小樽市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月4日
(1)臨時休校の対応について/(2)子どもの運動・スポーツ環境について
2026年3月4日、小樽市議会の一般質問で、小池二郎議員が「臨時休校の対応について」「子どもの運動・スポーツ環境について」について質問し、教育長 中島正人が答弁しました。
- 質問者
- 小池二郎 議員
- 答弁者
- 教育長 中島正人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 小池二郎
一般質問いたします。2月19日の小・中学校の臨時休校の対応において、保護者から御意見、お怒りの声が多数ありました。これまでも、小・中学校の臨時休校の際の保護者への連絡をするタイミングについて質問しておりますが、改めて質問する理由としては、子供の安全を考え、臨時休校の判断をしているにもかかわらず、保護者への連絡が遅くなることで保護者が対応できず、かえって子供が危険な状況になったケースがあったためです。ある学校では、朝の6時半頃に、2時間遅れの登校の対応とすることを保護者に連絡し、状況により対応が変わる場合もあると添えられていましたが、その後、8時過ぎになり、臨時休校に変更したという事例がありました。一見、それがなぜ問題なのか、ぴんとこない方もいるかもしれませんが、ある世帯を例に説明します。両親は共働き、小学校低学年と中学生の子供がいる家庭です。父親は、仕事のため早朝の時点で既に不在。母親は8時前に仕事に向かい、子供たちは2時間遅れの登校予定となったため、家にいます。そして、8時4分に、小学校より臨時休校の連絡があり、8時18分には中学校より臨時休校になった連絡がありました。しかし、出勤している保護者は常に携帯電話を見ることができない環境のため、すぐには連絡に気づかず、その後、気づいたとしても、すぐに帰宅するなどの対応ができません。また、学校に行き給食を食べると想定していたため、子供のお昼御飯も用意できていません。今回は、中学生の兄弟がまだ家におり、携帯電話を持っていたため、親と連絡を取ることができ、事なきを得た事例でした。しかし、一歩間違えれば大変危険なことだったと考えます。例えば、連絡手段もなく、小学校低学年の子供が1人だった場合、臨時休校になったことを知らせることができません。そのため、休校になったことを知らない子供は学校に向かってしまうでしょう。さらにバス通学だった場合、大雪のため、バスも遅れています。そんなことも知らずに家を出てしまうと、とても危険な状況にさらされることが予想されます。また、何とか学校に到着しても臨時休校となっているため、悪天候の中、また帰宅を余儀なくされるのです。悪天候で通学路の安全が担保されないために臨時休校となっているにもかかわらず、登校する児童・生徒が発生してしまうことは、命に関わる大変危険な問題と考えます。今回の事例では、6時半頃の最初の連絡には2時間遅れの登校指示でしたが、早めに登校してもよいと記載されていたため、既に学校に向かっていた子供がいた場合、どうなっていたのでしょうか。職場が遠方の方もいますし、職種によっては保護者がお迎えに行くことも難しい状況があるなど、対応が難しい世帯がさらに増えてくると考えます。このことを踏まえ、質問いたしますが、まず、2月19日の大雪等による小・中学校の臨時休校等の状況についてお示しください。また、この日の対応について保護者から苦情の声や、そもそも8時以降に臨時休校の連絡が保護者にされた学校があることを市教委は把握されているのか、お聞かせください。また、臨時休校や遅れて登校する対応にすることを学校側から市教委へどのように報告、確認されているのでしょうか。2時間遅れの登校の連絡後、最終的に臨時休校の対応に変わったことで、危険な状況が生まれたと考えますが、市教委は変更することで起こり得る問題は予測されていたのでしょうか。2時間遅れの登校の連絡では、家庭の事情により、それよりも早い登校となっても対応すると記載がありましたが、臨時休校の連絡を知らずに早めに登校した児童・生徒はいたのでしょうか。もしいた場合、その児童・生徒はどのように対応されたのでしょうか。臨時休校については、これまで委員会で質問し、対応については前日から気象状況が悪化することが分かっている場合においても、各学校長が前日、もしくは当日の気象状況などを総合的に判断されているとのことでした。では、2月19日の大雪の対応として、前日に臨時休校を決めた学校はあったのか、お聞かせください。また、本市は東西に広く、地域によって天候が異なる場合があるので、一律の対応は難しく、学校長の判断に委ねられていると、以前答弁がありましたが、全道で災害級の大雪という気象状況が予測されている場合、市内の地域差はほぼないと考えられます。そのような場合、一律で臨時休校の判断を市教委がすべきと考えますが、見解をお示しください。また、地域によって天候が異なる場合と言いますが、今回のような気象状況で地域差はどの程度あるものなのか、お示しください。ある学校では、当日、学校長や職員が早朝5時頃に出勤し、状況を確認し、近隣の学校とも協議しているそうです。しかしながら、このような気象状況でそもそも学校長、職員が学校までたどり着けるかどうかの心配もあります。また、たどり着いたとしても、その後の気象状況を見通すことは大変難しいと考えますし、通学路の状況確認をするといっても、短時間で多くの通学路を確認することは困難と考えます。このように、当日判断するための学校側の負担は大きく、今回のように2時間遅れの登校とした判断から臨時休校に切り替わったことで、保護者への連絡が遅くなり、児童・生徒の安全が保たれなくなるくらいなら、前日判断を教育委員会から指示することで、学校側の負担もしかり、児童・生徒の安全、保護者負担の軽減につながると考えますが、教育長の見解をお示しください。臨時休校へ変更になった保護者への連絡内容には、天候状況も判然としないこと、市内大多数の学校が臨時休校の措置を取っていること、そのため、給食の提供が十分にされていないこと等を踏まえて、臨時休校の判断をしたと記載がありました。まず、市内大多数の学校が臨時休校になった場合、給食の提供が十分にされないことはあるのか、また、今回のような場合、そもそも給食が届かない可能性があるのか、届けられない場合の対応はいつ、どのように、誰がされているのか、お聞かせください。前回も他都市の事例を挙げましたが、前日のうちに判断できるよう、学校長と市教委で協議すると定め、早期に決めたほうが保護者の負担軽減につながり、また子供の命を守るのが大前提のため、判断を遅らせる理由はないと積極的に判断しています。まさにそのとおりであり、共働き家庭が増え、様々な家庭環境、また勤務環境の中で、その対応に苦慮している世帯が増えていること、保護者だけでなく本当に子供の安全を考えるなら、やはり前日に判断すべきであり、それが難しいのであれば、せめて当日7時までに保護者に最終判断の連絡をするということを取り決めるべきと考えますが、対応を見直すことを含め、教育長の見解をお示しください。次に、子供の運動、スポーツ環境について質問いたします。先日、令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の報告をお聞きいたしました。結果を見ると、全国の平均値に対して上回る差が縮まっている傾向にあり、これまでの市教委、学校の取組がよい結果に結びついているのだと思います。その御尽力に感謝いたします。その中で私が気になった点として、肥満傾向について、小学校男女、中学校男子が全国平均値を大きく上回っていることです。また、細かく見ると、曜日ごとの運動時間は、平日、土日ともに運動時間が中学校女子は少なく、土日の小学生男女、中学校男子も下回っています。このような結果においては、家庭環境など様々な要因があるとは思いますが、単純に考えると、土日の運動時間が増えることで肥満傾向の改善等にもつながるのではないかと考えます。では、その環境が整っているかどうかですが、雪のため、なかなか運動しづらい冬期間においては、室内で気軽に運動できる場所や部活動の自主練習ができる場所も不足していると考えます。また、スキー場に行くのにもリフト券が高くてなかなか行きづらいことが挙げられます。私も指導者として参加している冬季休業期間の市教委主催のトランポリン教室の募集では、定員20名に対し約50名の応募があったとのこと。また、先日、総合体育館で幼児から小学生を対象とした運動のイベントを開催いたしましたが、募集を始めて、僅か3日間で約160名以上の申込みがありました。冬期間、運動、スポーツのできる環境が求められているのは確かであり、本市はその環境が不足していると感じます。また、そのときの参加希望者の意見として、もっと開催を増やしてほしい、また、総合体育館にオムツ交換・授乳ができるベビールームがあれば参加したいが、なければ参加が難しいとの御意見がありました。これも一つの環境づくりであります。また、これまで学校のグラウンドにおいても、雑草が生い茂っていること、砂が少なく硬くなっていることなどで様々な危険性があるため、改善してほしいと環境改善についても何度も質問してまいりましたが、費用等を理由になかなか改善がされておりません。また、総合体育館第4体育室は、天井から雨漏りがあるなど大変危険な状況です。日々、運動、スポーツに携わっている方々にとって、スポーツ環境については大きな悩みの一つであります。これらの事情を踏まえて、運動、スポーツをする環境については、教育長はどうお考えなのか、見解をお聞きいたします。まず、令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果において、肥満傾向、土日の運動時間についての改善策についてお示しください。次に、児童・生徒の冬場の運動不足解消に対し、どのような改善策があるのか、また、改めて他都市で行っているリフト券の補助も行っていただきたいと思いますが、見解をお示しください。次に、小・中学校のグラウンドの状況についてどのような見解をお持ちで、今後、改善するお考えがあるのか、お聞かせください。次に、総合体育館第4体育室の雨漏りや総合体育館のボイラーの不具合について、今後どのようにされるお考えがあるのか、お聞かせください。雨漏りに関しては、天井や床の腐食による予期せぬ事故や転倒によるけがのリスクも大きく、早急な対処が必要ではないでしょうか。また、ベビールームの必要性について、簡易的であれば対応できるのではないかと考えますが、見解をお示しください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 教育長 中島正人
小池議員の御質問にお答えいたします。初めに、臨時休校の対応について御質問がありました。まず、2月19日の大雪等による小・中学校の臨時休校等の状況につきましては、当初、市内小・中学校のうち、小学校1校と中学校1校が始業時間を2時間繰り下げる判断を行いましたが、その後、2校とも臨時休校へと変更し、最終的には市内の全小・中学校が臨時休校となりました。次に、保護者からの苦情につきましては、2月19日の対応について、保護者からの苦情は、市教委や各小・中学校には寄せられておりません。また、保護者に対して8時以降に臨時休校の連絡をしたことにつきましては、当日の朝に当該校から市教委へ連絡があり、把握してございます。次に、臨時休校や登校時間の変更につきましては、各小・中学校が臨時休校等の措置を取る場合は、専用メーリングリストを用いて、市教委の関係部署へ連絡することとしております。次に、始業時間の繰下げ後に臨時休校へと対応を変更したことによる問題を予測していたかにつきましては、当日の朝に学校から市教委へ対応を変更した旨の連絡があった際には、学校では保護者との連絡ツールを活用して適切に対応しているものと考えておりました。次に、臨時休校の連絡を知らずに登校した児童・生徒の有無とその対応につきましては、中学校には登校した生徒はおりませんでしたが、小学校では登校した児童がおり、保護者同伴で登校した児童については、臨時休校になった旨を説明して帰宅していただき、児童のみで登校した児童については保護者と連絡がつくまで学校で待機するなどの対応を行っております。次に、前日に臨時休校を決めた学校につきましては、市内小・中学校では1校もございませんでした。次に、災害級の大雪という気象状況が予測されている場合、一律で臨時休校の判断を市教委がすべきとの考えにつきましては、臨時休校については、小樽市立学校管理規則では、校長が決定することができると規定されていますが、市内全域で災害級の大雪などが予測される場合は、市教委と校長会が協議の上、全校一斉に臨時休校の措置を取ることもあります。また、今回の気象状況では、本市の地理的状況から、地域によって差は生じたものと認識しておりますが、その差を示すことは難しいと考えております。次に、市教委が前日に臨時休校等の対応を判断することにつきましては、臨時休校の判断は校長が決定することができるとされており、特に冬季の天候は時間ごとに大きく変わることが多く、地域によって異なる場合があるため、前日に市教委が一律に臨時休校等の対応を判断することは難しいと考えておりますが、天気予報で災害級の天候が予想される場合は前日に判断することもございます。次に、市内大多数の学校が臨時休校となった場合の給食の提供が十分にされないことはあるのかにつきましては、給食センターの設備は、大量調理を前提としているため、提供食数が300食を下回るような場合は、設備の大きさに対し調理する量が少な過ぎることから、献立を変更し、給食を提供することとしております。また、給食を届けられない場合の対応につきましては、気象状況や道路事情により、給食を配送する車両が運行できなくなる可能性があるため、そのような場合は速やかに給食センターが学校や配送業者と協議の上、学校に備蓄されている非常用給食を提供することとしております。次に、臨時休校の判断と保護者への連絡につきましては、冬季の天候は時間ごとに大きく変わることが多く、各学校では前日に判断することが難しいと考えておりますが、このたび、臨時休校への対応に課題が見られましたので、降雪等による臨時休校等の判断や保護者への連絡等について改めて校長会と協議してまいります。次に、子供の運動、スポーツ環境について御質問がありました。まず、肥満傾向や土日の運動時間についての改善策につきましては、部活動をはじめ、おたる運河ロードレース大会や各種スポーツ教室などへの参加促進を通して、子供たちが体を動かす機会の充実を図るとともに、小樽市小・中学校体力向上検討委員会が作成する家庭での運動例を示した資料を配布するなどして、運動習慣の定着に向けた啓発を行ってまいります。また、スポーツ団体等との連携した体験機会の提供や、社会教育施設等の活動を促進することにより、土日の運動習慣の定着を図り、肥満傾向の改善につなげたいと考えております。次に、冬場の運動不足解消につきましては、小・中学校では、スキー授業など日常の体育の授業に加え、体育館等に新体力テストの種目を気軽に測定できるコーナーを設置するなど、児童・生徒が楽しみながら体を動かすことができるよう工夫しております。市教委では、小樽からまつ公園運動場における歩くスキー普及事業や、総合体育館における各種スポーツ教室の開催などを通じて、運動の機会を提供しております。また、リフト券の購入費用に対する補助につきましては、教育予算としては、スキー授業にも活用できる校外学習費を各小・中学校へ配当しておりますが、休日などの学校休業日における補助については、限られた予算の中で新たな予算を確保することになることや、スキー以外のスポーツを楽しむ方との公平性や優先度などを総合的に判断すると、現時点では難しいものと考えております。次に、小・中学校のグラウンドの状況につきましては、毎年、学校からの整備要望を踏まえ、凸凹やぬかるみなどの状況を調査しており、整備が必要な学校があることを認識しております。今後につきましては、社会貢献の申出のあった事業者からの御協力もいただきながら、少しでも多くのグラウンドを整備できるよう、整備手法の研究や検討を行い、改善を図ってまいりたいと考えております。次に、総合体育館第4体育室の雨漏りやボイラーの不具合につきましては、第4体育室は昨年11月に壁の隙間を防ぐ修繕を行いましたが、現在も一部で水滴の落下が見られるとの指摘があり、原因を特定するため、引き続き調査を進めております。また、ボイラーにつきましては、不具合の原因と思われる配管の亀裂箇所を随時補修しており、今後も定期的に点検を行い、必要に応じて修繕していきたいと考えております。ベビールームに関しましては、更衣室を授乳室やオムツ替えの場所として提供するなど、状況に応じた柔軟な対応を行っておりますが、設置に向けて検討してまいりたいと考えております。(「議長、19番」と呼ぶ者あり)
再質問 19番 小池二郎
再質問を一つだけさせていただきます。臨時休校の対応についてなのですが、今回の8時過ぎの急な臨時休校への変更の連絡による対応で、その日、通勤の最中に子供を学校まで送っている方に連絡が来たときには、既に子供を乗せて向かっていた方がいたそうです。保護者からの苦情の声はなかったと言われていましたけれども、夜勤の方も、もちろんいると思いますし、独り親世帯の方もいて、各世帯で大変苦慮されたという声が私には何件も来ました。幸い事故がなかったのでよかったと思うのですが、一方、実は、教職員からも対応が大変で、以前のように教育委員会から前日に臨時休校の指示をしてもらったほうがよいという声も聞いておりまして、今回の件で、いま一度、本当に危険だったということを認識していただくことが一番の目的というか趣旨でございまして、今後このようなことがないようにという思いで質問させていただきました。それについて教育長の見解をお示しください。
答弁 教育長 中島正人
小池議員の再質問にお答えいたします。このたびの件につきましては、学校において、児童・生徒の安全確保及び円滑な教育活動の実施を考慮して判断を変更したものであると認識してございますが、結果として、一部の御家庭に情報が伝わらず、登校した児童がいたことを重く受け止めてございます。学校から保護者への連絡につきましては、連絡ツールの使用により、以前のように電話連絡網を活用していたときよりも、迅速かつ正確な情報伝達が可能となりました。しかしながら、保護者等の状況によって、情報が直ちに伝わらないこともありますので、学校によっては、既読がつかない家庭に、電話にて改めて連絡する対応もしていることをお聞きしてございますので、改めて連絡方法の対応や休校の判断など、様々なことについて、校長会と協議し、より確実な情報伝達に努めてまいりたいと考えてございますので、御理解いただきたいと思います。