小樽市議会 平成21年第3回定例会 2009年9月28日
(1)市長のマニフェストについて/(2)都市計画提案制度に基づく地区計画について/(3)カラス対策について/(4)振り込め詐欺の防止について/(5)教育課題について
2009年9月28日、小樽市議会の一般質問で、佐々木勝利議員が「市長のマニフェストについて」「都市計画提案制度に基づく地区計画について」「カラス対策について」「振り込め詐欺の防止について」「教育課題について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、総務部長 山﨑範夫、生活環境部長 小原正徳が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木勝利 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲、総務部長 山﨑範夫、生活環境部長 小原正徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 佐々木勝利
今回の選挙は、マニフェストによる国政選挙となりました。政策を吟味する有権者の目は厳しくなっている中で、その中で国民一人一人に平等に与えられた1票で政権選択ができる歴史的な選挙となりました。8月 30 日、賢い有権者の審判が下されました。政権交代実現、これは皆さんが新しい歴史をつくったというふうに思います。期待を裏切らないように責任重大と感じます。一般質問に入ります。初めに、市長のマニフェストについてです。マニフェスト選挙に関心が高まってきました。2007 年の市長選挙において山田市長が市民に提示したマニフェストは、当選したらこれから4年間で実現するもの、そのために今何をしなければならないかを明らかにしたもので、5項目に絞って示した市民との約束、契約に当たるものです。常に点検し、情報公開し、公約実現に向けて努力していくものと押さえています。そこで、マニフェストの内容に触れて、進ちょく状況について伺います。まず、マニフェスト1「スリムな市役所・財政健全化で市民サービスの維持」を掲げ、「財政再建は最優先課題」「これからも市役所改革を続行」。「今後の取り組み」として、「今後4年間でさらに 180人の人員の削減」「職員 10 パーセント、市長 25 パーセント以上の給与削減」「19 年度から単年度収支を黒字に転換し、累積赤字を解消」「安定した財政基盤をつくり、『ふれあいパス』など現在の市民サービスは守ります」。そこで、伺います。この問題は理解と協力なしにしてはできる問題ではありません。これまでの成果と今後の課題についてお示しください。次にマニフェスト2「地域経済と中心市街地の活性化」についてです。「中心市街地に賑わい(にぎわい)を取り戻す施策」として、「商店街が独自に取り組む『にぎわいづくり事業』への支援」「旧丸井今井小樽店の再活用に積極的に取り組みます」とされ、さらに「まちなか居住や中心市街地の活性化を促進する『中心市街地活性化基本計画』を策定」「『小樽らしさ』を生かした地域経済・観光の振興」として、「小樽産品のブランド力を高め、東南アジアなど海外市場を開拓し、地場産業の活性化」「地元企業の技術開発支援と企業誘致を推進し、地域経済の振興と雇用の拡大」「地域ブランド力を活かした宿泊滞在型を推進し、経済波及効果を高めます」「小樽の歴史遺産を守り『旧手宮線跡』の活用を市民みんなで考え、手宮・北運河地域の再生に取り組みます」。そこで、お伺いします。まちの活性化なくして小樽の発展は望めません。魅力ある小樽に磨きをかける努力とその成果についてお示しください。次に、マニフェスト3「市民の健康といのちを守る新市立病院の建設」についてです。「赤字を出さない効率的な病院経営のために新病院(統合新築)の建設は必要」と訴えていました。この新病院建設問題、医療環境、新築のための条件など、当時の状況とは変わってきていると思います。市長の現状認識と説明責任が求められていると思います。政治的な判断、早い決断と今後の見通しについてお聞かせください。次に、マニフェスト4「子育て支援と子どもの安全・安心確保」についてです。「子育て支援」では「4年間で保育所定員を 75 人拡大、待機児童を解消」「19 年度は『休日保育』の実施、小樽公園内に2ヶ年で『こどもの国ゾーン』を整備するなど子育て環境の充実を進めます」とし、そして「子供の安全を守るために」「19 年度の冬にむけ、スクールバスの導入を拡大します。また、教育環境整備のため、通学時の安全対策に配慮した学校の適正配置を校舎の耐震化と一体的に進めます」。これは、どの問題も保護者、住民との話合いが必要になります。成果と課題についてお示しください。最後に、マニフェスト5「公開・参加・協働の市政運営」についてです。「地域と市役所をつなぐ市職員による『町内活動支援制度』を創設」「市政への市民参加を促進する『自治基本条例』策定に取り組みます」「市が行う事務事業を評価し、その結果を市民に公表する『行政評価システム』を構築します」「将来のまちづくりの方向を示す『新・小樽市総合計画』を市民とともに策定します」。そこで、お伺いします。これまでの成果と今後の課題について、どのように実現に向けていくのかお示しください。次に、都市計画提案制度に基づく地区計画についてお伺いします。低層住宅の真ん中に突然高層マンションが建ち上がり、人々の平穏な生活が脅かされる。安心して生きられるまち、歴史や文化と魅力的なまちを大切にする富岡地区の住民の願いや思いをかなえたいと考えている者の一人です。過日8月 27 日、都市計画、地区計画の決定に関する説明会が富岡公民館で開催されました。内容は、税務署周辺地域まちづくりの会及び日銀行舎跡地まちづくり協議会より提出された地区計画の提案に基づいて小樽市が作成した富岡地区計画の原案がまとまったので、区域や制限の内容を説明するための説明会の開催でした。この都市計画制度を活用した地区計画については小樽市で初めてのケースであるだけに、必要な時間と難しい面はある中で一定のめどをつけて取り組んだことについては高く評価するところです。そこで、まず都市計画提案制度と地区計画について説明をお願いします。次に、ここに至るまでの経過について、努力や苦労を含めてお聞かせください。この項の最後、今後、建築条例施行までのスケジュールとその見通しについてお聞かせください。次に、ごみのカラス対策についてです。ごみステーションでのカラスによるごみ散乱防止に苦労している声を耳にし、またその現場を目にすることが多くあります。ごみネットが有効と言われていましたが、最近はカラスも賢く、学習して、ごみネットをくちばしでこじあけてから中のごみ袋をあける状況にあると聞きます。以前ほどごみネットは効果がなくなっているとも聞きます。また、そんな状況の中で効果を上げている事例も知りました。そこで、ごみ出しの現状と実態についてお伺いします。1点目、市内のごみを出す場所として、一つ、戸別自宅前、二つ目としてごみステーション、そして三つ目にごみ箱設置となっていると思います。それぞれの箇所数とごみ出し上の問題点についてお示しください。2点目、カラスの被害に遭う事例とその対策についても、お示しください。3点目、カラス対策に効果を上げている事例とその普及について、お示しください。4点目、市の助成について、内容をお示しください。次に、振り込め詐欺の防止についてです。銀行で直接注意を促したにもかかわらず、目の前で女性が被害に遭ってしまった。依然として振り込め詐欺は後を断ちません。もちろん情報発信しているにもかかわらずという状況だと思います。振り込め詐欺の手口も巧妙になり、お年寄りが被害者になるケースが目立って多くなっています。その実態はというと、一つにはオレオレ詐欺、親族が交通事故を起こしたなどと偽って電話をかけ、示談金などの現金を振り込ませようとするもの。二つ目は架空請求詐欺、郵便やメールなどで架空の事実を口実にした請求書を送付し、連絡先へ電話すると指定口座へ現金を振り込ませようとするもの。三つ目には融資保証金詐欺、企業や個人から融資を申し込んできた者に対して、保証金などを名目に現金を振り込ませようとするもの。四つ目には還付金などの詐欺です。税務署や社会保険事務所などの職員を名乗り、あたかも税金などを還付するなどの手続があるように装って、携帯電話でATMなどへ誘導し、その後振り込ませようとするもの。事例としてはこの辺のところだと思いますが、そこで伺います。初めに、今年1月から8月までのこの詐欺被害に遭った件数と被害額について、北海道と小樽の状況に分けてお示しください。また、その特徴的な事例についても、お聞かせください。次に、振り込め詐欺被害防止などについて伺います。これまでいろいろな取組がされたと思いますが、具体的な事例をお聞かせください。次に、教育課題についてです。2009 年は国連子どもの権利宣言から 50 周年、子どもの権利条約採択から 20 周年に当たります。世界各地で子供の権利の実現のための取組が進められてきましたが、近年の日本社会を見ると、効率と競争を優先する政策が暮らしの貧困化を促進し、命の尊厳までも切り崩しているのではないかと考えるものです。子供たちが成長・発達を侵害されるばかりでなく、子供期の子供らしく生きるという基本的な権利さえ奪われていると言っても過言ではないでしょうか。今、子供の貧困が重大な社会問題となっています。現状は若者の貧困、大人の貧困、そして次世代の貧困と、貧困の連鎖が起きている現状です。教育は、未来社会の投資です。子供を取り巻くこのような状況の中で、学力テスト体制は今、文部科学省や教育委員会が主体となって実施するという局面を迎えています。全国学力・学習調査は文部科学省が国の事業として実施し、地方公共団体及び私立学校が法制上は任意に参加するものであるということ。そして、目的は、一つには子供の学力や学習の全国的な状況の把握、二つ目としては地域、学校への教育施策の改善の資料の提供、三つ目には教育施策改善システムの構築にあると説明されてきているはずです。学力学力と言いますが、二つあると思います。一つは教育実践の一環として学校が行うところの教育評価に当たる学力テスト、もう一つは序列化、入学選抜の学力テストと、今回行われている全国学力・学習状況調査はそれと違って法制上は行政調査であるということを確認したいと思います。しかし、現実には 2007 年度と 2008 年度の犬山市を除く都道府県市町村で、2009 年度は同市を含めて文字どおり全地方公共団体が参加して実施されました。そして、OECDのキー・コンピテンシーやPISA型学力と呼ばれる学力像が、十分科学的な検証と国民合意を経ることなく教育現場に持ち込まれているという状況です。そして、テスト結果による地域、学校検証・評価を通して、地域、学校から文部科学省が設定する政策課題実現への自発的服従を引き出していると言わざるを得ません。現在の教育委員会制度を抜本的に見直し、教育行政のあるべき姿を求めたいと思います。学力向上の達成責任は次々に下に委譲されているのが現状問題です。文部科学省による都道府県別結果公表は、平均正答率が低い都道府県にとりわけ大きなインパクトを与えました。学校や教育委員会は比較的冷静に受け止めているように見えます。しかし、首長、マスコミの過剰反応が目立って、そのため学力向上の圧力は主として政治ルートで都道府県から市町村へ、市町村から学校へと、下へ下へとのしかかっていくのではないでしょうか。しかも学校選択制、成果に基づく予算配分、わい小化された学校責任体制が学校をさらに追いつめています。その中で教員と生徒が点数至上主義の学習、教育に囲まれているのが現状です。ここで一つの例があります。イギリスのナショナルテストが生み出した弊害、テスト至上主義教育が再現されようとしているような感じがします。全国学力・学習状況調査の分析結果に寄りかかり、教育施策を進めている感が見られます。子供が直面する格差・貧困は、多様な内容と形態で現れると言われています。全国学力・学習状況調査の平均正答率向上にだけ目を奪われていると、目の前にある格差・貧困克服の課題を見落としかねないと思います。そこで、伺います。3年連続の全国学力・学習状況調査は、毎年 60 億円余りの経費をかけて実施していることを疑問視する声が多くなってきた中でしっ皆調査(全員調査)を実施していますが、特に新しい成果が見られないこの調査の継続についてどのように考えているかお聞かせください。基礎・基本の習得は大切であるが、短期の取組で著しい結果が出るとは考えづらい。本来の学力とはなし得ないと思います。テスト結果を学校現場で生かすにしても、長いスパンで取組を見守ることが必要と考えます。御所見を伺います。ニュース歴史の今日 2008 年9月 28 日は、日教組を解体すべきなど問題発言を繰り返した文教族議員としてはばからなかった中山国土交通大臣が辞任、歴史に残る日だと思います。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたします。初めに、平成 19 年の市長選挙における私のマニフェストの成果等についてでありますけれども、まずマニフェスト1の「スリムな市役所・財政健全化で市民サービスの維持」につきましては、職員の削減では昨年4月に行った部の再編を伴う組織・機構の大幅な見直しによる組織のスリム化やオタモイ給食調理場の民間委託、真栄保育所の民間移譲などにより、4年間で 180 名の職員の削減目標に対し、本年4月段階で 112 名の削減となっております。給与の削減につきましては、平成 19 年度に給与構造改革による減と独自削減を合わせて本俸の 10 パーセントを削減し、20 年度にはそれに加え期末手当の1か月削減を実施しており、市長の給与につきましても 19 年度から 30 パーセントの削減をしております。また、ふれあいパス事業につきましては、基本的には市の負担分の考え方は変えずに事業の継続を図っているところであります。なお、財政面では、平成 19 年度の単年度収支の黒字目標は達成できませんでしたが、20 年度では目標額を上回る結果となりましたので、今後とも累積赤字の解消と安定した財政基盤の構築を最大の課題として、職員一丸となって取り組んでいきたいと考えております。次にマニフェストの2「地域経済と中心市街地の活性化」についてでありますが、まず中心市街地ににぎわいを取り戻す施策といたしましては、平成 20 年度ににぎわう商店街づくり支援事業を創設いたしました。本年度は商店街の空き店舗対策として商業起業者支援事業を創設するとともに、定額給付金の支給に合わせて、「小樽で買物キャンペーンセール」助成事業を実施したところであります。旧丸井今井小樽店の再活用については、施設を管理する小樽開発株式会社が現在も精力的に出店交渉を行っており、市といたしましても丸井今井小樽店跡に商業施設が速やかに出店できるように、昨年8月、北海道に対し第1種大規模小売店舗立地特例区域の申請を行い、同年 12 月に指定されたものであり、今後もできる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。中心市街地活性化基本計画については、まちなかでのにぎわい創出、居住の促進、宿泊の促進の三つを目標とする基本計画を策定し、昨年7月に内閣総理大臣の認定を受け、小樽駅前第3ビル周辺地区市街地再開発事業などに取り組み、サンビルスクエアとして本年5月に完成を見たところであります。次に、「小樽らしさ」を生かした地域経済・観光の振興については、まず海外の市場開拓として平成16 年度から台湾や香港で調査を行うとともに、昨年度から中国上海とロシア沿海地方での調査を開始いたしました。これまでの事業を通じて海外の企業に取り扱われた商品もあり、今後とも販路開拓に取り組んでまいりたいと考えております。企業誘致においても企業立地促進条例を活用し、平成 19 年は8社、昨年は6社が新たな工場等を操業し、雇用の創出が図られたほか、その投資額は約 85 億円に達しております。観光振興では観光客にゆっくり小樽を楽しんでいただくことを目的に、小樽案内人のマイスターの方々に考案していただいた回遊性のある新しい観光コースのマップを作成したほか、今年度新たに小樽商科大学との共催で、3泊4日の日程で小樽商科大学シニアアカデミーを開講するなど、時間消費型観光の推進に向けた取組を進めているところであります。旧国鉄手宮線と手宮・北運河地域の再生については、活用懇話会から活用のアイデアや基本的な考え方などについて報告を受け、市としての活用計画を策定するため、庁内の関係部局の職員で構成する庁内検討会議を設置し、活用計画の基本的な方向性などについて協議し、この地域の再生に取り組んでいるところであります。以上の施策を実施し、これまで一定の成果が上がったものと考えておりますが、今後とも地域経済と中心市街地の活性化に向けた取組を着実に進めてまいりたいと考えております。次にマニフェスト3「市民の健康といのちを守る新市立病院の建設」についてでありますけれども、両病院は老朽化が進んでおりまして、また二つに分かれている非効率性などから、地域医療を守るためにも早期の統合新築が必要であるとの考えは変わっておりません。その実現のためにはまず財政的なめどをつける必要がありますので、平成 21 年度の一般会計と病院事業の決算見込みを検討した上で、来年度の早い時期を一つの目安として判断してまいりたいと考えております。また、建設地問題や、このたび示された再編・ネットワーク化協議会からの最終報告を踏まえた新病院の規模・機能などについても、それまでに方向性を出していきたいと考えております。マニフェスト4「子育て支援と子どもの安全・安心確保」についてでありますが、まず休日保育につきましては平成 19 年8月から中央保育所で実施し、20 年度の延べ利用児童数は 260 人となっております。本年4月1日からは、新築されたあおぞら保育園においてゼロ歳児の定員を3人から6人に拡大するとともに、新たに産休明け保育、延長保育、一時保育を開始いたしました。現在、本市では銭函保育所などにおいて低年齢児の保育需要が高くなっておりますので、保育士を新たに配置するなどして、より多くの児童を受け入れるよう努めております。また、今年度から育児相談や子育てに関する情報提供を行うため実施しております「こんにちは赤ちゃん事業」におきましては、8月末までに 276 件の御家庭を訪問しており、子育てに関するさまざまな相談に応じるとともに必要な情報提供や養育環境の把握や助言を行い、子供の健やかな成長を支援しております。次に、小樽公園内のこどもの国ゾーンの整備状況でありますが、平成 19 年度に空の遊びの回廊、大地の遊びの回廊などの大型遊具や迷路などの整備を行い、20 年度には積木コンビネーション遊具などの幼児用遊具、野外学級施設、多目的広場などの整備を行っております。次に、スクールバスにつきましては、改選後の平成 19 年 10 月から忍路中央小学校に加えまして長橋小学校と銭函小学校のスクールバス運行を開始するとともに、従前から行っていた冬期間のバス通学費の2分の1助成を通年全額助成に拡大をいたしました。次に、適正配置と耐震化を一体的に進めることについてでありますが、適正配置につきましては、教育委員会では本年度、学校規模・学校配置適正化基本計画の素案の説明会を全市的に開催したところであり、パブリックコメントを経て基本計画を年内にまとめたいとしております。また、耐震化につきましては、既に5校の耐震診断を完了し、実施設計を行っておりまして、このほかにもさらに2校について耐震診断を行っております。今後とも教育委員会と協議をしながら進めてまいります。次に、マニフェスト5に掲げた事業の進ちょく状況でありますが、初めに町会活動支援員制度につきましては、153 町会のうち現在 46 町会に市職員を町会活動支援員として配置しており、町会からの要望のあった道路補修や不法投棄ごみの回収などの相談窓口として成果が上がっているところであります。次に、自治基本条例についてでありますけれども、現在、庁内において自治基本条例研究会を立ち上げ、条例の必要性、あり方について基本的な考え方を整理しており、今後、市民の皆さんとともに条例に対する理解を深めながら条例の策定を進めていくことが重要であると考えております。次に、行政評価システムについてでありますけれども、平成 22 年度には事務事業評価のトライアル実施をすべく評価手法の検討を進めているところであります。また、新しい総合計画は、御承知のとおり本年4月からスタートしたところであり、現在、具体的な施策や事業を明らかにする実施計画の策定作業を進めており、第4回定例会にはお示ししたいと思っております。次に、都市計画提案制度に基づく地区計画についての御質問でありますけれども、都市計画提案制度とは、住民などの自主的なまちづくりの推進等を図るため、土地所有者、まちづくりNPO法人等が一定規模以上の一団の土地、土地所有者等の3分の2以上の同意など一定の条件を満たした場合に、都市計画を提案できる制度であります。また、地区計画とは、住民などの意見を反映して、地区の特性に応じて建物の用途、形態、道路や公園の配置など、きめ細かなまちづくりのルールを定める都市計画であります。次に、富岡地区の地区計画に関する住民説明会の開催に至るまでの経過でありますが、税務署周辺地域まちづくりの会、日銀行舎跡地まちづくり協議会から、それぞれ3月に都市計画提案制度を活用した地区計画に関する提案があったものであります。この提案に当たっては、住民の方々が今申し上げたまちづくりの会などを結成し、説明会やまちづくりに関する通信の配布等を行いながら、地域の合意形成などの取組を進められたものであり、まちづくりへの思いを感じますとともに、大変御苦労があったものと思っております。市といたしましては、提案に当たって、制度等に関する資料の提供や説明などを行い、提案を受けた後は所要の検討、調整等を行い、都市計画の原案を作成し、住民説明会の開催を行ったものであります。次に、今後のスケジュールと見通しでありますけれども、11 月上旬に都市計画審議会での協議、その後、案の縦覧、都市計画審議会への諮問などを行い、来年の3月に都市計画決定を行う予定で考えております。また、この地区計画の内容の実現をより確実なものにするため、都市計画決定に合わせて小樽市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の改正を行い、建築物の制限を行っていくものであり、この条例については来年の第1回定例会で提案をし、4月からの施行を予定しているものであります。このたびの都市計画提案制度による富岡の地区計画については、市民が主体となったまちづくりとして大いに意義のあるものと考えており、市といたしましても、今後とも都市計画決定などに向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、ごみステーションでのカラス対策についてでありますけれども、初めにごみの収集方式ごとの箇所数ですけれども、戸別収集は約 2,600 か所、ごみステーションは約 3,400 か所、合計で約 6,000 か所となります。そのうち金網や木箱などによるごみ箱設置数は、約 1,200 か所であります。設置に関する問題点としましては、戸別収集では収集に時間を要し効率が落ちること、ごみステーションでは日常の衛生的な維持・管理が難しいこと、ごみ箱方式では設置場所の確保が難しいことなどが挙げられます。次に、ごみステーションでのカラス被害でありますが、主に燃やすごみを出す日にカラスがごみを散乱させる事例が多く見られます。ネットをかけないでごみを出したり、ネットのかけ方が悪く、ごみがネットからはみ出すなどが散乱の原因となっております。この対策としましては、ステーションの使用者がネットの中にごみをきちんとおさめるなど、排出ルールを守っていただくほか、ごみネットの形状を工夫したり、ネットからごみ箱に変えることなども効果があると思われます。市では、ごみ箱、ごみ容器、ごみネットの普及を図るため、購入費の一部助成制度を設けているほか、町会の皆さんと協議、相談しながらステーションの改善を図り、カラス対策に努めているところであります。次に、効果を上げている事例と普及についてでありますけれども、ごみネットをごみ箱やごみ容器に変えたステーションでは効果を上げているほか、最近ではステーションの周りを板パネルなどで囲む方式にも効果が見られます。これらの効果的な事例につきましては、町会長と市との定例連絡会議などにおいて実物のごみ箱やごみネットを展示し、紹介しているほか、廃棄物処理指導員を通じて町会の皆さんにも紹介し、カラス対策の参考にしていただいております。次に、ごみ箱設置等への助成でありますけれども、町会や自治会などがごみ箱を設置する場合は、製作費や購入費の2分の1で2万円を限度として助成しており、町会や自治会、又は個人がごみネットやごみ容器を購入する場合は、購入費の2分の1で 5,000 円を限度として助成しております。また、これまでの助成件数でありますが、過去3年間の実績で申し上げますと、ごみ箱は平成 18 年度 13 件、19 年度8件、20 年度 11 件となっており、ごみネット、ごみ容器は 18 年度 138 件、19 年度 86 件、20 年度 84件となっております。次に、振り込め詐欺についての御質問ですけれども、まず道内、小樽市内における本年1月から8月までの発生件数と被害額ですけれども、道内では 128 件、1億 3,500 万円、小樽市内では5件、500 万円となっております。なお、昨年同時期の発生件数と被害額は、道内では 397 件、4億 5,100 万円、小樽市内では 25 件、3,000 万円となっており、道内、市内ともに大幅に減少しております。次に、最近の特徴的な事例でありますが、警察官を名乗る犯人に暗証番号を教え、口座から全額引き落とされる事例があったと小樽警察署から聞いております。次に、振り込め詐欺の防止対策でありますけれども、市や町会が主催する集会などにおいて北海道警察本部による振り込め詐欺防止をテーマにした寸劇や講話を行うなど、さまざまな機会を利用して啓発活動を展開しておりますが、特に年金支給日には小樽警察署、防犯協会、自主防犯ボランティアなどが連携して金融機関でチラシ等を配布し、市民への周知、啓発に努めているところであります。今後とも、市民の皆さんと関係機関が協力しながら、振り込め詐欺の撲滅に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたします。初めに、全国学力・学習状況調査への参加についてでありますが、本調査は児童・生徒一人一人の学力や学習の状況を把握し、今後の教育指導や学習状況の改善に役立てることを目的としており、小樽市学校教育推進計画2次計画で示しております学習状況の把握と指導の改善の部分と重なるものであります。この調査の結果を基に各学校においては児童・生徒の基礎・基本の定着や家庭学習のあり方などについて取組を進めていることから、市教委としましても、今までどおり参加してまいりたいと考えております。最後に、長いスパンで取組を見守ることについてでありますが、議員の思いと同様に、子供の学力は一朝一夕で身につくものではなく、長いスパンをかけて取り組んでいく必要があります。しかしながら、御承知のように、各学年において早急に身につけなければならない学習内容や生活習慣などもあります。本調査の分析により、早急に取り組むものと中・長期的にじっくりと取り組むものとを明らかにし、指導に当たってまいりたいと思います。(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)
再質問 19番 佐々木勝利
再質問が何点かあります。まず、マニフェストのところで市長は病院問題について、来年度の早い時期に決断したいと言っていますけれども、現時点での内容等は局長のほうからいろいろと出ていますけれども、いわゆる市長公約ですから、しっかりとした決意を改めてお聞かせください。それから、二つ目の行政評価の関係のところで、私も前からかねがねこれが政策評価に結びついていくということを提起しているわけですけれども、先ほどもお話がありましたけれども、今やっている行政評価と政策評価がどう結びついていくのか、その辺を教えてください。それから、振り込め詐欺のところで、件数は下がっているというふうに聞きました。特に小樽市で被害の減少した要因といいますか、その内容についてわかっていればお知らせください。それから、教育委員会のほうの関係で、私は全国学力・学習状況調査の問題を取り上げたときに教育委員会と少し話をした経過があるのですけれども、来年度も予算化をして、その枠の中に入っているので継続していくというお話を聞いていたのですけれども、これは政権交代により今まである予算配分を見直していくということで、同調査についてはいろいろな疑問があり、この見直し作業に入っていくのではないかと認識しているのです。そういうことで継続してやっていくということの認識に立って、来年もこの調査は実施されるだろうと。そして、あわせて教育委員会のほうでは、その参加の決定はしているのですか。そこのところを聞かせてください。それから、先ほど中島議員から御質問があった鳥取県の内容です。9月 25 日の朝日新聞の夕刊にこういう見出しで載りました。「学力調査で事前対策、09 年度鳥取の7小中学校」こういうことなのです。中身を紹介しますと、文部科学省が4月に実施した 2009 年度の全国学力調査をめぐり、全国で初めて学校別の結果を今月に開示した鳥取県で、少なくとも公立小中学校の7校が調査直前に過去に出題された問題を勉強させるなどしていたことが県教職員組合の調べでわかった。それによりますと、授業を遅らせて学力調査対策に取り組んでいる学校もあるといい、昨年 12 月に学校別の開示が決まったことで、平均点を上げようとする意識が生まれて教育現場に負担が強いられているという指摘がされたという記事が載りました。この点について、いろいろと危ぐされる今回の学力調査です。問題点がいろいろある中でこういう個別の開示をすることによっての問題点が出てきました。その点についてどう受け止めているか、お聞かせください。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
病院問題については私から、そのほかの問題は担当部長からお答えします。病院問題は、先ほども申し上げましたけれども、とにかく早期の統合新築をする必要があるということは全然変わっておりませんので、環境の整備をどう進めていくか、事業費の大半が起債事業ですから、そのためにはやはりまずは足元の財政をしっかりするということが一番ですから、それに向かって今、取組を進めているということでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 山﨑範夫(総務部長は2011年3月まで)
行政評価と政策評価の関係についてお答えいたします。これまでも小樽市で実施しています事務事業については、何回かこの行政評価システムにのっかったモデルあるいはトライアルを実施してきております。結果的には少しずつ庁内的には一定の理解は深まっておりますけれども、御指摘のありました政策評価までにはなかなかまだたどり着いていないのが実態です。今、新しい第6次総合計画実施計画づくりをやっておりますので、その中でこの行政評価システム、そして政策評価に結びつくような取組について検討を進めているところで、もう少し時間をお貸しいただければというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 生活環境部長 小原正徳(生活環境部長は2010年3月まで)
振り込め詐欺の被害件数の減少の効果的な要因という御質問でございますが、これにつきましては、先ほど市長が答弁をしておりますとおり、北海道内におきましても小樽市内におきましても、昨年度から比べて今年は大幅に被害件数が減少しているところでございまして、この効果的な要因ということについては、特にこれだというものはございませんが、これも市長が答弁をした繰り返しになりますが、機会あるごとに市民の方々にこの被害に遭わないように周知、啓発をするということが功を奏しているのではないかと総括的に考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
佐々木議員の再質問にお答えいたします。全国学力・学習状況調査にかかわりまして二つの御質問かと思います。その一つ目についてでございますが、今後の調査についてですが、先ほどの答弁は、あくまでも平成19 年度、20 年度、21 年度と同様であったら実施したいという私の思いを話したものでございまして、今回平成 22 年度がどうなるかというのは、先ほども中島議員の御質問で触れましたが、予算化とかその内容についてはまだ不明でございますし、文部科学省から今後出されるものにつきまして、小樽市教育委員会といたしまして、その新しい要領に基づき、どうするか十分検討・協議し、結論を出したいと考えているところでございます。二つ目の鳥取県の小中学校の調査の事前対策の受止めについてでございますが、本調査は何度も話しておりますように、児童・生徒の実態を把握、そしてその結果を学習指導の改善に資することを目的としていることから、小樽ではあらかじめ事前の対策をすることは考えておりません。あくまでも学校のプランに基づき日々の地道な学習指導の改善や、家庭における学習の習慣化が学力の定着、さらには向上につながるものと考えているところでございます。(「議長、19 番」と呼ぶ者あり)
再質問 19番 佐々木勝利
ごみステーションのカラス対策のところで一つ再質問しようと思っておりましたが、詳しいことは委員会のほうでします。