ニセコ町議会 令和7年第7回定例会 2025年9月24日
がん検診の無料化を
2025年9月24日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「がん検診の無料化を」について質問し、町長 片山健也、保健福祉課長 重森省宏、副町長 山本契太が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤うめ子 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、保健福祉課長 重森省宏、副町長 山本契太
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
2 件目に入ります。がん検診の無料化を。がん検診の受診率向上を図るため、検診の個人負担を無料化し、早期検診、早期診断、早期治療により医療費の抑制を図り、さらに健康寿命が延びることを目指してはいかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
それでは、ただいまの斉藤議員の御質問にお答えいたします。現在町で実施するがん検診につきましては、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮がんの検診を実施しております。各がん検診の 1 人当たりの自己負担額は、胃がんが 1,600 円、肺がんが 500円、大腸がん 800 円、乳がん 1,000 円から 2,000 円、子宮がんが 1,000 円から 1,600 円となってございます。自己負担額以外の費用につきましては、本年度予算では町が負担する費用は 412 万円となってございます。がん検診は町で実施する検診以外にも、各企業の福利厚生として実施する職域検診で行われているケースもあり、企業で費用負担をする場合や個人で負担する場合など様々でございます。全額町負担とした場合には、こういった公平性の観点から全町民を対象とすることが想定されておりますが、費用面では相当厳しいのではないかと考えているところでございます。御提案があった検診の無料化につきましては、がん検診受診率向上の一つの方策とは考えられますけれども、過去には 10 年間程度、大腸がんクーポンを配布した期間がございますが、受診率の向上に大きな影響が見られませんでした。がんに限らず、その他の検診を含めた総合的健康志向というものを目指して、全体的に向けた働きかけ、現在のポピュレーションアプローチと言われるそうでありますが、もう一つはハイリスクアプローチといい改善要因のある人に個別に周知するという仕組9みを、今年度新たに取組みたいと考えております。また、本年度新たに健康アプリの導入、それから健康教室や保健委員会議などの健康づくり行事での直接的な声かけなど、多面的な取組により町民全体の健康づくりの習慣づけや健診での受診意向向上を図ってまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
検診はがんだけじゃなくていろいろあるんですけれども、このデータを見ますと、私が調べた範囲ではがんは 1981 年、今から 44 年前以降一貫して死因の第 1 位を占めています。日本では 2 人に 1 人ががんになって、3 人に 1 人はがんで死ぬと言われています。ところが、欧米ではがんになる人が減っているのに対して、日本では逆にがんになる人が増えてるんですね。それをよく聞いてます。昨年の死因の原因の順位はもちろんがんなんですけれども、この占める割合が23.9%、ほぼ 24%。全体の 4 分の 1 を占めることになります。欧米諸国でがんが減ってきている理由の大きな要因としては、喫煙率の低下、がん検診による早期発見、それからPHP部位ヒトパピローマウイルスワクチンの普及などが挙げられています。特に、喫煙率の減少が肺がんの死亡率を低下させて、早期発見や治療法の進化が他のがんの死亡率低下にも大きな貢献していると言われています。海外では検診率が少なくとも半数以上なんですけれども、それに比べて日本の場合は男性で 4 割から 5 割、これはがんだけじゃなくて全体含めて、それから女性では 3 割りから 4 割とかなり低い水準になっています。さて、それでニセコ町の受診率なんですけれども、保健福祉課からいろんな資料をいただきました。重森課長とも事前にお話ししたので、私の質問もよく御存じかなと思ってますけれども、ニセコ町の場合はここにデータがありますけれども、これがんではないですけど、特定検診というのは 30%を超えてるんですね。この特定検診というのは皆さん御存じかと思いますけれども、身体測定や血圧・血液検査・尿検査や心電図、眼底、これはちょっとアップダウンはあるんですけれども、平均すると30%ぐらい行っているわけです。ところが胃がんの検診率 13.3%、肺がん 8.8%、大腸がん 6.5%、子宮がん 13.2%、乳がん 25%、昨年は 26.5%と最高を記録しています。乳がんと子宮がんは 5 年ごとにクーポンが出されるので 5 歳ごとの年齢ですね、子宮がんだったら 20 歳から 40 歳までの 5 年ごと、乳がんだったら 40 歳から 70 歳までですか、5 年間間があるわけですよ。これ見えなくなっちゃったんですいません。それで全道から比較すると、ニセコ町との比較もあってちょっと上下してるところがありますが、それにしても受診率、検診率は非常に低いのではないかと思っています。その原因っていうのはなぜそうなのかというところ。伸びないのはなぜなのかと思っています。そこをお聞きしたいんですけれども。私は最初に申し上げたようにやはりがんの罹患率が増えてますし、若い方も最近は検査が早いということもあってがんにかかる方も増えてきています。ですから、まずがんの検診を無料化して、年齢とかに関係なく受けられるような、実際としてまずそこらスタートしてはいかがかと思ってます。いつも思うんですけれどもね、前にも説明しましたけれども、この表を見て検査日程とか検診の負担率とか見てますと、若い方 30 歳から 39 歳、全て有料になっていて、高齢者は半分とか半分以下にな10ってるんですけれども、私は一番働き盛りの大変なときに万が一がんにかかったりすると、いずれの病気もそうですけども、非常に大変なことではないかと思っています。ですから、がんに関しては年齢関係なく受診・検診できる、そしてこのクーポン券を 5 年ごとのクーポン券ではなくて、必要なときに受診できる検診できるシステムに変えてはどうかなと思っています。それで、繰り返しますけれども、何百円だとかもう細かいんですね、ですからまず肺がん・胃がん・大腸がん・乳がん・子宮がんをまず無料にして、そしていつでも、毎年でもね、受ける必要があるときは受けられるようにする。この検診率で見つかる率っていうのは、見つかるというか疑わしいというのは 6 割に達するそうです。それからまた次に送られるんですけども、さらに詳しい検査を受けられる方は 20 何%っていう低い率になるんですけれども、理由は忙しいとかいろいろあります。これをいつでも受けられるという習慣、欧米はよく言われるんですけれども、まず健康の診断、何もないけれども定期的に受けるという習慣があると聞いてます。ニセコ町もそういう方向で行かれてはいかがかなというふうに思っています。ちょっと前後しましたけれども、町が負担してるのと個人が負担してるのは 2 割程度なんですね、押しなべてそうすると。町の負担は 412 万円とおっしゃったんですけれども、過去の予算書なんか見てるともっと少なかったり、いろいろあるんですけれども、はっきり言ってその程度の負担だったら病気にならないように、あるいは病気になったとしてもできるだけ早期に発見できるような方向で、ニセコ町はがんに関してはこれだけ一生懸命検診をやっているということを示していただきたいなと思っています。先ほど町長がおっしゃったように、3 年前からですか、検診の負担をしている上に、さらに綺羅ポイント、1 回すると 1,000 ポイントもらえるとか、健康アプリだとまた 1,000 ポイントがもらえるだとか、そういうことでちょこちょこちょこちょこいろいろやるんですけれども、こういうシステムが本当にいいのかね、それよりもここは定期的にやって安心して受けるという習慣ですね、若いときからそういう習慣を入れるということは、私は非常に大切だと思っています。私個人としては少しずつ広げていくということが、ゆくゆくは医療費の節約にも非常になるわけです。発見が遅いと治療費も大変ですし、本人がまた社会復帰するのも大変になってくるんですね。ですから、今はもういかに早期発見して早期治療をするか、それが大切だと思います。町民の健康、それがまず大事だと思いますね。ですからそういうふうに変えてはいかがかと思っています。そしてもう一度お聞きしますけれども、ニセコ町で受診率が伸びない原因はなぜか。いろんな施策で、またさらに上乗せしたりやってるにもかかわらず低くなってるんですね。このデータを見てると徐々にですけれども検診率が低くなってきてる。これはどうしてかなと思ってますけれども、それを説明していただきたいと思います。
答弁 保健福祉課長 重森省宏(保健福祉課長は2026年3月まで)
ただいまの斉藤議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、なかなかがんの検診率が上がらない原因は何でしょうかという御質問がございましたが、様々な原因あるかと思います。検診を受けてる方の一部の話では、がん検診を受けるのに結構体に負担かかるというか、例えば乳がんだと乳房を挟めて受診したり、結構痛いというのもあったりして、11なかなか気軽に受けづらいというお話もありました。そういった部分で健診率が上がらないという一つの要因かなと思います。それ以外にもいろいろとあるかと思いますが、今のところそういったところもあるかと思います。あと、がん検診の受診率につきましては下がってるがんの種類もございますが、そこについては啓発等を進めて、またさらに上げていかなければならないというのはもちろんではございますが、後志管内羊蹄山麓の町村ではニセコ町はだいたい真ん中くらいの受診率となっております。真ん中だからいいというわけではないんですが、決してニセコ町が特段低いというわけではありません。今後その辺については啓発等を進めて、受診率の向上を進めてまいりたいと考えております。それから、経費、費用を全額町が負担したらどうかというところですが、町長からの答弁にもございましたが、受診にかかる費用を全額負担するというのは一つの向上に向けた取組の一つかなとは考えておりますが、過去の実績の中で大腸がんのクーポンを 10 年間程度続けましたが、受診率にはさほど影響がありませんでした。受診を受ける方への費用負担というよりは、受けましょうという啓発意識の向上のほうが重要でないかと、その結果から推測しているところでございます。がんを早期に見つけて早期治療に向けるというのも大変大事なところではあるんですけれども、原課としましてはがんにかかる前の健康づくりの意識向上、例えば減塩をするだとか禁煙をするだとか、お酒を控えるだとかっていうところの意識づけをすることによって、がんだけではなく全体的な健康づくりへの町民の意識向上というところからまず取り組んでいきたいと考えております。そのための方策として健康アプリの導入だとか、大きなポイントの付与による健康づくりの参加っていうところの意識づけを進めて行きたいと思っておりますので、御理解いただければと存じます。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
重森課長そうおっしゃったんですけど、実際にクーポン券出したりしていて、このデータを見ますとね、一時期的には効果が上がってても、決してそれが効果上げてるわけではなく、クーポン券利用状況は平均すると横ばいになっていて、それだけの効果があるのかなと。そのぐらいだったらその部分を、今回はがんに特化するけれどもいつでも受診できるように全部無料にするということを私は提案してるんですけれども、検討をどのように考えられるのか、もう 1 回をお聞きしたいと思います。
答弁 副町長 山本契太
私のほうからも付け足しのような回答になるかと思いますが、以前確認をさせていただいたときに、近隣の町村でもいわゆる受診率が高いところ、検診率というんでしょうか、それが高いところで特に無料にしているというわけではなく、そこのハードルを下げるというのは確かに一つの方法であるとは思うんですが、ある一定一時期に集中して啓発活動をするとか、集中して動機づけをするとかということが過去にあって、それぞれの町において健診を受けるのが当たり前だというような意識醸成がなされているから検診率が高いのではというようなところが近隣町村にはございます。その辺のところを私どもももう少し勉強させていただきながら、どのようにその動機づけや意識啓発を、これまで通りの形ではなく、やっていけば効果が上がるのかということを学びつつ実施をし12ていきたいと考えております。一概に無料は悪いことではないといいますか、財政的には厳しいですが、無料にすることが、る程度ハードルを下げるというのは一因になるとは思いますが、検診率の高いところが無料になっているというわけではないので、その辺のところを研究させていただきながら、実施に向けて検討してまいりたいと考えています。