小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日
市長の政治姿勢について
2023年6月20日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆裕議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 酒井隆裕 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 酒井隆裕
第3に、市長の政治姿勢について質問します。北海道新幹線新小樽駅周辺整備についてです。北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画では、調和の取れた土地利用の形成・観光との連携において中心市街地への影響を考慮し、大規模な商業施設の立地など、新たな核の形成を抑制するものとしています。また、新幹線の開業効果を見込んだ無秩序な開発を抑制しつつ、将来的な環境改善を推進しますとしていました。しかし、おたる新幹線まちづくりアクションプランでは、公営住宅の整備やマンションの誘致、新駅周辺における民間機能の誘導と大きく変化し、新小樽(仮称)駅利用促進戦略では、新駅周辺の集合住宅の誘致・誘導(道営住宅、マンション、社員寮など)新駅周辺及び新駅へのアクセスに優れた地域を対象に企業立地に向けた取組と、より具体的に変更されています。市長にお聞きします。新たな核の形成を抑制する、新幹線の開業効果を見込んだ無秩序な開発を抑制することはやめたということですか。北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画は投げ捨てたということですか、お答えください。戦略の協議経過の資料中、新駅周辺の魅力づくりでは、「(検討過程で取組例として示した「道の駅」について)第3号ふ頭基部に物販施設と大型駐車場ができる。ここに道の駅を作ると分散する。→戦略への記載は見送る」と記されています。こうした経緯をお示しください。物販施設計画がなければ、道の駅を造る可能性があったということですか。乗降客数についてです。まちづくり計画では、札幌-東京間、所要時間を北海道新幹線認可時の約5時間と30分短縮した約4時間30分のケース。札幌駅からの転換利用者がなしとありのケース。小樽市の将来人口を人口フレーム増と人口問題研究所値の8ケースを想定していました。ここでは最低700人、最高1,600人を見込んでいました。戦略ではどうでしょうか。現状、計画の最高値である1,600人を見込み、戦略実行による目標では2,500人に引き上げています。日本共産党は、計画の最高値である1,600人でも過大だと主張します。その上2,500人とはあまりにも荒唐無稽な目標ではありませんか。また、現状値の確実化とはどのような趣旨なのですか。JR北海道は2019年4月9日のプレスリリース、JR北海道グループ長期経営ビジョン未来2031の中で、札幌駅開業時点での到達時間を東京-札幌間で4時間30分、新函館北斗-札幌間で1時間、新青森-札幌間で1時間30分と試算、発表しましたが、このことが確実化ということなのですか。約4時間30分のケースでは、新函館北斗-札幌間をノンストップで走るような最速達の場合です。最速達3本を除き22本停車、新小樽の停車率88%というのは、あり得ないのではありませんか。新函館北斗駅は、乗降客6,000人を見込んで周辺整備されました。しかし、コロナ禍前の2019年の乗車人数は654人と大幅に下回っています。周辺施設のテナントもどんどん撤退しています。同じ轍を踏むべきではありません。市長のお考えを伺います。並行在来線長万部-小樽間バス転換についてです。5月30日付北海道新聞では、JR長万部-小樽間バス転換赤字補塡として、自治体の負担割合争点にと、北海道、沿線市町の会合を報じました。中間報告では、国・北海道などの補助に該当する路線は補助を活用した上で、それでも運行経費を運行収入で補えない部分の赤字を自治体が補塡する方針を決めたとされています。路線バス維持に向けた現行制度では、運行経費の最大45%を国・北海道が補助し、それでも生じる赤字を沿線市町村が負担するなどの方法が取られている。並行在来線のバス転換でも、こうした枠組みを参考に議論が進みそうだと報じられています。北海道の試算によるとバス転換後の赤字は30年間で累計70億2,000万円に達するとされています。自治体補塡についての本市の考えを伺います。現行制度では、運行経費の最大45%を国・北海道が補助するものです。記事にもあるとおり、多額の赤字を沿線市町間でどう負担し合うかや、北海道の支援の有無が論点になるとしています。本市は北海道の支援の在り方についてどうあるべきだとお考えですか。北海道は、運行経費補助のみとなれば、赤字が膨らんだ場合は沿線市町負担が増えることになります。これでは、将来にわたって持続していくことは困難になるのではありませんか。赤字が膨らむことによって減便はやむを得ないとなってしまえば、ますます利用者が減り、最終的には廃線という負のスパイラルに陥る危険性はないのですか。市長は、現行の鉄道の本数を基本に利便性を確保すると地域住民に説明しているが、バスドライバーの不足を考えると厳しい面もあると思うと指摘。北海道側は、バス事業者との非公式な意見交換では、鉄道の運行本数を確保するという確定的なところまでは議論ができていないと認めたと報じられています。沿線自治体は過疎や地域経済の疲弊に苦しんでいます。このままでは、廃線か財政破綻かという悪魔の選択を迫られかねません。バス転換を進めるのではなく、地方任せで並行在来線の廃止を迫った国の責任、そして北海道の責任です。鉄路廃止のレールを敷いてはなりません。並行在来線を残すべきです。市長のお考えを伺います。会計年度任用職員についてです。市役所などで働く非正規公務員の会計年度任用職員がスタートして3年が経過した昨年度末、大量の雇い止めが懸念されていました。1年ごとの更新を経て、3年で原則として公募することから新たに選考しなければならないことについて日本共産党は問題だと主張してまいりました。その際、原則公募ではなく、本人の継続就労の意思を確認した上で、勤務成績その他の能力の実証によって任用をするべきだと主張してまいりました。物の本によると、人事評価で判断することや、その他の能力の実証では免許や資格を有することによって公務遂行の能力を有すると認めるに足る客観的事実があると認めることができるとされています。公募の取扱いがどうなったのか、本市のお考えを伺います。日本共産党は、そもそも専門性の高い職種については、非正規ではなく正規化していくことが原則という立場です。しかし、現在働いている会計年度任用職員については安定して働いてもらうことが必要です。専門性の高い職種について会計年度任用職員とすることへの本市のお考えを伺います。パートナーシップ制度についてです。パートナーシップ制度は、同性カップルが宣誓書を自治体に提出すると受領証等が交付され、自治体から同性カップルとして認められるというものです。この制度を既に導入している自治体では、公営住宅への入居、緊急時の病院での面会や病状説明を受けることなど、男女のパートナーなら当然可能な制度が利用できるようになっています。パートナーシップ制度は、道内でも今年4月までに札幌市、函館市、帯広市、北見市、岩見沢市、苫小牧市、江別市、北斗市で始まり、さらに導入に向けた準備をしている自治体があるとしています。本市でも来年1月を目標に進められようとしています。しっかりと1月に実施していただきたいと思います。現在の進捗状況をお示しください。また、導入後、本市として取り組もうとする事業があればお答えください。以前、制度導入に向けた課題として、制度導入済みの自治体における対象者の範囲の違いなども挙げられていました。導入に向け、対象者の範囲についてどのように考えていますか。北海道小樽余市風力発電所環境影響評価準備書に対する小樽市意見についてです。日本共産党は、今回の小樽市意見として、「現状において、市民の総意として本事業計画を是認することはできない」との明確な意見表明を評価します。このたび計画中止が発表されましたが、このまま計画が進んでいた場合、今後の北海道の手続の予定についてお知らせください。日本共産党は、風力発電そのものを否定するわけではありません。再生可能エネルギーであっても自然破壊を行う乱開発や住民の理解が得られない場合には明確に反対します。このような大型太陽光発電(メガソーラー)や大型風力発電の施設を建設するための乱開発が本市のみならず問題となっています。環境保全地区と建設可能地区の明確なゾーニングを住民の参加と合意の下で自治体が行うことが求められます。市長のお考えを伺います。本市は、「ゼロカーボンシティ小樽市」を表明し、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指しています。このたび、小樽市と余市町の境界付近に計画されている洋上風力に反対を表明しましたが、風力発電は有力な再生可能エネルギーです。今後どのように再生可能エネルギーの導入を進めていくお考えなのか、お示しください。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、北海道新幹線新小樽駅周辺整備についてですが、まず、新たな核の形成などにつきましては、北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画では、中心市街地との共存・共栄を図るため、新駅周辺における大規模商業施設の立地は抑制することとしておりますが、公営住宅などの整備検討や民間機能の誘導などは計画に位置づけられております。したがって、新小樽(仮称)駅利用促進戦略などに記載した取組は、まちづくり計画に沿ったものであります。次に、道の駅につきましては、北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会で新駅の利用促進戦略を検討した際、新駅周辺の魅力づくりのアイデアの一つとして取り上げられましたが、市内で類似の機能が分散することに否定的な意見があったことを踏まえ、戦略への記載は見送ったものであります。次に、乗降客数につきましては、現状値の1,600人は、まちづくり計画において、国の旅客地域流動調査に基づき実際の人の動きを捉えた上で、将来人口、飛行機及び在来線からの転換、移動時間短縮による交流量の増、駐車場整備による札幌駅からの転換利用を考慮し推計したものであります。これに加え、協議会で議論した利用促進策により誘発される交流量を見込み2,500人としたものであります。次に、現状値の確実化につきましては、先ほど申し上げました、駐車場整備による札幌駅からの転換利用などが実現し、まちづくり計画の1,600人を確実なものとすることであります。次に、停車本数の目標値につきましては、高い目標ではありますが、新小樽と条件が類似した新幹線駅を参考に目標値を設定したものであります。次に、新駅周辺の整備規模につきましては、本市における乗降客数の推計は、条件類似駅の利用実績に照らし、妥当なものだと認識をしており、これに応じた適切な規模で整備をしてまいりたいと考えております。次に、並行在来線長万部-小樽間バス転換についてですが、まず、自治体補塡につきましては、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議において、収支不足を踏まえた上でバス転換を決めたものであり、自治体として地域交通確保の責務を果たすためには、一定程度の補塡はやむを得ないものと考えております。次に、北海道の支援の在り方につきましては、協議会での今後の協議事項となりますが、私としましては、北海道には既存の補助制度以外の負担も含め、幅広く協議に応じていただきたいと考えております。次に、赤字が膨らんだ場合につきましては、そのような場合でも路線を維持できるような自治体負担の在り方を今後協議してまいりたいと考えております。なお、仮に、将来利用者が極端に減少し、路線バスが適さなくなった場合は、適切な代替交通手段の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、鉄道の本数を基本とすることにつきましては、これをバスダイヤ検討における基本的な考えとし、課題であるドライバー不足への対応も含め、今後の協議に臨みたいと考えております。次に、並行在来線を残すべきとのことにつきましては、後志ブロック会議において、沿線自治体の将来負担や、国の支援の可能性など様々な観点で検討した上で、廃線やむなしとの判断をしたものであり、その考えに変わりはありません。次に、会計年度任用職員についてですが、まず、会計年度任用職員の公募の取扱いにつきましては、令和4年度で3年目となった会計年度任用職員については、特例として、公募によらず5年度の再度の任用を行ったものであります。また、6年度以降の任用に向けては、3年目以降の会計年度任用職員の全てを公募対象とするのではなく、人事評価の結果、勤務成績が良好と認められる職員は、十分な能力実証が得られたものとして公募によらず再度の任用を可能とするよう取扱いを見直すことで、職員組合と協議を行っているところであります。次に、専門性の高い職種に会計年度任用職員を採用することにつきましては、専門職に限らず職員の採用は正規採用が基本であると考えますが、資格や専門的知見が必要な職で、正規職員1人分の業務量に至らない場合などにおいては、会計年度任用職員を採用しているものであります。次に、パートナーシップ制度についてですが、まず、現在の進捗状況につきましては、来年1月の導入へ向け制度導入済みの自治体の制度について調査を行い、7月に予定している庁内会議に諮る制度素案の策定作業を進めているところであります。また、制度導入後に取り組む事業につきましては、リーフレットを作成し、主に制度内容の周知を行うほか、LGBT等についての正しい情報の発信と、さらなる理解促進に努めてまいりたいと考えております。次に、制度の対象者の範囲につきましては、他市で交付された証明を引き続き本市において御利用いただくための自治体間連携に向け、制度導入済みの自治体と対象者の範囲を合致させる方向で検討中であります。次に、(仮称)北海道小樽余市風力発電所環境影響評価準備書に対する小樽市の意見についてですが、まず、計画が進んでいた場合の今後の北海道の手続につきましては、北海道環境影響評価審議会の意見のほか、小樽市と余市町の意見や、北海道主催の公聴会の意見などを参考として、北海道知事の意見を8月中旬までに経済産業大臣へ提出することになっていたものであります。次に、環境保全地区などのゾーニングにつきましては、再生可能エネルギーの導入には地域住民の理解が不可欠であると考えております。また、エリア分けにより規制する地域を設けることは、導入できる可能性のある地域を設けることにもなりますので、自然景観や眺望景観を重要な観光資源としている本市においては、エリア分けのメリットやデメリットを慎重に見極めていかなければならないと考えております。次に、再生可能エネルギーの導入につきましては、「ゼロカーボンシティ小樽市」を表明し、2050年脱炭素を目指す本市においては、再生可能エネルギーの導入を推進する立場であることは申し上げるまでもありません。一方で、導入に当たっては、将来を見据えながら地域住民や利害関係者との調整のほか、生活環境及び自然環境の保全との調和を図ることが欠かせないことから、引き続き、個別の事業ごとにケース・バイ・ケースで判断をしてまいりたいと考えております。