みんなの議会

小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月5日

(1)子どもの貧困対策について/(2)小学校でのフッ化物洗口について/(3)小・中学校での香料による化学物質過敏症対応について/(4)旧寿原邸の調査結果について/(5)市立小樽図書館について

2014年3月5日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「子どもの貧困対策について」「小学校でのフッ化物洗口について」「小・中学校での香料による化学物質過敏症対応について」「旧寿原邸の調査結果について」「市立小樽図書館について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 佐々木秩

一般質問をいたします。最初に、子供の貧困対策について伺います。子どもの貧困対策の推進に関する法律、いわゆる子供の貧困対策法が1月17日に施行されました。貧困率削減の数値目標は盛り込まれなかったなどの課題も残りますが、大綱を政府が作成した上で、さまざまな具体策の議論が今後動き出すとのことです。日本の子供の相対的貧困率は、ユニセフ発表で2012年、14.9パーセント、先進20か国中4番目の高さであり、特にひとり親世帯に育つ子供の貧困率は58.7パーセントとOECDの中で最悪です。大半を占める母子世帯の貧困率が特に高くなっています。一方、道教委の発表で2012年度就学援助制度の対象となった北海道内の児童・生徒数は9万4,344人で、就学援助率は23.6パーセント、1997年度以降、最高となったことが報道されました。実に4人に1人の家庭が所得制限以下と認知され、子供の貧困がごく一般的な家庭にも進行していることがわかります。まず、子供の貧困について、市の認識、課題意識についてお聞かせください。また、現在進めておられる子ども・子育て支援新制度についても子供の貧困解消の視点が必要と考えますが、いかがですか。この問題を放置することが、個人や家庭の問題とそれにとどまらず、どれほどの社会的損失になるか、市ではどのように押さえておられますか。そのリスクや影響についてお答えください。本市においても、子供の貧困状態の把握の必要があります。市内の子供の貧困について実態を押さえておりますか、データがあればお示しください。例えば、就学援助費受給率が子供の貧困の広がりを端的に表す指標と言われていますが、どうなっているでしょうか。その中でのひとり親世帯と就学援助費受給率との相関についてお示しください。また、その数字から市の分析等をお聞かせください。教育長の、子供の貧困と家庭の教育力、学力との関係についてのお考えと、その面から子供たちの学びを支援、保障する方策についてや今後の課題についてお聞かせ願います。例えば、運動系の部活動に入部したくても、用具代、部活動費、遠征のための交通費等が払えず、断念する生徒も多数いる状況です。保護者の負担を減らし、誰でもがスポーツに親しめる施策が必要ではないでしょうか。また、他市においては、就学支援として保護者、生徒自身に専門の支援員が進学相談を行い、進学率の向上やその後の中途退学等の減少につながっている例もありますが、いかがでしょうか。教育以外でも、例えば親の就労と切り離しては解決できないなど、一人の子供の育ちと捉えれば、継続的・計画的生涯支援や多面的支援が必要です。より有効に貧困の連鎖から脱するための支援を行うために、子供の貧困という視点から現在も行われている市のさまざまな支援や対策を再構成して、より効果的に機能させていくことが必要です。そのために労働、雇用、住宅、社会福祉、教育委員会、保健所等関係部局の横断的な連携や、将来的に子供の貧困対策で一元的な管理部署の設置等の検討をお願いしますが、いかがですか。また、自治基本条例の趣旨にのっとり、庁内だけでなく、NPO、社会福祉法人等の民間団体とも連携し、地域全体でこの問題を共有し、取り組んでいくべきです。当面する子供やその家庭にとっては、今もさまざまな難題に直面しているのは御存じのとおりです。市においては、日常生活に密着した基礎自治体の果たす役割が大きいことに鑑み、また人口減に歯止めをかける重要な長期的投資と考え、国や道の条例、法整備を待ってからという姿勢ではなく、将来を見越して準備を進め、できれば小樽市独自の施策で他市の先駆けとなるようお願いをいたします。次に、小学校でのフッ化物洗口について伺います。前定例会の一般質問の中でも、小学校におけるフッ化物洗口についての質問がありました。答弁の中で、本市では保護者や教職員に安全性に対する危惧や懸念があるので十分説明することなど課題解決に努め、早期実施に取り組むとのことでした。実際、それらの皆さんから多数の不安の声が上がっています。そこで何点か質問をさせていただきます。そもそも子供の歯の健康の重要性とその影響について、本市の考えと、これまでの具体的な取組、その結果として本市の子供たちの齲歯、虫歯の実態と特徴をお示しください。フッ化物洗口の必要性について、全国的な資料では、フッ化物洗口している地域もしていない地域も同じような割合で齲歯の平均本数が減っているとのことで、現状でも少し念入りな歯磨きを呼びかけることでフッ化物洗口の必要はないのではという意見があります。それに対する見解をお聞かせください。フッ素、フッ化ナトリウムの安全性、危険性について伺います。厚生労働省は、洗口剤は薄めて使うため、全量飲み込んでも急性中毒は起きないとしていますが、その根拠としているデータはどのようなものなのかお示しください。現実には、よだれ、嘔吐など急性中毒症状が報告されていると聞きますが、いかがですか。フッ素利用は、歯のフッ素症や全身影響の懸念が指摘され、その有効性、安全性、必要性等について否定的意見が存在し、一般市民はもとより歯科医師の間においても消極、積極両論に分かれているという事実は認識していますか。保護者や教職員向け説明はどのように行いますか。現段階での計画をお示しください。その内容について、医薬品を使用するのですから、インフォームド・コンセントの原則にのっとり両論をできる限り知らせるべきと思いますが、どうですか。仮に実施する場合は、子供本人及び保護者がフッ化物洗口を行うかどうかの判断を自由に決められることを保障することが必要と考えますが、いかがですか。実施後、万が一、誤飲その他による急性中毒事故が発生した場合、その責任の所在はどうなるのでしょうか。実施自治体ではぐあいの悪くなった子供が出た場合、心理的な原因などと判断され、重く扱われていません。過去の医療過誤などと同様、フッ素洗口剤との因果関係等を認めず、被害に遭った子供たちと保護者、さらに実際に子供たちの指導に当たる教員が全て背負わされることにはならないでしょうか。本来、虫歯予防は、家庭での健康やしつけの問題です。歯磨きの習慣化やおやつのとり方、かかりつけ歯科医による早期治療で十分対応できることで、あえて有毒物を口に入れさせる必要はないと考えますが、教育長の御見解をお聞きして、この項を終えます。続けて、昨年第3回定例会で斎藤博行議員が一般質問で取り上げた化学物質過敏症への対応で、特に小・中学校での香料の扱いについて質問します。発達段階の子供が環境汚染の影響を特に受けやすいことは、WHOも認めるところです。全国では学校内に児童・生徒や保護者、教職員が持ち込む香料の強いにおいによって、頭痛、息苦しさ、不眠といった健康障害が起きていることが報道され、症例が年々増加し、症状が悪化傾向にあることが指摘されています。においのもととして、洗剤、シャンプー、整髪料、香りつき柔軟剤、制汗剤、冷却スプレー、汗ふきシートなどが上がり、香料製品が氾濫している現状です。確かに中学校では、体育の授業後の更衣室やトイレは、制汗スプレーのにおいでむせ返ります。自分や他人のにおいに敏感になる思春期の子供たちへの呼びかけ、指導は、いじめ問題等も絡み、その難しさは増しています。保護者参観でも化粧のにおいでぐあいの悪くなる生徒もいました。以前は、単に強烈なにおいに敏感なだけと思っていましたが、実は化学物質過敏症、その予備軍だったのではと今になって思います。よく言われるように、心理的なものなのかどうかという線引きは、今後の医学的見解を待たなければならないでしょうが、これ以上悲惨な例を増やさないためにも、特に学校での予防啓発の取組をお願いするものです。そこでまず、文部科学省から2012年1月に出された「健康的な学習環境を維持管理するために」の内容は、学校現場に周知されていますか。化学物質過敏症の子供がいる、いないにかかわらず、各学校等に改めて周知するようお願いします。その中で文部科学省は、化学物質過敏症を有する当該児童・生徒等の実情に応じ、基本的な個別対応策を立案しておくことや配慮を行うよう求めています。昨年の答弁では、化学物質過敏症の児童・生徒は市内に1人とのことでしたが、個別対応策はどのように立てられていますか。その後の推移や現場での特徴的な事例はありませんか。化学物質過敏症についての小・中学校職員の認識、共通理解は進んでいますか。そのための方策はどのようになっているでしょうか。小・中学校での香料等が原因でぐあいが悪くなる、その他の症状を訴えた児童・生徒の把握をしていただきたいのですが、どうですか。それらの児童・生徒は香料への暴露を繰り返すことにより発症し、症状が悪化するリスクを負います。リスクを減らす対策が必要です。学校においては、児童・生徒に自分がつけている香料によるさまざまな健康被害の可能性などについて学ぶ機会を設けたり、校内に強い香りの着香製品の使用を自粛するよう呼びかけるポスターの掲示をお願いできませんか。ポスターの内容は、強制や強い禁止のものではなく自粛をお願いする、ともに考えてもらうきっかけになるものということではどうでしょうか。市の見解では、国の方向性が明らかになった時点でとのことですが、学校では子供の学習する権利を保障するために待ったなしです。また、少数の苦しみを理解し、他人を思いやる人権教育の大事な一場面としても貴重な機会ではないでしょうか。ぜひ、実施に向け御判断ください。質問を変えます。小樽市指定歴史的建造物第27号旧寿原邸修繕計画策定のための調査報告についてお聞きします。2012年第3回定例会で市長からは、旧寿原邸は小樽を代表する歴史的建造物と認識し、市民の貴重な財産であるとのお答えをいただいています。それを受けて市建設部では、深刻な老朽化による傷みが進んでいる現状に、昨年、専門業者に委託し、修繕計画策定のための調査を行い、このたびその報告書が提出されたと聞きました。そこで、今回の調査の概要と方法について、次に劣化の状況概要と特に深刻な状態にある部分について、また提示された改修案の主な内容と、それに係る修繕費の概算についてお示しください。この報告を受けてまだ時間もなく、検討中のこととは思いますが、市の第一印象、お考えをお聞かせください。また、今後の検討方法や対応、方策の判断時期はいつごろになるでしょうか。以前のお答えにも、今後、市民や関係団体の皆さんの意見も参考にしながら検討してまいりたいとありましたとおり、この旧寿原邸の今後の方策を進める際は、引き続き市民の声も反映させつつ判断してほしいと要望しますが、いかがですか。そして、大変な修繕費用が予想されますが、市も貴重な文化的財産と認め、また、この邸宅を所有、寄贈された寿原氏の御一族の願いでもある建物や庭園をぜひ存続させることを原則に御検討をお願いしますが、どうでしょうか。この項の最後に、現状についてのお願いです。屋根の相当部分がブルーシートで応急措置されている状況ですが、とにかく早急にしっかりした雨漏り対策をしなければ、さらに劣化が進んでしまい、市の方針が決まったときには修繕不能ということになってしまいかねません。また、市民団体の皆さんが、今、心配されているのは、この雪の影響です。例年に比べ1.4倍の積雪とのこと、屋根の雪おろしや建物周りの除雪等について十分な対応策をお願いいたします。最後に、市立小樽図書館についてお聞きします。このところ図書館に関係した報道が何度かあり、市民が関心を寄せていることがわかります。調べてみると、最近さまざまなコンセプトの公共図書館が全国に生まれてきています。例えば、地元企業への情報提供や収集を行うビジネス支援図書館、市民活動支援機能を持つまちづくりの核としての図書館、青少年支援、生涯学習支援との連携機能を持つ図書館、また、これらを複合してまちの一大文化拠点とするなど多様です。全体として、公立図書館は、無料でベストセラーを借りられる図書館から課題解決型図書館へという新しい流れがあるそうです。これらについての市立小樽図書館の見解や、本図書館でも取り入れられる取組や既に実行されていることなどがあればお聞かせください。例えば、図書館にはレファレンスサービスや相互貸借という仕組みがあります。これからますます重要になるサービスだと思いますが、このサービス内容と本市図書館での利用状況、利用拡大の工夫等あれば示してください。次に、図書館業務のネット化、デジタル化についてお聞きします。新年度からネットでの本の貸出し予約ができるサービスが始まるとのこと、利用者の利便性向上のためにもよいことだと思います。そこで、さらに一歩進め、近年各地の図書館で独自の資料をデジタル化したものを基に、個性豊かな電子図書館やデジタルアーカイブとしてネット上で公開するところが増えていますが、本図書館の歴史的に貴重な資料のアーカイブ化は検討できないでしょうか。また、ネットを利用した横断的な取組として、レファレンスの実例が10万件以上ネットで調べられるレファレンス協同データベースに小樽図書館は参加してないようですが、参加する考えはありませんか。国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスについて、本図書館は検討中とのことです。このサービスは、国立国会図書館がデジタル化した131万点の資料をネットを使って全国の図書館に送信し、各図書館の端末で閲覧可能なサービスです。調査、情報収集に有効なサービスと考えますが、検討の内容と方向性についてお聞かせください。この項の最後に、これら新しい流れをじかに感じ、最新のスキルを身につけ、図書関係の人脈を築くために図書館職員の他地域の公共図書館での研修や全国組織のフォーラム等への派遣、参加等が必要と考えますがいかがでしょうか。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

佐々木秩議員の御質問にお答えします。初めに、子供の貧困対策について御質問がありました。まず、子供の貧困についての市の認識、課題意識についてですが、国も示しておりますが、勤労世代の所得状況の悪化などを背景として子供の貧困率が上昇していると認識しており、今後、国が定める貧困対策に関する大綱などが示された段階で、具体的な対応などについて検討していくことになるものと考えております。次に、子ども・子育て支援新制度との関連につきましては、子ども・子育て支援法自体は、子供の貧困解消を直接の目的にしておりません。しかし、今後、子ども・子育て支援新制度実施にかかわって、市町村が事業計画を策定いたしますが、国の指針案では、ひとり親家庭の自立支援の推進が示されており、子供の貧困の解消にも関連するものと認識しております。次に、子供の貧困を放置することによる問題につきましては、国の報告書でも生活困窮と低学歴、低学力には相関性があり、これがいわゆる貧困の連鎖につながるという問題があるとされておりますが、その社会的損失については、市として具体的に押さえているものではありません。また、リスクや影響につきましては、仕事や人間関係などで社会に適応できない例が少なからずあり、子供の将来にマイナスの影響を与えているとされております。次に、子供の貧困対策に向けての関係部局の横断的な連携や組織の設置等についてですが、本年1月に子どもの貧困対策の推進に関する法律が施行されており、今後、国が定める貧困対策に関する大綱の内容等を見極めながら、市としては基本的には関係部局による横断的な調整会議を設置するなど、庁内での情報共有を図り、対応してまいりたいと考えております。次に、旧寿原邸の調査結果について御質問がありました。まず、調査の概要につきましては、建物等の劣化状況調査を行い、それを基に修繕方法の検討及び修繕費用の算出を行いました。また、調査の方法につきましては、目視による現地調査及び清掃活動を行っていたNPO法人の皆さんからの聞き取り調査により実施しました。次に、劣化の状況概要と特に深刻な状態にある部分につきましては、建築後100年以上経過していることから、屋根や外壁、建具、内部造作等の各所で老朽化が見られ、床にも部分的な傾斜があり、特に屋根材の腐食が著しい状況であります。次に、改修案の主な内容と修繕費の概算についてですが、改修案の主な内容は、腐食が著しい屋根は全面的なふき替え、外壁はモルタルや木部の補修、建具は破損部分の修理や調整、床の傾斜は新たな基礎をつくることによる高さの調整を想定しております。また、修繕費の概算額は、全体で約1億3,700万円となっております。次に、調査結果の報告を受けた第一印象につきましては、屋根や外壁の劣化以外にも地盤沈下による床の傾きなどが見られ、思った以上に老朽化が進んでいると感じたところです。また、今後の検討方法や対応、方策の判断時期につきましては、調査業務完了から間もないことから、現在、報告書の分析を行っているところであり、現時点ではこれらについて明確に示すことはできません。次に、市民の皆さんの意見反映につきましては、今回の調査でも関係するNPO法人の皆さんから御意見をいただきましたが、今後もこれまでと同様、市民の皆さんの御意見を参考にしながら、旧寿原邸のあり方について検討してまいりたいと考えております。次に、旧寿原邸の存続につきましては、このたびの調査の結果、修繕には多額な費用を要することが判明したことから、財源や事業手法など多くの課題もあり、これらについて慎重に検討し、存続について判断してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

佐々木秩議員の御質問にお答えいたします。初めに、子供の貧困対策について御質問がありました。まず、就学援助費受給率についてでございますが、小樽市内の小・中学生に係る平成25年5月1日時点の準要保護の認定率は約22パーセントとなっております。なお、就学援助費は、ひとり親かどうかにかかわらず、1世帯の合計収入で認定しており、ひとり親世帯と就学援助費受給率との相関については把握しておりません。次に、子供の貧困と家庭の教育力、学力との関係などについてですが、平成21年度文部科学白書では、全国学力・学習状況調査の結果から就学援助を受けている児童・生徒の割合が高い学校は、就学援助を受けている児童・生徒の割合が低い学校よりも平均正答率が低い傾向が見られると報告され、文部科学省では24年度から要保護及び準要保護児童・生徒数が多いなど、特に家庭の経済状況等の要因により学力定着が難しい児童・生徒が多数在籍する学校に、学習支援のための定数加配措置を講ずることとしたものであります。本市においては、平成25年度、中学校1校に1名の学習支援加配が措置されたところであります。次に、部活動への支援についてでありますが、各学校には学校割、生徒割で積算した定額を配分しており、厳しい財政状況の中、予算の増額は難しいものと考えております。また、進路指導につきましては、各学校において、個々の生徒の希望や学習状況を踏まえ、保護者と十分話合いを行っており、その中で奨学金などの支援制度などについても情報提供を行うなど、きめ細かな対応に努めているところであります。次に、小学校でのフッ化物洗口について御質問がありました。まず、子供の歯の健康の重要性とその影響についての考え方でありますが、健康な歯は健やかで豊かな生活を送る上で大変重要であると認識しております。そのため、各学校においては、歯と口の健康週間に合わせて保健だよりを発行し、家庭での口腔衛生の啓発に努めているとともに、場合によっては、養護教諭による個別指導を実施しているところでもあります。本市の子供たちの虫歯の実態と特徴としては、小学校では要治療とされた児童の割合が平成20年度は51パーセント、21年度は43.3パーセント、22年度は42.6パーセント、23年度は38.8パーセント、24年度は37パーセントと年々減少しておりますが、24年度の全道平均35.3パーセント、全国平均27.4パーセントと比較すると、まだ高い割合となっておりますので、今後とも虫歯予防対策を講じるよう各学校に指導してまいりたいと考えております。次に、念入りの歯磨きの呼びかけについてでございますが、北海道及び道教委は、フッ化物洗口の有用性と安全性が世界保健機関、日本歯科医師会など、国内外の専門機関や専門団体から認められていることや、集団で実施することにより全員が平等に虫歯予防効果を受けることができ、健康格差の解消が図られることから学校などで行うフッ化物洗口が最も効果的な虫歯予防対策であるとして、全市町村の学校などでフッ化物洗口を実施するという目標を立て、一体となって取組を進めているところであります。市教委としても、その方向に沿って、安全性や効果について説明をし、教職員や保護者の理解を得ながら実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、フッ化物洗口の安全性についてですが、よだれ、嘔吐などの急性中毒症状が報告されていると言及している団体があることは承知しておりますが、厚生労働科学研究報告書において「永久歯う蝕は、フッ化物洗口の継続にともなって減少する傾向が示され、歯磨き習慣などがおろそかになる、歯のフッ素症が生じる、口内炎などの粘膜への副作用が生じるという有害性は認められていない」とされており、フッ化物洗口の安全性について十分説明し、理解を得てまいりたいと考えております。次に、フッ化物洗口の否定的見解につきましては、フッ化物洗口につきましては、さまざまな意見があることは承知しておりますが、先ほども申し上げましたとおり、道と道教委は学校などで行うフッ化物洗口が最も効果的な虫歯予防対策であるとして取組を進めておりますので、市教委としても安全性への理解、啓発を図っていきたいと考えております。次に、保護者や教職員向けの説明についてですが、保護者や教職員に安全性についてしっかり理解してもらうために、歯科医師会や学校保健会の協力を得ながら保護者や教職員に対する理解、啓発のための講演会、啓発パンレットの配付などを行い、安全性についての理解をいただきながら、できるところから順次、フッ化物洗口を実施してまいりたいと考えております。次に、子供本人や保護者の判断についてですが、厚生労働省が定めるフッ化物洗口ガイドラインでは、フッ化物洗口を実施する場合には、本人又は保護者に対して具体的方法、期待される効果、安全性について十分に説明した後、同意を得て行うこととされており、実施に当たっては、保護者の意思を確認した上で行ってまいりたいと考えております。次に、万が一の事故が発生した場合の責任についてですが、フッ化物洗口の実施に当たっては、安全の確保など万全の対策を講じてまいりますが、万が一の事故の対応については、個々の事案により判断されるものと考えております。次に、家庭やかかりつけ歯科医による虫歯予防についてですが、個々の家庭におけるしつけの一貫としての歯磨きの習慣化は大切なことだと認識しておりますが、道と道教委は、集団で実施することにより全員が平等に虫歯予防効果を受けることができるとして、学校などでのフッ化物洗口の実施を推進しておりますので、市教委としても、その方向に沿って保護者の理解を得ながら取組を進めてまいりたいと考えております。次に、小・中学校での香料による化学物質過敏症対応について御質問がありました。各学校においては、毎年新学期には児童・生徒から家庭環境調査票を徴取することや家庭訪問などでアレルギー疾患や化学物質過敏症の有無などについて把握をし、必要に応じ適切な対応を行っております。また、化学物質に関しては、毎年1回、校内の室内空気中化学物質検査を実施し、その効果をホームページに掲載し、周知を図っているところであります。文部科学省から出された資料は各学校に配付しておりませんが、このような取組を通じて化学物質過敏症について各学校の養護教諭はホームページでこの資料の内容を十分承知しているものと考えておりますが、今後、対応に万全を期すため、改めて資料の内容の周知徹底を図ってまいりたいと考えております。次に、化学物質過敏症の児童・生徒への個別対応策についてですが、当該児童・生徒が在籍する学校では、保護者や主治医と連携を図り、その子の特性について全教職員が情報を共有し、教材・教具への配慮、学校行事等における対応など、きめ細かな対応を行っているところでありますが、最近では徐々に症状が快方に向かっていると聞いております。次に、化学物質過敏症についての小・中学校職員の認識や共通理解でありますが、近年、食物アレルギーを中心としたさまざまなアレルギーによる事案がマスコミに取り上げられ、保護者や地域の方々の関心が高まり、学校においても重要な課題の一つと認識しております。教育委員会としては、道教委や保健所などと連携し情報収集に努め、各学校へ提供するなど、意識の啓発を図ってまいりたいと考えております。次に、小・中学校で香料等が原因でぐあいが悪くなるなどの児童・生徒の把握についてですが、化学物質過敏症については、いまだ専門家が研究している段階と伺っておりますので、事前に把握することは難しいものと考えております。ただし、児童・生徒が学校においてぐあいが悪くなった場合には、直ちに医療機関への受診を促し、医師の診断に基づき教職員の共通理解を図り、適切な対応をしてまいりたいと考えております。次に、香料によるさまざまな健康被害の可能性などについて学ぶ機会やポスターの掲示についてでありますが、化学物質過敏症については、いまだ専門家が研究している段階と聞いておりますので、これらの対応については、国や道の対応状況の把握に努めてまいりたいと考えております。なお、学校において事例が発生した場合には、これまで同様、個々に適切な対応をしてまいりたいと考えております。次に、市立図書館について御質問がありました。まず、課題解決型図書館に関する見解につきましては、現在、市立図書館は、学校と連携して、学校の役に立つ図書館を大きなコンセプトとしております。調べ学習や朝の読書運動を支援するため、平成26年度からスクール・ライブラリー便を全小・中学校を対象に本格実施いたします。これは、学校からのリクエスト本を図書館が購入し、100冊を単位として2か月間、学校に貸し出し、順次学校を巡回するもので、学校図書館の利用促進を図るとともに子供たちの読書意欲を喚起しようとするものであります。また、一般向けには暮らしの役に立つ図書館をコンセプトとしており、市民のニーズに沿った資料を収集しております。特に利用の多い高齢者の方々のために医療、保健、年金、福祉関係の図書を収集し、図書館の利用増加を図っております。次に、レファレンスサービスと相互貸借サービスの内容についてでありますが、レファレンスサービスとは、利用者から寄せられた質問に対して図書館の資料を活用して、その回答を提供するもので、平成24年度の利用は5,683件ありました。また、相互貸借サービスとは、利用者の求める資料が自館にない場合に、他館から借り受けて利用者に提供するもので、平成24年度の利用は690件ありました。今年度末に電算システムを更新いたしますが、これを機に4月からインターネット予約サービスを開始することとしており、一般の利用者の利便を図るとともに、相互貸借サービスについてもあわせて利用の拡大を図ってまいります。次に、図書館では平成23年度に住民生活に光をそそぐ交付金を活用して、資料の劣化が懸念される明治期からの古地図をデジタル化し、利用者は館内のパソコンで閲覧することができます。図書館では、現在、新聞についてはDVDを購入し収蔵しており、他の資料のデジタル化は考えておりません。なお、デジタル化した古地図をインターネット上で公開することにつきましては、可能かどうかも含め、検討してまいりたいと考えております。次に、レファレンス協同データベースへの参加についてでありますが、現在、誰でも市立図書館のホームページにリンクしている国立国会図書館のレファレンス協同データベースのサイトで、レファレンス事例などを検索することができるようになっております。また、市立図書館においても、市民からのレファレンスにこのデータベースを活用して対応しているところであります。現在、市立図書館のレファレンス事例集は紙媒体で所有しており、それをデータベース化するには相当の時間を有することや、データ登載後の利用頻度等も考慮しながら慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスは、本年1月から運用が開始されており、市立図書館に設置しているパソコンでも利用が可能なことから、現在、国立国会図書館へ利用申請手続を行っているところであります。次に、図書館職員の研修やフォーラム等への参加につきましては、毎年道内で開催される研修に複数の職員を参加させていることや、全国の図書館に関する情報などについては、インターネットや専門雑誌などを通じ多くの情報が得られていることから、道外への職員の派遣は考えておりません。(「議長、17番」と呼ぶ者あり)

再質問 17番 佐々木秩

再質問をいたします。一つは子供の貧困についてですが、部活動への支援については、今のところ財政上も厳しいというお話がありました。今、市内で聞きますと、部活動への加入率が、文化系、体育系を含めて、非常に下がっていると聞いています。その結果、部員の確保が難しい、団体競技の大会に人数がそろわないので参加できない、その結果廃部という悪循環になっています。原因は何かと子供たちに聞くと、お金がかかるので、本当はやりたいのだけれども諦めざるを得ない、親からだめと言われるという例が私の経験からも非常に多く、その例が増えているのではないかと思います。スポーツというのは、文化系でもそうですけれども、例えば、将来オリンピックに出るような選手にしても、文化面で才能を花開かせる生徒にしても、これについてはいろいろな可能性のある子供たちがたくさん参加した中から生まれて花開くものだろうと思うのです。それが経済的な事情によって断念せざるを得ない。これについては、例えば指導要領の中で「自主的、自発的な参加により行われる部活動」というふうに定義されているように、これはそれでもって参加できないというのは、自主性、自発性ではないと考えます、やりたくてもできないのだと。その中でさらに、生徒が参加しやすいように実施形態など工夫するということが同じく指導要領の中でも言われていますが、そういうことについては、市教委だけではなく小樽市として、きちんとかなえていける、そういう環境をつくっていくということが大事なのではないかと考えますが、その観点からどういうふうにお考えになるか、再度、御答弁をいただきたいと思います。また、体力の低下ということで、小樽市がとみにという話が、今定例会のさまざまな質問で出ておりますが、部活動への参加の人数の低下がこの体力の問題にもかかわってきているのではないかと私は思いますけれども、その観点から教育長はどのようにお考えでしょうか。次に、旧寿原邸について伺いますが、修繕費が非常に高くかかるということが示されまして、存続について慎重にということなのですけれども、今までの御答弁の中で、小樽市にとって非常に重要な歴史的建造物であるということからいって、慎重に判断をしていくというのは、基本的には存続に向けてというふうに考えてよろしいのでしょうか、もう一度お答えをお願いいたします。次に、フッ化物洗口についてですけれども、一つの観点として、予防原則という観点があります。これについては、例えば1998年の予防原則に関するウイングスプレッド宣言というようなものがありまして、その中では化学物質や遺伝子組み換えなどの新技術に対して、人の健康や環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼすおそれがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも規制措置を可能にする制度や考え方のことで、リスクマネジメントの一つの方策だというふうに示されています。これについては、御存じのように、今までこの宣言が出されてからも、都合のいいように解釈をされて使われてきているという歴史がありますけれども、これについては世界の中でさまざまな議論がされ、行政の判断が積み重ねられてきまして、一定の見解というか、明確化がされてきているように思います。例えば、厚生労働省の薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会というところが、2010年に薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについての最終提言を出しています。この中で医薬品について、今回のフッ化物洗口剤も医薬品だと思いますけれども、医薬品について問題が生じる可能性がわかったときに、予防原則に立脚して、グレー情報の段階においても、市民や医療関係者に積極的に伝達する姿勢が重要である。因果関係等が確定する前に、安全性にかかわる可能性のある安全性情報を公表するように求めているというふうに言われています。これは、厚生労働省の検討委員会の最終提言です。ですから、これが一方的にその中で都合のいいように使われているというものではなく、実際にこの予防原則という言葉にのっとった判断であります。このようなところを考えますと、今、るる安全性についての御説明はありましたけれども、歯科医の中でも意見の分かれるいろいろな副作用やデメリット部分については、講演会をなさるそうですし、何かそれを知らせる広報のようなものがつくられるそうですから、そういう中できちんと説明していく必要が予防原則の観点からいってもあるのではないでしょうか。そういうことについて、もう一度御答弁をいただきたく思います。次に、同じく予防原則の観点に立って、もう一つ最後に質問させていただきます。香料による化学物質過敏症についての対応については、やはりきちんと予防原則に従って、まだ予見等がはっきりしないところがあるという御説明でしたけれども、やはり実際にこういう子供が出てきているというものに従って、ポスター等できちんと広報していく必要があるのではないか。本質問の中でも聞かせていただきましたが、文部科学省が出している「健康的な学習環境を維持管理するために」の「はじめに」という文章の中にある言葉ですが、「室内空気質による健康障害を持つ児童生徒等及びその保護者だけでなく、同じ環境にいても健康障害がない児童生徒等及びその保護者の理解が不可欠と思われます」という文章が入っています。ここを見ても、当該児童・生徒だけにあるのではなく、やはり周りの児童・生徒や保護者にもそういうことを広く知らせていく必要があるのですよという意味だと思いますけれども、こういうものがあると文部科学省も言っているということについての見解をお願いします。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

佐々木秩議員の再質問にお答えいたします。私からは、旧寿原邸について答弁させていただきます。今、調査業務がようやく終わったばかりでございますけれども、旧寿原邸の存続については、これから分析にしっかり取り組んでいかなければいけないと思っております。ただ、今、調査の結果が出されてきたのは、修繕には1億4,000万円ほどかかるということでございますので、この約1億4,000万円の財源をどうするかという問題が一つ。それから、今、出されてきた中での修繕方法、もう少し違う形でできないのか、いろいろなことをトータル的に慎重に検討した上で判断をしていきたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

初めに、運動部活動の件でございますが、運動部活動を行う子供たちが減少している原因が、単に経済的な理由だけでなく、さまざまな要因がありますので、予算のことも含めて、今の子供の体力の低下といった問題で、運動部活動やスポーツ少年団の参加促進に向けてということで私も答弁してございますので、その方向に沿って参加しやすい体制づくりというものが、どういうものがあるのかということについて、今後、検討を進めてまいりたいと考えております。次に、フッ化物洗口については、これまでもたびたび申し上げていますが、やはり保護者や教職員の懸念というものがありますので、その説明会又は講演会などで、心配される面と安心できる面と両論説明し理解をいただいた上で実施してまいりたいと考えております。次に、香料などの化学物質につきましては、まだまだ私どもとしても情報不足の面がありますので、今後、道や関係機関と十分連携をとりながら正確な情報をとった上で適切に指導してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月5日 議事録 PDF(141ページ) 間違いを知らせる