小樽市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月8日
組織改編について
2025年12月8日、小樽市議会の一般質問で、松岩一輝議員が「組織改編について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 松岩一輝 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 松岩一輝
組織改編について。初めに、副市長についてであります。本市では、現在の副市長に当たる助役が、平成11年5月までは2人体制でありました。その後、地方自治法の改正により、副市長に名称変更されていますが、現在まで1名体制となり、約26年が経過しています。自治体経営の高度化が進む中、副市長1名体制では業務が集中するため、政策立案力や専門性強化のために複数の副市長を登用する自治体があります。特に、本市が直面する人口減少対策、観光振興、DXなどの分野では、民間人材や外部有識者の知見の導入が有効に作用すると考えます。副市長を1名から2名に増員し、そのうち1名を公募などにより外部から登用する取組について、市長の見解を伺います。次に、総合政策部についてであります。総合政策部は、複雑多様化する行政需要に対し、より効果的な政策を実現できるよう、市民との協働や民間事業者等との連携を強化することを目的に、令和6年4月に新設されました。担当部長には、札幌市から柄澤晃人氏が就任し、本市からは係長職1名を札幌市に派遣する人事交流とし、両市間の連携を強化する狙いもあったとのことですが、その効果について伺います。来年3月で丸2年がたちますが、後任の部長職についてどのような人選を検討しているのか伺います。次に、ふるさと納税に関する専門部署の設置についてであります。本市のふるさと納税の所管については、長らく財政部契約管財課の所管として、担当職員を配置しておりませんでしたが、令和3年4月から産業港湾部農林水産課にふるさと納税業務の所管替えが行われ、初めて担当職員として主査1名が配置されました。令和6年4月からは、総合政策部の新設に伴い発足された官民連携室の所管となり、主幹1名、主査1名が配置されました。小樽市中長期財政収支計画において推進強化を明記していることから、専門部署として独立させるなど、より体制を強化する必要があると考えますが、見解を伺います。次に、観光振興についてであります。平成20年に観光都市宣言を行うなど、観光は本市の重要な産業の一つでありますが、昨今では、いわゆるオーバーツーリズムの課題が本市でも発生しており、小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会を設置するなどしています。しかしながら、現在の観光振興室には担当が配置されていないために、観光誘致やプロモーションを行う企画宣伝担当職員が受入体制の強化や抑制についての業務を行うなど、まさにアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状況であると言えます。政府においては、2030年までに外国人観光客6,000万人、観光消費額15兆円を目指しております。外国人観光客は今後も増加が見込まれており、オーバーツーリズム対策は継続して取り組むべき課題であると考えますが、担当職員の配置状況についてどのような検討を行っているのか伺います。今後の観光需要の拡大に対応するため、観光振興室の人員を増強し、部に昇格させることは、市役所内部の意思決定の迅速化や施策の専門性向上につながるのではないかとの意見が観光関連事業者の皆様から寄せられております。観光振興室を部に昇格させることについて、市長の見解を伺います。関連して、函館市では函館を舞台にした「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が2024年に公開され、五稜郭公園、函館山山頂展望台、旧函館区公会堂、金森赤レンガ倉庫など、函館市内の多くの観光スポットが登場しました。公開に合わせて、コナンのキャラクターとコラボした観光振興を展開することで、新たな函館の魅力を発信しています。また、地方創生の観点から、和歌山県ではサンリオキャラクターのハローキティ、ぽこぽん日記、ハンギョドンがわかやま共通返礼品応援隊に就任し、ふるさと納税の寄附額向上に寄与する例もあります。本市では、地域の文化や特産品と組み合わせ、アニメや漫画のキャラクターを活用した観光施策を検討する考えはあるのか伺います。次に、青少年課と男女共同参画課の統合と若手管理職の登用についてであります。青少年育成と女性福祉向上は対象こそ違いますが、青少年の定義には女性も含まれるなど、共通する部分も多く、双方が貸館機能を有するなど、両課の取組は重なる部分が多いとも考えます。青少年課は4名、男女共同参画課は3名の職員配置ですが、統合することにより業務の効率化が図れるものと考えますが、見解を伺います。本市では、様々な職場の経験を積み、入庁20年ほどが経過したおおむね40歳前後から管理職に登用され始めるのが一般的で、20歳代や30歳代の若手職員が管理職に登用されることはありません。先ほど例示した統合された部署では、ベテランの課長職と、青少年と年の近い若手職員を主幹職として登用することで、若手の意欲や斬新なアイデアが組織運営や政策に生かされるものと考えます。若手職員を管理職として登用することについての見解を伺います。次に、SNSやAI等の専門人材の採用についてであります。行政における情報発信やデジタル施策は高度化、複雑化しており、SNS運用、AI活用、映像制作などの専門的知識を有する人材を市職員として配置することで、各部署の広報や施策の質を向上させることができると考えます。本市では、こうした専門知識を持った人材の採用や育成を積極的に進める考えがあるのか、見解を伺います。次に、窓口の受付時間と電話対応についてであります。オンライン手続や予約制の導入など、デジタル化の推進に併せて、市役所の窓口の受付時間を1時間程度短縮し、効率的な運営と職員負担の軽減を実現している自治体があります。年末年始や年度替わりなど、窓口業務の繁忙期は通常の時間に戻すなど、臨機応変な対応によって、市民サービス向上を図ることができると考えますが、見解を伺います。本市の電話対応は、代表番号の着信を電話交換の職員が応答し、問合せ内容を聞き取った後、担当部署につなげる仕組みとなっています。しかし、電話は言葉で直接のやり取りができる反面、こちらの都合に関係なくかかってきて記録に残すことが難しく、長時間に及ぶ場合があり、その間は他の業務が全くできなくなるなど、職員の負担や業務効率の観点から課題があるものと考えます。電話対応を減らす取組について伺います。以上、第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、組織改編について御質問がありました。初めに、副市長についてですが、外部登用による2名への増員につきましては、人口規模に見合った組織体制や財政状況の観点から、すぐに2人体制とすることは考えておりませんが、今後の市政運営において、本市の抱える様々な課題に立ち向かう中で、必要だと判断した場合は、2人体制とすることも視野に入れたいと考えております。また、選任の際には、公募等も含め幅広い分野から登用することも検討いたします。次に、総合政策部についてですが、まず、札幌市との連携の効果につきましては、札幌市の官民連携プラットフォームの共同利用により、本市の課題と民間企業のマッチングが成立したほか、社会課題解決等を目的とした札幌市の複合イベント「NoMaps」への参加、観光分野における札幌市内の企業との連携など、本市の課題解決に札幌市の都市機能を活用する素地が整ってきたものと感じております。また、札幌市への職員派遣は、本市よりスケールの大きな業務を経験し、新たな人脈を築くことで、人材育成や札幌市との継続的な連携に大きく寄与しているものと考えております。次に、総合政策部長の人選につきましては、札幌市との人事交流の予定期間は令和8年3月までですが、引き続き人事交流を行うかどうかを協議しているところであり、後任人事につきましては、令和8年度の定期人事異動に向け、庁内の職員か交流職員かを含め、適材適所の観点で検討したいと考えております。次に、ふるさと納税に関する専門部署の設置についてですが、体制を強化する必要につきましては、現在は総合政策部官民連携室において、ふるさと納税業務を専門に行う主幹と主査を配置しており、専門性が高い分野については業務委託により進めているところであり、十分な体制が整っているものと考えております。次に、観光振興室についてですが、まず、オーバーツーリズム対策に係る職員配置状況の検討につきましては、本業務はインバウンドの急増を背景とした新たな行政需要に対応するものであり、加えて、観光基本計画の策定や宿泊税の使途の検討、さらには、観光庁による観光地域づくり法人の登録制度に関するガイドライン、いわゆるDMOガイドラインの改正への対応など、企画宣伝担当の業務は質、量ともに増加していると認識しております。このような状況を踏まえ、今年度、観光基本計画策定業務の担当職員を1名増員し、業務の平準化を図ったところでありますが、DMOガイドラインの改正により、自治体とDMOとの役割の明確化と機能の再整理が求められていることから、今後、本市と小樽観光協会との役割の見直しを行う中で、改めて検討してまいりたいと考えております。次に、観光振興室を部に昇格させることにつきましては、新たな部の設置につきましては、業務内容や人員配置を含め、全庁的なバランスを考慮しながら、その必要性を検討するべきものでありますが、観光は裾野が広く、港湾、商業など様々な産業との連携が不可欠であることから、産業港湾部長の統括の下、一体的、総合的に推進する必要があると認識しておりますので、部に昇格させることは現時点では考えておりません。次に、アニメや漫画キャラクターを活用した観光施策につきましては、観光振興の有効な取組の一つであると考えており、過去には小樽雪あかりの路のイベントにおいてキャラクターとコラボした実績もありますので、今後も引き続き他都市の取組について研究してまいりたいと考えております。次に、青少年課と男女共同参画課の統合と若手管理職の登用についてですが、まず、青少年課と男女共同参画課の統合による業務の効率化につきましては、小樽市勤労青少年ホーム及び小樽市勤労女性センターが運営する貸館業務については共通する業務もあるため、効率化が図られるものの、両課の業務は青少年の健全育成や男女共同参画に関する施策の推進という重要な業務を担っていることから、現段階で統合することは考えておりません。次に、若手職員の管理職への登用につきましては、一定の業務経験を積み、管理職として求められるマネジメント能力や政策形成能力、調整能力などについて、十分な能力の実証が得られた職員については、年齢を問わず、適材適所の観点で管理職に登用してまいりたいと考えております。次に、SNSやAI等の専門人材の採用についてですが、専門知識を持った人材の採用や育成につきましては、地域活性化起業人や地域おこし協力隊など、外部人材の登用を引き続き行い、その知見を研修等により庁内職員に共有することで、職員全体のスキルアップを図ってまいりたいと考えております。次に、窓口の受付時間と電話対応についてですが、まず、窓口の受付時間の短縮につきましては、全国的にコンビニエンスストア等に設置するマルチコピー機による証明書の取得が可能となったことなどにより、窓口での対応件数が減少する中で、職員の労務管理の適正化等の観点等から、受付時間の短縮を行う市町村があるのは承知しておりますが、まずは、デジタル化の推進等による市民サービスの向上やさらなる業務の効率化を進めることが重要だと考えており、その上で、窓口対応の状況、他自治体の動向等を踏まえ、受付時間について検討を行いたいと考えております。次に、電話対応を減らす取組につきましては、市のホームページにAIチャットボットを設置しており、毎月各部局において、登録している質問と回答の加除修正を行い、回答の精度を向上させ、電話対応の減少を図っております。また、市民の皆さんがインターネット上で検索して疑問を解消できるよう、市のホームページにできる限り詳細な情報を掲載することも電話対応の減少につながるものと考えております。