小樽市議会 平成17年第3回定例会 2005年10月5日
(1)石油高騰問題/(2)防災について/(3)障害者問題
2005年10月5日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「石油高騰問題」「防災について」「障害者問題」について質問し、市長 山田勝麿、総務部長 山田厚、建設部長 嶋田和男が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、総務部長 山田厚、建設部長 嶋田和男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 新谷とし
一般質問をします。初めに、石油高騰の問題について伺います。原油価格の高騰による灯油やガソリン、最終製品の値上がりなどで、市民生活や営業は深刻です。これから迎える寒い季節にどうしたら灯油をたかずに済むか、どこまで値上がりするのかなど、市民の心配は尽きません。生活安全課の家庭用灯油小売価格調査9月分によると、小樽は高値 76 円、安値 60.9円、平均 69.1 円です。しかし、近隣の札幌は 67.49 円、江別 67.44 円、北広島 66.2 円、石狩 67.2 円など、小樽より低い価格です。小樽が近隣より高いのはなぜでしょうか。日本エネルギー経済研究所石油情報センターの週動向調査を見ると、北海道の灯油配達価格は、8月15 日 69.8 円から9月 20 日は 71.3 円、毎週連続の値上がりです。石油元売各社でつくる石油連盟は、今冬の道内の石油価格は1世帯当たり2万 2,000 円の負担増になると見通しておりますが、このような事態は多くの市民に不安を与え、とりわけ月四、五万円の年金生活者や母子家庭など、収入の低い世帯にとっては大変な負担が強いられます。企業や業者もまた厳しい経営を余儀なくされています。中小企業庁の原油価格上昇による中小企業への影響調査によると、石油製品などに加えクリーニング、運輸、化学、プラスチック、繊維において特に影響が大きく、収益を圧迫していると回答した企業は7月の時点でも 63 パーセントに達しています。このような情勢の中、市民や事業者などから、どのような不安や要望が寄せられていますか。銭湯、クリーニング店など、私が聞いている範囲でも、やっていけないと悲鳴を上げています。地域経済の先行きにとっても重大な問題となっている状況ですから、市としても傍観しているわけにはいかないと思います。以前の石油高騰時には、市民や企業、業者の皆さんの意見や要望を聞く「小樽市灯油問題懇談会」を開いたとお聞きしておりますが、このたびも、このような緊急の懇談会を再開してはどうでしょうか。あわせて生活困窮者への補助も行うべきではないでしょうか。お答えください。石油元売会社は、中間決算で予測の2倍以上の利益を上げています。生活や営業を直撃している石油高騰に対し、日本共産党は、9月6日、緊急的な対処が必要だとして二つの提案を行っています。一つは、石油元売会社にユーザーと消費者へ利益を還元するよう指導し、便乗値上げがないよう調査・監視をする。二つ目は、政府・民間の半年分、171 日分の石油備蓄を価格高騰を抑えるため機動的に放出し、安定的な供給実施のため方針を確立するというものです。市長は、市民生活や営業を守るため、国に対してどのような意見・要望を上げていくのか、お伺いします。次に、防災についてお伺いします。ここ数年、毎年大きな自然災害が発生し、そのたびに災害の恐ろしさを痛感しますが、市民の安全と財産を守るために、自然現象を災害に発展させないように、平常時におけるハード・ソフト両面の災害予防対策が重要だと考えます。今年度の防災会議は8月に開催されておりますが、修正された内容と予防対策については話し合われたのか、お聞かせください。災害予防対策の具体的な取組は、災害弱者の命と暮らしを守る立場が大切です。阪神淡路大震災では、高齢者の多い木造密集地で大きな被害が出ました。命を失った原因の 89 パーセントは住宅の倒壊による圧死ということです。小樽市の住宅の状況で、このような危険なところはないのでしょうか。被害軽減の上で重要なのは、建物の耐震化を進めることです。国の耐震基準ができたのは 1981 年、学校の耐震度調査は、現在進められておりますが、保育所の耐震度調査も優先的に行うべきではないでしょうか。市営住宅の耐震度調査予備診断は済んでいるということですが、結果についてお示しください。現在、全国の住宅 4,700 万戸のうち、1981 年以前に建設されたのは 1,150 万戸、約 25 パーセントということです。中央防災会議では、今後 10 年間で住宅の耐震化率を 90 パーセントに引き上げる方針を掲げていますが、国の認定基準が厳しいため、改修は進んでいないというのが実態です。また、分譲マンションに暮らす人は全国で 1,200 万人と言われますが、今年3月、震度6弱の強い揺れに見舞われた福岡沖地震では、築7年のマンションでも玄関の扉が変形し、閉じ込められたり、壁が崩れたりするなどの被害が出、住人に大きな不安を与えました。小樽市内の分譲マンションは、ここ 10 年間で 30 棟、1,400 戸増加していることからも、分譲マンションの耐震診断、安全基準の見直し、耐震ドアへの助成を急ぐ必要があります。小樽市として、マンションの耐震化にどのような考え、施策を持っていますか。個人住宅やマンションの耐震ドア化など、耐震改修は個人任せにしていてはなかなか進みません。中央防災会議の方針を実行するためには、国の認定基準の緩和や改修費用の支援強化などが必要です。これらのことを国に求めることとあわせて、それが決まるまでの間、市として独自支援が必要と考えますが、いかがですか。次に、小樽市地域防災計画の災害予防計画について伺います。第1節には重要警戒区域及び整備計画がのっています。この中で、北海道の指定外となっているがけ崩れ・地すべり等危険区域は 79 地区ですが、調査年次、また、幾つかの地域については不明です。これで住民の安全が守れるのでしょうか。それらの場所は担当任せにせず、急いで調査すべきではありませんか。79 地区のうち 11 件は、がけ地整備事業をして整備が行われておりますが、その中の4件は家屋、世帯、人口とも予想される被害はゼロです。予想される被害が大きい地区の整備が後回しになっている理由、整備する場合の条件、また、今後の整備計画を具体的にお示しください。次に、北海道が指定する急傾斜地崩壊危険区域にかかわって伺います。8月2日、大雨により朝里2丁目ののり面が崩落し、住民が避難しました。大事に至らなかったのは幸いですが、ここは北海道の急傾斜地崩壊危険区域に指定されている場所にもかかわらず、下に民家がないことや市道整備に伴い、コンクリートの擁壁をつくってあったことなどの理由で、北海道が行う整備工事から除かれていた部分です。ほかにもこのようなところがあります。北海道に対して条件を緩和し、整備を進めるよう強く要望していただきたいと思いますが、いかがですか。次に、災害予防計画を進める上で基礎となるのはハザードマップですが、策定のめどをお示しください。その際、地域をよく知っている住民から意見を聞くことも必要と思います。また、いざ災害が起きた場合、住民は避難経路や場所が一番心配です。災害別マップと対策別のマニュアルを策定すべきと考えます。いかがですか。次は、防災知識の普及と自主組織の育成についてです。住民に対する防災意識、普及方法について、講習会や防災訓練、パンフレットの配布など6項目を掲げていますが、どの程度進められているか、よく見えません。パンフレット配布も平成7年以来行っていませんから、新しいものをつくることとあわせて、町会ごとに講習会などを開催して、防災について再認識してもらう必要があるのではないでしょうか。災害予防で大切なのは、住民が一致して地域から防災計画を進めていくことです。自主防災組織は、現在3団体にとどまっているということですが、団体を増やすためには自治体の働きかけと支援が必要です。地区ごとの防災マップづくりや地区単位の安全・安心計画づくりの進め方の提供、リーダー育成講座の開設などを防災担当任せにせず、実施することではないでしょうか。また、今後、防災計画をよりよいものにしていくために、直接市民の意見を取り入れることが大切だと思います。防災会議に防災関係の市民団体やボランティア組織に参画していただいてはいかがでしょうか。次に、消防力強化についてです。災害が発生したとき、大きな役割を果たすのは消防職員や地域の消防団ですが、条例と比べてかなり人数が不足しています。消防職員は条例で 293 人、しかし、現在 256人。これで市民の命と安全が守れるのでしょうか。消防団員も条例 606 人に対し、17 年4月1日現在 509人です。なかなか入団する人がいないのが悩みと聞いておりますが、団員を増員するためにどのような方策を持っているのか伺います。次に、障害者の問題について伺います。さきの国会で、障害者自立支援法案は、連日、国会前に座り込みなどをした障害者団体の頑張りで廃案になりました。法案の問題点は、応益負担を導入し、障害が重いほど利用料負担が重くなり、自立支援とはほど遠い内容であったことです。この法案を、総選挙後の国会にまた上程することについて、幾つもの障害者団体から法案に対してのアンケートが来、不安が寄せられています。障害者の方々は病気をあわせ持つことが多く、家族負担も大きいことから不安を持つのは当然で、一度廃案になったものを再提出するのは、障害者の実態を無視するものです。改めて障害者自立支援法案再提出に対しての市長の見解を伺います。障害者の皆さんが心配していることの一つに、負担能力の有無を認定する際に、個人単位ではなく、生計を一にする者の全体の経済力を勘案するとしていることです。さきの国会では、日本共産党の紙智子参議院議員が、障害のある子供を持つ高齢の母親の涙ながらの訴えを紹介し、世帯所得の削除を要求しました。これに対し厚生労働相は検討を約束しましたが、新しい国会でどのようになるかはわかりません。別の障害を持つ方は、今でも家族に頼らざるを得ないのに、これ以上の負担はかけられないと大変切実です。市長は、世帯収入にせず、本人の収入で認定してほしいという皆さんの声をぜひ国に届けていただきたいと思いますが、いかがですか。次に、障害者雇用についてです。不況の影響をもろに受けるのも障害者です。自立のため仕事につきたいと思ってもなかなかないという実態です。神戸市、大分市、仙台市などでは、官公需における障害者雇用企業、障害者福祉施設等に対する特例措置を行い、障害者雇用の促進を図っています。現在、小樽市が発注する工事、物品調達における企業は、法定雇用率を達していますか。また、小樽市も前述の市のように、積極的に障害者の雇用を促進すべだと考えます。お答えください。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽の灯油価格についてでございますけれども、かつては、小樽市の場合は山坂が多く、道幅が狭い地形から配送車の設備や手間等がかかり、価格が高いと言われておりました。価格の方は市場規模などにより影響されると言われておりますけれども、現在は価格差も縮まり、小樽市の9月の価格は、道内主要都市の中では中ほどに位置しており、特別高いというふうには考えておりません。次に、市民や事業所などからの不安や要望が寄せられたかというお尋ねですけれども、現在のところ、市に対して市民などからの声は寄せられておりません。市といたしましては、これまでも原油価格が高騰した場合には、影響を受ける運輸業や製造業などを中心に、その影響について状況の把握に努めてきたところであります。今後とも引き続き情報の収集に努めるとともに、原油価格の高騰に伴う相談窓口等を開設している北海道や国民金融公庫など、関係機関とも連携を図りながら、市民や事業所などからの相談に対応してまいりたいと考えております。次に、「小樽市灯油問題懇談会」の再開でありますけれども、この懇談会は、昭和 54 年のオイルショックのときに市民生協の組合員を中心に九つの団体で設立されたものであり、平成6年ごろに解散し、現在は活動していないと伺っております。今回の灯油高騰に対しましては、現在までそういった懇談会の再開などの動きはありませんが、今後の価格の推移や関係団体の動向など注視してまいりたいと思っております。次に、石油高騰に対する生活困窮者への補助ということでありますけれども、財政状況が厳しいことから、これまでさまざまな補助金のカットや削減を行い、財政健全化に努めてまいりました。そのため、新たな補助を行うことは難しいものと考えております。次に、国に対する要望等でございますが、石油価格の高騰は経済活動や、特に暖房用の需要が多い季節を迎え、市民生活への影響もあるものと考えております。石油価格の高騰は全道的な問題でもあり、国等への要望など具体的な取組につきましては、道内 34 市で構成する「北海道都市消費生活行政連絡会議」の中で協議してまいりたいと考えております。次に、防災についての御質問でございますけれども、初めに、今年8月に開催しました防災会議における地域防災計画の修正内容でありますが、災害時の避難場所として、高校を新たに指定することや災害対策本部業務分担の見直し、災害復旧計画に市民生活安定のための支援策一覧表を追加したことなどがあります。このほか、今年度の総合防災訓練の実施内容について御協議をいただきました。また、予防対策につきましては、地震時の応急危険度判定の体制づくりや昨年の台風 18 号時の指摘を踏まえて、北電など関係機関との災害時における緊急連絡体制などの確認を図ったところであります。次に、地震のときにおける小樽市の住宅の状況ですが、現在、市内の木造家屋はおよそ6万 800 棟で、そのうち新耐震基準ができた昭和 56 年以前に建てられた木造家屋は約2万 8,500 棟であり、立地状況では、桜、長橋、奥沢の各地域にそれぞれ約 1,600 棟ずつ、以下入船 1,400 棟、花園 1,200 棟の順となっております。なお、住宅構造が北海道の場合は積雪寒冷対策などもあり、本州のようなかわら屋根の多い住宅と同一と見ることができない要素もありますが、木造住宅密集地における災害時の危険度を判定するためには、建築年次や住宅構造、密集のぐあいなどの現況を把握する必要があるものと思っております。次に、保育所の耐震調査でありますが、「建築物の耐震改修の促進に関する法律」によりますと、階数が3階以上、かつ床面積の合計が 1,000 平方メートル以上の建築物が対象であり、市立保育所につきましては、すべてこの基準以下であることから耐震診断の対象とはなっておりませんが、市の施設全体の中で検討しなければならないものと考えております。次に、市営住宅の耐震予備診断でありますけれども、平成 10 年度に公共住宅建設事業者等連絡協議会でまとめた「公共住宅耐震診断・改修マニュアル」に基づき、昭和 56 年の新耐震基準施行前に着工された 31 棟の建物について予備診断を行ったところ、最上A住宅、真栄改良住宅、稲穂改良住宅、花園共同住宅の4棟について高次診断が必要であるという結果が出ております。この4棟のうち、最上A住宅につきましては、平成 13 年度に耐震診断を行い、平成 14 年度に耐震改修工事を終えております。なお、他の3棟につきましては、耐震診断の実施に向けて関係者と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、マンションの耐震化についてでありますけれども、安全確保につきましては、平成7年に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が施行され、耐震改修などの努力規定が定められたことから、各所有者の意識啓発が必要と考えており、また、市独自の支援策につきましては、個別の支援は難しいことから、窓口で耐震改修や融資制度についてのパンフレットを配布し、周知に努めているところであります。なお、国に対する支援策の要望につきましては、現段階では考えておりません。次に、災害予防計画の急傾斜地崩壊危険区域及び地すべり防止区域の指定外地区について何点か御質問がありましたけれども、初めに、指定外の 79 地区のうち、調査年次が不明なもの及び位置の調査についてでありますが、過去の資料や、現在、北海道が調査を行っている資料を基に、早急に整理してまいりたいと考えております。次に、予想される被害の大きい箇所が後回しにされているという御指摘でございますが、基本的には土地所有者、管理者及び占有者がその土地の維持管理を行う義務があります。したがいまして、民地の整備は、基本的には道や市が行うことはできません。なお、地区指定外で整備を行った 11 か所は、小樽市が管理している道路及び学校施設の保全の目的から、のり面等の整備を行ったものであり、残り1か所は、株式会社小樽水族館公社がみずからの財産保全をするという本来の目的で実施したものであります。次に、整備する場合の条件と今後の整備計画でありますけれども、指定外区域におきましては、現在、整備する場合の条件や計画は設定されておりません。次に、急傾斜地崩壊危険区域に指定されている箇所の整備でありますけれども、先ほどもお答えしたとおり、基本的に土地所有者などが法に基づき、土地の維持管理を義務づけられております。したがいまして、指定区域内において、本市が土地所有者・管理者の場合で整備を行っている箇所や民間で整備した箇所はあります。なお、整備につきましては、今後も事案ごとに北海道と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、ハザードマップや災害別マップ、対策別マニュアルについてでございますが、地震や津波、土砂災害など、その地域において発生のおそれがある被害の可能性を地図上に示すハザードマップの作成は、住民の防災意識の啓発を進める上で重要であり、また、市が地域の災害予防対策の検討をより詳細に行う上で必要なものであると考えております。現在、道において取り組んでおります全海岸線を対象とした津波予測図の作成状況や地域住民からの御意見もお聞きしながら、庁内関係部局内の調整を図り、災害別マップと対策別マニュアルとあわせて取組を進めてまいりますが、津波予測図の作成まで、この先まだ年数がかかることもあり、策定には時間がかかるものと思っております。次に、新しいパンフレット配布と町内会ごとの講習会の開催でありますけれども、災害時に備えて市民がふだんから心得ておくべき事項につきましては、これまでも市のホームページや広報に掲載し、また、FMラジオなどで周知を図ってきているところでありますが、さらにわかりやすく親しみのある内容に充実してまいりたいと考えております。なお、防災パンフレットの新たな作成と全戸配布には相当の経費がかかることから、手軽に利用できる防災の心得のようなものを作成し、ホームページからも入手できるようにするほか、御希望の市民にはお渡しができるようにしたいと思います。また、講習会につきましては、現在、出前講座を実施しており、今後、町会からの要望にも対応してまいりたいと考えております。次に、自主防災組織を増やすための支援でありますけれども、最近、全国的に多発している災害の影響もありまして、新たに自主防災組織を立ち上げる動きが出てきております。これまでも町会から自主防災組織の立ち上げについてお話があるときは、パンフレットなど参考資料の提供をしながら積極的に相談に乗るよう努めてきているところであります。今後も、より地域防災に関心を持っていただくため、町内会リーダーの他都市への視察や交流会などを計画し、防災意識を一層盛り上げ、自主防災組織の拡大に向けて可能な支援をしてまいりたいと考えております。次に、防災会議への市民参加でありますが、小樽市防災会議では、毎年、地域防災計画の見直しや防災訓練の実施内容について検討しておりますが、単に議論するだけではなく、構成メンバーは各関係機関ごとに万一の災害時対応で役割分担を担っております。町会などの市民団体が構成メンバーに加わる場合には、地域防災計画の見直し論議へ参加していただくほか、毎年行われる防災訓練への参加や災害時、地域における新たな任務分担が生じることも考えられることから、市民参加については、町会やボランティアなど関係する団体の意向も十分お聞きした上で、判断をしてまいりたいと思っております。次に、消防職員と消防団員についてでございますが、消防職員数につきましては、市街地の形成状況など、本市の特性を踏まえながら効率的な配置となるよう努めているところであります。職員定数を定めた当時と比較しますと、建物の不燃化、道路状況、消防装備や消防水利の充実など、消防を取り巻く環境や消防力は大きく改善されております。256 人という現在の職員数は、道内の 10 万人以上の都市と比較しても、人口割合から見て本市が最も多い状態となっており、本市の地形的な特性を勘案しても消防力として十分に対応できるものと考えているところであります。このたび、国から新たに消防力の整備指針が示されたことなどから、今後、条例定数も含め、将来的な消防体制について検討してまいりたいと考えております。次に、消防団員の減少につきましては全国的な傾向となっており、団員減少の理由といたしましては、団員の高齢化、若年者の減少、サラリーマン化の進行、さらには総体的な社会参加への関心の低下などが挙げられています。このような状況の中で、団員の増員を図るために、各地区へのポスター掲示、チラシ配布、町会関係者・団体を通じての入団の働きかけを行っているところであります。今後、新たな取組として、女性消防団員の募集枠の増加、大規模災害時などに限定的な活動を行う機能別団員制度の検討、また、現在 18 歳以上 50 歳未満となっている入団資格の見直しを行うなど、団員の増員を図ってまいりたいと考えております。次に、障害者自立支援法案についてのお尋ねですけれども、初めに、法案の再提出についての見解でありますけれども、現行の支援費制度につきましては、障害福祉サービスを実施する市町村が増えたことなどにより利用者が急増し、財政負担が増加したことから制度の安定的維持のために、制度の見直しが必要となったものと認識しております。前国会の審議では、衆議院の解散により参議院での審議未了のため廃案となったものと理解しており、国では制度の安定維持のため、法案が再提出されたことは承知しておりますが、やむを得ないものと思っております。なお、前国会では障害者団体の要望を受けて11 項目にわたる附帯決議がされており、再提出による審議の中で改めて具体的な方向が示されるものと思っております。次に、自己負担に当たっての収入認定でありますけれども、生計を一にする世帯全体で負担能力を判定する方向でありましたが、さきの国会審議の過程で、障害者の自立という観点から、本人の所得のみに基づいた負担上限とすべきという要望を受けて、月ごとの負担上限を決める場合は、生計を一にする親、兄弟、子供がいる場合であっても、その親、兄弟、子供が税制と医療保険のいずれにおいても障害者を扶養としないこととしたときは、障害者本人及び配偶者の所得に基づくことも選択できるようにしたいと国会答弁されております。したがって、このことは国においても十分承知していることから、改めて意見を述べる考えはございません。次に、障害者雇用の促進についての御質問でありますけれども、まず、建設工事及び物品調達に係る登録業者のうち、障害者雇用義務のある企業でありますけれども、市内に本社を有する企業についてお答えしますと、建設工事については該当がなく、物品については 15 社ありますが、このうち法定雇用率を達成している企業は7社となっております。また、障害者を雇用している企業への入札参加資格等における優遇措置については、一部の政令都市などで実施されておりますので、それらの事例を調査するなど、今後研究してまいりたいと考えております。(「議長、20 番」と呼ぶ者あり)
再質問 20番 新谷とし
再質問します。石油高騰の問題です。灯油の価格についてですが、確かに今市長がおっしゃったように、小樽市は山坂が多いということで当初は高かったです。しかし、いろいろ調べてみますと、全道の中間程度だということなのですが、問題は近隣の市より高いということなのです。以前のときも、札幌市より高いということが大問題になりました。昭和 50 年ころはホームタンクが普及していなかったために高いという理由があったようですけれども、隣の札幌よりも3円から4円も高いということで、この高い価格が大問題になって市民運動が盛り上がったのです。小樽市としても、ホームタンクの購入に対して融資制度をつくったり、価格については業界に対して適正価格を要請したりということで、大変熱心に取り組んでおりました。これは、昭和 54 年の第2回定例会の会議録を見て、琴坂議員の質問に対して、当時の志村市長の答弁、これでわかったことです。北海道消費者協会9月分、この改訂版なのですけれども、この価格調査というのは、新しい情報だと思うのですけれども、平均価格は、ちょっと生活安全課の調査とは違うのですけれども、札幌が 63.17 円です。江別が 65.87 円、千歳 64.87 円、恵庭 65.22 円、北広島67.25 円、石狩 66.33 円ということで、小樽は札幌より6円以上も高いのです。そして、生活安全課の調査でも近隣の市よりも2円から3円高いわけです。市民にしてみれば少しでも安くというのは当然です。近隣と同様な価格になるよう市として努力していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。それから、生活困窮者に対しての灯油補助なのですが、小樽市は最初のオイルショックが起きてから、昭和 50 年に全道に先駆けて福祉灯油の制度を始めました。この先駆的な制度は全道に広がって、今も60 くらいの市町村で実施されております。例えば江別市では、年末の見舞金のほかに灯油 200 リットル購入相当額を支給しております。稚内市は灯油引換券交付、帯広市では市が割引証を交付して、業者の協力によって通常価格から4円ほど割り引く制度を行っております。これらの制度は、北海道の地域政策総合補助金地域生活支援事業で、燃料費の助成が位置づけられておりまして、これを活用しております。ただし、上限が 200 万円と非常に少ないのでもっと額を多くしてもらえるよう道に要請するとともに、この制度を活用して助成できないのか、各市のやり方を検討して、ぜひこの助成に踏み切っていただきたいと思います。次に、耐震化についてです。まず、地震についてもっとシビアに考える必要があると思います。地震調査研究所推進本部が、今年3月にまとめた報告によると、小樽の地域は今後 30 年以内に震度5以上の揺れに見舞われる確率は3パーセントから6パーセントということです。この数字は小さい数字ですけれども、数値としては確率が高い方になります。9月 27 日に開かれた中央防災会議は、地震による犠牲者を減らすための建築物耐震化緊急対策方針を決定して、建物の倒壊防止のほか、窓ガラス、天井、看板の落下防止、エレベーターの閉じ込め防止への対策を決めております。これは首都圏のことらしいのですけれども、しかし、これを受けて国土交通省が「建築物耐震改修促進法」を今国会に提出するということを聞いております。そして、補助金制度の拡大、耐震化に係る費用負担を軽減する方針ということも、新聞報道ですが、こういうふうに報道されております。さらに、地方自治体が計画的に耐震改修を促進する仕組みを構築するということも打ち出しております。まだ詳しいことはわかりませんが、いずれにしても、自治体として積極的に耐震化を進めるべきだと思います。それから、市の独自支援ですが、財政が絡むことですから、財政が苦しいという状況で難しいかもしれませんが、地震が起きて被害が出たら復興のため、大きな公費負担が必要となります。実際に、平成5年に起きた南西沖地震で、小樽は震度5を記録して、住宅の破損 14 棟、被害総額 5,465 万円だったということが防災の記録からわかりました。今、全国の自治体では、耐震診断改修補助や融資をしております。自治体としては 510 ほどあると思いますが、例えば岩手県大船渡市では、2年間で耐震診断に補助を出して実施して、その後、今年8月から補助の上限額を 30 万円にして、毎年 20 件ずつ助成をしていくという施策です。そのほか、各地の例はいろいろありますけれども、ぜひこれらを参考にして、まずは耐震診断から始めてはどうか、そういうふうに思います。それから、災害予防計画のがけ崩れ・地すべり対策についてなのですけれども、この北海道の指定外になっている 79 の危険区域は整備計画がないということですけれども、それであればどうして市民の安全を守ることができるのか、北海道がしないのであれば、市が順次整備をするということをしてもいいのではないのでしょうか。民地ということですけれども、すべてが民地なのですか。これはどうですか。それから、パンフレットの配布なのですけれども、希望者ということにしないで、前のようなカラーの立派なものでなくてもいいと思うのです。これはやはり全戸に配布していただきたいと思います。いかがでしょうか。それから、ハザードマップ、津波の予測がまだなのでできない、先になるということですけれども、しかし、災害は津波だけではありません。地震、土砂災害いろいろありますから、できるところからつくっていくと、いつごろまでにつくりたいという見通しを持ってやるべきではないかと思います。それから、消防については国の方針がいろいろ削減する方向できていますので、この数で十分に対応できるとおっしゃいますけれども、昨年の台風被害では非番の職員も招集されて、一部の人たちは食事をとる時間もなくて、かなり遅い時間に夕食をとったということです。私は、やはり市民の安全を守る最前線にいる方々ですから、この現場にいる人こそ、休憩や食事の時間をきちんととらせるべきだと思うのです。昨年9月 22 日の総務常任委員会で、菊地議員がこの問題について質問をした際に、長期に及ぶと考えられたときは、当然その食事、交代要員のことも視野に入れて考えなければならないというふうに答えておりますが、やはりここで火災など2次災害が起きなかったことが幸いなのですけれども、もし2次災害が起きていたら大変でした。このとき、家にいた方は 50 人ほどだったらしいですけれども、それで万が一、2次災害が起きていたら、それで対応できたのかなと、非常に疑問に思うわけです。ですから、財政が厳しいので職員数も減らしておりますけれども、しかし、こういう市民の安全を守る立場にいる消防職員はやはり条例に近づけて、もっと増やすべきではないかと思いますが、いかがですか。それから、障害者の問題なのですけれども、やむを得ないということですけれども、前国会で衆議院の附帯決議を見ましたら、やはり障害者の方々が一番心配していること、収入認定のときに個人ではなく、その家族とか世帯で認定するというところを非常に心配していて、それは個人の収入でやってほしいということなのですけれども、この附帯決議を見ましたら、これは選択制になっているのですよ。個人でもいいし、世帯でもいいと、極めてあいまいです。こういうことで大変心配しておりますし、先日もろうあ協会の方々から1割負担にしないようにという請願もありましたことからも、やはり負担が大きくなるというところが問題なのです。ですから、収入認定する場合に、こんな選択ではなく、はっきりと個人の収入で認定すると、このぐらいの意見を上げていただいてもいいのではないのかなというふうに思います。以上、お尋ねします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
たくさんありましたので、分担をしてお答えしますけれども、私の答弁以外は関係部長から答弁させます。初めに、灯油の問題で近隣より高い価格だということで、何か生活安全課と別な数字を言っていましたけれども、どういう状況にあるのか、こういったものをよく調べて、業者にお願いするものはお願いしていくという、要請するものは要請するといいますか、そういう方向でいきたいと思っておりますけれども、先ほど言ったように、新谷議員は小樽より安いところばかりを言っていましたけれども、高いところもあるのですね。室蘭市などは、あれだけコンビナートがあって何で高いのかと思っているのですけれども、そういう状況がありますので、現在のところは、道内では中位ぐらいだと思っています。ただ、そういったことで、業界とよく話をしてみたいと思います。それから、福祉灯油の問題で地域政策補助金の話がありましたけれども、道によく確認をしたいと思います。それから、耐震化の問題ですけれども、耐震化を始めるべきだというふうにお話がありましたけれども、今、小樽の場合は学校をやっているのです。30 校やっていまして、今年度で終わって、耐震診断の結果、今度はまず学校をどういうふうに整備をしていくかという、そこがまずありますので、まず役所の方から手がけていかなければならないのかなと思っております。それから、地すべり、パンフレット等については担当部の方からお答えします。それから、消防職員の問題ですけれども、昭和 55 年に今の定数を策定しましたので、当時と今の状況とは比較できませんので、先ほど申し上げたとおり状況が変化していますので、早い時期に定数を改定したいというふうに思っています。それで、災害の関係で言いますと、災害の種類、それから地域限定で災害が起きるのか、全市で起きるのか、いろいろな対応がありますから、最大規模で人員を確保するということは考えられません。したがって、先ほど新谷議員がおっしゃったように、これからどう自主防災組織をつくっていくかという、そこに重点を置くべきではないのかなと思っていまして、役所側としてはやはり必要最低限の人数で対応せざるを得ないというふうに思っております。それから、障害者の問題でいろいろお話がありましたけれども、昨日、参議院の予算委員会で共産党の小池政策委員長がいろいろ総理とやりとりしていましたので、私からとやかく言う立場ではありませんので、そのやりとりも我々もよく勉強してみたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 山田厚(総務部長は2007年2月まで)
パンフレットの配布、それからハザードマップの関係でございますけれども、いわゆる防災パンフレットの作成等の配布については、どういったものがつくれるのか、確かに以前は立派なものだったので相当経費がかかったものですから、現状の中でそれをつくっていくのは難しいと思っています。ですから、内部で少し検討しながら、既存の資料の中でつくれればというふうに今判断していますので、ただ、そういった部分でも全戸配布できるか、その費用との相談をしてみたいなと思っています。それから、ハザードマップについては、御指摘の、基本的には津波予想図を道が今つくるというのをベースにしながら、いろいろなことを考えているわけですけれども、地震ですとか、がけ地ですとか、水害ですとか、いろいろなことが想定されますので、既存の資料を活用しながら、関係部局と調整をして策定に向けて、できるところから検討してみたいというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 嶋田和男(建設部長は2009年3月まで)
新谷議員の再質問にお答えをします。初めに、急傾斜地崩壊危険区域及び地すべり防止区域の指定外の 79 の地区の関係でございますけれども、二つの御質問があったと思っています。一つは、市民の安全のために、市が施工すべきというお話でございますけれども、法的にはあくまでも所有者、管理者、占有者がその土地の維持管理というのが義務としてございます。そういった中で、現状、市が施工というのはなかなか難しいだろうと考えてございます。一方、今 79 の地区の中で、民地だけかと、市の土地はないかということでございますけれども、先ほど市長から答弁いたしましたように、79 の地区の中で、まだ調査位置について不明な部分の箇所がありますので、その調査の中で、そういった市の所有の関係についても最終的な確認をしたいというふうに考えております。もう一つ、その耐震の関係で市の独自支援というお話でございますけれども、現状の中ではなかなか市独自の支援はできないという答弁が、先ほど市長からございました。そういう中で、市の方では建築指導課に相談窓口を設けていますし、例えば技術的支援につきましては、社団法人北海道設計事務所協会が建築相談の調査会を設けてございます。そういったところでも御案内できますし、予算の資金的な支援という点では、金融公庫が耐震のための融資 1,000 万円を限度に設定してございますので、そういった融資制度についても御案内をするという形の中で対応したいというふうに考えてございます。(「議長、20 番」と呼ぶ者あり)
再々質問 20番 新谷とし
再々質問します。灯油の値段なのですが、確かに小樽より高い市があるというのはわかります。でも、第1次オイルショックの当時から問題だったのは、札幌より高いということなのです。結局、近隣の市よりもなぜ小樽が高いのかというところが問題だったのですよ。だから、業者にとか、市長はお願いするものはしたいということで、それはぜひお願いしたいと思うのですけれども、そこが問題だったのですから、ちょっとそこは違うのではないかなと思います。それから、耐震化なのですけれども、政府の世論調査でも大地震に対する住宅の危険度を尋ねますと、危ないと思っている人は 60 パーセント近くいるのですけれども、何もしていないと。それは、やはりお金がかかるということなのです。やはり、こういう点では、国の政策がどういうふうになるのかちょっとわかりませんけれども、同じような観点で、昨年の2定で住宅リフォーム助成制度について質問いたしました。この事業が経済効果を上げているということを紹介しましたら、市長は「よく研究させてもらいます」と答弁されております。耐震化事業もそういう点では同じだと思うのですけれども、ぜひ一歩進めて考えていただきたいと思います。それから、障害者の問題で、前回も私は障害者の自立支援法案について聞きました。理念についてはわかるし、この法案に対しての理念はいいのだけれども、しかし、負担になるので、その点については、たしか意見を上げるというふうにおっしゃっていたと思うのです。その点からしたら、今の市長の御答弁というのは、後退ではないかと思うのですよ。小池議員のあのことを例に出されましたけれども、今やはり一番皆さんが心配しているのは、負担増になるということで、その世帯の家族を一つにした収入認定ではなくて、本人個人でやってほしいということなのです。さっきも言いましたけれども、衆議院のその附帯決議を見たって、それが明確でないのですよ。どっちか選択なんて、こんなことはとんでもないと思うのですけれども。そういう点で、やはり障害者の方が本当に自立していくためには負担をかけてはいけないと思うのです。そういう点で、やはり市長として、全国市長会なりそういうところがあると思うのですけれども、市として意見を上げていただきたいと、そういうことなのですが、いかがでしょうか。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
灯油の問題で札幌より高いのが問題だというお話ですけれども、なぜ札幌より高いのか、先ほど申し上げたような要素があるのかなというふうには思いますけれども、これ、ですから、よく業界の方と話をしてみたいと思います。それから、耐震化の問題ですけれども、言っていることはわかりますよ、そういう事業を民間に出せばいいわけですけれども、今の財政状況からいってそんなこと考えられません。申しわけないですけれども。それから、障害者の自立支援法案ですが、現在、国会に出て、国会で審議しているわけですから、今、全国市長会でどういう動きをしているのかちょっと把握していませんので、市長会として何か動きがあれば、それは私どももよく把握して、要請すべきものは要請したいと、こういうふうに思います。