小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月9日
第2に市長の政治姿勢について
2019年9月9日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆裕議員が「第2に市長の政治姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 酒井隆裕 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 酒井隆裕
第2に市長の政治姿勢について質問します。-28-令和元年3回定例会 本会議録子どもの医療費助成について伺います。小樽市のこども医療費助成では、この間、2018 年8月から小学生までの入院医療費が実質無料化。2019年4月から中学生までの入院医療費助成拡大を行いました。一方で、札幌市では、これまで通院は小学校2年生までだった医療費助成を来年4月から小学校3年生に、2021 年度から小学校6年生まで拡大していくことを決めています。これにより小樽市の優位性が少なくなります。近隣地域と比べて同じ、もしくは以下になっていくことへの市長の見解をお示しください。日本共産党は、中学校卒業までの医療費無料化を求めています。道内の7割の自治体が中学校3年生までの医療費助成を行っている現状や、子育て支援の市長公約からも、さらなる助成拡大を求めます。市長の見解を伺います。また、小学生までの医療費の実質無料化、完全無料化に必要な額は幾らになる見込みかお答えください。高まる批判の世論、地方団体や与党の一部からの要求を受け、政府は 2018 年度から未就学児に対する自治体の医療費助成については、ペナルティーをやめることを決めました。就学前までの医療費の実質無料化に必要な額をお示しください。せめて未就学児については拡大すべきと思いますが、市長の見解をお示しください。次に観光税について伺います。市長は6月 27 日の記者会見で、観光税の導入について、これまでよりもピッチを上げて議論を進めていかなければいけないと述べ、検討を加速していく方針を示しました。しかし、法定外目的税であり、課税対象、金額、使い道すら決まっていないのに、前のめりに検討を進めることはあり得ないことです。導入ありきで進めていくことはやめるべきです。市長の見解を伺います。市長は、目的として除雪についても述べられています。函館市財政再建推進会議議事録を拝見いたしました。そこでは、委員から出された観光地の除雪を検討してほしいといった趣旨の発言に、財務部長は、「除雪はおそらく宿泊税の使途にはならないと思う。」「除雪は道路維持であり、整備ではないので、厳しいと思う。」と発言しています。本市における観光税も使途として除雪が対象になり得ないと考えますが、市長の考えを伺います。観光客のための案内についても述べられています。税を徴収しなければならないほど観光客のための案内表示が不足しているという認識でしょうか。また、現在でも官公庁は、町なかを散策する訪日外国人旅行者等への観光情報の提供を目的とする多言語観光案内標識の整備等に要する経費の一部について支援するとして、国が2分の1補助する制度があります。こうした制度との関連はいかがですか。宿泊税を導入している京都市の場合には、オーバーツーリズムの問題があり特殊ですが、東京都の場合は素泊まり 1 万円未満は非課税としています。大阪府では 7,000 円です。小樽市において素泊まり 1万円を超える宿泊施設がどれだけあるのですか。金沢市では2万円以下は 200 円、2万円以上は 500 円一律徴収しています。簡易宿所や民泊、ラブホテルにも、全ての宿泊施設を対象としたことにも大きな批判があります。また、特別徴収のための費用もかかるとされています。こうしたデメリットの部分も調査しているのですか。特別徴収のための費用はどれだけかかると見込んでいるのですか。旅館業法では宿泊者名簿の設置が義務づけられています。しかし、ラブホテルでは現金での支払いが多い上に、領収書の発行がないことがほとんどです。一般のホテルに義務づけられている宿泊者名簿の記載もほとんど行われていないため、容易に脱税ができてしまうことが懸念されます。仮に全ての宿泊施設を対象とした場合、どうやって徴収するおつもりなのですか。導入している例では、納税義務は特別徴収者である旅館、ホテル業者などとなっています。転嫁できない事業者は自腹です。事業者の理解が得られると考えているのですか。-29-令和元年3回定例会 本会議録小樽市中小企業振興基本条例との関係です。中小企業である事業者から意見は聞いているのですか。北海道と小樽市となれば、一つの課税原因に対して、同種の租税を2回以上課すことになる二重課税となる違法性が高いものです。さらに類似の入湯税との関連も含めれば三重課税です。こうした問題をクリアしているとお考えでしょうか。税の公平性の観点からもあり得ない話です。集めた税金を観光振興に投入しても、市民には何の恩恵もありません。結局、観光税で集めたお金が観光振興を名目として、クルーズ船のための第3号ふ頭整備などの巨大開発事業に注ぎ込まれるということではありませんか。北海道新幹線札幌延伸です。塩谷地区でのトンネル掘削土受け入れは、従来示された以外に市有地でも受け入れる意向を市長は示しています。市長は記者会見で、反対の声が上がっているとは受けとめていませんと述べていますが、地域は喜んで受け入れるというわけではありません。結果として塩谷地域に要対策土を集中することは問題だと思いませんか。朝里川温泉地域では、トンネル掘削土の受け入れは、朝里が丘町会も朝里川温泉町会も断固受け入れは認められないと猛反対しています。しかし、鉄道・運輸機構は、今後も丁寧に説明し、関係者にも協力を得て理解を得られるよう努めてまいりたいと述べるばかりです。地域の理解が得られないのに説明会を繰り返すやり方というのは、住民をばかにした話ではありませんか、いかがですか。札幌市でも、手稲区金山や厚別区山本で、要対策土の受け入れについて住民説明会が行われています。しかし、ここでも反対の声ばかりです。結局、きれいな土は札幌市や石狩市に、汚い土は小樽市というのは全く変わっていないではありませんか、どうですか。並行在来線についてです。北海道新幹線並行在来線対策協議会では 2030 年度に予定される新幹線札幌延伸に伴って、JR北海道から経営分離されるとされる区間について、延伸の5年前から前倒しして存廃の判断を行うと報道されています。小樽市でも塩谷駅、蘭島駅が存在し、地域住民だけでなく観光客も利用しています。迫市長はJR北海道から経営分離されるとされることを了承している立場ですか。また、経営分離されたとしても鉄路を残すという立場ですか。余市町では、小樽市に高校生の8割がJRで通学しているという報道があります。余市町長も仁木町長も鉄路を残す立場だと述べています。一方で、倶知安町では並行在来線の存続については含みを持たせています。後志各町と小樽市が連携し、小樽市がリーダーシップを取り、鉄路を残す検討をすることが必要です。市長の考えを伺います。並行在来線をバス転換するという話があります。しかし、札幌への都市間高速バスは増便している一方で、市内路線は減便に次ぐ減便です。この理由の一つに、バスの運転手が不足していることがあります。バス転換しても便が少ない、便が少ないから利用できないとなれば、塩谷、蘭島地域をますます衰退させることにつながりかねません。バス転換は現実的とは思えません、いかがですか。札樽自動車道小樽ジャンクションついて伺います。後志道につながる札樽自動車道小樽ジャンクションが開通しました。しかし、国道5号沿いの工事用車両出入り口道路付近にお住まいの方で、ジャンクション完成後、雨水や土砂が敷地内に流入し、床下浸水するといった事例が発生しました。原因をつくったのはNEXCO東日本です。実際に被害を受けている住民がいるのですから、もし本市に相談があった場合には、関係機関であるNEXCO東日本に情報提供を行い、対応していただきたいと思いますが、いかがですか。旧湯鹿里荘跡地について伺います。-30-令和元年3回定例会 本会議録市営朝里川温泉センターの廃止に伴い、その代替施設として湯鹿里荘がつくられて運営されてきた湯鹿里荘は、2001 年3月に閉館、その後 2009 年秋に解体されました。この旧湯鹿里荘跡地に保養所をつくりたいとする業者があると聞いています。こうした意向は存在するのですか。売却することに問題はないのですか。どういった形で進められるにしても、市民や議会に進捗について説明していただきたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、子どもの医療費助成についてですが、まず、近隣地域と比べて本市の優位性が低下することについての私の見解につきましては、医療費助成は本市の人口対策においてターゲットとする、子育て世帯に対する主要な施策の一つでありますので、優位性が低下することで若い世代が市外へ転出し、さらなる社会減につながるという危機感を持っているところであります。次に、こども医療費助成のさらなる拡大につきましては、本市の財政状況を勘案いたしますと、直ちに助成を拡大することは厳しいものと考えておりますが、市民の皆さんが安心して子供を産み育てることができる環境づくりは重要であると認識しておりますので、関連する施策との優先順位などを判断しながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、小学生までの医療費の実質無料化及び完全無料化に必要な額につきましては、令和元年度予算ベースの試算で、初診時に一部負担金のみを支払う実質無料化の場合は約 3,200 万円、初診時に一部負担金を負担しない完全無料化の場合は約 4,900 万円と見込んでおります。次に、未就学児の医療費の実質無料化に必要な額につきましては、同じく令和元年度予算ベースの試算で約 1,400 万円と見込んでおります。また、未就学児についての拡大につきましては、繰り返しになりますが、関連する施策との優先順位などを判断しながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、観光税についてですが、まず観光税導入ありきではないかということにつきましては、国の成長戦略の中で、訪日外国人旅行者数の増加が掲げられており、本市においても外国人宿泊客数が年々増加しております。このことから、観光地周辺の除排雪の拡充や多言語表記の案内板などの受け入れ体制の整備、新たな観光資源の掘り起こしなど、今後、観光施策を充実するためにも財源の確保は必要であると考えますので、観光税の導入には前向きに取り組んでまいりたいと考えております。次に、観光税の使途としての除雪につきましては、私といたしましては、観光客が多く訪れる場所の除排雪を拡充することは受け入れ体制の整備につながることから、観光税の使途として適切であると考えております。次に、案内表示につきましては、平成 29 年3月にまとめた小樽市まちなか観光にぎわいづくり調査におきましても、英語の表記がないところが多く、場所を探すのが大変だったという意見が寄せられるなど、多言語表記についての要望は多く、その内容も含め、多言語の案内表示の充実は必要であると認識しております。また、国の補助事業との関連につきましては、国の補助メニューを活用いたしましても、一定割合の市としての負担が生じるため、財源確保が必要であると考えております。次に、素泊まり 1 万円を超える宿泊施設につきましては、表示されている宿泊料金には食事代が含まれているものもあり、宿泊施設の素泊まり料金については正確に把握しておりませんが、今後議論する中で調査してまいりたいと考えております。-31-令和元年3回定例会 本会議録次に、デメリットの調査や特別徴収の費用につきましては、現時点では観光税の種別について決定しておりませんので調査等は行っておりませんが、今後議論する中で調査してまいりたいと考えております。次に、全ての宿泊施設を対象とした場合の徴収方法につきましては、既に宿泊税を導入している他都市の例を見ますと、旅館業法及び住宅宿泊事業法の宿泊事業者による特別徴収となっております。徴収における課題につきましても、先行他都市の事例を参考に検討してまいりたいと考えております。次に、特別徴収義務者となる事業者の理解は得られるのかにつきましては、特別徴収義務者に対しては税の必要性やその使途を丁寧に説明し、御理解と御協力をいただけるよう努めてまいりたいと考えております。次に、中小企業である事業者からの意見につきましては、現時点では観光税の種別について決定しておりませんので、聞き取りは行っておりませんが、今後事業者からの御意見を伺ってまいりたいと考えております。次に、二重課税等の問題につきましては、宿泊税となった場合には、北海道との協議や調整を行い、総務省の同意を得なければならないものと考えております。また、入湯税との関係につきましては、他都市の状況について調査し、検討してまいりたいと考えております。次に、観光税の使途につきましては、先ほど申しましたとおり、受け入れ体制の整備や新たな観光資源の掘り起こしなど、今後観光施策を充実するためにも財源の確保は必要であると考えますので、観光事業者や有識者の御意見も伺いながら、今後庁内で十分に議論してまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線札幌延伸、並行在来線についてですが、まず、塩谷地域での要対策土の受け入れにつきましては、現在塩谷地域には稼働している受け入れ地と候補地がそれぞれ1カ所、そのほかでは朝里川温泉地域に候補地が1カ所あります。しかし、これら3カ所では受け入れ量が不足しているため、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からは、市内全域を対象として、公有地、民有地を問わず、受け入れ地の確保を目指していると聞いております。次に、朝里川温泉地域での発生土の受け入れにつきましては、鉄道・運輸機構からは、説明会において一定の理解を得た上で当該候補地が受け入れ可能かどうかの事前調査を実施しており、今後は調査結果などについて、地域の皆さんの理解が得られるよう、丁寧に説明を続けていくものと聞いております。次に、トンネル掘削土の受け入れ先につきましては、先ほど申しましたとおり、小樽市内の受け入れ地やその候補地がまだ不足していることから、発生土を市外へ搬出しております。近隣自治体では、現時点において、他の行政区域で発生する要対策土を受け入れていないことから、結果として無対策土が搬出されている状況にあります。今後、市内において十分な受け入れ地が確保された場合には、無対策土も市内で受け入れていくことになるものと聞いております。次に、並行在来線の経営分離につきましては、本市は整備新幹線着工に当たっての基本的な条件の一つである経営分離については、既に沿線自治体とともに同意しており、新幹線建設促進の必要性の観点から了承している立場にあります。また、鉄路を残すかどうかにつきましては、北海道が設置する並行在来線対策協議会の中で、検討や議論を深め、沿線自治体と連携を図りながら判断してまいりたいと考えております。次に、鉄路存続の検討につきましては、北海道が設置する並行在来線対策協議会の中で、今後鉄路の存続を含めた経営分離後の地域交通の確保について検討されるものと考えております。次に、並行在来線のバス転換につきましては、並行在来線対策協議会において検討されますが、その際には沿線地域における住民の足の確保、沿線自治体の財政負担、さらには御指摘のありました運転手不足などの社会情勢を含め、さまざまな観点から持続可能な方策について議論されるものと考えております。-32-令和元年3回定例会 本会議録次に、札樽自動車道小樽ジャンクションについてですが、工事にかかわる住民からの相談対応につきましては、これまでも市に相談が寄せられた場合には、随時関係機関へ相談内容の情報提供を行い、対応をお願いしているところであります。なお、御指摘のあった事例につきましては、既に東日本高速道路株式会社において対応することになっております。次に、旧湯鹿里荘についてですが、まず旧湯鹿里荘跡地での保養所開設の意向につきましては、現在具体的に保養所を開設したいとの意向を示している業者については把握いたしておりません。今後売却を希望する方があらわれた場合は、朝里川温泉地域の振興を考慮し、検討したいと考えております。次に、市民や議会への説明につきましては、旧湯鹿里荘跡地を売却する場合には、議会や市民の皆さんにも説明してまいりたいと考えております。