小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
市民生活について
2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「市民生活について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 高野さくら
日本共産党を代表して質問いたします。1項目め、市民生活についてお尋ねします。初めに、国民健康保険についてです。国民健康保険は、国民の命を守る社会保障制度です。保険料の支払能力があるのに払わない方に督促するのは当然ですが、払いたくても払えない加入者が必要な医療を受けられないのでは制度の趣旨に反します。資格証明書の発行世帯数は、2011 年度は 261 件、2014 年度は 168 件、2015 年度は 131 件と年々減ってきていますが、その理由をどのように捉えておりますか。また、資格証明書の発行は、悪質な場合に限るとしていますが、各世帯の状況をどのように把握していますか、お答えください。資格証明書では、病院にかかるときは窓口全額負担ですから、なかなか病院にかかれなくて、病状が悪化し、手遅れで死亡するという事例が後を絶ちません。全日本民主医療機関連合会が調査し、把握しているだけでも、2015 年の手遅れ死亡事例は全国で 63 事例、このときの受診時の保険は、無保険・国保資格証明書が 44 パーセント、国保と後期高齢者短期保険証が 12 パーセントで、お金の心配なく早くから病院にかかっていれば、命を救えた可能性が高いと考えられます。受診抑制につながる資格証明書の発行は、やめるべきではありませんか。2016 年度の国民健康保険料の料率が示され、医療分と後期高齢者支援金分を合わせて 16.8 パーセントと、昨年度より 0.9 ポイント上がります。40 歳以上は、介護納付金分もあるので、2016 年度の年間保険料は1人当たり9万 5,576 円と、昨年度より 3,295 円上がります。40 歳代夫婦で子供2人、自営業で所得 300 万円の世帯は、年間保険料は昨年度より3万 2,990 円上がり、71 万 4,360 円、所得の 23.8 パーセントもの保険料となります。また、賦課限度額も 81 万円に上がります。40 歳以上で4人世帯の所得 360 万円で賦課限度額に到達しますが、81 万円の大きな負担です。市長は、このように高い国保料が生活を圧迫していると考えませんか、市長の認識を伺います。政府は、昨年度に続き、今年度も低所得者対策として 1,700 億円の財政措置を行います。厚生労働省は、被保険者1人当たり約 5,000 円の財政改善効果があったとしていますが、小樽市では、そのような効果があるのでしょうか。市内の自営業をしている夫婦と子供1人の3人家族の方は、2014 年の所得は109 万 3,600 円で、昨年度の保険料は 21 万 6,330 円でしたが、2015 年の所得は 213 万 6,630 円で、2016年度の保険料の見込みは 50 万 7,520 円と約 2.4 倍に上がります。自営業で収入が一定しないことや、妻が病気がちで病院に通うことも多いので生活に余裕がなく、国保料の分割払にも頭を悩ませております。高い国保料の負担を軽減するために、他市では、一般会計からの繰入れを行っています。現在、2014年度の市町村の国保の決算状況が示されていますが、全道主要 10 市での1人当たりの一般会計からの法定外繰入れが多い順にお知らせください。小樽市でも一般会計から法定外の繰入れを多くして、国保料を引き下げるべきではありませんか。日本共産党は、2015 年の第1回臨時会、第2回定例会でも国に対して国庫支出金を 50 パーセントに戻すよう求めることを要望してきました。市長は、公費負担割合 50 パーセントの基本的な考え方は確保されていると考えていると答弁しました。しかし、2014 年度の実際の国庫支出金は 24.8 パーセントです。市長は、国が十分に財政措置を行っているとお考えですか、お答えください。次に、ふれあいパスについてお伺いします。ふれあいパスは、高齢者が積極的に社会に参加し、心身の健康の保持と生きがいの創出に資することを目的に、市内に居住する満 70 歳以上の方の申請者に対し、ふれあいバス乗車証又はふれあい乗車券のどちらかを選択してもらい交付している事業です。市民から「利用制限をされたら買物や病院に通えなくなる」など、利用制限撤回の署名と陳情が出され、今年度からの利用制限はなくなりました。また、5月に開かれた小樽市議会「市民と語る会」の中には、「110 円に下げないで 120 円のままでもいいから今後も利用制限はしないで行ってほしい」との声もありました。ふれあいパスを利用されている人の声では、「赤岩から中心部に出てくるのに2路線を使うので、15 冊では間に合わない」「病院に通えなくなる、利用制限は高齢者の人権問題になる」「水泳教室に通って健康を維持しているが、制限されたら教室をやめざるを得ない」など、切実な声があります。年間 15 冊までだと 150 回しか利用できず、バスの乗り継ぎをしなければいけないときは 37 往復分しか利用できません。今年7月にも、ふれあいパスについて市民 4,000 人にアンケートを実施する予定でしたが、慎重にしなければいけないので、今年度中には行いたいと聞いております。今年度予定しているアンケート調査の進捗状況はどうでしょうか。いつまでにアンケートの内容の結論を出すのでしょうか。また、利用制限しないでほしいとの市民の声が多ければ、利用制限をしない選択を入れるべきではないでしょうか。また、利用者の中には、「バスの中が混んでいると買いにくい」「回数券を買う場所を増やしてほしい」との声が上がり、高齢者が利用しにくい制度なのではないでしょうか。本来の目的に資するためにも、もっと利用しやすい制度にするべきではないでしょうか。お答えください。次に、新市営室内水泳プールについて伺います。駅前にあった市営室内水泳プールは 2007 年に壊されてしまい、その結果、道内の主な市には、学校とは別に市営プールがありますが、小樽市だけがなくなってしまいました。先月5月 12 日、小樽市室内水泳プールの存続を求める会 17 名の方が、市長に新市営室内水泳プールの早期建設を求めて要望しました。私も要望に同席させていただきましたが、「既にプールがなくなり 10 年になる。私たちもプールの建設を市に求めて 10 年になる。この数年間の中で、プールの建設を願いながら亡くなった方や、体の自由がきかず残念ながら来ることができなかった方の分までここに来ている」と切実に訴えておりました。また、懇談に参加した方の中には、「以前の市長もつくると言っていながら結局つくらなかったことがあるから、正直、プールをつくると言っても、具体的な案などが示されたりしなければ納得ができない」「各会派を回ったら、『議会では全会派一致されているから、あとは市長に言ってほしい』と言われ、やはり市長のやる気次第なのでは」など、話が飛び交いました。そこで、市長にお伺いしますが、市長は懇談の中で、プールの建設には思ったよりも時間がかかることだけれども、議会で全会派一致の採択で高いハードルが低くなり、提案が出されたら、すぐにでも実現ができると話しておりました。市長は、いつまでに市営室内水泳プールをつくりたいと思っていますか。市長の思いをお聞かせください。昨年の第2回定例会で、酒井隆裕議員が一般質問した際に、民間が所有する用地についても注視しながら検討を進めていきたいと答弁されていました。これまで2回、新・市民プール整備検討会議が開催されていると聞いておりますが、どのようなことが検討されたのでしょうか。また、民間が所有する用地も含めて、建設候補予定地は、新・市民プール整備検討会議で何か所挙がってきているのでしょうか。小樽市室内水泳プールの存続を求める会からは、市民ニーズに合うプールにならなければ困るので、ぜひ検討会議などでも市民を交えて会議を開いてほしいと要望がありました。本年の第1回定例会で日本共産党の、市民との話合い、協働も行ってほしいとの質問に対し、市長答弁では、協働についてどのような形がとれるのか、内部であわせて検討していけたらというふうに思っていると言っておりましたが、市民参加についての検討状況はどのようになっているのでしょうか。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
高野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、市民生活について御質問がありました。初めに、国民健康保険についてですが、まず、資格証明書の発行件数が年々減ってきている理由につきましては、国民健康保険の加入者数が年々減少していることや、粘り強い納付交渉と加入者の納付意識の向上により、保険料を全額滞納している方の数が減少しているためと認識しております。次に、各世帯の状況の把握につきましては、電話や訪問、不在の場合は連絡票を置くなどして滞納者との接触を図り、実態の把握に努めております。1年間、全額未納のため資格証明書を交付する対象となる世帯については、事前に予告文書を送付し、その上で来庁や電話による連絡があった場合は、保険料を納付することができない特別の事由の有無や最近の収入状況、生活状況などを確認しております。しかしながら、再三の催告においても連絡がない場合は、世帯の状況が把握できないため、資格証明書を発行しているものであります。次に、資格証明書の発行をやめるべきということにつきましては、資格証明書は、特別の事由がなく長期にわたり保険料の納付が全くない世帯を対象に発行しており、他の国民健康保険加入者との負担の公平性を保つためにも資格証明書の発行は必要であると考えております。次に、高い保険料が生活を圧迫しているのではないかということにつきましては、小樽市の1人当たりの国民健康保険料は、道内主要都市との比較では決して高いほうではありませんが、特に小樽市の国保加入者の多くを占める年金受給者など、所得の低い方々にとりましては、負担感は大きいものと認識をしております。次に、低所得者対策による小樽市への効果につきましては、昨年度は約1億 6,561 万円の拡充支援を受け、これにより1人当たり約 5,500 円の財政改善効果がありましたので、今年度におきましても同様の効果が生じるものと期待しております。次に、平成 26 年度の道内主要 10 市における一般会計からの1人当たりの法定外繰入額につきましては、金額が多い順に旭川市が1万 2,472 円、札幌市が1万 611 円、帯広市が 8,456 円、江別市が 7,165円、苫小牧市が 4,018 円、函館市が 1,634 円、北見市が 1,537 円、釧路市が 1,408 円、小樽市が 62 円、室蘭市はゼロ円となっております。また、一般会計からの法定外の繰入れを多くし、保険料を引き下げることにつきましては、国保会計は、基本的に国保加入者からの保険料と所定の公費で賄うものであり、法定外の繰入額を増やすことは、間接的に国保加入者以外の方にも負担を求めることになることから適当ではないと考えております。次に、国が十分に財政措置を行っているかということにつきましては、国保の財政負担において、保険者間の財政調整制度の創設や国の三位一体改革により都道府県との負担の見直しが行われ、国庫支出金として直接入ってくる分の割合は低くなってきておりますが、国庫負担も含めた公費負担割合 50 パーセントの基本的な考え方は確保されているものと考えております。しかしながら、国民健康保険財政は、医療費の増加等により恒常的に厳しい状況にあることから、国庫負担を拡充・強化し、国保財政基盤の安定を図ることを北海道市長会を通じてこれまでも要請してきているところであります。次に、ふれあいパスについてですが、まず、ふれあいパスのアンケート調査の進捗状況等につきましては、利用目的の把握及び継続可能な制度の構築を基本的な考え方として、現在、調査項目、調査期間及び結果の集約方法などを精査しているところであり、内容が固まり次第、できるだけ早い時期に実施できるよう努力しているところであります。また、アンケート実施により市民の皆様からさまざまな御意見、御要望をいただくことが想定されますが、これらについては、今後の制度設計のための参考とさせていただき、限られた財源の中、皆様が本当に必要としている制度を将来にわたり継続できるように取り組んでまいりたいと考えております。次に、回数券の購入などの利便性の向上につきましては、回数券の販売場所については、事業者である北海道中央バスの御協力の下、バス車内、ターミナル、各営業所で行われているため、北海道中央バスの御意見もお聞きしながら検討してまいります。また、過去には現金方式についての議論もありましたが、本事業は、利用者、事業者、市の三者それぞれが利用実績に基づき事業費を負担して実施しており、現金方式にしますと、利用実績の把握が困難となるため難しいものと考えております。次に、新市営室内水泳プールについてですが、まず、いつまでに市営室内水泳プールをつくりたいかにつきましては、私といたしましても一日も早く建設したいと思っております。しかしながら、現在、小樽公園を含め、幅広く建設場所の検討を行っていること、また、多額の建設費やランニングコストを要すると想定されることや、長期にわたって多くの市民の利用に供する施設となることから、建設形態や財源確保、経費節減など幅広い視点で慎重に検討する必要性があると考えているため、現時点では、具体的な時期をお示しするには至っていないものであります。(「あんたの思いを聞いてるんだよ」と呼ぶ者あり)次に、新・市民プール整備検討会議でどのようなことが検討され、建設候補予定地が何か所挙がってきたのかにつきましては、まず、検討内容としましては、建設候補地と考えられる場所について用途地域などの制度上の制約、建設地とした場合の代替施設の必要性などの課題整理のほか、他都市のプールの建設費とその財源、ランニングコストや建設形態などについての調査に基づいた検討を行っているところであります。なお、建設候補地となり得る場所としてピックアップしたのは、民有地も含めて 12 か所であります。次に、市民参加についての検討状況につきましては、現在、庁内においてさまざまな可能性を検討している段階であり、今後、基本的な方向性が決まったときには、市民ニーズに合ったよりよい施設となるよう、市民の皆様の御意見を伺う機会を設けたいと考えておりますが、具体的にどのような形をとるのかは、今後、協議していく予定であります。