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小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日

市長の政治姿勢について

2018年12月10日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆裕議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
酒井隆裕 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 酒井隆裕

日本共産党を代表して質問いたします。最初に、市長の政治姿勢についてお聞きします。迫市長が就任して3カ月がたちました。市長は、公約として「小樽を安心・安全で、活力あふれるまちとして次の世代に引き継ぐために、市民の皆さんとともに未来に備えたまちづくりに全力で取り組みます。」としています。まず、基本的な考え方として、これからのまちづくりの展望について伺います。市長は、11 月 13 日付北海道建設新聞のインタビューでの建設行政の重点施策はという問いに対し、大きく三つある。一つ目が北海道新幹線(仮称)新小樽駅周辺まちづくり。二つ目が小樽港第3号ふ頭周辺整備。三つ目がJR小樽駅前再々開発。いずれも将来の柱になる事業とお答えしています。これが重点というのであれば、まさに過去に繰り返された大型公共事業優先の市政そのものではありませんか。いかがですか。市長は、公共事業の重点を大型事業に置くおつもりなのか。市民生活優先の生活型の事業に置くつもりなのか。どちらの立場を優先されるのかお答えください。日本共産党は、公共事業そのものに反対する立場ではありません。むしろ、保育所や学校、公営住宅、生活道路整備、プールや体育館など市民の暮らしに直結する公共事業は、しっかりと取り組んでいくべきだと考えます。では、市民プールと総合体育館の複合施設建設のスケジュールはどうでしょうか。さきのインタビューでは、まずは建設場所を決め、任期中に財源を確定させたいと述べています。つくるとは言ってもいつまでかは決めないのでは、前市長と変わりありません。また、任期中に財源の確定では余りにもやる気がないのではありませんか。プールと総合体育館の複合施設について、来年の第1回定例会で、おそくとも第2回定例会で財源を含めた基本的な考え方を示すべきです。いかがですか。公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の策定についてです。勤労女性センター、勤労青少年ホームについて、検討方針では、同類の施設との複合化・集約化と記されていますが、設置目的に沿った機能を残していくことこそが必要ではありませんか。市長のお考えを問います。次に、収支改善プランに関連して伺います。市長は、さきのインタビューで実質単年度収支が2年連続で赤字になったことについて、予想された人口減少に伴う地方交付税の減少などに対し、財源対策がおくれたことが財政悪化の主な原因。新たな財政健全化プラン、収支改善に向けた取り組みを発表する予定で、進捗がおくれていた資産の有効活用や遊休資産の売却推進、出向ポストの見直し、機構改革、使用料・手数料の見直しに取り組むと述べています。しかし、臨時財政対策債と合わせた実質的な地方交付税は、この5年間で 16 億円減少しています。そもそも、人口減少に伴う地方交付税の減少と言いますが、人口減少割合以上に減っていることが本市の財政悪化の主な原因ではありませんか。地方交付税が減少になっている要因について、お答えください。財政調整基金は、この5年間で約 15 億円、この3年だけでも 10 億円の積み増しです。これ以外にも小樽ファンが支えるふるさとまちづくり資金基金で 2,872 万円、ふるさと応援基金で 4,072 万円、三つの基金と合わせると1年間で1億円を超える蓄えをつくっています。厳しさを増していると言われる財政ですが、交付税が減少しているにもかかわらず、逆に基金を積み増している実態を市長はどのように捉えられていますか。推計の考え方は、あくまでも予算ベースだということです。決算では、毎年不用額が生じています。また、現行の過疎地域自立促進特別措置法が 2021 年3月末をもって失効することになることから、過疎債ソフトについて見込んでいませんが、新たな過疎対策法などが検討されていると聞きます。こうしたことからも、殊さら市の財政が厳しさを増していると強調することでさらなる市民サービスの削減をすることが一番の狙いではありませんか。いかがですか。(「やめなさいって、そんな言い方するの」と呼ぶ者あり)収支改善に向けた取り組みについてです。一番効果額が高く見積もられているのが臨時費全般の削減です。新規・拡充事業を行うに当たっては、スクラップ・アンド・ビルドにより事業費を捻出するとしていますが、毎年2億円スクラップするということではありませんか。No.11、市税調定額の増及び収納率の向上では、初年度に効果額を 1,400 万円、2025 年度には 9,800万円も見込んでいます。所得を正しく申告し、それに基づいて税を計算、納税することは当然です。お金に余裕があるのに払いたくないからといって納税を拒むことは許されません。しかし、厳しい経済情勢のもとで仕事が不安定になって収入が激減したり、体を壊したり、家計のやりくりがきつくて借金をして返済に困ったりと、さまざまな事情を抱えている方も大勢おられます。徴収一元化についてもそうですが、小樽市には市民が困難な状況にあるときにこそ、親身に相談に乗って、一緒に解決策を探していく姿勢を求めます。親身な相談をすることなく、市民の暮らしの基盤を崩壊させる異常な取り立て、差し押さえはやめるべきです。いかがですか。使用料・手数料の見直しについてです。ここでは、「サービスを受ける市民と受けない市民の間の公平性を確保することを目的として」としていますが、新年度にコスト算出、条例改正、2020 年度に新料金適用としています。効果額を年間 3,000万円としていますが、詳細が明らかではないうちに市民負担だけを前もって決めるというのは、おかしなことではありませんか。次に、石狩湾新港について伺います。副市長が選任されました。これにより石狩湾新港管理組合副管理者に選任される見通しです。新港では、緊急性に乏しい北防波堤延伸やガントリークレーン増設計画が進められています。市長は、管理組合に対して、新しく副管理者となる副市長にどのような姿勢で臨んでほしいと考えていますか。総合計画基本構想では、「連携を強化し両港が北海道日本海側の拠点港として、発展するよう努めます。」としています。しかし、新港の港湾計画では小樽港の貨物を奪わなければ達成できない過大な目標値となっていることは問題です。市長は、小樽港の貨物をどのように守っていくおつもりですか。次に、簡易水道事業について伺います。石狩湾新港の背後地に立地する企業に石狩西部広域水道企業団が管理・運営する当別ダムの水を買い供給していますが、使わない水も買っているため赤字です。一般会計から簡易水道事業に毎年1億円前後の繰り出しを行っています。北海道は、小樽市に石狩西部広域水道企業団への参画を強く求め行った事業ですから、赤字分は北海道が負担すべきです。しかし、北海道は、財政支援はできないので企業誘致で対処したいと言うものの、その責任すら果たしていません。前市長は、こうした責任を果たさない北海道に対して何一つ対応しようとしませんでした。市長は、どのように北海道に臨まれるおつもりですか。2020 年度から札幌市へ水を供給するとして、石狩西部広域水道企業団の2期工事が始まります。小樽市の財政を圧迫するような計画は見直すべきです。市長の考えを問います。1項目めを終わります。

答弁 市長 迫俊哉

酒井隆裕議員の御質問にお答えいたします。ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、これからのまちづくりについてですが、まず、建設行政の三つの重点課題につきましては、人や物が活発に交流し、にぎわいと活力のあるまちづくりを目指すための建設分野における重点課題を示したものであり、市政全般における事業の優先順位を示したものではありません。次に、大型事業と生活型の事業のどちらを優先するのかにつきましては、私としましては、先ほど申し上げたような、にぎわいと活力のあるまちづくりを行うことで、市内の中小企業の振興や税収の増加につなげ、市民の皆様の生活を守る行政サービスを行う好循環を生み出すことを目指しており、これらは関連しているものであることから、大型か、生活型かという観点ではなく、未来に備えた必要な事業を行っていく考えであります。次に、プールと総合体育館の複合施設建設のスケジュールにつきましては、現在、新市民プールは、その建設場所として、旧緑小学校跡地などを想定して課題整理を行っており、また、公共施設再編計画では、対象施設を選定し、平成 31 年第2回定例会で複数の再編素案としてお示しできるよう準備をしており、その一つとして新市民プールについても複合施設案として検討を進めております。その後、8月から 10 月にかけて、市内各地域7カ所程度で市民との意見交換を実施した上で、31 年度末までに一つの再編計画としてまとめることを予定しております。次に、新市民プールの基本的な考えを示す時期につきましては、先ほど申し上げましたとおり、スケジュール的には、平成 31 年第2回定例会までに具体的な建設概要をお示しすることは難しいと認識しておりますので、まずは、建設場所や複合施設の機能なども含め、庁内で再編素案を十分に検討したいと考えております。次に、個別施設計画策定における勤労女性センターや青少年ホームの機能につきましては、両館とも開設時の根拠法令は改廃されましたが、設置目的を継続し、サービスを維持していることもあり、昨年度に利用者等との意見交換も踏まえてまとめた各施設の将来のあり方の検討方針においては、複合化・集約化に向けて検討することとしたものであります。なお、個別施設計画の策定においては、同様の施設の機能を集約するとともに、両館の独自の機能などにも目を向けながら市民サービスと稼働状況の向上が図られるよう、複数の再編素案の策定に向けて、作業を進めているところであります。次に、収支改善プランについてですが、まず、地方交付税が減少となっている要因につきましては、地方交付税は国全体の地方交付税総額から各自治体に配分されるもので、人口だけで算定されているわけではありませんが、人口減少は地方交付税のうち普通交付税の算出基礎である基準財政需要額が減少する大きな要因となります。一方では、近年の地方消費税交付金の増加により、基準財政収入額が増額となり、これも普通交付税が減少する要因となっております。次に、基金への積み立てにつきましては、財政調整基金は平成 29 年度において3億円取り崩しておりますが、地方財政法第7条の規定に基づき、前年度決算剰余金の2分の1である約3億 3,200 万円を積み立てたことから、決算では約 3,200 万円の基金残高増となっております。また、小樽ファンが支えるふるさとまちづくり資金基金やふるさと応援基金については、ふるさと納税などによる寄附金を次年度以降にまちづくりなどの目的に応じた事業に活用するために積み立てているものです。次に、収支改善プランは市民サービスの削減のためではないかとのことにつきましては、収支改善プランの収支見通しの作成においては、何らの収支改善の取り組みを行わなければ、毎年度、決算で収支不足額が発生すると見込まれ、将来的に早期健全化基準に該当し、財政健全化計画の策定が必要となる可能性があり、その際には、市民サービスにも大きな影響が出ることも想定されます。そういったことを回避し、市民サービスを維持していくためにも、収支改善に向けた取り組みを進め、財政体質の強化を図る必要があると考えております。次に、臨時費全般の削減につきましては、本市の財政構造は、平成 31 年度以降の予算編成に当たって、多額の財源不足額が見込まれるところであり、厳しい財政状況にあります。一方では、人口減少対策など、早急に取り組んでいかなければならない課題が多くある中で、必要な新規及び拡充となる事業のための財源を捻出するために、全庁を挙げて既存の全ての事務事業をゼロベースで見直し、スクラップ・アンド・ビルドにより、収支改善の取り組みを行う必要があると考えております。次に、市税等の差し押さえにつきましては、市民の方から相談がありましたら、しっかりお話を伺い、その方の財産状況、生活状況などを確認した上で病気や失業など特別な事情があって、どうしても納められない場合などには、その方の実情に応じた納税方法を薦めることや納税を猶予するなどの対応をしております。また、税法上の控除についてのアドバイスを行ったり、生活困窮の状況に応じては、小樽市生活サポートセンターを紹介したりするなど、柔軟に対応しているところでありますので、まずは、納税者がお困りの際には、担当である納税課に御相談いただきたいと考えております。次に、使用料・手数料の見直しにつきましては、使用料・手数料の適正な改正における効果額の見込みは、次回の料金改定において、サービスを受ける市民と受けない市民の間の公平性を考えながらコストを踏まえるほか、消費税率の引き上げの影響なども勘案することとしており、そうした要素を考慮して計上したものです。次に、石狩湾新港についてですが、まず、副市長の石狩湾新港管理組合に対する姿勢につきましては、小樽港と石狩湾新港は、それぞれの特性を生かしつつ連携しながら、ともに道央圏日本海側の物流拠点としての発展を目指すべきものでありますので、このような観点から管理組合に対しては、しっかりと意見を述べる姿勢で臨んでもらいたいと考えております。次に、小樽港の貨物をどのように守るかにつきましては、先ほども申し上げましたとおり、小樽港と石狩湾新港の両港においては、ともに道央圏日本海側の物流拠点としての発展を目指しており、連携を基軸として取り組みを進めていく必要があることから、今後における石狩湾新港の港湾計画に基づく取り組みを見きわめながら、本市として必要なことについては申し入れてまいりたいと考えております。次に、簡易水道事業についてですが、まず、簡易水道事業の収支不足に関する北海道への対応につきましては、北海道への要請を毎年継続して行っておりますが、御指摘のとおり北海道からは、北海道の財政状況も非常に厳しいことから小樽市への支援は難しい、企業の使用水量をふやしていくことが問題解決の手段であると進展は見られておりません。本市といたしましては、引き続き北海道に対して、粘り強く要請を続けていくことが必要であると考えております。次に、石狩西部広域水道企業団の2期工事計画の見直しにつきましては、2期工事は、札幌市への用水供給を開始するための送水施設のほか、共用設備である浄水施設を増設する工事を実施する予定であり、本市としても必要な工事となっております。その上で、2期工事の計画につきましては、適切な施設規模とするため、平成 29 年度に本市も含めた企業団の構成団体が 37 年度以降の水需要を見きわめ、必要な受水予定水量の見直しが行われたものと認識しております。

出典:小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日 議事録 PDF(55ページ) 間違いを知らせる