小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月12日
(1)財政問題について/(2)小樽市文化芸術振興基本計画の改訂について/(3)公共施設の再編に関連して
2018年12月12日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「財政問題について」「小樽市文化芸術振興基本計画の改訂について」「公共施設の再編に関連して」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、財政部長 前田孝一が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤陽一良 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、財政部長 前田孝一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 斉藤陽一良
一般質問を行います。まず、財政問題について伺います。本市財政は、平成 22 年度決算において累積赤字が解消されたものの、他会計や基金からの借り入れの償還や突発的な財政需要にも対応できる真の健全財政の構築が課題となり、平成 25 年以降、中期財政収支見通しを作成し、毎年度、決算を踏まえて見直しを行ってきました。しかし、森井放漫財政の3年目に当たる平成 29 年度には、第3回定例会補正時点で 17 億円を超える財政調整基金を取り崩し、何とか収支均衡を確保し、平成 30 年度は同時期で既に財政調整基金約 23 億円を取り崩すことを余儀なくされております。まず、このような収支の不均衡によって平成 32 年度には枯渇するとされていた財政調整基金は、それを待たず、平成 31 年度中にも枯渇してしまうのではないかと考えますが、御所見をお示しください。そこで、このような財政の危機的な状況を踏まえて、これまでたびたびその必要性を指摘してきたにもかかわらず、前市長によっては実行されることのなかった具体的な計画が、このたびようやくにして小樽市収支改善プランとして、平成 31 年度から 37 年度までの7年間を計画年度として策定されたわけであります。今回の収支改善プランで特に注目すべき点としては、その策定の趣旨の説明において、今後、財政調整基金が枯渇し、将来的に財政健全化団体に陥る可能性について言及し、本市財政の現状の厳しさに対する財政当局の認識の深刻さが表明されている点にあると言えます。平成 29 年度決算における実質単年度収支の赤字額は4億 1,000 万円でありますが、健全化法に定められている健全化判断比率における実質赤字比率が、早期健全化基準に該当することになる累積赤字の額は、本市の場合およそいかほどになるのか。また、何の収支改善も講じられなかった場合、平成 31 年度から 37 年度までの7年間、財源対策後の収支においても、毎年度 10 億円前後の財源不足が見込まれています。これらの累積赤字により、実質赤字比率が早期健全化基準に該当すれば、国から財政健全化計画の策定が求められ、住民サービスにも大きな影響が出るようになることが想定されます。そのような事態は平成 37 年度までの計画年度内にあり得るのか、また、具体的にそれはいつごろなのかお示しください。市としても、我々議会としても、このような最悪の事態は何としても防ぐという、背水の陣で臨む必要があります。今回の収支改善プランでは、平成 31 年度から 37 年度までの7年間を計画期間とし、収支改善取り組み後の収支の黒字化、財政調整基金の確保を目標とし、34 件の収支改善の取り組みによって約 36 億円の効果額を見込み、その目標の達成を図ることができるとしています。その取り組み項目の主なものについてお伺いいたします。まず、歳入増・歳出削減に向けた取り組みで、資産の有効活用や遊休資産の売却などで、全期間、毎年度 5,000 万円の効果額を見込まれておりますが、このようなことは現実に可能なのか。これまでも市所有の施設などについて、いろいろな取り組みを行ってきたにもかかわらず売却等に苦労してきた経過があると考えますが、いかがでしょうか。また、32 年度以降について、受益者負担の適正化による使用料・手数料の改正で、毎年度 3,000 万円の増収を見込まれていますが、具体的に何を想定されているのか、お示しください。また、ふるさと納税については、平成 31 年度の 1,000 万円から平成 37 年度の 7,000 万円まで、毎年度 1,000 万円の右肩上がりの収入増を見込まれていますが、実際にこのようなことは可能なのか、かなり甘い見通しと考えますが、確かな根拠があるのであればお示しください。市税調定額の増、収納率の向上については、計画の後半に大きな効果額を見込んでおられますが、その根拠をお示しください。さらに、職員定数の適正化による人件費の抑制については、住民サービスの低下を来すことなく、市民の理解と協力を得て行われる必要があると考えますが、特に平成 34 年度以降、毎年度1億円以上の効果額となっている根拠をお示しください。また、経常費全般の削減は各年度一律 2,000 万円、臨時費全般の削減は各年度一律2億円の効果額を見込んでいるのは、具体的に何を行おうとしているのかわからず、ひたすら財政サイドが大なたを振るうというイメージが先行するように感じられますが、より具体的でわかりやすい説明を求めます。もう1点、電話交換業務の業務内容の見直し、庶務事務の集約及び外部委託化の検討などで、効果額が全く算定されていません。このような項目は全 34 項目のうち 19 項目、55%に及びます。効果額が明確ではない項目も何とか収支改善に結びつけていこうという意欲は多といたしますが、今後できる限り精密な効果額の算定を求めたいと考えますが、効果額が算定できない理由も含めて見解を求めます。この項最後に、この計画が達成できない場合の事の重大性を考えれば、計画の内容をより精査して確実に実行できるものにする努力が今後とも継続されなければなりません。財政収支改善に臨む市長の御決意をお伺いいたします。次に、小樽市文化芸術振興基本計画の改訂について伺います。この計画は平成 18 年3月 27 日に制定された小樽市文化芸術振興条例に基づき、計画期間を平成 20年4月から 30 年3月、すなわち平成 20 年度から 29 年度までの 10 年間として策定されたものであります。しかし、平成 31 年度には第7次総合計画や本計画と関連のある社会教育推進計画の策定が行われるため、現在、計画期間を平成 31 年3月まで延長した形となっています。通常であれば、計画期間が満了する前に計画の改訂に着手し空白期間を極力少なくすべきですが、上位計画である第7次総合計画、また関連の深い社会教育推進計画との整合性を保つ意味で、1年間の計画期間延長はやむを得ない措置と言えます。今回問題となるのは、第7次総合計画の策定が予定よりおくれ、平成 30 年度中に、すなわち平成 31年3月までに確定しない可能性が高くなっていることであります。第7次総合計画の関連項目の内容を踏まえて、本計画を改訂するためには、改訂計画の計画期間を平成 31 年度当初からとすることは、やや不可能に近いと考えますが、見解をお示しください。現行の文化芸術振興基本計画に差し迫って、早期の改訂を行わなければならない理由がなければ、第7次総合計画の基本構想、基本計画の方向性を見定めて、それらとの整合性を確保する形で、より実態に即した実現性の高い計画とすることが望ましいと考えます。その上で、本計画の改訂に際して何点かお伺いいたします。まず、文化芸術振興という分野の特質から要請される部分と、本計画があらかじめ条例上、7項目の範疇分けをされている点から考えて、改訂すべき部分はどのような部分になると考えられているのか、お示しください。次に、そこに具体的にどのような事業がひもづけられているかを明確にする、その上で今計画期間における進捗状況を検証し、必要なところに成果指標や数値目標などを設定するという段階を踏んで、七つの項目ごとに視点と施策の方向をそれぞれ検討する必要があると考えます。第1項目めの、触れる機会の拡充、育成・支援については、内容的に多面的な考察を必要とするものであり、意識の高揚、参加機会の拡大、人材の育成、連携の促進という四つの側面について分析しようとする視点は適切であり、維持されなければならないと考えます。問題となるのは施策の方向の部分で、「視点」で項目立てられた四つの側面それぞれについて、4件、8件、8件、6件と、合計 26 件の施策の方向が列挙されています。まず、ここで、これらに具体的にひもづけられている事業名が明確になっていません。この部分については、実施計画的な意味合いで、事業名を割り振って、その進捗状況を明確に管理する成果指標を設けたり、数値目標を設定するなどの工夫が必要であり、また可能だと考えますが、見解を求めます。例えば①の意識の高揚の部分で、アとして「市民の多彩で活発な文化芸術活動が、まちのにぎわいづくりに大きな役割を果たすことを意識付けする取り組みを行います。」とありますが、これは基本方向の(1)にうたわれている、文化芸術と産業振興の共存両立ということとも関連する重要な施策の方向と言えると考えますが、具体的にどのような事業とひもづけられ、どのような効果を上げているのか、お示しください。また②の参加機会の拡大の部分で、ウとして「市民の関心が高い文化芸術部門は、入門的な講座を開催し、体験機会の充実に努めます。」とあります。具体的にはどのような講座を何回ぐらい開催して、その参加状況はどうだったのかお示しください。さらに、③の人材の育成の部分で、カとして「優れた文化人、芸術家を生みだす土壌づくりとして、郷土にゆかりのある文化人、芸術家の発表活動などの支援に努めます。」とありますが、文化人、芸術家の発表活動などについて、どのような支援を行ったのか、お示しください。もう1点、④の連携の促進の部分で、エとして「市民や文化団体、地域団体、大学、企業、NPO等とのネットワークづくりを促進し、多様な文化芸術活動を推進します。」とありますが、実際にどのようなネットワークづくりが促進されたのか、それが多様な文化芸術活動の推進に対して、どのような効果があったと認識されているのか、お示しください。第2項目めの、伝統文化の継承・支援以下7項目めのその他重要な事項まで、それぞれ前述の3段階の整理を行うべきと考えます。そのうち、第4項目めの国際交流及び国内各地域、各界等との交流の促進について、「視点」として国際交流とその他の交流に分けられていることは妥当であり、施策の方向の①の国際交流の部分で、今年度行われた「スウェーデン芸術祭IN小樽 2018」の開催は、アからキのどの項目に位置づけられるとお考えか、また、その成果についてはどのように評価されているか、お示しください。いずれにしても、文化芸術振興基本計画が逐次改訂を重ねることによって、小樽の文化芸術活動が一層豊かで充実なものとなることに相応の役割を果たすことができるよう、本計画の精密化と実現性のさらなる向上を求めるものであります。次に、公共施設の再編に関連してお伺いいたします。現在、小樽市公共施設等総合管理計画のもと、昨年度行った市民や利用者との意見交換や、そこで出された意見や利用実態調査などの結果を踏まえた、施設ごとの将来のあり方の検討方針などについて、一定の整理が行われていると伺っています。再編計画の策定に当たっては、個別施設ごとの現状評価を行い、対象となる施設を選定する必要があります。このたび、データ分析やあり方の検討方針から、再編対象となったと言われる市民文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリエーション系施設など、36 施設と近隣・類似の施設が対象となることで、一体的に検討することが妥当と判断されて対象となった市本庁舎別館など3施設と、合わせて 39 施設が選定されています。まず、これらの施設が選定された選定基準や、選定方法についてお示しください。次に、再編方針と再編の手法について伺います。もちろん、今後も抑制のための努力は続けなければなりませんが、人口減少と少子高齢化は一層進むことが予想されます。その上で、将来の小樽市民に過剰な借金を背負わせるようなことにならないよう、さらに持続可能な市民サービスの質と量について、市民のコンセンサスを得る必要があります。そのため、公共施設の再編に関して三つの方針が示されています。第1に、施設総量の削減についてであります。現状の施設総延べ床面積を、想定される持続可能な施設量にするには、延べ床面積を現状から何%程度削減しなければならないとお考えか、お示しください。第2に、小樽市の地形や土地の制約など、市の特性を考慮し、社会情勢や市民ニーズの変化に対応できる効率的な公共施設に再編していくということですが、社会情勢や市民ニーズの変化に対応するというのは、具体的にどのような変化に、どのように対応するということなのか。また効率的にというのは、効率的な公共施設になるということなのか。再編を効率的に行うということなのか、どちらなのかお示しください。第3に、安全性の確保、すなわち耐震基準を満たしていない施設を優先して再編し、継続使用の施設のうち、基準を満たしていないものは必要に応じて耐震改修を行うということですが、再編を優先して行っても、それで耐震基準を満たすようになるわけではないので、結局は継続使用する施設で基準を満たさないものはほとんど全てが耐震改修が必要ということになります。その財源をどのように確保していくのかということが大問題になるわけです。現時点でわかる範囲で、耐震改修が必要な施設は、建てかえなども含めて対象施設 39 のうち幾つあるのか。費用は少なく見積もって幾らくらいになるのか、お示しください。次に、再編手法として、各施設の利用実態を分析し、将来の人口や年齢構成を踏まえ、市民サービスの将来像を検討し、次に各施設の将来のあり方の検討方針に従って、各機能を分解、用途分類や所管部局の枠組みを超えて統合化、複合化による再編案を検討するなどとしています。今後、ロードマップの検討、再編素案の策定、市民との意見交換会などを実施して、公共施設再編計画を策定するとしています。30 年度から 31 年度にかけてのおよそのスケジュールをお示しください。この項最後に、現在行われている既存公共施設の再編と並んで、公共施設全体のあり方を考える上では、忘れられてはならないのは、必要性は一定程度確認されているが、現在未整備で不足している機能、あるいは全くない機能を新設することであります。財源が厳しければ厳しいほど、必要のなくなった古い機能は廃止や再編し、新たに必要となった機能や施設の新設は当然検討されなければなりません。現在、総合体育館との複合化ということで、市民水泳プールの検討が行われていますが、それ以外にも従前から必要性が叫ばれていた公共施設として、コミュニティセンター、あるいはまちづくりセンターがあります。第6次小樽市総合計画後期実施計画では、周辺市街地の整備として、地域コミュニティーの強化を図ることも目的に、活動や交流の拠点となる施設整備に向けた調査研究が位置づけられています。また、今定例会で議論される予定の、第7次総合計画基本構想の検討に際し、市政運営の基本姿勢の1、市民参加と協働によるまちづくりの推進の基本的な考え方の(2)として、地域コミュニティー活動の活性化が取り上げられ、「地域で活動する町会及びボランティア等の市民団体が、地域コミュニティー活動を自立的かつ継続的に行うために、リーダー的な役割を担う人材の育成や活動拠点の提供、その他の必要な支援の充実に努めます。」として、活動拠点の提供が示されています。このいわゆるコミュニティセンターについては、もともと他都市に比べて本市が立ちおくれている公共施設であり、平成11 年にいなきたコミュニティセンターが開設されて以来、約 20 年間新たに開設されたものはなく、ほぼ周回おくれの感があります。市の議会答弁においても、山田市長、中松市長以来、前市長まで、建設場所について、次に建てるとすれば朝里十字街の市有地という考え方を踏襲されています。朝里地域では、20 年以上前からコミュニティセンター、まちづくりセンターの開設に向けた運動に積極的に取り組んできており、市もその会合に定例的に参加して意見交換してきたと伺っています。この際、公共施設に対する新たな市民ニーズに対応するという意味で、次に建てるとすればではなく、一歩進めて、まず建設するという方向性を決断すべきと考えます。その上で、全市的な施設総量や市の特性も勘案し、市民ニーズの変化も含め、その規模や機能、財政負担の縮減など、公共施設としてのあり方や手法など、具体的な検討に入るべきと考えますが、市長の御見解をお示しください。以上、再質問を留保して終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
斉藤議員の御質問にお答えします。初めに、財政問題について御質問がありました。まず、31 年度中に財政調整基金が枯渇するのではないかにつきましては、平成 30 年度予算は第3回定例会補正時点において財政調整基金を約 23 億円取り崩すことにより、収支均衡予算としております。今後、第1回定例会までに 30 年度予算の執行状況を精査することにより、30 年度中の取り崩し額も変動することが見込まれることや、国の地方交付税の動向も不透明な点がありますが、収支改善プランでもお示ししているとおり、そのほかにも何らかの財源対策を行わなければ、予算編成の段階では 31 年度中に財政調整基金を全額取り崩しての予算編成になるものと考えております。次に、早期健全化基準における実質赤字比率につきましては、早期健全化基準に該当する累積赤字額は、標準財政規模の 11.7%を超えた場合となりますが、本市の直近の決算である平成 29 年度決算を例にしますと、標準財政規模は約 317 億 9,800 万円ですので、基準に該当する累積赤字額は約 37 億 3,000万円となります。また、計画年度内に実質赤字比率が早期健全化基準に該当するかどうかについては、収支改善プランの収支見通しでは平成 37 年度までの計画年度内において、早期健全化基準に該当することはありません。次に、資産の有効活用や遊休資産の売却の効果額につきましては、遊休資産の売却などについては、売却可能な資産の有無などにより年度によって大きく変動しますが、過去5年間の財産売払収入の決算額の平均が約 4,400 万円であることから、取り組み効果額として 5,000 万円の効果額を計上しました。今後も、学校統廃合等による売却可能な遊休資産に対する売却への取り組みは、積極的に進めなければならないと考えております。次に、使用料・手数料の改正による増収につきましては、本市では平成 17 年度以降、21 年度、25 年度と4年ごとに使用料・手数料の改定を行っておりますが、29 年度に予定した料金改定は、28 年第4回定例会において議案が審議未了で廃案となったことや、消費税率の引き上げ時期が 31 年 10 月と示されたことから料金改定を見送ったところです。次回の料金改定においては、消費税率の引き上げの影響のほか、サービスを受ける市民と受けない市民の間の公平性を考えながら、コストを踏まえるなどして料金改定を実施したいと考えており、そうした要素を考慮し一定程度の増収を見込んだものです。次に、ふるさと納税の収入見込みにつきましては、自主財源の確保に向けて、今後も推進していく必要がありますので、ふるさと納税利用者の分析、PRの手法や返礼品の見直しを随時行うことにより、利用者の増加策を図り、毎年度の効果額の達成に向けて取り組んでいきたいと考えております。次に、市税調定額の増及び収納率の向上につきましては、法人市民税における未申告法人の調査による課税客体の増や、個人市・道民税における特別徴収義務者の拡大による市税の収納率の向上を図ることにより、毎年度の取り組み効果額が累積していくことで効果額を計上しております。次に、職員定数の適正化による人件費抑制の効果額の根拠につきましては、収支の改善に向けて職員定数の適正化は重要な要素でありますので、各部で行っている事務事業を精査しながら、適正な職員定数を検証し人件費の抑制を図っていきたいと考えており、現時点での目標として平成 34 年度までに 30名程度の職員を削減することにより、新卒1名当たりの人件費をもとに1億円以上の効果額を見込んだところであります。次に、経常費及び臨時費の削減につきましては、本市の財政構造は平成 31 年度以降の予算編成に当たって、多額の財源不足額が見込まれるところであり、この厳しい財政状況を踏まえた中で、財源の確保はもとより、限られた財源を有効に活用するためにも、予算編成方針において既存の全ての事務事業をゼロベースで見直し、スクラップ・アンド・ビルドにより新規及び拡充となる事業費を捻出するなど、より効率的、より効果的な事業の推進に努めることとしております。今後、収支改善プランを着実に推進するためには、今まで以上に事業の費用対効果を十分に検証し、後年度負担も想定した上での予算計上をしていく必要があることから、全庁挙げて予算編成方針にある取り組みを着実に推進し、収支改善に努めていきたいと考えております。次に、効果額が算定されていない項目につきましては、効果額の記載がないものは現時点では効果額を把握し切れないものであり、今後の収支改善に向けた取り組みを進めていく中で、積算できるものについては計上していきたいと考えております。いずれにしましても、毎年度の収支改善プランの見直しにおいて、新たな収支改善の取り組み項目の追加や効果額が増減する場合もありますので、今後も随時見直しを進め、収支改善プランをより実効性のあるものにしていきたいと考えております。次に、財政収支改善に臨む私の決意につきましては、地方交付税が年々減少し、市税収入も伸び悩む本市においては、人口減少対策や施設の老朽化など、今後の財政需要を考えたとき、財政の健全化は必ずなし遂げなければならない重要な課題と認識しております。そのためには、収支の黒字化を図るとともに、不測の財政需要にも対応できるよう、財政調整基金の確保に向けて収支改善の取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。次に、公共施設の再編に関連して御質問がありました。まず、再編対象施設の選定の基準と方法につきましては、インフラや公営企業施設を除く 325 の公共施設に対し、昨年度、市民意見交換会や利用実態などを踏まえ、各施設の将来のあり方の検討方針としてまとめました。この方針をもとに、廃止済みまたは廃止予定の 64 施設と、公営住宅や学校教育系など、別に長寿命化計画を策定する 171 施設を除外した上で、耐震性や劣化度などの建物の課題を勘案し再編検討する対象施設を選定しました。次に、再編方針で示した施設総量削減の具体的な削減率につきましては、総合管理計画においては施設総量の削減率を定めず、中長期的に公共施設の総量を減らすことと、長寿命化型改修による更新費用縮減を目標としたものです。この総量削減の手法として、用途廃止施設の除却に加え、現在検討を進めている再編計画による施設の統合化・複合化が有効であり、この再編計画の中では施設総量の削減量を示せるものと考えております。次に、社会情勢や市民ニーズの変化への対応につきましては、各施設の設置根拠となっている法律等の改廃が行われ、その設置目的が薄れてきている施設がふえていることや、さらなる少子高齢化の進展により、市民ニーズも変化していくことが予想される中、それに応じた機能の設定や施設のユニバーサルデザイン化など、変化に対応した公共施設の整備内容が必要になるものと考えております。また、効率的については、本市は傾斜地が多く、活用できる土地が限られているなど、制約が大きいことから、施設整備の手順も検討し、再編を効率的に行うということを主な趣旨として表現しております。次に、再編対象 39 施設の耐震基準につきましては、平成 26 年度及び 27 年度に大規模建築物等にかかわる耐震診断の報告義務のある施設の耐震診断を行った結果、耐震基準を満たしていないことが判明した施設は、市民会館、総合体育館や本庁舎など6施設であります。また、これらの施設に対する耐震改修費用の積算は行っておりませんが、再編計画の策定作業の中で再編施設の整備に要する費用と耐震化を伴う改修費用とを概算ではありますが比較検討するとしております。次に、来年度までの公共施設再編計画のスケジュールにつきましては、まず今年度は、第3回定例会の総務常任委員会で再編計画の検討対象施設の選定結果と今後の再編計画の策定に向けて方針や手法を説明したところであります。現在、手法等に基づき多様な再編案の検討を進めており、その結果については複数の再編素案として平成 31 年第2回定例会でお示しできるよう準備を進めたいと考えております。さらに、複数の再編素案については、8月から 10 月にかけて市内各地域7カ所程度で市民との意見交換会を実施した上で、31年度末までには一つの再編計画としてまとめることを予定しております。次に、新たな公共施設の整備につきましては、まず町会やボランティア団体等の市民団体の活動拠点となる新たなコミュニティセンターは、現時点では建設に至っておりませんが、長年にわたって地域から要望が出されており、まちづくりの観点からもその必要性を十分認識しております。また、総合管理計画では、施設を整備する際には複合化を視野に入れて検討することとしており、新施設の建設を禁止しているものではありませんが、今後の人口推移や財政状況等を勘案すれば、行政サービスの維持・向上と施設総量の縮減努力のバランスは大きな行政課題でもありますので、施設の新設に当たっては市民ニーズを的確に捉えた上で、総合的に判断してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
斉藤議員の御質問にお答えをいたします。ただいま小樽市文化芸術振興基本計画の改訂について御質問がございました。初めに、改訂の計画期間につきましては、文化芸術振興基本計画は第7次小樽市総合計画と整合性を図るために、今年度は計画期間を1年延長したものでございますが、総合計画の基本計画の策定時期がさらに延期となった場合には、文化芸術審議会の中で総合計画とあわせて改訂することについて御審議をお願いし御了承をいただいたところでございます。次に、改訂すべき部分はどのような部分になるかにつきましては、基本計画としての7項目は、基本方針に基づく文化芸術施策の柱となるものであり、本市において普遍的に推進されるものであることから、現時点では大きな改訂には至らないものと考えておりますが、10 年前と比べ人口減少に伴う社会情勢の変化や担い手不足が加速化しておりますことから、子供たちへの伝統文化の継承など、今後の 10年間において、それぞれの施策の中で重点的に取り組んでいく必要がある施策などについて、審議会の御意見を伺ってまいりたいと考えております。次に、施策の方向における事業名や成果指標の設定につきましては、現状は文化芸術審議会に毎年、施策ごとに事業名や事業内容、事業費、事業量を記載した進捗状況総括表を提示し、その進捗状況について御審議をいただいております。なお、成果指標や数値目標につきましては、現在設定されておりませんので、来年度、進捗状況総括表の見直しを行う中で、具体的な成果指標等を設定してまいりたいと考えております。次に、意識づけする取り組みの具体的な事業と成果につきましては、小樽市文化祭を事業としてひもづけており、市民誰もが自由に文化芸術に参加し、また、触れる機会を創出するとともに、この文化祭の中で市内のガラス作家の作品を展示する「小樽硝子展」を開催して、本市を代表する産業との共存も図っているところでございます。次に、入門的な講座の具体的な内容と開催回数及び参加状況につきましては、はつらつ講座として、生涯学習プラザにおいて初心者向けの書道や水彩画など体験の機会を提供し、昨年度は 39 講座、385 回開催し、全講座で 841 名の受講者がございました。そのほか、勤労女性センターでは川柳などの生活講座を 18 講座開催し、受講者は 295 名であり、勤労青少年ホームでは生け花などの「やんぐすくーる講座」を 11 講座開催し、受講者は 87 名でございました。次に、文化人、芸術家の発表活動と支援につきましては、小樽雪あかりの路の開催期間にあわせて、これまで油彩画家と子供たちのパフォーマンスや、日本画家と少年少女合唱団がコラボレーションした企画による発表活動の場を設定しており、今年度は書道家と管弦楽団とのコラボレーションを予定しております。また、日本舞踊や詩吟、茶華道などの団体が出演する伝統文化の催しに対しても、広報活動を中心に支援を行っているところでございます。次に、ネットワークづくりの推進とその効果につきましては、まず小樽市文化団体協議会において小樽市文化祭を通じて、各文化団体がネットワークを築き、協力・連携して事業運営を行っていることにより、市民に多様な文化芸術活動に親しむ機会を創出することにつながっております。また、文学館、美術館におけるネットワークの構築の例では、小樽商科大学と連携協定を結び、特別展や企画展の際のプロモーションに係る周知啓発の協力やリーフレットの翻訳において学生に参画していただくなどの連携が図られているほか、美術館協力会や小樽文学舎などの民間のネットワークにより構成された団体による支援が、本市の文化芸術活動の発展に大きく寄与しているものと認識をしております。次に、「スウェーデン芸術祭IN小樽 2018」の位置づけと、その成果につきましては、まず計画の項目につきましては、「各分野の芸術家や文化芸術団体による市民レベルの国際交流を推進します。」に位置づけられるものと考えております。また、このたびの開催による成果につきましては、スウェーデンから来樽された6人の芸術家と市内の芸術家による屋外インスタレーションの制作や展示デザインの造成などの共同作業を通じ、国際交流が図られたほか、市内の中高生を対象にしたワークショップや市民向けのトークイベントの開催などでも非常に有意義な国際交流が行われました。加えて、会期中の来館者数は予想を大きく上回ったことから、多くの市民に国際的なレベルの芸術を鑑賞していただく機会となり、文化芸術をテーマにした国際交流を促進することができたものと考えております。(「議長、11 番」と呼ぶ者あり)
再質問 11番 斉藤陽一良
基本的に詳しくは委員会で質問させていただきますが、数点、再質問させていただきます。まず、財政問題ですが、計画年度内に該当することがあり得るのかというところで、ないという答弁だったのですが、収支改善プランの中身、少し表を見て、私ながら計算したのですが、今の答弁で標準財政規模が 317 億 9,800 万円で 11.7%ということで、いわゆる赤字の額が 37 億 3,000 万円というふうに、そういうふうに聞こえたのですが、私がざっと、いただいた収支改善プランの平成 31 年度から 37年度、収支改善取り組み後の収支というところを単純に足していきますと、37 年度まで足すと累積で 60億 9,100 万円くらいになってしまうのですが、37 年度の計画期間内までにそういうことはないという答弁だったので、私が間違って計算したのか、何もしなければという話ですけれども、これをもう一回説明をお願いしたいと。それから、効果額のところなのですが、取り組みの中で、遊休資産の売却、資産の有効活用というところで、平均が 4,400 万円という答弁もあったのですが、あと学校統廃合の跡利用というか、そういう例も出されていましたが、そういうのがなかなか現実に、順調に売却なども右から左に行かないというのが今大変な問題なのであって、そういうのを余りにも楽観的に計算し過ぎているのではないのか、ここの部分です。それが少し不安だというところで、これをもう一度お願いします。それから、似たようなことですけれども、ふるさと納税についても、31 年度が 1,000 万円、次の年が2,000 万円、37 年度までずっと 1,000 万円ずつふやしていって最後が 7,000 万円。どんどん単純に 1,000万円ずつ右肩上がりにふえるのだと。これは、確かな根拠があるのですかと聞いたのですが、御答弁の中ではふるさと納税の分析だとか、見直しだとかおっしゃっていたのですけれども、とても確かな根拠という感じには聞こえなかったのですが、この辺もう少し踏み込んで見通しを、こういう 1,000 万円、右肩上がりだということの根拠になるような御答弁をいただければと思います。それから、経常費と臨時費のところですが、経常費は一律各年度 2,000 万円、臨時費は各年度一律2億円という、気持ちはわかるのですけれども、今の答弁を聞いていても、精神論でやるぞと言っているだけで具体的な裏づけ、こういうことを具体的に考えているから、これができるのですというふうには聞こえなかったものですから、これについても、もう一度御答弁をお願いしたいと思います。また、文化芸術振興基本計画の改訂の部分ですが、これ1点だけお聞きしますけれども、いわゆる 31年度途中からの計画スタートというか、総合計画が 31 年度途中からと多分なるのだと思うのですけれども、それに合わせてこちらのほうも 31 年度途中からスタートだというような理解でいいのか。そして、本当にそういうスタートがきちんとできるのでしょうねというのを確認させていただきたいと思います。それから最後に、コミセンの、まちづくりセンターのことですけれども、私としては、ちょうど私が1期目、市議会議員に平成 11 年になったのですが、そのときの第3回定例会、議員になって初めての一般質問がこのコミセンの話だったのです。また、最後にこんな質問をしなければならないというのも非常に情けないというか少し残念な部分もあるのですけれども、何とかこれを前に進めるのだと。市長の必要性というところは認めておられるわけですから、まず建設しなければならないねと。そして、具体的なところについては、いろいろなつくりについては、今後具体的に検討していきましょうという部分を、一歩前進の答弁を、20 年間ずっと一歩も前進しなかったみたいな感じですけれども、一歩前進の答弁をお願いしたいというふうに思います。
答弁 財政部長 前田孝一(財政部長は2020年2月まで)
斉藤陽一良議員の再質問にお答えいたします。私からは財政問題についてお答えいたします。まず、累積赤字額の関係でございますけれども、少しこの収支改善プラン、わかりづらい面もあったかもしれませんが、斉藤議員がごらんになったのは、最後の収支改善取り組み後の収支計画の④の数字を合計したのかと思いますけれども、実際にこの期間、何ら収支改善に取り組まないでも、例えば過疎債ソフトですとか、あるいは決算時における収支改善というのは見込まれますので、実際に収支改善に取り組まない場合の赤字額というのは、⑥のところがそれに当たる数字になります。したがいまして、これらの数字を合計いたしましても、この期間では 28 億円ほどの赤字額というふうになりますので、この期間での累積赤字は、早期健全化基準には該当しないということでの答弁でございます。それから、次に遊休資産の活用の部分でございます。確かに学校施設等、統廃合進んでおります中で、なかなか売却が進んでいない状況にございます。ただ一方では、まだまだその学校施設の跡利用等も検討委員会の中で検討している段階のものもございますので、そういったことが検討を進める中で、さらに売却可能なものも出てくるかと思いますので、そういったことを活用しながら売却に取り組んでいきたいというふうに思ってございます。それから、ふるさと納税の件でございます。それで、毎年 1,000 万円ずつ上がる根拠ということでございますが、次の経常費、臨時費のカットの部分もそうでございますけれども、私どもの今回の収支改善プランは、一つ一つ、大きくは大体この数字をもとにこういうふうに算出したという数値的な根拠はございますけれども、やはりこの一つ一つの、一つの努力目標としてやっていく、そういった中で全庁を挙げて取り組んでいく中で、こういった収支改善に向けて取り組んでいくという、そういう考え方で載せている数字もございます。とりわけ最後の臨時費等につきましては、これから平成 31 年度予算編成、本格化いたしますけれども、そういった中で原部とじっくりヒアリングする中で、こういった効果額を編み出していきたい、そういった考え方で計上しているということで御理解いただきたいかと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 市長 迫俊哉
斉藤議員の再質問にお答えいたします。私からは、コミセンについてお答えをさせていただきたいというふうに思っております。本答弁では、長年から地域にわたって要望が出されておりまして、建設には至っておりませんけれども、私どもとしては全体的なまちづくりの観点からは必要だという考え方に変わりはございません。私も在職中のときに、頓挫はいたしましたが、民間のお力をかりながら何とか建設に向けて前に進んでいけないかという取り組みも進めさせていただきましたけれども、朝里川温泉地区、それから朝里地区の皆さん方、市内におきましても、やはりユニークなまちづくりをされているという、このことを考えますと、やはりこの拠点も必要だなというふうには実感をしているわけでございます。これまでの歴代の市長の発言からも、私が当然やらないとか、できませんとか、そういうことにはなりませんので、財政状況ありますけれども、引き続き地域の皆さんとともに全体的なまちづくりの中でこのコミセンをどう生かしていくのか、どうつくっていくのか、こんなことは前向きに話し合っていきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
ただいま、小樽市文化芸術振興基本計画と第7次小樽市総合計画との関連について御質問ございました。これまでも第7次総合計画にあわせて策定していくことで、市議会の中でも御了承をいただいている、そういうことで進めていくこととしております。したがいまして、総合計画と合わせる形で計画の策定をしてまいりたいと思います。なお、空白期間が少し出る部分につきましては、条例上、基本方針、それから基本計画が定められておりますので、それに従って施策を推進していくということで、施策を低下させないような形で進めていきたいというふうに考えております。