます。ニセコ町では、町内の小・中高生にシーズン券を無料または大幅に割引して販売している施設もあります。赤井川村のキロロリゾートは村内の小・中学生にシーズン券を無料配布しています。本市の子供たちも経済的心配がなくスキーを楽しめるよう、リフト券購入への助成を検討してはいかがですか。三つのスキー場の一つである天狗山スキー場についてお聞きします。ファミリーリフトが今シーズン運休となっています。その理由と見通しについてお示しください。また、それはいつ把握したのでしょうか。今シーズン、天狗山スキー場ではスキー授業を行っていません。天狗山に近い学校の児童・生徒も、離れた朝里川温泉スキー場まで移動しなければならないことに地域の保護者から不満の声が上がっています。天狗山でスキー授業を行わなかった理由についてお示しください。また、天狗山で授業が行えるように、市として力を尽くすことが必要ではありませんか。次に、JR小樽駅のバリアフリー化について質問します。地域住民の強い要望によって、平成29年にJR銭函駅、令和4年にJR南小樽駅にエレベーターが設置されました。しかし、小樽市の玄関口であるJR小樽駅には、バリアフリートイレや車椅子対応エスカレーターはありますが、エレベーターがありません。国の基準では、1日の利用者数が3,000人以上の駅はバリアフリー化が必要とされています。JRの公表データでは、JR小樽駅の令和6年度の1日の乗車人数は9,037人とされ、往復で約1万8,000人程度の利用があると考えられます。宿泊客が増え、大きな荷物を持っている方も増えているように感じます。車椅子の方が利用する場合は、エスカレーターを解除モードに切り替え、板3枚分を同じ高さにして乗るそうです。お急ぎの方は階段を御利用くださいと駅員のアナウンスもあり、ほかのお客さんに申し訳ない気持ちになったと、利用した方がインターネットに投稿していました。エスカレーターの車椅子対応は1日に4回ぐらいだと聞いています。エレベーターを使いたい人がJR小樽築港駅やJR南小樽駅などのエレベーターを利用し、タクシーで移動している状況があることも想定されます。市長は、利用者が不便な思いや不利益を被ることは、本来のバリアフリー法の目的から外れ、問題だと思いませんか。令和5年第1回定例会で小貫議員が質問しています。市長は、JR小樽駅のエレベーター設置は利用者の円滑な移動を推進していく上で必要だという認識でした。また、車椅子対応エスカレーターの更新時期が令和11年、12年となっていて、新たな機種がないので、更新するときにはエレベーター設置が必須になると答弁しています。更新時期が来ても更新しないことも考えられるのでしょうか。エスカレーターを更新することについて、市はJR北海道にどのように聞いていますか。また、平成26年の小貫議員の質問に対しては、平成20年にJR北海道からエレベーター設置に市の補助が可能か打診があり、2年間にわたり7回協議した結果、平成22年に市の財政状況や車椅子対応エスカレーターに市の補助を出したことから、難しいと判断して、引き続き将来の設置に向けて協議を進めていくこととしたと答弁しています。あれから15年がたっていますが、いまだにエレベーターが設置されていません。設置が急がれると思いますが、エレベーター設置について、現時点でのJR北海道の見解をお聞かせください。また、そのことについて市長の見解をお聞かせください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の御質問にお答えいたします。JR小樽駅のバリアフリー化について御質問がありました。初めに、JR小樽駅にエスカレーターしかないことで、利用者が不快な思いや不利益を被ることにつきましては、エレベーターがなく、不便などを感じる方がいることは承知しており、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の基本理念に照らしても、解決すべき問題であると考えております。次に、エスカレーターの更新につきましては、現段階において、更新に向けた対応については検討に至っていないと伺っております。次に、エレベーター設置に対する北海道旅客鉄道株式会社の見解につきましては、これまでも実施主体であるJR北海道と協議を行ってまいりましたが、同社としては、現段階において設置の検討までは至っていないと伺っております。しかしながら、私といたしましては、エレベーターの設置は高齢者、障害者等の円滑な移動の観点から必要であると認識しておりますので、今後も引き続き早期の設置に向けて、同社と協議してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

松井議員の御質問にお答えいたします。子供がスキーを楽しめる環境づくりについて御質問がありました。初めに、本市の児童・生徒において、平日、スマートフォン等の画面を4時間以上見ている割合が全国、全道より高いことにつきましては、スマートフォンや動画配信サービス、オンラインゲーム等の普及により、子供を取り巻く生活環境が大きく変化していることが背景にあるものと考えております。また、冬期間の降雪や寒冷な気候により、放課後の屋外活動が制約を受けやすいことも一因と受け止めております。デジタル機器は、学習や情報収集において有効な側面がある一方で、長時間の利用が生活リズムの乱れや運動不足につながることも懸念されることから、児童・生徒が自ら時間を管理し、心身の健康を大切にできるよう、学校、家庭、地域が連携した取組を進めていくことが重要であると考えております。次に、土日の運動時間と冬の運動環境につきましては、体育の授業や休み時間の外遊びなど体を動かす機会のある平日に比べ、土日は自発的に活動しない限り、運動量が減少する傾向にあるものと考えております。また、冬の運動環境については、小樽からまつ公園運動場において、歩くスキー普及事業を実施し、無料で用具の貸出しを行っているほか、総合体育館では、子ども体操教室やトランポリン教室などのスポーツ教室を開催し、天候に左右されない屋内での運動の機会を提供しております。しかしながら、積雪や寒さ、日照時間の短さなどにより、屋外活動が制限されるほか、体調管理への不安などから外出を控える傾向もあり、冬季の運動機会の確保には一定の制約があるものと認識しております。次に、子供のスキー競技人口の減少につきましては、少子化の進行、スポーツや習い事の多様化、用具などの経済的な負担に加え、新型コロナウイルス感染症の影響など様々な要因が背景にあるものと認識しております。スキーは、冬の自然環境を生かした大切なスポーツであり、体力向上のみならず、自然との関わりを通じた心身の発達など、子供たちの健全な成長につながるものと考えております。次に、スキー用具のレンタルについての調査結果と市教委の見解につきましては、道内主要10市にスキー用具のレンタルについて調査した結果、レンタル料金に対する助成を行っている市はありませんでした。また、児童・生徒1人当たりスキー用具3点のレンタル料は、1回につき5,000円程度かかり、本市の児童・生徒数を勘案すると、多額の費用が必要となることから、レンタル料金の助成については難しいものと考えております。次に、リフト券購入への助成につきましては、教育予算としては、スキー事業にも活用できる校外学習費を各小・中学校へ配当しておりますが、休日などの学校休業日における補助については、限られた予算の中で新たな予算を確保することになることや、スキー以外のスポーツを楽しむ方との公平性や優先度など、総合的に判断すると、現時点では難しいものと考えております。次に、天狗山のファミリーリフトが運休となった理由と把握時期につきましては、天狗山スキー場の運営会社から、同スキー場のファミリーリフトが老朽化により、安全の確保が難しいため、今シーズンにおいては休止するとの連絡を昨年9月に受けております。次に、天狗山スキー場で授業を行わなかった理由等につきましては、市内の小・中学校がスキー授業を実施した場合のリフトの利用料金が値上げとなったことや、今年度の冬期間は同スキー場の山頂にあるファミリーリフトが老朽化により休止になったことに加え、ロープウエイが観光客のみの乗車となったことから、これまで山頂で実施していた初心者の指導が難しくなったことが理由であると聞いております。また、天狗山スキー場で引き続き授業を行えるよう、昨年9月に市教委と校長会事務局が運営会社の担当者に対して、リフト利用料金の値下げとスキー授業でのロープウエイの利用についてお願いしたところであります。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)

再質問 3番 松井真美子

何点か再質問をさせていただきます。まず、JR小樽駅のエレベーター設置についてです。市長も、利用者の方は不便な思いをされているということで、解決すべき問題だという御認識をお聞きしました。JR北海道は、現時点では検討に至っていないようなのですが、市長は円滑な移動のためには、やはり必要ではないかとおっしゃっていただいています。それで、車椅子の方だけでなくて、私も、大きなスーツケースを持った観光客の方が、エスカレーターでバランスを崩して危ないと感じた場面もあります。今ならスキーを持って利用する方もいらっしゃいますし、赤ちゃんをだっこしてという方もいらっしゃいます。15年前は、市として設置を見送ったけれども、そのときと比べてやはり観光客も増えて状況も変わっています。今、宿泊先として選ばれるまちを目指すこともありますので、市長も感じていらっしゃいますけれども、エレベーターの設置は必須だと思うのです。JR北海道側がなぜ検討に至らなかったのかという部分で、もし設置となれば、時間もお金もかかるので、対応は急がれると思います。もし何か課題があるのであれば、情報を共有して、市としてもっと積極的に関わっていきたいと、推進していきたいというお考えはあるのかをもう一度お聞きしたいと思います。子供がスキーを楽しめる環境についてです。スキーのレンタルについて調査したけれども、道内主要10市ではレンタル料金に対して助成をしているところはないようだということですが、例えば、札幌市教育委員会では、さっぽろっ子スキーリサイクルをやっているのです。また、愛別町教育委員会でもスキー用品の無料貸出を行っています。どちらも、市民や町民の方からスキー用具の寄附の受付を呼びかけながらやっている事業なのです。この物価高の中で、何とかスキー授業の保護者負担の軽減にならないかということで、自治体として動いているという姿勢は、行政として温かいと思いますし、物を大事にするという思いも伝わってきます。さっぽろっ子スキーリサイクルでは、トドックステーションにも協力を呼びかけて、回収していることもあるようなのですけれども、全員レンタルとまではいかなくても、そういう他都市の情報も得ながら、地元の事業者にも何らかの協力を得られないかも探りながら、スキーのリサイクルについても、調査・研究していくことができないかをもう一度御答弁いただきたいと思います。そして、リフト券の助成についてです。限られた財源や、スキー以外の運動との公平性ということもおっしゃっています。ただ、やはり授業以外でスキーに行くとなると、本当にお金がかかるのです。小樽天狗山スキー学校も先生たちが頑張ってやっていただいて本当にありがたいと思うのですが、受講料に8,000円かかったり、リフト代に3,000円かかったりということで、行かせてあげたくても、ちゅうちょする家庭もあると思うのです。せっかくの小樽市の自然がありますので、ここを生かして、観光ばかりではないと、地元の子供の体験も保障しているのだということで、手軽にスキーができる環境という意味では、やはりリフト券の補助をしてあげて、体験格差が生じないように、体験できることにこそ積極的に予算を使うべきではないかと思うのです。スキー場や他の部署との連携も含めて、リフト券助成について何かできることはないかを今後も調査・研究していただければと思いますので、そこについても改めて答弁をお願いします。

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の再質問にお答えいたします。JR小樽駅のバリアフリー化について再質問がございましたが、私といたしましては、先ほど答弁申し上げましたとおり、今後も引き続き、早期の設置に向けて協議を続けていきたいと思っております。一方では、更新時期が迫っている中で、更新に向けた検討が進められていないことについては懸念しているところであります。先ほど、松井議員もお話しされていましたが、やはり15年たっていますので、駅の利用状況も大きくさま変わりしていると思っております。また、もう一つは、駅舎自体が登録有形文化財になっておりますので、そういった制約があるのかも確認しなければいけないと思っています。いわゆる物理的な問題が何かあるのかも私は懸念しているところでありますけれども、少なからず課題があって前に進んでいないと認識しておりますので、その課題がどこにあるのかについては、JR北海道からも確認させていただきたいと思っております。その協議の中で、方向性も探っていければと思っているところでございますので、御理解いただければと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

松井議員の再質問にお答えいたします。スキーのレンタルではなく、リサイクルという部分の再質問であったと思います。本市においては、スキー用具の確保においても、各学校ごとではありますが、PTA活動や様々な活動の中でスキー用具のリサイクルなどが行われていたときもございました。しかし、様々な課題があって、なかなか継続できなかったというのも実態としてあると、私自身は認識してございます。このたび、札幌市で行われている取組や、また物価高騰の折、保護者負担も大きく影響があると思いますので、他都市の状況などを調べてみたいと思ってございます。次に、リフト券の助成につきましては、管内の他の自治体においても、自治体の方針として、リフト券の購入費用の補助をしている事例があるというのは、私どもも認識しているところであります。繰り返しになりますが、特定の競技に対して公費で一律に補助を行うことにつきましては、他のスポーツとの公平性や、それから、本市の限られた財政事情を踏まえますと、慎重に検討していく必要があるものと認識しておりますので、御理解いただければと思います。

出典:小樽市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月4日 議事録 PDF(138ページ) 間違いを知らせる