小樽市議会 平成17年第1回定例会 2005年3月8日
(1)津波防災対策について/(2)発達障害者支援センターの誘致について/(3)観光資源としての文化について/(4)「子どもの水辺」再発見プロジェクトの推進について
2005年3月8日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「津波防災対策について」「発達障害者支援センターの誘致について」「観光資源としての文化について」「「子どもの水辺」再発見プロジェクトの推進について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤陽一良 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 29番 斉藤陽一良
平成17年第1回定例会に当たり、一般質問を行います。まず、昨年12月26日、インドネシア・スマトラ島西沖のインド洋で発生したスマトラ島沖大地震に伴うインド洋大津波は、発生から2か月を経た2月25日現在、死者・行方不明者数はインドネシアだけで24万3,782人、被災各国の死者・行方不明者、その総数は31万2,231人に上り、外務省の発表によると、邦人の犠牲者は2月23日現在で死亡29名、消息不明者16名となっています。不幸にして犠牲となられた多くの方々に対し、心からごめい福をお祈りするとともに、被災地の復興支援のための官民手を携えた協力体制の構築を切に望むものであります。今回の災害を教訓として、市域に長い海岸線を有する本市として、津波襲来時の避難場所や避難経路は、一般の火災や水害とは別に、海岸線を避けて最短距離で安全な高台に向かう必要があると考えますが、本市全体でそのような避難方法の周知はじゅうぶんになされているのでしょうか。また、避難完了までの所要時間などの確認、高齢の方、障害のある方などへの介助体制の点検、さらに消防署所、警察、学校、消防団、町内会などが協力して行う地域防災訓練の実施など、これまでも指摘されていながらなかなか現実には進んでいない地域防災体制の強化をいま一歩進める契機とすべきではないでしょうか。さらに本市では、42の小中学校とサービスセンターなど57か所を避難所、一時避難場所として指定しております。冬期間の災害でそれらに避難した場合、一定期間屋外で、あるいは屋内であっても停電等によって暖房が使えない場合の緊急暖房用ストーブ及び燃料等の備蓄は、又は調達体制はどのようになっているかお示しください。また、それらの施設で避難者を収容しきれない場合、緊急に市内の公園を利用することもじゅうぶん考えられますが、その際トイレが必要になります。市内の公園でトイレのあるところ、ないところの割合をお示しください。また、トイレを有している公園について、冬期間避難場所としての使用は可能なのか、トイレはどのような管理になっているのか、使用可能かどうかなどについてもお示しください。次に、発達障害児支援センター又は発達障害者支援センターの必要性と本市における開設の展望について、お伺いいたします。昨年12月公明党などの推進によって発達障害者支援法が成立し、本年4月1日から施行されます。この法律は高機能自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群など脳機能の障害によるもので、症状が低年齢で発現する発達障害への支援策として、早期発見に関しては1歳6か月児健診、3歳児健診、就学時の各健診で早期発見にじゅうぶん留意しなければならないとし、保護者に対して相談、助言などを行うよう市町村に求めています。本市における発達障害児又は発達障害者の総数、年齢別内訳、障害別内訳など把握されている限りでお示しください。また、同法は、保育、教育、就労、地域生活など成長段階に応じてきめ細かな対策が行われるよう支援体制の整備を定めたほか、障害による権利侵害を起こさないようにすることを明記しています。実際には、発達障害者は人口の5パーセント以上とされる頻度の高い障害であるにもかかわらず、発見が遅れ、不登校や引きこもりといった2次障害を引き起こすケースも多く、知的障害を伴わない場合は障害とさえ認定されず、必要な支援が遅れており、今回の法制定は画期的なものと言えます。しかし、理念法と言われるように、盛り込まれた理念を具体的に現実化する不断の政策的肉づけが行われない限り、せっかくの理念が画べいに帰する危険を常に持っています。具体的には、国は都道府県ごとに発達障害者支援センターを設置するとしていますが、よりきめ細かな支援対策を実施するには市町村の役割が極めて重要であり、支援のためのネットワークづくりが求められていると考えます。本市では昨年から、福祉部所管のこども発達支援センターが小樽市幼児ことばの教室を分室として併設する形で、事実上部分的にではあっても、発達支援にかかわる相談などに先駆的に取り組まれてきておられることを高く評価するものであります。しかし、発達障害を確定診断できる小児科、小児精神科の専門医は全国で200人程度と言われるように、専門的な支援機能をじゅうぶんに発揮するためには、医師、臨床心理士、言語聴覚士、音楽療法士などといった専門家と、教師、保育士、さらに教育や福祉にかかわる行政とが緊密なネットワークを組む必要があります。去る1月14日、マリンホールで行われた特別支援教育を巡る学習会でも、通級指導教室の担当の先生、通常学級の先生、障害を持つ児童の保護者など、現場の悩みや改善の方途について、活発な意見交換が行われました。それらの問題解決の糸口を開くためには、国が都道府県単位に設置を促すとしている発達障害者支援センターを本市に誘致することが一番の早道であると考えます。それにより、児童に発達障害の疑いがあるときには、早期に医学的・心理学的判定を受けられるようになり、発達障害を持つ児童は、早期の発達支援を受けることができるようになります。LD児を持つ親の会として、早くから取組を進めている小樽LD親の会「ぽてとの会」の活動があり、また市として先駆的取組を始めている本市として、道央圏のセンター的な機能を持つ施設を本市に設置する意義は、地域としても非常に大きいと考えます。現在、道内では、唯一函館市の北海道自閉症・発達障害支援センター「あおいそら」が国庫補助事業として、社会福祉法人侑愛会が道から委託を受ける形で、2002年4月に開設されているのみの状態です。北海道全体をカバーするためには、最低3か所は必要という意見もあり、道央圏にセンターを設置することは何ら不自然ではなく、むしろ時宜を得た判断と言えると考えます。市長のご見解をお伺いいたします。これに関連して、お伺いをいたしますが、平成19年度オープンを目指し、昨年9月着工された札幌市手稲区の小児総合医療統合施設への統合移転が決まっている本市銭函の北海道立小児総合保健センターの跡利用について、どのような検討が行われているのか、お知らせください。統合移転を認めるかどうかの道との話合いにおいては、跡利用については公共的な施設、できれば道立の施設として活用されることが期待されていたと記憶しますが、この跡利用として前述の必要性を踏まえて、本市の伝統あるいずれかの社会福祉法人が委託を受ける形での発達障害支援センターの開設を道に対して強く働きかけるべきと考えますが、市長のご見解をお聞かせください。次に、本市における観光資源としての文化について伺います。本市観光の目玉商品としては、従来から大ざっぱな表現ながら、運河、すし、ガラスと言われてきました。そのほか、オルゴール、また光、音、香りなど、繊細な感覚に訴える新たな目玉商品の発見、開発が試みられています。これらは、いずれも歴史的な景観、味覚、伝統的な工芸技術など、広い意味での文化性を色濃く帯びた観光資源といえます。本市観光が、一つの踊り場状態に差しかかっている今、新たな飛躍を目指して、観光資源という観点から本市の文化について見詰め直す必要があると考えます。国際的な競争にさらされるこれからの北海道観光全体の課題として、付加価値の高い観光対象を創造することが挙げられています。そのためには、従来の北海道観光の自然依存型から脱皮し、自然を活用した多様な楽しみを提供できる観光地として、文化性、娯楽性を備えた多様なレクリエーション機能を持つことが不可欠とされております。本市の場合、自然依存型ではないにしても、歴史的な景観あるいは新鮮な水産物といった素材依存型に陥ってはいないでしょうか。より掘り下げた文化性、より豊かな娯楽性を発見し、創造する努力が求められていると思います。榎本武揚、永倉新八といった維新ゆかりの人々、石川啄木、伊藤整、小林多喜二など、歌人、小説家。三浦鮮治、中村善策、国松登、宮川魏、金子誠治など、多くの画家、版画家。また本市の歴史を築いた財界人と、これら芸術家との交流、支援の関係など、掘り下げれば掘り下げるほど興味深い郷土小樽の文化の歴史が見つけられると思います。例えば、これらのいずれかのエピソードを基に、劇やミュージカルの公演、文学館や美術館、博物館での企画展、図書館では朗読の会や書籍展、民間の観光施設とも提携した企画も加えて、全市的な規模でテーマを持った取組を考えていってはいかがでしょうか。また、小樽の伝統的な無形民俗文化財である松前神楽、高島越後盆踊りの行事、忍路鰊漁労の行事など、市民全体の取組としてより積極的に保存・伝承に努めるとともに、観光のお客様にも見ていただける場を増やすようにすれば、小樽観光により深い文化性と感動を呼べるのではないでしょうか。観光に訪れたお客様に楽しんでいただくためには、まず市民一人一人が学び、誇りに思い、そして楽しめる郷土小樽の文化が存在しなければなりません。その意味でも、小樽観光をもう一歩国際性豊かなものにするためにも、一見う遠ながら、小・中・高校など学校での教育も含めて、市民が楽しみながら学ぶ場の充実が急務であると考えます。ちなみに、文部科学省では観光に資する施策として、次世代を担う子どもたちに対して、土・日曜日などに学校、文化施設等を拠点とし、伝統音楽、郷土芸能など計画的・継続的に体験できる機会を提供する伝統文化こども教室事業に平成16年度13億600万円の予算を計上しております。17年度もさらに増額される可能性が強いと伺っております。観光の視点も取り入れた生涯学習プログラムのいっそうの充実について、教育長のご所見を求めます。ここで具体的な二つの提案があります。一つは、文学館、美術館、博物館のミュージアムショップの充実であります。今やミュージアムショップは、単なる博物館の売店ではありません。関係の書籍、工芸品、オリジナルグッズの販売などは、館としての教育普及、情報発信の一環であり、現状は他都市から訪れる観光のお客様にとっては、まことに物足りないと言わざるをえません。早急な充実を求めます。二つ目は、市民会館、マリンホールなどに貸し館のみでなく、館独自の事業を企画する機能をより強化すべきではないかという点であります。市内の文化団体などと連携して、演劇、音楽、伝統芸能などの公演を活発に行い、市民と同時に観光で訪れた方々にも楽しんでいただけるよう情報発信をする。もう一歩進んでそのような公演に他都市からそれを目当てにわざわざ来ていただける、そういう文化観光都市の姿を一日も早く実現すべきと考えますが、ご見解を伺います。この項の最後に、このような文化と観光といった密接に関係する問題については、経済部、教育委員会、市民部といった関係所管部が総務部の企画政策室などを中心に緊密な連絡を取り合って、総合的・全市的なテーマで企画を練り上げていくシステムが必要になると考えますが、この点についてもご見解をお示しください。最後に、本市の蘭島川、勝納川、朝里川が選定されて3年余りがたつ子どもの水辺再発見プロジェクトの推進状況についてお伺いをいたします。まず、ハード面の整備について平成13年度一応の河川整備が完了した蘭島川を除く勝納川、朝里川について、整備の内容、進ちょく状況、今後の計画、スケジュール等をお知らせください。流域に工業地域や住宅地を抱え、さらに河口部は港湾地区である勝納川と流域河畔に比較的自然が多く残っている朝里川とでは、整備の内容自体が違うことは当然であり、また違わなければおかしいわけですが、それぞれの地域の特性を生かした河川の利用、活用の方向性とハードの整備の内容とが整合性を持っていなければならないと考えますが、市長のご見解をまず伺います。そのためには、河川の利用・活用の方向性に基づいた地域の要望、ニーズが河川整備の事業主体である河川管理者にじゅうぶんに伝わるしくみが必要であります。その必要から、河川整備を担当する国土交通省や北海道では、水辺の楽校プロジェクトとして登録市町村制度をつくり、地域のNPOやボランティア団体が協力して、行政と一体となって推進協議会を構成し、自然環境あふれる安全な水辺の創出を目指すとしています。しかし、これはあくまでもハード整備の体制であります。勝納川、朝里川の場合、これはどのような体制で行われているのでしょうか、お示しください。次に、整備された河川の利用・活用を促進する本来の子どもの水辺再発見プロジェクトの方でありますが、ハード整備の段階で一定の見通しを持って要望していたものが、そのとおりに実現されていれば一番申し分ないわけですけれども、多少違っているという場合もあるはずで、整備終了後あるいは子どもの水辺選定後の新たな自然体験、環境学習などのメニューの充実こそが求められていると考えます。この段階では、子どもの水辺協議会は役割を終えた形でおたる子どもプラン協議会が中心となって企画運営に当たっておられるものと思います。この協議会の構成と開催時期、回数などをお示しください。最初の自然体験の試みとして、平成13年に行われた「2001蘭島川水辺の楽校」以来の実績をお示しください。また、今後の計画などがございましたら、お聞かせください。国や財団法人河川環境管理財団子どもの水辺サポートセンターなどは、機材の貸出しや環境教育教材の紹介、事例研究、人材派遣、講習などを積極的に行っていると伺っています。一例として、国土交通省河川局、環境省水環境部などが推進している全国水生生物調査は、河川に生息する水生生物を指標とした簡易水質調査法の解説パンフレットの配布や調査道具の貸出しなどを行っており、本市においても、蘭島川、勝納川、朝里川など、各河川共通して活用できるのではないでしょうか。ご見解をお示しください。また、体験学習などの企画や実施に当たる人材の確保や育成については、現在どのような方法がとられているのか、その問題点と改善の方策についてもお考えをお聞かせください。以上、再質問はいたしませんので、明快な答弁を求めます。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
斉藤陽一良議員の質問にお答えいたします。まず最初に、津波襲来時の避難方法の周知でありますが、本市では北海道南西沖地震を教訓として、平成6年度から海岸線の津波・高潮警戒地区におきまして、順次、町会や自主防災組織の皆さんと協力の下、津波避難訓練を実施してまいりました。その中で避難場所や避難経路についても周知しているところであります。次に、海岸地区の地域防災体制の強化でありますが、市内の津波・高潮警戒区域は5地区あり、これまで各地区での避難訓練につきましては、銭函海岸地区が4回、祝津・高島海岸地区2回、その他の地区は各1回となっております。津波の場合は迅速な避難が重要ですが、ひとり暮らしや夫婦2人だけの高齢者の方々が災害時に逃げ遅れて被害に遭われるケースが多くなるなど、災害弱者の方々の避難についての対策が重要な課題となっております。今後、避難訓練の計画策定の際には、近所の方々の介助の下に、自立避難が困難な方も含めた訓練の実施や、避難に要する時間の短縮のため避難経路を検証するなど、より実践的な内容を取り入れていく必要があると考えておりますし、実効性のあるものとするためには、定期的な訓練の実施が必要であると考えております。また、そのためには地域の自主防災組織の役割がたいへん重要となってまいりますので、町会や自治会への働きかけも強めてまいりたいと考えております。次に、冬期間の災害に備えたストーブ等の備蓄でありますが、市の避難所にはそれらについて備蓄しておりませんので、市内から調達することになります。なお、市内のみで調達できない場合につきましては、災害時における北海道及び市町村相互の応援に関する協定に基づき、北海道や他の市町村から提供、あっせんを受けることになります。次に、緊急避難場所としての公園利用とトイレでありますが、現在、市内には91の都市公園があり、そのうち65の公園にトイレを設置しております。また、冬期間につきましては、基本的には公園のトイレは閉鎖しておりますが、かもめが丘公園と小樽公園のトイレのみは開設しております。なお、冬期間に災害時の緊急避難場所として公園を利用することにつきましては、積雪やトイレの使用など課題も多くあり、現状としては難しいものと考えております。次に、発達障害児・障害者支援センターに関連してご質問がございましたが、最初に発達障害児・障害者の総数、年齢別内訳等についてでありますが、市内小中学校やこども発達支援センターなどの療育施設で指導を受けている子どもの中に、医療機関からアスペルガーや注意欠陥多動性障害の診断を受けている方がおります。しかし、現状におきましては、発達障害の統一的な認定基準が示されておらず、全体として把握は行っておりません。ご指摘の発達障害者支援法第2条では、それぞれの障害の定義を政令で定めるとし、3月上旬に閣議決定があると聞いておりますので、それを見た上で市としての対応を考えてまいります。次に、発達障害者支援センター誘致についてでありますが、道は渡島管内にあります自閉症・発達障害支援センターをはじめ、17年度に政令市の札幌とその他2か所のセンター開設を予定していると聞いております。発達障害者支援に関しては、国の17年度予算案では、都道府県を単位とする発達障害者支援連携協議会の設置など、体制整備の事業の予算が組まれており、市といたしましても、全道的な支援体制の在り方や今後のセンター設置の計画について注目をしてまいりたいと思います。次に、北海道立小児総合保健センター跡利用でありますけれども、北海道では小児総合医療・療育センターの基本計画をまとめた後、平成14年5月に小樽市総合保健センターの跡利用に関する連絡会議を道庁内関係部局をメンバーとして設置をし、この間銭函小児センター移転後の同施設の活用方策について調査・検討を続けてきております。また、昨年5月には北海道からの呼びかけにより、本市も連絡会議に加わり、跡利用についての地元意向や地域の要望などを伝える機会をいただいております。同時に市といたしましても、小児センター跡利用関係課長会議を開き、移転予定の平成19年度以降の跡利用について検討するとともに、昨年10月と11月には銭函地域の町内会、婦人部、老人クラブの方々との懇談会を開催し、地域の皆様からも跡利用に対する多くのご意見を伺ったところであります。なお、現在、北海道では土地・建物の利用可否を含めた現施設の活用方策について調査・検討を行っており、市といたしましては、道の基本的な考え方も踏まえながら、次回開催予定の連絡会議に地域の意向や市としての考え方を示してまいりたいと思っております。ご提案のありました発達障害者支援センターの開設につきましては、地元要望の一つとして北海道にお伝えしたいと思います。次に、市民会館、市民センターの独自事業の企画でありますけれども、市民会館の利用促進策の一つとして、自主事業の開催は必要なことと考えております。現在、具体的に準備を進めているものとしては、平成17年度が市民センター開館10周年記念の年となっていることから、NHKとの共催で市民センターではNHK深夜便のラジオ公開録音と「おかあさんといっしょ」のぬいぐるみ人形劇の公開、市民会館では「爆笑オンエアバトル」のテレビ公開録画を予定しております。このほか、自主事業として、各関係機関、団体等の協力を得て、市内外を問わず参加を募る「故郷、小樽を唄う市民歌謡祭」を予定しておりますが、内容的には小樽をテーマとした曲を中心としたカラオケ大会であり、平成17年度の単年度開催だけではなく、できれば継続開催をし、歌を通して全道・全国に小樽をPRしていきたいと考えているところであります。また、これらの自主事業の開催、全国的な祭事の誘致も進めるほか、今後市内の文化団体等が今まで以上に両会館を積極的に活用していけるような支援策を推し進め、それら各種団体と共催をした自主事業を開催するなど、市内の文化芸術活動の発展に努めてまいりたいと考えております。次に、観光資源としての文化という観点で、総合的・全市的なテーマでの企画が必要ということでありますが、これまでも博物館、文学館、美術館などの特別展の開催に際しては、文化・芸術という観点に加え、観光都市小樽の資源というとらえ方の中から、市民のみならず多くの観光客の方々にも喜んでいただける企画をしてきております。先月開催されました雪あかりの路期間中の17日には、伊藤整生誕100周年記念事業として、ご長男の伊藤滋氏をお招きし、文学館において「雪明りの思い出」と題して講演を開催いたしました。また、ただいま申し上げました来る4月24日には、市民会館において、市の事業としては初めてとなります「故郷、小樽を唄う市民歌謡祭」を、小樽にゆかりのある歌を、市民はもとより全国各地からの歌自慢を対象としたカラオケ大会を開催することにしております。いずれの事業も総務部企画政策室が中心となって、庁内関係各部との連携の下で進めてきておりますが、今後も内容に応じて横断的な取組の下、総合的・全市的、さらには全国的な規模での企画を目指してまいりたいと考えております。次に、子どもの水辺について何点かご質問がありましたが、初めに勝納川と朝里川の整備内容等についてでありますが、両河川とも2級河川であり、北海道で整備をしております。勝納川は全体の計画延長が約4.5キロメートルで、平成12年度から工事に着手し、今年度までに奥沢中央橋から下流域の約1.5キロメートルを都市散策ゾーンとして護岸及び散策路の整備を進めてきており、全体延長に対する進ちょく率は、今年度までに約33パーセントになる見込みであります。また、平成17年度以降は、自然散策ゾーンとして奥沢中央橋から上流域にかけて約3キロメートルを、都市の安全性と憩いの場の確保に向けた整備が進められる予定であります。一方、朝里川は河口から朝里ダムまでの約5.3キロメートルのうち、整備計画延長約2.5キロメートルを親水活動エリアなど四つのエリアに分けて、朝里川環境整備事業として平成13年度から工事に着手しております。今までに護岸及び散策路が約1.3キロメートル施工済みとなる予定であり、整備計画延長に対する進ちょく率は約52パーセントになる見込みであります。また、平成17年度以降は、引き続き整備を実施していく予定と伺っております。次に、河川の利用、活用の方向性とハード整備の整合性でありますが、従来の河川整備は治水機能優先の観点から、災害の防止や軽減が主な目的でありました。しかし、近年は環境、親水、景観など河川が本来有している多様な役割を生かしながら、特色ある地域づくりを推進していかなければならないと考えております。現在、整備を行っております勝納川につきましては、安全と景観に配慮した川づくりを、朝里川は四季を彩る川に集い、親しみの持てる河川空間づくりを基本方針とし、それぞれの地域特性を生かし、地域住民と連携を図りながら川づくりを行っております。次に、勝納川、朝里川のハード整備に向けての地域の体制づくりでありますが、平成12年12月に小樽市、小樽土木現業所、小樽市教育委員会、学校関係者などで構成される小樽子どもの水辺協議会を設立し、登録申請に向け、市内の小学生や教師、保護者などを対象にアンケート調査の実施や現地調査などを行い、平成13年9月に蘭島川、勝納川、朝里川の3河川が子どもの水辺として登録されております。勝納川、朝里川の整備につきましては、関係町内会、関係団体、小樽市、小樽土木現業所などをメンバーとした検討会議により協議を重ね、整備方針に基づき事業を進めているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
斉藤陽一良議員のご質問にお答えいたします。まず、観光資源という観点から文化を見詰め直すことについてでありますが、小樽市には文化的遺産や豊かな郷土文化が数多くありますことから、これらを守り育てることや、広く市民や観光客に紹介し、理解いただく取組をする必要があろうかと思います。これまで本市にゆかりのある作家や小樽ならではの文化をテーマとした特別展を開催してまいりましたが、今後、美術館、文学館、博物館などとも連携しながら、全市的な視野をテーマに入れ、観光資源としての観点から小樽の郷土文化と遺産を見詰め直し、市民にも、観光客にも、楽しみながら学び、喜んでもらえるような取組を探ってまいりたいと考えてございます。次に、生涯学習プログラムの充実についてでありますが、小さいころから郷土の伝統的な文化などに興味・関心を持ち、それらを継承するとともに、誇りや喜びを感じる活動を大人が意図的につくっていくことが大切であります。そのため、各文化団体や観光関連の団体と連携を図りながら、現在、町内会や学校においてなされております伝統文化の継承はもとより、先日新聞にも紹介されておりました小樽学講座のような内容も加味しながら、生涯学習の立場から中・長期的な学習プログラムを考えてまいりたいと思っております。次に、ミュージアムショップについてでありますが、これまで博物館や文学館などにおいて、関係団体の方々から特別展や企画展の開催内容を紹介した図録や関連書籍、絵はがき、ミニ冊子、工芸品などオリジナルグッズを販売してまいりました。また、情報交流を行う場として喫茶コーナーも提供しておりますが、今後は友の会や協力会などともじゅうぶんに協議しながら、情報発信の一助となる魅力ある施設づくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、おたる子どもプラン協議会についてでありますが、国立オリンピック記念青少年総合センターからの補助を受けて事業を進めている協議会でございます。メンバーは教育・福祉及び青少年育成にかかわる関係団体で構成され、地域の方々の積極的な協力を得ながら、体験活動を通した親と幼児が触合いを深めることを目的として進められております。なお、蘭島川水辺の楽校は毎年1回夏に実施しているとのことであります。次に、蘭島川水辺の楽校の実績についてでありますが、第1回目となる平成13年度は幼児4名、保護者4名の計8名が参加、平成14年度には河川増水のため中止になりましたが、平成15年度には幼児16名、保護者18名の計34名、平成16年には幼児14名、保護者12名の計26名が参加し、活動したと聞いております。親子が水辺で遊びながら、コミュニケーションを通して動植物など生命を大切にする心を育てる貴重な場であると考えております。今後、活動の様子や成果などをパンフレットやホームページで広く紹介し、多くの市民が参加するよう働きかけてまいります。次に、子ども水辺サポートセンターについてでありますが、道内におきましては、平成16年設置の帯広市にある北海道エールセンターがその役割を担っております。しかしながら、蘭島川での活動については、NPO法人北海道自然文化教育促進会が指導に当たっております。現段階では、サポートセンターの人材派遣については、帯広にあるということでままなりませんが、子どもたちの自然体験活動がさらに活発になるよう、幅広く関係者に働きかけてまいります。最後に、指導者の育成と改善の方策についてでございますが、子どもの水辺再発見プロジェクトは、幼児と親の水辺での体験が中心でありますことから、協議会運営のほかは、NPO法人北海道自然文化教育促進会に指導をゆだねている現状にあります。今後、北海道エールセンターと交流するなどしながら、指導者の要請や指導方法の在り方を学んでいくよう事務局として働きかけてまいりたいと考えております。