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小樽市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日

中国との貿易や観光客の影響について

2025年12月9日、小樽市議会の一般質問で、新井田邦宏議員が「中国との貿易や観光客の影響について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
新井田邦宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 新井田邦宏

次に、中国との貿易や観光客の影響について。まず、中国への輸出についてです。日本と中国の間で、国家間として関係が冷え込んでいる状況にあり、その影響は、徐々に大きくなっているような報道もなされております。令和5年夏頃から、ALPS処理水の海洋放出に伴い、産地が日本である食用水産動物を含む水産物の輸入を全面的に一時停止しており、本年6月29日より、約2年ぶりに輸入が一部再開され、11月5日には国産ホタテの対中国への輸出が再開されたばかりでした。2週間後の11月19日には、外交的、政治的要因により、再び日本産水産物の輸入が事実上停止となり、今後の動向は不安定な状況となってしまいました。本市においては、コンテナ航路として、小樽市と上海、青島、大連を結ぶ定期便もあり、日本海側の港湾としても、大きな役割を担っております。また、中国への水産品の輸出についても、再び影響が出ているのではないかと考えます。そこで伺いますが、中国との貿易について、令和5年の禁輸措置から本年6月の一部再開、そして再度の事実上の停止、それぞれ小樽港においては、どのような影響があったでしょうか。今後、禁輸措置が続くことにより、小樽港にどのような影響があると見込んでおられるでしょうか、併せてお示しください。また、中国への輸出について、本市によるポートセールスとしては何か影響はありますでしょうか。小樽港の活用としては、日本海側の港湾として、既存の定期コンテナ船航路の活用は大きなテーマとなっていると思います。再度の中国との貿易の正常化により、その活用も活性化していける幅も広がるのではないかと考えます。自治体としては、いつ訪れるか分かりませんが、地元の関係業者と協力しながら、再開時にすぐ稼働できるような準備も大事になってくるのではないでしょうか。次に、中国人観光客の渡航自粛の影響についてです。日本、そしてこの小樽市への観光客の動向についても気になるところであります。中国では、中国政府から日本への渡航に関しての自粛が敷かれているようで、航空便についても減便となっているとのことです。一部報道によれば、中国の航空会社においては、日本行きの便のキャンセルを無料で受け付けるなどの対応を取っているとのことです。本市においては、クルーズ船の寄港については既に今年度の寄港予定は全て終わっており、来年度の寄港について気になるところであります。そこで伺いますが、本市を訪れる中国人観光客の状況について、直近の入込客数のデータに基づき、お示しください。その中国人観光客の動向について、現時点での影響は何か出ておりますでしょうか。これから、小樽雪あかりの路や中国の旧正月である春節も訪れますが、観光客の動向にどういった影響が出てくると思われますか。消費についての今後の影響はどのくらい出てくると考えますか。また、来年度のクルーズ船のうち中国船籍の寄港予定についての影響はありますでしょうか。今年の寄港実績と比較して、来年度の寄港先の変更や寄港自体の取りやめなど、影響があればお聞かせください。クルーズ船の誘致活動についての影響もあれば、併せてお聞かせください。宿泊施設への影響はないでしょうか。渡航の自粛となれば、宿泊施設のキャンセルも発生している可能性があるのではないかと考えますが、現に大阪府では、日本に来ている中国人観光客の人数は、今年1月から10月までで約820万人が訪れており、本市においても、中国人宿泊者数を見ても、過去10年で比較しても、令和6年度では上位に入る人数、約6万7,000人の方が宿泊されております。報道によると、大阪観光局の記者会見では、府内の約20のホテルを対象に聞き取り調査し、12月末までの中国人の宿泊予定のうちキャンセルが5割から7割ほど発生しているとのことでした。中国政府による日本への渡航自粛呼びかけの影響が見えてきているようであります。大阪府のような大きな都市では、既に影響が出ている模様ですが、本市においては、まだ大きく影響が出ていないかもしれませんが、現時点で宿泊事業者から市に対して、そのような相談はありますでしょうか。また、宿泊事業者等への影響を聞き取り調査するような検討はなされておりますでしょうか。また、中国との関係による本市の観光客の誘致活動には、今後どのように影響すると考えますか。宿泊事業者以外で、飲食店や物販店などの事業者から市に対して相談はありますでしょうか。現時点で、中国人観光客の渡航自粛の影響に対する対応は、何か検討されておりますでしょうか。もちろん、小樽市を訪れる観光客は、国内の観光客もおり、中国以外の各国の観光客も多く来ていただいておりますが、一国での渡航自粛ということは、大きい小さいはありますが、影響が出てくるのではないかと懸念するところであり、こういったことが起こったとき、どのように切替えをしていくのか、乗り越えていくか、対応が重要になってくると考えます。まずは、市内の状況として、どうなっているかを宿泊事業者や観光地周辺の事業者へ現状を伺ったり、今後の動向としてどうなっていくかなどは、例えば船社や旅行代理店などに動向を伺ってみるなど、そこから対応でき得ることも見えてくるのではないでしょうか。以上、2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、中国との貿易や観光客の影響について御質問がありました。初めに、中国への輸出についてですが、まず水産物の禁輸措置が小樽港に与える影響につきましては、北海道におけるホタテの漁獲量の減少などにより、小樽港から中国への水産品の輸出量は徐々に減少し、2022年は105トン、2023年以降はゼロとなっております。したがいまして、2023年の水産品の禁輸措置以降は、小樽港から中国への水産品の輸出は行われておらず、輸入再開や再度の輸入停止による影響はなかったものと認識しております。次に、今後、禁輸措置が続くことによる小樽港の影響につきましては、現在、小樽港から中国への水産品の輸出がないことから、現時点では影響がありませんが、禁輸措置が長引くことにより輸出機会の損失はあり得るものと考えております。次に、中国への輸出に関する本市のポートセールスへの影響につきましては、小樽港の中国コンテナ航路は、北海道唯一の中国ダイレクト便であることから、中国を経由した東南アジア諸国への輸出も視野に、水産物に限らず新たな取扱い貨物を発掘しつつ、これまでどおりポートセールスを継続することから、影響は少ないものと考えております。次に、中国人観光客の渡航自粛の影響についてですが、まず、本市を訪れる中国人観光客の状況につきましては、令和7年度上期観光入込客数において、中国人の宿泊客数は1万2,927人で、国、地域別で4番目となっております。次に、現時点での影響につきましては、観光関係者への聞き取りによりますと、一部、団体ツアーのキャンセルが出ていると伺っております。次に、小樽雪あかりの路や春節時期の影響につきましては、冬のシーズンは東アジア圏を中心に外国人観光客に人気であり、毎年、中国からも多くの観光客にお越しいただいております。このことから、今後、渡航自粛の影響が長期化した場合には、本市の観光入込客数及び観光消費額がともに減少する可能性があるものと考えております。次に、今後の消費への影響につきましては、現時点で具体的に想定することは難しいですが、本市の観光客動態調査において、外国人観光客の1人当たりの平均消費額が、宿泊を伴う場合が6万3,168円、宿泊を伴わない場合で1万8,788円とされており、いずれも日本人観光客よりも高いことから、観光入込客数が減少した場合には、一定程度、消費への影響はあるものと考えております。次に、来年度の中国船籍のクルーズ船の寄港予定に関する影響につきましては、中国人が多く乗船する中国船籍のクルーズ船の寄港自体、小樽港は少ない状況であり、今年初めて中国船籍のクルーズ船の寄港が1回あり、来年も2回の寄港予約を受けておりますが、現時点で予定の変更や取りやめなどはありません。次に、クルーズ船の誘致活動への影響につきましては、近年、大型のクルーズ船は、環境配慮の観点で航路を短縮する傾向があり、中国発着が多い中国船籍のクルーズ船は4泊5日程度のツアーが主流であるため、限られた日数では小樽港への寄港が難しいことから、誘致活動への影響は少ないものと考えております。次に、宿泊事業者からの相談につきましては、現時点ではありません。また、宿泊事業者等への聞き取りにつきましては、既に小樽観光協会や市内の主な宿泊事業者、旅行会社等に対して聞き取りを行っており、今後も必要に応じて対応してまいりたいと考えております。次に、観光誘致活動への影響につきましては、中国本土での観光プロモーションを行っていないことから、現時点で影響はありませんが、引き続き状況を注視してまいりたいと考えております。次に、飲食店や物販店などの事業者からの相談につきましては、現時点ではありません。次に、影響に対する対応につきましては、現時点では検討しておりませんが、長期化した場合には本市の経済などへの影響も懸念されることから、状況に応じて国に対して必要な対応を求めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる