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小樽市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日

(1)歴史的町並みの保全について/(2)暑さ対策について

2025年9月10日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「歴史的町並みの保全について」「暑さ対策について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
松井真美子 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松井真美子

一般質問します。歴史的町並みの保全について質問します。初めに、小樽市歴史的風致維持向上計画についてお聞きします。このたび、小樽市は国から小樽市歴史的風致維持向上計画の認定を受けました。北海道では、初めての認定都市ということで、喜ばしいことだと思います。現在の小樽市の歴史的町並みの保全状況について、市長はどのような感想をお持ちですか。計画を策定し、国の認定を受けたということは、小樽市らしい歴史的建造物などの保全や文化の継承を大事にしていくということです。さらに推進していく市長の決意をお聞かせください。次に、手宮線跡地についてです。小樽市歴史的風致維持向上計画の重点区域に、旧手宮鉄道施設があります。「旧国鉄手宮線は、幌内鉄道の一部として1880年に北海道で最初の鉄道として開通しました。幌内炭鉱で産出された石炭は、幌内鉄道を経由して小樽港から全国に搬出され、日本の近代化に大きく貢献しましたが、1985年に廃止されました」と、手宮線跡地、寿司屋通り側入り口の案内板に説明があります。鉄道廃止後、2001年から2016年にかけて、小樽市総合博物館から寿司屋通りまで約1,600メートルの散策路が小樽運河と並行して、市内中心部に整備されました。2018年には、この鉄道遺産が北海道遺産「小樽の鉄道遺産」に選定されています。小樽市歴史的風致維持向上計画では、どのような理由で手宮線跡地が歴史的風致の一つに位置づけされたのか、根拠をお示しください。また、同計画では、旧国鉄手宮線維持補修事業が掲載されていますが、現状の手宮線跡地の保全状況については、どのような印象をお持ちですか。寿司屋通り側の手宮線跡地のそばで商店を出している方から、散策路が荒れていて、観光客が来て、せっかく写真を撮るのにかわいそうではないかという要望が寄せられました。きれいそうだけれども、よく見ると、ごみが放置されていると観光客が言っていたと聞き、南端から北端まで散策路を歩いてみました。区域ごとに案内図や手宮線についての説明案内板が設置され、車輪をかたどったレリーフも置かれるなど、整備当時の鉄道保全への思いと丁寧さが感じられました。一方、残念に思いましたのは、場所によっては線路上や線路脇の雑草が目立ち、花壇に活用した枕木が割れ、腐って座れない木製ベンチなど、維持や保全が不十分な状況が散見されたことです。近くに住んでいるという方が花壇の雑草を抜いていました。草刈りは、委託で年に3回行っているとお聞きしました。状況を見ると、不十分なのではないかと感じますが、いかがですか。担当部署にベンチの補修をお願いしましたが、見通しについてお聞かせください。散策路に隣接して壊れかかった空き家が幾つかあり、不要物らしきものが放置されたままで、景観を壊すような状況があることも気になりました。空き家の状態や放置物については、持ち主との関係があるのだと思いますが、どのように捉えているのでしょうか。小樽観光協会のホームページには、線路の周りに色とりどりの植物が咲き、とても美しい写真が掲載されています。実際に来てみると、思っていたのと違うなと感じてしまうかもしれません。維持管理は大変だと思いますが、きれいに保全すれば、もっと観光客のインスタグラム映えスポットとしてSNSで発信され、そして市民にとっても誇れるランドマーク的存在になるのではないかと思いました。予算をしっかりつけて、もっと市民と観光客が楽しめる場所にすることが必要ではありませんか。JR小樽駅から徒歩8分の中心部は観光客でにぎわい、家族連れや友人同士で線路上を歩いたり、線路に腰をかけたり、ふだんは撮ることが難しい写真撮影を楽しんでいました。古くなってしまった木製のベンチに幾つか機関車の絵があり、名前と一緒に11歳、12歳などと書かれ、機関車好きの子供が書いたのかと微笑ましく感じました。北運河見学の後、北側から散策を始めたり、寿司屋通りで食事の後、南側から入ったり、中心部から運河や歴史的建造物巡りをするなど、回遊性もよく、いろいろな楽しみ方ができます。エリアによって違う植物を植え、雰囲気を変えるなど、維持にとどまらず、何か積極的な発想があっても面白いのではないかと思いますが、いかがですか。次に、暑さ対策についてです。今年の夏は、小樽市も厳しい暑さとなりました。日本気象協会のデータによると、小樽市で30度の真夏日を超えた日数は20日ありました。熱中症は特に室内で多く発症しています。冷房施設がない場所での注意が必要です。今年の夏、市内にクーリングシェルターの設置が進みました。スーパーや薬局、郵便局などの協力もいただき、55か所まで広げていただきました。公共施設の空調設置については、昨年、小・中学校の普通教室に始まり、児童館や市立小樽図書館、市役所別館などに設置されました。公共施設における今年度の空調設置の考え方と、設置対象施設を示してください。小樽市生涯学習プラザの利用者から、暑くて大変、みんな、冷房はいつつくのかと言っていると声が寄せられています。また、市役所本館や建設部庁舎、教育委員会庁舎など、多くの執務室に空調が設置されていません。室温が31度以上になった日が非常に多かったと伺っています。この暑さは、職員にとって大きな負担になっていると思います。今年度設置されなかった公共施設は、来年度の夏に間に合うように設置を進めるべきだと思いますが、今後の空調設置について見解をお答えください。職員の暑さ対策についてです。今年6月1日に、労働安全衛生規則が改正され、職場における熱中症対策が事業主に義務化されました。本市においては、主にどのような職員が対象となりますか。また、どのような対策をしていますか。義務化されたことを受けて、市長の見解をお聞かせください。中央墓地の暑さ対策についてです。中央墓地は、合同墓もある市内で一番大きな市営墓地です。8月の暑いさなかに墓参りが行われますが、木陰も休憩できるところもありません。年々暑さが厳しくなり、熱中症の危険が増しています。あずまやが必要だという声を市民の方からよくお聞きします。斜面にお墓があるので、ただでさえ高齢者にとっては行き着くまでが大変です。屋根の下で座って水を飲み、落ち着いてからお墓を目指して登っていくことができれば、熱中症の予防にもなるのではないでしょうか。あずまやを設置するべきではありませんか、市長のお考えをお聞かせください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の御質問にお答えいたします。初めに、歴史的町並みの保全について御質問がありました。まず、小樽市歴史的風致維持向上計画についてですが、現在の歴史的町並みの保全状況につきましては、石造倉庫や銀行建築など、多くの歴史的建造物が市民や事業者などの皆さんの御理解と御協力の下、保全されており、それらが歴史的な町並みを形成しているものと考えております。しかしながら、歴史的建造物が老朽化や所有者の維持管理に関わる経済的な負担の増加などにより、少しずつ失われている状況があり、歴史的な町並みの保全が難しくなってきているものと感じております。次に、計画の認定による歴史的建造物などの保全や文化の継承につきましては、本計画が北海道で初めての認定となったことは、本市の歴史的文化的資源を活用するまちづくりにとって、大きな意義を持つものと考えております。今後は、本計画を通じて、市民や事業者、関係団体などと連携し、歴史的な町並みの保全を一層進めるとともに、郷土に対する誇りと愛着を育み、小樽市らしい歴史と文化を後世に継承してまいりたいと考えております。次に、手宮線跡地についてですが、まず、手宮線跡地が歴史的風致の一つに位置づけられた根拠につきましては、歴史的風致は50年以上続く地域固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動と、それらの活動が行われる歴史上価値の高い建造物及び周辺の市街地が一体となって形成された良好な市街地の環境を指します。手宮線跡地につきましては、橋台や遮断機などの鉄道遺産が残っている環境があり、また活動としては、小樽雪あかりの路など、運河保存運動からつながるまちづくり活動が展開をされていることから、歴史的風致として位置づけをしております。次に、手宮線跡地の保全状況につきましては、歴史性を重視して、既存鉄道施設を保存するため、これまでレール下の枕木交換や器具庫の屋根補修を行うなど、保全に努めておりますが、施設の老朽化が進んできているものと認識しております。次に、手宮線跡地の草刈り状況につきましては、毎年委託業務において、5月、7月、9月の年3回の草刈りを実施しており、おおむね適切な回数であると認識しておりますが、一部の区間において、雑草が目立つ状況にあったことから、今後は適切に管理してまいりたいと考えております。次に、手宮線跡地のベンチの補修につきましては、9月末までには補修を行ってまいりたいと考えております。次に、散策路沿いにある空き家の状態や敷地内の放置物につきましては、散策路沿いには老朽化した古い建物が残されており、その中には部分的に破損している空き家や放置物があり、景観上好ましくない状況にあると考えております。こうした状況を踏まえ、市は所有者等に対し、適正な管理について助言や指導を行っているところであります。今後も引き続き、粘り強く助言や指導を行い、適正な管理を促し、景観の改善につなげてまいりたいと考えております。次に、手宮線跡地を市民と観光客が楽しめる場所にすることにつきましては、本市の観光資源及び市民が集う場所として活用するため、これまでも鉄道施設の保全に努めるなど、維持管理に努めてまいりましたが、今後は手宮線跡地で活動をしているNPO法人北海道鉄道文化保存会から意見を伺うなど、新たな維持管理の方法について考えてまいりたいと思っております。次に、手宮線跡地を生かすための発想につきましては、手宮線跡地の花壇は、ブロックごとに配置し、市民の皆さんの花や緑への関心及び公園や緑地等への親しみを生むため、小樽市オープン花壇活動として令和4年度からNPO法人北海道鉄道保存会において、花の剪定、苗育成、植付け、水やり、除草、清掃等を行っていただいているところであり、手宮線跡地の修景の向上に大きく寄与しているものと認識しております。また、先ほど申し上げましたとおり、新たな活用方法につきましても、手宮線跡地で活動しているNPO法人北海道鉄道文化保存会から意見を伺うなど、考えてまいりたいと思っております。次に、暑さ対策について御質問がありました。まず、今年度の空調設備設置の考え方につきましては、幼児や児童・生徒など、子供が利用する場所及び多くの市民が利用する場所を優先することとした昨年度の考え方を継続して、子供が利用する場所を優先して整備することとし、対象施設といたしましては、5か所の公立保育所、こども発達支援センター、小樽市立高等看護学院、いなきた児童館、小樽市勤労青少年ホームとなっております。次に、今後の公共施設の空調設備の設置につきましては、今年度の暑さを鑑みましても、空調設備の必要性は高いと考えておりますが、市の体制としても、設計・施工管理に当たる職員の業務量には限界があるとともに、多額の財源を要しますので、各施設の優先順位を検討した上で、順次、空調設備の設置を進めてまいりたいと考えております。次に、義務化された熱中症対策の対象となる市職員につきましては、暑さ指数28度以上、または気温31度以上の環境下で連続1時間以上または1日4時間を超えて作業を行う場合であり、主に屋外において、道路や公園の維持管理業務やイベント関連業務などに従事する職員が想定されます。また、熱中症対策につきましては、全課メールで各職場において小まめな水分補給や適宜休憩を取るなどの周知を行っているほか、職員向けのクーリングシェルターとして、市役所別館地下の健康管理室の利用を案内しております。次に、熱中症対策が事業主に義務化されたことを受けての見解につきましては、地球温暖化に伴う気候変動により、夏季における気温が年々上昇し、職場における熱中症の危険性も増加していることから、事業主として、職員の熱中症対策にしっかりと取り組まなければならないものと考えております。次に、中央墓地へのあずまやの設置につきましては、近年夏の暑さが厳しくなっていることから、暑さ対策については必要なことでありますので、あずまやの設置も含め、どういう対応ができるか、検討してまいりたいと考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)

再質問 3番 松井真美子

幾つか再質問させていただきたいと思います。まず、手宮線跡地の草刈りはおおむね適切にということでした。一部荒れていたところをやっていただいたというのを私も確認してきました。ただ、回数は多めに、今後も適切に管理していくという御答弁だったのですけれども、私が見たときに、レールの辺りはきれいだけれども、脇や保管庫の周りなど、やはり鬱蒼としたところがあったので、もっと広い範囲で今後も適切に見ていくということでいいのでしょうか。あと、暑さ対策、公共施設の空調設置についてなのですけれども、必要性は高いことは認識していただいていると。ただ、財政状況や優先順位なども見ながらということだったのですが、今年職場における熱中症対策が義務化された状況もありますので、昨年度は小・中学校の普通教室や市役所別館など400台を超える空調をつけたのですけれども、同じような熱量で命に関わる、職員の方も大変な中で執務をしているということで、もっと積極的な検討に入る予定なのかをお聞きしたいです。あと、中央墓地のあずまやについても必要ということで検討していきたいという御答弁でした。ただ、毎年、本当に一年一年、高齢の皆さんも大変だと思うのです。何とか毎年1回はお墓参りに行きたいという思いで頑張って来ていらっしゃるので、木陰もない状況もありますので、やはり一年でも早く、どのくらいのめどで検討していきたいと考えていらっしゃるのか、その辺をお聞きしたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

松井議員の再質問にお答えいたします。1点目の手宮線の草刈りについてお尋ねがありましたが、今後、適切に管理させていただくと答弁させていただいておりますけれども、御指摘がありましたとおり、線路周辺だけではなくて、散策路周辺も含めて草刈りを徹底させていただきたいと思っております。観光客だけではなくて、市民の皆さんも散策されている光景も数多く見られますし、市といたしましても大変重要な空間だと思っておりますので、今申し上げましたように、適切に管理させていただきたいと思っております。暑さ対策については、今回、いろいろな議員の皆さんからも御質問いただいておりますけれども、改めて熱中症対策が事業主に義務化されたということについては、しっかりと念頭に置きながら、繰り返しにはなりますが、財政的な面もありますので、優先順位を踏まえた上で適切に対応させていただきたいと思っているところでございます。それから、中央墓地のあずまやの件につきましては、今回初めてお伺いさせていただきまして、庁内でも少し協議させていただきました。あずまやの設置も含めた対応、暑さ対策を検討していきたいとお答えさせていただきましたが、何分、傾斜地でもありますので、どこに設置するのか、どういう形がいいのかは、これから議論を始めていきたいと思っております。できるだけ早く御要望には応えさせていただきたいと思っておりますが、期限は今の時点でお示しすることはできませんので、まず、その辺りは御理解いただきたいと思っております。

出典:小樽市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日 議事録 PDF(134ページ) 間違いを知らせる