新冠町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月13日
未来へ子どもたちが夢の持てるまちづくり
2024年12月13日、新冠町議会の一般質問で、武田修一議員が「未来へ子どもたちが夢の持てるまちづくり」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 武田修一 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 武田修一
未来へ子供たちが夢の持てるまちづくりについて質問をさせていただきます。鳴海町政においては、昨今の厳しい財政状況を踏まえ、徹底した歳出の抑制や歳入確保の着実な取り組みと継続して効率的な財政運営がなされているものと理解しています。また、将来を見据えた公共用地の取得や大型病院の誘致活動といった、その機を逃さない積極的な取り組みに対して大きな期待感を持って注視しているところであります。これまでコロナ禍を含め、困難を極める状況の中においても、安定した行財政運営に努められ様々な施策を推進されてきたことに、改めて敬意を表する次第であります。その上で、1、既に示されている財政推計を念頭に持続可能な財政基盤の確立のために、今後どのようにして収支のバランスを図り、安定的な財政運営を推進しようとしているのか。2、鳴海町長の2期目も終盤を迎え、思いやりと笑顔にあふれた新冠を基本とするまちづくりへの思いと、公約の達成状況について伺います。3、これから未来へ向けて、子どもたちが夢の持てるようなまちづくりの取り組みについて、また、今後の町政のかじ取りに対する考えについて、この3点について御所見を伺いたいと思います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
武田議員から御質問の「未来へ子どもたちが夢の持てるまちづくり」についてお答えいたします。まず、1点目の財政推計を念頭に、持続可能な財政基盤の確立と、それに向けた取り組みについてであります。令和4年10月に新冠町財政計画を策定のうえ公表したところですが、その中でお示しした財政推計では、国保診療所などの大型建設事業を除いても、令和14年度までの11年間で、財政調整基金を取り崩しても、なお、約10億円の資金不足となっております。既に2か年度の決算を終えており、これを推計と比較して見てみますと、収支差引は、令和4年度マイナス1800万円の推計に対して、プラス1億600万円の決算で、その差額1億2400万円の増加となっております。その増加要因としては、歳入の地方交付税において、臨時経済対策に係る追加交付で6千万円、ふるさと納税において2億7千万円が増額となったものです。また、令和5年度がマイナス1億2200万円の推計に対して、プラス2億2600万円の決算で、その差額3億2800万円の増となっております。その増額要因としては、歳入の地方交付税において、令和4年度限28りとされていた地域デジタル社会推進費で7200万円、ふるさと納税において2億4900万円が増額となったものです。いずれの年度も地方交付税で増額となったものは、臨時的要素が強く経常的に見込むことができないもので、ふるさと納税については、1億円を見込んで推計していますが、こちらも不確定要素が強い臨時的収入であります。これら不確定要素が強い臨時的収入の増額分を差し引きますと、両年度とも概ね推計値に近い収支不足額、赤字決算となります。このことから、臨時的収入に依存しない収支バランスのとれた財政運営を確立し、臨時的収入については、今後必要となる各種公共施設の更新や、子育て支援、高齢者福祉、産業振興などを始め、デジタル社会への対応など時代の要請に応えるため、そして、未来へ子どもたちが夢の持てる町づくりに投資できるよう、基金として備えることも必要であると考えております。そのためには、行財政改革により歳出の削減と歳入の増加を図らなければなりません。行財政改革を推進するにあたっては、既存事業の将来を見通した費用対効果の見極めや、町行政の関わり方、手法等の妥当性などを庁舎内に設置している、行財政改革推進本部で検証・検討し、今後の取扱い方針を決定のうえ議会所管委員会へ報告し、各委員からのご意見も踏まえながら推進することとしており、このことは、各所管委員会において説明しているところであります。行財政改革を進めることで、当該サービスを受ける町民や事業者には、多かれ少なかれ影響を及ぼすことは避けて通れないものですが、行政の責務として行財政改革を邁進させることで、先に申し上げました、各種施策の推進や時代の要請への対応及び将来を見据えた新たな投資も可能とする、持続可能な町になるものと考えております。次に、2点目の、思いやりと笑顔に溢れた新冠を基本とする町づくりへの思いと、公約の達成状況についてであります。私はこれまで、思いやりと笑顔にあふれた新冠を基本とするまちづくりを推進してきました。その言葉に込めた思いは、多くの町民が新冠町を愛し、未来への希望を感じるまちづくりを推進して行くという決意によるところです。そのため、私は未来を見据えた公約を掲げ、その実現に向け、これまで誠心誠意まちづくりに邁進して参りました。武田議員の一般質問における公約の達成状況について答弁するに当たり、私の二期目の町政を概括的に振り返ることで答弁に代えさせていただきます。二期目の町政を振り返るとき、町政を取巻く社会環境について、まず申し上げなければなりません。町政二期目は、一期目に引き続きコロナ禍社会でのスタートであり、更には物価高と資材高騰というこれまで経験のない社会情勢の中、まちづくりを推進しなければなりませんでした。そのため、改めて自身の公約を見つめ直し、再検討を余儀なくされたと同時に、未来のまちづくりを見据えた決断をした二期目の町政であり、多くの不安定な社会要素から将来を見定めることが困難な状況ではありましたが、安定したまちづくりの礎を築くことに専心した4年間でありました。その中で、大きな決断の1つが、国保診療所の建替え事業を一旦立ち止まる決断であり29ました。物価高騰、特に資材の高騰は治まる様子がなく、そのため建築工事に要する費用は、かつてない上昇を示す中、国保診療所の建替えに要する本体工事費も15億8千万円が25億円までにも達した上、更なる増額の可能性があることも踏まえ、改めて情報を見極めた判断をすべく、一旦立ち止まる決断を致しました。未来のまちづくりを考えたとき、大きな財政負担を将来世代に引き継ぐことは、子ども達、若い人達の夢と希望が失いかねないとの思いから、笑顔あふれる町を未来へ継承するための大きな決断でした。次に公約ではありませんが、将来を見据えた決断の1つとして、第三セクター株式会社新冠ヒルズの解散について触れなければなりません。恒常的な経営難とコロナ禍による人流の停滞、そして23年間の経営を検証した結果、持続可能な施設運営を目指すため、会社設立者であり筆頭株主の立場から、会社解散の決断を致しました。累積赤字の増加、激化する同業他社との競争と社会的な責任の完遂を考え、関係者と幾度も協議を重ねた結果であり、未来に向けた重い決断でありました。現在、新冠温泉とホテルヒルズは、多角的なホテル経営などを行う民間事業者が運営しています。これまで当町にはなかった観光の形を創り出す可能性を感じており、今後においても観光施策の一翼を担い続けることと思います。また、町政二期目においては、一期目に続きアイヌ文化伝承の拠点整備を進め、令和4年9月1日ポロシㇼ生活館が竣工しました。当生活館は、アイヌ文化の発信拠点及びアイヌの方々の文化活動の拠点であると同時に多くの町民の交流の場としても利用されており、令和5年度は、一般見学者を含め1347人の見学者及び利用者があり、今後一層の利用が進むことでアイヌ文化が広く後世に継承されて行くことを願ってやみません。さらには、ポロシㇼ生活館を拠点とした判官館森林公園の散策路を中心とした環境整備は、今後、年次を追って進められる計画であり、アイヌ文化伝承事業と森林公園整備のスタートを切る事業を行うことができました。またアイヌ政策推進事業として、合葬墓を整備致しました。合葬墓は、無縁納骨堂に安置されてきた先祖のご遺骨を土に還したいというアイヌの方々の思いと、町民の墓継承問題に応える形で整備を進め、令和5年10月1日から供用を開始しました。供用開始後、先祖のご遺骨847体が納骨されたほか、合葬も進んでおり、今後においてもアイヌ伝統の継承と墓地を取り巻く社会ニーズの変化に対応して行くことと考えています。二期目の町政においては、定住移住施策も新たなステージに入ることとなりました。私が掲げた公約の1つに、役場内の課を横断する職員発想による政策検討会議の立ち上げと事業検討があります。令和4年11月、定住移住事業の検討協議を行う会議体、定住移住検討会議を関係課職員が立ち上げ、定住移住人口の増加施策について協議を始めました。協議は、定住移住事業として市街地内での宅地分譲事業の可能性を探るため、宅地分譲適地の検討を行い、協議の結果、役場裏民地を適地と判断し、取得に向けた取り組みを開始しました。所有者、関係者との協議は多岐に及び時間を要しましたが、本年11月6日、財産取得についての議決を経て、土地を取得するに至りました。市街地内に広大な町有地30が生まれたことで、定住移住事業のみならず、さまざまな事業展開が可能な町有地ですので、まちづくりに大きな可能性を創り出すことができたと考えています。以上、私の主だった公約のまちづくりにおける、現在地を概括的に述べました。全ての公約を具現化するには至りませんでしたが、未来に向け、今何をすべきかを誠心誠意考え、最善の方策を取ってきたと確信しています。次に、3点目の、子どもたちが夢の持てるまちづくりについて、私の所見を述べさせていただきます。子どもたちが、そして若い人たちが夢を抱くことができるまちづくりは、全ての市町村が目指す希求の目標と考えます。私の公約、おおよそ全てがこの目標に向けたものであり、その実現に誠心誠意取り組んで参りました。夢を抱くことができるまちづくりとは、人によりさまざまな定義があるかと思いますが、私は、安心して暮らせる町であり、そして未来への飛躍と希望を感じさせる町であると考えています。今、新冠町は、高規格道路の開通を控え、また市街地に大きな開発用地を有するに至りました。更には医療体制の変革可能性もあります。将来のまちづくりに多くの輝きを感じさせる取り組み要素があります。これらのまちづくり要素に最善の方策を尽くしたなら、当町のまちづくりは多くの町民が夢と希望を抱くことができるものと考えます。一方で、安易に町民の皆さんに夢や希望を与えるという名目だけを先行させ、単なる夢物語や実現の可能性が乏しく、財源の見通しなども無い、思い付き的な政策提案などは、町政の混乱を招き町民に対する裏切りに繋がることとなりますので、政策提案にあっては、これまで同様、調査や研究を慎重に進めた中で、費用対効果などを検証して判断することが大前提であることは言うまでもありません。本年、当町は、消滅可能性自治体から脱却しました。脱却の理由は、若年世代の人口減少幅が緩やかであることによります。このことは過去から現在まで未来を見据えたまちづくりを推進し、若い世代が夢と希望を持てる町を目指し続けた結果とも考えるところです。今後においても未来を見据え、子どもや若い世代を含め多くの町民が、夢と希望を抱くことができるまちづくりを追い求めて行くことを願ってやみません。最後に、今後の町政の舵取りに対する考え方についてでありますが、私の二期目の町政運営を振り返ったとき、思うことは、全ての事業が私一人で成せるものではなかったということです。そこには山本副町長、奥村教育長、以下役場職員の献身的な働きがあり、そして議会の協力によって実現できたのであり、決断できたものと考えています。ここに改めて感謝の思いを伝えさせていただきます。ありがとうございました。その上で、そのような中、私事とはなりますが、昨年の夏頃から持病による体調不良から、公務に支障を来すことがしばしば生じている状況にあります。2期8年にわたり町民の皆様を始め、議会・職員の皆様には、温かいご支援を賜りながら大変申し訳ないこととなりますが、熟慮の末、今期をもって退任させて頂き、後進に町政を委ねたいと存じますので、ご理解をお願い致します。以上でございます。
再質問 10番 武田修一
ただいまの町長の御答弁にもありましたように、これから将来を見通すとき、当町のような小規模自治体にとりまして、これからの行財政運営は非常に厳しさを増すことが予想されます。新冠町よりよいまちにするために、行政とともに両輪となって歩んできた議員の1人として、再質問させていただきます。行政のリーダーには、より高度な行政手腕に加えて決断力や行動力、さらには洞察力や統率力が、強く求められると考えますが、後継に関しての考え方があるか、お伺いします。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
武田議員の再質問にお答えいたします。私は就任以来、皆さんのご支持の下、町民の声が生かされる町政、分かりやすく公平・公正な町政、町民と行政との協働のまちづくりを3本柱に、思いやりと笑顔にあふれた新冠の実現に向けて、誠心誠意努力して参りました。町政の運営は、言うまでもなく、町長一人で出来得るものではありません。多くの職員による支えの下、町議会と両輪となり、目指す方向を見失うことなく邁進しなければなりません。そして健全な財政運営が担保された中で、町づくりにおける新たなチャレンジが可能となります。このことから、常に行財政改革の取り組みを進める必要があり、町長職には、繰り返しとなりますが、力強いリーダーシップにより、職員からの信頼と議会からの信用を得て、役場組織を牽引できる人物、そして、様々な問題や予測しない事態に対して、沈着冷静に対応することができる人物でなければならないとの、私なりの心念があります。そのような中で、私の新冠町への思いを継承しつつ、世界情勢や当町の町政事情を踏まえながら、時勢に即した新しい考え方をもって、新冠町発展のために力を発揮できる人材は、育成したものと確信しているところでございます。あえて後継指名は致しませんが、私が育てた意中の方には、是非とも引き継いで頂きたいと考えますし、手を挙げて頂いた時点には、全面的に支持して参りたいと考えております。以上です。
再々質問 10番 武田修一
ありません。