小樽市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日
(1)福祉灯油について/(2)恵庭市のような庁議だよりについて/(3)視覚障がい者への地デジ対応ラジオの給付について/(4)春香水道利用組合について
2013年3月6日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「福祉灯油について」「恵庭市のような庁議だよりについて」「視覚障がい者への地デジ対応ラジオの給付について」「春香水道利用組合について」について質問し、市長 中松義治、福祉部長 三浦波人、産業港湾部長 佐藤誠一が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、福祉部長 三浦波人、産業港湾部長 佐藤誠一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 新谷とし
初めに、福祉灯油について伺います。2月 13 日、福祉灯油小樽市見送りという新聞報道があり、実施を期待していた市民に失望が広がっています。日本共産党は、今冬の灯油の高騰から、議会で、また市長への申入れでも、福祉灯油実施を求めてきました。昨年第4回定例会の厚生常任委員会で、地域福祉課から 12 月7日現在の平均灯油価格が 89.31 円と公表されたことで、過去に福祉灯油を実施した際の価格レベルを下回っていることや国等の財政支援がないこと、道内主要都市の多くで実施に向けた動きがないことを勘案し、本年度は福祉灯油を実施しないこととするという報告がありました。これに対し、他会派からも福祉灯油実施に向けての質問があり、市は生活に直接関係している生活必需品の値上げであることから、異常な高騰を見た場合については、たとえ国や北海道の財政支援がなくても、困窮度合い等の調査が必要だと思いますが、財政支援がないからやらないということにはならないと思いますという答弁をしています。小樽市生活環境部生活安全課の調査結果による灯油価格は、2012 年 12 月5日時点の平均価格は 89.31円でしたが、2013 年1月5日時点では 93.39 円、2月5日時点では 102.24 円と高騰しています。2007年度の 12 月は 98.53 円、1月 98.67 円、2月 97.90 円、2008 年度の 12 月は 73.7 円、1月 65.95 円、2月 65.27 円で、今冬の厳寒期の灯油価格が高いことが明らかです。また、本年2月5日時点での生活必需品の小売価格調査結果では、福祉灯油を実施した 2007 年、2008年と比較すると、野菜や加工品が値上がりし、主食の米も 10 キログラム当たり 600 円以上も値上がりしています。その上、年金の引下げに加え、介護保険料や後期高齢者医療保険料の引上げなどで市民生活は以前より圧迫されています。寒さも厳しく、気象庁のデータによる小樽市の今冬の最低気温の月平均値は 2012 年 11 月は 2.6 度、12 月はマイナス 4.8 度、2013 年1月はマイナス 7.2 度、2月は 14 日時点でマイナス 7.1 度ですが、2007 年度、2008 年度の同時期の気温はどうであったか、お示しください。市民の話を聞くと、夫が病気がちであまり働けず、収入が少ない家庭は、室温を 18 度に設定して、家の中でも外套を着て過ごしている。別の市民は、夜は早く布団に入り、朝もなるべく遅く起き、電気も消している。長崎屋などに行って時間を過ごすなど、さまざまな節約をし、寒さをしのいでいますが、市民生活は一段と厳しさを増しています。孤立死の懸念もあります。市長は、このような市民の実態をどう捉えているのですか。この間、寒さの中で必死に耐えている市民の生活状況調査を行ったのですか。市長は、円安や原油高騰で灯油価格の見通しをどう捉えていたのですか。灯油価格高騰の状況下で、恵庭市や芦別市などは臨時会を開会するなど、福祉灯油を実施する自治体が増えています。後志管内では、小樽市以外の町村は全て実施していますし、蘭越町やニセコ町では再度の実施を行っています。小樽市が福祉灯油を実施した 2007 年度、2008 年度は、国の特別交付税などがありましたが、赤字財政にもかかわらず、福祉灯油を実施し市民の暮らしを応援しました。市民生活を守るため、市長は国や北海道に対し、福祉灯油実施のための予算枠拡大を強く要請したのですか。厳寒期に高い灯油価格で、市民の生活が大変なのに、なぜ福祉灯油を実施しないのか。どのような議論を経て実施見送りを決めたのか、説明してください。2011 年度の民生費の不用額は、約6億 9,500 万円に達していますが、多額の不用額を残すのでなく、市民生活をもっと応援すべきです。今年度の石狩湾新港管理組合負担金 2,294 万 2,000 円が小樽市分として減額されます。この減額分を含めて、今定例会で5億 9,834 万 3,000 円を財政調整基金に積み立てる補正予算案が提案されています。この減額分など財政調整基金積立ての財源活用で実施見送りを撤回し、今からでも福祉灯油、あるいはその名称が時期的に適切でないのなら、冬季生活支援金として、補正予算を組んで市民生活を応援すべきです。市長の見解を伺います。次に、恵庭市のような庁議だよりについて伺います。小樽市は市長の記者会見や市の施策をホームページで公表していますが、新しい施策や事業も報告のみで、どの部局がどのような考えや話合いの下で決定されたのか知らされていません。恵庭市では、庁議だよりを作成し、市民に公表しています。毎月市長と副市長、教育長、各部長がそろって、その時々の行政課題を話し合う庁議という会議が開かれ、通常は毎月第1、第3月曜日に開かれ、議会のときなどには臨時に開かれることもあり、会議での主な議題や意見の要旨について、市のホームページに掲載しています。内容は、「1.市長コメント」「2.協議・報告・連絡事項」で、これで今、市が何を行おうとしているのかがわかります。福祉灯油についても、1月 21 日開催の庁議で保健福祉部長から灯油高騰に伴う緊急対策事業についてとして詳しく報告されています。また、同日の会議でその他各部からの報告として、建設部長から恵庭市雪対策市民会議による提言書の策定経過及び今後の予定も報告されています。このように、市の行政課題決定の前にも、あらかじめ市民にお知らせすることで、市民にわかりやすく開かれた市政になるのではないでしょうか。小樽市がこれから制定しようとする小樽市自治基本条例に関する提言でも、情報の共有として情報の提供が提案されています。恵庭市のような庁内会議は定期的に開かれていると思いますが、恵庭市のような庁議だよりとして、その内容を公表してはいかがですか。次に、視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付について伺います。視覚障害の方々にとって、ラジオからのテレビ音声は貴重な情報収集手段です。しかし、2011 年7月のテレビの地デジ移行の本格化に伴って、アナログ波が終了したため、FMラジオでのテレビ音声が聞こえなくなりました。そのため、全日本視覚障害者協議会から地デジ対応ラジオの製品化の請願が国会に提出され、全会一致で採択され、2012 年9月にようやく製品化されました。本年1月8日、北海道議会保健福祉委員会で、日本共産党の真下紀子道議が、道として市町村へ視覚障害者に地デジ対応ラジオを日常生活用具として給付するよう働きかけることを求めました。北海道は、速やかに市町村に通知すると答弁し、1月 10 日付けで各総合振興局宛てに、視覚障害者を対象とした日常生活用具給付等事業についての通知が出されています。小樽市は、地デジ対応ラジオを給付対象にするのですか。するのであれば、実施時期や基準額についてのお考えをお聞かせください。現在、いろいろなワンセグラジオが製品化されていますが、総務省テレビ受信者支援センター統括本部が特に案内しているラジオの操作についての音声読み上げガイド機能や災害時にもわかりやすい緊急放送対応機能を有するものにしていただきたいと思いますが、いかがですか。また、ひとり暮らしの視覚障害者の方にはどのように案内、周知するのかお聞きします。次に、春香水道利用組合について伺います。春香町礼文塚線沿線の住民5世帯は、礼文塚川の水を飲料水に利用しています。この地区の一部は、平成5年に小樽市により標高 120 メートルラインまで給水可能になりましたが、これより高いところのため、市の給水区域外となっています。住民が飲料水として利用している川の水源上部に、王子木材緑化株式会社所有の森林があり、保安林に指定されています。同社が木材を切り出すための道路を造成したことにより、2010 年 11 月には、そこが崩れ川に泥が流出し、水源地付近の河川が極度に濁り、取水場所と水槽に泥の沈殿が増加し、その後も濁りが頻繁にあり、飲料できないだけでなく、洗面、洗濯水用にミネラルウオーターを大量に購入しなければならないことや、ボイラーの破損、水源地砂ろ過槽の目詰まりによる清掃回数増加による重機レンタル代や砂代などの負担増、家庭用水のフィルターの目詰まりによる交換頻度の増加、さらには水購入の費用負担が大きいため、多少無理をして川の水を飲んでいる家庭もあり、健康上の不安による心理的負担など、住民は大変苦労しています。この地域は 40 年以上もきれいな水を利用できていたのに、こういう状態を招いたのは、王子木材緑化株式会社が森林法違反の道路造成をしたためではありませんか。同社は、北海道から指導を受け、道路の崩れた部分にブルーシートをかぶせるなどの応急処置をしたものの、水の濁りは解決していません。春香水道利用組合は、北海道、王子木材緑化株式会社と小樽市も交えて話合いを持ち、その後、きれいな水の供給のための施設整備を同社に対して要請しましたが、整備費用が高いと言われ中断しています。この間、小樽市水道局や建設部にも水の応急手当や水源地周辺の道路の調査など支援をいただきましたが、また今年の雪解け時期が心配です。王子木材緑化株式会社の責任で解決しなければならないことですが、住民の生活や生命にかかわる問題ですので、小樽市としても支援をしていただきたいと思います。北海道に対し、王子木材緑化株式会社が組合の要望を受け入れ、早期に濁水処理を行うよう指導することを申し入れていただきたいですが、いかがですか。春香水道利用組合は、水道局に水道水供給について打診をしましたが、水道局は困難との見解を示しています。その理由をお聞かせください。また、住民生活を守る立場で水道局の支援もお願いするところです。再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。初めに、福祉灯油について何点かお尋ねがありました。まず、2007 年度と 2008 年度の 11 月から2月の最低気温の月平均値についてでありますが、気象庁の資料によりますと、2007 年度 11 月が 0.1 度、12 月がマイナス 3.4 度、1月がマイナス 6.9 度、2月がマイナス 6.6 度となっております。また、2008 年度は、11 月が 0.7 度、12 月がマイナス 3.1 度、1月がマイナス 4.5 度、2月がマイナス 5.4 度となっております。次に、灯油の高騰にかかわる市民生活の実態についてでありますが、申し上げるまでもなく、灯油は市民の生活必需品の一つであり、特に冬季には暖房の主要燃料として欠かせないものであると認識しております。長く続いております灯油の高騰は、当然市民生活を圧迫する大きな要因であり、御質問の中にもありましたように、実情は私の耳にも届いており、灯油価格が早期に適正な価格となるよう強く望んでいるところであります。次に、市民の生活状況調査についてでありますが、過去に福祉灯油を実施した平成 19 年度は、11 月から 12 月にかけて、1リットル当たりの灯油価格が約 13 円急騰し、また翌 20 年度には、一時1リットル 130 円台まで値上がりしましたが、今年度は当時の状況までは至っておらず、生活状況調査については行っておりません。次に、灯油価格の見通しをどう捉えていたのかとのお尋ねでありますが、昨年 12 月の厚生常任委員会で福祉灯油を実施しない旨報告いたしましたが、その際の灯油価格は、1リットル約 89 円でありました。現在、102 円まで上昇しておりますが、このような価格となることにつきましては、その時点では予想しておりませんでした。次に、国や北海道に対する財政支援の要請についてでありますが、国の動向把握や北海道、さらには北海道市長会などとも連絡をとり、財政支援にかかわる状況については、ある程度把握をしておりましたが、要請については特に行っておりません。次に、福祉灯油の実施の見送りを決めた経緯についてでありますが、昨年 12 月の厚生常任委員会において、福祉灯油は実施しない旨の報告をいたしました。御承知のとおり、その後、価格は上昇傾向が続き、2月には1リットル 100 円を超えたところでありますが、この間、価格の推移や国、道などの財政支援の動き、また他都市の動向等を注視してきた中で、財政支援の目立った動きはなく、さらには小樽市を含む道内主要都市 10 市中、実施は3市にとどまっていたことなどを勘案し、当初の方針を継続したものであります。次に、今からでも補正予算を組み、市民生活を応援すべきとのことでありますが、灯油を含む生活必需品等の価格が高騰していることは事実であり、市民生活を圧迫していることは十分承知しておりますが、現在の本市の財政状況等を鑑みますと、国等の相応の補助を得られない中、市が単独で事業を実施することは困難であることを御理解願いたいと思います。次に、庁議だよりについての御質問でありますが、本市では、恵庭市のように、規定を設けて庁議を設置しておりませんが、それぞれ行政課題や重要課題について検討する会議等を必要に応じて開催しているところです。会議の内容や経過などは、議論の方向性が定まらないこともあり、公表することは難しいと思いますが、本市では現在どのような課題が焦点となっているのかなどは、月1回の定例記者会見において、その時々の話題などとともに私みずから発信しており、その内容はホームページにも掲載しておりますので、今後ともこのような方法で市民の皆さんにタイムリーな情報をお伝えしていきたいと考えております。次に、視覚障害者への地デジ対応ラジオの給付について何点か御質問がありました。初めに、給付対象とするのかという御質問でありますが、現在、給付の対象とすることで検討しております。実施時期につきましては、平成 25 年4月を予定しており、基準額につきましては、道内他都市の状況を調査しているところであります。次に、給付する地デジ対応ラジオの機能についてでありますが、ラジオの操作についての音声読み上げガイドや緊急放送対応の機能を有するものと考えております。次に、ひとり暮らしの視覚障害者の方への案内、周知についてでありますが、新たな給付品目でありますことから、基本的には電話により案内、周知を図り、必要な場合には直接訪問するなどの対応をしてまいりたいと考えております。次に、春香水道利用組合について何点か御質問がありました。まず、春香水道利用組合が利用する礼文塚川の濁りについては、王子木材緑化株式会社の森林法違反による道路の造成が原因ではないかとの御質問でありますが、川の上流の森林は同社の所有であり、北海道が水源涵養保安林に指定している地域のため、伐採や開発行為等に関しては同社が北海道知事に許可申請を提出し、知事の許可を受けて行っております。現状、市としては、道路造成等の実態については、把握できないところでありますので、北海道に事実確認の上、川の濁りの原因が直接森林法違反に当たるのであれば、北海道から同社に対し濁水防止等についての指導を行っていただくよう要請してまいりたいと考えております。次に、この地区への水道水の供給は困難であるとした理由についてでありますが、当該地域が給水区域としている標高 120 メートルよりも高い 150 メートルに位置しており、給水するためには新たな施設整備が必要となることなどから、水道水の供給は難しいものと考えております。以上であります。(「議長、21 番」と呼ぶ者あり)
再質問 21番 新谷とし
再質問を行います。初めに、福祉灯油についてですが、今いろいろと御答弁いただきましたが、先ほども言ったとおり、恵庭市、芦別市などでは臨時会を開いてこの実施を決めております。恵庭市のホームページに掲載された1月 21 日開催の庁議だよりを見ますと、保健福祉部長からあらまし、次のような報告がありました。1月 15 日現在の生活環境部調査では、灯油価格が 95.75 円で、平成 19 年の価格に近づいてきていると。円安の進みや店頭によっては、灯油の在庫も不足しており、今後もさらに高騰が進むものと考えられる。このような背景を踏まえて、今回、灯油購入費の助成を行うこととしたと述べ、さらには対象世帯は、高齢者世帯、障害者世帯、ひとり親世帯で非課税世帯、計 1,950 世帯で予算は 1,950 万円で算定していると、こういう報告がありまして、この補正予算が承認されたら、対象世帯には戸別に文書を発送して、3月 31 日まで受け付けして、現金給付又は口座振替で実施すると、このように報告があります。昨日の民主党・市民連合の斎藤博行議員の代表質問への答弁では、先ほど市長が答弁したようなことでありましたけれども、他都市はともあれ、なぜ小樽市として灯油高騰に対して市民生活を支援するかどうか検討、議論もしなかったのか。恵庭市のように灯油高騰の先を見通して実施を決めた自治体や、また蘭越町やニセコ町では2回目の実施を行っているわけです。議会では、厚生常任委員会で市民の困窮状態の調査も必要と答弁していたのですから、この実態調査も市長は市民生活の大変さが耳に届いていると言うけれども、実態調査をしていないと、これは私は問題だと思います。こういうことをしないで見送るのはもう認められません。少し紹介しますが、北海道民主医療機関連合会は、5年目の全道の冬の高齢者生活調査を行い、2月25 日に発表しました。1月 15 日から1か月をかけて介護サービスの利用者から聞き取り調査をし、室温もはかっております。幾つか紹介しますと、室温6度の人がいて、日中はデイサービスに通い、帰ってきたらすぐ布団に入るので、ストーブは1日2時間程度しかつけていない。室温 10 度の人は、ストーブは1日2時間程度、日中は布団の中にいる。暖房費だけでなく、除雪費が生活費を圧迫していて、食費を削っている。冬は暖房費のために介護サービスの利用を減らしている。85 歳の女性は、体が冷えると体の痛みが出るので暖房は欠かせない。暖房費は、1か月3万 5,000 円以上かかる。食費を切り詰めて、介護サービスの利用も抑えていると、こういう状況が報告されております。小樽市では、こういう状況がないのでしょうか。私は、市の責任として、民間で調査していることをなぜ市がしないのか。本当に今回の福祉灯油については、非常に私は怒りを感じております。調査をすべきです。その調査もしないで見送りというのは、本当に認められません。また、他市が実施していない、国等の財政支援がない、そうであれば、なぜ強く要請しなかったのでしょうか。本当に市民生活を守るという立場に立ったら、強く要請していただきたかったし、今後もやろうと思えば、何でもすぐ専決処分とか、そういうことでやれるわけですから、市長の特段の決意を期待したいのですけれども、いかがでしょうか。それから、庁議だよりについては、今後検討していただきたいと思います。あと、地デジ対応ラジオについては非常に前向きな姿勢、答弁をいただきましたので、本当に視覚障害者の方々も喜ぶと思います。視覚障害の方々にお話を聞きましたら、やはりこういうラジオを欲しいということでしたので、今回の実施については本当によかったと思っておりますので、今後ともぜひよろしくお願いしたいと思います。それから、春香水道利用組合の問題ですけれども、王子木材緑化株式会社所有の森林は保安林ですから、所有者といえども勝手な行動はできないわけです。小樽市は、北海道に聞いて、事実関係を確認してということでしたけれども、市民が困っていることは北海道と密に連絡をして対処していただきたいと思います。以上、再質問とします。
答弁 福祉部長 三浦波人(福祉部長は2016年3月まで)
福祉灯油にかかわって何点か再質問がございました。御質問の内容は、小樽市として国や道へ財政支援の要請をしなかったこと、あるいは市民の生活実態調査をしなかったこと、それから最終的に、小樽市として他の自治体は福祉灯油を実施しているのに、なぜ実施をしなかったのか、そういったことだと思います。まず、国や道への財政支援の要請、あるいは生活実態調査の件ですが、市内の灯油の平均価格ですが、昨年 11 月時点で 88 円台、12 月時点で 89 円台で、12 月に厚生常任委員会で小樽市の対応について報告をさせていただきましたが、その後、1月に 93 円台、2月に 102 円台となりました。2月の価格が発表になった時点で国や道に予算枠拡大を要望するということは、もともと福祉灯油、私どもとしては冬を迎える前の 11 月の灯油価格などを中心に注視をしていた流れからしますと、どうしても時期的にもそうですし、また平成 20 年度の 120 円台あるいは 130 円台という状況にまで至っていなかったことを含めまして、要望あるいは生活実態調査をするというのは、非常に難しい状況でした。この点については、来年度以降、国等への要望については、今後、灯油価格が下がる気配がないようであれば、早めに要望はしていきたいというふうに考えております。それから、小樽市で福祉灯油を実施しないことについてですが、昨日の斎藤博行議員の再質問でありましたが、市としては今年度どのぐらいの金額が必要と考えていたのかということに対しては、そういった具体的なものは検討はしていなかったと答弁いたしましたけれども、少なくとも平成 20 年度の事業費が約 2,800 万円でありましたが、これと同額を要するとすれば、市単独ではやはり無理であるというふうに考えておりますし、これに道の補助 100 万円を受けて、総額 2,700 万円、これを市単独でやるとしてもやはり無理だと考えております。1世帯当たり、平成 20 年度は 6,000 円でございましたが、これを 5,000 円として、当時は約 5,000 世帯でありましたけれども、今は世帯数も増えているかもしれません。そうしたことに事務費を入れても、例えば 3,000 万円になるかもしれませんし、それに対して、平成 20 年度当時の市の一般財源、約 700 万円でしたが、同じ 700 万円で残り 2,300 万円を国や道の補助を入れて可能かというと、もしかすると可能かもしれませんが、それはまたその時点の市の財政状況等を鑑みて判断していかなければならないものというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 佐藤誠一(産業港湾部長は2013年3月まで)
新谷議員の再質問にお答えいたします。春香水道利用組合についてでございますが、場所がオーンズスキー場の札幌側の奥ということで、海抜 150 メートル、基本的には上水道の区域となっておりませんので、ここで5世帯の方が礼文塚川の水を飲料水として利用されていると、重要なライフラインであるということは認識しております。したがいまして、今、北海道に森林法に違反するような行為が本当にあったのかどうかを再度確認中でありますので、結果が出次第、森林法違反であれば、北海道から王子木材緑化株式会社に対して指導していただきたいと考えております。(「議長、21 番」と呼ぶ者あり)
再質問 21番 新谷とし
私は、福祉灯油については、市長にお答えいただきたかったのです。実施しないという最終判断は市長がされたのですか。最初の質問でも言いましたが、お金がないと、確かに厳しいのはわかります。ですけれども、財政調整基金に積むお金もあるわけです。そして、必要なことは、専決処分とか、先議とかと言って、どんどん決めていくわけですよ。要は、市長が市民の生活をどのように守っていくのか、支援していくのか、地方公共団体の長としての役割が発揮されるべきときだと思うのです。他市がやらないからというのは、私は問題ではないと思います。時期的に遅いということもあると思いますが、遅くても市民に喜ばれると思います。対象者の調査、把握なんかも大変だと思うのですが、広報おたる3月号に安心カードが印刷されておりました。これは非常によく知恵を働かせて、すごくいいやり方だと思って感心しました。やろうと思えばいろいろな知恵が出てくるものだと思います。そういう点で、先ほども聞いたように、気温も厳寒期はかなり低いわけです。そして、2回も実施する自治体もあります。ですから、やはり例年にない寒さで困っている市民に温かい手を差し伸べていただきたい、このように思います。市長の決断をお願いします。それから、他党の皆さん、公明党も、民主党・市民連合も、実施に向けた質問があったと思います。実施しないのは残念だとも言っておりました。ですから、今からでも遅くありませんので、ぜひ市長の決断をお願いいたします。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
今年は例年になく気温も低く、それから雪も多かったということで、市民にとってみると、この冬の生活は、本当に大変だったというふうに、そこのところはよく理解をしているところでございます。しかし一方で、今この第1回定例会でも何度も皆さんに話をさせていただいているように、今、新谷議員から財政調整基金があるではないかというお話がありましたが、あれぐらいの数字はあっという間に消えてしまいます。例えば当初、財政調整基金が 13 億円ありましたけれども、除雪費で3億円の補正を組みました。これは財政調整基金から出して、結局 10 億円の残高になったわけですが、そこに約6億円の補正を組んで、財政調整基金に積んだのですけれども、結局平成 25 年度の予算編成の中で、約 12 億円不足しましたので、それを使わせていただきました。そうすると、今、財政調整基金というのは、おおよそで言うと4億円しか残っていないのでありますが、この4億円もいつどういう状況になるかというのは、本当にわからない状況にありますので、今、財政調整基金というのは、これぐらいの数字だから安心だということでは、決してありません。そういう状況の中で言うと、くどいですが、私は財政再生団体には絶対なってはいけない、こういうふうに思っておりますので、そういった中で言うと、やはり予算の使い方というのは、集中と選択の中でいろいろとやっていかなければいけない、こういうふうに思ったところです。今、福祉部長からも答弁しましたが、11 月ぐらいからこういうようなことが予測できれば、また私としても違った対応ということも考えていかなければいけなかったと思いますけれども、やはり2月に入って急に気温が下がってきた、あるいは灯油価格が上がっていったという状況です。しかし、今後、同じような状況になったときには、十分市民の皆さんに応えられるような形で取り組んでいきたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいと思います。