みんなの議会

小樽市議会 平成13年第4回定例会 2001年12月11日

(1)子どもの権利条例の制定を求めて2 2002年4月、学校週完全5日制実施に向けて/(2)教育基本法見直し問題について(教育基本法と教育改革)/(3)狂牛病(牛海綿状脳症)感染問題について/(4)M3.9北後志地震発生について

2001年12月11日、小樽市議会の一般質問で、佐々木勝利議員が「子どもの権利条例の制定を求めて2 2002年4月、学校週完全5日制実施に向けて」「教育基本法見直し問題について(教育基本法と教育改革)」「狂牛病(牛海綿状脳症)感染問題について」「M3.9北後志地震発生について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
佐々木勝利 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 21番 佐々木勝利

今まで経験したことのない急速に進む少子高齢化社会を迎えて、まちづくりは人づくり、そんな観点で、第4回定例会に当たり、一般質問をしたいと思います。世の中が不景気になると、教育の問題に関心が高まります。今ありました。すべてが学校教育にその責任があるように響いてなりません。中身を聞いていて、不当労働行為に当たるのかな、そういうような発言も見られた部分もありますけれども、まず初めに、子どもの権利条約の実効化について質問したいと思います。子供を取り巻く現状を考えるとき、今こそ、子どもの権利条約の実効化が望まれるときはないと思います。子どもの権利条約が国連で採択されてから12年が過ぎ、今やこの条約は世界の 180カ国以上もの国が批准して、これまでで最も多くの支持を得た人権条約と言うまでに成長を遂げているものであります。国内においては、子どもの権利条約が批准されて6年経過しました。批准されて以降、子どもの権利条約に沿って子供の権利が保障される、そんな社会、学校へと変わってきたかと言えば、そうなっていない。つまり、条約が真に実効あるものとして機能をするものとなっていないというのが実情ではないかと思います。そんな中で、川崎市では、全国に先駆けて、川崎市子どもの権利に関する条例が成立しました。今、不登校の子供の数の増加、平成11年度文部省調査によりますと不登校児生徒の割合は、小学校 288人に1人、中学校41人に1人と資料に載っております。いじめによる自殺や、それが背景にある少年犯罪、学級崩壊など、子供を取り巻く人権状況は厳しくなる一方です。しかも、問題なのは、子供が示すSOSは 「子供を甘やかすからだ」とか 「子供の権利ばかり主張して義、 、務を教えていないからだ」といった意見が強い影響力を持っているのも事実ではないでしょうか。このような現状を生んだ第1の原因は、批准の際、子供の権利保障のための国内法の整備、改正が行われなかったことにあります。1998年の子どもの権利委員会による日本が提出した締結国報告調査でも、21件にもわたる提案及び勧告も行っています。中でも、教職員や警察、司法関係者など専門家への条約の理解の促進、競争の激しい教育制度によって子供がストレスにさらされ、その結果として、休息などの時間が確保されず、発達障害が生じており、学校嫌いが増加していること、学校における暴力、特に体罰及びいじめの解消などが勧告されています。これらの勧告は、さきに述べた子供の人権状況の深刻化が、社会、学校における子どもの権利条約の不徹底によることを示しているのではないかと考えます。また、子供の育ちの中で、他者との出会い、関係を結ぶための経験が不足していると言えます。子供の学びからの脱走、若者の不就労、働かないなど、子供たちが将来への展望を持てなくなってきている事実も深刻化しているのではないでしょうか。この背景には、学校像そのものの転換が遅れていることにありはしないかとか、文教政策がこのような状況に的確に対応できていない、子供、教職員、保護者たちを不安と混乱の中に放置してきたのではないかと指摘されています。しかも、1980年代以降の教育改革が、行政改革を背景とする公教育の私事化促進、個人の自由な選択を基本とする競争原理を導入して、民主主義と平等の原則を突き崩す方向で模索されてきたのではないか。このような中で、子供たちの多くが、現在、小学校高学年から自分の能力に絶望して将来の希望を見失い、親たちは子供の教育に不安を募らせているのが現状ではないでしょうか。今、求められているのは、子供の市民的権利の保障と、地域を基盤とした教職員、保護者、市民が連帯して学校を「学びの共同体」として改革していくことではないでしょうか。この点について、教育長の見解を伺います。そこで、道内初、先ほど紹介した川崎市に次ぐ全国2例目となる、町長みずからが先頭に立って取り組んでいる、奈井江町子ども人権条例づくりのまちの動きに注目したいと思います。奈井江町広報より、見出しに、「みんなの力で子供に関する権利条例をつくろう。子供は地域の宝です。子供の健全なる育成のために、広く子供や地域の方々のご意見をお寄せください 、さらに、続きます 「奈井江町では、現在、町民全体で子供の」 。意見を取り入れた権利や役割など、子供たちの生活に合った子供に関する権利条例の策定を目指しております。ぜひ多くの町民や子供たちのご意見をお寄せください」とあります。そこで、小樽市を発信地として、地域から国政を変えようではありませんか。市長の見解をお聞かせください。また、次の点について提言します。受止めについてお伺いします。一つは、子供の人権に関する条例の制定に向けて作業委員会を立ち上げてはどうでしょうか。二つ目に、子どもの権利条約の理解を深める。職員、住民対象の研修会の充実を図る。そして、三つ目に、子供参画の学校改革を進めるための条件整備をすることです。次に、来年4月から実施する完全学校5日制とカリキュラム改革について質問いたします。今、子供たちにとって、学校がどのような場で、そこでの学びがどうなっているのか、このことを踏まえながら、21世紀に向けて、学校とカリキュラムの在り方を追求していく必要があると考えます。21世紀の学校は、子供たちがともに生き、学び、育つ場であるべきであるし、国の要請に従って、子供たちを型にはめ、準備していく学校ではないと考えています。重要なことは、真理と平和を愛し、さまざまな社会的不正や不平等を克服していく21世紀を、自立した市民の一人としてつくり上げていく力を子供たち自身が身につけていく、そういう学校に変えなければならないと考えます。21世紀の学校カリキュラムの関係です。カリキュラムとは 「学習者が経験する経験のすべてを指す」と定義しますと、子供は、教えられる受動的な、存在ではなく、能動的な学習者として、教えられたことを1人ひとり各人が反すうし、独自に意味づけ、その意味づけた内容がその子にとってのカリキュラムだと思います。つまり、子供が、自分らしさを、自分史をつくっていく過程にこそ、カリキュラムの中心があると考えます。完全学校5日制と学習指導要領の関係。学習指導要領は、教育課程編成の大綱的指針として定められています。各学校では、憲法、教育基本法に定める教育の目的を達成するため、すべての教職員が創意工夫を凝らした教育課程を踏まえ、教育実践に取り組むことが必要と考えます。来年、2002年度から完全学校5日制が実施されます。それに先立ち、学習指導要領が改訂され、指導要領の基準の弾力化、大綱化、中学校の選択教科への配当時数の大幅増、高校において各学校で独自の学校設定教科、科目を設定できることにしたことが特徴とされていますが、さらに、総合的な学習の時間の新設などが盛り込まれています。移行期の現時点では、学校現場において、総合的な学習の時間を英語教育に充当するなど、本来的な趣旨から逸脱した報告も聞かれ、さまざまな問題を内包していると言えます。その一方、授業時数の大幅減、約3割減から、保護者からは学力低下を心配する声も出されています。大事なことは、知識偏重でない生きる力をはぐくむことが今後の課題であると言えるのではないでしょうか。そのためにも、子供とともに学び、ともに生きるという視点、学校現場では、どのような内容のカリキュラムを、どう創造するかが問われます。これもまた今後の課題でもあります。そこでは、もちろん教職員の力量も問われます。したがって、教職員がカリキュラムづくりに打ち込める教職員の定数改善などを含めた条件整備が必要と考えます。準備状況、課題も含めた完全学校5日制に向けての教育長の現状認識をお聞かせください。また、これまでの教育課程の改訂のシステムは、教育課程審議会の答申、学習指導要領の改訂及び教科書の編さんという手順により、教育現場の実践者、研究者の意見が十分に反映されてはいません。国レベルの基準は、子供の実態や問題を十分把握をすること、教育現場の実証的な実践の成果を生かすことなど、それぞれの専門的な力量を持った人々が実証的・科学的な方法論を駆使して策定することが重要と考えます。そこで提言します。教育長の見解を伺っておきます。一つは、学校を基盤とした魅力あるカリキュラムづくり及び教職員、地域の人々の啓発活動を推進するため、事業への予算措置と支援を行うこと。二つ目に、教職員の自立的な教育研究活動を積極的に支援することです。次に、教育基本法見直し問題についてです。11月26日、文部科学省が、教育基本法の見直しを中央教育審議会に公式に諮問しました。教育基本法は、教育の理念や原則を定める根本法として、1947年に施行 「忠孝」などを説いた教育勅語の反省から生まれました。、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成をうたうなど、前文と11条からなり、憲法と同じ年に施行されました。前文で、憲法が示した理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものであるとうたっています。憲法と密接不可分な関係にあり、教育の憲法と呼ばれているものです。憲法と教育基本法の改正論者がしばしば重なり合うのは、基本法改正を憲法改正につなげたいと考えるからなのだろうか、今回、教育基本法の前文が対象となっていることは見過ごせません。なぜ今、教育基本法の改正なのか、改めて問わなければならないと考えます。今回、教育振興基本計画の策定が同時に諮問されましたが、なぜ、基本法と抱き合わせでなければならないか、疑問を感じます。今の学校教育が、混迷を深めていることは、だれの目にも明らかです。いじめや不登校、学級崩壊が広がり、子供たちの学習意欲も低下している。学習内容を3割削減する新学習指導要領への不安の声も高まっています。そんな状況を少しでもよくするためには、基本的、具体的な施策を急がなければならないと考えます。小中学校の少人数化を進め、教職員を増やす、教育予算も欧米並みに引き上げるなどの手だてをとることだと考えます。戦後教育は、公選の教育委員が任命制になるなど統制が進み、基本法は骨抜きにされてきた面があります。基本法は、時代が変わっても色あせることのない理念があります。学校現場では、基本法が目指す教育の実現への努力が続けられています。しかし、その努力を否定し、国家主義教育の復活、また、来た道に逆戻りしかけているように思えてなりません。理念の手直しなどより、教育現場を改善する具体策を計画的に実施することこそ必要ではないでしょうか。教育長の見解と、子供が生き生きする学校、地域づくりに向けた考え方をお聞かせください。次に、いわゆる社会不安の問題になっている牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病対策についてお尋ねいたします。11月21日、国内で2頭目となる狂牛病、牛海綿状脳症に感染した牛が確認されて間もなく、11月30日に3頭目の感染牛が見つかり、国内の狂牛病汚染は深刻さを増してきました。3頭目は、1頭目と全く同じ96年3月26日生まれ、3頭が生まれた時期は9日以内に集中し、いずれも雌のホルスタイン牛という共通点があります。2頭目が確認された時点で、厚労省は1頭目、2頭目の検査結果が英国の感染牛と同じ反応を示したとして輸入肉骨粉が感染源である可能性を示唆しました。しかし、農水省などのこれまでの調査では、感染源とされる輸入肉骨粉と3頭をつなぐ線は見えてこないと言います。3頭が生まれた96年は 「狂牛病が人に感染する可、能性がある」と英国政府が発表し、世界で狂牛病パニックが起きた年と言われています。しかし、農水省は、同年3月に英国産肉骨粉の輸入を停止し、肉骨粉を牛のえさとしないよう通知をしたものの、法的拘束力がない行政指導にとどめたため、国内の家畜のえさとして使われ続けたということもあります。今日までいろいろな事実が明らかになってきているようです。しかし、原因解明は難航しているようであります。そのことが、社会不安につながっていると思います。一日も早い原因解明がされることを願っています。そこで、お尋ねします。これまでの市の状況把握と、その対策についてお示しください。11月20日、2頭目発覚の前、狂牛病騒ぎがようやく落ち着きかけ、学校給食でも牛肉の使用自粛が解除されつつある状況が発表されました。それによると、学校給食に牛肉の使用を見合わせている道内50町村の公立小学校 792校のうち45市町村の 750校が自粛解除を決めたか、解除を検討中であることが道教委の調べでわかりました。自粛を続けるのは、その時点で5市町村の42校。また、自粛解除の検討を始めた札幌市教委は 「検査、体制が整い、保護者の不安が解消されつつある 、しかし、自粛を続ける市町村は 「安全性が確認されていな」 、い」と言っていると報道されています。いつのときでも、安全な学校給食に敏感でなければなりません。そこで、お尋ねします。市の対応と今後の対策についても、お示しください。最後に、マグニチュード 3.9、北後志地震発生についてお尋ねします。「小樽で震度2。11月27日午後1時半ころ、後志管内の余市浜付近を震源とする地震があり、小樽市で震度2、札幌市や石狩市、後志管内余市町、倶知安町などで震度1を記録した。札幌管区気象台による震源の深さ約10キロメートルで、地震の規模はマグニチュード 3.9と推定されている」と、11月28日の朝刊で小さく報道された。当日は、市街地活性化特別委員会が開催され、直ちに報告があったようですが、庁舎内に居た者は、ドンという一回の衝撃があっただけで、揺れがなく、地震と気がつかなかった者も多かったと思います。一昨日、12月9日、新潟地方でも似たような地震、震度3の地震のニュースが流れました。そこで、小樽地方震度2の地震発生についてお尋ねいたします。地震発生からとられた対応は、予想されていた地震の発生なのか 「災害は突然やってくる 「備えあれば憂。 」、いなし 、今後の地震発生の見直しと、その対策について伺います。」終わりに当たり、少子高齢化社会、こんな言葉を改めてかみしめたい 「子供しかるな、来た道じゃ。年寄り。笑うな、行く道じゃ 。」再質問を留保して、質問を終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐々木勝利議員の質問にお答えします。初めに、子どもの権利に関する条例の制定でありますが、子供の権利なり人権を守ることは大変重要なことであり、全国で唯一条例を制定しております川崎市の条例の内容、施行状況などについて今後調査研究してまいりたいと考えております。次に、職員、住民対象の研修会についてでありますが、これまでも地域の懇談会やミニ集会、公開ケース研究会などの場を活用して、子供の人権問題について話合いを行っているところであります。また、現在「子育てガイドブック」を作成中でありますが、この中にも子供の人権に関する事項を盛り込むこととしておりますので、今後、これらも活用しながら啓発に努めていきたいと考えております。次に、狂牛病の状況把握やその対策についてでありますが、小樽管内の牛農家は3戸で、55頭の乳用牛を飼育しており、異常のないことが確認されております。感染牛が道内外で3頭発生し、その感染源は輸入の汚染肉骨粉や代用乳、また、製造過程における肉骨粉混入の可能性なども否定できないと報道されておりますが、その原因を特定するには至っていない状況にあります。国は、検査体制の強化、肉骨粉処理の推進など緊急対策を取り、食肉処理されるすべての牛を10月18日から検査し、安全な牛肉が流通するシステムになっており、一日も早く原因を解明することが必要なことであると考えております。市といたしましては、11月22日開催した庁内打合せ会議において、各部が持っている情報を共有し、市民からの問合せへの対応に努めることとしておりまして、また、牛肉の安全性をPRする北海道発行の「牛肉安心」というパンフレットの全戸配布を予定しておりますし、さらに、狂牛病の正しい知識を知らせる講演会の開催についても、後志支庁に要請しているところであります。今後とも、牛肉の安全性について関係機関とも一層連携を取りながら、適切な対応をしてまいりたいと考えております。次に、先般の地震についてでありますが、一般的に、震度2は、屋内にいる人の多くが揺れを感じ、電灯などがわずかに揺れる程度の規模であり、また、今回は津波注意報、警報も発表されなかったことから、地域防災計画に定める非常配備体制を取るまでに至らず、各部局で必要な情報収集を行い、被害がないことを確認いたしました。なお、地震の発生を予測することは大変難しいことであり、今後について見通すことはできませんが、本市の地域防災計画は地震対策を重点項目として市民の生命、財産などを守ることを目的に策定していますので、今後、さらに防災関係各機関と相互に密接な協力体制をとり、地震がいつ発生しても対応できるよう努めてまいりたいと考えております。なお、市民への啓発としましては、12月15日発行の広報おたるに、防火意識の啓発に加えて、地震発生の際の心構えや対策について掲載する予定であります。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

佐々木勝利議員のご質問にお答えします。まず、子どもの権利条約にかかわって 「学びの共同体」としての学校改革についてですが、学校が「学ぶ子、供と教える教師の生き生きした共同体」であるべきことはいつの世にも大切であり、学校が子供たちにとって学び、鍛え、楽しむすばらしいところであることに、教師は大きな役割を担っているものと思います。次に、子供参画の学校改革についてですが、学校の在り方について子供に意見を求めることは必要ですが、まだまだ多くのことを学び経験しつつ成長していく子供に、学校改革の責任を負わせるのは難しいことであると考えます。むしろ、父母、教職員を交え、三者で学校への期待を今後とも話し合うことが有益ではないかと思います。次に、完全学校5日制に向けての私の認識ですが、世上、学力向上対策や休日における時間の過ごし方に多くの議論のあることは承知しておりますが、現在、市教委では、来年から実施される教育課程編成の手引を、市内全教職員の約5分の1に当たる 120人の参加を得て作成中であり、それが完成された後、ここ数年の移行期の経験を加味した具体的な各学校の教育課程が編成されることになり、その取組やその後の条件整備についての検討を一層深めていきたいと考えております。次に、教育課程改訂のシステムについての提言ですが、今回、教育課程の基底を「編成の手引」と改め、各学校の自主的な取組を促すよう進めており、実施のための必要な措置について、ご提言の内容を含め、今後検討してまいりたいと考えております。次に、教育基本法及び教育振興基本計画の策定についてですが、このことについては、各報道機関の記事、報道によって承知しているだけであり、見解を述べることは難しい段階であります。また、子供が生き生きとする学校、地域づくりは、今日も大切な目標でありますが、今まで教育基本法を根底に置いて教育を進めてきた立場にある教育委員会としては、今後、中央教育審議会の論議の推移を注意深く見守っていきたいと考えております。最後に、学校給食における牛肉使用についてでありますが、学校給食は、何よりも安全確保が優先されることから、小中学校長会等に状況を説明し、10月から使用自粛をしております。市教委といたしましては、さらに狂牛病が確認されたことから、保護者や学校関係者の不安がまだ残っているものと考えており、もう少しその状況を見てまいりたいと考えています。以上であります。( 議長」と呼ぶ者あり)「

再質問 21番 佐々木勝利

何点か、再質問いたします。その一つは、子供の権利条例の制定に向けての部分ですけれども、さまざまな問題対立のために、特に行政を預かる者は、子どもの権利条約の基本をなすべき子供の最善ベストを目的として施す、そういう点を重要視しなければならないのではないかなというふうに考えます。そういう面で、先ほど提示しました川崎市の事例、そして奈井江町の事例を参考に提示したわけですけれども、今一度、この整理で、研究をするという言葉でなく、具体的にどのように取り組んでいくのか。それをお知らせください。よく議会の場では、研究する、検討するという言葉の違いもあるわけですけれども、その辺のところで、今一度、検討する、研究する、その辺のところを少し具体的に提示していただきたいと思います。それから、教育委員会の教育長の見解の件ですけれども、特に学校5日制にかかわる分では、いろいろなひずみや問題等も出てきている中で、今回、完全学校5日制、その試行期間として、週2回の学校5日制があったわけです。そこでつかまえて問題が起きている分についての具体的な総括といいますか、検証といいますか、そういうものがきちんと把握された上で、そのための課題解決に向けて準備をしていく、そういう具体的な部分を示していただきたいなというふうに思ったのです。ところが、今、これでいきますと、当面、来るということだけです。私の方で聞いたのは、その辺の事実経過といいますか、実態、準備状況とか課題、こういうものの現状はどうなっているのか、こういうふうに聞いたのでありまして、再度、答弁の方を具体的に細かくお知らせください。それから、見解が分かれるのではなくて、私が見解を求めたのは教育課程の改訂の趣旨というのか、これまでも行われてきた問題点を指摘したわけです。本来、カリキュラム、教育課程を編成するに当たっての基本的な教育長の考え方、これを聞きたいわけです。俗に言う中央教育審議会から含めて、ずっと流れがあった中で、そして現在に至っているという経過報告を聞いているのではなくて、教育長が、教育実践を進めてきた立場の上に立って、カリキュラムの具体的なつくり方、考え方、これを聞かせてください。それから、教育基本法見直しの問題ですけれども、これは、中央審議会を含めて、そこの推移を聞くと、教育長はその状況を見守る、こういうことです。これまた、教育長自身の教育基本法の受止めについて、しっかりと聞きたいわけです。その辺のところが基本になって、今、現場では教育基本法に基づいた実現、そういうことをしっかりとやってきているわけですから、教育長自身の口から、教育基本法の受止め、それから認識、これを聞かせてください。それから、子供参画の学校教育、こういう観点で私は質問したのですけれども、さきほどの子どもの権利条約の中心点を成す一つに、やっぱり、子供は与えられたものを消化するというのではなくて、みずからが考え出していく力をつくっていく、このことが大事だと思います。そのためには、権利条約の基本を成している子供の意見表明、そして、意志決定機関にどれだけ子供を参画させるか、こういうことが大事だというふうに自分は思っていますし、それが今問われているのではないかというふうに思うので、子供参画の学校教育、これについて、また、想定のような答えが返ってきたのですけれども、そこのところをもう一度、かみ砕いてご説明願いたいと思います。それから、学校給食の問題のついては、先ほどの答弁で、一通りはありました。最後の言葉については、不安が解消されないと、状況を見て、こういうことなのだけれども、そうすると、市教委の主体的な判断はそこにはない。いつまでにどうすることなのか。食品の安全確保については、従来からも厳しく問われていたわけです。そういう面で考えれば、ほかのところが自粛解除をしたから小樽も自粛解除をしようやと、こういう姿勢なのか、そういう考え方をもう少し詳しく教えていただきたい。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

子どもの権利条約の制定に向けて具体的にどう取り組んでいくかということでございますけれども、子供の問題になりますと、非常に範囲が広いといいますか、市役所で言いますと市民部とか福祉とか保健所、教育委員会といろいろな幅広い分野がありますので、まだ組織として研究会なり検討会ができていませんので、市民部が中心になりまして、当面、組織の立上げをして、その中でどう具体的に取り組むか検討してもらって進めていきたいと思っています。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

学校週5日制の完全実施に当たって、過去の2日間の休業の経験をどのように生かして検討をしているかというお尋ねですが、月2日の場合、小学校の全校の体育館を開放しておりました。4日の場合どうしようかと現在いろいろ検討の過程なのですけれども、4日とも小学校の体育館を開放して、子供やお父さんお母さん、あるいはいろいろな方に利用していただくという形態よりも、1日は子供を家庭に返して、家庭生活の中で充実した一日を送っていただくということも大事なのではないか。だから、2日を、すぐ倍にして休日を開放するのではなくて、1日は家庭にとか、1日は社会教育施設で子供が積極的に学べるような体験を味わわせてやったらどうかとか、現在検討中ですが、その一例を挙げますとそういうことになります。それから、二つ目ですが、各学校のいわゆる教育課程の採択に当たって、いわゆる教科書の採択が行われ、小樽市全体の教育課程編成の手引がこの11日に答申をいただくことになっております。今ごろ答申をいただいていると思いますけれども、その中で注目しているのは、総合的な学習の時間というのが新たに設けられました。これは、私どもの体験の中にないことなので、この中でいわゆる各学校の教師の力量が本当に試されるだろうと。反面、クラブ活動というのがなくなりました。部活動というものの文字が学習指導要領から消えました。そうした場合に、スポーツ体験というのはどういう形で補われていくのかといったようなことも大事な問題であろうかと思います。これも一例を挙げておきます。次に、教育基本法ですけれども、私が教師生活をずっと長い間続けて、もうすぐ50年近く教育にかかわってくるわけです。その中で、教育基本法は、一つの柱であり、大事な中心でございました。しかし、それが、教育達成計画の方を先に論議して、その輪郭が決まってから教育基本法に論議を深めたいという報道が今日ありましたので、事実上、本当に息を詰めるような思いでその経過について注目してまいりたい、そう考えております。それから、その次は子供参画社会ですが、私は、子供はまだ発達途上のそういう段階にあると思いますので、子供の意見を即学校のいわゆる経営に反映させるということは難しいと思うのです。むしろ、三者懇談といいますか、そういう機会を多くして、子供の意見を多く聞く、聞く耳を持つということは大切ですけれども、参画して責任を持たせるということはちょっとやはりなじまないのではないか、そういうふうに考えております。次に、学校給食の献立の問題ですけれども、牛肉の使用という形になりますと、大体献立は2カ月から3カ月前に決めるのですが、基本的な内容の変更となりますと、学校給食協議会というのを開きまして、その中でのご意見を聞きながら、こういうことにしたいというご提案を申し上げまして、その結果を参考にしながら態度を決めていくという状況にあります。先日の協議会の中で、牛肉の使用はまだ早いのではないか、そういう発言が多くありましたので、ああ、まだ不安が残っているなと、そういう形で今回ご答弁申し上げました。以上でございます。

出典:小樽市議会 平成13年第4回定例会 2001年12月11日 議事録 PDF(108ページ) 間違いを知らせる