小樽市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月11日
市長の行政運営について
2017年9月11日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「市長の行政運営について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 面野大輔
民進党を代表して質問します。一つ目は市長の行政運営について伺います。初めに地域公共交通について質問です。市長はこれまで、議会、経済界、そして今回は中央バスと、市長の権限が及ばない組織と信頼関係を築けていません。ここまで来ると、市長が原因だという認識を新たにしています。また、自身の権限が及ぶ職員に対しても信頼関係が築けていないのではないかとも思います。だからこそ、これだけ降格願いや早期退職者が出てくるのでしょう。原因の一つは市長の言語能力の低さです。相手の意見や質問の意図を酌みとるができていない。その上で、誤解をされやすい発言をする。そして思いつきで発言するからなのか、市長の過去の発言と矛盾します。過去の記者会見における錯誤もその一端でしょう。これでは、議論にも交渉にもなりませんし、信頼もされません。さらに自身の非を認めない態度は相手の不信感を増幅させます。二つ目の原因は、市長の公平性に欠ける政治姿勢です。議会や経済界の主張に対しては聞く耳を持たない態度で臨む一方で、後援会関係者には非常識な配慮をする。議会の声を無視して、参与の任用問題、後援会関係者への名誉毀損訴訟への対応、高島漁港区の問題など、さまざまな問題を起こしてきました。市長からはこれらの指摘への反証として、説得力のある答弁を期待して本題に入ります。まずは中央バスとの信頼関係の話です。我々は市長の、言った言わないでもめることは、これまで何度も経験しています。中央バスは言葉を言ったか言わないかを聞いているのではないのです。少し角度を変えますが、中央バスが主張するような、赤字覚悟の事業を無条件で云々と中央バスに受け取られても仕方ないというような発言をしたという認識は市長にありますか。政治家は言葉が全てです。安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言して話題となりました。また、当時の防衛大臣も失言によって辞職に追い込まれました。心中では真意ではないという思いはあるかもしれません。しかし有権者にどのように受け取られるかが政治家の評価の全てです。そして、東京都議会議員選挙で大敗し、安倍首相はある意味責任をとりました。(発言する者あり)そこで、今回の問題に対して、中央バスが赤字覚悟の事業を無条件で云々と受け取ったということは、私は市長の責任と考えます。市長の真意とは違うのかもしれませんが、中央バスが市長の発言によって不信感があるという事実に対しては、政治家として責任は感じていますか。次に、ふれあいパスに関して、今回、市長は事業者負担を解消するために補正予算案を出しました。一方、平成 27 年第4回定例会では、限られた財源の中、ふれあいパスを継続するためには制度の見直しが必要だということで、利用制限の方針を打ち出しました。しかし、見直しに当たっては、このたびの案に限らず、利用目的なども調査した上で再度さまざまな角度から検討を行い制度設計することが必要であるとの判断に至りましたことから、平成 28 年度は現行制度のままとし、引き続き検討すると市長は答弁しています。制度は見直さず、今定例会での補正予算案の提出となりましたが、この2年弱、議会で発言したような利用目的などの調査をしましたか。したのであれば、どのような調査をしたか具体的に示してください。また、今後も制度を継続していくためには、市が将来にわたって負担できる目途として、事業費をおおむね1億 5,000 万円で推移するよう制度設計することが必要であると判断したとも答弁しています。それから利用者負担への見解につきましては、ふれあいパスという事業は利用者が全額負担するところを支援するという助成制度であり、限りある財源の中、本市が制度を継続していくために、利用者に対し応分の受益負担をお願いせざるを得ないものと考えておりますとも答弁しています。既に当初予算で1億 6,000 万円を計上している以上、今回、中央バスが事業者負担できないという話があったなら、利用者に負担してもらわなければ、平成 27 年第4回定例会の市長発言と矛盾します。平成 27 年第4回定例会での、おおむね1億 5,000 万円で推移するよう制度設計することが必要という市長の発言は、撤回するということでよろしいですか。撤回しないというのであれば、制度を継続していけるかはわからないが、今年度は緊急避難的に市の負担をふやしたということでよろしいですか。次に、このタイミングで事業者と合意するということは、4月から今までについては合意や協定が交わされていなかったということでよろしいですか。今までふれあいパス関連の支出はしていましたか。していたとしたら、何を根拠に公金を支出していたのでしょうか。2年で財政が好転したのでしょうか。ふれあいパスの制度の何が変わったのでしょうか。ふれあいパスの補正予算については市民生活を考える上では必要かもしれません。しかし、今回の補正予算は市長自身の発言と完全に矛盾していて、市長は自分の発言に対して全く責任を果たしていません。しかも2年間何をしていたのでしょうか。このような態度だからこそ、議会や中央バスを初め、多くの機関に信頼されないわけです。次に、高島漁港について質問します。議会との信頼関係を大きく損なっている問題の一つである高島漁港区の話です。民進党はこの問題、特に分区条例に関しては条例違反だと一貫して主張してきました。まず、この問題は市長の認識の甘さが背景にあると思います。市長はさきの定例会で、民進党中村誠吾議員の再質問に対して、後援会は政治家や候補者に対しまちに貢献してくれるだろうという純粋な思いで参画していると思っているし、政治献金もしてくれる。利害を求めて参画していることを指摘することが不思議だという答弁をしました。これは市長として余りにも世間知らずで無知なことを端的に示している答弁だと思います。そして残念ながら無知の知すらない。さらに、純粋な市長に対する批判は許さないという態度も感じ取れます。世の中には、国や地方自治体に利害を求めて参画している人が現実にいると思いますが、市長は利害を求めて小樽市の市政に参画している人はいないという認識ですか。自治体の仕事は巨額の予算が動きます。これ自体が利害の固まりです。この予算をどういうふうに市民に納得できるように配分、説得するかが市長の大きな仕事です。もちろん市民全員が納得できる予算というのはあり得ません。それでも調整や説明を放棄したら市長の仕事として成り立ちません。私は市長が政治家としてこのような認識だからこそ今回の問題は起きたのではないかと考えると同時に、根が深い問題なのではないかと考えます。次に、法令解釈の問題です。市長は民進党中村誠吾議員の質問に対して、法令・条例に基づき適切と繰り返し答弁しています。適切という言葉が4回出てきました。コンプライアンス委員会の結論が出た今、改めて御自身の答弁を振り返って、恥ずかしいという感情はありませんか。そして本年第2回定例会の質疑で、市長が法令・条例に基づき適切と主張する文脈の中で、顧問弁護士等に確認しながら物事を進めさせていただいているところでございますという答弁をしています。いつ、誰に、分区条例にかかわる許可の適切さを確認したのかお示しください。本年第2回定例会では、コンプライアンス委員会が不適切、条例違反の結論を出す可能性を指摘され、そうなった場合どうしますかと質問がありました。市長は、仮定の話には答えられないと答弁しました。このような対応で市長の責任を果たせるのでしょうか。今回の条例違反という結論は想定できなかったとは言わせません。許可をした当初から、民進党に限らず議会全体で問題点を指摘していました。にもかかわらず準備していないというのは、市長として必要な仕事をしていないということです。そこで確認しますが、今回のコンプライアンス委員会の報告を受けるまでに、条例違反の結論を想定し、準備を何かしましたか。お答えください。次に、職員倫理条例第 17 条第2項には、「市長等は、通報対象事実があると認める報告を受けたときは、速やかに是正措置、再発防止策等(以下「是正措置等」という。)を講ずるとともに、必要があるときは、関係者の処分を行うものとする」とあります。「ものとする」とありますが、これは基本的に義務規定です。つまり是正措置をしないことに合理的な理由がなければ、是正措置をしなければならないのです。許可が条例違反とされている以上、是正措置というのは許可の取り消しということでよろしいですか。そして、この是正措置は速やかにしなければなりません。これは可能な限り早くという意味です。準備をきちんとしていれば、少なくとも今定例会前に是正措置はとられていたのではないでしょうか。そして、この「速やかに」という言葉は今回の問題では具体的な意味を持ちます。なぜなら是正措置として許可の取り消しをするということは、事業者に損害を与えるからです。そして取り消しのタイミングが遅くなればなるほど、損害が膨らむのが当然だからです。つまり、市が結論を出すのがおくれればおくれるほど、本市にも大きな損害を与える可能性があるのです。市長は許可の取り消しがおくれればおくれるほど損害が膨らむ可能性があるという認識はありますか。今回の定例会では市長の問題点がさらに表面化してきたことは否めません。思いつきと独善的な仕事をしているから過去の答弁と矛盾するし、法令に違反するような行政運営となってしまいます。もう市長就任から2年以上です。勉強不足といういいわけは許されませんし、少なくとも議会の指摘に真摯に向き合っていればこのような事態にはなっていないと考えます。市長は、今までのような仕事をしていても自分は再選できるという自信がそうさせているのでしょうか。私には不思議でなりません。もし、そうなのであれば、余りにも議会や市民をばかにしていませんか。そして小樽市と小樽市民が非常に不幸な状態に置かれているということを指摘させていただきます。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
面野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、私の行政運営について御質問がありました。初めに、地域公共交通についてですが、まず、私の発言に関する認識につきましては、2回目の会談における私が申し上げた趣旨は、協議会の設置の目的が単に赤字補塡のためではなく、人口減少の中、利用者増を図るため利用者等のニーズに対応することが重要であること、市内のバス路線については黒字と赤字の路線がある中で、国等の支援を活用しながら中央バスが中心となって担っていただきたいということであり、発言をしたものであります。次に、政治家としての責任につきましては、1月 19 日の会談の際に私が申し上げたことについて、真意が伝わらず認識の違いが生じていることは大変残念に思っているところであります。今後の本市のまちづくりを考える上で、公共交通は大変重要なものであることから、本市と交通事業者は、行政と民間企業という立場は違いますが、それぞれの役割や責務において共通認識を持って連携し、持続可能な公共交通の確保をしていくことが市長として責任の一端であると考えております。次に、ふれあいパスについてですが、まず、ふれあいパスの利用目的などの調査の実施時期と内容につきましては、昨年 11 月に、満 70 歳以上の市民を対象としたふれあいパス事業利用実態調査と、満 70歳未満の市民を対象としたふれあいパス制度に関する意向調査を、それぞれ 2,000 人に対し実施をいたしました。これらの調査の質問項目は、居住地、パス利用の効果、今後の制度のあり方などを、さらに実態調査では、ふれあいパスを利用して外出する目的、頻度、交通手段などとなっております。次に、ふれあいパス事業に係る事業費につきましては、これまで1億 5,000 万円をめどとしていた事業費については、このたびバス事業者からの強い申し入れがあり負担割合が変更されたため、状況が変わり、それに対応するための予算措置をするものであります。しかし、市の負担を軽減し、継続可能な制度にするためには、時間をかけて慎重に検討する必要がありますので、それまでの間、負担割合については、今回提案している市の負担 100 円という内容のまま続けざるを得ないものと考えております。次に、ふれあいパス事業の協定と事業費の支出及びその根拠につきましては、負担割合についてバス事業者と協議が調わず、例年、年度当初に締結する協定書は現時点で締結されておりません。しかし、バス事業者とは協定の内容については継続して協議することとし、負担割合については事業開始の4月から前年同様でスタートすることについて口頭で合意をしており、それに基づき請求が来ていることから、支払いを行っているところであります。支出の根拠については、小樽市事務専決規程の専決の特例の条項中、「疑義のあるもの又は将来紛議若しくは論争のおそれのあるもの」については、「市長又は専決者の上司が決裁する」の規定により、副市長の決裁を受け支出命令を行い、小樽市会計管理者事務専決規程の専決の特例の条項中「重要又は異例と認めるものは、会計管理者の決裁を受けなければならない」の規定により、会計管理者の決裁を受けた上で支出を行っております。次に、高島漁港についてですが、まず利害を求めて市政に参加している人についての認識につきましては、さまざまな立場や考えのもとで市政に参画しているとは思いますが、それぞれこのまちをよくしていこうという思いから参画していただいているものと考えております。次に、コンプライアンス委員会の結論が出た今、これまでの答弁を振り返って、につきましては、高島地区における観光船事業にかかわる許認可については、法令・条例に照らし適切に行政手続を行ったものと認識しておりましたが、今回、コンプライアンス委員会からの通報対象事実があるとの御指摘がありましたので、私たちの認識は間違っていたということですので、重く受けとめております。次に、いつ、誰に、分区条例にかかわる許可の適切さを確認したのかにつきましては、第2回定例会における質疑の内容としては、経済常任委員会において議員からの御指摘により、係船許可について、本市条例に基づく港湾施設使用許可が適切であったか顧問弁護士に確認するよう求められていたため、その点について確認しておりますので、答弁させていただいたものであります。今回御質問の分区条例については、第2回定例会時点において顧問弁護士に確認はしておりません。次に、コンプライアンス委員会の報告を受けるまでに条例違反の結論を想定し何か準備したのかにつきましては、高島地区での観光船事業にかかわる許可については、法令・条例に照らし、これまで適正な行政手続を進めてきたものと認識しておりましたので、コンプライアンス委員会の調査結果が条例違反であると想定した準備は特に行っておりません。次に、是正措置として許可の取り消しを行うかどうかにつきましては、市としてはこれまで適正な行政手続を進めてきたものと考えておりますが、今回のコンプライアンス委員会からの御指摘を真摯に受けとめ、具体的にはお示しできませんが、現在、顧問弁護士に相談しながら検討しているところであり、適切な是正措置と再発防止策を講じてまいります。次に、市長は許可の取り消しがおくれればおくれるほど損害が膨らむ可能性があるという認識があるのかにつきましては、是正措置については速やかに是正措置を講じなければならないものと認識しておりますが、法律上どのような措置が適切なのかについて、顧問弁護士とも相談の上、慎重に検討しているところであります。