小樽市議会 平成16年第2回定例会 2004年6月14日
(1)国際規格ISO9001の認証について/(2)介護予防について/(3)乳がん・子宮がんについて/(4)子どもサイエンス教室について/(5)小樽市文化芸術振興に関して
2004年6月14日、小樽市議会の一般質問で、秋山京子議員が「国際規格ISO9001の認証について」「介護予防について」「乳がん・子宮がんについて」「子どもサイエンス教室について」「小樽市文化芸術振興に関して」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 秋山京子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 30番 秋山京子
平成16年第2回定例会に当たり、公明党を代表し、質問させていただきます。初めに、15年度決算見込みに関して、お尋ねをいたします。平成16年度が赤字予算となる中で、平成15年度決算の動向については、市民も議会としても緊張し、注目していたところですが、5月20日行われました市長と町内会長の会合の新聞報道で、決算は黒字との記事があり、市民の中にはほっとされた方も多いのではと思いますが、果たしてこの黒字決算は手放しで喜べるものでしょうか。小樽市の財政状況の厳しさが、市民の間にじゅうぶんに認識されない状況になってもよいの。 、 、 。でしょうか 平成15年度決算が黒字となったことで 危機感が薄れるのではないかと思い 質問いたしますさきに示された資料によりますと、平成16年5月24日の出納閉鎖前の集計という段階ですが、繰越事業分を除いて考えますと 歳入の予算現額に対する決算見込額は19億4,800万円の減収となりましたが 同じく歳、 、出は不用額19億8,400万円を出すことができたため、3,600万円の黒字決算の見込みとのことですが、実際は他会計からの多額の借入金で財源を調達してのやりくりをした結果でした。そこで、今年5月末現在の一般会計が他の会計などから財源調達した額と借入先、それらの債務の残高をお示しください。次に 約19億8,000万円の不用額をねん出できた要因と この約19億円の経費節減効果は16年度も積み上が、 、っていくと予想されていますか、お聞かせ願います。最後に 6月4日閣議決定された骨太方針第4弾では 平成18年度までの三位一体改革全体像を秋に明ら、 、「かにし 年内に決定する 税源移譲はおおむね3兆円規模を目指し 地方自治体に国庫補助負担金改革の具、 」「 、体案の取りまとめを要請する」と三位一体改革について進展性のある記述をいたしましたが、市長は、この三位一体の改革について、どのように受け止められておられるのか、お伺いいたします。次に、国際規格ISO9001の認証について、お伺いいたします。よりよい行政サービスの実施のために、国際規格ISO9001の認証取得を、鳥取市では市町村合併に先駆けて、市民のニーズを的確にとらえる、サービス品質の向上を数値目標で管理する、業務処理の標準化を図るなどの市民重視の経営の基本的なしくみを整え、迅速性、正確性、公平性、有効性といった視点での行政サービスの品質を高めることを目的として、15年10月1日から品質マネジメントシステムに取り組み、16年3月19日に国際規格ISO9001の認証を取得しております。同じく3月に認証を取得された大阪府枚方市も 現在 正確・適切 親切・公正 迅速・効率的 な、 、「 」、「 」、「 」業務に取り組み、良質な市民サービスの提供に努めているそうです。枚方市では、初年度の16年度は各課ごとに業務改善への目標を設定、職員の意識改革を促す教育訓練を実施するとともに、各課や市民相談室などに寄せられた窓口業務への苦情や意見について文章化し、記録、管理するそうです。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録今、小樽市は市民に応分の負担を求め、役所も大幅な行政改革を実施中であり、市長もみずから市民サービスに関連して もう行政だけがまちづくりをする時代ではありません 小樽が本当によいまちになるため、「 。には、市民と行政とが協働のまちづくりを進める必要があります」と述べておられます。今、社会環境の変化が激しい企業間では、生き残りと社会の信用をかち取る目的を持ち、国際規格ISO9001を取得するところが増えているそうです。ISO9001とは、社会環境の変化などによって変わる顧客のニーズに柔軟に対応し、顧客を満足させる品質の製品、サービスを提供したいと考える企業などのマネジメントのしくみづくりには必要かつ有効であると、国際標準化機構が考えた、経営者の責任、資源の運用管理、製品などの実現までのプロセスの管理などの在り方を定めた国際規格です。認証の取得は、組織、企業や自治体の活動がISO9001の規格に適合しているかどうかを、資格を持った第三者登録審査機関によって審査され、合格すると得られます。ISO9001認証取得という形で登録されると、その組織はその登録を維持するために、継続的改善によって顧客の満足度を高めるしくみを運用し、定期的に審査を受けることが求められます。この活動により、顧客重視の信頼できる品質のサービスや製品が保証されます。日本適合性認定協会によれば 今年4月10日現在で 3万6,000の組織が同規格の認証を受けていて 地方、 、 、自治体は現在34団体が認証を受けているそうです。市民のニーズを的確にとらえ、市民が納得できる透明感のある、市民重視の経営の基本的なしくみを整え、行政サービスの質の向上を図ることを目的としたISO9001の認証取得に取り組むことを提案いたします 市役所が変わった 真剣だ 一生懸命だ という姿勢。「 」「 」「 」は、確実に市民に伝わると思いますが、市長のお考えをお聞かせ願います。続きまして、介護予防について、お伺いいたします。現在、介護保険制度の中で最も大きな問題の一つは、要介護認定数が高齢者数の伸びを上回る勢いで増加していることと言われています。介護保険が始まった2000年4月から2003年12月の間に、65歳以上の高齢者数は約12パーセント増加しましたが、要介護者はそれを大きく上回る約70パーセントの増加率を示しているのです。その中でも、特に要支援、要介護1など軽度の認定者の伸びが突出しています。見方を変えると、介護保険制度が広く国民に浸透されたためとも言えますが、認定者の増加は大きな問題を含んでおります。国のまとめた要介護の認定数の推移を軽度の要支援、要介護1について、年度ごとに見てみますと、まず要支援は、スタート時の2000年4月が29万1,000人、2001年が32万人、2002年が39万8,000人、2003年が56万9,000人、要介護1は、2000年4月が55万1,000人、2001年が70万9,000人、2002年が89万1,000人、2003年が118万人に増加しています この人数を支援項目ごとの増加率で見ると 要支援が91パーセント増 要介護1。 、 、が115パーセント 要介護2が55パーセント 要介護3が47パーセント 要介護4が35パーセント 要介護5、 、 、 、、 。 、 、 、が54パーセントと それぞれ増えています さらに 要介護認定者合計数を見ると 2000年が218万2,000人2001年が258万2,000人、2002年が302万9,000人、2003年が375万9,000人で、2000年4月から2003年10月末で70パーセントの増加率となっています。この動きは小樽市も例外ではありませんという報道もなされておりました。最初に、小樽市の介護認定の現状をお伺いいたします。2000年から2004年までの介護保険認定の対象となる高齢者数と、要支援、要介護1から5の項目ごとの数と増加率をお示し願います。認定者数の増は、介護保険の給付費の増加と保険料にも影響いたします。昨年は保険料の見直しがありま、 、 、したが 高齢者の伸びがそのまま介護認定の増加という状態で推移すると 国の給付費は2000年度3.2兆円平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録2001年度4.1兆円、2002年度4.5兆円、さらに2015年度には12兆円に、2025年度には20兆円と増加すると推計されておりますが、小樽市の給付費の現状はいかがでしょうか。給付費の推移と予測されている給付額をお示し願います。我が党は、ここ数年、軽度の要介護者、要支援、要介護1の認定数が急増している、また、特に軽度の要介護者の重度化が進んでいる状況から見て、本来、介護保険制度で掲げている介護サービスの目的は、高齢者の生活機能、身体機能の維持・改善であるにもかかわらず、結果として身体機能の改善に結びついていな、 、 、いことが大きな要因として 要介護者の増加や悪化を防ぐために 介護予防の充実を図ることが重要であり、 、 「 」関連して疾病予防 健康増進という視点からの取組も重要であるとして 公明党は 健康フロンティア戦略を策定、来年度予算に反映するよう政府に申入れをしております。健康フロンティア作戦で示している介護予防と少し観点が違うのかと感じましたが、小樽市保健所も介護予防が大切であるととらえておられることが今年5月にいただきました 平成15年度版小樽市の保健行政 旧小樽市保健所年報 の109ページの老人保「 ( )」健業務の(7)訪問指導の項 評価に 介護保険法施行に伴い 訪問指導は徐々に減少している 今後も介護予、 、「 、 。防の視点から支援が必要な虚弱高齢者・閉じこもり者、介護に携わる家庭への訪問指導を強化していく必要がある と記されております 小樽市の保健行政 で述べられている介護予防の視点について お考えをお。」 。「 」 、聞かせください。今、公明党の推進している施策の一つ、取り組みやすい事例を紹介いたします。各地域においても、介護を必要とする高齢者の増加傾向に対し、要介護度の改善に大きな効果を上げている介護予防事業「パワーリハビリテーション」が注目を集めていて、全国の自治体や老人保健施設で、このパワーリハビリテーションを実施するところが急増しているそうです。スポーツジムなどにあるトレーニングマシンは、筋肉に強い負荷をかけて筋力をアップさせるのが目的ですが、パワーリハビリは加齢とともに使わなくなった筋肉と神経を目覚めさせることが目的で医療用に開発された6種類の専用マシンを使い、理学療法士の指導の下で肩、背、胸、腹、股関節、ひざなどの筋肉を軽い負荷で動かすことにより、立ち上がりや歩行等の運動機能を回復させるのだそうです。、 、全国の自治体でいち早くパワーリハビリ事業を導入した神奈川県川崎市では 2001年から2003年度までに55歳から82歳までの54人がトレーニングを受け、トレーニング前の介護度は、要介護3が1人、要介護2が、 、 、 、 、 、21人 要介護1が23人 要支援が9人だったのが トレーニング後は 要介護3がゼロに 要介護2が2人要介護1が22人、要支援が9人になり、残り21人は介護保険サービス対象外の「自立」になるなど、大きな成果を上げているそうです。また、北海道の江別市では、今年7月から社会福祉法人「ひだまりの丘」に委託して、介護予防のための「高齢者筋力向上トレーニング事業」を始めますが、この事業は国の補助事業の一環で、トレーニングの内容は川崎市と同じ医療用トレーニングマシンで 機器の設備費と運営費を含めた補助額600万円 これを国が、 、2分の1、道と市で4分の1を負担することとなっているそうです。現在、小樽市は非常に厳しい財政状況下にありますが、高齢化に伴う介護認定増と給付費増という現実、さらに数年後の見直し時の保険料増で、市民に負担を強いることのないことを願って、小樽市の発展に頑張ってこられた高齢者の皆様が心豊かにお元気でお過ごしいただけるように 高齢者筋力向上トレーニング事、「業」など、介護予防に関して具体的な取組をすべきと思いますが、市長のお考えをお聞かせ願います。次に、乳がん、子宮がん検診について、お伺いいたします。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録過日いただきました「平成15年度版小樽市の保健行政」の最後に掲載しています統計のデータによりますと、死亡者の死因別によるトップは悪性新生物、がんで、2位は心疾患、3位は脳血管疾患と、男性、女性ともに同じであり、平成14年10月現在による死亡者数1,607人に対し、悪性新生物、がんで亡くなった人は519人 心疾患289人 脳血管疾患236人 肺炎126人 腎不全48人 不慮の事故 老衰 その他いろいろありま、 、 、 、 、 、 、すが、がんで亡くなる方が非常に多いことがわかります。さらに、年齢別に見ても、40歳以降、年齢が高くなるほど死亡者数も増えて、がん、心疾患、脳血管疾患で亡くなる方の率も増えております。社会にあっても、家庭にあっても、最も責任ある大事な年齢に多いがん、心疾患、脳血管疾患、いずれも食習慣、喫煙、運動などの生活習慣にその因があると言われておりますが 平成15年3月 21世紀の健康プラン 健康おた、 、「る21」を策定、市民の健康づくりに関して行動指針を発表されました。最初に、小樽市の「健康おたる21」に基づき、取り組んだ悪性新生物、がん、心疾患、脳血管疾患等に対する課題と現状、対策について、お聞かせ願います。次に、この悪性新生物、がんで亡くなった方の内訳を見ますと、男性は肺がん、胃がん、肝臓がんの順位となっており、女性は胃がん、肺がん、乳がんの順となっています。死因の上位を占めるこれらのがんは、すべて小樽市で実施しているがん検診を受けていれば早期発見につながるのではと思いますが、検診率はよくありません。がん検診の状況と検診率の上がらない理由や課題について、お伺いいたします。次に、乳がん、子宮けいがん検診について、お伺いいたします。乳がんのり患率及び死亡率は年々増加しており、今や女性の30人に1人がかかる病気となり、30歳から59歳の女性の死亡原因の第1位となっています。公明党はマンモグラフィ、乳房専用のエックス線撮影装置の対象年齢に関する指針見直し等を求め 全国各地で署名運動を展開し 今年3月5日 395万人の署名簿を添、 、 、え、坂口厚生労働大臣に申入れを行いました。このたび、厚生労働省はがん検診に関する指針について、乳がん検診にマンモグラフィを導入する対象年齢を50歳から40歳代に引き下げる等の改正を行い、都道府県に通知しております。また、若い女性に増加している子宮けいがんに関しても、検診対象年齢を30歳以上から20歳以上に引き下げるよう改正されています。乳がん検診の対象年齢は30歳以上で、検診については50歳未満は視触診と問診のみとされていましたが、40歳代のり患率の高さが指摘されていたことから、このたびの厚生労働省の改正は、乳がん検診にマンモグラフィを導入する対象年齢を50歳代から40歳代に引き下げ、マンモグラフィと視触診の併用に改正したものです。小樽市は、乳がんの検診については、既に40歳以上を対象として、40歳以上49歳までの女性に対して、初診の検診であっても将来の比較に備え、基準となるマンモグラフィを実施することが望ましいとしておりますし、身内に乳がん歴等がある場合も、マンモグラフィを行うことが望ましいとしておりまして、マンモグラフィについては国に先んじて実施しています。しかし、小樽市の乳がん検診の対象年齢は40歳以上となっています。保健所の資料でも、乳がんによる死亡者数はここ5年間の平均で20人台で推移していると記されています。私の身近にも、20歳代の若い女性で、病院に行ったときには既に乳がんはリンパ腺にまで進行し、肩のつけ根まで撤去手術をされた方、1人は40歳前半の独身女性でしたが、入院し、治療療養中の1年半で両方の乳房を失い、足かけ3年目に肺に転移し、この春亡くなっております。それぞれのご両親の落胆し、涙を浮かべて語っておられた姿が脳裏から離れません。女性の若年死亡原因のトップが乳がんという事実は、若いほどその進行が早いということと思います。乳平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録がんのり患率と死亡率の減少のために、がん検診による早期発見と早期治療のためにも、小樽市の乳がんと子宮けいがんの検診対象年齢の引下げをすべきと思いますが、乳がん、子宮けいがんの検診の対象年齢をそれぞれ10歳引き下げた場合の小樽市の財政負担についてと、検診対象年齢引下げについて、市長のお考えをお伺いいたします。続きまして、子どもサイエンス教室について、お伺いいたします。今年度から、改正学習指導要領で、総合的な学習の時間のいっそうの充実が明示されたそうですが、ある新聞での教育欄に、小学生を対象にサイエンス教室を開いている助教授の「理科離れが言われているが、理科は日本の産業を支える上で重要だし、知識を豊かにする上でも大事です。理科好きにするには、自然現象に触れることに尽きます」という記事が興味を引きました。また、同じ欄に、札幌の女子中学生が総合学習で野鳥と野草の新聞の切り抜きをスクラップし続けるうちに、自然に対するとらえ方が少しずつ変わり、1年後は自然保護という社会や暮らしの在り方を考える芽が育ち始めたとの記事も気になりました。つい最近の新聞報道に、小樽市立向陽中学校の3年生が修学旅行で訪れる盛岡市内で、総合学習の一環としてフリーマーケットを開くそうですが、それに先駆け、歴史的建造物や観光名所の調査、伝統工芸品づくりを体験し、小樽のよさを伝えたいと実習している写真が載っていました。きっと楽しい有意義な勉強になるだろうと、何となく明るい気持ちになりましたが、小樽市の小中学校で行われている総合的な学習の時間の取組と現状について、お伺いいたします。、 、 、 、千歳市では 昨年から各学校の児童・生徒が総合的な学習の時間で取り組んだものの中から 一つ 自然二つ、環境、三つ、動植物などの自然科学の分野を中心に、研究の成果を発表し合いながら情報交換する市内小中学校サイエンス会議を行い、未来を担う小さな科学者たちに期待を寄せているそうです。参加した児童・生徒たちは、それぞれの研究テーマについて、市立図書館やインターネットを活用しての調査や、市の下水処理場の担当者など、専門家の元に足を運んだり、テーマによっては地域の住民にアンケートを実施したりして、その研究成果を千歳科学技術大学の講堂で堂々と発表している姿に頼もしさを覚えますと語っていました。その研究成果の発表の場所を、大学の講堂で行うところにまた意義があるそうですが、小樽市も大学があります。ぜひ総合的な学習の時間での勉強の成果をたたえ、発表し合う場を設けることも、未来への新たな可能性の芽を伸ばす機会となることと思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。最後に、小樽市文化・芸術振興に関して、お伺いいたします。平成13年第4回定例会で、我が党の斉藤陽一良議員が、公明党がリード役を果たして平成13年12月7日、国で制定された「文化芸術振興基本法」の施行に基づき、本市における文化芸術振興条例の制定について、会派代表質問をいたしまして2年半となります。今回は、子どもたちにかかわる教育関係の文化・芸術振興に関して、お伺いしたいと思います。基本法の成立は、国における文化・芸術の地位を飛躍的に向上し、政府の文化・芸術振興策の柱であったアーツプラン21 が平成14年度に 新世紀アーツプラン 文化・芸術創造プラン となり 文化庁の予算「 」 「 」( ) 、、 、 。も平成12年度は808億円でしたが 基本法制定により年々増加し 16年度は1,016億円が確保されております、 、 、 。文化・芸術活動への国の支援事業は多岐にわたっており 大別すると 一つ 演劇など最高水準の舞台芸術、 。 、 、 。歌舞伎 文楽など日本の伝統芸能 落語 浪曲など大衆芸能を含め 芸術団体の後援や国際交流などの支援二つ、新進芸術家養成のための海外留学や国内研修、発表の場の提供などの支援。三つ、魅力ある日本映画芸術の水準向上、映像の創造、普及、人材育成などへの支援。四つ、子どもたちが本物の芸術に触れる機会平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録の拡大や文化・芸術体験活動推進への支援などとなっています。この文化芸術振興基本法の成立により、国立の博物館や美術館の常設施設の観覧料金が、小中学生については無料になりました。また、子どもの文化・芸術体験活動推進に関する予算も、平成13年度に約14億9,000万円だったのが、16年度は51億7,000万円と、 。約3.5倍に拡充されていて よりいっそう子どもたちに本物の文化・芸術に触れる機会が広がっておりますこの事業の一つに、子どもたちがより身近に本物の舞台芸能に直接触れる機会を提供する、本物の舞台芸術体験事業があります。この事業は、小中高校の体育館などで行う学校公演と、公立文化会館施設で行う公、 。 、 、 、立施設公演があり いずれも鑑賞料金は無料となっています これらの演目も 合唱やオーケストラ 演劇文楽、能楽、歌舞伎、オペラなどが用意されていて、毎年1回都道府県を通して募集が行われ、審査を踏まえ、文化庁長官が決定しているそうです。そのほかにも伝統文化こども教室事業、学校への芸術家等派遣事業などがありますが、こうした国の事業を通して、小樽市の小中学校の子どもたちは本物の文化・芸術に触れる機会を与えられているのでしょうか。携わる関係者しかわかりませんので、ここ数年の教育関係機関を通して行われた事業内容などをお聞かせください。また、子どもたちへの文化・芸術振興に関する事業は、年間計画に基づいて実施されているのか、あわせてお伺いいたします。次に、北海道にも北海道文化振興条例が平成6年に制定されており、たくさんの事業に毎年予算がついております 小樽市の文化・芸術振興についても 21世紀プラン に盛り込まれており 毎年予算化している。 、「 」 、と思いますが、子どもたちのための関係事業について、現在進めている行政改革や健全化の中で、どのようになるのか心配しております。そこで、教育長の率直なお考えをお伺いいたします。次に 21世紀の文化・芸術大国を目指す公明党の政策 真に豊かな日本の未来のために に掲載していま、 、「 」す趣旨の中から、小樽市文化芸術振興条例の策定を願い、ここにつづらせていただきます。人類の歴史とは、何かの競争の上で築かれてきました。あるときは軍事の競争でした。また、政治や経済の競争の時代もありました。戦後日本は右肩上がりの経済成長を追い求めてきましたが、その結果、待ち受けていたものは、バブルの崩壊でした。失われた10年といいますが、それは単なる経済回復に遅れをとった10年だったのでしょうか。経済成長という競争に敗れた後、次に何をしたらよいのかわからず、戸惑いのまま過ぎた10年でした。価値観の喪失、目的観の崩壊、それこそが失われた10年のもう一つの側面でした。こうした大人社会の明確な価値とビジョンの欠陥が、子ども社会の生きる意味の喪失を生み、教育の荒廃の一因となっているのではないでしょうか。中略。国の豊かさとは、何によって決まるのでしょう。経済力で決まると信じていた神話は、既に崩壊してしま。 、 。いました ハーバード大学のガルブレイス教授は 21世紀は人材育成の競争の時代になると予言していますどれだけの人材を育成したかで、国家や未来は決していくというのです。国の豊かさが人間の資質で決まるならば、私たちは21世紀の我が国のあるべき姿の一つが文化大国、文化・芸術大国であると考えます。それは物の豊かさから、心の豊かさへと価値観の転換を促す社会です。一人一人の創造的な感性を結集し、世界に誇れる日本を築くために必要な人間の英知をはぐくむ社会です。ここに、私たちは21世紀の豊かな日本の未来図を描くため、次のような文化・芸術政策を提案いたします。以上ですが、この文の中にあります21世紀の豊かな日本を、小樽に置き換えまして、小樽市文化芸術振興条例制定を再度提案させていただきました。最後に、この文化芸術振興条例についてのお考えをお聞かせ願います。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録以上、再質問はいたしません。よりよい答弁を期待いたしまして、終わらせていただきます (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
秋山議員のご質問にお答えいたします。最初に、平成15年度決算見込みについて、何点かお尋ねがありました。まず、一般会計の財源調整のための借入れでありますが、平成14年度は土地開発基金から4億円、平成15年度は水道事業会計から6億円、産業廃棄物等処分事業会計から2億円を借入れしました。そのうち平成16、 、 。 、年4月に 水道事業会計に2億円を償還しましたので 都合10億円が借入れの残高となっております なお平成16年度は さらに水道事業会計 産業廃棄物等処分事業会計 土地開発基金から 計3億5,000万円を年、 、 、 、度末に借り入れる予定をしております。次に、不用額の要因と経費節減効果でありますが、現在、決算集計中であり、詳しい分析はされておりませんが、不用額の要因の主なものといたしましては、幸い少雪であったことによる除雪費や、財政健全化に取り組む中での節約効果として、管理経費、職員の時間外手当などのほか、支援費などの扶助費、各種貸付金、特別会計への繰出金が予算を下回ったことなどであります。また、これらの経費節減効果が平成16年度に積み上がるかとのお尋ねでありますが、不用額に伴い、特定財源が減収となるものもありますし、除雪費など不確定な要素もありますので、今のところ定かではありませんが、平成16年度予算の執行に当たっては、さきの第1回定例会後に、助役名で平成16年度予算執行方針を出し、予算の有効活用と経費節減に全力で取り組むよう通知したほか、4月の人事異動で新たに配置をしました財政健全化担当を中心に、未収金対策、経費節減対策に着手するなど、できることは着実に実行しており、効果を出していきたいと考えております。次に、いわゆる骨太の方針2004で示された三位一体の改革でありますが、地方が強く求めていました税源移譲の額について、一定の明示がされたことは、一歩前進で評価したいと考えております。また一方で、国庫補助負担金改革の具体案を地方がまとめるという要請も受けました。都市部と地方、都道府県と市町村など、それぞれ個別の事情の違いはありますが、地方6団体が協力をして、よりよい方向で課題解決ができるよう、地方も努力しなければならないものと考えております。また、改革の全体像と工程表を早期に明示することも求めておりましたが 平成16年秋に明らかにし 年内に決定する となっておりますので 税源移、「 、 」 、譲、国庫補助負担金改革、地方交付税改革の制度全体の具体的な姿と見通しができるだけ早い時期に示されるよう、引き続き要請してまいりたいと考えております。特に、平成16年度に大幅な削減がなされた地方交付税につきましては 引き続き地方歳出を見直し 抑制する とされておりますが 地方交付税は地方の固、「 、 」 、有財源であり、税源の偏在による地方公共団体間の財政力格差の是正と一定の行政水準の維持のためには不可欠であり、その財源調整、財源保証機能が堅持されるとともに、総額が確保され、地方の実情を踏まえ、地方の財政運営に支障を来さないものとなる必要があると考えております。次に、ISO9001の認証取得についてでありますが、このISOは製品やサービスの品質管理や品質保証のためのマネジメントの国際規格として定められたものであり、近年自治体においても、市民を顧客としてとらえ、その満足度を高めるしくみをつくり、行政サービスの向上を図るため、認証を取得するところが増平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録えており、昨年12月に道内で初めて帯広市が認証を取得いたしました。帯広市では住民票などの証明で、多くの市民が利用する市民部の窓口を対象に認証を得ており、窓口職員の対応のアンケート調査の実施や住民票などの交付時間の測定をするなどして、その結果を業務の見直しに生かし、サービスの向上に取り組んでいると伺っております。この認証取得に当たりましては、庁内体制の整備や取得までの期間、審査にかかる費用などの課題もあると聞いておりますので、現時点での認証取得は難しいものと考えておりますが、市民サービスの向上を図る上での新たな取組方法の一つと思いますので、今後、他都市の導入事例の調査・研究とあわせて、業務改善を進めたいと考えております。次に、介護予防について、何点かお尋ねありました。最初に、本市の介護認定の現状についてでありますが、高齢者数につきましては、平成12年4月末の3万、 、 。 、4,968人に対し 平成16年4月末では3万7,983人でありますので 約8.6パーセント増加しております また、 、 、 、要介護等認定者数につきましては 平成12年4月末の要支援が477人 要介護1が920人 要介護2が735人要介護3が469人、要介護4が529人、要介護5が431人の合計3,561人に対し、平成16年4月末では、要支援が1,095人、要介護1が2,178人、要介護2が1,075人、要介護3が908人、要介護4が793人、要介護5が645人の合計6,694人でありますので、平成12年4月末と比較しますと、要支援が約130パーセント、要介護1が約137パーセント 要介護2が約46パーセント 要介護3が約94パーセント 要介護4が約50パーセント 要、 、 、 、介護5が約50パーセント、合計では約88パーセントの増加率となっております。次に、本市の保険給付費の現状についてでありますが、保険給付費の推移につきましては、平成12年度決算額が約71億7,800万円 平成13年度決算額が約86億6,300万円 平成14年度決算額が約96億7,700万円 平成、 、 、15年度決算見込額が約96億7,300万円であり 平成16年度当初予算額は109億7,800万円で おおむね介護保険、 、事業計画に沿った予算額となっております。また、計画では平成17年度が約112億2,000万円、平成18年度が113億7,700万円、平成19年度が約115億9,600万円の保険給付費を見込んでおります。次に、小樽市の保健行政における介護予防の視点から、家庭訪問の強化についてのお尋ねでありますが、特に支援が必要な方は単身又は高齢世帯の虚弱高齢者や閉じこもりがちの方などが挙げられます。そのために保健師等が家庭訪問を行い、健康管理についての相談や支援を強化しているところであり、今後も介護予防のために、その対象者を広げて指導を行っていきたいと考えております。次に、介護予防における高齢者筋力向上トレーニング事業などの具体的な取組をすべきとのご指摘でありますが、介護予防のための事業としては、現在、小樽市では実施しておりません。しかしながら、昨年度からおたる健康総合大学において、中高年齢者を対象とした自宅で行う筋力トレーニングや施設におけるマシントレーニングを実施しているところであり、今後はさらに内容の充実や介護予防の観点から、対象者の拡大を図っていきたいと考えております。次に、がん、心疾患、脳血管疾患等に対する課題等についてでありますが、これらは生活習慣病における三大疾患であり、壮年期からの生活習慣の改善が課題であります。特に心疾患、脳血管疾患など、循環器系疾患が他市に比べ高い傾向が見られるのが現状でありますので、今後も知識の普及や食生活の改善等の情報提供及び健康診断の必要性等について、啓発を行ってまいります。次に、がん検診の状況と検診率が上がらない理由や課題でありますが、当市ではがん検診として胃がん、肺がん、子宮がん、乳がん、大腸がんの検診を委託して実施しているところであります。このがん検診の検診率を全国や全道と比較しますと、小樽市の検診率はがんの種類により差があり、胃がん検診と乳がん検診平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録については低くなっております。その理由としては、自己の健康管理に対する認識が低いのではないかと考えております。今後、がん検診に対する医学的解析を踏まえ、知識の普及や啓発を行ってまいりたいと考えております。次に、乳がん、子宮がんの年齢引下げと財政負担でありますが、乳がんの発生は若年化しており、早期発見と治療のためには検診年齢の引下げは重要であります。そのためには、マンモグラフィの整備が必要であることから、医療機関との調整が必要と考えております。また 財政負担についてでありますが 乳がん検診の場合 市からの助成額が約3,800円であり 現在の受、 、 、 、診率を当てはめた場合 年齢引下げにより 約100万円必要であります 一方 子宮がん検診の場合は 市か、 、 。 、 、らの助成額が約5,500円であり 同様の試算では約215万円が必要で 合計約315万円の予算措置が必要と考え、 、ております。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
秋山議員のご質問にお答えします。まず、総合的な学習の時間の取組状況についてですが、この時間はみずから学び、みずから考え、その実践の中から学び方やものの考え方を習得するなど、学習活動が総合的に働くことを目指しております。勝納川近辺の小中学校では、地域に立地する企業の工場の種類や働く人々の様子を調べたり、福祉施設を訪問してお年寄りの生活の様子に触れたり、器楽演奏を聴かせるなど、学校の特色に応じた実践を中心に、身近な環境について、調査・観察などの学習活動に取り組んでおります。このような具体的な活動を通して、総合的な学習の時間のねらいの実現はもとより、小樽に生きてきた人々の知恵を学び、小樽のよさを実感し、小樽のまちで育ったことを大事に大切にしたいという気持ちがはぐくまれていくことを願っております。また、このような学習の成果をたたえ、校内外で発表し合う場を設けることについてですが、これまでも博物館などにおいて、豊倉小学校では昆虫の生態などについて、色内小学校ではキッズベンチャーズ塾の企画について、子どもたちが地域の皆さんの前で発表することを通して、子どもの学習の深まりが増したと伺っております。発表の場の活用など、ご提言いただきましたことにつきましては、各学校が主体的に取組を進めるよう指導してまいりたいと考えております。次に、子どもたちへの文化・芸術の振興についてですが、平成15年度に国の伝統文化こども教室事業として、市内で「いけばな子ども教室」が開催され、小中学校の子どもたちが伝統文化に触れ、体験する機会が得られたところであります また 教育委員会では 小中学生を対象に 札響コンサート と 能と狂言教。 、 、 、「 」 「室」の2事業を毎年実施しているほか、各小中学校においては、校外学習として年次計画に基づいて、演劇や音楽などの鑑賞を行っており、その他音楽発表会、図工・美術展等を開催しております。今後に向けましても、児童・生徒が身近ですぐれた文化・芸術に触れる機会を設け、美しいものに感動する心が育つよう努めてまいりたいと考えております。次に、子どもたちへの文化・芸術についての予算と行政改革についてのお尋ねですが、未来を担う子どもたちへの施策に対する予算は大切と考えており、限られた財源の中でも工夫をしてまいりたいと考えております。行政改革では聖域なき見直しが進められておりますが、教育予算につきましては、市長にじゅうぶん配慮いただいており、苦しい財政状況の中にあっても、教育計画の充実のため、教育委員会としていっそうの努力をいたしたいと考えております。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録最後に、文化芸術振興条例の制定についてですが、文化芸術振興基本法が文化・芸術の意義や国民の要望の高まりを背景に、平成13年12月に制定され、心豊かな市民生活や活力ある社会の実現を目指す法の基本理念はじゅうぶん理解しているところであります。国は、平成14年12月に基本方針を策定し、おおむね5年間を目途に文化芸術の振興に関する施策の総合的な推進を図ることとしており、教育委員会としては、当面、国の動向を注視してまいりたいと考えております。条例制定につきましては、文化・芸術関係の団体の意見を聞くことや、条例制定のための話合いの場の設定など、検討してまいりたいと考えております。