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小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月1日

防災対策について

2018年10月1日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「防災対策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
千葉美幸 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 千葉美幸

2項目め、防災対策について質問いたします。9月6日未明、胆振東部を襲った震度7の地震は、今まで経験したことがないような揺れと被害をもたらしています。この日の小樽市の震度は4、私自身はそれ以上に感じられるほどの揺れでした。揺れがおさまってくると同時に、ひとり暮らしや高齢者世帯などでは、私と同じように不安や恐怖が増大した方、また一睡もできなかった方も多くおりました。一方、少し明るくなり始めたころ、市内を回りましたが、幸いにも目視での被害は見られず、早くから庭のお手入れをしている方や、散歩している市民からも、「大丈夫だった」「物が一つ二つ落ちたくらいでした」という声も多く、このとき誰もが停電は数時間で解消されるだろうと思っていました。しかし、実際には2日間にわたって停電が続き、マンション等では水が出ない、トイレが使えない、一部の地域では水の濁りで水道が飲み水として使えず、給水車が出動、小・中学校は2日間にわたり臨時休校、公共交通機関はストップし、食料を調達するにも苦労するという今まで余り経験したことがないような状況が起きました。そこで、お伺いいたします。初めに、災害時の職員初動体制についてです。災害発生時には、初動体制とその連絡体制の確保が重要と言われています。災害の発生時及び災害の発生するおそれがある場合には、災害の発生規模や発生のおそれに応じて非常配備体制がとられることになっています。今回の地震は、小樽市で震度4でしたが、非常配備体制はどのようにとられたのか説明願います。次に、地震のあった9月6日未明の非常配備の伝達はスムーズに行われ、配備要員は動員できたのかお示しください。また、課題があればお聞かせ願います。災害発生時に被害を最小限に抑えるためには、迅速かつ円滑な応急対策が求められます。そのためには、職員が身の安全を確保しながら、どのように動員・参集し、そして各機関等から情報収集を行い行動するのか、職員の初動期の対応が非常に重要になると考えます。他の自治体では、地域防災計画の職員初動マニュアルだけでなく、さらに具体的に示した、一人一人が迅速かつ適正に災害対策を実施できるよう、災害時の職員初動マニュアルを作成しています。本市でも、今回の地震による職員初動について課題点等を整理し、災害時の職員初動マニュアルを作成する必要が高いと考えます。市長の見解をお示し願います。次に、市民等への情報伝達についてです。多くの市民から聞かれたのは、何が起きて停電しているのか、いつ復旧するのか全くわからず暗い夜を過ごしたという声です。特に高齢の方はSNS情報を得ることが難しく、一番頼りにしているテレビは停電で映らないため、情報が全く入ってこなかったことで、不安ばかりが増大しました。そこで、以下を伺います。初めに、災害が起きた場合、本市の情報はどのように市民等に発信されるのかお示しください。また、FMおたるの災害情報を聞いていた市民から大変助かったとの声が多くあった一方で、受信できない地域があります。地域の災害情報が入らない地域があるのは問題と考えます。これに対する市長の認識と、市内全域で受信できるよう対策を講じる必要があると考えますが、市長の見解、今後の対応策についてお考えをお示しください。次に、市内を走った消防車等による広報活動についてです。家の中にいる場合や、マンションでベランダに出ても何を伝えているのか内容がわからなかったというのが市民の声です。私も停電2日目、オタモイ方面で停車している消防車の横を窓を開けてゆっくり走りましたが、何を市民に伝えているのか正直わかりませんでした。これは、伝える内容、話すスピード、スピーカーの位置なども考慮した工夫が必要です。早急な検証と見直しを要望いたします。御見解をお示し願います。当日は、多くの観光客も宿泊していたと思われます。宿泊施設での情報も極めて少なく、多くの観光客等が利用する観光案内所が設置されているJR小樽駅や観光物産プラザなども閉まっていたことから、情報を集めるのに御苦労なさったと聞きます。そこで、お伺いいたしますが、災害時など可能な限り観光客、特に外国からの観光客にも配慮した案内所の開設について、今後検討すべきと考えますが、市長の御見解をお聞かせ願います。また、課題があればあわせてお示し願います。この項の最後に、共助の行動について伺います。今回の地震による停電で、早朝から民生・児童委員の方が災害時要援護者宅を回り、安否の確認等をなさったとお聞きしました。しかし、これは現在も、御本人の個人情報開示承諾をいただいている方に限って確認が行われたと聞きます。一方、未明の地震だったため、近隣住民でふだんは挨拶くらいしか交わさない高齢者や、障害者宅へ自主的に安否確認等に伺った住民や職員もおります。おにぎりをつくって近所を回った方、お水を何度も高齢者宅へ届けた方、マンション等で水道もトイレも使用不可のため、近所の一軒家の方が自宅を開放し、本当に感謝する声が多数聞かれました。ふだんからのお一人お一人の災害への備えは当たり前ですが、改めて地域の共助の行動が大切だと感じたところです。そこで、共助の行動を市民に周知、意識していただくためにも、自主防災組織の育成、強化にスピード感を持って推進していただきたいと思いますが、いかがですか、市長の御見解をお聞かせ願います。以上、2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、防災対策について御質問がありました。初めに、災害時の初動体制についてでありますが、まず、北海道胆振東部地震に伴う非常配備体制につきましては、本市では震度4が観測されたことから、地域防災計画に基づき、自動的に第1非常配備が発令されたものであります。次に、非常配備体制時の職員の対応につきましては、震度4以上の地震による、第1非常配備の場合、各対策部の対象職員が、職場に自主参集することになっているため、特に職員に対する連絡等を行う必要はありませんでした。また、午前3時 30 分には災害対策連絡室を設置し、各対策部長の指示により、施設の被害状況の確認や、情報収集などを行っており、現状で初動体制について大きな課題等はなかったものと認識しております。なお、現在、今回の大規模停電時の対応全般について、庁内の意見集約を進めているところであり、この中で課題等を改善してまいりたいと考えております。次に、災害時の職員初動マニュアルの作成につきましては、本市の地域防災計画においても基本事項を掲載しているところであり、さらには小樽市職員災害発生時初動活動メモを作成し、全職員に常に携行させ、初動に対する意識啓発を行っているところであります。しかし、災害時の職員初動マニュアルについての必要性も感じているところでありますので、今回の大規模停電に関する庁内の意見も踏まえ、その作成について検討してまいりたいと考えております。次に、市民等への情報伝達についてですが、まず災害発生時の情報発信につきましては、本市においては、テレビやラジオ、市ホームページ、フェイスブック、ツイッター、広報車により、市民に対する情報提供を行っております。次に、FMおたるの災害情報に関する認識と対策につきましては、FMおたるは、本市と緊急放送に関する協定を締結しており、地域に密着した災害情報を発信できる重要な放送局として認識しておりますが、御指摘のとおり、市内には難聴地域があり、これまでも検討してまいりましたが、その解消には多額な費用が必要になるため、直ちに解消することは難しいと考えております。このため、災害時には一人でも多くの皆さんに聞いてもらえるよう、日ごろからFMおたるがインターネット配信を行っている、このことについて周知に努めてまいりたいと考えております。次に、消防車等による、広報活動につきましては、直接市民の皆様に最新の情報をお伝えできる有効な手段の一つであると考えており、今回の大規模停電の際も、市内全域を対象に消防車などにより、広報を行ったところであります。しかしながら、市民の皆様からは、「伝えている内容がわからない」「聞こえない」といった御意見をいただいていることから、今後は話すスピードや音量の調整、簡潔でわかりやすい内容などを検討するほか、既存車両の効果的な運用を行い、迅速かつ正確な情報をお伝えできるよう努めてまいりたいと考えております。次に、観光客、特に訪日外国人旅行者にも配慮した案内所の開設につきましては、今回の地震後に行った、観光客対応の緊急避難所への誘導と運営を振り返りますと、通訳の配置と公共交通機関に関する情報の提供が重要であったと感じております。これらのことを踏まえて、今後、緊急時に特に訪日外国人旅行者に、速やかに必要な情報を伝達できる、その仕組みづくりについて検討してまいりたいと考えております。次に、自主防災組織の育成・強化の推進につきましては、大規模災害発生時、消防や警察などの防災機関が全ての災害現場に向かうことは難しく、このようなときに力を発揮するのが、自助と共助であります。自助は自分の命は自分で守るという考えのもと、みずから行えるものでありますが、共助は周りの人とともに助け合うという点では、町会などが主体で行うことが有効であると考えております。このようなことから、本市におきましては、自主防災組織が一団体でも多く結成され、またその育成が進むよう、総連合町会と連携し、引き続き取り組んでまいります。

出典:小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月1日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる