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小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日

(1)財政再建について/(2)総合計画について/(3)除排雪対策について/(4)若者定住対策について/(5)小樽市子どもの権利に関する条例制定について/(6)教育問題について

2006年3月7日、小樽市議会の一般質問で、佐々木勝利議員が「財政再建について」「総合計画について」「除排雪対策について」「若者定住対策について」「小樽市子どもの権利に関する条例制定について」「教育問題について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
佐々木勝利 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 佐々木勝利

早速一般質問に入ります。初めに、市の財政問題について、財政再建とその先のということで何点か伺います。財政危機は地方自治体を見直すチャンスと考えるべきです。初めに、なぜ自治体財政は悪化するのか考えてみます。自治体財政が悪化するのは歳入、いわゆる地方税、普通交付税の経常一般財源は増えないのに、固定費、人件費、公債費、物件費などの経常経費が増加を続け、歳入と歳出の収支が合わなくなるからだと思います。収入が右肩上がりで増えているときには次々と新たな施策を行うことができた。いわゆるビルド・アンド・ビルドが、1992年、平成4年を境に経常一般財源は横ばいとなって、収入増を見込むことが困難となったのではないかと思います。そこで伺います。初めに、小樽市の場合、一般財源と経常経費がどう推移したのか、具体的にお示しください。次に、この問題を考えるときに少子高齢化社会への影響ということで、少子高齢化社会の進展は自治体財政、特に市町村にとっては脅威に感ずるところではないでしょうか。福祉や医療という住民サービス、いわゆる社会保障費の増加と結びつき、固定費の増加となる一方で、労働人口の減少、つまり税収入減につながります。このこと、いわゆる少子高齢化の進展は小樽市の財政悪化の要因と考えますが、少子高齢化の歳入と歳出に与える影響はどのぐらいになりますか。また、財政悪化の要因にはどのようなものが考えられるかと思うとき、少子高齢化による財政構造の変化のほかに、小樽市の財政悪化の要因としてはどのようなものが考えられるか見解を伺います。この項の最後に、少子高齢化社会の進展とともに財政状況が厳しさを増すことになります。そこで、その先、市民と自治体にはどのような意識変化が求められるかと考えるとき、第一段階としては市民の自治体行政に対する感度が高くなり、自治体の内部努力を求め、市民要求も増加することになります。それを受けて自治体は、定数削減や給与の見直しなどの合理化を行うことになります。第二段階としては、自治体が市民サービスの見直しに着手し始め、市民はあれかこれか、要求を選択的にするようになるのではないでしょうか。いわゆる量入制出、入るをはかって出を制すの段階と考えられます。しかし、少子高齢化社会の進展は、地域住民にどれだけ負担を求めるかが問われるようになってくるのではないでしょうか。つまり、市民が必要とするサービス水準を前提に負担を決める量出制入、出をはかって入るを制す、そういう段階への移行が考えられます。そこで、市長は特にこれからの市民負担と市民サービスのあり方についてどのように考えているのか、見解を伺います。次に、市の総合計画について伺います。本市の重要課題である人口定住促進、少子高齢化対策、経済の活性化などの諸課題を解決し、市民が夢と希望、豊かさを実感できる魅力ある活力あるまちづくりを目指すものとして取り組んでいった小樽市総合計画「市民と歩む 21世紀プラン」は、平成15年9月の中間点検のまとめを受けて、今、第3次実施計画、平成16年度から平成18年度に基づいて実施していると承知していますが、まとめの年度に入ってきました。そこで伺います。第3次実施計画における現在までの取組状況についてお示しください。次に、2008年度、平成20年度からの新たな総合計画に向けて策定の準備に入ることとしていますが、この基本構想の基本的な考え方と具体的な進め方をお示しください。次に、この冬の除排雪対策について何点かお伺いします。この冬、記録的な大雪による被害や市民生活に与えた影響は想像以上のものとして、市はその対策に努力してきたところですが、市民も自助努力による雪対策を余儀なくされたことが多かっただけに、除排雪に対する市民の反応はさまざまだったと思います。そこで伺います。これまでどのような苦情や注文、要望があったのか、また、それに対してどのように対応したか、宿題になったものはどのようなものが考えられたのかお示しください。次に、市内4ブロックに分けての地域総合除雪体制をとって効果的な除排雪に努めたと思いますが、地域や場所によって差があるように感じます。どのような考え方で事に当たってきたのかお聞かせください。次に、この冬の除排雪を教訓として次の除排雪にどのように生かしていくつもりか、考えを伺います。最後に、次の2点について伺います。1点目、雪に強い道路、交通の確保のために力を入れた事業とその実績をお示しください。二つ目に、雪や寒さに強い生活環境づくりのための事業とその実績についてもお示しください。次に、若者定住対策について伺います。若者を取り巻く、とりわけ就職環境の厳しい状況が続きます。また、最近は、65歳以上の高齢者の地元離れと若年者の市外流出が目立つようになったと聞かされました。そこで、特に若者の地元定着を図るため、これまでも関係団体と連携しながら、雇用の創出や就職相談を進めてきたことは承知していますが、特に今年度の具体的な取組と成果についてお示しください。また、小樽市の人口増対策の一つとしてとられてきた若年者定住促進家賃補助事業は18年度は休止とされていますが、今後、条件緩和などをして継続してみてはいかがでしょうか。また、若者の子育て支援に対応した市営住宅の確保と供給について、どのように考えているかお聞かせください。次に、「小樽市子どもの権利に関する条例」制定について。1989年の国連の総会において全会一致で採択された「子どもの権利条約」を中心とした、子供の権利を保障していく、また、保障していこうとする活動が広がっています。しかし、私たちは日常生活の中で子供の権利というものをあまり意識していないで生活してはいまいか。昨今の子供の置かれた深刻な状況を考えるとき、改めて考えさせられ、意識して取り組まなければならないという思いを強くしています。子供の権利の本質は、一人の人間として基本的人権をみずから行使できる人格を形成していくための成長、発達する権利と考えます。「子どもの権利条約」の中には、子供が自分の意見を自由に表明することを保障した意見表明権があります。そのためには子供のときから自分の意見を表明する訓練を重ねることが大切であり、そして大人とともに社会を構成する一員として参加していくことにより、子供は、自分で考え、自分の意見を持つようになり、自分らしさというものを発揮していく人間に育つと言われています。これまで私は平成13年第4回定例会、平成15年第1回定例会、また、平成16年の第4回定例会において市の子供の権利に関する条例の必要性を述べ、一定の前向きの回答を得ているところです。そこで伺います。その後の検討状況について具体的にお聞かせください。大事なことは、周りにいる大人たちが子供に対する態度や意識を再確認し、子供に合った環境を築いていくことが必要であり、子供にとって最善の利益を最優先にして考えていくことが重要だと感じます。条例づくりは、大人が次世代を担う子供たちのことをよく考え、そういうまたとない絶好の機会になると強く感じています。このような観点から、小樽市がこれまで積み上げたものを土台にして、(仮称)小樽市子どもの権利条約制定委員会を立ち上げ、小樽らしい条例制定に向けての取組に着手すべきと考えますがどうか。次に、教育問題についてです。一つは、学力テスト、学習到達度調査の実施の問題です。この学力テストについての問題に、過日の道新の社説にこう問題を指摘しています。「昔の教訓は生きているか」と。文部科学省は、2007年から全国学力テストの実施に向けて、準備予算概算要求に盛り込みました。平成17年9月です。テストは今のところ、全国の小学6年生と中学3年生全員を対象にする方針。全調査には中教審でも賛否両論が出ていて、「拙速に事を運んでは、かつての学力テストの二の舞を演じはしないか。しっかり議論すべきである」と指摘されています。この学力テストは、中山前文部科学相が、平成16年11月に義務教育改革の柱としてゆとり教育の見直しとともにその復活に意欲を示したものとされていますが、全国学力テストはかつて1956年から導入されたものの、競争が加熱し、成績の悪い子を試験日に休ませるなど弊害が目立ち、1966年に廃止された経過があることを忘れてはなりません。そして、次のような声、意見はしっかりと受け止めなければならないと思います。地方分権の時代に向かっているのに、国の権限が強まる懸念。学校の序列化を進め、学校の選択制に道を開くものである。学校間格差が拡大する事態が生じるおそれがある。それに加えて学力テストという単一の基準で学校の評価が決まっては、特色ある学校づくりを阻害するばかりではなく、多種多様な能力を持つ子供たちの成長の芽も摘んでしまうなどなどです。問題のある学力テスト、学習到達度調査には反対の声が大きいことは認識すべきです。「あおばとプラン」に組み込まれた学習到達度調査について、財政再建と厳しい予算編成の中にあって、国に先取りする形で、問題があるこの調査を一方的に予算化してまで強行に実施しようとするねらいは何か。市教委の姿勢は認められません。厳しく問われる問題だと思います。教育長の受止め、見解を求めます。次に、あおばとプランについて。まず、あおばとプランそのものに問題があると指摘しておきます。目指す方向を教育委員会サイドだけの判断で決め、一方的に現場におろしてくるやり方はいただけません。認められません。少なくても「市民と歩む 21世紀プラン」との整合性を図った義務教育改革ビジョンと銘打つならば、策定に当たって全体の共通認識に立ち、開かれた場の中で議論をし、丁寧につくり上げていくのが本筋だと思います。情報公開と市民参加、この民主的な手順を踏んで、その上に立って市民にも明らかにすることが重要だと思います。形式だけを整えて決めていく教育委員会の姿勢は厳しく問われなければなりません。教育長の見解を求めます。また、この中に学校適正配置についても記述されていますが、この問題は先ほどからも出ているように、これまでの経過からして慎重な対応が必要なものと考えます。市教委としてこの問題をどのような手順、手続を踏んでスタートさせようとしているのか、教育長の見解を伺います。再質問を留保して終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐々木勝利議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政再建についてのお尋ねでございますけれども、本市の経常収支の推移でありますけれども、まず経常一般財源収入につきましては、御質問のありました平成4年度は約316億7,000万円で、その5年前の昭和62年度の約226億4,000万円と比べて90億3,000万円、39.9パーセントの伸びを示しましたが、5年後の平成9年度は約325億円と、8億3,000万円、2.6パーセント増と横ばい傾向になり、平成16年度決算では約332億6,000万円と、7億6,000万円、2.3パーセントの微増にとどまっております。一方、経常経費充当一般財源を同じように比較しますと、平成4年度は約263億8,000万円で、その5年前の昭和62年度の約192億1,000万円と比べて71億7,000万円、37.3パーセントの伸びを示し、5年後の平成9年度は約311億円と、47億2,000万円、17.9パーセントの増となり、平成16年度決算では340億6,000万円と、さらに増加傾向が続いております。この結果、経常収支比率は昭和62年度84.9パーセント、平成4年度83.3パーセントと改善しましたが、平成9年度は95.7パーセントと悪化をし、平成16年度は102.4パーセントと、ついに経常一般財源で経常経費を賄えない危機的な財政状況となったところであります。次に、少子高齢化の影響でありますけれども、計数的に比較するのは税制や老人保健、介護保険制度の変更などもあり、難しいものがありますが、歳入では、個人市民税の納税義務者数の減のほか、人口減少による地方交付税の減額などの影響にも表れてきております。歳出面では、国民健康保険や介護保険、老人保健事業の給付費が増加傾向にあり、その一般会計からの繰出金の負担も増えているほか、老人医療助成をはじめとした各種扶助費の増加にもつながっているものと考えております。いずれにいたしましても、本市の高齢化率が27パーセントを超え、全国に10年先行しているという現実が本市財政に与える影響は大きいものと考えております。次に、財政悪化の要因についての現在の認識でありますが、歳入の面で申し上げますと、長引く景気の低迷と人口の減少により、市の収入の根幹であります市税収入が減少していること、加えて国からの臨時財政対策債を含む地方交付税が削減されるなど、市が自由に使える収入である一般財源が大きく減少したことであります。次に、歳出でありますが、給与の独自削減や各種手当の見直し、職員数の削減などにより、人件費総額の抑制に努めてまいりましたものの、先ほど申し上げた高齢化に伴う医療費や介護に要する経費の増加のほか、公共施設及び都市基盤整備のために借り入れた起債の償還費がピークを迎えていることなどで、これまでも財政健全化に取り組んで一定の効果を上げてきましたが、その収入の減少がそれを補いきれず、今日の状況に至らざるを得なかったものと考えております。次に、市民サービスの水準と市民負担のあり方でありますけれども、今後、我が国は、国、地方とも非常に大きな公債費の負担を抱え、人口が減少する中で少子高齢化が進むというこれまでにない時代を迎えることとなります。そのような状況で社会保障制度全般について、将来を見据えてどうしていくのか、税と受益者、世代間でどう負担するのかが極めて重要な問題であると考えております。本市においても、今後さらに厳しさを増すことが予想される財政状況の中で、安定的に持続可能な行政運営ができる財政体質をつくり、財政再建団体への転落を避けるためには、あらゆる事務事業の再点検をし、徹底した見直しを行わなければなりません。今後は、「最小の経費で最大の効果」の原則を再認識して、業務の効率化による職員数のあり方、市が行う施策の方向性や手法、行政サービスの範囲と負担のあり方などをいま一度見直していく必要があるものと考えております。次に、総合計画第3次実施計画の取組状況でありますけれども、基本計画の大綱に沿って申し上げますと、まず「はぐくみ 文化・創造プラン」では、菁園中学校校舎等の整備、図書館業務の電算化、放課後児童クラブの拡充、サッカー・ラグビー場の建設などのほか、18年度からは重要文化財旧手宮鉄道施設の修復工事に着手いたします。「ふれあい 福祉・安心プラン」では、保育所の定員増、延長保育実施保育所の拡大、「こども発達支援センター」の開設など多様なサービスの充実。「うるおい 生活・快適プラン」では、オタモイ住宅1号棟の建設、家庭ごみ減量化に伴う各種施策、廃棄物中間処理施設の整備など。「ゆたかさ 産業・活力プラン」では、商店街の活性化支援事業、香港・台湾マーケットリサーチ事業などの地域経済活性化推進事業、観光基本計画の策定のほか、小樽市企業立地促進条例の制定を本議会に提案しているところであります。「にぎわい 都市・形成プラン」では、小樽-ウラジオストック貨物航路の開設のほか、小樽運河の浄化対策、小樽港縦貫線の整備などに取り組んでおります。施策の執行に当たりましては、厳しい財政状況の中でありますが、施策の緊急度・優先度を見極めて進めているところであります。また、残された主な課題であります市立病院の新築・統合については、引き続き実現に向け努力してまいりたいと考えております。次に、新たな総合計画の基本構想の基本的な考え方でありますけれども、基本構想は、小樽市が目指す将来都市像とその実現に向けた市政の基本的な方向を明らかにするものであり、また、まちづくりの指針となるものであります。現総合計画基本構想の目標年次は2010年代後半でありますが、自治体を取り巻く状況は大きく変化しており、構想の見直しが必要と考えております。総合計画の策定に当たりましては、小樽市総合計画審議会条例で市議会議員、民間諸団体の代表者等で構成する審議会の答申を受け策定することとなっており、新年度において審議会や庁内策定会議を設置し、また、市民アンケート、パブリックコメントなど広く市民の意見を聞きながら進めてまいります。また、全体の作業スケジュールにつきましては、19年度が統一地方選挙の年でありますので、それらのことも考慮に入れ、進める必要があると考えております。次に、除排雪についての御質問でありますけれども、初めに除排雪に対する市民からの苦情や要望でありますが、苦情件数は2月末日現在で2,615件、内容は除雪依頼が1,268件、そのほかに置き雪など除雪後の苦情が405件、排雪希望が455件、砂散布依頼が125件、その他段差解消などが362件であります。それらの対応のうち除排雪の要望等につきましては、現地の状況を確認した上で地域全体の優先順位を勘案し、ある程度の時間経過はありましたが、対応してまいりました。また、段差の解消やざくざく路面解消などのため機動班を編成し、速やかな対応に努めてまいりました。しかしながら、苦情や要望に対し迅速に対応ができなかった部分があったことにつきましては、今後の課題として受け止めております。次に、地域や場所によって除排雪に差があったのではないかということでありますけれども、市道の除排雪は市内同一の基準を設定して作業を行っておりますが、今年の大雪により、地域ごとの降雪量とか積雪深の違いや道路状況の違いなどから地域格差が生じたものと考えております。この地域格差の解消に向けて、ステーション間の機械配置の調整や国や道との連携、パトロール強化、雪捨場の調整などを行ってきたところであります。次に、この冬の除排雪の教訓を今後どう生かすかということでありますが、課題としましては市民要望に対する迅速な対応、雪捨場の問題、違法駐車、道路への雪出しなどがあります。このため総合除雪エリアの見直し、機動力の強化、市民への協力・周知、新たな雪捨場の確保など、課題解消に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。さらに小樽開発建設部や小樽土木現業所との連携をとっていくことが大事なこととも考えております。次に、雪に強い道路交通確保のための事業と実績でありますけれども、初めに、機動力の強化につきましては17年度にロータリ除雪車の更新を行っており、これに係る金額は2,880万円であります。雪捨場につきましては、幸1丁目の雪捨場の整備を16年度、17年度の2か年で行っており、これに係る金額は4,560万円であります。防雪事業につきましては、ロードヒーティングの保守点検に努めてまいりました。次に、雪や寒さに強い生活環境づくりのための事業と実績でありますけれども、融雪施設設置資金貸付金制度につきましては平成12年度から実施をしており、16年度、17年度の2年間で145件の利用があり、これに係る貸付金は1億2,080万円であります。ロードヒーティング整備助成金につきましては平成元年度から実施しており、16年度、17年度の2年間で8件の利用があり、これに係る助成金は150万6,000円であります。バリアフリー等住宅改造資金融資制度につきましては平成13年度から実施しており、このうち無落雪屋根等改造工事に対しましては、16年度と17年度の2月末現在までの約2年間で7件の利用があり、これに係る融資額は596万円であります。また、市営住宅におきましては、玄関前の除雪軽減を図るため、カバードウォークの設置を今までに6住宅で行っております。さらに冬期間におけるごみと資源物の収集困難地区の対応強化につきましては、これまで行ってきた15地区に今年度新たに38地区を加え、合計53地区を実施しているところであり、これに係る経費としましては約660万円であります。次に、若年者の定住対策に関しての御質問でありますけれども、初めに今年度の若年者地元定着事業の取組と成果でありますが、インターンシップ事業やジョブガイダンス、就職促進会などを引き続き実施したほか、3月には企業見学会を予定しているところであります。これらの事業を関係団体と連携しながら継続して実施することで、一人でも多くの地元雇用が図られるよう努めておりますが、本年3月高校新卒者の就職状況を見ますと、1月末現在で求人倍率は1.55倍、就職率は62パーセントとなっており、いずれも昨年同期に比べ増加してきております。また、産学官が連携して運営する小樽まち育て運営協議会が昨年6月に産業会館1階に設置した「ジョブポートおたる」におきましては、職業に関する情報提供や就職指導、セミナーの開催などを行っており、これまでに述べ910人の利用があり、このうち24人の雇用が決定しております。次に、若年者定住促進家賃補助でありますが、当補助制度は若年者の定住対策として平成14年度から実施しており、18年2月末現在で市外から転入してきた72世帯に家賃補助を行ってきております。現在、庁内で若年者の定住対策を含む総合的な人口増対策について検討を行っており、当補助制度につきましても、アンケート調査の結果を踏まえて、今後の人口増対策の中で助成制度はどうあるべきかについて検討を行っていきたいと考えております。次に、若者の子育て支援に対応した市営住宅の確保と供給でありますが、公営住宅法においては同法で規定するもの以外の特定の入居条件は認められておりませんが、子育て支援にも対応する3LDKのファミリー向け住戸を一定の割合で建設してきているところであります。なお、昨年12月に公営住宅法施行令の一部が改正され、本年2月から小学校就学前の子供のいる世帯については入居収入基準が緩和され、本市では既に適用しているところであります。次に、「子どもの権利条例」に関するその後の検討状況でありますけれども、これまでも実践主体となる家庭や学校、さらには地域や関係機関等への啓発と意識づくりが大切であるとの認識から、平成14年9月、庁内に教育委員会や福祉部など関係4部から成る連絡会議を設置し、協議を進める中で、パンフレットを配布するほか、懇談会、フォーラムなどを開催し、周知・啓発に努めてまいりました。また、次世代育成支援行動計画を策定し、「子どもの権利条約」にうたわれている「生きる」「育つ」「守られる」「参加する」の四つの基本的な権利にかかわって、乳幼児の健診・相談事業や児童虐待防止対策、「子ども会議」などさまざまな施策を実施してまいりました。次に、条例制定の取組でありますけれども、先ほども申し上げましたとおり、啓発と意識づくりが大切であると認識しており、今後は家庭、教育現場、学校機関等における条約の趣旨の浸透度合いを把握し、条約にうたわれている一定のモラルハザードとの兼ね合いもあることから、先進都市の取組も参考にし、これら関係者との勉強の場、協議の場を設けるなど、さらに意識の醸成に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

佐々木勝利議員の御質問にお答えいたします。まず、学習到達度調査の実施についてでありますが、このたびの調査の目的は、小学校における教育課程の実施状況について、学習指導要領の目標や内容に照らしてどこまでわかったのか、全体的にどこでつまずいたかなどを把握し、学習指導上の課題を明らかにすることにより、今後の各学校の指導計画や学習指導の改善に役立てるために実施するものであります。あおばとプランでは、確かな学力の育成、豊かな心の育成など六つの目標を掲げ、具体的な取組を示しております。とりわけ学習到達度調査は、今後3年間にわたって継続的に確かな学力の育成を目指して、小樽全体の傾向や各学校での指導計画や学習指導の改善を図るため、実態を把握する基礎的な資料として必要なものと考えております。次に、あおばとプランの策定についてでありますが、教育委員会では、毎年、本市の学校教育を推進するための指針であります基本方針を各学校に示しておりますが、校長会や教頭会の方々の意見をいただく中でこれまで作成してまいりました。このたびのあおばとプランの作成に当たりましては、学識経験者や保護者、高等学校の校長をはじめとする学校関係者から成る委員会を組織し、保護者の願いや期待、教育の現状等について論議し、今後の小樽の教育の方向性について答申をいただいたところであります。さらに市内の各高等学校の校長や市P連の方々の意見を伺うなど、これまで以上に広く市民の皆さんの思いや願いを受け止めてまいりました。今後は、実施に当たりましても積極的に情報を発信するなど、市民の皆さんと協働しながら、小樽にふさわしい取組としてまいりたいと考えております。最後に、あおばとプランの中に学校規模、配置の適正化を記述したことについてでありますが、このプランは国などの教育改革の動向を踏まえ、平成18年度から3か年にわたる中期的な視野に立った教育委員会としての学校教育推進のビジョンについて指針を示したものでありまして、小中学校の適正配置を検討することは避けて通れないものと考えております。今後の進め方については、急速な少子化や校舎の耐震度などの現状を踏まえ、全市的な小中学校の配置の見直しを慎重に進めていくべく、学識経験者や教育関係者、保護者や公募による市民から成る検討委員会を設置し、学校の規模、配置のあり方について諮問をする予定です。なお、先ほども話しましたが、これらにつきましては3月末の教育委員会で協議してまとめてまいりたいと思います。(「議長、18番」と呼ぶ者あり)

再質問 18番 佐々木勝利

教育委員会に質問いたします。再質問です。私が前段述べて、学力テスト到達度調査の問題、ここのところの背景を含めて一応思いを語ったのです。今、回答は、前回横田議員の質問に答えたとおりのものなのです。私が言っているのは、この学力テスト問題、学習到達度調査問題というのは、これまでも問題になったものだということの認識があるのかどうかということなのです。だから、三つ掲げて、確かな学力のために今予算をかけて、その裏打ちとするような調査をする状況にあるのかどうかということも含めて私は聞いているつもりなのです。だから、質問の後段の部分だけがねらいは何かとか、そこのところを聞いているのではなくて、ここに至った背景といいますか、こういうものに対してどういう認識でいるのかということを今問うているのです。そういうことからすれば、あおばとプランに位置づけてというか、これを3年間で実施していくということになれば、この学力テストと言われるやつを何の問題もなくとらえてやっていくのだと。他の都市、意外と教育行政の中にあっては、いち早くこれまでも教育委員会は先駆けてどんどんやっていくという状況にはなかったと思います。この問題について、これだけが他に先駆けて確かな学力のための裏打ちとしてやるのだと。では、確かな学力とは何ですかと問われた場合、そういうことも含めて背景をしっかりと認識して、共通の認識に立って進めていかなければならないというふうに思っている次第です、そこのところは。だから、私も前から聞いているのもあるのだけれども、質問の前段、後段、いろいろなところがあるけれども、質問されたその部分だけをとらえて答えていくという、その部分についてのもう一度しっかりと答えてほしいというのが一つです。それから、あおばとプランのつくり方等について私は問題提起したわけですけれども、どちらかというと、これまでもそうですけれども、教育委員会サイドである程度の枠を決めたといっても、関係者の部分が意見集約をしたということでの報告です。私も聞いたのは、はしがきの方にもありましたけれども、この小樽の教育改革ビジョンというふうに銘打っているわけですから、教育委員会サイドで知恵を出して考えて、そしてそれを問題提起して案として示しているのだったら、私はわかるのです。これは案ではなくてもう決めたことだということなのだから、変更する余地がない。十分これから意見を聞きながら中を固めていくと、こういうような状況にあるのかどうかも含めての質問だったのです。

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

まず最初に、誤解をされたら大変まずいものですから話したいと思いますが、このあおばとプランというのは、18年度から3年度に向けて全部の学校で取り組むべきところから取り組んで、3年間で何とかやりましょうということでございますので、いわゆるこの学習到達度調査につきましては18年度1年間で、あと19年度につきましては、いろいろな国の動向や道の動向がありますので、それらを十分見直しながらということで、この3年間を進める上でまず基礎的なデータを欲しいということで、18年度の予算に計上したところでございます。次に、過去のいわゆる学力テストと今私どもがやるところというのはかなり違いがございまして、これまでのものは集団に準拠したテストといいますか、集団の中であなたはどういう位置づけにありますよですとか、そういうことを過去の文部省が実施した、しっ皆で行った小中学校のいわゆるテストでございまして、今回、私どもは子供のその位置づけというところでなくて、目標に準拠したといいますか、算数として1年生ではここのところ、絶対覚えてほしいというところが本当に定着されているかどうか。それが定着されなければ、2年でいくらすばらしい教え方をしても、1年生で教えるべきところが漏れていたりしたらということもありまして、集団の位置づけではなくて、子供たちがどうしてもここのところを理解できないですとか、そういうところを新しい中学校の1年生に小学校の6年間の部分を私どもとしては調べてみたいということでございますので、そこのところは御理解いただければというふうに思っております。それから、あおばとプランにつきましては、皆さんのお手元でカラーのこういう運河の冊子、これまで2年間か3年間かお渡ししたところでございますが、それにつきましては各学校で十分見ていただいているところでございますが、こうした議会のときに、必ず例えば性教育にかかわりましてですとか喫煙にかかわりましていろいろな質問が出されますが、教育委員会の答えは答えてくれているのだけれども、教育委員会の方針の中のどこに位置づいているのだということを皆さんに理解してもらいたい、保護者に理解してもらいたい、学校の先生方に理解してもらいたいということで、それをここの部分ですよ、ここの部分ですよとわかりやすく示したのが今回のあおばとプランでございまして、そのプランにつきましては、これまでのものを、さらに委員会ですとか保護者の方々からの意見をいただいて、整理して見やすくしたというのが今回のあおばとプランです。あえてあおばとプランと名前をつけると抵抗があったのかもわかりませんが、ここ数年来、小樽市教育委員会が小中学校の子供たちの基本方針を示したものには変わりございませんので、そこのところは御理解いただければと思います。(「議長、18番」と呼ぶ者あり)

再質問 18番 佐々木勝利

聞いているところの部分に答えていないという部分がある。私が言っているのは、問題のある、また、現場段階においても、過去の学力テストとの問題等もあったりしながらやっていくためには、十分な理解の上に立って物を進めていくという姿勢があるのですかということを聞いているのです。委員会で決めたそのことだから、一方的にいわゆる流していくと、こういうやり方についてどういうふうに考えているのですかと私は聞いているのです。あおばとプランの中身の部分については、私は触れていません。だから、一方的に物を考えた、そういうやり方というのは、今まで以上にと言った方がいいのかな、教育委員会の姿勢が問われますよということを聞いているのです。だから、そこのところをもう一度。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

お答えいたします。私どもとしては、あおばとプランを作成しまして、校長、教頭に説明し、教頭から先生方にも説明いただいているところでございますが、この場をかりてまず議員の皆さんに理解していただき、そしてこのことが終了後、やはりそれぞれの学校で、校長を中心に保護者の皆さんに理解を得るような私ども努力をしてまいりたいと思いますし、その結果が今後の子供たちにとって豊かな学力がついていくということを、私はじめ私どもの職員も、十分市民の皆さんにこれから説明してまいりたいというふうに考えてございます。

出典:小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日 議事録 PDF(132ページ) 間違いを知らせる