小樽市議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日
(1)経済対策について/(2)発達障がい者の支援策について/(3)女性と子どもの生命と健康を守る政策について
2010年12月8日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「経済対策について」「発達障がい者の支援策について」「女性と子どもの生命と健康を守る政策について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
一般質問いたします。小樽市の経済対策について伺います。アメリカのサブプライムローン問題から端を発し、平成20年のリーマンショック以降、日本をはじめ、世界経済は百年に一度の不況に陥り、明るい兆しが見えていない状況であります。11月に発表した内閣府の経済報告を見ますと、景気はこのところ足踏み状態となっている、また、失業率が高水準にあるなど、厳しい状況にあるとなっており、先行きについては、当面、弱目の動きが見られるものの、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に景気が持ち直していくことが期待され、株価の変動などにより景気がさらに下押しされるリスクが存在する、また、デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要であるとされております。小樽市の経済の状況は、商工会議所が行っている経済動向調査結果からは、前年同期に比べ、景気動向指数のマイナス幅が縮小した業種があるものの、依然として大変厳しい状況がうかがえます。市内の経済状況については、この商工会議所が行っている調査もございますが、市として、市内の経済状況はどのように把握されているのでしょうか、現状についてお聞かせ願います。また、本年度に入り倒産に追い込まれた企業の件数や負債総額、その従業者数について把握されている範囲でお答え願います。小樽市では、公共工事の早期発注などに積極的に取り組み、中小企業の支援、雇用の確保に努めておられますが、企業が抱える経営課題や問題は多種多様であります。経営者自身が知恵を絞り努力することはもちろんでありますが、行政の役割も大きく、市職員が、直接、企業に出向き、各業種の実態を聞くことは重要と考えます。小樽市では、どのように企業との情報交換を行い、企業ニーズを把握されているのか、お伺いいたします。また、ものづくり企業が多く集積している小樽の地場産業を育成していくためにも、企業の経営課題への対応も重要と考えますが、市としての経営相談の対応状況についてお聞かせください。次に、空き店舗対策について伺います。事業主の高齢化、人口減少や長引く不景気で売り上げが伸び悩んでいる商店街は、空き店舗がますます増えたように感じております。空き店舗対策支援事業として、小樽市では、商業起業者支援と既存事業者支援の取組を行っておりますが、本年度、本事業を活用し、出店された事業者数と、現時点で、今後、申請が見込まれている事業者数をお示しください。また、助成対象者は、小樽市内に住所を有していることを条件としておりますが、その理由もお答えください。小樽市の中心商店街7地点の総通行量の推移は、平成21年度平均2万7,541人となっており、平成16年度の数値と比べ約1万2,500人減少しております。その原因の一つとして、必要なものを購入できる商店がないことなどが挙げられておりますが、商店街組合などが必要な業種の事業者を誘致したり、市外からの出店や起業者を積極的に受け入れるためにも、空き店舗対策支援事業の助成対象者の条件緩和をぜひ検討していただきたいと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。次に、国の中小企業融資制度についてでありますが、業況の悪化した中小・小規模企業の資金繰りを円滑にするため、平成20年10月に創設された緊急保証制度は、中小企業の方々が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が100パーセント債務を保証するというものであります。平成22年11月18日の速報値では、全国約129万件、総額23兆2,000億円を超え、北海道は4万3,625件、総額6,850億円を超えました。平成22年2月より、景気対応緊急保証制度として生まれ変わった本制度は、来年3月末に終了する方針が打ち出されております。小樽市におきましては、本制度の利用状況はどのようになっておりますでしょうか。承諾件数と総額についてもお示しください。また、景気回復の兆しが見えていない中での本保証制度の終了は、市内の中小企業への影響が懸念されております。従業員20人以下の零細企業に対しては、1,250万円を上限に制度は継続されるようでありますが、小樽市として、緊急保証制度終了の影響をどのように推測され、終了後の企業の支援に取り組まれる対策についてお示しください。不況の中、雇用状況もまだまだ深刻であります。日本の雇用状況は、総務省が発表した労働力調査によりますと、9月の完全失業率は5.0パーセントで、前月に比べ0.1ポイント低下し、3か月連続改善し、厚生労働省が発表した9月の有効求人倍率は、前月に比べ0.01ポイント上昇し、5か月連続で改善したそうであります。しかし、道内の状況は同様に改善しているとは考えにくく、とりわけ小樽市の雇用状況はどのようになっているのか、お聞かせ願います。小樽市では、国の緊急雇用創出推進事業を活用し、雇用の創出を図っております。この事業は、離職を余儀なくされた非正規労働者、中高年齢者等に対して、次の雇用までの短期の雇用、就業等の機会を創出、提供するものであります。本年度の実施事業の雇用人数と年代別の内訳、また、求人に対する応募状況についてお答えください。緊急雇用創出事業は、短期事業ではありますが、本事業の経験を生かすなど、次の就職につなげることも必要と考えます。雇用期間中に次の就職に向け、就職活動をしている方もいらっしゃると思いますが、昨年度からの本事業雇用者で、事業終了後に安定した雇用に結びついた方はいるのでしょうか、お聞かせ願います。また、緊急雇用創出事業は、平成23年度までの期間限定であることから、小樽市では失業者の継続的な支援をどのように図っていくというお考えなのか、市長の御見解をお聞かせ願います。次に、発達障害者の支援策について伺います。発達障害者支援法は、平成17年度より施行され、目的の第1条は、「この法律は、発達障害者の心理機能の適正な発達及び円滑な社会生活の促進のために発達障害の症状の発現後できるだけ早期に発達支援を行うことが特に重要であることにかんがみ、発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことに関する国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、学校教育における発達障害者への支援、発達障害者の就労の支援、発達障害者支援センターの指定等について定めることにより、発達障害者の自立及び社会参加に資するようその生活全般にわたる支援を図り、もってその福祉の増進に寄与することを目的とする。」とあります。現在、発達障害は、脳の機能障害などとも言われておりますが、不明な点が多く、原因がはっきりしていないことや、国民の理解も進んでいないことから、適切な支援を受けることができるよう支援体制を整備することが大切であります。文部科学省が発表した特別支援教育の資料を見ますと、特別支援学級数や在籍児童・生徒数、通級による指導を受けている児童・生徒数は増加しており、障害のある子供たちへの支援は、自立や社会参加に向けた喫緊の課題になっております。初めに、関連して、小樽市の小・中学校の特別支援学級の状況について伺います。小・中学校別に過去3年間の学級数と児童・生徒数の推移について、障害の種別ごとにそれぞれお示し願います。また、小樽市の特別支援学級の現状と認識について、見解もお聞かせ願います。次に、平成19年第4回定例会の一般質問で、私は、5歳児健診について質問させていただきました。小樽市では、3歳児健診で精神発達や心理面で何らかの問題を指摘された幼児や、養育環境などに問題のある母子に対して、その後も、心理相談員や保健師により、個別相談も含め、さまざまな場において支援をしておりますので、改めて5歳児健診を行っておりませんと御答弁されております。そこで、お伺いいたしますが、何らかの問題を指摘された幼児へのさまざまな場においての支援とは具体的にどのように行われているのか、お示しください。学習障害や注意欠陥多動性障害、広汎性発達障害は、集団生活を経験する幼児期以降になって初めてその臨床的特徴が顕在化してくると言われ、3歳児健診を最終とする乳幼児健診システムの中では十分に対応できていない可能性も挙げられております。全国に先駆けて5歳児健診を行っている鳥取県では、軽度の発達障害が見つかった児童のうち、半数は3歳児健診で何も指摘を受けていなかったことも判明しており、早期の発達支援を行う重要性から、改めて5歳児健診の実施について市長の見解をお聞きいたします。次に、小・中学校時における支援体制の整備について伺います。小樽市学校教育推進計画の重点目標1、確かな学力の育成にある、障害のある子供一人一人の教育的ニーズに応じた適切な支援充実の基本方向は、発達障害の児童・生徒を持つ保護者にとりまして要望の多いところです。個別の教育支援計画や指導計画の作成について、いつ、どのような機関で協議され、計画が進められていくのか、具体的にお示し願います。保護者からは、担任がかわるたびに子供との接し方が変わり、支援の統一性がない、また、要望を言いづらいなどの声が聞かれ、定期的な相談や協議の場が必要ではないでしょうか。教育長のお考えをお聞かせ願います。支援の統一性や継続性を考えた場合、幼児期から進級・進学時などに引継ぎを円滑に行うための方策として、子育てサポートファイルを作成し、支援を必要としている子供への配付や希望者へ配付している自治体もあるようです。発達障害のみならず、障害をお持ちの子供の保護者の悩みの一つに、ライフステージにおいて、関係する方や関連機関がかわるごとに、今まで受けてきた支援や子供の特徴を初めから説明しなくてはならず、成長すればするほどその過程の情報が正しく伝わらない場合もあるそうです。また、仮に説明できたとしても、内容が十分に伝わらず、支援に反映されないこともあると言います。乳幼児期から成人時期に至るまでの成長過程や支援内容などを共通の様式に記録し、整理することは、家庭や関係機関等の情報の共有化を図り、一貫した支援を行う上で大変重要と考えます。小樽市の取組として、サポートファイル作成を進めるべきと思いますが、御見解をお聞かせ願います。次に、発達障害者の進路について、とりわけ就労に向けた支援についてお伺いいたします。近年、北海道内では、知的障害の児童・生徒の増加に伴い、高等養護学校進学者が増えており、体制整備に向けた検討もなされているようであります。発達障害者支援法では、教育的支援はもちろんのこと、就労に向けた支援を行っていくことも記されており、市町村のかかわりも重要であると思います。平成21年に開校した北海道小樽高等支援学校は、いよいよ23年度、小樽市銭函の旧道立小児総合保健センター跡地に建設中の校舎で学習が始まります。職業学科を有した本校では就労に向けた訓練を行っているそうですが、本校に通う生徒の保護者の声を聞きました。小樽市内で職場実習を受け入れてくださる企業等が少ないのではないかと心配する声であります。職場実習を行う先の企業が少ないことは、発達障害者の特性に応じた職種を見いだすことや、就労意欲をそぐことにつながるのではないかと懸念しております。小樽市では、市内で、発達障害者等の職業実習を受け入れている企業を把握されているのか、状況についてお答えください。また、事業主の発達障害者に対する理解を促進する対策をどのように進めるのか、具体的にお聞かせ願います。京都市では、市役所において、障害のある方の職場実習を実施し、就労体験を通じ、就職に向けた支援を行ったり、企業や市民への障害者雇用への啓発を図っております。このような取組に関しての認識と、小樽市においても、発達障害者等が地域で自立した生活ができるよう支援するために職場実習実施を検討願いたいと思いますが、市長の御見解をお聞きいたします。この項の最後に、特別支援教育における課題及び特別支援教育の充実について、教育長のお考えをお聞かせ願います。最後に、女性と子供の生命と健康を守る政策についてお伺いいたします。我が党は、女性特有のがん検診の推進、子宮頸がん予防ワクチンやヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの公費助成について、また妊婦健診の拡充など、女性と子供の命を守る政策について、国会議員、地方議員が協力し、強く推進してまいりました。初めに、女性特有のがん検診無料クーポン券について質問いたします。平成21年度に女性特有のがん検診推進事業は216億円の予算が計上され、対象年齢を定め、始まりました。本年度予算は3分の1の76億円となり、自治体の財政負担が必要となりましたが、小樽市をはじめ、全国約96パーセントの自治体が継続して事業を行っております。本事業は、平成21年度経済危機対策の一環として措置され、22年度以降は、その効果を検証し、継続について検討していくとされております。対象者は、一定の年齢に達した方に限定されていることや、がん検診の受診率を向上させることからも継続するべきと考えます。小樽市における本事業の効果をどのように認識されているのか、伺います。また、小樽市の23年度予算につきましても、本事業の継続を強く求めたいと思いますが、市長の御見解をお伺いいたします。次に、3種のワクチンについて伺います。子宮頸がん予防ワクチンにつきましては、公明党が早期承認を国に対して強く求め、平成21年12月に承認、販売となりました。子宮頸がんはウイルス性のがんで、定期検診とワクチンの接種で子宮頸がんの予防と早期発見がほぼできるとされているがんであります。また、国内で毎年約1,000人が発症すると言われている細菌性髄膜炎は、その約5パーセントが死亡し、助かったとしても約25パーセントが脳に重い後遺症を残すと言われております。この感染症の原因菌は約6割がヒブ、インフルエンザ菌b型で、2割を肺炎球菌が占め、初期症状が風邪と酷似しているため、見分けるのが大変難しいそうであります。特に、病気の原因とされているヒブ菌は、せきやくしゃみで自然感染し、集団保育での感染も報告されております。このため、感染を防ぐために有効なワクチン、ヒブワクチンは2008年12月から、小児用肺炎球菌ワクチンは本年2月から販売され、任意接種が始まっております。我が党は、国会や地方議会でこの3種類のワクチンにつきまして公費助成を強く主張してきましたが、政府は補正予算に関係経費を1,085億円計上し、定期接種に位置づける方向性で検討していることを明らかにしました。これを受け、開会中の今定例会で補正予算を計上し、3種類のワクチン無料接種を開始する自治体や、明年度から一部接種費用を助成する動きが出てきております。小樽市におきましては、現在、任意接種であることから、国のほうへ定期接種に向け働きかけていることなどを理由に、それ以上の回答が得られておりません。そこで、現在、任意接種となっている3種のワクチンですが、それぞれ小樽市での接種費用についてお示しいただき、市内における接種状況について把握されている範囲でお示しください。また、小樽市でもぜひ3種のワクチン接種費用について早急に公費助成に動いていただきたいと思いますが、市長の御見解を求めます。この項の最後に、妊婦健診について伺います。妊娠から出産まで母体と赤ちゃんを守るため、望ましい健診回数が14回とされ、小樽市でも拡大され、14回の健診が昨年度から始まっております。妊娠された母親からは、家計が助かる、母子の健康状態が確認できて安心できるなどの声が届いておりますが、この14回の健診費用は国と地方の負担で行っており、23年度以降の国の負担が約束されておりません。国の補助がなくなると、健診回数を減らさなければ事業が行えなくなる自治体も出てくると懸念されております。小樽市では、今後も妊婦健診について、さらなる拡大はあるとしても、14回の健診回数を縮減することなく恒久的に行っていただきたいと思いますが、市長の御見解をお聞かせ願います。以上、再質問を留保し、私の一般質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、経済対策について何点か御質問がございました。まず、市内の経済状況についての御質問ですが、小樽商工会議所のほか、日本銀行札幌支店の経済調査でも業況が好転したとする企業が増えるなど、一部に持ち直しの動きが見られますし、ハローワークにおける10月の小樽管内の有効求人倍率も0.48倍と前年同月より0.11ポイント上昇するなど、雇用情勢も厳しい状況にあるものの、回復傾向にあるとしております。しかしながら、北海道信用保証協会による代位弁済金額が高い水準で推移しており、多くの企業が消費の低迷や受注の減少などによる業況の悪化に苦慮しており、先般、小樽のしにせ企業が民事再生法の適用を申請するなど、市内企業の経営環境は依然として厳しい状況にあると認識しております。また、市内企業の倒産状況でありますが、本年4月から11月末までの倒産件数は12件、負債総額は約192億円、従業者数は257名となっております。次に、市として、どのように企業と情報交換しているか、企業ニーズを把握されているかという御質問でありますけれども、産業施策の推進に当たりまして、市内企業のニーズを把握することは大変重要なことと考えております。市といたしましては、日本銀行札幌支店や小樽商工会議所との定期的な会合のほか、ハローワークなどの関係団体や民間調査機関との情報交換会など、日常から情報収集を行うほか、市が事務局を担っている異業種交流会での定例会の開催や、鉄工組合、水産加工組合などの業界団体との意見交換会はもとより、職員が直接、企業に出向き、企業ニーズの把握に努めているところであります。次に、市としての経営相談の対応状況でありますけれども、現在、産業振興課で融資などの経営相談について対応しております。今年度は、新規開業や設備投資などの相談があり、新規開業については、必要な資金計画や事業計画のアドバイスを行い、資金調達について金融機関の融資を紹介するなど、開業に成功した事例がございます。また、専門的な案件としては、中小企業総合支援センターや中小企業基盤整備機構などを活用するなど、相談者のニーズに合わせた対応を行っております。今後とも、企業からの経営相談には、関係機関と十分に連携しながら、きめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。次に、空き店舗対策支援事業でありますけれども、本年度、本事業を活用し出店された事業者数は、商業起業者については昨年度からの継続者2名、既存事業者については新規が1名であります。また、現時点で今後申請が見込まれている事業者数につきましては、商業起業者が1名、既存事業者が1名であります。次に、助成対象者について、小樽市内に住所を有していることを条件にしている理由でありますけれども、商店街等を活性化させるために、市民みずからが空き店舗を活用し、起業なり出店なりをして事業活動を行っていただきたいとの趣旨から住所要件を定めた経過があります。また、一定の予算の中で制度を運用しておりますことから、助成件数も限定されるため、対象を市民としたものであります。次に、本事業の助成対象者の条件緩和についてでありますけれども、これまでも空き店舗対策を進めてきましたが、商店街や市場において空き店舗が拡大してきておりますことから、この対策として、対象業種の拡大や住所要件も含め、助成対象者の条件緩和について既に検討を開始しているところであります。今後、商店街や市場の皆さんの御意見も十分にお聞きしながら、平成23年度に向けて制度内容の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、緊急保証制度の状況でありますが、北海道信用保証協会によりますと、平成20年10月31日の制度開始から本年10月末までの保証承諾件数は1,219件、保証承諾の総額は約200億円となっております。また、制度終了後の影響でありますが、企業の資金調達が厳しくなることから、市内企業の業況悪化による倒産の発生などを懸念しております。終了後の対策につきましては、国が制度終了後も特に業況の厳しい中小企業や小規模企業向けの保証などは継続するとしていることから、その動向を注視するとともに、市内中小企業の資金調達の円滑化が図られるよう必要な対応を行うことが必要なものと考えております。次に、小樽管内の雇用状況でありますけれども、ハローワーク小樽によりますと、直近10月の有効求人倍率は0.48倍で、前月よりも0.04ポイント上昇し、前年同月より0.11ポイント上昇しております。雇用環境は厳しい状況が続いているものの、改善の動きが見られると発表もされております。次に、平成22年度の緊急雇用創出推進事業の雇用人数と年代別の内訳等でございますけれども、現在までに雇用した人数は129名であり、その年代別内訳は、10代1名、20代24名、30代33名、40代20名を、50代24名、60代以上は27名となっております。また、応募状況でありますが、例を挙げますと、小樽の物産と観光を支える人材育成事業では、求人数10名に対し41名、介護雇用プログラム推進事業では、求人数26名で、計4回の求人に対し、合わせて99名の応募がありましたことから、雇用状況の厳しさを反映しているものと考えております。次に、平成21年度の事業終了後、安定した雇用に結びついた方がいるかとの御質問でありますけれども、雇用期間終了1か月後の調査によりますと、新規雇用者84名のうち、次の仕事が決まっている方が36名、引き続き求職活動の方が45名、職業訓練の方が1名、その他2名となっております。このうち、正社員として雇用された方は12名でありました。次に、平成24年度以降の失業者に対する継続的な支援でありますけれども、雇用環境につきましては、現状、改善の動きが見られているとは言いながら、いましばらくは厳しい状況が続くものと思われますので、今後も雇用情勢や国の雇用対策事業の動向等を十分注視しながら対応していくことが必要であると考えております。次に、発達障害者の支援策についての御質問でございますが、まず、3歳児健診後の支援でありますが、保健所では、経過観察が必要な母子に対し、心理相談員や保健師による発達相談、幼児教育の利用を勧め、支援を継続しております。その後、専門的な支援が必要と判断されたケースは、市の地域子育て支援センターの親子通園やこども発達支援センターへつなぎ、さらに、必要がある場合は道立子ども総合医療・療育センター等の医療機関を紹介しております。また、保育所や幼稚園等と連携し、発達が気がかりな児童が通所、通園している場合は、保育士や幼稚園教諭等から家族に対し、保健所の発達相談の利用等について情報提供していただいております。次に、5歳児健診の実施についてでありますけれども、発達障害を早期に発見するための健診は、他の乳幼児健診と異なり、集団生活の場において子供の行動を観察、評価ができる健診が必要であります。また、軽度発達障害の見きわめが可能な専門職の確保をはじめとする人員体制や、発見後のフォロー体制などさまざまな課題があります。現在、5歳児健診の内容、手法については、国において研究、検討が進められていると聞いておりますので、市といたしましては、今後、国の動向等を見守りながら対応してまいりたいと思っております。次に、子育てサポートファイルの作成でありますけれども、これは、子供の成長や教育、福祉、医療など、さまざまな情報を成人期まで記録していくものであります。障害児についての個別の支援計画や支援の情報を関係機関で共有していくことは重要であり、その方策としては、議員から御提案がございました支援情報をファイルしたものを保護者が所有する方法、関係者による支援会議で情報を共有する方法などが考えられます。今後、関係機関と連携してその取組について検討してまいりたいと思います。次に、発達障害者等の職場実習受入先でありますけれども、高等養護学校等の特別支援学校においては、進路指導対策の一環として、企業に対し、職場実習の受入れを要請しているものの、受入先の確保が難しい状況であり、現在受け入れている企業はないものと聞いております。次に、発達障害者に対する事業主の理解を促進する対策でありますけれども、発達障害者の就労の支援は、発達障害者支援法第10条で規定され、主に、国や都道府県等の機関が担うものとされていることから、本市単独での支援策は実施していないところであります。本市には、ハローワークのほか、北海道が開設する小樽後志地域障がい者就業・生活支援センターひろばがありまして、障害者手帳の有無にかかわらず相談に応じるほか、企業側へのアドバイスも行っております。なお、市といたしましては、障害者の雇用に積極的に取り組む企業で組織される小樽市知的障害者職親会による学習会や情報交換、さらには、障害者週間啓発事業である小樽ほほえみフェスタなどの機会を通じて、障害者問題全般の理解と認識を深めていただくための活動を継続していくことが重要であると認識しております。次に、京都市の取組に関する認識などについての御質問でありますが、京都市では、昨年度、8名の障害のある方を迎え、職場実習を行うとともに、このうち2名をチャレンジ雇用という名称で臨時職員として採用したと聞いております。さらに、今年度も16名の障害のある方を九つの職場に迎え、実習を行う予定とのことで、地方自治体として先進的な取組を行っているものと考えております。また、小樽市において検討できないかとのことでありますけれども、これまで高校や大学の職場実習は行っておりますが、障害のある方の職場実習受入れにつきましてはほとんど実績がありません。しかしながら、こういった就労体験を通じて将来の企業就職に向けた取組は大変重要であると思いますので、京都市のこうした取組について研究してみたいと思います。次に、女性と子供の命と健康についての御質問でありますけれども、まず初めに、女性特有のがん検診推進事業の効果でありますが、平成21年度の受診率については、子宮頸がんが37パーセントになり、前年比7.1パーセント増、乳がんは32.6パーセントとなり、前年比10パーセント増となり、わずかながらも受診率は向上したところであります。また、本事業の継続でありますけれども、今後の国の補助制度等の動向を見定めながら実施の方向性について検討してまいりたいと思います。次に、子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの現時点における市内の接種状況でありますが、これら3種のワクチンの1回分の接種費用は医療機関ごとに決められており、子宮頸がんワクチンが約1万5,000円、ヒブワクチンが6,000円から8,000円、小児用肺炎球菌ワクチンが9,000円から1万円となっております。また、実施医療機関数と接種者実人数につきましては、平成22年1月以降11月末現在で、子宮頸がんワクチンが四つの医療機関で73人、ヒブワクチンが五つの医療機関で279人、小児用肺炎球菌ワクチンが五つの医療機関で139人と聞いております。次に、この3種のワクチン接種費用に係る公費助成でありますけれども、国の助成制度が決定しましたので、来週12月13日に北海道が説明会を開催する予定でありますので、その内容を踏まえて、接種対象者の範囲など、他都市の動向も参考にしながら、接種費用の公費助成について今定例会に補正予算を追加提案したいと考えております。最後に、妊婦健診でありますけれども、本事業の23年度以降の実施でありますが、来年度の妊婦健診に対する国の公費助成については継続することで補正予算が成立しましたが、今後とも制度を継続していくためには引き続き国の公費助成が必要となりますので、その継続に向けて国へ働きかけてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、過去3年間の小・中学校別の特別支援学級の推移についてでありますが、各年度の5月1日現在の数字でお答えしますと、小学校においては、平成19年度の知的障害は17学級26人、肢体不自由は6学級7人、病弱・身体虚弱は1学級1人、自閉症・情緒障害は15学級21人です。平成20年度の知的障害は19学級28人、肢体不自由は6学級9人、病弱・身体虚弱は1学級1人、弱視は1学級1人、自閉症・情緒障害は16学級25人です。平成21年度の知的障害は21学級34人、肢体不自由は6学級9人、病弱・身体虚弱は2学級3人、弱視は1学級1人、自閉症・情緒障害は18学級27人と推移しております。一方、中学校においては、平成19年度の知的障害は10学級22人、肢体不自由は2学級2人、病弱・身体虚弱は4学級4人、自閉症・情緒障害は6学級10人です。平成20年度の知的障害は10学級22人、肢体不自由は2学級2人、病弱・身体虚弱は4学級4人、自閉症・情緒障害は7学級12人です。平成21年度の知的障害は7学級18人、肢体不自由は1学級1人、病弱・身体虚弱は2学級2人、自閉症・情緒障害は8学級13人と推移しております。また、このほかに、通常学級の中にはLDやADHDなどの発達障害と思われる児童・生徒も在籍しております。平成22年度の特別支援教育支援員を配置するに当たりまして、該当するであろう児童・生徒数を確認したところ、小学校では101名、中学校では11名おりました。次に、小樽市の特別支援学級の現状と認識についてでありますが、特別支援学級に在籍する児童・生徒の全児童・生徒数に占める割合は、平成19年度は1.01パーセント、平成20年度は1.16パーセント、平成21年度は1.22パーセントとなっており、若干ではありますが、増加の傾向になっております。そのうち、障害の種別では、知的障害と自閉症・情緒障害が大半を占めております。こうした現状から、保護者と一体となった各学校における特別支援教育の充実は、今後ますます大きなものになるであろうと認識しております。次に、個別の教育支援計画や指導計画の作成などについてでありますが、個別の教育支援計画は、教育機関が障害のある幼児、児童・生徒一人一人の教育的ニーズを正確に把握し、適切に対応していくという視点から、医療、健康、福祉等の関係機関との連携を図り、乳幼児期から学校卒業後までを通じて一貫した教育的支援を行うことを目的として策定されるものです。学校で作成する個別の指導計画は、児童・生徒一人一人の障害の状況等に応じたきめ細かな指導を行うためのものでありますが、本市の各小・中学校におきましては、学級担任が中心となり、特別支援教育コーディネーターの協力や校内委員会での話合いを基にしながら作成しております。しかしながら、これらの計画については決して固定したものではなく、児童・生徒の発達を状況に応じて、その都度、学級担任が見直しを行い、改善するなどしながら教育活動を進めることになります。次に、児童・生徒への支援の統一性と定期的な相談や協議の場の必要性についてでありますが、教員の異動などに伴い、学級担任がかわる場合もありますことから、児童・生徒の特徴や、指導上、留意すべき点などについて、一人一人の児童・生徒についてきめ細かな引継ぎを行っておりますが、学級担任からの言葉のかけ方や接し方など、前任者と同じようにいかない場合もあろうかと思います。児童・生徒により効果のある支援を行うため、学級担任と保護者が相互にコミュニケーションを図り、気軽に相談できる雰囲気づくりに心がけておりますが、今後も、これまで以上に連携を図り、定期的に保護者との相談や協議をする懇談会等の場を増やすなどしながら、障害のある子への支援のあり方を一層工夫していく必要があろうかと思います。最後に、特別支援教育における課題と教育活動の充実についてでありますが、先ほど答弁しましたように、特別支援学級に在籍する児童・生徒は年々増加の傾向にあり、また、各学校においては発達障害と思われる児童・生徒も在籍していることから、障害のある子供一人一人の教育的ニーズに応じた適切な支援が必要であると認識しております。こうしたことから、校長や特別支援教育コーディネーターが中心となって学校全体で特別支援教育についての理解を深めていくことが必要となり、教育委員会としましても、研修の機会の拡充はもとより、関係機関とのさらなる連携を図りながら指導や支援の充実に努力してまいります。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 千葉美幸
1点だけ再質問させていただきます。先ほど発達障害児の職業実習を受け入れている企業について質問をさせていただいたのですけれども、現在の状況については、ないというお答えだったかというふうに受止めておりますが、実際に、高等支援学校で実習に向かう子供は、学校から学校の近くへ職業訓練に行く場合と、自宅からそういう企業だとか事業主の方のところに通って実習を受けている場合があるそうです。とすれば、小樽に住んでいらっしゃる生徒が実際に自宅から各企業へ職場の実習に向かう場合に、市内で受け入れてくれる企業がないということになれば、非常にそれは残念なことだなと思っておりますし、できれば、先ほど経済対策の方でちょっと質問したときに、経済状況についていろいろな各機関とのお話し合いがあると聞いておりますので、そういった中において、こういう形での協力もぜひ要請をしていただきたいと思いますが、その辺についてお聞かせ願いたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
なかなか企業の受入れが難しいということでございますので、今後いろいろな会合の場で協力要請をしていきたいと思います。