小樽市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
市長の市政運営について
2020年9月8日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「市長の市政運営について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 面野大輔
質問に入る前に、今般、世界的に感染が広がる新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方へ追悼の意を表するとともに、罹患され、現在も闘病中の方々へお見舞いを申し上げ、早期回復を願うところです。また、医療の最前線において感染の危険と隣り合わせの中、尽力されている医療従事者の皆様に敬意を表するところです。この世界から新型コロナウイルス感染症の脅威が一日も早く終息することを願います。そして、昨日、台風 10 号の被災により1名の方が亡くなり、安否不明者も4名確認されたと報道がありました。亡くなられた方へ御冥福をお祈りするとともに、安否不明の4名の方が速やかに元気な姿で発見されることを願います。台風の直撃を受けた地域では、負傷者も数多く確認され、停電や建物の損壊など大きな被害を受けていると聞きます。重ねて一日も早い回復と復興を願い、質問に入ります。初めに、市長の市政運営について伺います。迫市長が就任されてちょうど2年が経過いたしました。就任直後には、北海道胆振東部地震の影響により、市内をはじめ、北海道全域がブラックアウトに見舞われました。被災直後から、市長は職員の皆さんと力を合わせ、情報収集や災害復旧においてリーダーとしての手腕を発揮されていたことは記憶に新しいところです。また、市内の各団体や民間企業から、食料品や生活必需品など、物資の寄贈やボランティア活動を通して小樽市への支えがあったことは、今後の市政運営に対しても大きな力になることと思います。そして、今年のはじめから流行が広がり、世界を脅かす新型コロナウイルス感染症への対策として、感染拡大防止策、医療体制の整備、雇用の維持と事業の継続、そして、生活支援を主軸として、これまで多くの市独自施策を講じ、今定例会においても補正予算が上程されてきたところと認識しています。しかし、これまで市内において二つのクラスターが確認され、予断を許さない事態が続いていくのではないかという懸念は払拭されない状況ですし、今後どのような状況で収束とされるのか、私としては見当もつかない状況です。そのような2年間を通して、迫市長の任期が折り返しを迎えた現在、一般的な市政運営に関する人口減少、少子高齢化の解消や厳しい財政状況からの脱却などと、今後、中長期的に対策を講じる必要性が高いと思われる新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、任期前半の振り返りと今後の市政運営に関する思いをお聞かせください。次に、大変残念な事案が発表された件について伺います。2010 年、市民から市道として使われている私有地を市に寄附したいと申出があり、2011 年、市は当該道路の測量を業務委託したが、業務項目の一部が実施されず、成果品の提出もなされていない中、2012年2月に業務完了として委託料を支払い、その後、残りの業務も 10 年間行われず、不適切な事務処理を行っていたことが発覚しました。また、本案件はこの間、庁内、部内で情報共有がされておらず、これ-45-まで実態が発覚しなかったという点が問題だと考えます。一つ目の質問ですが、なぜ 10 年近くも問題が表面化することなく、今回発覚したのか、要因についてお示しください。次に、本件における今後の措置として、以前委託した請負者への対応、地権者と寄附についてどのような協議が行われているのか、新たな業務委託の発注をどのように考えているのか、それぞれお示しください。今後、このような案件が再発することは許されません。再発防止に向けた取組について御説明ください。10 年近くも問題が表面化してこなかったことに鑑みると、当時の管理職で退職されている方も少なからずいらっしゃると考えます。そうなると、正確な調査や処分も困難な状況が予想されます。公費を充てた事業の瑕疵を隠蔽していたという行政の体質として非難される声も伺います。市民の皆様の疑義を晴らせるよう、今後、誠意ある対応を求めるものです。次の質問に移ります。小樽看護専門学校への財政支援について、先日、これまでの経過に関する報告を伺いました。本件の課題解決には、本市が抱える若い世代の人口減少のほか、地域の医療現場における看護師確保や独り親家庭の資格取得場所の減少、小樽市医師会看護高等専修学校への進学希望者の減少など、様々な観点から小樽市へのプラスになることと考えます。現在協議中で確定していない点もあることかと思いますが、関係する学生や市民の皆様、インターネットを通じて2万筆を超える署名が集められ、非常に高い関心があることから、何点か質問させていただきます。前回の定例会でも取り上げさせていただきましたが、6月以降の経過について御説明をお願いいたします。次に、入学願書受付期間や入学試験の実施時期について、前回の定例会で伺いましたが、従来の入学募集の告知を含めて一連の流れが遅滞なく進められるのか、現在想定されている予定をお示しください。次に、組織改革について伺います。本年3月にスケジュールの変更が示されました。変更の理由として、「組織改革案の決定を令和2年度での新体制でも検証するなど、時間をかけて議論することとしたため」と示されております。こちらの理由を基に、どのような議論がありましたか。また、それらの議論によって変更された点について御説明ください。次に、変更後のスケジュールどおりに進められていると、現在は「職員組合へ組織改革案を提示、交渉」を済まされていることと思いますが、現在の状況について御説明ください。次に、「具体的な取組方向」の中で、子育て支援強化と示されています。このたびの組織改革の中で、子育てに関する人員の配置数の増減を現在の人員と比較してお示しください。子育て支援に関する課題は複合的に解消しなければならない点が多く、組織改革と同時に新たな事業実施を視野に入れ、予算の拡充を含めて組織の在り方を検討しなければ子育て支援強化が図られないと考えます。その点も含めて今後の取組を進めていただけるようお願いいたします。次に、新設される(仮称)こども未来部の業務について伺います。今回の組織改革の中で大きな変更が見受けられますが、放課後児童クラブ業務は現在3部で行っている業務を(仮称)こども未来部へ一括移管することと示されています。現在、3部で業務を行っている理由と運営の違いについてお示しください。-46-また、(仮称)こども未来部へ一括移管された際にどのような効果が見込まれるのか、御説明ください。次に、(仮称)こども未来部が運営する子育て世代包括支援センターについて伺います。当該センターを運営する新たな組織体制について御説明ください。次に、(仮称)こども未来部の執務室は本庁別館に置かれ、子育て世代包括支援センターは保健所へ設置されると伺いました。市民の利便性から考えると、並列して配置する方が利用者は使い勝手がよいと考えられますが、保健所へ設置した理由について御説明ください。次に、(仮称)福祉総合相談室について伺います。執務室移転案では、本館の1階、現在の介護保険課の執務室のある場所に設置することと示されています。名称から察すると、福祉全般に関する相談窓口であると考えられますが、具体的にはどの部署の職員が配置され、どのような業務が行えるイメージと受け取ってよいのか御説明ください。次に、小樽市雪対策基本計画について質問いたします。小樽市ホームページでは、分科会、懇話会について、これまでの議事録や今後のスケジュールが示されています。本年 12 月末をめどに本計画が策定される予定となっていましたが、12 月となると既に降雪が始まり、早いシーズンでは積雪が確認されている時期です。本計画に盛り込まれる具体的な施策などについては、計画に沿った具体の取組や市民協働などの情報を周知の上、来年度以降から実施する予定でいたのか、見解を伺います。次に、コロナ禍の影響によって本計画を含む様々な会議が予定どおり開催できていない状況は私も承知しているところです。本計画の策定に当たり、コロナ禍の影響による遅延について、当初の予定とずれ込んでいる状況があれば、当初予定と今後の予定を織り交ぜてどのような状況なのか、説明をお願いいたします。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、私の市政運営について御質問がありました。初めに、任期の折り返しと今後の市政運営に関する思いにつきましては、この2年間を振り返り、私としては常に市民の皆さんの目線に立ち、改めることは改め、また解決すべきことは解決することに努めてきましたが、議員御指摘の人口減少、少子高齢化の解消や厳しい財政状況からの脱却といった本市の課題には、引き続き時間をかけながら取り組んでいかなければならないものと考えております。また、私の前半の任期のうち約4分の1の期間を新型コロナウイルス感染症に関する対応に当たってきましたが、しばらくの間は発症と鎮静化の繰り返しが続くことが予想されることから、医療、検査、救急体制の強化と、観光や雇用をはじめ、大きな影響を受けている市内経済活動の回復の両面を図っていくことが任期後半の課題であると考えております。さらに 2030 年に開業が予定されている新幹線を活用したまちづくりや小樽港第3号ふ頭を中心とした再開発、小樽駅前広場の再整備といった近未来を志向したプロジェクトにも道筋をつけてまいります。今後も市民の皆さんとの対話を大切にし、誰もが安全で安心な生活が続けられるようしっかりと備え、山積する課題の解決へ全力で取り組んでまいりたいと考えております。次に、測量業務の発注における不適切な事務処理が 10 年近くも表面化することがなかった理由につき-47-ましては、本件は、これまでの間、用地管理課内で対処しようとしており、用地管理課から上司への報告がなかったことに加え、人事異動に伴う引継ぎが当事者間のみで行われてきたことにより、部内での情報共有がなされていなかったことが原因と考えております。次に、請負者への対応につきましては、業務の請書の規定に基づき、本年8月 25 日に当該契約を解除し、今後、履行されていない業務項目に係る委託料の返還請求を行う予定であります。地権者との協議につきましては、これまでの経緯や、改めて寄附を受けたい旨の説明を行い、御理解をいただいているところであります。今後における業務委託の発注につきましては、履行されていない業務項目について、来年度改めて発注したいと考えております。次に、再発防止に向けた取組につきましては、野外における測量作業が冬期間にならないような工期を設定し、業務委託の発注時期を調整する事や、業務完了時の検定を複数の検定員で実施することといたしました。この件以外にも、全庁的に業務上のミスの発覚が相次いでおり、チェック体制の甘さや異動時の引継ぎが十分になされていないことがその主な原因として考えられますことから、異動時の引継ぎの際の上司の同席なども含め、改めて業務事故防止の指針に沿った事務処理の徹底を図ってまいりたいと考えております。次に、小樽看護専門学校に係る6月以降の経過につきましては、同校の設置者である学校法人共育の森学園と6月8日から同校の存続に向けた事務レベルでの協議をはじめ、7月1日には当該業務を担当する専任主幹を保健所に配置し、随時、協議を重ねてまいりました。8月 25 日の法人理事会において、令和3年度の学生を募集する方針の決定がされたことを受けて、市と法人の両者が連携し協力を行うこと、市が一定の財政支援を行うことなどを条件とする協定を8月 26日に提携したところであります。なお、この間、6月5日に小樽市医師会看護高等専修学校の学生から、同校存続の要望書とこの趣旨に賛同する署名 1,697 筆の提出を受け、さらに7月9日に追加の署名2万 2,259 筆を受けております。次に、入学募集の告知等一連の予定につきましては、8月末に小樽看護専門学校のホームページ上で令和3年度入学生の入試日程が掲載されたところであります。学校案内及び募集要項は9月1日から配布が始まったところであります。推薦入試は、出願期間が 11 月 16 日~12 月4日、試験日が 12 月 12 日。一般入試前期募集は、出願期間が 12 月 14 日~令和3年1月 15 日、試験日が1月 23 日の予定となっております。なお、これらの試験で定員に満たない場合は、一般入試後期募集として、出願期間が2月 15 日~3月5日、試験日が3月13 日となっております。ホームページ等による入試日程のお知らせが約2か月遅れたものの、募集要項の配布、出願期間及び試験の実施時期は例年どおりとなっております。次に、組織改革のスケジュール変更後の議論と変更点につきましては、今年度の新体制で組織改革案を検証する中で、主に新設する(仮称)こども未来部と(仮称)福祉保険部の業務内容について議論を行ったところであります。それらの議論を踏まえて、妊娠期から子育て期までの相談業務体制の拡充を図るため、子育て世代包括支援センターの所管を保健所から子育て支援の強化のため新設することとした(仮称)こども未来部とすることや、高齢者や生活困窮者のほか、障害者を含めた包括的な相談支援体制構築のため、(仮称)福祉総合相談室に障害福祉課の業務を組み入れることなどの見直しを行ったところであります。-48-次に、職員組合との交渉状況につきましては、7月 10 日に副市長から組織改革案の提示を行い、組織改革のスキームについては一定の理解を得ているところですが、現在、各部局ごとに順次、交渉を行い、業務量の増減や人員配置などについて協議を行っているところであります。次に、子育てに関する人員配置数の比較につきましては、現在の子育て支援室の職員数は、会計年度任用職員を除き、室長以下 96 名ですが、組織改革により新設する(仮称)こども未来部は、福祉部からこども発達支援センターを移管するほか、保健所や医療保険部、教育部からの業務移管に伴う人員も受け入れることから、その職員数は会計年度任用職員を除き、部長以下 124 名を予定しております。次に、放課後児童クラブ業務を3部で行っている理由につきましては、現状、放課後児童クラブ業務が行われている施設を管理している部署がその業務を実施しており、塩谷児童センターで行う塩谷小学校児童を対象とした放課後児童クラブは福祉部が、勤労女性センターで行う稲穂小学校児童を対象とした放課後児童クラブは生活環境部が、その他、小学校で行う放課後児童クラブは教育部が、それぞれ実施をしております。運営の違いにつきましては、福祉部は業務を委託しておりますが、教育部と生活環境部は直営で運営を行っております。また、(仮称)こども未来部への一括移管の効果につきましては、利用者にとっては、問合せや相談の窓口が一つとなり分かりやすくなること、緊急時においては、全ての放課後児童クラブにおいて、統一的な判断の下、迅速な対応が可能になること、3部で行っていたものを集約することによる業務の効率化などが挙げられます。次に、子育て世代包括支援センターを運営する新たな組織体制につきましては、(仮称)こども未来部の(仮称)こども家庭課において、子育て世代包括支援センターを運営いたします。(仮称)こども家庭課の体制は、保健所健康増進課から移管される健診・教室業務などを行う(仮称)母子保健係、保健総務課から移管される子供の予防接種業務や検診の受付業務などを行う(仮称)管理係、児童虐待対応や養育支援事業など、現在こども福祉課の相談支援係が行っている業務を引き継ぐ(仮称)家庭相談係の三つの係を配置いたします。子育て世代包括支援センターは、主に(仮称)母子保健係が担当し、妊娠期から子育て期までの様々な相談に対応できる体制といたします。次に、子育て世代包括支援センターを保健所に設置した理由につきましては、利便性から考えますと、(仮称)こども未来部が配置される本庁舎内に設置することが望ましいと考えますが、相談や各種教室の実施など、センターとしての機能を果たすための十分なスペースの確保ができない状況にあります。本庁舎とは離れることになりますが、乳幼児健診を同じ施設内で行えることや、(仮称)こども未来部こども家庭課の執務室を保健所施設内に置くことで相談機能が強化され、センターの機能を十分に果たすことができると判断いたしました。次に、(仮称)福祉総合相談室の体制などにつきましては、現在の生活サポートセンター、福祉部相談室、地域福祉課、障害福祉課及び介護保険課地域支援事業係の職員を配置する考えでおります。業務内容は、生活困窮や生活保護など、福祉全般に関する相談を受けて、世帯の抱える課題を把握し、庁内外の関係機関と連携をしながら必要な支援を行うことなどを考えております。次に、小樽市雪対策基本計画の取組を実施する予定につきましては、本計画にはこれまで既に取り組んでいる項目や新たに調査・研究後に取り組む項目などを位置づけておりますが、今年度から本計画の内容を広報おたるや市のホームページなどで周知するとともに、新たな取組についてもICTの導入に向けた調査・研究や除雪事業者の確保など、早期に着手が可能である取組について実施をしてまいります。-49-次に、小樽市雪対策基本計画策定のスケジュールにつきましては、当初は本年6月の策定を目指しておりましたが、懇話会、分科会での議論を十分に行うため、昨年末に策定時期を本年 12 月に変更しております。その後、コロナ禍の影響により、6月に開催を予定していた懇話会、分科会を書面会議に変更したことに伴い、策定スケジュールの見直しを行い、パブリックコメントの実施時期を2か月延期し、10 月に変更いたしましたが、本計画の策定時期は予定どおり 12 月を目指しております。