小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日
肺がん検診について
2019年12月9日、小樽市議会の一般質問で、横尾英司議員が「肺がん検診について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 横尾英司 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 横尾英司
肺がん検診について質問いたします。日本ではがんに罹患する人は年々増加傾向にあり、がん対策は一億総活躍社会の実現に向けて取り組むべき課題の一つであります。また、2018 年3月に閣議決定した第3期がん対策推進基本計画においては、生涯のうちに約2人に1人ががんに罹患すると推計されており、がんは国民の生命と健康にとって重大な問題であることから、国のがん対策の全体目標として、がん予防、がん医療の充実及びがんとの共生の三-43-令和元年4回定例会 本会議録つの柱が掲げられました。国立がん研究センターによれば、2017 年にがんで死亡した人は 37 万 3,334 人に上り、そのうち死亡者数及び死亡率の一番多い部位は肺との報告がなされています。一方、総務省が公表している 2017 年度の職域を除く肺がん検診の受診率は全国平均で 7.4%にとどまっており、がん対策推進基本計画で設定されているがん検診受診率の目標値 50%とは大きく乖離している状況です。日本対がん協会によれば、無症状のうちに検診を受診した人は早期の肺がんが発見される可能性が高いことから、肺がん検診が非常に重要であることが示されています。なお、2018 年時点の肺がんの5年生存率は、病期Ⅰ期では 82.0%に対して、Ⅱ期では 50.2%、Ⅲ期では 21.3%、Ⅳ期では 4.9%と、肺がんの進行に伴い予後も悪くなることからも、早期発見は重要であり、早期発見のための肺がん検診の受診率向上が大変重要となります。では、小樽市の肺がん検診受診率向上の対策について質問いたします。肺がんの罹患者数及び死亡者数は何人ですか、お示しください。また、肺がん検診の目標受診率は何%で、達成するには何人受診させる必要があるのか、肺がん検診の現状の受診率と受診者数についてお示しください。対象者個人に対する個別受診勧奨は既に多くの自治体で受診率向上の成果が報告されていることや、米国疾患管理センターのレビューにおいても、個別勧奨は科学的根拠に基づいた受診率向上施策であることが実証されていることから、国は個別勧奨の実施を推進するために、市区町村が実施する個別勧奨に対する補助事業、新たなステージに入ったがん検診の総合支援事業を設けています。総務省の調査では、がん検診対象者全員に個別勧奨を実施している自治体は全体の 25.5%にとどまっていることや、より多くの対象者、対象者全員に対して個別勧奨を実施している自治体のほうが受診率が高い傾向にあることも報告されています。小樽市では肺がん検診の個別勧奨は実施していますか。個別勧奨している場合、その対象者はどのようになっていますか、お示しください。肺がん検診の受診率向上のために、肺がん検診対象者全員への個別の受診勧奨の実施をすることが効果的であると考えますが、見解をお聞かせください。国は、がん検診の受診率向上のための有効な施策として、特定健診とがん検診の同時受診を推奨しており、多くの自治体で特定健診と肺がんを含むがん検診の同時受診が導入されています。また、厚生労働省が発行する、今すぐできる受診率向上施策ハンドブックでは、同時受診の際に検査項目のオプトアウト方式を導入することも効果が期待できる施策の一つとして紹介されています。オプトアウトとは、希望すれば特定健診と同時にがん検診を受けられるオプトインのことではなく、断らない限りは特定健診と同時にがん検診をセットで受信することになるオプトアウトのことです。この手法は、ジェネリック医薬品の処方箋や大腸がん検診などの各種保健事業において既に導入されています。肺がんを含むがん検診をオプトアウト化することは、受診機会を広げるとともに、肺がん検診の受診率を高めることにつながり、早期発見、早期治療を促進することは、小樽市民の健康維持のためには非常に重要であると考えます。特定健診と肺がん検診の同時受診及びオプトアウト方式の導入について、小樽市の現状と、導入していない場合は、導入についての見解をお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、肺がん検診について御質問がありました。まず、本市の肺がんの罹患者数等につきましては、罹患者数は、北海道が公表している直近の北海道のがん登録状況によりますと、平成 27 年で 146 人となっております。また、死亡者数は、国が公表している平成 29 年の人口動態統計で 127 人となっております。次に、本市の肺がん検診の受診率などにつきましては、目標受診率は国のがん対策推進基本計画で設定されている目標値と同じ 50%としております。本市として目標を達成するためには、職域で検診を受診できる方などを除く 40 歳以上の市民、約2万 6,000 人の対象者のうち1万 3,000 人に受診していただく必要があります。一方、実際の受診率は、平成 29 年度で 8.6%、受診者数にいたしますと 2,219 人となっております。次に、個別勧奨の実施とその対象につきましては、個別勧奨は肺がん検診だけではなく、その他のがん検診の勧奨とあわせて平成 29 年度から実施をしております。今年度の個別勧奨の対象は約 1,400 人であり、国民健康保険加入者のうち 50 歳から 60 歳までの偶数年齢の方へ書面により個別勧奨を行っております。次に、対象者全員への個別勧奨につきましては、個別勧奨は受診率向上に関して一定の効果があると思いますが、実際の検診対象者には市が把握することができない協会けんぽや健康保険組合加入者などが入るため、対象者名簿の作成ができないことから、全員への個別勧奨の実施は難しいものと考えております。次に、特定健診と肺がん検診の同時受診及びオプトアウト方式の導入につきましては、本市では地域のけんしん、バスツアーけんしん、セットけんしん、日曜けんしん、街頭検診の五つの方式で集団検診を行っております。このうち、街頭検診を除いては、特定健診と肺がん検診の同時受診がおおむね可能となっております。オプトアウト方式については、受診率向上のための有効な手法の一つとして考えておりますので、今後の課題として検討してまいりたいと考えております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)
再質問 1番 横尾英司
それでは、何点か再質問させていただきたいと思います。初めに、財政問題、予算編成方針についてです。予算編成につきましては、高度成長期から財政再建、行革時代、そして地方分権期というところで、予算編成方針は全体として大きく変わってきたと聞いておりますが、今はそれぞれの自治体の運営能力が問われる時代ということで、見直しもかなりやっていると聞いております。今の事業積み上げ方式ですけれども、財政担当の権限がかなり集中していて、そういった部分もそれぞれの部署の自由度というか、そういったものが若干なく、財政部にだめと言われればだめというような形になっている。そういった権限があるのかなと思うので、そういった部分も今の時代に合った見直しというのが必要ではないかなと私自身考えているのですけども、そういった財政部門の権限がやはり少し強い方式なのかどうなのか、その見解を聞かせていただきたいというふうに思います。私がお聞きした人口減少の対策についてなのですけれども、ゼロ歳から 18 歳までのストーリーの部分で、ストーリーはないということと、事業の話をさせていただきましたが、このストーリーについての私のイメージといたしましては、市外の方にぜひ小樽で子育てしないかといったときに、どう説明をするかという部分で、小樽市の特色は、ホームページをよく見るとプロフィールが載っていますけれども、自然環境だとか、そういったものを生かした教育だとか、そういったものをやられていると思うのですが、市-45-令和元年4回定例会 本会議録民が小樽市で子育てするには、こういったほかの都市にはないような特色があるのだよというものが必要かと思うのですけども、そういったものがもし頭にあれば、少しお話をしていただくと、市民の方も、市外の方だとか、これから子育てしたいという方が小樽市で子育てをしたいというような思いをいただけるものが、ほかの都市ではなく、小樽市を選ぶというものが何かないかなというところがありましたので、もしできていないのであれば検討もしていただきたいなと思うのですけども、いかがでしょうか、お聞かせください。公共施設再編についてですけれども、私が思ったのは、拙速であるという意見が出たというのが、この市の計画の進め方が本当に時間が短かっただけなのか、先ほど言ったようなコストの部分だとか、資料だけの説明になってしまって、その時点で実はこの施設についてはこういう状況になっていましてというところが説明できていれば、もう少し違うような話になったのかなというのは、先ほど言っていた数多くの公共施設の再編をやってきた専門家というのは、私は書籍で読んだのですけれども、その部分で大きく唐突な説明だっただとか、拙速だというような意見が出るということがありますので、その部分が結果大きな意見だった。本当に時間だけではなくて、そういった説明があることによって、もう少しその意見が緩和されたのではないかなと思うのですが、この拙速だという意見の要因はやはり、そういったコストだとか、その部分を理解していただく説明ができなかったことにあるのではないかなと思うのですけれども、そこをもう一回聞かせていただきたいなというふうに思っています。
答弁 市長 迫俊哉
横尾議員の再質問にお答えをいたします。最初に、予算編成のあり方についてにかかわると思うのですけれども、現在のやり方は事業の積み上げ方式になっていますが、今御指摘がありましたように、自由度という言葉を使われましたけれども、職員からいろいろな意見を聞くということは、これはやはり大事なことだろうなというふうに思っております。財政部の権限が多少強いのではないかというような御懸念も示されておりますけれども、財政部は財政部でそれなりの権限を持っていなければいけないと思いますが、どういった形になるかわかりませんけれども、職員の自由な発想をくみ上げていくということは別の場面でもしっかり考えていかなければいけない問題だというふうに考えております。それから、18 歳までのストーリーについて一貫したものはないのですが、今御指摘をいただきましたように、移住政策の中で、市外の皆さんに小樽の魅力みたいなものは、いろいろな場面でお伝えはさせていただいておりますけれども、多分、子育て世代にターゲットを絞った形での情報発信というのは十分できていないのだろうなというふうに思っております。改めて、今庁内でどのようなことが行われているかどうか確認をさせていただいた上で、そういった視点が足りないようであれば、やはり通常の移住策に加えて、子育て世代をターゲットにしたような施策といいますか、方法というものは考えていかなければならないのではないかなというふうに思っているところでございます。それから3点目でございますけれども、これは今回の意見交換会への臨み方だったのではないかなというふうに思っております。これは私ども大変反省をしているところでございます。具体的なプランを今回お示ししたわけですから、いろいろな意見が出るだろうということは想定できたとは思いますけれども、担当者だけでこの意見交換会に臨ませたということについては、市長として十分反省をしており-46-令和元年4回定例会 本会議録ます。今後、意見交換会を行うようであれば、しっかりとそういった体制も念頭に置きながら臨んでいきたいというふうに思っているところでございます。そういった十分な回答を得られなかったということで、多くの参加者が不満に感じられたということかと思っておりますので、そういったことのないような体制でこれから臨んでいきたいというふうに思っているところでございます。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)
再々質問 1番 横尾英司
1点だけ再々質問させていただきたいと思います。先ほど予算編成の部分がありましたけれども、総合計画等をつくりましたので、これから政策的なものを考えていかなければならないという部分では、やはり今の企画部門にもかなりの権限を持たせていかなければならないのかなという部分もありますし、ほかの市でも、そういった財政部と、それと別個でこれから本当に子育て世代だとか、そういった方たちに対する政策もしていかなければならないという部分では、従来やってきたことと、これから政策的な予算をつくっていかなければならないという部分では、企画部門にある程度の権限を持たせるというのもあると聞いています。政策を進める上での部門にも若干そういったことを持たせるだとか、例えば財政部と企画部門を一緒にするというようなお話もしているというか、実際実行しているところもありますけれども、そういった今やっている施策の財政的なものを見る財政部と、これから本当にこの人口減少に対する政策としてやっていかなければならない部門に権限を持たせるというような考えがありますが、そういった部分についてもし見解があればお聞かせ願って、私の質問を終わりたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
組織の関係になりますけれども、確かに多くの自治体では企画部門と財政部門を一緒にしているような自治体もあるというふうに考えておりますが、私どもといたしましても、これからの予算を編成していく上で大事なことというのは、今回、第7次小樽市総合計画を策定したということ、それをどういうふうに実現していくかということ、六つのまちづくりのテーマがありますけれども、それをどういった形で実現していくのかということに加えて、やはり大変大きなことは、人口問題にどう向き合っていくかということになりますと、財政部と企画部門との関係は十分考えていかなければいけないというふうに思っているところでございます。企画部門にある程度権限を持たせてはという御提言ではありますけれども、今市では、令和3年度に向けて機構を改革していこうという考えもございますので、その議論の中で、財政部あるいは企画部門のあり方というのは検討していきたいというふうに思っているところでございます。