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小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月6日

コロナ禍での市政上の諸課題について

2021年12月6日、小樽市議会の一般質問で、松岩一輝議員が「コロナ禍での市政上の諸課題について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
松岩一輝 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 松岩一輝

第2項目め、コロナ禍での市政上の諸課題について。初めに、医療提供体制の強化についてであります。緊急事態宣言が解除されて2か月ほどが過ぎ、社会経済活動もようやく元の姿を取り戻してきており、市内新規感染者数もゼロ人の日が多く落ち着いておりますが、人々の動きが活発になる年末に向けて、閉ざされた空間での活動が増えてくることから、新たな感染拡大の波も懸念されます。国では、最悪の事態を想定し、次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像を示して、この夏のピークより3割多い病床確保などを各都道府県に求めており、こうした国の考えを踏まえ、道では、先月末に健康観察・診療等の体制や、自宅療養者等の治療体制、入院等の体制などの保健・医療提供体制確保計画が策定されたところであります。国の全体像では、医療提供体制の強化の中で、自宅療養者等への対応に万全を期するため、保健所の体制強化に加え、医療機関との委託契約等を進め、必要な健康観察・診療体制を構築することや、かかりつけ医と薬局の連携により、薬局に行かなくても経口薬を手に入れられるようにする環境を整備すること、医療体制の状況の見える化を図るため医療機関別の病床確保、使用率や自宅療養者へのオンライン診療・往診等の地域別の実績を毎月公表することとしています。本市におけるこれらの取組の状況はどのようになっているのか、また、今後どのように取り組んでいくのか伺います。次に、ワクチン接種についてであります。市民への接種が開始された直後は、人が殺到するなどの混乱があったと確認しておりますが、市内医療機関の御協力により、本市でも接種が進んだところであります。また、ワクチンが不足した際には、余市町から分けていただいたとのことで余市町にも感謝を申し上げます。本市の2回目のワクチン接種を終えた市民全体の接種率は、11月29日時点で85.7%になりましたが、時間の経過とともに有効性や免疫が低下することが懸念されます。また、オミクロン株の出現など予断を許さない状況でもあります。国の全体像では、1回目、2回目のワクチン接種の推進や3回目の追加接種の取組を示しており、3回目の接種についてはおおむね8か月経過し、希望する18歳以上の方が接種を受けられるように準備することを求め、今月からは医療従事者、来年の1月には高齢者に拡大し、2月から接種が本格化するスケジュールとなっています。3回目のワクチン接種に向けて本市の体制はどのようになっているのか伺います。また、1回目や2回目が未接種の方の接種機会を今後も確保するとともに、12歳未満の子供たちへの接種についても薬事承認等を経て開始するとされておりますが、今後のワクチン接種についての本市の考えを伺います。世界的には、ワクチン接種済みであることを公的に証明するワクチンパスポート等により、行動制限が一部緩和されつつありましたが、オミクロン株をはじめとする変異株の出現によって、これも落ち着かな-14-い状況にあります。また、国内においてもワクチン接種済みや新型コロナウイルス感染症の陰性証明をもって割引や特典を受けられるようにした取組も散見できます。一方で、ワクチン接種はあくまでも個人の考えに基づいて接種を判断するものであり、接種したかどうかで差別的な取扱いをしてはなりません。厚生労働省は、重い急性疾患にかかっている方やワクチンの成分に対しアナフィラキシーなどの重度の過敏症の既往歴のある方は、一般にワクチンを接種することができないとしています。本市では、積極的にワクチン接種をしていない方や、やむを得ず接種をすることができない方についてどのように配慮しているのか、考えを伺います。次に、後遺症への対応についてであります。新型コロナウイルス感染症患者の中には、陰性となってからも倦怠感や頭痛、味覚障害などが続き、仕事を休まざるを得ない方もいると聞いており、第5波では多数の感染者が出たことから、今後、後遺症に悩まされる方が急増することも懸念されております。国の専門機関の調査では、発症の6か月後に約4人に1人に後遺症が残り、12か月後でも約1割の方に症状が認められたことが報告されています。道では、後遺症に関するリーフレットや保健師向けの手引の作成などに取り組んでおられますが、相談先や受診できる医療機関などが分からず不安を抱えている方も多いと聞いています。医療機関や関係団体と連携して相談窓口の充実や、後遺症専門外来を設置するなど、診療体制の整備を進める必要があると考えますが本市の対応を伺います。次に、市内経済回復に向けた取組についてであります。新型コロナウイルス感染症の大規模な感染の波となった第5波が収束に向かい、全国の広い範囲に出されていた緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置も解除となったことから、これまで抑えられていた飲食や旅行、イベントといった需要が一気に顕在化するのではないかと言われておりましたが、消費者側にも、飲食サービス等の供給側にも感染再拡大に対する警戒感が強く、予想されたほど大きな需要の回復が見られない状況となっています。これまで2年近くにわたって厳しい経営を強いられてきた飲食や宿泊、さらには移動の自粛により、日常的な利用ニーズが大きく減少した交通といった様々な分野の事業者の方々には、力強い需要回復を期待されていただけに、こうした状況が続けば経営体としての存続にも関わる深刻な事態にもなりかねません。国は、岸田政権の下、先日新たな経済対策を打ち出しましたが、本市としてもこうした国の動きに呼応し、新型コロナウイルス感染症対策などで大きな影響を被った観光関連産業や食関連産業の支援、雇用機会を失った方々などへの支援に積極的に取り組む必要があります。コロナ禍で倒産や廃業、閉店等をされた件数についてを示し、現在の市内経済の状況をどのように認識しており、今後どのように対応される考えなのか伺います。次に、企業誘致についてであります。本市では、ワーケーションの推進事業を展開されてきました。一般にワーケーションとは、企業が導入することで有給休暇の取得促進、人材確保、定着率の向上、イノベーション創出、企業価値の向上、また、地方創生への寄与地域との関係性構築など、働き方改革の促進や企業価値向上の面で大きく期待されております。実際にワーケーションを行う従業員にとっては、長期休暇の取得促進、働き方の選択肢の増加、ストレス軽減、リフレッシュ効果、業務効率・モチベーションの向上、新たなアイデアの創出などが期待されております。これをまた積極的に受入れを行う地域にとっては、平日の旅行需要創出、交流人口及び関係人口の増加、関連事業の活性化及び雇用創出、企業との関係性構築、遊休施設の有効活用などが一般に期待されております。-15-市内では、ワーケーションのモニターツアーが数回実施されております。これまでに行われたものについてその概要を示し、どのような御意見があったのか伺います。ワーケーションの手法としては様々ありますが、基本的にはパソコンの電源とインターネットの接続環境、落ち着いた作業スペースが欠かせません。市内には、コワーキングスペースやそれに類似した施設が少なく、市民の間でも少しの打合せや作業ができるような場が欲しいという要望が寄せられております。厳しい財政で公共施設の総量削減を目指す本市において、行政が主導することは難しいですが、例えば民間企業への補助や誘致によって積極的に進めることができると考えます。例えば、市民からも非常に出店の要望が高い、スターバックスコーヒーについてですが、私が問い合わせたところ、本市への出店を検討したことはあるものの交通量の多い道路沿いで駐車場を確保できる広い土地や、店舗の建設などの課題が解決できず、現時点でも出店の計画が立たない状況にあるとのことでした。ほかの大手企業からは、本市は老朽化した公共施設や建物が多く、その後のまちづくりの状況が見えにくいことから、積極的に進出しにくい旨のお話も伺っております。本市に進出を検討されている企業のニーズを酌み取り、事業が円滑に行われるように、行政のでき得るサポートが必要だと考えます。現在の企業誘致や店舗誘致に対する本市の取組を示し、今後の対応について伺います。次に、観光振興施策の展開についてであります。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、影響を受けた観光関連事業者を支援するため、需要喚起に向けた様々な支援措置を行っておりますが、現在は感染を抑え込むことができているものの、諸外国の状況に鑑みると今後も流行の再燃を警戒しなければならない状況が見込まれ、従来のように国内外からの観光客のにぎわいを取り戻すには、またさらに相当な時間を要するものと考えます。3密を防いだ新しいイベントとして、小樽青年会議所は、夜の旧国鉄手宮線を光と音で彩る「トゥナイト歩かナイト~映える夜、光と音の旧手宮線~」というイベントを実施されました。令和3年9月18日から23日の6日間にわたり、日本遺産「炭鉄港」の構成文化財である、旧国鉄手宮線の線路枕木を踏むと光り、音が鳴るピアノのような舞台に見立て、中央通から日銀通りまでの区間をライトアップすることで、日常とは違う幻想的な旧国鉄手宮線を創出されました。緊急事態宣言が延長されたため、飲食の販売などは取りやめたものの、3,000人以上の来場があったとのことです。また、公式LINEアカウントを開設し、期間中に来場者が撮影した写真のコンテストを実施することでSNS等での拡散が効果的に行われました。例えば、本市が開設しているインスタグラム「小樽暮らし」では、関連の投稿に2,000件以上のいいねがありました。そもそも旧国鉄手宮線は若い世代を中心に写真撮影の場所として非常に人気が高く、インスタグラムの関連ハッシュタグは私が確認しただけでも約7,000件ほど存在しております。以前から人気で、市民からも親しまれている場所を夜間にライトアップすることで、滞在時間の短さが課題であった本市に、夜間の観光を提供し、同じく市民のにぎわいの場を創出したこと、SNSなどのソーシャルメディアを活用することで情報の拡散が効果的に行われたことは、来場者アンケートから大変、画期的であったと評価されているとのことです。また、緊急事態宣言中ではありましたが、屋外でマスクの着用など感染対策を徹底されたため、来場者の感染は現時点で確認されておりません。一方で、旧国鉄手宮線は、夜になると大変暗くなるのでライトアップは防犯等にも副次的効果があったと考えられます。初めに、小樽青年会議所が行ったこの事業について市長の所感を伺います。旧国鉄手宮線はライトアップにより新たな魅力を創造し、夜の魅力づくりにも大きな役割を果たしたと-16-考えておりますが、日本遺産の構成文化財である旧国鉄手宮線を観光資源として今後どのように活用されるお考えか伺います。次に、食産業の振興についてであります。令和3年5月、観光庁の地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業の採択を受け、小樽ホタテブランド化推進プロジェクト実行委員会が立ち上がりました。小樽祝津産のホタテを「おタテ」とネーミングしブランド化することを目指しています。本市のホタテの歴史に始まり、小樽産ホタテの特徴、「おタテ」を活用した市内飲食フェア、プロモーション動画の作成や応援ソングの作成、モニターツアーやSNSでの情報発信など、一丸となって祝津の漁師や観光業、飲食業など食産業の振興に大変寄与するものであります。10月に開催された、「おタテ」飲食店フェアには100店舗が参加したと聞いております。参加店舗の売上げや実際にどのような声が上がったのか、また、それに対する本市の認識を伺います。観光庁の実証事業としては、本事業は今年度限りの単年度事業となりますが、来年度以降も実行委員会では取組を継続していく予定でしょうか。また、市として実行委員会に今後どのような関わりをしていく考えか伺います。次に、水産業の影響についてであります。新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりは、輸出の低迷や需給変化などにより様々な分野に影響を及ぼしております。国内においても消費の低迷により魚価が大きく下落し、水産加工品の飲食店の需要低下により影響が明らかになっています。一方で、主に道東においては赤潮によりウニやサケが大量に死滅し170億円規模の被害が報告されております。コロナ禍において本市の水産業の影響と今後の対策について伺います。次に、コロナ対策予算の実効性の検証についてであります。本市の財政状況は依然として厳しく、新型コロナウイルス感染症に関連する様々な対策に充てる財源のほとんどを国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や道の補助金に頼らざるを得ない状況にありました。多くの市民、事業者の皆様から頂いた寄附金を原資とする新型コロナウイルス等感染症対策資金基金や僅かな財政調整基金はありますが、それ以上の財源を有しない本市において、企業や市民に対する支援策には限界があり、本来あってはならない事態ではありますが、財政の豊かな自治体との地域間格差が生じる結果となっています。これは本市に限った話ではありませんが、それぞれの自治体や首長、議会がどのように対応していくか判断が分かれるところであります。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は選択と集中によって効果が最大化するような実効性の高い使われ方が検討されるべきであるとこれまで申し上げてきましたが、本市は感染拡大防止策と医療体制の整備、雇用の維持と事業の継続を図る経済対策、子育て世帯の暮らしを支える生活支援を柱に据え、その時々において、支援の必要性が高いと判断したものについて段階的に進めてきたと過去に答弁されております。それらの検証はなされたのでしょうか。実施されたのであれば、検証内容についてお示しください。関連して経済情勢の悪化は戦後最大の危機に瀕しているとも言われており、国全体で税収の大幅な減少が予測され、本市もその影響は計り知れません。税収等の予測も立たない状況下においては、今後の市財政を見通すこともままならないのではないかと考えます。疲弊した地域経済の再生、目前に迫る公共施設の再編、自然災害をはじめとする突発的な緊急事態などに対応するには、様々な視点で財政運営の在り方を検討する必要があると考えます。これらを踏まえ、コロナ禍での市税収入等の状況と今後の感染症対策予算の考え方について伺います。-17-次に、職員の在宅勤務についてであります。本市では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、職員の自宅待機による出勤制限を実施しました。いわゆる三つの密を避けることを主眼に、小樽市立病院や消防署などの一部を除いた職場単位で職員数の3割に当たる職員の出勤を制限し、出勤制限する日については職務専念義務を免除する取扱いとして、自宅待機の上、常時所属からの連絡に対応できる体制を取りつつ、業務に資する自己研さんを行うこととしたものでありました。初めに、現在でも市内または市役所内で感染の拡大が起きた場合には同様の措置を実施することがあり得るのか、また、その手法について伺います。当時の運用では、情報漏えいの危険性から公文書の持ち出しは禁止しており、セキュリティー対策を含めたインターネット環境も必ずしも万全ではない状況の中では、現実的に在宅勤務が困難と判断し、業務に資する自己研さんに努めるとされていました。今日では、ウェブ会議などの非対面での在宅ワークが多くの企業で採用されており、役所においても、推進されております。業務によっては、窓口業務や高度な機密の保持が求められる部署では難しいですが、必ずしも市職員の業務はそれに該当しないと考えられるので、内容によっては、セキュリティー対策やシステム整備の状況を踏まえ、平時でも在宅ワークを推奨し、通勤や移動の肉体的、精神的な負荷の軽減、業務効率や生産性の向上を図るべきであると考えますが見解を伺います。次に、国際交流についてであります。昨年度は韓国のソウル特別市江西区と姉妹都市提携10周年、ニュージーランドのダニーデン市と姉妹都市提携40周年を迎えるなど、様々な交流事業を実施予定でしたが、渡航制限などの状況に鑑み事業は中止や延期となりました。渡航制限については、徐々に緩和されてきましたが、現在、出入国が厳しく管理されていることや、渡航先での交流が与える社会的不安からすぐに実施が再開されることは難しい状況であるため、ウェブ上での交流が現在も唯一の有効的な手段であると考えます。GIGAスクール構想によって、市内小・中学生はタブレット端末を所有しておりますので、それらを活用することによって事業が実施しやすい状況とも考えられます。そのような状況の中で、工夫した新たな取組による国際交流の輪を広げる事業の実施について伺います。以上、第2項目の質問を終了します。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、コロナ禍での市政上の諸課題について御質問がありました。初めに、医療提供体制の強化についてですが、次の感染拡大に向けた取組につきましては、入院体制に関し国から今年の夏の感染拡大時と同程度の感染者数となった場合においても、入院を必要とする方が確実に入院できる体制を整備することが求められていますが、現在、市内では、最大100床を確保できる体制ができており、第4波と第5波における最大の病床使用率は6月4日の55%であったことから、必要な病床は確保されているものと考えております。また、病床逼迫時に備え、感染症の治療が終了しても、なお入院が必要な患者を受け入れる後方支援病院についても、市内に数か所の医療機関の協力を得て確保をしております。次に、自宅療養体制につきましては、自宅療養者に対するオンライン診療や訪問診療の実施について、医師会を通じて市内医療機関に協力依頼をしているほか、薬の宅配について薬剤師会と協議を進めております。今後も感染状況を注視しながら、必要な都度、各機関や団体との協議を進め医療提供体制の確-18-保に万全を期してまいります。次に、ワクチン接種についてですが、まず本市の3回目のワクチン接種体制につきましては、国の示す方針に従い、2回目接種完了者の全てを対象とし、当面は18歳以上の方に対して、2回目接種完了から原則8か月を経過した方への接種を実施いたします。3回目の接種は、2回目接種を行った接種委託医療機関での接種を基本とし、1、2回目と同様、かかりつけ医を中心とした個別接種のほか、ウイングベイ小樽での集団接種や土曜日、日曜日を中心とした大規模個別接種を実施し、接種を進めてまいりたいと考えております。次に、1回目、2回目の未接種者の接種機会の確保につきましては、本年11月から、1回目、2回目の未接種者の方へのワクチン接種は、医師会と相談の上、ワクチンの効率的な活用の観点から、小樽協会病院、小樽掖済会病院、つだ小児科医院の3か所で実施をしており、1月からは小樽協会病院とつだ小児科医院の2か所で継続をいたします。また、5歳から12歳未満の方の接種体制につきましては、薬事承認後、国の通知に基づき開始できるよう、現在医師会と検討を進めております。接種を希望する方が、確実に接種できるよう体制を整えてまいりたいと考えております。次に、積極的にワクチンを接種していない方や、やむを得ず接種をすることができない方への配慮につきましては、接種は強制ではなく、あくまで接種を受ける方の同意がある場合に限りで接種が行われます。接種を受けていないことを理由にした不当な差別や偏見はあってはならないものであり、市といたしましても、こうした情報を市のホームページなどにより周知をしてまいりたいと考えております。次に、後遺症への対応についてですが、診療体制の整備に係る本市の対応につきましては、市内に専門外来を設置する医療機関はありませんが、小樽市医師会とも協議を行い、かかりつけ医を中心とした、市内医療機関へ受診をしていただき、症状に合わせた対応を行うこととしております。相談窓口は保健所が担うこととしており、後遺症の症状などで困っている場合には、相談内容に応じて適切な医療機関への受診をお勧めしております。次に、市内経済回復に向けた取組についてですが、倒産件数及び市内経済の状況と今後の対応につきましては、まずコロナ関連の倒産等については、民間調査会社による負債総額1,000万円以上の倒産件数は2件で、いずれも飲食店となっておりますが、廃業や閉店等については、様々な要因によるものがあるため全体を把握することはできません。次に、市内経済の状況に対する認識については、緊急事態宣言等の解除により需要の回復が期待されたものの感染の再拡大への不安に加え、燃料費や原材料費の高騰により、依然として厳しい経営環境が続いているものと認識をしております。また、今後の対応といたしましては、国は経済対策として、事業者の事業継続を目的とした事業復活支援金の実施や社会経済活動の回復に向けた需要喚起の取組が予定されており、こうした動きを注視するとともに、今後、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が交付される予定であることから、市内事業者や経済団体などの声をお聞きしながら必要な対策を検討してまいりたいと考えております。次に、企業誘致についてですが、まずワーケーションのモニターツアーにつきましては、昨年度は祝津地区のまちづくり団体であるNPO法人おたる祝津たなげ会が、祝津の自然を満喫するワーケーション体験を目的に、小樽・祝津ワーケーションモニターツアーを実施しており、ツアー参加者からは地元の人との交流が価値ある体験となったなどの意見があったほか、主催者からは、祝津エリアのよさを知ってもらうよい機会になったなどの意見がありました。今年度は小樽観光協会が小樽での自然の魅力や身体を動かすアクティビティコンテンツをテーマに-19-「アセジョ・小樽ステイ」を実施いたしました。ツアー参加者からは、自然の中でリフレッシュできる環境が充実している小樽の魅力を再発見した、ワーケーションに興味をもったなどの意見がありました。また本市では、首都圏の法人企業を対象に、IT関連企業等との関係構築を図り、地方の拠点となるサテライトオフィス等の開設へつなげることを目的に、「おたるワーケーションモニターツアー」を実施いたしました。参加者の中にはこのたびの参加を契機に、魅力的なまちであることを再確認できたのでサテライトオフィスの開設を検討したいとの意見がありましたことから、今後も誘致に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。次に、現在の企業誘致や店舗誘致の取組につきましては、企業誘致については、食料品製造業や、物流関連企業などをターゲットに工業団地への誘致を進めるとともに、市中心部へは若年層を中心とした雇用の確保を目指し、IT関連企業をターゲットにするなど、地区の特性に合わせた企業誘致に取り組んでおります。また、店舗誘致については、魅力ある店舗の出店は集客効果やにぎわい創出などが期待されることから、これまでも店舗側から進出に関する相談があった場合には、空き店舗調査や商店街等との意見交換の内容を踏まえ、空き店舗や立地環境などの情報提供を行っております。今後も企業や出店者の動向やニーズの把握に努めながら、取組を進めてまいりたいと考えております。次に、観光振興施策の展開についてですが、まず小樽青年会議所が実施をした、「トゥナイト歩かナイト」につきましては、旧国鉄手宮線を会場に、ライトアップや線路の枕木を鍵盤に見立てた光と音の演出は、新型コロナウイルス感染症の制限下にありながら、期間中3,000人を超える来場者があり、大変好評であったと承知をしております。開祭式には私も参加いたしましたが、日本遺産に認定された炭鉄港の構成文化財である、旧国鉄手宮線を活用したイベントは、日本遺産によるまちづくりや、夜の魅力づくりを進めている本市を御理解いただき、後押しをいただいたもので、大変心強い取組であったと感じております。次に、旧国鉄手宮線の活用につきましては、旧国鉄手宮線は、これまでも小樽雪あかりの路やレールカーニバルといったイベントに活用されておりますが、私といたしましても、炭鉄港の構成文化財であり、本市を訪れる観光客の回遊性の向上や滞在時間の延長につながる重要な観光資源であると考えていることから、今後も観光関連団体などと連携をして、観光資源としての活用を推進してまいりたいと考えております。次に、食産業の振興についてですが、まず「おタテ」飲食店フェアに参加した店舗の声につきましては、フェア終了後のアンケート調査では、お客の反応がよかったとする意見が8割を占め、小樽産にこだわった点がよい、コロナ禍において大変ありがたいフェアだったなど、肯定的な意見が多くありました。また、売上げや集客に効果があったとする店舗が全体の7割以上に上る結果となったことなどから、本事業は、地域の観光資源の磨き上げを通じ、地域における連携を促進するという事業の趣旨にかなった取組として効果があったものと認識をしております。次に、来年度以降の取組につきましては、実行委員会では、小樽産ホタテのブランド化推進の取組は継続して行うことが重要であると考えていることから、来年度以降もイベントなどの開催を検討していると聞いております。地元産品のブランド化を推進していくことは、今後の観光需要の回復や地域経済の活性化につながるものと考えておりますので、市といたしましても引き続き実行委員会に参画をし、連携して取り組んでまいります。次に、水産業の影響についてですが、コロナ禍による本市の水産業の影響につきましては、飲食店で-20-の消費低迷によるホッケなどの魚価低下が見受けられましたが、ウニなどの一部の魚種において、出漁調整を実施したことや巣籠もり需要があったことから、全般的に大きな影響は受けていないと聞いております。また、今後の対策につきましては、コロナ禍による大きな影響は受けておりませんが、漁業や水産業は本市の重要な産業であり、その振興のためには、将来にわたり水産物を安定供給することが必要であることから、今後も、つくり育てる漁業を推進してまいりたいと考えております。次に、コロナ対策予算の実効性の検証についてですが、まず実効性の検証と実施内容につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業については、実施状況と効果を事業終了後に公表することとなっております。このため本市としては、事業目的、事業内容に応じたアンケート調査などを行っているところであり、その効果を測定し検証した上で公表する予定としております。次に、コロナ禍での市税収入等の状況につきましては、市財政の根幹である市税収入の見通しは、新型コロナウイルス感染症の影響のため、その回復動向が不透明な状況にあります。また、今後の感染症対策予算の考え方につきましては、基本的には国や北海道の支援策により予算措置していくべきではありますが、緊急的なものは、新型コロナウイルス等感染症対策資金基金や財政調整基金を活用して、迅速に、できる限りの対応を進めてまいりたいと考えております。次に、職員の在宅勤務についてですが、まず感染の拡大が起きた場合の職員の出勤制限につきましては、昨年5月に実施をした職員3割の出勤制限は、国からの通知において、各自治体の可能な範囲で出勤者の削減に取り組むよう要請があったことから、本市においても感染拡大の防止と業務継続を考慮した上で、いわゆる3密を避けることと、人の移動を減らすことを目的として実施をしたものであります。その際、在宅勤務に必要と考えられるインターネット環境については、セキュリティー面も含めて未整備であったこと、また、資料等文書についても情報漏えいの危険性があり持ち出しはできないことから在宅での業務は困難と判断し、非常時対応として自宅待機で自己研さんすることとしたものであります。しかし、結果として業務多忙となる職場においては、他の職員に負荷がかかったこと、また所属長が所属職員の勤怠管理に当たって課題があったものと認識しておりますことから、今後感染拡大が起きた場合であっても前回同様の自己研さんを行うこととした自宅待機とすることは考えておりません。次に、平時における在宅ワークの推奨につきましては、窓口や現場での業務を在宅で行うことは難しく、また、マイナンバーを取り扱う場合は、セキュリティーの観点からテレワークの実施は難しいものですが、システムやマイナンバーなどを取り扱わない業務であれば、必要なセキュリティーを確保した上で、テレワークは可能と考えております。テレワークのような多様な働き方を実現することで、仕事と育児や介護など、家庭生活の両立といったワークライフバランスの向上にもつながり、離職防止にもつながる可能性がありますので、テレワークを実施できる環境整備について検討を進めてまいります。次に、国際交流についてですが、GIGAスクール構想により配布されたタブレット端末を利用したウェブ上での交流の実施につきましては、厳しく渡航が制限されている現状におきましては、相互交流の一つの手段であると考えております。本市において、観光都市小樽のグローバル化を担う人材を育成することは大切であると考えておりますので、現在、小・中学生一人一人に配備されているタブレット端末を活用した、交流事業ができないか、相手都市の意向も伺いながら進めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月6日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる