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小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日

(1)地方自治法改正について/(2)小樽公園の桜について/(3)小中学校教員不足の影響について

2024年6月19日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「地方自治法改正について」「小樽公園の桜について」「小中学校教員不足の影響について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。

質問者
佐々木秩 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 中島正人、建設部長 松浦裕仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 25番 佐々木秩

一般質問をします。1項目め、地方自治法改正について。今国会において審議され、つい先ほど参議院議員本会議で可決、成立した地方自治法改正、国の指示権について伺います。まず、これまでの経緯は四半世紀前に遡ります。第1次地方分権改革により、国と地方の関係は上下・主従から対等・協力へと大きく転換、機関委任事務制度が廃止され、まさに自ら治める形となりました。しかしながら、第33次地方制度調査会での議論を受けた本地方自治法改正では、国民の安全に重大な影響を及ぼす事態と政府が認定すれば、個別法に規定がなくても、政府が必要な対策を自治体に指示できると定めました。この法案に対して危惧の声が、国会内だけでなく有識者や支持される側になる多くの地方自治体、地方議会から意見書やその他の形で発信されています。その内容は、地方自治の確立と相入れず、自治体への国の関与は必要最小限度と定めた地方自治法にも反し、国と地方の対等な関係が損なわれる。自主自律的な存在である自治体にとって根源的な問いであるにもかかわらず、審議が拙速過ぎて危機感が十分に首長に伝わっていない。国に指示権行使を認める国民の安全に重大な影響を及ぼす事態の要件、さらには解除の要件までもが極めて曖昧。よって、対象が広範囲かつ長期間に及ぶおそれがある。国会の関与も不要で、閣議決定だけで発動できる内容となっている。指示の前に、国が自治体から意見を聞いたり資料の提出を求めたりする規定はあるが、あくまでも努力義務。現場の実情を十分に酌み取れないおそれがある。自治体の広範な自治事務の処理に対し、個別法の根拠規定なしに違法でも緊急でもない場合にも、国の指示権の行使が可能になり、自治を脅かす等の指摘がされています。こうした声に対して、自治体との事前調整や事後の検証、「指示は必要最小限」は法案の附帯決議に盛り込まれたものの、依然として自治体側の大きな危惧は拭えていません。ある町長は、自治体は改正を求めていない。国が指示してくれなど一切思っていないとまでおっしゃっています。住民に最も近い市区町村を飛び越える形で、緊急時にそれぞれの地域の住民の命や暮らしを守る最善の指示を国が出せるのかを疑問視する首長は多くいることが分かります。コロナ禍では、全国一斉休校など国の一方的要請が混乱を招きました。熊本地震でも、防災担当大臣が避難先に指示した体育館を地元自治体は危険と判断し、これを拒否。その後、震度7の地震で当該施設の天井は落下しました。現場の判断がなければ被害はさらに増えたことでしょう。現場をよく知るのは、市町村や都道府県です。国と自治体が対等な関係の下、十分に意思疎通を図りながら対処するのが本来の在り方でしょう。ここで、この問題について問う理由がもう一つあります。自治体の自治権を侵される可能性があると同時に、国の指示権が発出された場合、我々地方議員の権能も奪われかねないとも考えるからです。市議会により是としたものが差し止められることや、否と断じたものを進められてしまうことなどもあり得るのです。地方議会として、今回の改正案をそのまま受け入れてしまって、本当に市民から負託された権能、極端に言えば、市民の生命を守る使命を果たすことができるのかを問われているのです。もちろん、国家的危機的状況の際、国としての緊急的、全国的視野での判断が必要な場面はあるのでしょう。しかし、危機的状況の中、守るべき市民に寄り添い最も的確な判断と行動を取れるのは、地方の行政と議会であると、これまでの様々な経験上、私は確信しています。さて、それらを踏まえ、この項の質問をいたします。地方自治法改正における国の指示権の創設は、コロナ禍における国の指示系統に課題があったことを根拠にしていますが、例えば、新型コロナウイルス感染症対応時に国と市との調整において、市が課題だと感じたことをお聞かせください。また、国が指示したほうがよかった、事態が改善していたと感じた事例は本市においてありましたか、あればお示しください。また、これほど国と地方の関係に重大な影響を与える改正にもかかわらず、一方の当事者である地方側からの意見聴取は、第33次地方制度調査会第19回専門小委員会で都道府県議会議長会など地方6団体から行われたのみで、しかも意見は総じて批判的であったとのことです。本来であれば、国と地方が入念に協議し、今まで上げてきた問題点などについて整理した上で法改正に当たるべきでした。法改正が議論される中で、国の指示権について、総務省などから本市が意見聴取される機会はありましたか。地方の行政や議会が主体性を持って判断することが市民を守ることに直結することは、新型コロナウイルス感染症蔓延時に迫市長が下した的確な判断でも示されたと感じています。緊急の場合であれば、私はむしろ住民に一番近い立場である自治体が実情に合わせて行政運営をすることが望ましいと考えます。市長は、今回の地方自治法改正による国の指示権についてどのように受け止めていますか、お聞かせください。想定外の事態が起こったときほど自治体から国に求めるのは上下関係による指示ではなく、対等に協議して知恵を出し合い、連携・協力していくこと、それを支える事前の支援機材や人材などの後方支援、財政支援です。地方自治法は、国は本来果たすべき役割を担い、住民に身近な行政は地方公共団体に委ねると定め、憲法にある地方自治の本旨を具体化しています。この原則に立ち返る必要があると、この項の最後に指摘いたします。2項目め、小樽公園の桜について伺います。今年も小樽市内の桜の咲く季節が過ぎました。年々、桜の満開の時期が早くなっているようなのが気になりますが、市内各所の桜の名所では多くの市民や観光客が楽しむことができました。小樽公園では、明治33年、1900年に開設され、2010年、平成22年には北の造園遺産にも認定されている由緒ある公園です。公園内には約900本の桜があることから、花見の季節には小樽市民のみならず、市外から多くの花見客が公園を訪れ、桜やツツジを鑑賞しています。ただ、どうしても気になるのが、小樽公園や手宮公園の桜の木の樹勢の衰えです。花がつかず枯れてしまっている枝が目立ち、中には木の枝だけが辛うじて残っている木が増えてきています。8年前の2016年、第2回定例会代表質問で、私は小樽公園の桜について質問をしています。その趣旨は、老齢化の進む桜の木を専門家の意見を聞き、長期的ビジョンを持って維持管理していってほしい。また、その際、市民との協働で進めていきましょうという内容でした。その答弁は、小樽公園での現状について、「樹木が伸び、景観の妨げになっているところもあり、また、桜については樹齢が進み、てんぐ巣病などの影響により枯れかけている枝も見られることから、今後は伐採も含めた計画的な維持・管理を行う必要がある」、「次の世代に豊かな自然を継承するためにも、樹木医等の意見を参考にしながら、必要と思われる箇所を重点的に維持・管理を行ってまいりたい」とありました。あれから8年がたちました。現在の小樽公園の桜の木の状態についてお示しください。この8年間での公園内の桜の木の維持管理について、概要をお示しください。その際、樹木医等専門家の意見は聞かれたでしょうか。聞かれたとしたら、その際の内容についてもお聞かせください。現在、第2次小樽市緑の基本計画を実施中で、計画期間は2023年から2032年までの10年間となって、その基本理念としては、「市民との協働で築く、自然と人が共生する緑豊かな、潤いと安らぎのあるまち小樽」とし、小樽公園を含む市内の公園もその中に位置づけられています。先ほどの代表質問では、市より、今後の長期的ビジョンに立った維持管理計画の策定の必要性は認識しているので、今後、改定を予定している小樽市緑の基本計画の中で策定できないか検討してまいりたいとの答弁もありました。現基本計画の中に、検討の結果、長期的ビジョンに立った維持管理計画策定が盛り込まれている箇所はありますか。また、実際に例えば、小樽公園についてはどうなっていますか。同じく、その際の代表質問では、市民的議論や参加のシステムが必要との提案し、第2次基本計画でも市民との協働が基本理念にうたわれています。それを受け、主要施策の「緑化を推進する体制づくり」の中に、市民との協働が示されていますが、実際に桜の木に関して協働していることはありますか。あるとすれば、桜の木の維持管理についてはどうしていますか。2026年、供用開始を予定する小樽公園再整備案での各遊具や新規駐車場の整備計画との関係も気になります。建設部建設事業室公園緑地課から2月に示されたレイアウトイメージ図では、この再整備エリアに入る通路は、現行のテニスコート上の公園内通路を使用すると思いますが、どのような整備を予定しているでしょうか。場合によっては、その通路脇に並ぶ桜の木に影響は及びますか。及ぶにせよ、及ばないにせよ、桜の木を含むこの周辺の樹木についてもただ伐採してしまうのではなく、来園された方にこの公園の歴史ある景観を感じられる整備方針をもって公園内通路を設計してほしいと思いますが、いかがでしょうか。先日、新聞報道によると、小樽天狗山の山頂近くにあり、樹齢100年を超えるエゾヤマザクラ、天狗桜について、近年、枯れ枝が目立つなど樹勢に衰えが見られるようになってきたため、小樽市が専門機関に依頼して育てたクローンの苗木6本が、天狗桜展望台に植えられたとのことです。こうして、市民や観光客に親しまれている天狗桜が残されていくことはいいことです。また、こうした樹木の命を継ぐ技術があるということも知ることができました。そこで、天狗桜だけでなく、小樽公園の桜、主にソメイヨシノも何とか命を継ぐ処置ができないものでしょうか。小樽公園の桜ほど長く市民に親しまれてきた桜はまれでしょう。そこでお聞きします。今回の天狗桜の植樹までの経緯についてお聞かせください。今回の技術や方法の小樽公園、手宮公園の老木への適用の可能性について伺います。可能性があるとすれば、その技術も含めて、小樽公園の桜の木の将来的な対応についての見解をお示しください。今回は小樽公園に限定しましたが、手宮公園や長橋なえぼ公園でも桜の樹勢の衰えは進んでいます。今回、公園の全体像をイメージした上での桜の木の計画的な配置や更新をお願いいたします。また、桜の木は苗木を植えておしまいではありません。そこからの長期間に及ぶ維持管理には、技術面、資金面、人の手の面でなかなか大変です。今回のような最新技術活用や資金面でのクラウドファンディングや募金、市民へのボランティア協力要請を積極的に計画し、歴史ある小樽の春の景観を守ってほしいと願います。3項目め、小・中学校教員不足の影響について伺います。市内小学校で、小学校で教える免許を持っていない男性教員にクラスを担任させ、授業も行わせ、結果6時間分は未履修扱いになったとのことです。前校長がこの教員に任用前の来校を打診したもので、現校長も結果として担任と授業をさせていたとされています。こうした経緯を聞くと、まずは無資格の教員に授業をすることを求めた管理職の対応に大きな過失があることは明白ですが、そんな明白なことをあえてせざるを得なかった学校現場の状況について掘り下げてみる必要があると感じます。その前に、確認したいことがあります。6時間の未履修分の授業の補償はどのように扱われましたか。結果として、児童の負担になるようなことはありませんか。この臨時採用の方は、今年度の4月1日から来校し、本人同意ではあるものの担任としての準備を始め、4月8日からは担任として授業を業務として行っており、結果的に約2週間の間、無報酬で業務をさせられていたという部分は、その分の補償があるべきだと考えます。これらについては、本来的に道教委の管轄とは思いますが、市教委の見解をお聞かせください。この小学校の4月当初の教員配置状況はどうなっていますか。危惧するのは、市内他校でも同様に任用前から無資格で担任や授業などの業務を行わせていないのかということです。市内他校の様子をお知らせください。今回の小学校においては、おととしもスクールバス運転手が運転するバスを急停止させ、児童にけがを負わせた事件があり、当時の関係した子供だけでなく、全校児童や保護者、さらにその後の様々な対応に当たった教職員も強いストレスを受けました。そこに今回の問題が重なったことにより、さらに心理的な負担や、もしかすると現場管理職だけでなく、市や道の教育に対する不信感のようなものも持たれたのではないかと危惧します。そのような危惧に関し、現状の児童や保護者、教職員の様子や意見、心情の把握はされていますか。また、その皆さんへのサポートはどのように対応されていますか。今回の件には、教職員の成り手不足という問題がその原因にあると考えます。最近は、全国的に学校職員の欠員が増え、小樽市においても欠員補充がままならない状況にあるとお聞きします。そのような中で、この小学校校長は背に腹は代えられず今回のような対応を取ってしまったということでしょう。そこで、教員配置の現状とその対応についてお聞きしますが、まず、教職員の成り手不足という問題について、市教委としての認識を伺います。昨年度途中で、教員の欠員等により補充や代替の教員配置が必要となった状況はどのようになっていましたか。また、補充や代替の教員配置が必要になった主な理由についてもお聞かせください。今年度当初の教員配置で、欠員等により補充や代替の教員配置ができていない状況はありましたか。欠員があったとしたら、その補充はどうしているのでしょう。これも本来は道教委の責任ではないかと思いますが、実情は市教委が背負っているのではありませんか。また、補充がかなわない場合、その分をどのように埋めているのでしょうか、例をお示しください。欠員が生じる理由はいろいろあるでしょうが、例えば、担任の教員が途中で退職されたりした場合、校内教員のどなたかが代わりで担任になりますが、子供たちの動揺等がないか心配されるところです。担任の欠員が生じた際、子供たちへの影響とそのケアについて伺います。また、もし欠員補充ができていない学校があれば、校内の教員の誰かがその分をかぶり、結果、業務過多となり、その方が体調を崩せばさらなる欠員を生むおそれがあります。欠員が生じている学校に対し、欠員補充を急ぐことはもちろんですが、現在、勤務している教職員への特段の配慮を求めますが、いかがでしょう。教員不足問題は、基本的には道教委の責任下にあり、また、国、文部科学省が解決すべき問題です。先月、中央教育審議会から、今後の教職員の処遇改善や働き方改革などの在り方についてまとめた案が公表されました。しかし、残念ながら、今回の小樽市での問題例のように喫緊の課題となっている教職員の成り手不足と教職員の長時間労働の常態化の双方を解決する実効ある方策とは到底なっていないと言わざるを得ません。よって、当分はこうした状況は続くのではないかと危惧するところです。対策として、待遇や働く環境の改善はもちろんですが、私見ですが、もう一度、学校の教員という仕事は面白い、やりがいがあると、教員やこれから教員を目指す人に実感してもらうことが教員の成り手不足の解決には必要ではないかと思うのです。こうした思いは、学校で子供たちとしっかり向き合う時間が確保され、教職員の仲間や子供たちと共に創意にあふれた教育活動を通してつくり上げていくことが可能です。それを市教委や保護者の皆さんが理解を持ってサポートしていってくれる。そんな教育ができる魅力的な学校で働きたいと思えるような学校づくりをお願いしたいと思います。夢のように聞こえるかもしれませんが、過去にこの小樽市内にも現実にそんな学校が存在したのですから、お話しさせてもらいました。以上、再質問を留保し、一般質問を終えます。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

佐々木議員の御質問にお答えいたします。初めに、地方自治法改正について御質問がありました。まず、新型コロナウイルス感染症対応時における国と市との調整につきましては、感染症対策では、本市の要請に基づき、国立感染症研究所から専門家が迅速に派遣されるなど、調整は円滑に行われたものと考えております。また、国が指示したほうがよかった事例などにつきましては、飲食店への休業要請や公共施設の休館などの対応において混乱を生じた場面はありましたが、国全体の方針や基準と併せ、地域の実情を考慮する必要もあったことから、御質問にありました事例の有無については明確な判断が難しいものと考えております。次に、国の指示権に係る意見聴取につきましては、総務省などによる聴取の機会はありませんでした。次に、国の指示権に対する受け止めにつきましては、地方自治法において国は「普通地方公共団体の自主性及び自立性に配慮しなければならない」と規定されており、また、このたびの改正においては、必要最小限の行使やあらかじめ自治体に意見を求めることなどが盛り込まれていることから、国は指示権の内容や適用について丁寧に説明するとともに、法の趣旨に反して行使されることがないよう運用に当たっては慎重を期する必要があるものと考えております。次に、小樽公園の桜について御質問がありました。まず、桜の木の状態につきましては、公園内にはソメイヨシノなど約650本が植生しておりますが、花の開花状況を踏まえると全体的に樹木の老齢化が進んでおり、また、そのうち約1割がてんぐ巣病を発症している状況にあります。次に、桜の木の維持管理などにつきましては、有識者と共に小樽公園内の桜の木のパトロールを行い、樹木の倒木や病気などの対応について助言をいただいております。この助言を基に、倒木や枯れた木については伐採を行うとともに、てんぐ巣病を発症している樹木については、その対処法として枝を切除するなどの維持管理を行っております。次に、第2次小樽市緑の基本計画の中に長期的な維持管理計画が盛り込まれているかにつきましては、本計画には維持管理について掲載しておりませんが、緑の保全の主要施策の一つに、「歴史的風土と結びついた身近な景観資源として市民の心に潤いと安らぎを与える緑地として次世代に継承できるよう努めます。」と記載しており、この中に小樽公園も含まれております。次に、桜の木に関する市民との協働につきましては、民間団体などから桜の木の植樹について申入れがあった場合、市は植樹の場所や本数、維持管理について協議を行い、植樹を許可しております。その際、維持管理につきましては協働の取組として、一般的に植樹から樹木が安定するとされる4年目までは植樹者が管理し、それ以降は市で管理をしているところであります。次に、小樽公園再整備エリアへ入る通路の整備につきましては、現在のテニスコートの上の通路は狭隘であることから、再整備に当たり駐車場へ出入りする車両や歩行者が安全に通行するための拡幅工事が必要であり、その際には必要最小限の伐採が生じるものと考えております。次に、小樽公園再整備内通路につきましては、車両や歩行者が安全に通行できる幅員を確保するため、必要最小限の樹木を伐採することになりますが、その場合、桜を補植するなど歴史のある身近な景観資源として次世代に継承できるよう努めてまいりたいと考えております。次に、天狗桜の植樹につきましては、令和2年に中央バス観光開発株式会社から天狗山山頂の樹齢100年を超える天狗桜に老木化による衰えが見られることから、市に対し、国立研究開発法人森林研究・整備機構の林木遺伝子銀行110番を活用し、後継樹の増殖を行いたい旨の相談がありました。この事業は、地域のシンボルである名木などの貴重な樹木について、接ぎ木や挿し木などで後継クローン苗木を増殖するものですが、申請者は、国または地方公共団体等の公的機関である必要があり、本市が同機構へ申請を行ったものであります。その後、天狗桜は保存の対象であると診断され、令和3年に接ぎ木を行い、苗木が屋外に植栽しても生育できる見込みとなったことから、本年5月の里帰りに至ったものであります。次に、クローンの苗木を育てる技術の適用につきましては、小樽公園や手宮公園の老木にも可能性はあるものと考えております。次に、小樽公園の桜の木の将来的な対応につきましては、既存の桜の木については、病気にかかった樹木が周辺の樹木へ感染しないよう枝払いを行うとともに、枯れた樹木については、伐木と補植などの維持管理を引き続き行うほか、クローン技術の活用につきましても将来に向けて研究してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

佐々木議員の御質問にお答えいたします。小・中学校教員不足の影響について御質問がありました。初めに、未履修分の授業の補償と児童の負担につきましては、今回の件で未履修分となる授業時数は、国語2時間、特別活動3時間、総合的な学習の時間1時間の計6時間となっておりますが、学校からは、各教科で決められている標準授業時数を上回る年間計画を立てており、時間割を変更することなく未履修分を1学期中に回復することができ、児童の負担にはならないものと聞いております。次に、当該教員への補償につきましては、本事案における責任の所在を明らかにするため、現在、道教委へ事故報告書を提出しているところであり、その結果を得て検討してまいりたいと考えております。次に、この小学校の4月当初の教員配置につきましては、この学校は普通学級が10クラス、特別支援学級が3クラス、通級指導教室が4クラスであり、教員の定数は、校長と教頭、加配1名を含め23名となっております。4月1日時点での教員の配置状況につきましては、正規職員が16名、再任用短時間勤務職員が2名、臨時的任用職員が5名で欠員が1名生じておりましたが、4月15日に補充され、正規職員12名、臨時的任用職員5名が学級担任を担っております。次に、市内他校の様子につきましては、任用前から無資格で担任や授業を行わせていた学校はないことを確認しております。次に、児童や保護者、教職員の様子や意見などの把握とサポートにつきましては、市教委では、本事案についての保護者説明会に出席し、保護者の皆さんからの意見や要望などを伺ったほか、学校行事の際に児童の様子を参観するとともに道教委の職員と学校を訪問し、校長や教頭などから教職員の様子を伺うなど、状況の把握に努めております。今後とも、定期的に学校の様子を聞き取るとともに、学校訪問での助言などを行うなどサポートしてまいりたいと考えております。次に、教職員の成り手不足についての市教委の認識につきましては、近年の全国的な人手不足などの影響により、職業選択の幅が広がり、他の職業を選択する学生が増えたことに加え、教員の長時間労働や生徒指導など、授業以外の業務負担に対する不安なども教員の成り手不足の要因であると認識しております。次に、令和5年度途中の教員の欠員等の状況とその主な理由につきましては、令和5年度途中に欠員等により補充や代替の配置が必要となった教員数は22名であり、このうち、年度内に18名が補充されましたが、4名は補充されませんでした。また、欠員等となった主な理由としましては、病気や出産による長期の休職等のほか、年度途中の自己都合による退職や死亡退職によるものです。次に、令和6年度当初の教員の配置の欠員等の状況につきましては、令和6年度当初は、学級増や予定外の退職などにより7名の欠員が生じておりましたが、6名が補充され、現在1名が補充されていない状況であります。次に、欠員補充の対応につきましては、教員の欠員補充は任命権者である道教委が行うこととなりますが、市教委では、教員免許保持者の情報収集や退職教員等へ任用に向けた働きかけを行うとともに、学校においても、教員同士のつながりなどを活用して教員の確保に向け、協力いただいております。また、欠員が補充されるまでの間は、教頭や他の教員など学校全体で協力し、授業や校務などを行っております。次に、担任の欠員が生じた際の子供たちへの影響とそのケアにつきましては、欠員による担任の変更などにより、学習指導や安全管理などに、少なからず影響があると考えられることから、子供たちや保護者の皆さんが不安を感じることのないよう丁寧な説明を行うとともに、授業や学校生活などで支障が生じないよう全教員で子供たちをサポートしているところであります。次に、欠員が生じている学校の教職員への配慮につきましては、市教委としては、まず、欠員補充が早急に行われることが重要であると考えますので、道教委に対し強く要請するとともに、市教委としても教員の確保に向け全力で取り組んでまいります。また、欠員が生じた場合には、全教職員で業務を補っていく時間が必要となりますので、ゆとりを持った職場環境の構築に向け、より一層教職員の働き方改革を推進していくことが大切であると考えております。(「議長、25番」と呼ぶ者あり)

再質問 25番 佐々木秩

再質問をさせていただきます。2項目めの小樽公園の桜についての項目ですけれども、公園内に通路を設けて、拡幅のために必要最小限の伐採を行う必要があるということでしたけれども、私も何が何でも伐採するなと言っているわけではありません。通路拡幅というのもあるのでしょうけれども、例によると、青森県五所川原市金木町というところには、国道339号沿いに100年以上たったソメイヨシノの並木が19本立っていたのだそうですけれども、木の幹の中の空洞化とか腐敗等も進んで危険性が高いということで、19本のうち17本を伐採したのだそうです。非常に由緒正しい並木道だったらしいのです。ただ、それでも市民の理解は得られる。まして、一般道路で通行する、それから、通学路でもあったということもあったのだと思うのです。こういうことからいうと、小樽市の公園内の通路についても、来園者の安全確保するためにも、どうにもならない危ない木については伐採も必要だろうとも思います。しかし、大事なところは、切っておしまいではなくて、やはり、そこのところにあった並木の歴史というか景観を残すための更新のための手続、作業をきっちり計画の中に入れてほしいと思ったのですが、そういう意味合いで捉えると、先ほどの御答弁は一致していると押さえてよろしいでしょうか、お答えをお願いいたします。それから、2点目です。桜の木の将来的な対応についての見解をいただきました。クローンの技術も可能性の中に入れてということでお答えいただきましたが、それ以外について病気の対応、枝払いや補植何かについてということでしたが、もう少し具体的な、こんな感じにしていきたいのだというイメージをできればお答えいただけないかと思ったのです。再質問になじむかどうか少し疑問なのですけれども、例えば、私のアイデアとしては、令和3年、今から3年前に小樽市総合博物館に保管されている花園公園設計図というのが市指定の有形文化財になりました。御覧になったことがあるかと思いますけれども、3メートル掛ける3メートルぐらいの大きいものです。この設計図を作ったのは、造園家で長岡安平という人です。この人は、本当に日本で最初の公園デザイナーと言われている人で、東京都の芝公園、それから、札幌市でいうと大通公園や中島公園をデザインされた方が、あそこのデザインをされたのです。その図が、小樽市で有形文化財に指定された。例えば、そういうものも活用して、ストーリーとしてこういうものを小樽公園の再整備のときに一緒に考えに入れて、ストーリーを練っていただけないか。そうすることによって、もう少し膨らみのある、歴史的な興味も引ける、小樽市にふさわしい公園整備になるのではないかということをお話しさせていただいて、もし、そういうようなことについて何か見解があればお答えいただければと思います。3項目めの小・中学校の教員不足の影響について伺います。先ほど、今のところ、例えば今回問題になった小学校と同じような対応をした学校はなかったのかという質問をしたときに、ありませんでしたということで一安心いたしましたけれども、私が聞くところによると、やはり、辞令が遅れている学校というのは実際にほかにも何校かあったと。だから、少し判断を一つ間違えば、同じような事例がほかにもできたのではないかということは心配がされていたそうです。そこで聞きたいことは、同じ状況下でも管理職の判断が分かれて、結果として不適切な勤務対応になったところと、適切にきちんと対応したところに別れた原因があると思うのです。その辺のところについて何か分析があればお答えいただきたいと思います。それから、小樽市内の教員の欠員の状況について伺いました。やはり、欠員があるということについては、かなり問題だと。この前、市民と議員の懇談会が開かれましたけれども、その中でも、学校で欠員がある、教員がいない、何とかしてほしいのだという切実な要望が上げられていたところです。4月以降、今日までも市内小・中学校でも、また何人かの教職員が病休・休職・退職が続いているという話も入っております。何とか対応するために、先ほど教育長がおっしゃっていたように様々な手を尽くして、市教委や現場の教員方が何とかそこにはまる人を求めているという御苦労も今お聞きしました。それだけのことをされているので、本当に思いを持ってやっていただけているということが分かりました。その上で、教員の不足、欠員の状況についてどのような問題意識を持っておられるのかというところを、もう少しお話しいただきたい。それから、先ほど少し言っていただきましたが、今後の対応についてもさらに何かお考えがあればお伺いしたいと思います。

答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)

佐々木議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。3点あったかと思いますけれども、まず1点目につきましては、公園の通路の拡幅についてのお話だったと思います。この通路といいますのは、これから整備を考えております駐車場にアクセスする道路というような位置づけになっております。ここにつきましては、現在、幅員としては4メートルぐらいしかない道路の中で、通路として使う分には交通の安全を確保するという観点からすると、どうしても拡幅が必要だと考えております。ただ、拡幅するに当たりましても、現況4メートルから大体6メートルから7メートルの拡幅が当然必要となってきまして、海側は、崖になっておりますので、そちらにはどうしても拡幅ができないということになりますと、どうしても山側に拡幅するという形になろうかと思います。この場合におきましても、山側にもたくさんの樹木がありますけれども、基本的には伐採しないような形でやりたいと思っておりますが、伐採もやむを得ない部分につきましては、やはり、安全を確保する上で、最小限の伐採が必要かと考えております。2点目ですが、具体的な枝払い等のイメージという話だったかと思います。これまでも小樽公園の樹木の管理につきましては、有識者の方からいろいろな助言をいただいております。特に、小樽公園内については、てんぐ巣病とかいろいろ発症しているという状況の中で、どうやっててんぐ巣病を未然に防止したらいいかなどの話も伺っている中で、てんぐ巣病に関してはなかなか未然の防止は難しいという話も伺っています。この対処方法といたしまして、木を枝払いするしかないという話をいただいていますので、どういった形で枝払いするかというのは有識者の方と相談して、維持管理に努めているところでございます。あともう1点、小樽公園全体のストーリーとして、歴史的なイメージをして今後、再整備に当たってはどうかという話がありましたけれども、現在、小樽公園というのは歴史的な公園でもございますので、そういった歴史をストーリーとして今回の整備計画に位置づけることが可能かどうかというのは、現在、行っている実施設計の中で検討させていただきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 中島正人

佐々木議員の再質問にお答えいたします。2点あったかと思います。1点目は、無資格で担任や授業を行わせていた事案の学校と他校との違いについてのお尋ねであったかと思います。この学校では、新年度に校長が替わりまして、その際に、前任の校長と現在の校長の引継ぎが不十分であったため、現在の校長がこの教員の任用日を誤って認識していたために起こったという事案であったと認識しているところでございます。それから2点目、多くの欠員が発生している状況に対する問題意識と、今後の対応についてのお尋ねだったと思います。学校では病気や退職などにより欠員が生じた場合は、欠員補充がされるまで担任業務や教科指導、校務分掌の業務などを、管理職を含む全教員でフォローしながら進めている状況であり、教職員には大きな負担をかけているという状況は認識しているところでございます。市教委としましては、これまでも効率的な業務処理による子供と向き合う時間を確保するため、校務支援システムや保護者との連絡ツールの導入など、ICT環境の整備に努めてきたところでございますが、教員自身が誇りとやりがいを持って生き生きと子供たちと向き合うことができるよう、今後とも働き方改革を推進していく必要があるものと考えているところでございます。

出典:小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日 議事録 PDF(121ページ) 間違いを知らせる