小樽市議会 令和8年第2回定例会 2026年6月17日
(1)ウイングベイ小樽内の公共施設について/(2)男女共同参画の推進について
2026年6月17日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「ウイングベイ小樽内の公共施設について」「男女共同参画の推進について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 松井真美子 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松井真美子
一般質問します。初めに、ウイングベイ小樽に移転した公共施設の利便性についてです。市は、利便性がよくなると言って移転を進めましたが、利用者からは改善を求める声も届いています。市民の福祉向上、生涯学習や交流の場として、さらに市民が利用しやすい公共施設となることを求め、質問いたします。小樽市勤労女性センターや小樽市総合福祉センターをサークル活動や集会などで日常的に利用される方は高齢の方も多く、バスなどを利用して通っています。2026年夏のダイヤ改正では、新光、最上、おたもい、赤岩のぱるて築港線が減便されました。中心部に比べ、もともと少ない便数がさらに削られています。最上ぱるて築港線は、施設の移転前には9便ありましたが、昨年の冬ダイヤ改正で6便となり、今年の夏ダイヤでは4便になりました。往路と復路が各2便です。サークル参加のために小樽市勤労女性センターに通っていた方は、10時台のバスで行って、帰りのバスの16時まで時間を潰さなければならないのが不便で、残念だけれどもサークルはやめたとおっしゃっていました。移転による交通の不便さから、サークル活動を断念させてしまうことについてどう思いますか。最上ぱるて築港線を利用する方は、JR小樽駅前まで行ってからぱるて築港線や本線に乗り換える方法もありますが、乗換えの手間に加え、往復で約1,000円になるバス運賃は、利用者にとって大きな負担となります。ふれあいパスを利用するにも冊数制限があり、2路線を使うとあっという間になくなってしまいます。ふれあいパスの冊数制限がなければ利用者の経済的負担も軽減され、高齢者の生きがいの創出になると思いませんか。小樽市勤労女性センターが移転前に利用団体に行ったアンケートでは、移転に反対、またはどちらかといえば反対と答えた34.6%のほとんどが、交通の便の悪さを理由としていました。交通の便について、市としてバス事業者への要望や話合いは行われたのですか。令和6年3月に改訂された小樽市公共施設再編計画には、「勤労女性センターは、公共交通・自家用車ともに利用の便が良く、周辺に商業施設や病院など生活利便施設の集積があるウイングベイ小樽の4階に移転します。」と記載されています。交通の便が悪化している方もいます。市には、よくする責任があるのではありませんか。ウイングベイ小樽の駐車場は、イオン側には平面駐車場と地下駐車場、立体駐車場、1番街側にも地下駐車場と立体駐車場があり、ホテルとビバホームの専用駐車場もあります。入り口は9か所もあり、公共施設に行くにはどの入り口から入ればよいのか、また施設までの経路も分かりづらいという声もお聞きします。行き慣れていない方にも分かるような看板や表示が必要ではありませんか。次に、男女共同参画の取組について質問します。政府は、今年3月に2030年までの基本方針となる第6次男女共同参画基本計画を閣議決定しました。政府が2024年に若者に行ったアンケートの中で、出身地域を離れた理由として、進学先や仕事の不足とともに、特に女性では地元から離れたかったという理由が男性に比べて高い結果となっています。政府でも、背景にある根強い固定的な性別役割分担意識は、家事、育児、介護負担の女性への偏りや男女間の賃金格差に影響を与えているだけでなく、男性にとっても過重労働など心身の健康悪化や生活の質の低下をもたらしている側面があるとして、地域における男女共同参画の推進は、若年層の大都市圏への転出超過傾向の緩和や反転にも寄与するものと考えられると指摘しています。このように人口減少対策にとっても、ジェンダーギャップを解消する視点は欠かせません。地方公共団体が率先してジェンダー平等に取り組んでいると可視化できるような取組が重要ではないでしょうか。2021年に策定した小樽市特定事業主行動計画では、「管理職(課長職以上)と係長職の女性職員の割合を増やす」「育児休業を取得する男性職員の割合を増やす」「超過勤務時間を縮減する」の3項目で目標値を設定して、取組を進めてきました。管理職と係長職の女性職員の割合を増やす取組では、2017年度から管理職は25%、係長職は35%の目標を掲げて取り組んでいますが、最新値の2026年4月時点では、管理職は19.8%、係長職は27.0%にとどまっています。病院局と消防を除くと、管理職は11.4%、係長職は22.7%とさらに低い割合です。管理職を増やすには、まず係長職への登用を積極的に進める必要がありますが、係長職や管理職の登用が進まないのはなぜだと思いますか。政府の会議の構成員である鈴木北海道知事の意見として、管理職への女性の登用は、リーダーシップの問題との指摘があります。女性職員の管理職や係長職への登用について、市長はどのように考えていますか。総務省発行の「地方公共団体における女性職員の活躍推進のためのガイドブック」では、職員が女性活躍推進のために必要だと思うこととして、育児や介護と仕事の両立支援や、全職員を対象とした女性活躍推進に関する意識改革の取組が上位となっています。女性職員を対象としたキャリア形成支援研修も、女性職員の活躍における課題解決に対する解決策として上位となっていますが、本市においてどのような取組を行っていますか。育休を取得する男性職員の割合を増やす取組は、2025年度、男性職員の育休取得率目標85%、うち1か月を超える取得者80%の目標に対し、最新値の2025年度は取得率65%程度、1か月を超える取得者は70%とお聞きしています。より柔軟に育休が取得できるように国の制度改正もあり、進んできているものの、高いとは言えず、まだ短期取得者も多い状況です。政府による勉強会で専門家は、子育てを通して溝ができる夫婦と絆ができる夫婦に分かれるとして、男性が育休を取って夫婦ワンチーム育児ができるようになることが必要と指摘しています。今計画で、2030年度の男性職員の育休取得率目標100%を掲げたのはすばらしいと思います。100%のうち、1か月を超える取得者の目標を90%としたことも評価できます。気兼ねせず長期間での育休を取得できるよう、どのような配慮や取組を行いますか。超過勤務時間の縮減は、男女を問わず職員が家庭での時間や自分の自由な時間を確保し、豊かな生活を送る上で必要です。総務省の調査で、どのような条件が整えば管理職を目指したいと思うかという問いに、時間外勤務を減らすなど働き方改革が推進されることが、女性の回答で一番多いという結果も出ています。女性管理職を増やしていくにも、残業時間を減らすことは大変重要です。以前の計画では、一月の超過勤務時間数を管理的地位にある職員15時間、それ以外の職員5時間としていましたが、今計画では、全ての職員で2030年目標6時間としました。全ての職員を同じ目標値とした経緯と、どのような取組によって縮減が期待できると考えているのか、お聞かせください。会計年度任用職員は、公募によらない任用の更新が可能となり、5月1日現在、本市の会計年度任用職員で勤続年数5年を超える職員は7割に及びます。年収は300万円未満が56.6%、うち200万円未満が約26%もいます。男女間の賃金格差をなくしていく上で、女性の割合が多い会計年度任用職員の正規化を進めることも必要だと思いませんか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の御質問にお答えいたします。初めに、ウイングベイ小樽内の公共施設について御質問がありました。まず、施設移転によるサークル活動につきましては、移転によって施設への距離が遠くなり、結果としてサークル活動を断念する方がおられることは承知しており、その点については残念に感じております。次に、ふれあいパス事業につきましては、高齢者の社会参加や生きがいづくりに果たす役割は大きく、重要性も高いと認識しておりますが、限られた財源の中、事業を継続するためには、冊数制限を設けざるを得ないと考えております。次に、バス事業者への要望や話合いにつきましては、ウイングベイ小樽への市有施設の移転に伴い、ぱるて築港線や小樽築港駅方面のバス利用者が増えることが見込まれることから、移転前に北海道中央バス株式会社を訪問し、移転時期や各施設の利用状況をお話しいたしましたが、バスの増便や便数の維持についての話合いは行っておりません。次に、移転による公共交通の利便性につきましては、市内の路線バスは利用者数の減少や乗務員の確保が難しく、維持が困難な状況にありますが、バス事業者には施設の利用状況等を改めてお伝えし、交通の便の確保に向け、働きかけてまいりたいと考えております。次に、ウイングベイ小樽内の看板や表示につきましては、現在、市のホームページやチラシなどで来館しやすいルート略図や写真などを使って御案内しているところですが、最寄りの駐車場の案内表示についても施設を運営する株式会社小樽ベイシティ開発と協議してまいりたいと考えております。次に、男女共同参画の推進について御質問がありました。まず、女性職員の係長職・管理職への登用が進まない理由につきましては、登用に当たっては本人の意思も重要な要素となりますが、これまで把握しているところでは、仕事と家庭生活の両立が難しいことや自分の能力に対する不安などを理由に、昇任を希望しない職員が一定数いることが影響していると考えております。次に、女性職員の管理職や係長職への登用につきましては、女性の視点や価値観を職場環境づくりや政策、制度に反映していくことは重要であり、本人の意向を踏まえながら意欲と能力のある職員の登用を進めていく必要があると考えております。次に、女性職員を対象としたキャリア形成支援につきましては、令和5年度から小樽商工会議所女性会に女性職員をオブザーバーとして参加させ、今年度は4名の職員が、女性経営者の方々との情報交換や交流を通じて、職員のスキルアップやネットワークづくりの機会としているほか、女性職員に限った取組ではありませんが、若手職員が自身のやりたい仕事や適性を主体的に考え、モチベーション向上やキャリア形成に対する意識の醸成を図ることを目的に、キャリアコンサルタントによる個別面談等を取り入れた研修を実施いたしております。次に、男性職員が長期間にわたり育児休業を取得できる取組につきましては、職場において育児休業制度の周知を図るほか、職員本人に対しては面談などを通じて育児休業等の取得に係る意向の確認や取得時期の調整を行っており、そのほか職場内の他職員への負担を軽減するため、会計年度任用職員の配置や業務の見直しにより、配慮しているところであります。次に、超過勤務時間数の目標値と縮減の取組につきましては、超過勤務の縮減は全職員にとっての課題であり、業務の見直しや業務改善などにより縮減に努めることとし、同じ目標値を設定したものであります。また、取組内容についてはノー残業デーの徹底のほか、事務の効率化や簡素化、職員の業務状況の把握による業務の平準化などにより、縮減が期待できるものと考えております。次に、会計年度任用職員の正規化につきましては、会計年度任用職員については業務量が正規職員1人分に満たない場合や、一定期間に限った業務への対応など業務の性質に応じて任用しておりますので、その業務を正規職員の業務とすることは難しいものと考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 松井真美子
幾つか再質問させていただきます。まず、ウイングベイ小樽の公共施設です。バス事業者への話合いはしたけれども、増便などの要望についてはされていないということなのですが、移転前から交通アクセスの負担の声が多くあった中で、福祉関係施設をウイングベイ小樽に移転し、そして学生が利用できる自習室もつくっています。車を持たない方がたくさん利用しますので、少なくとも市の施設が入る前よりも交通の便がよくなるという手だてを市として講じる必要があると思うのです。バス事業者に減便しないよう要請をするなど、もしくは株式会社小樽ベイシティ開発や済生会小樽病院と連携するなどして、交通の利便性をよくするという検討は必要だと思いませんか。あと、ふれあいパスについてです。中心部にあった公共施設を乗り継ぎが必要な場所に市が持っていったわけですから、いつも限られた財源とおっしゃるのですけれども、少なくとも今まで利用していた方の生きがいを奪わない手だてとして、ふれあいパスをもっと利用しやすくすることも視野に入れられるのではないかという質問に対するお考えを再度お聞きしたいと思います。あと、女性の管理職への登用の問題です。見える化が大事だと思うのです。ここから見ていますと、説明員側の方の席は男性一色なのです。小樽市の行政が、柔軟性に欠けるのではないかとも映ってしまいます。女性の管理職の登用が進まないのは、仕事と家庭の両立や能力の不安という声もあるようなのですが、そもそもなぜ女性が管理職になりたがらないのかということで、キャリア形成の支援の研修も行っていますけれども、やはりそれだけでは解消されない不安が残っているのだと思うのです。研修と同時に不安を解消する相談体制を整えることや、女性職員や若い職員が気軽に意見を言えるような場をつくることなども意識して行われているのか、行われていないのであれば、行うつもりはあるのかをお聞きしたいと思います。そして、市長も女性の活躍を推進していく必要があるという認識をお持ちだと思いますので、ずっと女性の管理職が進まない状況を打開するためには、今までの延長線を超えた取組を市長の強いリーダーシップでぜひ進めていただきたいと期待するのですが、再度、市長の思いをお聞かせください。
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の再質問にお答えいたします。1点目は、交通の確保という観点で御質問いただきました。本答弁の内容を1回整理させていただきたいと思いますが、北海道中央バス株式会社ともお話しさせていただきましたが、当時、市有施設を移転する際には、バスの便数や増便についての話合いは行っていなかったということです。ここに来て様々な御意見もいただいている中で、先ほど自習室のお話などもありましたが、実際に施設の利用状況がどうなっているのか、どのくらいの方々が利用しているのかといったことを、交通の便の確保について改めてバス事業者と協議したいと思っての答弁でございます。再質問の趣旨は、市自らが交通対策を講じるべきではないのかと受け止めましたけれども、直ちにそういったことではなくて、まずはバス事業者に改めてウイングベイ小樽内に新しく市有施設が移転したことによる利用者増の状況をお話しさせていただいて、理解を求める作業を開始したいと思っているところでございます。次に、ふれあいパスについての御質問もありました。これにつきましては、従来と同じような答弁に終始させていただいておりますけれども、あくまでも限られた財源の中で事業継続をするための措置でありますので、冊数制限については御理解いただきたいと思っております。次に、3点目と4点目については、女性の管理職の登用についての御質問でした。我々としても毎回同じような答弁を終始行っていることについては、改めて反省していかなければいけないとは思っております。松井議員からの御指摘もありましたが、やはりこれまでの延長線ではなくて新しい視点で考えてみてはということと受け止めました。それにつきましては、しっかりと受け止めさせていただきます。若い職員との意見交換の場という御提言もありました。どういった形がいいのか、直ちにお答えすることはできませんが、確かに延長線ではない何か新しい取組を進めながら、女性の管理職への登用を探っていきたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。3点目と4点目は併せて御答弁させていただいたということで、御理解いただきたいと思います。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再々質問 3番 松井真美子
再々質問をいたします。バス事業者と協議していきたいというお話でしたが、そこも含めて9便が4便になったわけですから、増便を求めていくのかということと、株式会社小樽ベイシティ開発や済生会小樽病院などと連携する検討もされる予定はあるのかをお聞きしたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の再々質問にお答えいたします。バス事業者との協議に当たって、どういった内容になるかについては、これから検討していかなければいけないと思っております。御指摘があったように、市有施設をウイングベイ小樽に移転したことによって、少なからず御不便を感じていらっしゃる利用者の方がいる状況をまず説明させていただいた上で、バス事業者は、当然ドライバー不足という大きな課題を抱えております。そういった中で、当然、交通の便の確保になりますと増便に触れざるを得ないと思いますので、その点について御理解いただけるかは分かりませんけれども、まずは御理解いただけるような形で協議させていただきたいと思っております。あわせて、株式会社小樽ベイシティ開発、済生会小樽病院に協力を求めることができないのかという御指摘もありましたが、今後どういう形がいいのか、考えさせていただきたいと思っております。まずは、バス事業者と協議を開始させていただきたいということで御理解いただければと思っております。