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小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日

厚生について

2014年9月9日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「厚生について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
千葉美幸 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 千葉美幸

次に、厚生について、介護保険制度と地域包括ケアシステムについて伺います。内閣府が発表した平成25年度版高齢社会白書では、2012年の総人口に対する75歳以上の割合が11.9パーセントであるのに対して、団塊世代が全て75歳以上になる2025年には18パーセントになると予想されています。このような超高齢社会に対応するためには、高齢者が住みなれた地域で生活を継続できるようにするため、介護、医療、生活支援などのサービスを一体で受けられるよう、地域の実情や特性に合った地域包括ケアシステムを構築することが求められております。国では、第5期介護保険事業計画で開始した地域包括ケア実現のための方向性を承継しつつ、在宅医療・介護連携等の取組を本格化していくとされています。まず、本市が第5期介護保険事業計画で地域包括ケアシステム実現に向け取り組まれた事業等について、効果も含め説明願います。また、小樽市の第6期介護保険事業計画では、地域包括ケアシステム構築に向け、重点的に取り組む事項について説明願います。地域包括ケアシステムを構築するに当たり、本市の課題についてもお聞かせ願います。本年6月18日、地域包括ケアシステム構築への第一歩となる医療介護総合確保推進法が成立いたしました。医療介護総合確保推進法については、成立までの間、国民の負担増やサービス低下を懸念する報道もありました。しかし、介護サービスの利用者が増え、介護給付費が膨らみ続けると、その予算を確保するため、介護保険料や介護保険に投入する税金を補うための負担が増えていくのは明らかであり、低所得者の介護保険料の軽減措置を拡充する一方で、一定以上の収入のある利用者の自己負担の引上げや急増する高齢者に対応するには、施設中心のサービスでなく、在宅サービスに切り替えざるを得ないことも事実であります。限りある財源を有効活用し、自治体が住民のニーズに能動的に応えていく、地域による支え合いの仕組みづくりが重要であると考えます。そこで、何点か伺います。初めに、要支援1・2の軽度者の介護予防給付によるサービスであった訪問介護、通所介護が地域支援事業に移行されますが、本市のサービス利用者数と主なサービス内容について説明願います。また、今後の進め方についてもお聞かせください。今後、市町村に移行される訪問介護と通所介護ですが、要支援者の多様なニーズを把握し、地域の実情に応じた取組ができるとされ、地域支援事業の再編成により、効率的なサービスの充実が求められております。本市では、日常生活圏域ニーズ調査や高齢者一般調査なども行われたと認識しておりますが、調査結果も踏まえ、要支援者の多様なニーズにどのように取り組み、効果的な介護予防・生活支援サービス事業を提供していくとお考えですか、伺います。次に、総合事業を構成する介護予防・生活支援サービス事業と一般介護予防事業です。栄養改善を目的とした配食や見守り、住民生活の住民主体の介護予防活動、外出支援などの事業は、今後、利用者が増加すると考えられ、それを担う人材の確保が必要です。今までの議論経過から、本市ではボランティアやNPOなどの人材が不足していると考えられ、人材確保に向け、提案をさせていただいている認知症サポーターの活用や高齢者のボランティアポイント制度など、新たな取組を進めていただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。この項の最後に、介護卒業の取組についてです。埼玉県和光市では、市内全ての地域包括支援センターのスタッフ、看護師、理学療法士、ヘルパーが要支援者一人一人の介護サービス内容を徹底議論し、支援計画をつくっています。毎年およそ4割の方が要支援から卒業し、自立した生活へ復帰し、市内の介護認定率は2012年9.6パーセントで、全国平均約17パーセントを大きく下回る効果を上げています。本市でも、要介護状態になった場合も地域で自立した生活が継続できるような支援だけでなく、要支援から自立へ介護卒業の考え方を取組に反映してはいかがでしょうか、市長の見解をお聞かせ願います。次に、消費者問題について伺います。先月、警視庁から振り込め詐欺被害の発表があり、本年6月までの半年間で268億円、この驚くべき数字は1日に換算すると1億4,000万円以上の被害が出ていることになります。特に被害が増えているのは、身に覚えのない有料サイトを利用した料金の支払を求められる架空請求が68億円で、昨年の3倍近く増加、オレオレ詐欺は80億円で、昨年より7億円増加、金融商品などの取引を名目とした詐欺事件も後を絶ちません。初めに、本市の振り込め詐欺の被害状況についてです。オレオレ詐欺や架空請求詐欺は、高齢者だけでなく若い世代にまで被害が広がっているといいます。本市で把握している平成24年、25年の被害件数、被害額、被害者の年代についてはいかがでしょうか、状況についてお聞かせ願います。また、被害について主な内容をお示し願います。次に、振り込め詐欺に対する注意喚起等、本市が行ってきた対策についても説明願います。特に、高齢化が進む本市は、高齢者を狙って詐欺や悪質商法などによる消費者トラブルが多くなっているのではないでしょうか。先月受けた相談ですが、ひとり暮らしの高齢者の方が引っ越しのため、見積りを依頼し、契約をしました。契約金額は10万円、荷物の量や引っ越し先までの距離から、金額について納得がいかないとお嫁さんから連絡がありました。お話をお聞きしますと、初めは15万円と提示をしてきたそうで、用意できない金額だということを話すと、10万円に安くしてくれたと親御さんは言っていたそうです。お嫁さんが他社に見積依頼をしたところ、4万5,000円でした。もちろんそちらに依頼し、無事に引っ越しを済ませましたが、最初の契約業者に断りの電話を入れた際の対応などからも、高齢者を狙った悪質とも言える営業だと感じました。また、高齢者から、しつこい電話セールスにより電話に出るのが怖くなったという声をよく聞きます。このように密室で起こる被害は、消費者トラブルとして表に出ないケースが多いのではないでしょうか。そこで、本市の消費者トラブルを防止する観点で以下伺います。初めに、身近な消費生活相談窓口として、市役所内に小樽・北しりべし消費者センターがございます。消費者庁が発足し5年となり、消費者センターの認知度が高まって、相談内容の多様化や相談件数が増加傾向にあると聞きます。また、近年、高度情報化、グローバル化が急速に進み、消費者生活環境が多様化、複雑化している中で、子供から高齢者まで、消費者トラブルが全国的に多くなっております。本市における状況はどうでしょうか。相談件数の推移について、平成21年度からお示し願います。また、年代別の相談状況についてはいかがですか。平成25年度の相談件数でお示しいただき、説明願います。近年の相談内容、今後の取組と課題について伺います。小樽市ではどのような相談内容が多くなってきているのか、状況についてお聞かせ願います。また、相談の解決に向けて、消費者センターでは他関係機関とどのように連携を図っているのかについて伺います。小樽市役所内の小樽・北しりべし消費者センターは、平成23年度から定住自立圏内の町村の相談の場として広域化し、3年がたとうとしております。圏域が広くなったことで、内容もより多様化し、相談員には専門性や他関係機関との連携、相談者の対応には時間を要するケースもあり、能力や労力が求められる時代となりました。消費者庁では、地方消費者行政強化作戦として、相談体制の質の向上が政策目標として掲げられ、消費生活相談員の資格保有率を75パーセント以上に引き上げることや、相談員の研修参加率を各年度100パーセントに引き上げる目標も掲げられております。小樽・北しりべし消費者センター相談員の人数について課題はないのか伺います。また、相談員のスキルアップはどのように図られてきたのか、今後の取組もあわせてお聞かせ願います。消費者トラブルといっても、さきにお話しした詐欺や悪質な営業に、食の安全から製品等の苦情に至るまで問題は幅広く、高齢者だけでなく、若年層や子供が将来消費者トラブルに巻き込まれないためにも、取組が必要と考えます。仙台市では、リーフレットだけでなく、遊びながら地域の歴史も学べる消費者教育教材を作成し、取組を進めています。本市の若年層や子供たちに対する消費者問題に対する啓発はどのように行われているのか、この項の最後に伺います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、厚生について御質問がありました。初めに、介護保険制度と地域包括ケアシステムについてですが、まず第5期介護保険事業計画で地域包括ケアシステムの実現に向けて取り組んだ事業とその効果につきましては、新たなサービスとして定期巡回・随時対応型訪問介護看護や複合型サービスを平成24年度に創設し、高齢者が住みなれた地域で生活を継続できるよう、介護、医療、生活支援などのサービスを一体的に受けられる体制を整え、一定のサービス利用が図られております。また、各地域包括支援センターでは地域ケア会議を随時開催し、ケアマネジャーや市職員、介護事業者など、多職種による個別事例の検討を行い、問題解決に結びつけるなど、一定の成果を上げております。次に、第6期計画で地域包括ケアシステム構築に向け、重点的に取り組む事項につきましては、国のガイドラインにおいて在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推進などの4項目が示されており、本市といたしましても、これらについて取り組む必要があるものと考えております。次に、地域包括ケアシステム構築のための課題につきましては、医療と介護の連携や、今後、増加が見込まれる認知症高齢者への対応、多様な生活支援サービスの提供とその実施主体となるNPOやボランティアなどを含めた受皿の確保など、多くの課題があると認識しております。次に、要支援1・2の訪問介護及び通所介護サービス利用者数と主なサービス内容についてですが、本年4月の利用実績で申し上げますと、訪問介護が845人、通所介護が856人となっております。また、訪問介護の主なサービス内容は、食事や入浴などの身体介護、調理や掃除などの生活援助であり、通所介護では食事や入浴の提供、日常動作訓練などがあります。次に、今後の進め方についてですが、国は、平成29年4月からの地域支援事業への移管を全市町村に義務づけていることから、それまでの期間は現行の予防給付を続けていきたいと考えております。今後、課題を整理し、他市の状況なども参考にしながら、地域支援事業への移管を進めてまいりたいと考えております。次に、介護予防・生活支援サービス事業の提供の考え方についてですが、日常生活圏域ニーズ調査では、前回の平成23年度の調査に比べ、65歳以上の方々の運動や身体の状況が向上している結果が得られ、高齢者一般調査では、要介護認定を受けていない方でも認知症予防や介護予防に高い関心があり、また安否確認や配食、家事援助などのサービスを希望する方が多いという結果が得られました。こうした結果を考慮しながら、国の示したガイドラインに沿って必要な事業を提供していきたいと考えております。次に、人材確保に向けた新たな取組についてですが、本市の現状としましては、総合事業を担うNPOやボランティアといった受皿がそもそもないことから、今後、御提案のありました取組も含め、検討してまいりたいと考えております。次に、要支援から自立に向けた介護卒業に対する見解についてですが、要支援の認定を受けた方が適切なサービスや支援を受けることによって身体機能が回復し、自立していくことは、御本人にとって非常に喜ばしいことであると思われますし、本市の介護保険財政にも好影響があるものと考えておりますので、こうした視点でのサービスの提供なども考慮していく必要があると考えております。次に、消費者問題と対応策についてですが、まず本市の振り込め詐欺の状況につきましては、小樽警察署に確認したところ、平成24年においては被害件数5件、被害額は約245万円、被害者の年代については30代から70代、25年においては被害件数4件、被害額は約929万円、被害者の年代については50代から80代とのことです。また、被害の主な内容としては、ギャンブルに関するにせ情報を提供するものや融資に伴う保証金の前払をさせるもの、架空請求によるものなどと聞いております。次に、本市の振り込め詐欺に対する注意喚起等の対策につきましては、市のホームページに還付金詐欺や悪質な業者情報などを掲載しているのをはじめ、消費生活情報紙「くらしのニュースおたる」の発行、小樽・北しりべし消費者センター内常設展示室での悪質商法啓発コーナーの開設、消費生活関連講座や移動消費者教室の開催のほか、市の各種保険料納入通知書の封筒に注意書きを入れるなど、さまざまな手段を通じて注意喚起や啓発を行っているところであります。次に、小樽・北しりべし消費者センターにおける本市関連分の相談件数の推移につきましては、平成21年度は1,232件、22年度1,005件、23年度947件、24年度764件、25年度848件となっております。また、平成25年度における年代別の相談状況につきましては、20歳未満4件、20代41件、30代78件、40代141件、50代116件、60代163件、70代171件、80歳以上79件、不明55件となっております。次に、増加傾向にある相談内容につきましては、健康食品の送りつけ商法やインターネット通信サービスに関する電話勧誘、貴金属を無理やり買取る押し買いなどであります。次に、他関係機関との連携につきましては、平成17年に市、警察、消費者団体、地域、教育、福祉などの関係団体や金融機関などとともに消費者被害防止ネットワークを立ち上げ、情報交換を行うほか、広報紙を発行して被害防止の啓発に努めるなど、関係団体が連携して消費者被害の防止に取り組んでいるところであります。また、近年は、認知症の方に対する被害も増えていることから、個別の事案に対し、地域包括支援センターや介護事業所などと連携して問題解決に取り組んでおります。次に、小樽・北しりべし消費者センター相談員の人数につきましては、平成23年度の広域化に伴い、相談員を1名増員して6名体制とし、相談受付時間も拡大し、対応しているところであります。また、相談員のスキルアップにつきましては、近年、悪質業者の手口が複雑巧妙化するなど、より新しい専門的な知識が必要とされることから、専門講師を招いての学習会の開催、国や北海道が主催する各種研修会等への派遣などを行っており、今後も積極的に相談員の資質向上を図ってまいりたいと考えております。次に、若年層や子供たちに対する啓発につきましては、学校などからの依頼に応じ、消費者被害防止や知識普及のための学習会や研修会に消費生活相談員を派遣する出前講座を実施しており、消費者啓発を行っているところであります。今後も、教育委員会などとの連携を深め、若年層に対する消費者啓発の推進に努めてまいります。

出典:小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日 議事録 PDF(69ページ) 間違いを知らせる