みんなの議会

小樽市議会 平成17年第1回定例会 2005年3月8日

(1)教育問題/(2)青年の雇用対策/(3)介護保険

2005年3月8日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「教育問題」「青年の雇用対策」「介護保険」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
新谷とし 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 20番 新谷とし

一般質問をします。教育問題について、伺います。まず、学校の安全についてです。大阪寝屋川市立中央小学校で起きた事件は、また全国に衝撃を与え、改めて学校の安全が問われています。この事件後、大阪府教育委員会は、学校危機管理マニュアルに小中学校の職員室は1階に設置することが望ましいと明記することを決めたと報道されています。小樽市の学校危機管理マニュアルはどうなっていますか。職員室が2階にある小学校は5校、中学校は6校、事務室が職員室内にある学校は小学校で13校、中学校6校と、半数近くになっています。しかも、特殊学級や放課後児童クラブが1階にある中でどのように学校の安全を守るのか、伺います。次に、この事件から何を学ぶかです。学校の安全を守ることは当然ですが、警備の議論ばかりしても事件は防げないのではないでしょうか。事件を起こした17歳の少年は中学生で不登校になり、小学校のころから過激なゲームに熱中していたと聞きます。どうしたらこうした事件が起きないか、社会全体で真剣に考えなければならない問題です。少なくとも不登校にならず、友人関係がうまくいっていればという思いがします。不登校の子どもたちには担任やスクールカウンセラーが対応しているということですが、子どもたちが出している信号をもっと早くキャッチする必要があると思います。また、命の大切さ、社会的道義などの教育がどのように取り組まれているのでしょうか。過激なゲームも問題です。子どもの健全な発達を阻害するようなものがはんらんしています。実態を把握し、行政、PTA、地域が一体となった運動も必要ではないでしょうか。次に、少人数学級について、伺います。子どもたちの心をとらえ、よくわかる授業を進めるためにも、少人数学級がよいことは、道教委が3年前に行った35人学級モデル実施校の実践で報告されています。遅れがちの子に個別指導しながらの授業も可能になった。何一つマイナス面はありません。すべてプラスです。子どもに目が届き、一人一人と触れ合える時間ができたなど、教師はもちろん保護者からもたいへん歓迎されています。道教委の少人数実践研究授業は、当初1年生のみの予定でしたが、引き続き17年度、2年生にも継続されることになりました。4,000筆もの署名を集め、後志教育局に陳情に行った朝里・高島小のPTAや関係者の皆さんはたいへん喜んでいます。しかし、道の制度は1学年71人という条件付のため、該当しない学校がたくさんあり、早期拡大が望まれるところです。道が35人学級を拡大するまで、小樽市で新1年生を35人学級にする場合、17年度は天神小学校、18年度は緑、潮見台の2校で1クラスずつ増えます。小学校適正配置の実施計画案では、新1年生が40人以下の場合でも市費で職員を採用し、2学級にするとしています。統廃合を認めるものではありませんが、この方法で少人数学級が可能なのですから、少なくとも1、2年生の間は35人以下学級を進めるべきではありませんか。次は、通学手段・通学路の安全についてです。現在、桃内地区から忍路中央小まではスクールバスが運行されています。塩谷・長橋・銭函の各小中学校、朝里中学校へは、路線バス利用で通学バス代助成が行われていますが、冬期間4か月の半分のみの上、星野地区から銭函小中学校への通学の場合、バスの本数が少ないこともあり、星置山の上線を歩いている子どもたちもいます。通学バス代の父母負担は、中学生2人の場合1か月1万4,400円にもなり、家計を圧迫しています。本来であればスクールバスで送迎すべきを路線バスで通学させているのですから、教育の機会均等からしても通年助成すべきではありませんか。また、昨年整備した部分の星置山の上線は歩道も街灯もなく、雪のため道幅もなくなりたいへん危険です。街灯の設置、除排雪の促進を図るべきです。いかがですか。通学路の安全確保は、今年のような大雪では特に大事です。除排雪はもちろん、交通量の多い場所の交通安全指導員の配置が必要ですが、大幅に不足しています。現在61人のふれあいサポーターにお願いしているというものの、数が足りません。適正配置絡みで安全マップの作成をしていますが、危険箇所はここだけではありません。全校の通学路の安全マップの作成と危険箇所への人員配置、信号機や横断歩道の設置を含めて検討し、必要な措置をとるべきです。お答えください。次に、学校のトイレについてです。小中学校の適正配置では、先行して中学校の統廃合が行われました。目的は教育環境整備であったはずですが、受入れ校の末広中学校のトイレはいまだに浄化槽です。トイレ芳香剤を欠かせなく、とりわけ夏期はにおいがひどく、給食時、食欲減退になるほどです。早期に下水道に接続し、良好な環境を整えるべきではありませんか。また、その他の学校の予定もお知らせください。次は、青年の雇用対策についてです。ハローワーク発表の小樽管内高卒者の就職内定状況は、1月末現在57.9パーセントとなっていますが、市内各高校の状況はいかがですか。市が行っている施策はどのように生かされているのでしょうか。また、地元企業に就職先がないということに対してどのような施策を持っているのか、お示しください。なかなか就職できない若い人たちは、自分は社会に必要とされていないのかと悩むと聞きます。このままでは将来に希望が持てず、将来設計も立てられません。このような情勢だからこそ、市が平成14年度から続けてきた高校生の臨時雇用の継続と拡大を図るべきです。今年の見通しはいかがでしょうか。次は、介護保険制度について伺います。小泉内閣は、介護保険制度改革関連法案を提案しています。全容は明らかではないものの、施設入所者への大幅負担増、新予防給付の下、軽度で在宅サービスを受けている人たちの利用抑制、政府の税制改定による保険料の大幅引上げなど、高齢者への新たな負担を求めるものになっています。施設利用では、入所者の食費や居住費を保険給付から外して全額自己負担にするというものですが、これによりそれぞれの施設利用料はどのように変わるのかお示しください。新予防給付では、筋力トレーニング、栄養指導、口くうケア機能向上などが取り入れられて、家事代行型の訪問介護は原則行わないことにしています。この対象になるのは要支援と要介護1の人たちで、訪問介護が外されることに大きな不安を持っています。訪問介護の打切りは小さな事業所にも大きな不安を与えており、市内約400人のヘルパーの仕事を奪うことにもなりかねません。このような利用者や事業所の悩みを市は把握していますか。また、3月末で、激変緩和措置として軽減されていた訪問介護の利用料は10パーセントに引き上げられます。何人の方が影響を受けますか。引き続き減免制度を続けるべきではありませんか。介護保険制度が始まる前は、高齢者福祉制度で希望する人は訪問介護を受けることができたのに、介護保険制度の改定によりサービスが切り捨てられることは、高齢者の生活と人権を踏みにじるものではないでしょうか。16年11月時点で小樽市の要支援・要介護1でサービスを利用している人は2,254人、居宅サービス利用者の62.4パーセントを占めています。きちんとサービスを受けている人の方が状態が悪化しないというのが現場の共通した声です。訪問介護が打ち切られた場合、どのような方法で支援するのでしょうか。国に対しては高齢者福祉制度を復活させるよう要求すべきですが、いかがですか。次に、保険料に関してです。第1号被保険者の第2段階保険料が二つに分割され、年金収入が年80万円以下で年金以外にも所得のない人を新第2段階とし、現行よりも保険料の割引率を大きくするとしています。一方、住民税が非課税から課税されるため、保険料は負担が大きくなる人が出てきます。小樽市の場合、第2段階は、17年1月末現在で1万8,548人、全体の約半分です。改定案区分によるそれぞれの人数をお示しください。また、推測される影響もお示しください。年金の引下げや医療改悪に加え、18年度からは、16年度税制改正による国保料の引上げなどで高齢者の生活は厳しくなるばかりです。このようなことは介護サービス利用抑制にもつながることで、制度の目的・理念に照らしても放置できない重大な問題です。保険料は介護保険を実施しているドイツと同様に定率性であるべきで、自治体が多段階制など所得に応じて設定できるような法改正と保険料・利用料の負担軽減のために、国庫負担金の引上げを国に要求すべきと考えますが、いかがですか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

新谷議員のご質問にお答えいたします。初めに、青少年の健全育成の関係でありますけれども、子どもたちの周りには過激なテレビゲームとか有害図書、有害ビデオなど健全な発達を阻害するものが多くあり、比較的容易に入手できる環境にあることは認識しております。有害図書や有害ビデオについては、市の立入調査員が市内の書店やコンビニエンスストア、ビデオレンタル店を巡回し、青少年に販売しないよう指導しております。図書類の自動販売機につきましては、その設置を法的に規制することができませんので、北海道との連携により有害図書類の抜き打ち調査を行い、撤去措置が必要な場合には、知事が業者に対し撤去を命じております。また、最近の凶悪な事件にかかわる青少年が過激なテレビゲームに没頭していたという例が多く見られることから、これらを子どもに安易に買い与えたり、使用させないよう、保護者に対し理解を求めていくことも必要かと感じております。なお、保護司会を中心として、市内の関係機関が毎年実施しています「社会を明るくする運動」においては、少年の非行をテーマに地域懇談会の開催や、小・中・高校の生活指導関係者との情報交換に努めているほか、街頭キャンペーンなど全市民を対象とした啓発運動も展開しております。また、地域においては、町会、学校、PTA、保護司会などから構成される「少年を守る会」が講演会を開催するなど、青少年の健全育成に努めている例もありますので、今後ともこのような運動を全市的に推し進めていくことも有効なことと考えております。市道星置山の上線についてでありますけれども、この路線は現況幅員が4メートルと狭く、16・17年度の2か年にわたり拡幅工事を行っております。交通量を勘案しますと7.5メートルの幅員となり、歩道設置は難しい構造となりますが、両側に50センチの路側帯と落ちぶた側溝を設置し、歩行者空間を確保することにしております。この路線の除排雪につきましては、今後も冬道の安全確保に留意しながら行ってまいりたいと考えておりますが、防犯灯につきましては町会関係者と協議してまいりたいと考えております。次に、青少年の雇用対策でありますけれども、まず市内各高校の就職内定状況でありますけれども、2月末現在で公立5校では就職希望者数257名で、内定者数は182名の70.8パーセント、私立3校では就職希望者数162名で内定者107名の66.0パーセント、全体では69.0パーセントとなっております。各学校では残された期間、就職担当の先生をはじめとして、学校一丸となって就職活動に取り組んでおります。次に、市の施策でありますけれども、毎年実施しております新卒者のためのしごと説明会では、市内の企業で実際に働いているアドバイザーから話を聞いて、仕事や自分の将来について意識の高揚を図るとともに、動機づくりを支援しております。出前セミナーでは企業経営者や社員の方の生の声を聞く機会を設け、求められる従業員像や就職に関する情報を提供しており、また企業見学会では、管内の高校の就職担当教諭及び生徒を対象に複数の企業を見学し、業務の説明を受けて、仕事の厳しさ、楽しさを学んでおります。これらの施策を進めることにより、職業意識の醸成やミスマッチの解消など、新規学卒者の地元定着に努めているところであります。残念ながら、厳しい経済環境の中で地元企業の雇用吸収力が低下しており、即効性のある対策は難しいものがありますが、国・道と連携して、管内企業約580社に対し採用の依頼をするなど、今後とも国・道の施策もじゅうぶん活用しながら、新規高卒者の就職促進に努めてまいりたいと考えております。次に、高卒者の臨時職員としての雇用でありますけれども、これまでは新年度の各職場における正規職員の充足状況を見て、未就職の新規高卒者を若干名ではありますが、臨時職員として採用してまいりました。現時点での見込みでは今年度事務職の採用を行っており、平成17年度当初においてはほぼ正規職員で充足される予定であります。なお、今後の異動などにより充足されない部分が生じた場合には、新規高卒者の臨時職員の採用について検討したいと考えております。次に、介護保険について何点かお尋ねがありました。最初に、介護保険制度の改革に伴う施設利用料についてでありますけれども、介護保険と年金給付の重複の是正や在宅と施設の利用者負担の公平性の観点から、本年10月から特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設の介護3施設の入居者の居住費用と食費については保険給付の対象から外し、全額自己負担とするものであります。それぞれの施設の利用料については、介護度による介護報酬単価や個室か相部屋かなどによる居住費用の違いによって、個々のケースで利用者負担額に相違が生じますが、厚生労働省のモデルによりますと、要介護5の人が特別養護老人ホームの相部屋に入所した場合、自己負担額は居住費が1万円、食費が4万8,000円、利用料の1割負担分が2万9,000円の合計月額8万7,000円となり、これまでと比べ3万1,000円の負担増となります。また、同じ条件の方が老人保健施設に入所の場合は、月額8万9,000円で3万円の負担増、介護療養型医療施設に入所の場合は、月額9万5,000円で3万2,000円の負担増となっております。なお、国では、施設入所者の負担が大きくなるため、低所得者を対象として新たな軽減措置を新設し、施設入所費の軽減を図ることとしております。次に、サービス利用者や事業者の悩みを把握しているかどうかということでありますが、まだ介護保険制度の改革の具体的内容が明らかになっていないため、市に対してサービス利用者から直接には伝わってきておりません。しかしながら、市内にある一部の訪問介護事業者にお尋ねしたところでは、サービス利用者からは、現在のサービスをそのまま使っていけるのかどうか不安である、制度がどのように変わっていくのかわからないので不安である、調理、食事の世話や買物にヘルパーが来てくれなくなったら日常生活を送ることが困難になるなどと相談されることがあり、また訪問介護事業者からは、今までヘルパーを利用していた方がサービスを使えなくなったらどうなるのか心配である、サービス利用者が減り、経営に影響が出るのではないかと心配しているということなどを伺っております。次に、法施行時の訪問介護利用者に対する利用者負担の軽減措置でありますが、平成17年2月現在の本市における該当者は116人であり、その方たちに影響があります。本事業につきましては介護保険制度施行時に、低所得者であって現に訪問介護を利用していた高齢者の方に対し、激変緩和の観点から経過措置として、本来は10パーセントの利用者負担の割合を、平成12年度から14年度まで3パーセント、15年度から16年度は6パーセントとするもので、事業創設当初から平成16年度までの措置とされてきたものでありますので、国の事業が廃止されることに伴い、同様の取扱いとするものであります。次に、訪問介護が打ち切られた場合の支援方法でありますが、訪問介護につきましては、国では本人の生活機能を低下させるおそれのある単なる家事代行のようなサービスは見直しが必要であると考えられますが、個々のケースにおける必要性の大小にかかわりなく、一律にホームヘルプサービスを制限するようなことはないと言っておりますので、以前のような高齢者福祉制度として復活させる必要はないものと考えております。いずれにいたしましても、新予防給付については、国では平成18年度からの実施を予定しており、内容が具体化されるのはこれからと聞いておりますので、それらの情報収集に努めるとともに、介護予防サービス体制の状況なども見極めながら適切に対応してまいりたいと考えております。次に、第1号保険料の設定方法の見直しでありますが、より負担能力の低い層への配慮から、現行の第2段階を、年金収入が80万円以下であって年金以外に所得がない者とそれ以外の者とに細分化して、保険料負担の軽減を図るものであります。本市の場合、平成17年1月末で、現行の第2段階の方は1万8,548人おりまして、試算ではそのうち約46.4パーセントの8,607人が年金収入が80万円以下の階層区分となり、残り9,941人がそれ以外の者の階層区分になります。また、市民税が課税となる場合の影響でありますけれども、現行では世帯員全員が市民税非課税の場合は第2段階の保険料、世帯は課税で本人が非課税である場合は第3段階の保険料となっておりますが、本人が市民税課税となることにより第4段階の保険料となります。なお、現時点ではそれぞれの人数を把握することは困難であります。次に、介護保険料の設定や国庫負担金の引上げについての国への要望でありますが、第1号被保険者の保険料については負担能力に応じた負担を求めるという観点や、手続の簡素化・市町村の事務負担の軽減という観点から、所得段階別の定額保険料が採用されております。しかしながら、現行制度においては、世帯単位で比較すると所得の少ない世帯の保険料が高くなり、不公平感が生じる場合もあるなど、必ずしもじゅうぶんではない面もあることから、世帯概念に用いている賦課方法の在り方を検討することや、第2段階の対象者における収入格差が大きく、低所得者にとって負担が大きいことから、所得状況に応じた多段階制の採用など、よりきめ細かい保険料段階区分を設定するよう、全国市長会を通じ国に要請してきております。また、保険料・利用料の負担軽減については、国が実施している低所得者対策としての保険料・利用料の軽減策がじゅうぶんでないことから、国の制度として財政措置を含めて総合的かつ統一的な対策を講じるよう、抜本的な見直しを行うことを国に要請しているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

新谷議員のご質問にお答えいたします。まず、学校の危機管理マニュアルについてでありますが、文部科学省で作成した学校への不審者侵入時の危機管理マニュアルを参考にしながら、各学校や地域の実情に応じた学校独自の危機管理マニュアルを作成するよう指導しております。市内42校中41校で作成し、対応しております。教育委員会におきましては、池田小学校の事件以来、市内全小中学校にモニター付きインターホンを設置するとともに、これとは別に放課後児童クラブの保護者の出入りに対応するインターホンを設置しております。このほかに職員室、事務室がともに2階にある学校や、児童玄関から遠い学校にオートロックを設置しております。しかしながら、職員室が2階に、事務室が1階にある学校については、安全を確保するために年度内にオートロック化してまいります。次に、命の大切さ、社会的道義などの教育についての取組でございますが、近年青少年にかかわる痛ましい事故が多発しており、生命を大切にする心や思いやりの心などの倫理観や社会性の育成がじゅうぶんではないという指摘がございます。学校におきましては、道徳の時間はもとより総合的な学習の時間などにおいて、例えばボランティア活動、自然体験活動、郷土の文化・伝統に親しむ活動など、子どもみずからが具体的な生活や体験を通して自分の心の動きやありさまを振り返り、他人を思いやる心や社会貢献の精神などを培う教育活動の工夫改善に努めていただいているところでございます。家庭におきましては日常の触合いを通して親子のきずなを深め、心豊かな子育てに努力することや、よい悪いの判断など体験的な活動を大事にするように願っております。今後ともさまざまな機会をとらえ、学校、家庭、地域と連携を図りながら、子どもたちの豊かな人間性や社会性などをはぐくむ教育の充実に努めてまいります。次に、少人数学級についてでございますが、小学校適正配置実施計画案では適正配置後の新1年生において2学級を確保し、小樽の子どもたちにとってよりよい教育環境の整備・充実を図るため、受入れ校におきましては新1年生が40人以下となった場合は北海道教育委員会と協議し、地域で採用することも含め、2学級を確保することとしておりますが、現在、北海道教育委員会では、1年生において基本的な生活習慣の定着、学習の基礎・基本の確実な定着など、児童が初めて体験する学校生活への適応をスムーズにするため、少人数学級を実施してございます。この制度は、新1年生が71人になった場合3学級編制になるもので、平成17年も2学年まで拡大され、継続することとなってございます。教育委員会といたしましては、現行制度の中で今後も学級編制を行っていきたいと考えております。次に、バスの通年助成についてでございますが、通学費助成は、準要保護児童生徒に対する国の補助基準も小学校2キロメートル以上、中学校3キロメートル以上で、積雪などのある間となっておりますことから、教育委員会といたしましても、今後とも保護者の負担軽減を図るため、冬期積雪期間について助成してまいりたいと考えております。次に、通学路の安全確保についてでありますが、安全マップについては児童がより安心して通学するため注意を要する箇所などについて学校、地域、PTA等と協働して、より精度の高いマップの作成を進めていきたいと考えております。さらに子ども110番の家を拡充するとともに、地域の方々の協力を得ながら児童の安全確保に努めるほか、信号機や横断歩道の設置などについては地域の要望を踏まえながら対応していきたいと考えております。最後になりますが、末広中学校のトイレについてであります。学校から下水道本管までの距離が遠いことや、既存の排水管の布設替えなど多額の費用を要することから、下水道本管が延長された時点で検討してまいりたいと考えております。なお、今後の下水道への接続については、下水道本管などへの距離や技術的な課題があるものですので、その技術的な課題などを検討し、進めてまいりたいというふうに考えてございます。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)

質問 20番 新谷とし

最初に、学校の安全についてなのですけれども、オートロックにしたり、それからモニター付きインターホン、これが設置してあるということなのですけれども、現場の先生方に聞きましたら、よく判別できないときがあるということなのです。それで、モニター付きインターホンといってもいろいろあると思うのですけれども、どういうものを今使っているのでしょうか。それが一つ。それから、私たちも時々学校を訪問しますけれども、やはり事務室が玄関わきにあると安心するのです。いろいろな人が入ってくるということからも、事務室を玄関わきに移設できないものなのかどうなのか、それをお伺いします。それから、少年事件の原因はさまざまで、今いろいろな取組がされているということを伺いました。今、日本の子どもたちが自己肯定感情が深く傷つけられていて、国際比較調査でも、自分は価値ある人間であると感じている子どもたちが日本は極めて低いという、そういう調査結果がありますけれども、やはり自分が人間として大切にされている、そういうことが実感でき、みずからの存在を肯定的に受け止められる条件をつくっていくことが非常に大事だというふうに言われていると思うのです。そのためにも自由に意見を述べる権利、それから意見の尊重、子どもの権利条約の実効が大事だと思うのです。これは政府がつくった青少年育成大綱の策定の目的にも書いてあることなのです。これはちょっと抽象的な言い方だと思うのですけれども、やはりこの条約を実効あるものにしていく、これが私は大事ではないかなと思います。それから、少人数学級なのですけれども、たいへんいいということはモデル実施で明らかになっているのですけれども、適正配置で40人以下でも市費で職員を採用して、クラスを増やすことができるのですから、ぜひ教育の平等から、ほかも適正配置とかをするしないにかかわらず、ぜひ35人学級で子どもたちに行き届く教育をお願いしたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。それから、通学バス代なのですけれども、国の補助基準で積雪期間というふうになっているということですけれども、それも半分ですので、せめて冬期間全額、それはできないものでしょうか。それから、介護保険制度ですが、高齢者福祉制度復活要求、これは必要ないのではないかということなのですけれども、先ほど市長の方から報告がありましたように、この要支援・要介護1の方々は非常に不安を持っています。この間私たちも事業所を訪問したり、それからヘルパーのお話も聞いております。要介護1でも、男性は食事の支度がなかなかできない人が多いのでサービスは必要だと言っていますし、私も要支援の方にお会いしましたが、もう腰痛で立っているのもつらくて、店に買物に行くのもままならないという状況なのです。こういう方たちが年齢制限、前期高齢者ということですけれども、筋力トレーニングといっても無理があると思うのです。この家事援助が打ち切られるのは本当に困ると言っております。また、ひとり暮らしの高齢者の方は、ヘルパーが来るのが本当に楽しみだというふうに言っているのです。こういう方たちに対して新しい制度は、例外的に行う場合でも、必要性について厳格に見直した上で期間や提出方法を限定すると、厳しく利用制限をしようとしているわけです。ですから、こういうことを黙って見過ごすわけにはいかないと思うのです。ですから、こういうことをしないように意見を上げるとともに、市としてもこれが18年からですけれども、やはり家事代行について何らかの支援を考えていかなければならないのではないかなというふうに思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

介護保険の関係でございますけれども、確かに今回要支援・要介護1の部分の方が非常に多いということで、ここの見直しに入ったわけです。この人方の要介護度がどんどん進むといいますか、現状維持からもっと要介護2、3というふうに進んでいくという状況がすごく見られるということで、何とか現状より悪くならないように、筋力トレーニングとかそういった新予防という観点で改正が行われるということでございます。それで、この間の土曜日、「高齢者が元気に暮らせるまちづくり」講演会というのをやりまして、そこで札幌のNPO法人の岩見さんという方の講演がありましたけれども、なかなか現在の介護保険制度ですべてを見ていくというのは非常に困難ではないかと。そのためにはそのすき間を埋めるといいますか、ボランティアなりNPOとか、そういった方々の力をかりなければなかなかすべてを介護していけないという状況もあるので、そういった面の制度を充実していくという点も非常に強調されておりまして、確かにそういう部分もありますので、私どもとしては、そういった面にこれから力を入れていきたいというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

新谷議員の再質問にお答えいたします。1点目のインターホンについてでございますが、テレビカメラのついているインターホンで、お客さんが来ましたら押して、映像を見てというような、その映像は教頭のところに映るような、そういうしくみのものを各学校に設置しているところでございます。また、オートロックについてですとか留守家庭児童の場合にはまた別でしょうが、全部の学校ではそういう形でインターホンを設置しているところでございます。二つ目について、施設の職員室、事務室のかかわりでございますが、現在空き教室とのかかわりでありますとか、事務室の大きさですとか、部屋を変えるということは建築構造上たいへん難しくなっているのではないかなと思いますが、ただ、こういう事件が発生しているものですので、どういうふうにするのが望ましいかということは、今後これを検討していかなければだめな問題ではなかろうかというふうに考えてございます。それから、三つ目の子どもの動機づけということで、児童の権利条約等の話もしてございますが、私はやはり議員がじゅうぶんご承知のように、子どもたちを育てていくのには学校の教育だけではなくて、家庭でも地域でも一体になって育てていかなければだめなものと考えてございます。そういう意味で、児童の権利条約うんぬんの前に、子どもを大事にするということは、これは大人の一番大事なことでございますので、そのあたりを大事にしながら、例えば学校教育で担えるところ、家庭で担えるところをダブりながらも、子どもたちに取り組んでいく必要があるのではないかなというふうに考えているところでございます。四つ目、少人数学級の40人以下でもという話で、できるだけ少ない人数をという、いろいろな中で議員にご指摘していただいてございますが、現行制度では、小樽市教育委員会といたしましては可能な限り現行制度に基づいて、そして適正配置の場合には特別の配慮でということで考えているところでございますが、今後、全国的な全道的な動向と申しますか、それを踏まえながら、できるだけ子どもたちがよりよい環境になるようにということは考えてございます。ただ、現行制度では、繰り返しになりますが、40人の定数というのはどうしても崩すことができないのではないかというふうに考えてございます。それから、五つ目に通学路の補助についてでございますが、これにつきましては、適正配置にかかわりましては何度も話してございますが、スクールバスの目的もございますが、ただ通学の補助につきましては、小樽市教育委員会の予算の中で精いっぱいの現状でないかというふうに考えてございますので、このあたりも子どもの実態はこれから押さえていきたいというふうに考えております。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)

質問 20番 新谷とし

インターホンなのですけれども、どういうものか。テレビカメラがついているというのはわかるのですけれども、家庭で使っているようなものなのか、それとももっと性能がいいものなのか、その辺はどうですか。それから、子どもの権利条約なのですけれども、私はこれは決して学校だけの問題ではないと思います。家庭でも、どこでも、これは土台になっているものだと思うのです。ですから、そういう点で決して限定されるものではないというふうに思います。日本の場合はこれが非常に遅れた施策になっているので、もともと子どもの意見を自由に述べる権利、家庭もそうですよね。そういうことが大事ではないかというふうなことを私はお聞きしているのです。それから、少人数学級ですけれども、40人が定数、確かにそうです。しかし、適正配置では、40人以下の場合は職員を採用して、学校にいる空きの先生を担任にして、職員をそこの空きの先生の部分に充てるということでやるわけです。そうしたら、それをほかも適用できるのですから、今35人学級以下がすごくいいというふうに言われているわけですから、そういう方法でなぜできないのか、どうでしょうか。それから、通学バスなのですけれども、今、実態を調べてみますということでお答えがありましたので、若干前進したのかなと思いますが、この間他市の通学バスについて聞き取りをしましたけれども、自己負担をさせているというところはほとんどありません。ほとんどスクールバスで対応しております。教育長は、適正配置のスクールバスの目的は通学距離が2キロを超えることと、登校時の安全を確保することだと、先日の北野議員の質問に答弁されておりますが、しかし長橋や銭函だって同様に2キロを、また中学生は3キロを超えているわけですから、そのことによって子どもたちの安全を確保するために、適正配置の場合はスクールバスを出すと言っているのですけれども、私は同じだと思うのです。そこで子どもたちが、何であの人たちがスクールバスが出て自分たちは出ないのか、こういう思いをさせない教育の平等、そういう点からも、これはもう本当にぜひ実現させていただきたいと思うのです。それから、介護保険は、確かに新予防給付ということは、筋力トレーニングとかそういうのがいいとは思うのです。ですけれども、それに合わない人たちもいるわけですから、その方々が非常に不安を持っている。このことに対して何もしないというわけには、私はいかないと思うのです。ですから、今後まだ時間もありますので、ぜひ検討していただきたいと思います。それから、末広中学校のトイレなのですけれども、下水道の方では、学校がやると言ったらやりますと言っていますので、教育環境整備のために、お金はかかると思いますが、一遍に出すということではないと思いますので、ぜひ実現していただきたいと思いますが、いかがですか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

介護保険の関係は、今お話がありましたように平成18年度からということですから、まだ時間がありますので、そういった具体的な内容がはっきりした段階で、どういう対応をとるのか検討していきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

新谷議員の再々質問にお答えいたします。一つ目のカメラの性能についてでございますが、家庭のは今ほとんどカラーとかになってございますが、白黒でございまして、ちょうど入り口には街灯がついているものでございますので、夜でもインターホンが鳴ってこちらで開きますと、じゅうぶん入ってくる人の顔を確認できるという、そういう精度のカメラでございます。二つ目について、子どもの権利条約でありますが、私は家庭はもちろんのこと学校で働いている教職員が、子ども一人一人にきちんとその権利条約の中身とかを理解してもらうことが、まず何よりかなというふうに考えてございます。小樽市におきましては学校だけでなくて、これにかかわるポスターとか、そういうのもいろいろな施設で配ってございますので、機会あるたびに、これはやはり大人、子どもともに理解しながら深めていく必要があろうかというふうに考えてございます。三つ目については定数について40人定数になってございますが、実際は40人ぎりぎりの学校もございますが、平均が20何人でしょうか。実際、子どもたちそれぞれ40人学級でやっているというところはほとんどないというような実態を、それも一つの踏まえとして私ども承知してございます。ただ、議員がおっしゃるように、やはりこれは日本じゅういろいろな保護者の思いで、何とか40人学級という、40人から数を減らしてほしいという願いはあろうかと思いますが、現時点ではどうしてもこの定数改善は難しいものというふうに教育委員会では踏まえてございます。次に、スクールバスの実態把握ということでございますが、これにつきましては距離とか、子どもの様子とか、そういうのをじゅうぶんこれから聞き取っていかなければという観点から、先ほど話したところでございます。もう一つ、末広中学校のトイレにつきまして、今、議員の要望はじゅうぶん承りました、ただ、かなり本管からの距離があるということでございまして、金額もかなり高額になるということもございますので、先ほど申しましたように距離的なものでありますとか、さらに落差の問題とか、技術的な面がたくさんありますので、そういうのを踏まえながら、私どもの方としましては順位をつけたり、計画化していかなければだめなものというふうに考えております。

出典:小樽市議会 平成17年第1回定例会 2005年3月8日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる