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小樽市議会 平成13年第2回定例会 2001年6月19日

(1)市町村合併推進の動きと本市の考え方/(2)「子どもの水辺」再発見プロジェクトへの本市の取組について/(3)小樽市交通記念館の経営改善策について

2001年6月19日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「市町村合併推進の動きと本市の考え方」「「子どもの水辺」再発見プロジェクトへの本市の取組について」「小樽市交通記念館の経営改善策について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 33番 斉藤陽一良

平成13年第2回定例会に当たり、一般質問を行います。まず、国の行財政改革の一環として進められている市町村合併推進の動きについて伺います。最近の新聞報道によりますと、去る5月31日、後志支庁と管内20市町村の「行財政検討会議」が発足し、自主的合併を含めた将来の行政体制を検討することになったとのことでありますが、この問題についての国の基本的な考え方について、小樽市としてどのように認識をされておりますか、お示しください。一般論として、行政事務の簡素化、行政経費の縮減が目的であると言われておりますが、しかし、まず、我々は、何よりも住民への行政サービスの低下を招かないかということを検討するべきであります。次の問題として、単なる行政単位の拡大、広域化にとどまらず、地方分権を実質的に進める上で、積極的に権限移譲を行うべきであると考えます。それと同時に、地方分権の財政的裏付けとして、税財源の地方移譲も進められる必要があると考えます。また、国は、市町村合併推進の具体策として、法律改正や新たな財政支援制度の新設と同時に、地方交付税の削減も検討しているとのことですが、単純に地方交付税交付金の削減というのではなく、地方交付税は国の補助事業の裏づけという側面もあり、事業指定を行わない新補助金制度の創設など補助事業自体の抜本的な見直しも行う必要があると考えますが、以上の点について市長のご見解を求めます。さらに、具体的に何点かお伺いをいたします。まず、今回発足した検討会議の性格、役割、また、検討される内容はどのような項目が上がっているのか、また、これからの検討作業のスケジュールについてもお示しください。また、昨年北海道から示された合併パターンでは、一つは小樽市と赤井川村、もう一つは小樽市以外の北後志4町と赤井川村という二つの合併パターンがあるわけですが、もともと小樽市と赤井川村との間では、上水道の水源利用についての協力関係があり、また、今後ごみの広域処理をめぐる北後志全体としてのさらなる協力・協調も必要になってきております。そのような点を踏まえて、財政上のメリット・デメリットはもちろん、市民サービスの向上という観点から、また、両自治体の住民感情といったことも考慮に入れた検討が大事になると考えますが、現時点での市長のご見解をお聞かせください。次に、小樽子どもの水辺協議会についてお伺いをいたします。昨年発足した本協議会は、平成14年度からの学校完全週5日制実施に伴う地域社会における児童・生徒の適切な自然体験、社会貢献の場の確保を目指して、全国 5,000カ所の登録を行う国の「子どもの水辺再発見プロジェクト」を受けて設置されたもので、星置川、朝里川、勝納川、蘭島川を対象河川として検討が進められています。まず、これまでの協議の経過と現状についてお示しください。次に、対象4河川のそれぞれの特徴、特質について、自然的、社会的側面に分けて概括的にお示しください。それらの特質を踏まえて、それぞれ河川ごとの活用、保全の範囲、内容についてどのような検討が行われているのか。例えば、地域の市民や子供が参加して各種の水生生物を育成、管理する手づくり水辺ゾーンとか、昆虫、魚類、野鳥などを採集したり観察できる観察・体験ゾーンなどが考えられると思いますが、具体的な検討はどのように進められておりますか、お示しください。また、河川の流路の形、深さ、川底の状態、河床材料、流速、流量などが動植物の生息に与える影響については、全国的に技術的な研究が緒についたばかりであり、科学的なデータが少なく、それだけに各地で多くの取組があり、その成果の報告も日進月歩と言われる分野であります。このような状況において、それぞれの対象河川の特性に最適な活用・保全の方法を構想・提案するためには、相当の情報収集と設計技術力を要するものと考えますが、本市の本協議会において、このような技術的な支援体制は現状どうなっているのか、また、今後どのように強化されるのか、ご所見をお示しください。対象4河川のうち、星置川と蘭島川については 「水辺の楽校プロジェクト 、楽しい体験学習などを行うと、 」いう意味で、音楽の「楽」という字、楽しいという字を当てているわけですが、この水辺の楽校による河川のハード部分の整備が一通り完了しており、勝納川については現在工事が継続中、朝里川については整備計画策定のための地域関係者からの事前意見聴取等が継続中と認識しておりますが、この認識でよろしいですか。そこで、現在 「子どもの水辺プロジェクト」への登録という段階にあるわけですが、この登録は北海道開発、局への登録で 「水辺の楽校プロジェクト」の旧建設省本省への登録とは予算付けなどの面で意味合いに違いが、あると考えますが、違いの内容をお示しください。さらに 「水辺の楽校プロジェクト」として 「水辺の楽校推進協議会」が設置されておりますが、その役割、 、と今後の存廃の見通し、それと本協議会との関係をどのように考えたらよいか、お示しください。ハードの整備が終わったところでは、いよいよこれから活用がスタートするわけですが、いわばこれからが本番と言えると思います。これまでの「水辺の楽校推進協議会」での検討内容の「子どもの水辺協議会」への引継ぎも含めて、地域の町内会、学校、教育関係者等との緊密な連携の下での検討が必要であり、そのための地域分科会のような形での本協議会の体制強化が必要になるのではないでしょうか。ご見解を求めます。次に、関連して「滝」についてお伺いをいたします。「滝」については、景観上優れたものは古来から名所として大切にされてきたわけですが、水の飛沫が浮遊することによるマイナスイオン効果が精神を安定させたり、また、情操を豊かにする、さらに、美術、音楽、文学に素材やインスピレーションを提供するという意味付けも提唱されております。昨年11月、運河プラザ3番庫で小樽出身の写真家谷本憲治さんの写真展が開かれましたが、川や滝など水の姿が織りなす自然の情景が人と水との深いかかわりについて、思いを致すきっかけにもなると考えます。星置川上流の「星置の滝 、朝里川の道道1号線沿いにある「魚留ノ滝 、勝納川上流の「穴滝」も含めて、小樽市」 」として滝の文化的・教育的価値を活用・保全するために必要な駐車場や遊歩道などの総合的な整備についてのお考えをお聞かせください。次に、小樽交通記念館の経営改善策についてお伺いをいたします。平成8年4月の開館以来、入館者増への取組は常に続けてこられたと思いますが、これまでの主なものとその効果についてお示しください。今回、昨年11月からこの4月まで冬期閉館をされたわけですが、単に閉館による経費節減効果のみならず、春の開館時の、いわばお待ちかね効果による入館者増が期待できるということだったわけですが、この点については、今年はどうだったのでしょうか。イベント、催事企画については、館本来の基本コンセプトとの整合性の取れた企画を特に要望したいと思います。入館者増を追求する余り、館本来の目的からかけ離れた企画は、かえって館のイメージを悪くする危険があると考えます。去る5月の連休に企画された気球体験について、企画のねらい、趣旨、目的、経費、予算、予測利用数と結果をお示しください。やはり、館の基本は常設展示だと思います。イベントや催事企画はその補いであって、常設展示に人を引きつける魅力がなければ、本当の意味の改善にはなりません。別にお金をかけた展示が必要だと言っているわけではありません。小樽交通記念館の基本コンセプトに立ち戻った順路の見直しとかキャプションの入替えといった地味な作業から、また、学芸スタッフの日ごろの調査研究活動の紹介や部分的なテーマ展示のコーナーの強化など、来館者に心から楽しんでもらえる展示への工夫の余地は多いのではないかと考えますが、ご見解を求めます。最後に、平成13年度事業計画について、事業目標で、旅行業者等の訪問、学校・福祉施設を訪問するなどのきめ細やかな営業活動や一層の経費削減、事業の効率化に努めることがうたわれておりますが、損益計画においては、 1,179万 5,000円の営業損失が見込まれています。なぜ、営業損益で収支相償う事業計画がつくられないのか。累積の損失を一挙になくすことは難しいとしても、単年度の営業損失を見込んだ事業計画は望ましいものとは言えないと考えます。より踏み込んだ営業活動や、さらに徹底した事業の効率化への知恵を絞るべきと考えますが、具体的な対策の提示を求めます。以上、再質問はいたしませんので、誠意ある答弁を求めます (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員のご質問にお答えいたします。最初に、市町村合併について何点かのお尋ねがありましたが、まず、国の合併推進方策の考え方についてでありますが、今日、我が国では、地方分権の推進や少子高齢化の進行、国、地方を通じる財政状況の著しい悪化など、市町村行政を取り巻く情勢が大きく変化してきており、これらに対応するため、市町村は行政としての規模の拡大や効率化を図り、行政サービスの維持向上に努めるなど、将来の行財政基盤の充実強化を図ることが求められております。こうした観点から、国では、市町村合併の推進は今後避けることのできない緊急の課題として合併方策を進める考えに立ったものと認識しております。次に、地方の財源確保についてでありますが、市町村合併は、地方分権の推進に当たって、国から地方への権限移譲に対応できる行政基盤の維持強化の一環として推進されるものと認識しております。今後、地方公共団体の自主性、自律性を高めるためには、さらなる権限移譲が進められるべきものと考えており、その裏付けとなる地方財源の拡充が強く望まれるところであります。そのためには、税財源の地方への移譲や、自主的に運用できる財源の確保が必要となるものと考えております。次に 「行財政検討会議」についてでありますが、この検討会議は、当面、市町村が自主的な合併を含め将来、の行政体制を検討していく上で、行財政等の現状分析や将来推計を共同で比較検討を行うことがより効果的であるとの考えから、地域の実情を把握している後志支庁が主体となり、道の合併支援策の一環として議論の環境づくりを進めるため設置されたものであります。また、検討作業のスケジュールについてですが、この会議は、本年10月末までの間、今後4回開催が予定されており、うち2回は情報交換を中心とした全体会議とし、残り2回を、合併パターンごとの自治体による分科会を設け、各種データに基づき比較検討する場として、議論を深めていきたいとのことであります。その後、11月下旬には、その検討結果を中間報告としてまとめ、随時、公表されていくとの考えが示されたところであります。次に、本市と赤井川村との合併パターンについてでありますが、市町村合併は、地方自治の根幹にかかわり、各自治体において将来の地域のあり方や住民生活に大きな影響を与える重要な問題であることから、ご提言のことも十分踏まえながら対応していく必要があるものと考えております。市といたしましては、当面は、行財政検討会議を通じ、情報交換や各種データの検討を重ねてまいりたいと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

斉藤陽一良議員のご質問にお答えします。まず 「小樽子どもの水辺協議会」のこれまでの協議経過についてでありますが、昨年12月、協議会設置要綱、が制定され、本年2月には、水辺に対する市民意向を把握するためのアンケート調査の実施、5月に、そのアンケート結果について協議を行ったところであります。また、6月末には、対象河川の現地調査を行う予定となっております。次に、河川の概況についてですが、蘭島川は、忍路、蘭島地区の集落を縫い、蘭島市街地西側から海に入っております。周辺は畑や水田として利用されており、先人の遺跡も多く存在しています。この地域では、国の水辺の楽校のプロジェクトを利用し、平成12年度に周囲の改修工事を完了しております。勝納川は、上流を奥沢水源地とし、第2期運河に注いでおり、市民の生活や企業活動に密接にかかわっている河川であり、オープンスペースを確保できる可能性を持つ河川であり、現在、河川環境の整備が進められております。朝里川は、上流の朝里ダムに至る原始林、河畔林として自然環境が良好な場であります。新光地区には公園が整備され、上流部は朝里川温泉、スキー場などがあります。星置川は、過去に銭函市街地の洪水対策として改修工事が行われ、現在の流路となっております。小樽市、札幌市にまたがる河川であり、小樽市側には銭函工業団地、札幌市側には大規模な緑地公園や住宅団地が隣接しております。次に、河川の活用についてでありますが、アンケート結果や現地調査実施後、河川ごとの具体的な活用について検討に入ることになっておりますが、協議会では、子供たちの遊び、体験活動の場としての利用ができるようにすべきとの意見が出ており、これらに十分配慮しながら検討を深めてまいりたいと考えております。次に、河川の技術的な支援体制についてでありますが、本協議会の幹事として北海道小樽土木現業所職員が参画しており、また、河川管理者としては、コンサルタントの助言も受けながら推進するとしており、当面は現体制で調査、選定作業を進めたいと考えております。次に、各河川の整備計画についてはご指摘のとおりですが、星置川については、ほしみ緑地開発に合わせ、道が単独事業で改修を行ったものと聞いております。次に 「水辺の楽校プロジェクト」についてでありますが、蘭島川は、平成10年に小樽市が旧建設省から登録、され、平成12年度に河川の改修が完了しておりますので 「水辺の楽校推進協議会」の目的は終了したものと承、知しております。「子どもの水辺再発見プロジェクト」は、当時、建設省、文部省、環境庁連携事業として全国 5,000カ所の登録を行うものであり、本市としては、子どもの水辺協議会を設置し、協同調査、選定作業を行い、当協議会が河川管理者を経て北海道開発局へ登録申請をすることになっております。なお、予算については、河川管理者が両協議会の意見を聞いて、必要な整備費を措置するものと認識しております。また 「水辺の楽校プロジェクト」と 「子どもの水辺再発見プロジェクト」の両協議会のかかわりですが、、 、既に提案された水辺の楽校の意見などを子どもの水辺協議会の中に生かしてまいりたいと考えております。次に、関係者との連携についてですが、小樽らしい「子供の水辺」を目指すためには、できるだけ広く関係者の意見を聞くことも大切ですので、今後どのような形で体制強化を図るのがよいか検討してまいりたいと思います。次に 「滝」についてでありますが 「滝」の文化的、教育的価値や活用・保全については、今後、庁内関係、 、部局と調整してまいりまたいと考えております。次に、交通記念館についてでありますが、本年で開館6年目になりますが、この間、毎年、大手旅行会社や道内各地の旅行関連会社などへ来館企画の働きかけに努めたほか、小中学校や福祉施設等へ訪問するなどの営業活動を展開してまいりました。また、テレビ、雑誌の広告宣伝や特別企画展などを行ってまいりましたが、入館者増につながっていない現況にあります。次に、今年の入館者状況についてでありますが、今年は4月10日に開館しましたが、有料入館者は1万 2,855人となっております。平成11年は1万 3,945人ですから、本年と比べると 7.9%減、12年は1万 1,158人ですから、本年と比べると15%増となっております。また、ご指摘の基本コンセプトとの整合性の取れた催事、企画につきましては、これまでも鉄道を主要なモチーフとした各種特別展示を実施してまいりました。記念館としては、引き続き、鉄道発祥の地としてふさわしい催事、企画を積極的に取り組み、入館者増を図ることとしております。次に、気球体験についてでありますが、ゴールデンウィークのスペシャル企画として、空の乗り物の気球を広く市民に体験してもらう目的で 「熱気球に乗ってみよう」を4月29日、30日、5月3日、4日、5日の5日、間実施しました。気球フライトに要した経費は28万 3,500円、予測利用数は15回、 675人を想定しました。その結果、会期中の風等の影響もあり、32回、 180人の方々がフライト体験しました。多数の電話問い合わせがあり、気球体験の関心の高さほか、新聞等にも報道されるなど、交通記念館のPR効果があったと承知しております。次に、展示関係についてでありますが、これまでも鉄道に重点を置いた展開を進め、来館者には「しずか号」の演出説明をするなど、きめ細かな対応を行っているほか、説明板なども必要に応じ、その都度つくり替えを行っております。今後とも、展示方法、順路の見直しやスタッフの研修などに努め、幼児から一般の方まで一層楽しめる施設を目指すため、引き続き、記念館と話合いを進めてまいりたいと考えております。最後に、平成13年度事業計画についてでありますが、営業損失を見込んだ事業計画は、取締役会、株主総会においても議論されたと承知しております。開館以来の状況、また、現在の景気低迷の下では、大幅な入館者増が期待できないことから、現在推計できる入館者数を7万 3,000人と想定し、平成13年度事業計画を立てたところであります。ご指摘の単年度の営業損失については、入館料収入、売店収入などを中心に収入増に努めるほか、昨年に引き続き経費削減など事業の見直しを進め、できるだけ収支均衡が図られるよう努力することとしております。次に、具体的な対策についてでありますが、本年は入館者増を最重点目標に掲げ、4月10日開設したホームページを活用し、新たな入館者の発掘や入館者のピークとなる夏休み期間に新たな催事等を積極的に行うほか、入館者がみずから触れたり試したり考えたりする感動体験型の企画の検討も進めると聞いております。以上であります。

出典:小樽市議会 平成13年第2回定例会 2001年6月19日 議事録 PDF(110ページ) 間違いを知らせる