小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月11日
財政・政策について
2023年9月11日、小樽市議会の一般質問で、白川貴城議員が「財政・政策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 白川貴城 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 白川貴城
令和5年第3回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。質問に先立ちまして、8月26日に御逝去された自由民主党、濱本進議員におかれましては、4期16年にわたって本市の発展のために議員活動、議会活動に取り組んでおられましたことに心から敬意を表しますとともに、御冥福をお祈り申し上げます。それでは、質問に入らせていただきます。初めに、財政・政策について質問いたします。まず、令和4年度決算についてです。決算説明書の予算執行の概要では、一般会計当初予算について、歳入において市税では、令和3年度の新型コロナウイルス感染症の税収に与える影響は限定的であったことから、個人市民税、法人市民税などで増収を見込むとのことでしたが、令和3年10月25日付の令和4年度予算編成方針についてでは、令和4年度予算編成においては、歳入面においては新型コロナウイルス感染症の影響により、市財政の根幹である市税等の歳入動向が予測しにくい状況にありますとの内容でした。歳入動向が予測しにくい状況から、増収を見込むとの見方に変わった要因について御説明ください。また、本市の財政は財政調整基金の取崩しといった財源対策を講じなければ、収支均衡予算を編成できない状況が続いているとのことですが、過去20年で、当初予算において財政調整基金の取崩しをして収支均衡予算を行ったのは何年あるのでしょうか。また、財政調整基金の取崩しが始まってから令和5年度までに取崩しをした予算の総額をお示しください。収支均衡予算を編成する上で財政調整基金を取り崩さないほうが望ましいかと思います。過去には、当時の中松市長が、他会計の借入れが行われていた状況から脱却する方針を打ち立て、段階的に償還を進め、その結果、他会計からの借入れは令和8年度に償還を終える見込みとなっておりますが、当時の中松市長の思いが、時を経て形となりつつあります。現在の人口減少などの要素がある中で、本市を取り巻く厳しい状況からすると、すぐには厳しいかと思いますが、いずれ財政調整基金を繰り入れないで収支均衡予算を編成できるようにすべきではないでしょうか。市長の考え方をお伺いいたします。財政的に余裕がある状況をつくっていかないと、老朽化している大型施設の更新などが今後も控えている中で、財政調整基金の取崩しに頼ることとなってしまいます。財政調整基金に頼らずに予算編成ができるようにならなければいけないところまで行くために、その状況へいつまでに持っていくとの目標を立てるべきと考えますが、市長のお考えについてお聞かせください。次に、令和4年度企業会計についてです。令和4年度小樽市産業廃棄物等処分事業決算書についてです。令和4年度産業廃棄物処分事業は、当初予算においては産業廃棄物の搬入量が合計で3万6,500トン見込みだったのに対し、決算においては合計で2万6,883.22トンとのことでした。この減少の多くを占めるのが土砂で、これによる処分手数料も当初予算から1,168万3,180円減少しております。この結果、収益は1億2,421万8,389円、対する費用は1億2,466万1,627円で44万3,238円の純損失となっております。当初の予算と決算での搬入量に約1万トンの乖離が生じております。この主な理由について御説明ください。次に、令和5年度補正予算についてです。PCB廃棄物処理関係経費で3,845万8,000円の補正予算が組まれました。これについては、総合博物館の展示車両及び教育委員会庁舎の照明器具で使用されていた高濃度PCB含有機器の処分で、教育委員会庁舎分で404万2,000円、総合博物館分で3,441万6,000円とのことでした。また、高濃度PCB含有機器取り出しに伴い解体した電気機関車車両の修復展示に向けた保存作業の実施費用として、電気機関車部分保存経費385万円となっております。この高濃度PCB廃棄物については、これまで市で調査を行っており、非常に頭を悩ませる問題かと思います。今後も新たに出てくることも可能性として否定はできないのではないかと思います。本市でのこれまでの高濃度PCB廃棄物の調査方法と、今後の取組の方向性をお示しください。また、低濃度PCB廃棄物についての本市のこれまでの対応と、今後の予定についてもお示しください。次に、総合計画の進捗等についてです。令和4年度行政評価の実施結果を拝見しました。行政評価の実施結果の概要資料の閲覧のみで完結する内容ではなく、各施策の何がよかったのか、何に問題があったのかを確認するためには、情報量が多い行政評価調書を読み込まなければなりませんでした。これでは伝えてはいるものの、伝わってはいない印象がありますが、見やすさ、伝わりやすさについて、この公表がマッチしているか、本市の考えをお聞かせください。評価調書について、ところどころ目につく指標の目標値の基準値より増について、基準値より増としたのは、目標値が明確になっているほかの施策よりも優先順位が下なのか、はたまたやって当たり前なことなのか、どのような理由からなのか、お知らせください。また、各施策の進捗状況などが数値化、ランク分けされたことが結果として表れ、総合計画がどれくらい実現に向かっているかが分かりました。総合計画の進捗状況も公表されておりますが、数値分析のイメージが強い印象があります。総合計画の進捗状況の公表に当たっては、分析された数値等を根拠とした全体的な行政の講評、批評が必要なのではないかと考えますが、これについてどのようにお考えでしょうか。評価調書の多岐にわたる評価項目を見るに、評価作業に伴う職員の皆さんの業務も増えてしまうのではないかとも考えてしまいます。評価作業の効率化案も示したほうが各施策を所管する職員にとって行政評価が取り組みやすいものとなり、職員負担の軽減が、ひいてはサービスを受ける市民の皆様にとってのメリットにつながるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
白川議員の御質問にお答えいたします。ただいま、財政・政策について御質問がありました。初めに、令和4年度決算についてですが、まず、予算編成方針と実際の当初予算において、市税等の見込み方が変わった要因につきましては、予算編成方針を発出した令和3年10月の時点から、その後、翌年2月まで続いた予算編成作業の中で、毎年12月末に国が公表する地方財政対策における地方団体の歳入歳出総額の見込額や、10月時点よりも確度の高い令和3年度市税等収入の決算見込額を参考に積算した結果、新型コロナウイルス感染症の影響による減少を大きく見込んでいた令和3年度当初予算と比較して、増収が見込まれたことによるものであります。次に、過去20年間で当初予算において財政調整基金の取崩しにより予算編成した年度と総額につきましては、平成24年度から令和5年度までの12年間で98億3,390万2,000円であります。なお、取崩しを行っていない平成16年度から平成23年度の予算編成時期には、同基金の残高がない状態でありました。次に、財政調整基金からの繰入れをしない収支均衡予算の編成につきましては、これまで当初予算編成において、事業の厳選や財源の確保に取り組み、繰入額を縮減させてきたところであります。今後は、人口減少への対策をはじめ、昨今の燃料、建築資材の高騰や労務単価の上昇等、経常的な経費が増加する傾向にあることや、大型施設の更新を控えていることなどがあり、当初予算において同基金から一定程度の繰入れを行う必要が生じているため、今すぐに繰入れを行わないことは難しい状況にありますが、過度な繰入れとならない編成に努めてまいりたいと考えております。次に、財政調整基金からの繰入れをしない予算編成に向けた目標年度の設定につきましては、ただいま申し上げました状況から、現時点では難しいと考えております。しかしながら、財政運営は将来を見据えて目標を持って進めることが重要であると認識しておりますので、今後、収支状況の見通しを立てる中で、どのような目標の設定ができるか見定めてまいりたいと考えております。次に、令和4年度産業廃棄物等処分事業における当初予算と決算での搬入量の乖離の主な理由につきましては、受入れをする産業廃棄物等の一つである土砂について、過去数年、予算作成時の見込みを大きく上回る搬入量となる傾向にあったことから、これを見込んで2万2,200トンの搬入量としておりましたが、大型工事による廃棄土砂の搬入量の減少などの影響により、結果として約1万2,276トンとなり、約9,924トンの減となったことが大きな要因であります。次に、令和5年度補正予算についてですが、まず、本市における高濃度PCB廃棄物の調査方法につきましては、当初は平成12年度に調査を行っておりますが、当時は昭和32年から昭和47年までの間に完工した施設を調査対象としたものと認識しております。平成28年度には、調査対象が昭和28年から昭和52年3月までの間に建築、改修された全ての施設に拡大されたことから、前回調査が未実施であった該当施設について、主に委託により調査を行っております。これらにより、本市としては一定程度調査は完了したものと考えていたところでありますが、残念ながら新たに把握される事例が発生しておりますことから、関係部局に対し、高濃度PCB使用機器の把握について、改めて周知徹底を指示したところであります。次に、低濃度PCB廃棄物への対応につきましては、これまで各施設所管課に対し低濃度PCB含有の可能性のある機器の有無について照会を行ったところであり、現在その取りまとめを行っております。処分期限は令和9年3月31日までとなっておりますことから、まずは取りまとめた機器について、低濃度PCB含有機器の該当の有無を確認するための濃度調査を実施した後、早急に処理を進めてまいりたいと考えております。次に、総合計画の進捗等についてですが、まず、令和4年度行政評価の実施結果の公表につきましては、概要資料の中に主な予算事業等を改善しながら推進すると評価された施策について、改善の具体的方針を併せて記載するなど、前回の公表時から一部内容の充実を図ったところでありますが、さらに見やすく伝わりやすくなるような工夫について検討する余地があるものと考えております。次に、目標値を基準値より増とした理由につきましては、第7次小樽市総合計画の策定時に用いた市民アンケート指標は、満足度などの市民意識の割合を表したものであり、妥当な目標値の設定が難しいと判断したことから、具体的な数値ではなく、基準値より増という方向性を示す目標値を一律で設定したものであります。次に、総合計画の進捗状況の公表につきましては、総合計画で設定をされている指標の数値等について、計画の分野ごとに進捗状況の概要が分かるよう公表してきたところでありますが、数値だけではなく、分野ごとの文章による評価概要を掲載するなど、公表方法を工夫してまいりたいと考えております。次に、評価作業の効率化につきましては、行政評価については、総合計画の中間見直しに合わせて進め方等を再検討することとしておりますが、各所管部署の業務に支障を来すことのないよう、評価作業の効率化など職員負担の軽減も考慮しながら、よりよい仕組みを検討する必要があるものと考えております。