小樽市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
自治体DXについて
2025年12月9日、小樽市議会の一般質問で、新井田邦宏議員が「自治体DXについて」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 新井田邦宏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 新井田邦宏
次に、自治体DXについて。まず、小樽市における自治体DX進捗状況についてです。総務省の自治体DX全体手順書【第4.0版】によりますと、DX推進のビジョンとして、「国では、「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」(2020年(令和2年)12月25日閣議決定)において、目指すべきデジタル社会のビジョンとして「デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化~」を示しており、本ビジョンは重点計画においても、目指すべきデジタル社会のビジョンとして位置づけられている。」とあり、このビジョンは、本市の自治体DXに関する全体方針の冒頭にもしっかり記載されており、ビジョン実現のために日々改善しながら推進していただいていることと思います。総務省の自治体DX全体手順書【第4.0版】の続きでは、「また、DX推進計画では、このビジョンの実現のため、「住民に身近な行政を担う自治体、とりわけ地区町村の役割は極めて重要」としている。その上で、自治体におけるDX推進の意義として、自らが担う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスの更なる向上に繋げていくこと、データの様式の統一化等を図りつつ、多様な主体によるデータの円滑な流通を促進することによって、EBPM等により自らの行政の効率化・高度化を図るとともに、多様な主体との連携により民間のデジタル・ビジネスなど新たな価値等が創出されること」を掲げております。本市も、令和5年11月策定の小樽市自治体DXに関する全体方針を基に進めておりますが、随時RPAの導入やAIチャットボットの整備、行政手続のオンライン化、キャッシュレス決済の導入、情報システムの標準化・共通化など、実際に、どんどん身近に推進されてきている実感があります。その中で、以前の議会でも重ね重ね確認させていただいておりましたが、ステップ0のDXの認識共有・機運醸成については、DX推進の前提となるものであり、また、取組期間中継続して実施する必要があるため、ステップ0と表現されております。迫市長、そしてCIOである上石副市長をはじめ、幹部職員や一般職員へも認識の共有と機運の醸成が継続的に図られているのか、また、総務省の手順書には、「特に、「ステップ3:DXの取組の実行」については、PDCAサイクル等による進捗管理により、適時かつ柔軟に見直ししていく必要がある。」とあり、この部分も課題の抽出や見直しなど、既に行われる体制にあるのか、行われてきているのか、各ステップにおいて重要な部分であります。そこで伺いますが、本市においての全体的な自治体DXの取組内容についてお聞かせください。現時点での進捗における自治体DXの効果について、いかがでしょうか。現時点での「ステップ0:DXの認識共有・機運醸成」に対する考え方、また取組状況についてもあればお聞かせください。「ステップ3:DXの取組の実行」において、見直しの体制や見直しが行われているのか、お聞かせください。次に、母子保健DXについてです。デジタルトランスフォーメーションは、様々な分野においても推進されてきており、そのうちの一つに、母子保健DXというのがあります。令和2年度には、自治体がデータ化した乳幼児、妊婦健診の情報をマイナポータルで閲覧可能になり、令和4年度には、マイナポータルで閲覧可能な母子保健情報の項目の拡充を整理され、令和6年度には、母子保健DXを実現するための改正母子保健法が成立しております。今までは、妊婦健診も乳幼児健診も紙の問診票で書き込んで、その都度健診を受けておられたり、また、出産に伴っての里帰りで市外に出た場合の情報の共有という部分では、そういう共有するシステムなどがなく手間であった、住んでいた自治体としてはサポートしたいにもかかわらず、本人が市外に里帰りしているからフォローができないなどの問題点を、将来的には情報連携基盤、パブリックメディカルハブという異なるシステム間でのデータのやり取りを円滑にするための基盤であり、自治体が医療機関、そしてマイナポータルなどをつなぎ合わせて、情報を共有することができるように推進しております。先ほどの里帰り出産のときなど、その母子の情報、子供の状態や母親の状態はどうなのか、そういった医療情報、はたまた将来的には予防接種の情報なども市町村をまたいでも共有できる仕組みを母子保健DXとして推進している最中であります。こども家庭庁の資料によりますと、令和7年度には、電子版母子健康手帳のガイドラインを発出する予定となっております。そこで伺いますが、現状として、本市においては母子保健DXについての情報や、本年度に発出予定の電子版母子健康手帳のガイドラインの情報は、国から情報や通知はいただいておりますでしょうか。また、いただいていれば、概要もお聞かせください。令和8年度から想定されるスケジュールとして、電子版母子健康手帳の普及を含む母子保健DXの全国展開の予定となっておりますが、現時点での母子健康手帳のデジタル化に向けた準備としては、どういったものがありますでしょうか。母子保健DXを推進することは、市民の利便性向上などの観点から有効であると思いますが、今後どのように進めていくのか、お示しください。大前提として、個人情報の扱いや本人の同意による情報共有といったセキュリティーの課題も現在、協議されていることと思いますが、こういったことをデジタル化にすることによって、出産による里帰りや引っ越しによる移動先での情報の共有がスムーズに行われるシステムの仕組みは、その後のフォローも含めて煩雑さの改善や住民としての利便性向上につながり、自治体や医療機関の事務負担の軽減にもつながっていくと言われております。自治体DXの推進を引き続きお願いしつつ、「ステップ0:DXの認識共有・機運醸成」と「ステップ3:DXの取組の実行」を意識していただきながら推進していただき、将来的に市民サービスの向上を最大限に引き出せるように、また、書かない窓口や行かない窓口へも広げていっていただきたいと思います。以上、3項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、自治体DXについて御質問がありました。初めに、本市における自治体DX進捗状況についてですが、まず、本市の自治体DXの取組内容につきましては、令和5年に策定した小樽市自治体DXに関する全体方針に基づき、証明書発行窓口等へのキャッシュレス決済の導入、RPAやAI技術による業務の効率化、手続のオンライン化、GIS情報の市民への公開、会議のペーパーレス化などの取組を進めてきたところであります。次に、本市における自治体DXの効果につきましては、幾つかの例を挙げますと、手続のオンライン化やGIS情報の市民への公開により、市役所に来なくても手続や情報の確認ができるなど、市民の皆さんや事業者の利便性向上につなげたとともに、RPAやAI技術の活用、会議のペーパーレス化などにより業務の効率化を図り、職員の負担を軽減することができたものと考えております。次に、DXの認識共有・機運醸成に対する本市の考え方につきましては、幹部職員から一般職員に至るまで、職員一人一人がDXを推進する意義や必要性についての理解を持つべきものであり、幹部職員による強いリーダーシップにより、各課の機運醸成を図っていくことが重要であると考えております。また、DXの認識共有・機運醸成を図る取組といたしましては、外部人材によるDXマインド研修、業務改善に関する研修、eラーニングの受講、新規採用職員への自治体DX研修などを継続的に実施いたしております。次に、DXの取組に対する見直し体制につきましては、デジタル行政推進本部会議において、取組の方向性や取組の結果、見直しの必要性について議論することとしております。また、見直しの実施につきましては、現時点で大きな見直しの実例はありませんが、今後もデジタル行政推進本部会議での議論を踏まえ、必要に応じて適宜見直しをするなど、柔軟かつスピード感を持って取組を進めてまいりたいと考えております。次に、母子保健DXについてですが、まず、国からの通知などにつきましては、母子保健DXに関する法改正の通知があったほか、具体的な内容については、こども家庭庁のホームページや研修会などを通じて入手いたしておりますが、電子版母子健康手帳のガイドラインは、まだ発出されておりません。また、母子保健DXは、自治体や医療機関、保護者とのやり取りを円滑にし、市民の利便性の向上や母子保健情報の利活用を目指すものであり、電子版母子健康手帳は、紙の母子健康手帳と同じ内容であることを基本としつつ、利用者の状況に応じた母子保健や子育て支援サービスのプッシュ型支援、申請などが想定をされております。次に、母子健康手帳のデジタル化に向けた準備につきましては、詳細につきましては、電子版母子健康手帳のガイドラインが発出された後、内容を確認してから着手することになりますが、デジタル庁が構築をする情報連携基盤を活用することが想定されているため、本市が持つ健康情報などのデータ連携が必要になると考えております。次に、母子保健DXの推進につきましては、妊婦、乳幼児健診などの母子保健に関わる情報を活用し、スマートフォンでの健診受診や健診結果の確認、プッシュ型支援、里帰り出産時の煩雑な手続の改善を実現するなど、子育てをより安心、便利なものにしていく取組であり、子育て家庭などが抱える様々な手間や負担の軽減が期待できることから、着実に進めてまいりたいと考えております。