小樽市議会 平成31年第1回定例会 2019年2月26日
北海道新幹線札幌延伸について
2019年2月26日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「北海道新幹線札幌延伸について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 新谷とし
北海道新幹線札幌延伸についてお聞きします。1月 26 日、朝里川温泉地域で、鉄道・運輸機構から橋梁区間の構造計画のイメージ図、騒音、振動、事業説明会等の協議の内容についての3点の説明がありました。橋梁が低過ぎるという住民の意見もあり、詳細設計を含め2メートル程度かさ上げされる案が示されましたが、自然環境がよい朝里川温泉地区で、高速道路の橋と新幹線の橋は景観上もよくない、イメージが悪くなるという意見が相次ぎ、地域住民はトンネルにしてほしいという強い要望です。せっかく環境のよいところに転居してきたのに温泉にマッチしていない、もう一度検討してほしいという意見にも、機構は水対策ができない、費用がかかると、あくまで進める態度です。住民は橋ができるということを知らない住民も多いと話し、一人一人の住民に説明会があることを知らされていないという批判が出されました。説明会を開いて説明をしました。進めさせていただきますというのでは無責任です。より多くの住民に丁寧な説明は、事業を進める側の基本ではありませんか。機構はどのように考えていると思われますか。騒音、振動についての機構の説明は、新幹線が走行する場合の基準値で、工事に関するものではありませんでした。なぜ機構は工事の説明をしなかったのですか。朝里川温泉地域は、まさに閑静な住宅街です。説明会で住民は、高速道路の橋の工事のときは発破で窓は揺れるし、夜中までされてひどい目に遭ったと訴えていました。新幹線の工事が特定建設作業に該当する場合は考えられますが、朝里川温泉地域の作業区域は、騒音規制法に基づく規制基準の地域区分では1号となります。どんな規制があるのか、規制の内容について御説明ください。建設予定の橋の近くにケアハウス、特別養護老人ホーム、障害者施設があり、規制上の問題はないのですか。また、機構はこれらの施設から意見は聞いているのですか。機構は工事を進めて問題があれば対処するといいますが、それは当然のことです。その前に住民に十分説明するよう市として機構に要望すべきです。いかがですか。次に、トンネル掘削土についてです。説明会では、今度も有害物質を含んだ土を石切山に搬入することに反対の意見が出されました。朝里トンネルから有害重金属含有土が掘削されましたが、朝里トンネルの無対策土が札幌市盤渓に続き、石狩市の民有地に搬入していることが明らかになっています。なぜ小樽市だけで要対策土を処分するのですか。説明会では、石倉工区の掘削に入るとの説明でしたが、このトンネルは札樽トンネルで、トンネルの掘削土は要対策土です。どこに搬入するのですか。塩谷も朝里川温泉地域でも住民は反対しています。一昨年、朝里のまちづくりの会に説明をしたときも、せっかく石切山が緑を取り戻したのに、搬入してほしくない。ヤマベの放流をしている川が汚されたら困るという意見が出されました。このように反対意見が出ているのに、それを押し切って進めてよいのでしょうか。しかも、塩谷、朝里川温泉地域、天神地域説明会はばらばらに行い、朝里のまちづくりの会への説明は1回きりです。小樽市民の分断を図るやり方でいいのでしょうか。小樽市として市民全体への説明会を開くよう要望するべきではありませんか。また、説明会は、小樽市から新幹線・高速道路推進室のみ参加していますが、環境問題も多いことから、環境課など関連する部署も参加して住民の声を聞くべきではありませんか。環境問題だけでも住民の理解を得ていない上、人口減少が進む中、小樽市の財政負担をこれからの市民にかぶせてよいのか、並行在来線の問題など多くの問題があります。新幹線ありきで進めず、一度立ちどまって見直しすることを国に求めるべきです。市長の見解を伺います。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、北海道新幹線札幌延伸について御質問がありました。初めに、丁寧な説明で事業を進めることに対する鉄道建設・運輸施設整備支援機構の考えにつきましては、これまでも朝里川温泉地区の住民に対し、工事実施計画認可説明会が開催されたほか、その補足説明が4回開催されており、加えて町会役員や温泉組合、周辺まちづくり団体へ、それぞれ個別の説明会を開催するなど、丁寧な対応をしてきております。このことから、今後も同様の考えのもとで事業を進めていくものと認識しております。次に、鉄道・運輸機構による騒音や振動の説明につきましては、前回の補足説明会において、出席者から新幹線開通後の走行にかかわる騒音や振動についての質問があったことから、その説明がなされたものと聞いております。工事にかかわる騒音等については、今後予定されている工事関連の説明会で説明されると思いますが、市といたしましても、しっかりと対応するよう鉄道・運輸機構へ求めてまいりたいと考えております。次に、朝里川温泉地域の作業区域に係る騒音の規制につきましては、当該地域は第一種住居地域であり、騒音規制法で規定する特定建設作業に該当する場合は地域区分の1号に当たるため、作業場所の敷地境界線で 85 デシベルを超えないこと。作業時間は、午後7時から翌日午前7時の時間内でないこと。1日当たりの作業時間は 10 時間を超えないこと。作業期間は連日6日を超えないこと。作業日は日曜日その他休日でないこと。これらの五つの項目について規制されます。次に、規制上の問題につきましては、付近一帯は規制が最も厳しい1号区分に該当しているため、福祉施設等の有無によって規制の基準を左右するものではありません。次に、周辺の福祉施設等への聞き取りにつきましては、鉄道・運輸機構において、工事の影響が予想されるケアハウスや特別養護老人ホームの代表者に対し、工事スケジュールや工事車両走行ルートなどについて説明し、御意見を伺っていると聞いております。また、障害者施設については、今後、工事の進捗状況を考慮し、時期を見て説明に伺うと聞いております。次に、鉄道・運輸機構による住民への事前説明につきましては、先ほど申し上げましたとおり、これまでも複数回にわたり説明会が行われてきており、今後も引き続き丁寧な説明がなされるよう鉄道・運輸機構へ伝えてまいりたいと考えております。次に、要対策土の処分につきましては、現在、小樽市内の発生土処分地として唯一確保されている塩谷伍助沢地区の容量は、後志トンネル塩谷工区の発生土でおおむね満たされる予定となっております。朝里トンネルの無対策土につきましては、現時点で市内に受け入れ先が確保されておらず、そのため札幌市盤渓や石狩市へ搬出されているものであり、このことだけをもって小樽市だけで要対策土が処分されるものとは考えておりません。次に、札樽トンネル石倉工区の発生土の搬入先につきましては、鉄道・運輸機構では、朝里ダム旧砕石場が処分候補地として適しているかどうか周辺の地質調査を行ったと聞いておりますが、現在は当該地域における事業計画の説明段階にあるため、発生土処分に対する地域への説明が十分なされていない状況であると認識しております。鉄道・運輸機構では、引き続き処分候補地の調査結果を踏まえた対策方法について説明し、適切に対応されるものと考えております。次に、市民全体の説明会につきましては、鉄道・運輸機構では、平成 24 年の工事実施計画認可の際に市内複数の会場で全体説明会を行っており、現在は着工に当たり、工事区域周辺への影響を最小限にとどめるため、周辺住民への丁寧な説明を重ねている段階と認識しております。今後、市内全域にかかわる事例が生じましたら、全体説明会を開催することも考えられますが、工事内容等の諸課題に対して丁寧な説明を行い、周辺地域の皆様に御理解いただけるよう進めていくことが大切であると考えております。次に、説明会への関連部署への参加につきましては、今後必要に応じて考えてまいります。次に、新幹線計画を見直すよう国に求めることにつきましては、北海道新幹線は、国において収支採算性や投資効果などを検討した上で認可されたものであり、新幹線の整備効果を北海道全体に波及させるためには、一日も早い札幌までの開業が望まれておりますことから、見直しを求めるのではなく、早期開業の必要性について、引き続き国や関係機関などに強くアピールしてまいります。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)