小樽市議会 平成23年第2回定例会 2011年7月4日
(1)市長の政治姿勢について/(2)財政問題について/(3)防災について/(4)原子力発電について/(5)東日本大震災の市内経済への影響について
2011年7月4日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「市長の政治姿勢について」「財政問題について」「防災について」「原子力発電について」「東日本大震災の市内経済への影響について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、財政部長 貞原正夫、福祉部長 中村浩が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、財政部長 貞原正夫、福祉部長 中村浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 新谷とし
日本共産党を代表して質問します。初めに、市長の政治姿勢について伺います。市長選の後援会のパーティー券売買で小樽市総務部長が政治資金規正法違反で逮捕され、ほかに 10名の部長が罰金刑と公民権停止処分を受けたことで、市民の大きな怒りを買っています。市長は市長給料の3か月間、10 パーセント削減をみずから提案しましたが、市民はこれでは軽すぎるという声と同時に、この事件にかかわった部長を留任させたことや登用していることに対しても怒りはおさまっていません。市長はやめるべきだ、小樽市が嫌になった、引っ越したい、税金を納めたくない等々、市民の怒りが次々寄せられ、夕張では 30 歳の市長が誕生した、小樽市役所も思い切って若い人を登用させたらいいのではないかという意見もあります。市長はこの事件の全容解明、再発防止に向けては、外部委員会に任せてみずから解明に乗り出すという積極的姿勢や今後市民の信頼を回復する小樽市役所をどうつくっていくかという市民に向けた発信が見られません。この点で市長はどのようにしようとしているのか、積極的見解を伺います。この事件で略式起訴された部長は、今後、小樽市職員分限懲戒審査委員会の審議を経て、市長が処分することになりますが、この委員会の最終結論はいつごろになる見込みか、お聞きします。市長は、市民が怒っている事件に関係した部長の留任に対し、どうしようとしているのか、見解をお聞きします。6月3日に開かれた政治資金規正法違反問題に関する調査特別委員会では、北野議員の質問に対して、パーティー券を購入した課長の中に、だれ1人として指摘をする人がいなかったと、大変驚くべき実態が浮き彫りになりました。たとえ政治資金規正法違反の法律自体を知らなかったとしても、公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないという認識があれば、こういうことをしてはいけないのではないかという意見を言ってしかるべきです。上司に対して自由に物を言えない職場、職員で、どうして住民の福祉の向上という自治体の役割を果たすことができるでしょうか。課長の中には部長から頼まれて仕方なく買った自分は被害者と言わんばかりの弁解をしている人も複数いますが、政治的、道義的責任は問われると思います。また、5月 30 日付け北海道新聞によれば、市役所内には今も券を販売した部長らが違法性を認識したわけではないとの擁護論がある。相乗りの一角を占める市職員労働組合の幹部は、個人的見解としながらも、パーティー券販売は大した問題ではないと話すという報道がありました。こうした擁護論は法律や事件の重みと市民の怒りがわかっていないからだと思います。小樽市職員労働組合の幹部が市の幹部職員になっていく例が多く見られますが、このような慣例をやめ、札幌市のように幹部登用には試験を行うなどの改革を行うべきです。職場内の民主主義を徹底し、市民の奉仕者となるべく市役所をつくっていくために、市長の考えとそのための方策をお示しください。市長は、広報おたる6月号で、市職員の政治資金規正法違反問題について市民におわびをし、公務員倫理の確立と服務規律の確保について徹底してまいりますとともに、再発の防止に全力で取り組みますと述べていますが、いつからどのように取り組むのか、お答えください。次に、市長みずからの律し方について伺います。第2回臨時会にみずからの給料を 10 パーセントカット、3か月間の減給を提案しましたが、市民の納得を得られるものではなかったので、我が党は棄権の態度をとりました。しかし、日本共産党の事件の重みを考えない市長みずからの律し方との指摘に対し、市長は今後事件の全容が明らかになる中で、必要であればその時点でみずからの責任について判断すると、追加処分をにおわせ、6月 29 日の特別委員会で他会派の質問にこうした考えに変わりないことを答弁しています。どのような律し方を考えているのか、お聞きします。次に、財政問題についてお聞きします。平成 22 年度の一般会計決算見込みでは、実質収支は 11 億 8,400 万円の黒字、累積赤字は 21 年度で3,100 万円でしたから、単年度収支で 12 億 1,500 万円もの大幅な黒字になるとのことです。22 年度の黒字理由は市税収入が予算を上回ったこと、特別交付税が多く配分されたこと、不用額が出たことと説明を受けましたが、市税収入と不用額について詳しく説明してください。市税収入が予定より上回ったとのことですが、22 年度の市税収入の当初予算を前年度比約9億 4,000万円減で組んでおります。三位一体改革後の平成 16 年度以降の各年度当初予算を対前年度比で見ると、19 年度は個人市民税において所得税からの税源移譲などで 10 億 1,104 万円増で予算を組んだ以外は、16 年度は2億 1,325 万円、17 年度は 4,060 万円、18 年度は4億 1,724 万円、20 年度は3億 7,540 万円、21 年度4億 6,670 万円と、それぞれマイナスで予算を組んでいます。しかし、なぜ 22 年度当初予算を対前年度比9億 4,000 万円も少なく組んだのでしょうか。22 年度で黒字に転じ、23 年度の繰上充用をやめるためだったのではありませんか。累積赤字は、財政健全化計画に比べ2年前倒しで解消でき、一気にこれだけの黒字になった一番の要因は何かお知らせください。また、財政健全化計画は平成 22 年3月に収支見直しを行いましたが、平成 24 年度の最終予定額を大きく超えたことで、健全化計画は達成されたと考えますが、これまでの議会議論で新たな健全化計画を策定するとの答弁でした。公表時期はいつになるのか、また新たな市民負担を考えているのか、伺います。当初の財政健全化計画に比べ、2年前倒しで累積赤字解消ができたとはいえ、他会計と基金からの借入残高は平成 23 年度予算ベースで 39 億円です。平成 23 年第1回定例会での北野議員の質問で、他会計からの借入れは平成 38 年度までに返済するとの答弁でした。他会計からの借入れのうち、一番多い下水道からの借入残高は平成 23 年度末で 32 億3,300 万円になる見込みです。下水道管は 50 年以上経たものは 10 キロメートル程度あり、東日本大震災の教訓から耐震化整備が必要ですし、重要路線については点検するよう国の指示が出されています。小樽市の上下水道ビジョンによると、下水道施設の耐震化率は平成 21 年3月末で、10.3 パーセントにしか過ぎません。耐震化率の引上げをもっと急ぐ必要があり、そのためにも一般会計が予定を大きく超えて黒字になったのであれば、他会計からの借入金を繰り上げて返済すべきと思います。見解を伺います。市長は広報おたる6月号で七つの重点公約を上げ、七つ目の公約で、小樽市の真の財政再建をなし遂げますとうたっています。真の財政再建のためにどのようなことをするのか、地方自治体の役割である住民の福祉の向上を図ることとどう整合性をとるのか、伺います。また、市長は企業経営における経験と感覚を生かし、効率的な行財政運営を進めることで、市民サービスの質を高めていきますと述べていますが、具体的な中身についてお聞かせください。本市の財政危機は、マイカルの失政で固定資産税滞納が 20 億円にもなっていることや、平成 16 年度から3年間にわたり小泉内閣の三位一体改革で、地方交付税が大幅に削減されたことが要因で、累積赤字は最大で 14 億円になり、それを各種市民サービス削減と市職員給与削減で乗り切ってきました。また、財政赤字を理由に市民要望も抑制してきました。市民要望はさまざまありますが、大きなものは新・市民プール建設です。議会には前期4年間で 873 件の陳情が寄せられました。そのうち、新室内水泳プールの早期建設を求める陳情が最も多く、平成 18 年から始まった小樽市室内水泳プールの存続方についての陳情を合わせると、合計 3,115 件、署名総数は4万 8,362 筆に達しています。本年2月、室内水泳プールの存続を求める会は、市長に会見を申し入れ、プール建設方を明確にすることを要望し、新市長にも申送りをきちんとすると約束をしています。市長は山田前市長からの申し送りを受けていると思いますが、早急に場所を確保し、早期建設をして、市民要望にこたえていただきたいと思いますが、いかがですか。次に、特別交付税について伺います。第 177 回国会の5月2日、地方交付税の総額の特例等に関する法律案が全会一致で可決、成立しました。特別交付税の総額を 1,200 億円増額し、災害弔慰金や財政上必要となった経費、被災者支援のための応急対応経費などを地方自治体へ交付することが決まりました。小樽市は被災地支援に職員と業者を派遣していますが、小樽市の派遣経費について、特別交付税がどの程度交付されるのか、見通しをお聞かせください。さて、政府与党は、6月 30 日、社会保障改革検討本部の会合を開き、税と社会保障の一体改革案を決定し、まずは 2010 年代半ばまでに段階的に消費税率を 10 パーセントまで引き上げると明記しました。社会保障の一体改革というものの、中身は低年金者への加算など、若干の弱者対策を盛り込みながら、社会保障の抑制、負担案を示しています。70 から 74 歳の窓口負担は1割から2割に、年金は支給開始年齢を最大 70 歳まで遅らせる、介護保険料の負担を 39 歳以下に拡大、要支援者など軽度者の介護保険外し、保育への公的責任を放棄する新システム推進、生活保護の改悪など、実質は社会保障の切捨てです。消費税増税と負担増は市民負担増と営業を壊し、一層の景気悪化を招くのは必至です。また、東日本大震災の救援と復興活動に全国民挙げて取り組まなければならないときに、こうした方針を出すこと自体問題です。この案に対する市長の見解を伺います。次に、防災について伺います。東日本大震災の教訓から、住民の命をどう守るのか、また市民にも防災の知識や避難の仕方を身につけてもらわなければならないなど、自治体の役割は大きくなりました。最近のNHKで東日本大震災では5分から 10 分後に 10.4 メートルの津波が来、入り江では遡上が 40メートルを超えたところもあり、海抜 10 メートルまで逃げるには 20 分から 30 分かかった。より早く、高く、遠いところに逃げることが大事な教訓だと放映されていました。この間、共産党市議団は3月 31 日、市長に対し、災害から住民の命を守る小樽市政の確立を求める緊急要請を行い、道外、道内の被災者の救援と被災地の復興が最優先であることを前提とした上で、1、地震・津波に強い小樽にすること、2、災害弱者らを日常的にサポートする福祉のまちづくりを進めること、3、原発災害から住民の命を守ることとあわせて、小樽市地域防災計画の抜本的見直しを行うことを求めました。小樽市は、広報で防災についてシリーズで掲載していくということで、6月号では津波が発生した場合の小樽市の災害指定避難場所一覧と標高が載っています。その中で、特に海岸に近い場所での強い地震や揺れが弱くても長い時間揺れて津波地震の可能性が考えられる場合、すぐに海岸から離れ、安全な高台に避難しましょうと書かれていますが、避難場所が標高 10.5 メートルの塩谷サービスセンターや標高 12.1 メートルの小樽市民センターは、避難場所として問題はないのですか。次に、津波高潮警戒区域での避難場所についですが、それぞれ問題があります。第1区の蘭島1丁目のフゴッペトンネルから忍路中学校までは徒歩で約 20 分、しかも避難道路の国道は海岸に平行していますから、この道路を避難することは津波にのまれるおそれがあります。蘭島地域は平坦で鉄筋の高い建物もありません。この付近の住民はモチヤ沢のほうに向かって逃げれば、小高い畑があるからよいが、蘭島川に津波が上ってきて、川がはんらんしたらどうしようもないと話しています。この場合の避難場所をどのように確保するのでしょうか。第2区では、塩谷海岸から塩谷小学校までは、高齢者の足で 15 分くらいかかり、しかも避難路は海岸に沿っていますから、ここでも蘭島同様の問題があり、これをどう解決するのでしょうか。第3区の高島小学校は、海岸から 1,200 メートルの位置にあり、健康な人でも徒歩で 20 分ほどかかります。避難所として現実的でしょうか。第4区の朝里海岸では、高い場所に通じる道はあるものの整備されていないため、避難路に使用できるようにしなければなりません。急傾斜地の整備は北海道が行うことになっていますから、北海道とも協議をして進めていただきたいですが、いかがですか。第5区の銭函地域も平坦な地域が広がっています。避難場所に指定されている銭函市民センターの標高は 13.4 メートル、海岸から 600 メートルのところにあり、北海道職業能力開発大学校は標高 6.2 メートル、海岸から 450 メートル、それぞれ避難所として適しているのか、伺います。地域防災計画の見直しでは、津波の避難計画をメーンにするということですが、本定例会で津波災害ハザードマップ作成の基礎調査事業費が予算化されていますが、事業の進め方と策定時期、また避難対象人数についてお知らせください。説明ではマップ作成データを基に、海岸から1キロメートルくらいを適切な避難場所、避難経路を地図上に表示し、ホームページで公表するとしていますが、住民からはさまざまな不安、要望が出ています。和歌山県では、平成 19 年6月、津波避難困難地域の公開を行い、避難場所は市、町が指定し、避難目標地点は避難対象地点地域外の安全な場所で、ハザードマップ作成に当たり、住民のワークショップを開催するなどして、住民全体で設定することにしています。どこの道を通ったらもっと早く避難できるのか、地域住民のほうがよく知っていますから、まず第1区から第5区の地域住民へ説明会を開き、住民の声を取り入れて進めるべきです。いかがですか。広報おたる7月号で、作成したハザードマップは海岸付近の町会に配布するなどして周知を図るとしています。和歌山県のように津波対策が進んでいるところでも、東日本大震災で沿岸に大津波警報が出され、約 19 万 7,000 人に避難指示や勧告が出されたにもかかわらず、指定の場所に避難した人の割合は3.2 パーセントにとどまったことから、県では最寄りの避難所を知らないケースや津波は来ないという思い込みで避難しなかったケースが考えられ、住民の意識の向上のため、住民自身が最寄りの避難所を書き込む避難カードをすべての県民に配る方針とのことです。小樽市としても和歌山県に倣い、市民に徹底する方法を検討すべきです。見解を伺います。次に、避難所の耐震化について伺います。小樽市の小・中学校や手宮、奥沢、銭函、赤岩、長橋の各保育所が避難所に指定されています。本定例会で提案された長橋中学校と桜町中学校の耐震化予算が先議されましたが、まだ多くの小・中学校が耐震化されていません。避難先となっている学校が地震で壊れる危険性はないのか。災害から住民の命と安全を守るために耐震化を進めなければなりません。現在、学校統廃合が進められていますが、残す学校のみ耐震化をするのか、お聞きします。5月 24 日、文部科学省は公立小・中学校の耐震化について、今後5年間のできるだけ早い時期に完了させるために、施設整備基本方針と施設整備基本計画の改正内容、公立学校施設整備に対する国庫補助の内容を発表しています。その内容と基本方針に基づく今後の小樽市の計画について御説明ください。幼い子供たちの命を守るためにも、保育所の耐震化も急がれます。避難所に指定されている保育所で耐震化されていない保育所と耐震化の計画についてお知らせください。次に、災害時要援護者支援計画について伺います。現在、災害時要援護者の支援者の把握は、総務部防災担当が行っています。しかし、対象は 65 歳以上の高齢者です。災害時要援護者はほかに乳幼児、身体障害者、知的障害者、精神障害者、病人、妊産婦、外国人等となっています。要援護者支援の全体計画は、どこが責任を持っていつまでに策定するのか、伺います。要援護者支援は地域のネットワークづくりが大きな役割を果たすと思いますが、まだまだ進んでいない状況では、行政の後押しが必要です。この点についての考えや計画をお示しください。北見市や釧路市、石狩市などでは、福祉避難所が整備されています。厚生労働省から福祉避難所設置・運営に関するガイドラインも出されており、小樽市でも福祉避難所をつくる必要があります。いつまでに何か所設置の計画ですか。次に、防災教育についてです。何度も報道されおわかりのように、津波から子供たちの命を救ったのは、日ごろからの教育や訓練にあったといいます。小樽市の学校教育の中で、どのように取り組まれているのか、あわせて学校教育の中にしっかり取り入れるように求めます。災害弱者を援助する公的分野の職員の増員も必要です。とりわけ災害時に大きな役割を果たすのは、消防職員ですが、現在の小樽市の消防職員の充足率は 96 パーセントです。100 パーセントに引き上げるべきです。お答えください。次に、原子力発電について伺います。今、国内の各種世論調査で原発の縮小、廃止を求める声が日増しに大きくなっています。6月 11 日、12 日に、日本世論調査会は全国世論調査を実施しています。それによると、原発に対する国民の不安は、事故前、大いに不安を感じていた、ある程度感じていたは 49 パーセントだったのに対し、事故後は不安が 94 パーセントに上り、原発廃炉を望む声は 82 パーセント、新設増設するべきではないという声が 68パーセントにもなっています。日本共産党は、6月 13 日、「原発からの速やかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を」の提言を発表し、国民的討論と合意を呼びかけ、反響を呼んでいるところです。市長に提言をお読みいただきましたが、感想をお聞かせください。問題の福島第一原発事故はなかなか収束の見通しがついていない上、放射能汚染が岩手、宮城、群馬、栃木、埼玉、千葉、神奈川、静岡の各県や東京都など広範囲にわたり、校庭の土壌、水道水、農産物、水産物などに被害を及ぼしている上、海底の土壌から高濃度の放射能が検出されています。25 年前に起きたチェルノブイリ原発事故の影響は現在でも進行中で、事故による死亡者は 9,000 人も増加しています。とりわけ放射能被害を受けやすい小さな子供たちの健康が大変心配されます。原発は、一たび重大な事故が発生し、放射性物質が外部に放出されると、それを抑える手段がないという他の事故に見られない異質の危険があります。現在の原発の技術は未完なもので、今、開発されているどんな形の原子炉も、核エネルギーを取り出す過程で莫大な死の灰を生み出し、100 万キロワットの原発が1年間稼働すると、広島型原爆 1,000 発を超える死の灰がたまり、それを原子炉内部に完全に閉じこめる手段を持っていない上、使用済み核燃料を後始末する方法も見つけ出されていません。青森県六ヶ所村の再処理工場は多くの事故を起こし、稼働のめどが立たず、そのため再処理工場内の貯蔵プールはほぼ満杯、ほとんどの原発の貯蔵プールもあと数年で満杯になる状況で、先の見通しが立っていません。しかも、日本列島は非常に活発な地震活動地帯の中にあり、地球の全地震の 10 パーセントが集中しています。世界有数の地震国であり、世界一、二の津波国でもありますが、市長はこのような日本で原発が 54 基も建設されている危険性について、どのような見解をお持ちですか。泊原発に関しては、積丹半島の沖合約 15 キロメートルの西方海域で、水深 200 メートルほどのところに長さ 60 キロメートルから 70 キロメートルの活断層があり、この断層が地震を引き起こした場合、マグニチュード 7.5 から 7.6 程度、10 メートル超の津波が発生する可能性があるという学説があります。こうした危険性に加え、北海道電力は5月 20 日、福島第一原発事故で問題となっているプルサーマル発電で使用するプルトニウム、ウラン混合のMOX燃料製造に向けた検査申請を、経済産業省に申請しました。福島第一原発事故以来、全国で最も早い申請です。プルトニウムは発がん性が高く、制御がウラン燃料より困難で、しかも日本のMOX燃料に含まれるプルトニウム含有量は 13 パーセント以下ですが、ベルギーやフランスの7から8パーセントに比べると高いものです。福島第一原発事故後、日本原子力発電株式会社は東海第二原発のプルサーマル計画の今年度中の申請を見送りました。札幌市の上田市長は、6月 16 日、定例市議会本会議で、市民から多くの心配の声が寄せられているとして、泊原発のプルサーマル計画凍結を明確にし、6月中に北電や国などに計画凍結を申し入れることを打ち出しました。高橋はるみ知事は、6月 21 日、定例道議会本会議で、泊原発で計画しているプルサーマル発電について、福島第一原発事故でMOX燃料がどう影響したのか、国の検証により問題がないことが確認される必要がある。原発は何より安全性確保が不可欠であり、安全対策に万全を期す必要があると指摘して、国の検証結果に基づき適切に対応するよう北電に求めていくと答弁しています。6月 29 日からは原発を抱える電力5社の株主総会が開かれました。原発からの撤退を求める株主が相次ぎ、関西電力の総会には、筆頭株主である大阪市の平松市長が出席し、新エネルギーの開発に取り組み、原子力からの転換が企業の社会的責任だと新エネルギー推進を提案しています。このように原発に対する首長の懸念や批判が強まっている中、北電はプルサーマル発電について地元の意向を尊重する考えを示したことが報道されています。市長は改めて市民の安全を守るため、福島第一原発事故に及ぼしたMOX燃料の影響やプルトニウムが環境に放出された影響について何ら検証されていない中で、泊原発のプルサーマル計画は中止するよう、北電や国に申し入れるべきではないでしょうか。同時に、定期点検で停止中の泊原発1号機についても福島の事故の検証と新たな安全基準の策定、さらに新安全基準に基づく総点検と安全性の再検討が実施され、その結果と対策が明らかにされないまま、再稼働しないよう申し入れていただきたいと思います。見解を伺います。3月、共産党市議団が市長に、小樽市は泊原発から 40 キロメートルの地点にあり、原発の危険性から小樽市民の命と健康を守るため、小樽市を原発災害の対象区域に指定することを申し入れた際、9月の防災計画見直しのとき検討すると答えております。検討は進められているのでしょうか。あわせて、放射能測定器や沃素剤の確保を求めます。お答えください。原発からの撤退と並行して、自然エネルギーへの本格的導入は可能です。ドイツやスイスは福島第一原発事故を受け、原発から撤退することを決定し、イタリアでも国民投票で原発復活反対派が圧勝しました。ドイツは自然エネルギーを現在の 16 パーセントから 2020 年までに 35 パーセントに、2050 年までに 80 パーセントに拡大する計画です。国内でもさきの全国世論調査では 83.6 パーセントの国民が太陽光などの再生可能エネルギーへの転換を求めており、6月 14 日、北海道漁業協同組合長会議も原発政策の転換、自然エネルギーへの転換、福島第一原発の放射能汚染水の流出を食いとめること、国内すべての原発の安全対策を特別決議しました。小樽市でも長橋小学校で太陽光発電を設置し、効果を上げていますから、可能な市の施設に太陽光発電を取り入れるよう求めます。いかがですか。大分県大野市では、地域の特性を生かし、小水力発電を行い、毎年 300 万円の売電収入を得ていて、発電所の維持・管理で雇用を創出しています。小樽の企業は優れたものづくりの技術を持っています。このような小水力発電を参考、研究し、勝納川など小樽の豊富な水や魚留の滝の落差を利用した小水力発電を進めていくことができるのではないのでしょうか。北海道も自然エネルギーの開発に取り組んでいる町村も多く、自然エネルギー自給率 100 パーセント以上のまちに苫前町の 535.8 パーセント、壮瞥町の 200.6 パーセント、ニセコ町 186 パーセント、蘭越町 164.3 パーセントなどがあります。小樽市でも自然エネルギー導入の調査研究事業を立ち上げてはいかがですか。見解を求めます。次に、東日本大震災の市内経済への影響についてお聞きします。この間、震災特別委員会は堺町にぎわいづくり協議会と小樽観光協会と懇談しましたが、幾つかの点で関係者の共通した意見が見られました。その一つに外国人観光客の落ち込みの大きな理由は、放射能汚染のおそれと言われています。とりわけ韓国の人々の不安は大きいようです。冬の小樽雪あかりの路では、多くの韓国の方々の協力も得ていますから、早急に小樽の安全性を裏づけたPRが必要です。しかし、中国と台湾への観光プロモーションの実施の予算は計上されていますが、韓国に対しての予算がつけられていません。会派説明のとき、市長は9月に姉妹都市であるソウル特別市の江西区に使節団で訪問するので、そのときPRしたいと述べていましたが、それとは別に今後韓国に対してはどのような施策で臨むのかお聞きします。小樽の安全を示すためにも、札幌市やニセコ町のような放射能測定器を購入し、市内での放射能測定を行い、数値を示すことで説得力を持ったPRができるのではないでしょうか。また、直接、震災に関係しないが、札幌市民をはじめ道内客など身近な人たちに小樽観光に来てもらうことも重要ですが、小樽市民がみずから小樽のよさを知り発信することの要望もありました。そのために行政としてどのような支援ができるのか、お聞きします。震災に対応する小樽市の金融支援について伺います。災害対応の経営安定短期特別資金は、対象が直前2か月の売上げが前年比 20 パーセント以上減少で、条件も融資期間1年以内、利率1パーセント以内、期間は9月 30 日までです。業者から市長と小樽市議会あてに要望されているのは、売上げ 10 パーセント減、融資期間2年、利率 0.5 パーセントで、大きな開きがあります。6月1日開かれた震災特別委員会では、利用者は1件のみでしたが、その後、何件になりましたか。札幌市の震災対応の復興支援資金の融資対象は、最近3か月の平均売上高が前年同期比5パーセント以上減少している中小企業もその対象になっており、融資限度額 5,000 万円、融資期間は2年以内据え置きを含む 10 年以内、利率は年1パーセント以内となっています。小樽市も業者の要望にこたえて融資条件や期間を緩和すべきではないでしょうか。特別委員会で、我が党の川畑議員が、事業者の希望に応じられるよう、国など関係機関へ働きかけるよう質問しましたが、その後どのようになったか、お知らせください。雇用調整助成金制度も小規模事業者では活用しづらいとお聞きしていますが、現在どの程度の相談があるのか、また最近の観光関連の雇用状況はどのようになっているか、お聞きします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。初めに、私の政治姿勢についてお尋ねがありました。まず、政治資金規正法違反事件への対応についてであります。今回の事件には多くの職員がかかわっていることから、中立性、独立性を持った外部委員による調査委員会に全容の把握、原因の調査、再発防止策について調査検討をお願いすることといたしました。今後この外部委員会での検討結果と議会の特別委員会の審議を踏まえて、職員の意識改革を含め、具体的な再発防止策を取りまとめ、市民の皆様からの信頼回復に向け、全庁挙げて取り組んでいかなければならないと考えているところでございます。次に、職員の処分についてでありますが、職員の懲戒処分につきましては、現在、職員分限懲戒審査委員会の中で審査を進め、審査の対象としている関係者約 130 人、刑事事件として成立している8人の部長について、先行して答申がなされるものと考えており、その結論がいつになるかは現時点でははっきりとしたことは申し上げられませんが、答申がありましたら、速やかに対応したいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。また、事件に関係した部長の処遇につきましては、処分の結果が出た時点で、私なりに判断をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。次に、幹部職員の登用に関する考え方についてでありますが、これまで幹部職員の登用につきましては、職員の能力や実績あるいは仕事に対する基本姿勢などを適正に判断し、有能な人材が登用されてきたと考えており、決して慣習や慣例などにとらわれているとは思っておりません。したがいまして、幹部職員の登用につきましては、これまでの考えを基本に、今後とも適正に行ってまいりたいと考えております。次に、公務員倫理等の徹底と再発防止に関する取組についてでありますが、私はこの事件が発生した直後、初登庁早々の部長会議の中で、まずは職員に対し、法令遵守を徹底するよう指示をしており、同日夕方の職員に対する就任あいさつにおいても、同様の呼びかけをしております。現時点では、事件の全容解明を優先していることから、再発防止策の具体的な取組はしておりませんが、今後、議会の特別委員会での議論や外部委員による調査委員会での御意見を参考にしながら、できるだけ早期に取組を進めたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。次に、今後のみずからの律し方についてでありますが、一般的にはこのような問題が発生した場合の市長の責任のとり方としましては、給料の減額措置で行うものと考えておりますので、今後、職員の処分が決まり、また事件の全容が明らかになった時点で、改めて減額措置についての判断をしてまいりたいと考えております。次に、財政問題に関して、初めに平成 22 年度決算見込みにおける黒字の理由についてでありますが、最終予算額との比較で申し上げますと、市税収入では個人市民税が納税義務者数や個人所得の減少により、約 3,100 万円程度予算を下回る見込みであるものの、リーマンショックによる影響を考慮し、低調に見積もっていた法人市民税では、製造業を中心とした業績の回復により約1億 9,600 万円、固定資産税や都市計画税では収入率の上昇により約 3,500 万円それぞれ上回る見込みであり、市税収入全体では約2億円程度予算を上回る見込みであります。また、歳出における科目別で申し上げますと、職員給与費で約1億 8,800 万円、民生費では生活保護費や私立保育所運営費負担金で約3億 7,600 万円、土木費では住宅事業特別会計や港湾整備事業特別会計への繰出金で約 3,5000 万円、公債費では一時借入金の利子などで約 3,600 万円ほどそれぞれ予算額より減少する見込みであります。次に、平成 22 年度の市税収入当初予算を前年度に比べて約9億 4,000 万円少なく計上した理由についてでありますが、予算の見積りに当たりましては、前年度の決算見込みや経済動向などを勘案し積算しておりますが、市民税につきましては、納税義務者数や所得額の減少などにより、対前年度当初と比べて約4億 8,000 万円の減と見込み、固定資産税につきましては、地価の下落傾向などを踏まえ約4億5,000 万円の減と見込んだことが主な要因であります。なお、これらの結果、22 年度市税収入予算全体では、対前年度当初に比べて 6.3 パーセントのマイナスとなりましたが、これは 22 年度の地方財政計画上の市町村税の対前年度伸び率とほぼ同様であり、その意味からもおおむね妥当な見積りであったと考えております。次に、当初の財政健全化計画を2年前倒しして、一般会計の実質収支が黒字となる見込みであることについて、その要因でありますが、平成 16 年度決算において、実質収支が赤字に転じて以来、これまで財政再建推進プランや財政健全化計画に基づく事務事業の見直しなど、さまざまな取組を進めてきたほか、他会計や基金からの借入れといった財源対策を講じるとともに、平成 20 年度から緊急避難的な措置として期末手当削減なども行ってきたところであります。また、三位一体の改革により、平成 16 年度以降、地方交付税の大幅な削減が続いておりましたが、地方からの強い要望もあり、国の地方財政対策において一定の配慮がなされ、平成 20 年度以降、地方交付税が増加に転じてきたことも本市の財政にとっては収支改善につながる大きな要因であったと考えております。このように、市民の皆様の協力を得ながら、本市として取り得るさまざまな収支改善策を講じ、全庁が一丸となって累積赤字の解消に努めてきたことと、国における地方財政対策の改善が相まったことが平成 22 年度決算での黒字化につながる大きな要因であると考えております。次に、新たな財政健全化計画の策定についてでありますが、平成 22 年度の決算見込みにおいて、一般会計の累積赤字の解消が確実になったことから、現在の財政健全化計画上の収支目標は一応達成したものと考えております。しかしながら、財政調整基金や減債基金の残高がない現状で、他会計からの借入れなどの財源対策を行った上での赤字解消であり、今後につきましては、こうした借入金に依存しない実質的な収支均衡に向け、健全化の取組を継続していくことが重要であると考えており、今年度の収支状況をよく見極めたで、来年度予算の編成と合わせて平成 24 年度を初年度とする新たな財政健全化計画を策定していきたいと考えております。また、新たな市民負担についても御質問がありましたが、ただいまも申し上げたとおり、今後どの程度の税収や地方交付税が見込めるかを含めて、総体的な収支見通しを検討する中で必要に応じ、慎重に判断してまいりたいと考えております。次に、下水道施設の耐震化整備と一般会計における下水道会計からの借入金の返済についてでありますが、まず下水道施設の耐震化につきましては、根幹的な施設である下水終末処理場や汚水中継ポンプ場など、29 か所の建築物を計画に位置づけており、施設の老朽化に伴う更新に合わせて耐震診断を行い、順次耐震性の向上を図っているところであります。一方、一般会計においては、22 年度決算見込みにおける剰余金の一部が新たな財源として活用できることとなりますので、今後ともこのように黒字が確保できることとなれば、新たな借入れは徐々にではあっても減額できるものと考えておりますが、現状では下水道会計などからの借入金を繰り上げて返済することは難しい状況にあり、計画的な返済を実施していきたいと考えております。次に、真の財政再建と住民福祉の向上との整合性についてでありますが、まず私の考える真の財政再建とは、基本的にはこれまでの市の考え方と同様でありますが、みずからの歳入に見合った歳出構造の下、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る財政体質をつくり上げることであり、一般会計がまだ本来の意味での収支バランスがとれていない状況の中では、さらなる努力が必要と考えております。そのため、職員にも積極的な取組を求めたいと思いますが、私自身も民間の感覚と市民目線を大切にしながら、まずはこの年度内、これまでの市の施策がこの財政状況下にあって効果的であるか、また効率的であるか、できる限り検証してみたいと思っております。また、財政再建と住民福祉の向上の整合性についての御質問もありましたが、安定した行政運営を進めていくためには、安定した財政基盤は必要不可欠でありますので、そのためにもなるべく早期に真の意味での財政再建をなし遂げることがやはり重要ではないかと考えており、私といたしましても、職員と一緒になって最大限の努力をしてまいりたいと考えております。次に、広報誌の中で、企業経営の経験と感覚を生かし、効率的な行財政運営を進め、市民サービスの質を高めるとした具体的な中身についてでありますが、まず私にとっての企業経営感覚とは、顧客第一主義の下、いかに顧客の満足度を高められるかということであり、そのことをこの行政に置きかえた場合、顧客とは市民であろうと考えております。また、私たち公務員はそのために全力を尽くし、地域社会の発展と市民生活の向上のために奉仕する立場にありますが、さらに市民の皆さんが求めているのは、無駄のない効率的でスピード感を持った行政の推進であると思っております。今後の行政運営の中で、それらのことが可能となれば、組織の中に何がしかの財源と時間が生まれることにもつながり、ひいては市民サービスの向上や新たな創出へもつなげることができるのではないかと考えており、私自身先頭になって職員と一緒に知恵を絞っていきたいと考えております。次に、新・市民プールの建設についてですが、市民の皆様や水泳の関係団体から多くの要望が出されていることは承知しております。早急に建設場所を確保せよとのことですが、公共交通機関の利便性にすぐれ、なおかつ 5,000 平方メートルの土地を確保することはなかなか容易なことではありません。教育委員会だけでなく、私のほうでも適地について検討しているところであります。また、現在、教育委員会では新共同調理場の建設、学校の建替え、耐震化などの建設事業を抱えており、事業予算の平準化も考えながら進めていかなければならないと考えております。次に、東日本大震災にかかわる本市職員の派遣経費に対する特別交付税措置についてでありますが、本市におきましては東日本大震災の発生直後から被災地の依頼にこたえ、速やかに保健師や医師、看護師を派遣し、被災者の心身のケアに当たるとともに、消防職員や応急危険度判定士の資格を持つ職員のほか、民間業者を含む上下水道技術者を派遣し、消防活動や行方不明者の捜索、インフラの復旧に当たるなどの人的支援を行ってきたところであります。これらの支援に要した経費のうち、消防職員や市立病院の医師、看護師の派遣分につきましては、国庫補助金の交付が予定されておりますので、そのほかの職員の派遣に要した経費約 1,200 万円を特別交付税の交付対象として申請しており、現時点においてはまだ一部しか交付されておりませんが、特別交付税の増額 1,200 億円のうち、430 億円が応援団体の経費に充てられますことから、今後残りにつきましても一定程度交付されるものと考えております。次に、社会保障と税の一体改革案についての御質問ですが、このたびの社会保障改革は社会経済諸事情の変化を踏まえ、必要な社会保障の機能強化の実施と持続可能性の確保を図り、あわせて社会保障改革の財源確保を通じて財政健全化を同時に実現していくものであると認識しております。今後、少子高齢化に伴って、社会保障費が増大することや国の財政悪化に歯止めをかけなければならないことについては理解できますが、今回の改革案は増税と負担増が検討されていることから、国民の理解と協力を十分に得ながら、進められなければならないものと考えております。次に、防災についての質問がございました。初めに、塩谷サービスセンターなど、比較的標高の低いところにある避難所についてですが、本市が現在指定している避難所については、対応できる災害の分類ごとの指定は行っておりませんでした。御質問の避難所については、いずれも標高が比較的低いところに位置しており、大津波の場合とそれ以外の場合など、災害の種類に応じて使い分ける必要があると考えておりますので、今後の見直しの中で災害の分類に応じた指定などについて検討してまいりたいと考えております。次に、蘭島川に津波が上がってきた場合の避難場所についてですが、既に津波が到達し、蘭島川の堤防を越え、周辺が浸水した場合には、既に避難場所へ移動できる状況ではないと考えますので、今後、策定する津波避難計画の中で最善の方法を考えてまいります。次に、塩谷海岸からの避難についてですが、塩谷の海岸の背後に高台がありますので、避難可能な道路について町会からの情報もいただき、調査してまいりたいと考えております。次に、高島地区についてですが、海岸から高島小学校へ避難する場合、遠距離となりますが、途中に高島会館があり、この時点で標高は 30 メートルは超えておりますので、一時避難所とすることも可能と考えます。また、高島会館を中継地点として、さらに高島小学校へ移動し避難することも今後の見直しの中で考えてまいりたいと考えております。次に、朝里海岸での高い場所に通じる道についてのお尋ねですが、朝里地区の斜面については、北海道が急傾斜地の指定を行っているところですので、状況を調査し、北海道と避難路の確保に向けて協議をしてまいりたいと考えております。次に、銭函地区の避難場所についてですが、北海道職業能力開発大学校、銭函市民センターについては、津波高潮警戒区域第5区の避難場所としておりますが、比較的標高が低いところに位置しておりますので、津波の避難計画を策定する中で、避難所に適しているかも含め、検討してまいりたいと考えております。次に、津波ハザードマップの作成基礎調査事業についてのお尋ねですが、この事業は緊急雇用創出推進事業によって行います。本定例会での議決を経て、北海道に交付申請を行い、交付決定後、委託業者の選定、契約を予定しております。契約後はハザードマップの作成に必要な現地調査を行い、地形や避難所又は避難する高台などに関する情報を収集整理し、ホームページの公開や印刷に必要なデータを来年1月末ごろをめどに作成し、避難対象人数につきましては、本年度に北海道から示される津波浸水予想図などの資料を基に調査してまいりたいと考えております。次に、ハザードマップ作成に当たり、住民の声を取り入れて進めるべきとの御指摘がありました。ハザードマップの作成及び津波避難計画の策定に際しましては、それぞれの地域の状況を把握し、作業を進めることが重要ですので、各地域の町会、自主防災組織などに協力をいただき、住民説明会などを通じて地域の情報や住民の声を取り入れてまいる予定でございます。次に、避難場所や避難の重要性を市民に徹底する方法を検討すべきとの御指摘ですが、津波による避難指示や勧告が出されても、避難する人の割合が低いということが新聞等でも報道されておりました。津波の襲来に際しましては、まず高台へ避難するということが重要ですので、避難訓練の実施など市民の意識の向上に役立つ方法については、今後、町会や自主防災組織の意見などを参考に検討してまいりたいと考えております。次に、避難所に指定されている保育所の耐震化についてでありますが、耐震化されていない保育所は手宮、奥沢、銭函、長橋の4か所であります。また、耐震化の計画ですけれども、市立保育所の規模・配置に関する計画に基づいて施設整備を進めておりますので、その中で耐震化も進められるものであります。次に、要援護者支援の全体計画についてのお尋ねですが、これまで総務部防災担当、福祉部、生活環境部、消防本部など関係部局で内容の検討、調整を進めておりました。今後、北海道が示す津波避難計画策定指針による検討調整を行い、防災担当が中心となって今年度中をめどに策定する予定であります。次に、要援護者支援のための地域のネットワークづくりについてでありますが、災害時要援護者支援に限らず、地域での見守りや助け合い、支え合いに取り組む体制づくりは大変重要であると考えております。それぞれの町会や自治会などでの状況はさまざまだと思いますので、各地域で自主的に取組を進めるために、行政としてどのような後押しをするのがいいのか、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、福祉避難所についてでありますが、現在のところ、福祉避難所は未整備の状況にありますので、民間の社会福祉施設の協力や医療機関との連携、さらには要援護者の支援員の確保など、各方面との協議を行いながら、できるだけ早期に整備をしてまいりたいと考えております。次に、消防職員の充足率についてですが、小樽市職員定数条例では消防職員の定数は 252 人となっております。本年7月1日における消防職員数は 241 人であり、条例定数と比較して 11 人の減員となっておりますが、災害時における市民の安全・安心を守るために必要な消防体制の充実は重要であり、今後とも適正な消防職員数の確保に努めてまいりたいと考えております。また、災害発生時には、消防職員のみならず、日ごろから地域に密着した活動を行っている消防団員が重要な役割を担うものと考えており、消防職員と消防団員が一致協力し、災害発生時における防災体制の向上に努めてまいります。次に、原子力発電についての御質問がありました。初めに、提言についての感想でありますが、今回の福島第一原発事故は日本と世界の人々に大きな衝撃を与えるとともに、これまでの日本の原子力行政及びエネルギー政策のあり方についても、根本から見直さざるを得ない状況を生み出しました。提言の内容につきましては、参考とすべき部分は多々あるものと思っております。将来の方向性としては原子力への依存を減らし、自然エネルギーの推進、普及に期待することになると考えますが、現在、原子力発電が基幹電源として一定の役割を果たしていることも事実でありますので、今後の我が国のエネルギー政策について、国民的な議論を深めていかなければならないと考えております。次に、日本で 54 基の原発が建設されている危険性についての見解ということですが、今回の千年に1度ともいわれる規模の大震災が発生し、原子力発電の安全神話が崩れたという現実に目を向ければ、絶対の安全性というものは存在しないのではないかと思います。しかしながら、直ちにすべての原発を停止するということは現実的ではありませんので、現在、日本や世界が持っている英知を結集して、安全対策を検討し、少しでも危険性を低減させることが必要ではないかと考えております。次に、泊原発のプルサーマル計画についてですが、福島第一原発3号機はプルサーマル発電を行っておりましたことから、今回の事故でプルサーマル発電がどのような影響を及ぼしたのか、国にしっかりと検証していただき、その後、開示される情報を基に判断したいと考えておりますので、現時点で北電や国にプルサーマル計画の中止について申し入れる考えはございません。次に、泊原発1号機の再稼働についてですが、国は電力会社の安全対策に関する報告や立入検査の結果から、原発の再稼働は安全上支障はないとの評価結果を発表していることから、現時点で泊原発1号機を再稼働しないように申し入れる考えはございませんが、現在、国において原子力発電所の安全基準の見直しを行っているところでありますので、国の動向を注視していきたいと考えております。次に、小樽市を原発災害の対象区域に指定することについてですが、原発災害の対象区域につきましては、北海道地域防災計画の原子力防災計画編において規定されております。現在は泊原発を中心として半径 10 キロメートル以内の地域とされておりますので、現時点において本市は該当しておりませんが、このたびの東京電力福島第一原発事故を受け、国の原子力安全委員会が範囲拡大に向けて検討されております。範囲が拡大になった場合には、まず北海道の計画が変更となりますので、それに基づいて本市の防災計画も見直していきたいと考えております。次に、放射能測定器についてのお尋ねでありますが、本市では環境大気中の放射線量を測定することができる機器がありますので、災害発生時等に活用してまいりたいと考えております。また、沃素剤につきましては、今後、北海道とも十分に協議しながら必要性の有無等について検討してまいりたいと考えております。次に、太陽光発電の導入についてですが、太陽光発電については二酸化炭素の排出量を削減できるなど低炭素社会へ向けた取組として注目されております。このため、長橋小学校において環境教育の教材として活用するため、平成 22 年度に設置したところでありますが、太陽光発電については初期投資が多額であり、本市は道東や太平洋側と比べ日照時間が短いこともあり、恵まれた環境ではないことから、行政負担がかさむものと考えられます。現在、市の施設に設置する予定はありませんが、今後は国の補助制度や国が検討している再生可能エネルギー法案の動向などを注視してまいりたいというふうに思っております。次に、自然エネルギー導入の調査研究事業についてでありますが、本市については太陽光や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの賦存量が他都市に比べ恵まれている状況にはないことから、調査研究を行っておりませんが、低炭素社会に向けた取組は推進していく必要があることから、今後、他都市の事例を研究してまいりたいと考えております。次に、東日本大震災の市内経済への影響について何点かお尋ねがありました。初めに、韓国に対する観光施策についてでありますが、6月から韓国の旅行会社やマスコミの方々が来道し、北海道が安全・安心であることを確認されております。本市にも6月 28 日に視察団が来樽されましたので、出迎えをする中で、小樽と福島の原子力発電所との距離や放射線量などを具体的に示し、小樽観光の安全性と、これまでと変わらず観光客の皆さんをお迎えしていることをPRしているところであります。また、韓国国内への正確な情報の提供が極めて重要との認識から、小樽商科大学の韓国人留学生などの協力を得て、小樽で生活しているという立場からの信頼度の高い小樽の今をブログなどで情報発信してもらう事業に取り組むほか、現在、韓国の旅行会社と風評被害の払拭に向けた方策や本市への誘客に向けたキャンペーンについて話合いをしているところであります。さらに、私が9月に韓国を訪問する際には、姉妹都市であるソウル特別市江西区の皆さんに、小樽観光がこれまでと同様に楽しめることを市民レベルでも周知していただけるようお願いしてまいりたいと考えております。次に、市内での放射能測定についてでありますが、測定を行い安全であることを市民、観光に訪れる方々に示すことは重要であると考えております。先ほども答弁させていただきましたとおり、本市では環境大気中の放射線量を測定することができる機器を保有しております。この機器の活用に当たっては、測定場所、測定時間のほか、収集したデータの分析、さらには公表の方法についても検討する必要がありますので、関係各部と協議の上、準備を進めてまいりたいと考えております。次に、小樽市民がみずから小樽のよさを知り発信するための行政支援についてでありますが、本市においては、都市景観に対する意識を高めるための小樽八区八景めぐりや歴史的建造物の保全に対する理解を深めていただく歴史的建造物めぐり、文学作家と作品ゆかりの場所を訪ねる文学散歩など、さまざまな事業を実施しておりますが、市民の皆さんに小樽のよさを理解し、発信していただけるよう、継続と内容の充実に努めてまいりたいと思っております。次に、震災対応の金融支援について何点か御質問がありました。まず、本市が4月1日から行っております震災対応の制度融資につきまして、北海道の震災対応融資とのすみ分けを図り、融資額を 1,000 万円以内、利率を1パーセント以内、返済期間を1年以内としたところであります。この制度の利用状況につきましては、6月1日に開催された調査特別委員会で報告した1件から増えておりませんが、その要因といたしましては、3月末の緊急保証制度の利用増により、市内中小企業の資金繰りが一定程度円滑になったことによるものと判断しております。次に、震災対応融資の条件等の緩和についてでありますが、国や北海道の震災対応融資の状況、市内の中小企業の資金繰りなどの経営動向等を見極めながら、判断してまいりたいと考えております。次に、国等への要請についてでありますが、本市といたしましても、市内中小企業からの要望を受け、直ちに北海道市長会において、私から融資要件の緩和などを強く訴え、東日本大震災に関する決議の中に、要望として取りまとめられることとなったものであります。この要望書により関係省庁等への要望のほか、6月7日、8日の中央要望に私も参加し、北海道選出の国会議員ほか関係機関に対して、直接要請活動を行ってまいったところであります。次に、雇用調整助成金についてでありますが、ハローワーク小樽によりますと、管内の相談件数は震災直後は週に二、三件の相談がありましたが、6月に入ってからはほとんどないと聞いております。また、観光関連施設の最近の雇用状況についてでありますが、ハローワーク小樽の5月の産業別の新規求人状況によりますと、宿泊、飲食サービス業の新規求人数が前年同月比でマイナス 42.9 パーセントと大幅に減少しております。このほか観光施設に聞き取りを行ったところ、震災直後に比べ、観光客も増え、にぎわいを取り戻しつつあるも、売上げも回復してきたが、前年と同じ水準には至っておらず、パートの自宅待機者もまだ完全に戻せていない店もあることから、いまだ厳しい雇用状況にあるものと認識しております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校の耐震化についてでございますが、教育委員会では平成 21 年に適正化基本計画を策定し、市内を6ブロックに分け、現在、保護者や地域の方々との懇談会を重ねながら、学校再編を進めており、それとあわせて校舎等の耐震診断、耐震補強工事など、11 校で耐震化などに取り組んでいるところでございます。学校施設の耐震化には、多額の事業費が必要となりますことから、市長部局と十分協議し、学校再編とあわせ、計画的に学校の耐震化、建替えを進めてまいりたいと考えております。次に、国が定めた施設整備基本方針などについてでございますが、この方針の改正の主なものは、1点目は公立学校の耐震化は平成 27 年度までに完了させることを目標としたこと、2点目は非構造部分の耐震化を推進すること、3点目は応急避難場所としての防災機能を強化すること、4点目は老朽化した施設の再生を推進すること、5点目は環境に考慮した施設整備を推進することとなっております。このたびの改正で、国は学校耐震化の完了を平成 27 年度までとする目標を掲げましたが、教育委員会といたしましては、前段でも申し上げましたとおり、市長部局と協議し、学校再編とあわせ、計画的に学校の耐震化、建替えを進めてまいりたいと考えております。次に、本市の各学校における防災教育についてでありますが、小学校では社会科の授業で地域での震災への備えについて調べる学習を行ったり、中学校の保健体育科では自然災害によるけがの防止や応急措置などについて学ぶなど、各教科において防災教育を行っております。また、各学校においては、毎年、火災や地震を想定した避難訓練を実施し、教職員の役割や子供たちの避難経路などの検証を行っているところでございます。教育委員会では今回の震災を踏まえ、校長会議において、各学校の防災対策の見直しを指示するとともに、管理職研修の中で教職員の災害時の心構えや子供の誘導の仕方などの具体的な対応にかかわる研修を実施をし、災害時の子供たちの安全確保の充実に努めてまいりたいと考えております。(「議長、21 番」と呼ぶ者あり)
再質問 21番 新谷とし
再質問を行います。初めに、市長の政治姿勢についてですが、これまで市長が特別委員会などで述べてきたことからの前進があるとは思えない答弁でした。市民が怒っている事件に関係して、公民権停止を受けた部長を留任させたことは、市長は間違いだったというふうには考えていないのでしょうか。広報おたる7月号で関係職員の行政処分については、厳正に処分しますと載せていますけれども、それも分限懲戒審査委員会の結論が出てからとか、あるいは外部調査委員会の結論を経てということで、今までと同じような答弁なのですけれども、その結論が出てそれに任せてしまうのか、あるいは市長自身が一番厳しい処分にするのか、その辺はどうですか。また、今言いました公民権停止を受けた部長の留任を続けるのですか、これを伺います。それから、公務員倫理の確立と服務規律の確保については、先ほども外部委員による調査委員会の検討結果と市議会の特別委員会の審議を踏まえてと言いますけれども、できるところから早く始めることが市民へ本当に小樽市が生まれ変わっていくのだという決意を示すことになるのではないでしょうか。こういうことは早く始められるもので、別に1回だけで終わるというものではない。何回やってもいいものですから、やはりそういう姿勢を見せていくことが大事だと思います。次に、幹部の登用についてですが、6月 29 日の特別委員会で、民間並みの成果主義を取り入れて仕事をする人をきちんと評価したいというふうに言っておりました。仕事をする人をきちんと評価するというのは、これは当然でいいことですが、成果主義とは何を基準にするのでしょうか。例えば保険収納課です。これは私たち何度も言っておりますが、市民からの相談は、国民健康保険料の問題が一番多いのです。生活保護基準以下の収入しかない、この前来た方もそうです。不景気で営業収入が上がらない。慢性的に低収入で保険料が払えず滞納してしまう。保険収納課からは生活困難、生活状況はどうあれ、何としても払ってもらわなければならないと大変厳しく責め立てられる。払わなければならないのはわかっているのだけれども、払えない。そうですよね。五、六万円しか収入がない人は、もう本当に厳しい状況です。そもそも高すぎる保険料が問題ですけれども、そうした市民の生活実態を顧みず、とにかく保険料の収納率を上げた、成績を上げた、こういうことを判断して幹部に登用していくのでしょうか。成果主義とは何を基準にするのか、伺いたいと思います。それから、市長自身の律し方ですけれども、減給を考えているということはお聞きしております。市民には辞任して選挙をやり直すべきだという声がありますけれども、そのおつもりはないのか、お聞きしたいと思います。それから、職員の懲戒処分ですけれども、審査委員会の答申が出ても、その懲戒処分が軽いと市長が判断した場合、再答申するのか、それもお聞きしたいと思います。それから、財政問題ですが、新しい健全化計画は平成 24 年度を初年度として進めていきたいということですが、新たな市民負担は考えていないというような答弁ではありませんでした。前山田市長はもうこれ以上市民に負担をかぶせるものはないというふうにおっしゃっていましたけれども、中松市長は場合によっては市民に負担をもっと求めていく、そういうお考えですか。財政がこの 22 年度大幅に黒字になったのですから、新市立病院の建設やらいろいろな施策があると思いますけれども、しかしこれまで補助金を削ってきたり、市民にいろいろな負担をかぶせてきたわけですから、黒字になったということで、よかったねという市民もたくさんおりますけれども、やはり削られた補助金の復活とか市民生活を応援していくものを取り入れていく、それを施策にしていくということが市民にも本当に喜ばれますし、地方自治体の役割を果たしていくことになると思います。市長は市民との協働ということをおっしゃっておりますけれども、負担だけ押しつけて協働と言っても、それは納得できないと思いますので、その辺でできる限りたくさん市民生活を応援する施策を取り入れていってほしいと思います。それから、新・市民プールの建設ですけれども、これは道理があることなのです。なぜかといいますと、もともと室内水泳プールは市民の寄附金などが集まって強い要望で駅前の第三ビルにできました。それを駅前の再々開発で売り飛ばしてしまったのです。補償金が6億数千万円入りましたし、それからプールの補助金などもありますから、そういうものを活用すれば、すぐにでも代替のプールができたはずなのです。それをやらないから、市民がこんなに署名を集めて、何回も議会に陳情しておりますけれども、これは道理のあるものなのです。ですから、先ほど市長部局としても一緒に場所の設定を考えていきたいと言っていましたけれども、早く進めていただきたいと思います。プールは災害のときに水をくみ上げ、避難所の水洗トイレにも使えるということで、そうした活用方法なども今、専門家から出されておりますので、大変役に立つものですから、ぜひ早く進めるようにお願いいたします。それから、防災についてですが、私は和歌山県の避難カードについて例を出して言いました。今、小樽市で進めている高齢者の安心カード、これはたしか朝里川温泉の民生委員の方が提案して広まったもので、大変有効だということで、全道的にも広がっております。やはりこういうものも必要ではないかというふうに思います。それから、福祉避難所ですが、めどができるだけ早期にということでしたけれども、いつごろまでにという、そういうめどぐらい立てるべきではないかと思います。それから、小・中学校の耐震化ですが、先ほど文部科学省の新しい施設整備の基本方針の内容をお聞かせいただきました。ちょっと足りないところがあったと思いますが、私の知り得る範囲でのことなのですが、避難所としての役割を果たすというところで、学校と公民館など社会福祉施設との複合化ができるということも書かれております。今、学校統廃合との関係で、例えば塩谷、忍路の学校がなくなって、長橋だけになってしまうとしたら、これは子供たちにとっても通学が大変なだけではなくて、地域の避難所もなくなってしまうわけです。ですから、やはり学校統廃合を優先しないで、学校と公民館など社会福祉施設の複合化ができるのであれば、住民が安心して暮らせる災害に強いまちにするためにも、地域の核となる学校を中心としたまちのあり方を検討し、統廃合に関係なく耐震化を進めていただきたいと思います。次に、原発についてです。市長からもう少し前向きな答弁をいただけると思っておりました。上田市長も、高橋はるみ知事も、福島第一原発事故の検証がきちんと行われていない中で、再稼働を認めない方針です。経済産業省が地元自治体に原子力発電の運転再開を求めておりますけれども、何をもって安全に運転再開できるのか、根拠が不明確です。北電は泊原発は加圧式で福島第一原発の沸騰式と違うから大丈夫だと言っているようですけれども、軽水炉型には変わりなくて、加圧式で事故を起こしたのがアメリカのスリーマイル島の原発事故です。福島第一原発事故の検証も行われておりません。MOX燃料の安全性も確認されていない中で、これを使うということは非常に危険ですので、ぜひ国や北電に申し入れるつもりはないということを撤回して、市民の安全を考えて申し入れていただきたいと思います昨日の北海道新聞に載っておりましたけれども、泊原発から 30 キロメートル圏内の後志 13 町村で行った泊原発に対する世論調査の結果が報道されております。市長も読んで御承知のとおりだと思いますけれども、1号機についてですが、運転再開は安全対策が十分にとられない限り反対だとの声が 82 パーセントにも上っております。小樽市は、この世論調査の対象ではなかったけれども、福島第一原発事故では 30 キロメートルを超して放射能が飛散しておりますから、市民も不安を持っているわけです。ぜひ泊原発1号機は安全対策が絶対大丈夫だとわかるまで再稼働しないように申し入れていただきたい。以上について再質問いたします。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
最初に、部長の処遇についてお話がありました。今、職員分限懲戒審査委員会の中でいろいろと進めておりますので、その結果を見て、私としては適正に判断をしていきたいというふうに思っております。それから、公務員の倫理等については、今、外部委員会のほうにいろいろとその原因、それから今後の再発防止についてお諮りをさせていただいており、また、議会の特別委員会でも審議いただいておりますので、そういったことを踏まえた上で考えていきたいというふうに思っております。それから、成果主義とは何ぞやというようなお話がありましたけれども、これは先ほど行政というのは企業経営と同じだというようなお話をさせていただきました。企業経営であれば、やはり顧客第一主義ということで、顧客はだれなのかというと市民であろうというふうに思っておりますので、市民の皆さんに満足度を与えるような仕事をした職員、これが成果主義というふうに置きかえていくのかと思っております。それから、市長自身の律し方ということでありますけれども、他都市の例、その他を含めても、市長についてはやはり減給ということでされているということでございます。現状の中で言うと、辞任というつもりはございません。それから、財政健全化の中で市民に負担を求めていくのかどうかというようなお話がありました。これも先ほどの成果主義と同じように、やはり市民はお客様であるという観点からいうと、できるだけそういう負担を求めるようなことのないように努力していかなければいけないだろうというふうに思っております。それから、新・市民プールの問題でありますけれども、先ほども答弁させていただいたように、やはり公共交通機関の利便性あるいは 5,000 平方メートルという面積が必要でございますので、そういったことも踏まえて、前向きに検討はしていきますけれども、現時点でいつというようなことはなかなか申し上げられないところでございます。それから、原発につきましては、私自身何もしていないということではなくて、5月 12 日に北海道市長会の席上で、私の口から北海道というのは泊原子力発電所があるわけですから、安全性の問題、安心して暮らせる、こういったことについて北海道市長会としても道と北電に要請してほしいということでお話をし、実際にそういうふうにいたしました。それから、あとは今プルサーマルの問題であるとか、いろいろなことがありますけれども、これらにつきましては、今、国や道やいろいろなところで安全性の問題であるとか、いろいろな計画であるとかを進めておりますので、そういったことを注視した上で、小樽市としてどうするのか考えていきたいということでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)
防災の関係で和歌山県の事例がございまして、お示しをいただいたところですし、あるいは福祉避難所のことについて、二つほどお尋ねがあったかと思います。私どもいろいろな防災の計画は持っておりますけれども、やはり東日本大震災においては、とりわけ津波の被害が大変大きかったわけですから、一定程度いろいろなものを市として見直していかなければならない状況になっておりますので、先ほど安心カードのようなものというお話もございましたけれども、そういったものについても検討させていただきたいというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 財政部長 貞原正夫(財政部長は2011年7月まで)
健全化計画の関係で若干補足説明をさせていただきます。新たな市民負担に関しましては、先ほど市長から答弁があったとおりでございまして、私どもとしてもできることであれば、新たな御負担というのは避けたいというのはそのとおりでございます。ただ、税収なり地方交付税なり、やはりその辺の財源の動向を見ていかなければなかなか難しい面もあろうかということで、答弁をさせていただきました。それから、黒字についてはできる限り市民生活を取り戻すといいますか、サービス復元という御趣旨だと思いますけれども、現在まだ一般会計の収支は、本来の意味でもバランスがとれておりませんので、まずはこういう黒字を続けることによりまして、毎年度の予算編成上の借入れといいますか、財源手当をなくしていきたいと。その辺が見えた段階で新たな市民サービスあたりもまた慎重に拡大を含めて考えていく時期に入っていくのではないかというふうには思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 中村浩(福祉部長は2011年7月まで)
福祉避難所についてのお尋ねでございますけれども、今回6月 21 日の道議会の本会議でも、福祉避難所についての御質問がありまして、高橋知事のほうからすべての市町村で指定されるべきと答弁されております。具体的には、北海道がつくる支援対策マニュアルを、既に平成 18 年から施行されていますけれども、8月までに改訂されるということでございます。中身としましては、福祉避難所につきましては、建物だけではなくて、援護者といいますか、介護をしてくださる方が必要になりますので、主に例えば特別養護老人ホームですとか、老人保健施設とか、そういう施設との協力といいますか、支援の協定の締結が必要になります。そのことについての指定権者である北海道から社会福祉法人あるいは医療法人への通知が出て、それを基に小樽市の中で現在既にある特別養護老人ホーム、それに付随するデイサービス、老人保健施設に付随するデイケア、こういうところとどれだけの福祉避難所の指定ができるかについて協議を進めてまいりたいと思います。実際のめどでございますけれども、現在、策定をしております介護保険事業計画あるいは高齢福祉計画等の策定年次が本年度中、実際の施行が来年度からでございますから、来年度中には福祉避難所の指定ができるように取組を進めてまいりたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
先ほど新谷議員の質問にもう一つ、職員の懲戒の中で軽い答申をされたときにどうするかという質問がありました。それは実際にそういう答申が出されたときに、私なりに判断をしていきたいというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
学校の耐震化などについてでありますが、学校校舎の避難所等への利活用については、市全体の防災計画との関係もありますことから、市長部局とも相談しながら進めてまいりたいと考えております。なお、稲穂小学校など比較的新しい学校では、地域連携室も設置しており、新たに改築する学校では今後検討してまいりたいと考えております。(「議長、21 番」と呼ぶ者あり)
再々質問 21番 新谷とし
再々質問いたします。市長の政治姿勢ということで、公民権停止を受けた部長の留任なのですけれども、あまり明快なお答えがありませんでしたが、どうするおつもりでしょうか、もう一度お伺いします。それから、原発に対して、5月 22 日の市長会で安全性を確保するように申し入れたということで、それはそれでよかったと思いますけれども、市長は先ほどこの原発について、安全神話が崩れて、絶対安全なものはないのだというふうにおっしゃっていました。それで、これだけ周りの町村でも原発に対しての不安が高まっておりますし、高橋知事がこのMOX燃料について、プルサーマル計画についてまだはっきりした返事をしていないのです。しっかりとした国の責任ある説明をしていただく必要があると、その内容を踏まえた対応を検討していきたいというふうに言っているのですけれども、小樽は泊から近いところにありますから、やはりこれについてももう少し積極的に発言していただきたいと思うのです。それから、ちょっと前後しますけれども、公務員倫理服務規律の勉強会なのですが、なぜ結論が出ないとできないのか、そこはどうでしょうか。その2点について伺います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
まず一つは、公民権停止の部長の処遇ということでありますけれども、今、外部調査委員会などで、原因であるとかいろいろなことを議論していただいて、答申をいただこうと思っております。そして、さらには再発防止をどのようにしていったらいいのか、そういったことを見た上で判断をしていきたいというふうに思っております。したがって、今、職員分限懲戒審査委員会も同様にそれぞれやっておりますので、そういった結論を見た上で判断していきたいというふうに私は思っておるところでございます。それから、プルサーマルを含めた泊原発の話でありますけれども、先ほども答弁をさせていただいたように、私は申し入れないというつもりはありません。ただ、現在、中止について申し入れる考えはないということを申し上げました。これは一つには、現在の置かれている状況など、国にしっかりとした検証をしていただき、その後、国から開示される情報を基にそのときに判断をしたいということでございます。それから、北電についていいますと、現在もLNGの火力発電所の問題であるとか、あるいは京極町における水力発電所の建設だとか、要するに脱原発に向けて、脱というのか、他の自然エネルギーと言ったほうがいいのか、いろいろな取組を行っているところではありますので、そういったことも踏まえて、そのときにはしっかりと申入れをしていきたいと思っておるところでございます。