小樽市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月17日
経済対策について
2014年6月17日、小樽市議会の一般質問で、吹田友三郎議員が「経済対策について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 吹田友三郎 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 吹田友三郎
第2項目めとして、経済対策についてであります。1点目は、地域人づくり事業についてであります。第1回臨時会で予算が可決されました地域人づくり事業についてお尋ねいたします。この事業では、障害者福祉費では、障害者相談支援事業所サポート事業費400万円が執行され、2名の新規雇用を創出、老人福祉費では、介護人材確保支援事業費3,173万円の執行により23名の雇用を創出、労政費では、新卒未就職者等及び女性離職者の再チャレンジ支援事業費3,000万円の執行により12名の新規雇用を創出となっております。既に事業は始まっているものと思いますが、3事業で37名の新規雇用ができているのですか。これらの事業費のうち新規雇用者へ直接支払われる事業費はどのくらいと考えますか。また、雇用者への支払がないものは、どのような事業費の使われ方をしているのですか、その内訳を御説明ください。3事業で6,573万円と大きな資金を投入して新たな雇用を創出するもので、その効果の検証はとても重要です。今回の37名の雇用者は、どのくらいの期間この事業としての雇用となるのですか、お尋ねいたします。2点目として、低賃金者の待遇の改善についてであります。小樽市内では、さまざまな職場におきまして、臨時職、パート職で就労している方がおられます。多くの収入を望まれる方、収入の範囲を決めて就労されている方とさまざまです。小樽市役所に勤務する職員の構成は、正規職と臨時職の人数は、どのようになっておりますか。臨時的な就労者は、どのような勤務形態で働き、どれほどの収入を保障されているものなのですか、伺います。臨時的雇用の職員の賃金は、どのように決定されているものなのですか。勤務条件の見直しは、どのようなときに検討されるものですか、伺います。臨時職員の賃金の内容を決めるときは、生活給、職能給、職務給等があると思われますが、臨時職は年齢に関係なく行われる待遇であり、生活給的要素が必要と思われます。日本の労働環境は、ますます正規職と臨時職の二重構造が顕著に現れてきております。水は高位から低位に自然の力で流れていきますが、人間社会の所属にかかわっては、低いところから高いところに逆流しているように感じております。貧富の差の縮小には、低賃金者の待遇を上げることが必要であります。本市におきましても、総人件費の配分を見直すことが必要です。保育士の臨時職員の現在の年収ベースは200万円程度と見ておりますが、最低でも手取りベースで、この金額を保障する必要があると考えます。このようにするためには、どの程度の財源が必要と考えますか。また、その財源を捻出することはできませんか、伺います。今年は、安倍首相が経済団体に対して賃上げを強く要請いたしました。私は、小樽市内の民間業者に対しては、市行政のトップであります中松市長より、さらなる給与の引上げを要請し、若い世代に地元での就業の選択をしてもらえるようにすべきと思います。また、パート職の時給は、最低1,000円にする必要があると考えます。市長は、これらの点についてどのような御見解をお持ちですか。また、民間事業者に対して働きかけを行うお考えはありますか、お尋ねいたします。3点目に、小樽観光振興公社の事故にかかわってであります。本市にかかわる公社は、平成25年度に清算した小樽市土地開発公社のほか、おたる自然の村公社、小樽水族館公社、小樽観光振興公社の三つがあります。法人組織ですので、独自の運営ができるものと考えます。本市は、公社との関係では、どのような権利関係、義務関係が存在するのですか、伺います。現在、自然の村公社には、運営上のトップに副市長が理事長としておられ、小樽水族館公社は、長年、市長が社長をされておりましたが、最近は市の退職者がその職務を担っており、小樽観光振興公社も同様と理解しております。毎年、3公社から経営状況を説明する書類の提出を受けると思われますが、これらの確認、分析はどの所管で行われているものですか。平成25年度の土地開発公社の清算では、市民の税金が使われたと認識しております。現在あります3公社につきましては、法的に最終責任は本市にあるとの認識でよろしいでしょうか。先般、小樽観光振興公社所有の新造された観光船あおばとが、就航まもなく観光客四十数名を乗船させ、遊覧航行中に操船ミスで岩礁に乗り上げ、多数の負傷者が発生する事故がありました。この船舶は、全長19メートル、最大幅4.5メートル、深さ2.12メートル、総トン数19トン、航行区域が平水区域、限定沿海区域となっており、GPS、国際VHF無線、レーダー1基を装備しているようです。このたびの事故原因については、まだ公式な発表はなく、北海道運輸局から輸送の安全確保に関する命令が出され、その対応をされていると思われますが、市は、その内容を把握しておりますか。その後の公社の事故への対応について、市は、どのような報告を受けておりますか。北海道運輸局の輸送の安全確保に関する命令の対応についても、どのように確認されておりますか、お尋ねいたします。私は、韓国の旅客船の事故が連日報道されており、国内の旅客船、遊覧船の運航には最善の配慮をしていたものと思いますが、小樽観光振興公社内では、どのような事故予防対策をとっていたのですか、伺います。あのような船舶は、乗船者が少ないと喫水線が下がらず、風の影響をまともに受けることが考えられ、今後は「あおばと」の航行能力を見極めた運航が必要と考えます。市長はどのようにお考えですか、伺います。今後、海上保安庁が業務上過失致傷罪を視野に対応されると思いますが、早く観光地小樽の海岸線の遊覧を再開させるために、市長はどのようにかかわりますか、伺います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
吹田議員の御質問にお答えいたします。ただいま、経済対策について御質問がありました。初めに、地域人づくり事業についてですが、まず37名の新規雇用の採用状況につきましては、求人中であることから現状では1事業1名の新規雇用でありますが、今後37名全員を雇用していく予定となっております。また、新規雇用者に直接支払われる事業費につきましては、人件費として3事業合わせて5,000万5,000円であり、それ以外の事業費の内訳につきましては、研修費、既存職員の人件費、諸経費となっております。次に、37名の雇用期間につきましては、12名が8か月、23名が6か月、2名が10か月となっております。なお、事業期間の終了後にも引き続き雇用が継続されることを期待しているものであります。次に、低賃金者の処遇の改善についてですが、まず市の正規職員と臨時職員の人数につきましては、本年4月1日現在で、再任用職員を含む正規職員が1,744人、臨時職員が77人となっております。また、臨時職員の勤務形態につきましては、正規職員と同様で週5日、週38時間45分の勤務となっており、賃金は事務補助で年間155万円程度となっております。次に、臨時職員の賃金の決定と勤務条件の見直し方法につきましては、賃金は業務の内容や困難性、必要な資格の有無などのほか、北海道の最低賃金、市内官公庁や道内他都市の賃金単価などを考慮して決定しており、勤務条件の見直しの検討は、関係法令の改正等があった場合に行うこととしております。次に、臨時職員の年収の確保につきましては、臨時職員は、正規職員の欠員や育児休業における補充を行う場合や臨時的業務の発生などで採用することとなります。このため、その時々の情勢により雇用人数や期間が変動することや賃金単価も職種によってさまざまであることから、手取りベースで年収200万円を保障するための財源をトータルで算出することは困難でありますが、仮に事務補助の臨時職員を通年雇用した場合には、1人当たり80万円程度の財源が必要となります。しかしながら、本市の賃金単価は、民間と比べ、高めに設定されていることから、現行の賃金単価を見直す考えはありません。次に、市内企業に対するさらなる給与引上げの要請につきましては、中小企業の多い本市においては、大都市圏に比べ、いまだ景気回復が十分に行き渡っていないと認識しており、その中で各企業が業績等を勘案し、給与を決定しているものと考えております。また、パート職の時給を最低1,000円にすることの見解につきましても、国が決定した最低賃金を参考に各企業が業績等を勘案し、時給を決定していることから、市としては、これらの決定を尊重すべきものと判断しており、民間事業者への働きかけについては、特に考えておりません。私といたしましては、給与等の引上げには、何よりも企業の業績が上向くことが重要と考えますので、今後とも市内経済の活性化に向けて、国や道との連携を十分に図りながら、さまざまな施策に取り組んでまいりたいと考えております。次に、小樽観光振興公社の事故についてですが、まず経営状況を説明する書類にかかわる確認分析の所管につきましては、小樽水族館公社及び小樽観光振興公社は産業港湾部観光振興室、おたる自然の村公社は産業港湾部農政課であります。次に、3公社の法的な最終責任につきましては、公社の経営に当たっては、独立した事業主体として、みずからの責任で事業が遂行されるものであり、市といたしましては、定期的に点検・評価を行う必要はあるものと考えておりますが、出資者として負う責任は、あくまでも出資の範囲内の有限責任であります。次に、観光船の座礁事故に係る北海道運輸局からの輸送の安全確保に関する命令の対応等につきましては、その内容は把握しております。小樽観光振興公社の事故後の対応につきましては、負傷者の状況及びその後の補償等、観光船の損傷状況及び修繕等並びに北海道運輸局など関係官庁による事故に対する指導内容等についての報告を受けております。また、輸送の安全確保に関する命令の対応につきましては、公社から逐次その改善状況の報告があり、その都度、内容の確認を行っております。次に、公社内の事故予防対策につきましては、これまでも公社の安全管理規程に基づき、朝礼等を通じ、安全教育などが行われていると聞いております。また、観光船あおばとの航行能力につきましては、公社の運航基準に定める風速、波高、視程等の条件下において、安全運航が可能な性能を有しているものでありますが、今後とも一層の安全対策を講じるよう公社に伝えてまいりたいと考えております。次に、観光船の再開についての市のかかわりにつきましては、再びこのような事故が発生しないよう運航再開に向けて公社みずからが観光船の安全確保と再発防止に向けた万全な対策を確立していただきたいと考えており、今後とも公社と緊密な連携を図ってまいります。