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小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日

(1)地域医療について/(2)財政について

2025年6月17日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「地域医療について」「財政について」について質問し、市長 迫俊哉、病院局長 有村佳昭、保健所長 田中宏之、福祉保険部長 中村哲也、教育長 中島正人が答弁しました。

質問者
松井真美子 議員
答弁者
市長 迫俊哉、病院局長 有村佳昭、保健所長 田中宏之、福祉保険部長 中村哲也、教育長 中島正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松井真美子

4項目め、地域医療についてです。3月12日、日本医師会と日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会、日本慢性期医療協会、全国自治体病院協議会の六つの団体は、医療機関の経営状況の悪化を踏まえ、合同声明を発表しました。団体の緊急調査では、2024年度診療報酬改定後、医療利益の赤字病院は69%、経常利益の赤字病院は61%まで増加し、半数の病院が破綻、懸念先と判断される状況に陥っている結果を発表し、「ご存じですか?あなたの街の病院がいま危機的状況なのを!!地域医療はもう崩壊寸前です」「このままではある日突然、病院がなくなります」と警鐘を鳴らしています。道内でも今年に入って、旭川市内や留萌市内の精神科病院が倒産し、地域医療を担う公立病院の赤字は市町村の負担で何とか維持している状況だということです。3月に北海道医師会代議員会が採択した決議は、医療機関の経営は危機にひんしている。燃料価格や材料費等の価格が高騰し、さらに職員の処遇改善が求められている中、診療報酬は抑制され、医療機関の経営は一段と悪化しているとして、社会保障の財源を十分に確保すること、控除対象外消費税問題の抜本的解決を行うことなどを要請しています。市内の病院経営状態について、医療団体からどのような声を聞いていますか。市内の医療現場の置かれている状況について、市長はどのような認識をお持ちですか、お聞かせください。日本医師会などの資料によると、2018年からの5年間で、消費税負担は約1.5倍に増えているということです。北海道医師会の要請にあるように、物価高騰の下、あらゆる経費にかかる消費税は深刻な経営難の要因にもなっています。医療機関の危機を打開する上でも、消費税減税や診療報酬引上げなど、今年中の国による財政面での支援が急がれていると思いませんか。政府与党と維新、3党による合意で、医療費1兆円程度の削減のため、全国の病床数の1割に当たるおよそ11万床の削減をするといいます。コロナ禍で必要な病床やスタッフがあれば救えた命が、入院や医療にかかれず死亡した事例があったことを忘れたのでしょうか。全国で11万床もの大規模な削減を進めることについて、市長はどのように考えますか。4項目めの質問は以上です。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、地域医療について御質問がありました。初めに、市内の病院経営に関する医療団体の声につきましては、先頃、開かれた小樽市医師会の総会で示された会の見解によりますと、実際の医療現場では、看護職員の不足が深刻化している中で、高齢者の救急搬送への対応や、後方支援体制の拡充が求められる状況にあるとともに、患者数の減少や物価高騰もあり、各医療機関の経営は困難を極めているとされております。次に、市内の医療現場の置かれている状況につきましては、医療従事者の不足や燃料費・材料費の価格高騰などに加え、多くの医療機関からコロナ禍で減った患者が戻ってこないといった声を伺っており、各医療機関の経営は非常に厳しいものと認識しております。市といたしましては、引き続きこのような状況の推移を注視するとともに、北海道や医師会などの関係団体と緊密に連携を図りながら、地域医療の体制維持に努めてまいりたいと考えております。次に、国による財政面での支援につきましては、控除対象外消費税問題の解決や診療報酬の引上げなど、全国の医療団体から様々な要望が行われていることは承知しておりますが、これら医療政策の根幹に関わることにつきましては、国において、医療現場の実態を十分に掌握した上で、適切に対応がなされるべきものと考えております。次に、病床の削減につきましては、良質かつ適切な医療の効率的な提供体制を確保するためには、自治体や医師会などで構成する地域医療構想調整会議における議論を経て、将来の医療需要に見合った医療提供体制の整備の方向について、関係者間で合意を形成することが大切と考えており、先に病床の削減数を目標とするものではないと考えております。

質問 3番 松井真美子

5項目め、財政についてです。2024年度決算見込みが示されました。実質収支は黒字を確保し、実質単年度収支は4年ぶりに赤字となりました。2024年度当初予算では、定額減税の影響もあり、市税で2023年度当初予算比約3.6億円の減を見込みました。2023年度決算において、市税収入は約140.5億円であり、これよりも減ることが想定されていました。ところが、示された2024年度決算見込みでは約144億円と、2023年度から約3.5億円の増額を見込んでいます。なぜ、2024年度の市税は、当初予算に比べて決算見込みで増加したのか、理由を示してください。また、市の財政運営上、どのような影響があるのか、市長の見解を示してください。建設事業費の増額に伴って、市債も増額となりました。市債発行は2023年度決算費約18.9億円増の約51.3億円です。一方、公債費は、約44.9億円と市債残高が増える見込みとなりました。これからも建設事業費が増加していくことが見込まれますので、公債費の平準化が必要になります。今後の対策について考えを示してください。地方交付税は、2023年度決算では約163.5億円でしたが、2024年度決算見込みでは約165.2億円と約1.7億円の増となりました。市税収入と地方交付税が増加することで、一般財源の増加が見込まれますが、地方交付税は、国が地方に代わって徴収する地方税であり、地方固有の財源ですから、人件費や物価高騰による影響を考えると不十分です。定額減税の影響で、交付税の原資である所得税も減税されました。減税された税収分を基に地方交付税として地方自治体に配分するのではなく、減税分は全額国費で補塡すべきだったと考えませんか。国に増額を求めるべきではありませんか。地方自治体が住民の福祉の向上を図るという役割を果たすために、一般財源総額の実質同一水準ルールはやめ、地方交付税総額を十分に確保する必要があると思いませんか、見解を示してください。病院事業会計については、約3億円の資金不足が見込まれています。先ほどの質問でもお聞きしましたように、小樽市立病院においても、消費税負担額や診療報酬が支出額に見合っていないことの影響が大きいのではありませんか。次に、重点支援地方交付金についてです。深刻な値上げラッシュが続いています。帝国データバンクは、6月に値上げが予定されている食品が1,932品目、前年同月の約3倍に上るという調査結果を発表しています。先ほども述べましたが、教育にお金がかかる子育て世帯にとって、物価高による影響は深刻です。2022年度と2023年度は4か月間、2024年度は2か月間、給食費保護者負担額が無償化されました。しかし、今年度は値上げ予定額の補助にとどまっています。子育て世帯を応援するメッセージを出すべきではありませんか。重点支援地方交付金を活用して、学校給食費3か月分の無償化を提案します。これについて、市長の見解をお示しください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、財政について御質問がありました。初めに、決算見込みについてですが、まず、令和6年度市税収入の決算見込額が当初予算額よりも増加した理由につきましては、償却資産の増などにより、固定資産税が増加したことによるものであります。また、これによる財政運営への影響につきましては、市税収入の増加は、使途が限定されない一般財源が増加することとなるため、歳出が変わらないと仮定した場合は、財政状況の改善につながるものであると考えております。次に、公債費の平準化につきましては、建設事業費の財源として大きな割合を占める市債の借入れにより、後年度に過大な公債費負担が生じることとならないようにするため、小樽市中長期財政収支計画では、建設事業の実施時期の調整や補助金等の活用により、年度ごとの市債の借入額を抑制するなど、後年度の公債費負担を軽減する取組を進めることとしております。次に、所得税の定額減税分を全額国費で交付税総額に補塡するよう国に求めることにつきましては、令和6年度地方財政計画において、所得税の定額減税による地方交付税の減収分は、全額を国で対応し、地方の歳出に必要な一般財源総額が確保されておりますので、国への要望は考えておりません。次に、地方交付税総額の確保につきましては、国は地方財政計画において、地方が必要な一般財源の総額を確保しているため、交付税の総額においても確保されているものと考えております。次に、重点支援地方交付金についてですが、交付金を活用した学校給食費の無償化につきましては、既に給食食材費の高騰分を補助しているところであり、物価高騰の影響は広く及んでおりますので、追加で措置される交付金は、他の事業での活用を検討しているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 有村佳昭

松井議員の御質問にお答えします。ただいま、財政について御質問がありました。決算見込みについてですが、病院事業会計において、資金不足を見込んでいることにつきましては、医療材料や消耗品等の価格高騰に加え、職員給与費の増加などにより、支出が膨らんでいることが要因であります。また、診療報酬はこれらの支出額に十分対応できておりませんので、診療報酬が支出額に見合っていないことによる影響が最も大きいものと考えます。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)

再質問 3番 松井真美子

幾つか再質問させていただきたいと思います。まず、公共施設についてです。ウイングベイ小樽の移転後の施設の意見を聞いているということで、その中で、駐車場からの経路が分かりづらいとか、室内の音が響き過ぎるという意見も私もお聞きしました。お答えいただければですけれども、これに対する対応策というか、何か協議されていることがあるのであればお聞かせいただきたいと思います。あと、地域福祉についてです。重層的支援体制整備事業についてです。今、地域共生コーディネーターは1名で充足しているというお答えでしたけれども、やはり事業自体がまだ知られていないのではないかと。誰でも相談できるという体制が、やはりどこに相談していいかまだ分からなくて相談していない人も多いのではないかなと思いますので、この事業自体を知っていただけるようにもう少し広く周知されたらいいのかと思いますので、それに対してお願いしたいと思います。その結果、知られていくと、1名だとやはり足りないと思いますので、どのように増員していくのかということも分かればお願いしたいと思います。あと、ひきこもり支援についてです。市が交流の場を設けることについてですけれども、月に1回、社会福祉法人塩谷福祉会で家族交流会が行われています。相談会という形で行われていますので、いいと思うのですが、やはり住民福祉の増進を進める市として姿を見せるべきではないかなと思います。ひきこもりの家族の方から市に支援の要望書も提出されていますけれども、重層的支援体制整備事業ができたことで、市が今までより、もう少し踏み込んで、積極的に動いてくれるのではないかなという希望や期待も持っていらっしゃるのです。ですから、市の発するメッセージとして、大きな講演会ですとか、交流会など、事業者と一緒に企画して周知していくという姿勢を示すことがあってもいいのではないかなと思います。あと、障害者交通費、バス事業者への働きかけについてです。事業者に働きかけていくということですけれども、昨年の第1回定例会の小貫議員の質問に対しても、事業者に働きかけていくという答弁がありまして、それがまだ実施できていない状況があります。3障害が一元化されたのに、なぜ二つの障害が割引になって、精神は駄目なのかが問題だと思うのです。交通事業者ごとに扱いが違うというのはおかしいと思いますので、本来なら、国でイニシアチブを取るですとか、支援を考えるべきだとは思うのです。ただ、実際は事業者の自主的判断に任せるという形になっていますので、行政が責任を持って、事業者任せから一歩踏み出す必要があるのではないかと。今までの延長線ではない取組をするべきではないかなと思いますので、もう一度お答えをお願いしたいと思います。そして、教育についてです。令和5年度にスクールカウンセラーが1人増員されています。やはり教員も大変な中で、教員をフォローするという意味でも、少ないと思うのです。だから、毎年度1人ずつ増員していくなど計画的に増員していくことが必要ではないかと思うのですが、その予定というか、考え方についてお聞かせいただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の公共施設について、ウイングベイ小樽移転後のアンケート調査の結果について答弁させていただきましたが、答弁の中で駐車場からの経路が分かりづらい、それから、室内の音が響き過ぎるといった御意見が寄せられておりますが、庁内で協議していることはあるかどうかということのお尋ねでありました。現在まで庁内で協議しているという状況ではありませんが、既に室内の音が響き過ぎるという問題については、解消に向けた手だては行っているとは伺っておりますが、幾つか御意見がありますので、これから庁内で協議させていただいて、できるだけ施設の改善に、御意見に応えていけるような形で対応させていただきたいと思っております。次に、重層的支援体制整備事業について私からお答えさせていただきたいと思いますけれども、スタートして1年強がたったわけで、御指摘のとおり、まだ事業として十分周知されていない部分というのがあると思いますし、まだ多くの皆さんに知られていないことは我々としても懸念いたしております。この事業は、非常に有効な体制整備だと思っておりますので、これから多くの方々に御利用いただけるように、引き続き重層的支援体制整備事業の周知に努めていきたいと思っております。また、地域共生コーディネーターについてもお尋ねがありました。現状では1名で充足しているという現場の判断ではありますが、このままということではなくて、答弁申し上げましたけれども、相談件数が増加してくるなど業務の負担を見ながら、増員についてはこれからも検討してまいりたいと考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 保健所長 田中宏之

松井議員の再質問にお答えいたします。私からは、精神障害のある方の運賃割引の関係ですが、昨年の第1回定例会で小貫議員から同様の御質問をいただきました。その後、私どもでバス事業者に対して、精神障害者の運賃割引について、考え方を尋ねておりまして、事業者からは大きな減収が見込まれるといったことなど、幾つかの課題が示されたところでございます。市といたしましては、今後こうした課題認識や対応などについて、さらに事業者と話し合ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 福祉保険部長 中村哲也

松井議員の再質問にお答えさせていただきます。私からは、ひきこもりの支援の関係であります。家族交流会の思いに応えるべきではないかということでございますが、まず、家族交流会の思いについては、十分受け止めているところでございます。ただ、要望のお話がございましたが、ひきこもり家族交流会、あと地域活動支援センターのサポートを受けてという形で要望を受けているのですが、実際のところ、地域活動支援センターで行うべきことも、そこに盛り込まれておりましたので、その辺りは地域活動支援センターと話をしながら、どのような形で向こうにやっていただくか、あとは市としても今後どのような形でやっていくかを考えておりますが、要望書としては今後の施策の参考にさせていただいております。いずれにしましても、地域活動支援センターを中心に今やっているところでありますので、今後、話合いはしていきたいと考えてございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

松井議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。スクールカウンセラーは、児童・生徒一人一人の気持ちに寄り添い、お話を聞くだけではなくて、やはり学校がチームとして、子供たちを見詰めていく、見守っていくということでは非常に大きな役割を担っていると考えているところでございます。また、先ほど議員もおっしゃっておりましたが、教員の負担軽減という点でも非常に役割が大きいものと感じております。現在、本市においては、北海道の予算で配置している中学校のスクールカウンセラー、それから先ほど増員したという小樽市の予算で配置しているスクールカウンセラーがおりまして、現在の相談回数の推移、また他都市の状況も踏まえて、いろいろ研究していきながら、今後スクールカウンセラーの増員について検討してまいりたいと考えているところでございます。

出典:小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日 議事録 PDF(92ページ) 間違いを知らせる