みんなの議会

むかわ町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月15日

公共施設の適正なあり方について

2015年3月15日、むかわ町議会の一般質問で、三上純一議員が「公共施設の適正なあり方について」質問し、町長 竹中喜之、副町長 渋谷昌彦、地域振興課長 齊藤春樹、総務企画課長 奥村誠治が答弁しました。

質問者
三上純一 議員
答弁者
町長 竹中喜之、副町長 渋谷昌彦、地域振興課長 齊藤春樹、総務企画課長 奥村誠治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 三上純一

通告いたしました3点について質問いたします。昨年の9月の定例議会での議論とも多少重なる部分ありますが、公共施設の適正なあり方について質問いたします。公共施設といっても、道路、あるいは下水道など、大変幅広い分野になりますが、今回も建物という概念で質問をさせていただきます。本町の今年度の地方交付税は約47億円でございます。今年度の予算の5割を占めております。人口減少などで、本来減額されるところでありますが、合併によってその特例措置を受けてきたところでございます。合併前の旧町が受け取っていた合計額を10年間保証され、その後5年間で段階的に減額されると、そういう仕組みでありますけれども、その算定替措置が平成27年度で終了いたします。それは皆さん御承知のことですけれども、今後交付税が減額されていくということでありますが、一方で、交付税の減額と相反するようにして、公共施設の維持管理経費はふえていきます。四季の館を初め、大変老朽化が進む数多くの公共施設を抱える本町においては、その維持管理は今後大きな財政負担になっていくということになります。町長の町政執行方針にもありますように、町の将来を見据えた適正な公共施設のあり方を検証していく必要があるというふうに思っているところでございます。そこで、今総務省の要請によりまして、公共施設等の総合管理計画の策定に向けて作業を進めていくということでありますが、施設の統廃合も視野に入れた計画が不可欠になるのではないかなというふうに思っております。策定に向けての基本的な考え方についてお伺いをいたします。また、同時に、施設の維持管理は町民の安心・安全の観点から適正に管理されていかなければならない。そこで、改めて維持管理の現状に対する見解を伺っておきたいと思います。さらに、この総合管理計画の策定のスケジュールは今後どのようになるのか伺っておきたいと思います。また、公共施設の維持に関して、コストの削減の観点から、これまでは電気料金も北電をということでありましたが、新電力、いわゆる特定規模電力事業者、PPSとかって言っていますけれども、そうした導入についても検討すべきというふうに考えますが、見解を伺いたいと思います。

答弁 町長 竹中喜之

公共施設の適正なあり方についての御質問でございます。道路、橋梁等の社会インフラの老朽化というんでしょうか、これはもう、本町だけでなく全国的な課題になっているかと思います。国においては、これらの課題に計画的に取り組んでいくよう、インフラの長寿命化計画というのを定め、さらに全国の地方公共団体に対し、それぞれの団体が所有する全ての施設にかかわる管理の基本方針について策定を求めているところでございます。本町におきましても、施設の老朽化というのは大きな課題となっているところから、町が所有する全ての施設に関する管理の基本的な考え方、これを公共施設等総合管理計画としてまとめていくところでございます。この計画の内容につきましては、単にこれまでの維持補修的な計画ではなくて、利用の実態だとか人口の動態、そして運営コスト等の分析に基づく、より突っ込んだ中での有効活用、そして統廃合、さらには長寿命化対策等の基本的な考えを盛り込んでいくことを想定しているところでございます。したがいまして、御質問の統廃合、老朽化対策及び維持管理の考え方につきましては、この公共施設等の今回の総合管理計画の中で明らかにされていくものと考えているところでございます。なお、スケジュールの関係でございますが、新年度、平成27年度を策定の初年度と位置づけまして、まずは町有施設全体の建物の状況、利用状況、運営状況、そしてコスト等の実態を調査、分析しながら、そこで課題というのを整理した上で、施設管理の基本的な方針というのをまとめていきたいと考えているところでございます。また、次年度以降ですが、この方針に基づいた中での施設の種別ごとの最適な管理に向けてのステップアップというのを考えておりますので、御理解を願いたいと思います。それと、公共施設等への新電力導入の考え方についてでございます。昨年の9月議会で、私調査をするということで答弁をしているかと思います。北海道電力、昨年の11月に、一昨年の9月に引き続いて2カ年連続の電気料金の引き上げというのを実施しております。このことから、町の財政負担というのが大きくなると。北海道電力にかわる新電力として、議員も挙げられております特定規模電力事業、いわゆるPPSの導入について、この間調査を進めてきているところでございます。道内におきましては、札幌などの16の市と町、胆振管内においては、御案内のとおり白老町が既に導入をし、苫小牧市が平成27年4月から、市内の67施設導入する予定となっております。本町では、特定規模の電気事業者2社からこれまで聞き取り調査を実施しているところでございます。学校施設、それと町民体育館と、電力の自由化が認められている原則50キロワット以上の高圧契約施設23施設について、削減効果というのを試算したところ、年間で約200万円の、年間200万、削減効果があるとの結果が出されているところでございます。これらの結果などから、導入効果というのが高いというのを判断し、対象施設、それから事業者の選定方法など、より具体的な事務手続についてこれから調整を図りながら、平成27年度中の導入を目標に取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。御理解を願いたいと思います。〔「公共施設の維持管理の現状の見解」と言う人あり〕

質問 5番 三上純一

先ほど言った公共施設の総合管理計画の策定の関係については、おおむね理解をいたしました。これからというところでありますけれども、非常に重要な計画になるんだろうなというふうに受けとめておりますし、町が合併してから施設の統廃合というのは全くしていない。穂別と鵡川地区という広域的な地域性もありますけれども、合併してこれまで約1,500人ぐらいの人口が減っていると。町民合意が前提になりますけれども、今後さらに人口が減っていく、さらに老朽化もしていく、そういったことも踏まえて、ぜひこの管理計画についてはきちっと統廃合あるいは維持管理手法の見直しも含めて検討していただきたいというふうに思います。それで、先ほど、公共施設の維持管理の現状の関係なんですけれども、改めて砕いてちょっと質問いたしますけれども、今回、宮戸小学校、あるいは若草団地ですか、ここの屋根のふきかえ工事をやるということでありますけれども、そもそもこういった維持管理というのは適正にされてきたのかという、ちょっとそういう疑念を持っているんです。先ほどそういうことをちょっと伺いたかったなと思ったんですけれども、例えば一般の個人の家でも、きちっと定期的に塗装していくということであれば結構長もちして、ふきかえまでもしなくてもいいということになりますよね。そういう意味では、やはりきちっとそういう定期的な塗装だとかも含めた補修をされてきたのかどうかということが非常にちょっと疑問を持っているんで、その辺ちょっと答弁していただきたいなというふうに思っているんです。さらに、そのことと、今回、防災の関係は後でまだ質問しますけれども、富内の生きがいセンターの老朽化対策ということで予算計上されていますよね。これは当然いいんですけれども、この施設は御承知のように土砂災害警戒区域になっていますよね。公共施設の維持管理上、特に学校だとか高齢者の利用施設なんていうのは、修繕の優先度というのは高い。安全性も保たなければならない。そういう観点からいくと、生きがいセンターが土砂災害警戒区域になっている、どうも釈然としないですね。そういう意味での安全対策はどのようにしていくのか伺いたいなと思います。

答弁 副町長 渋谷昌彦(副町長は2022年3月まで)

公共施設の維持管理ということでございます。従前といいますか、今までの公共施設の維持管理につきましては、施設の管理者が目視等、そういう調査をしながら、そこの施設としての維持修繕についてある程度計画的なものを考えつつ、施設ごとに取り組まれてきたものというふうに思っております。計画の実施に当たっては、どうしても財源等の中で優先順位をつけていかなきゃならないということで、そういった中では必ずしも計画どおりにいかないということが多かったわけでございまして、危険度の高いもの、また施設利用度の重要度の高いものというようなことで、先ほど議員おっしゃいましたように、特に学校という子ども等の施設については、できるだけ優先にというようなことで取り組んできたのかなというふうに思っております。そういった中では、塗装等の直接安全性にかかわらないものについては、ある程度なおざりにされてきた嫌いはあるものというふうに思っております。そういったことから、トータル的に長寿命化を考えていくときには、そういったものも含めて今後計画的にやっていかなきゃならないということで、施設の長寿命化というようなことにつながってきているんだろうというふうに思っております。従前につきましては、どちらかというと現状の施設をどう維持していくかというようなところに着目をしていたのかなというふうに思っております。今後につきましては、修繕とあわせて、利用形態、また人口の動態、そういったことも総合的に含めながら管理計画を持っていくということで考えているところでございます。以上でございます。

答弁 地域振興課長 齊藤春樹(地域振興課長は2015年3月まで)

生きがいセンターの御質問についてお答えしたいと思います。土砂災害の警戒区域の指定については、今、議員御指摘のとおりなんですけれども、警戒区域に2通りございまして、警戒区域と特別警戒区域という2つの種類がございます。特別警戒区域というのは、そこにある建物に被害を生じて、中にいるものに損害というか被害も出ると。もう一つの単なる警戒区域の部分は、イエローゾーンと通称言っているんですけれども、建物への被害まではいかないだろうという、災害の状況によって想定外の場合はもちろんありますけれども、一応計算上の想定でそういう形になっております。富内生きがいセンターは、特別警戒のほうではなくて一般的な警戒区域にございます。それで、当然その施設を利用するに当たって、そういう災害時には、例えば駐車場に車をとめておけば、そういう車とか、そういう被害が及ぶという可能性はございますけれども、建物が倒壊してその中にいる者にまで被害が及ぶということではないです。ただし、避難場所としては適切ではないだろうということで、一旦避難場所としてそこを整備する計画もございましたが、そういったものは全て取りやめしまして、富内の生活館のほうの建てかえの中でそういったものを検討しようということになっております。それで、今回、補修につきましては、お風呂ですとか外壁ですとか、前からいろいろと修繕の要望があって、部分的には対応してきたんですけれども、その延長線上で必要最低限、あった○事業もございますし、高齢者のお風呂、その地域にはお風呂のない家庭もございますから、そういった部分で必要最小限の補修をしていこうという計画になってございますので、御理解をいただきたいと思います。

質問 5番 三上純一

災害に対する認識というのはそれぞれ違うんだろうと思います。どの災害もほとんど想定外です。想定していなかった、どこの自治体も災害を受けて、そういうふうな反省の弁をしているんですけれども、今の特別土砂災害警戒区域、あるいは特別がつかないという、そこの辺の線引き、区分けというのはどんなふうに受けとめたらいいか、ちょっと私も今迷っているので、はてなと思っているんですけれども、いずれにしても長寿命化計画的なものというのは、これまではどちらかといえば先送りしてきた。その結果、やっぱり適正な維持管理ができない。最終的に、例えば屋根でも、もう腐食してどうしようもなくなってから直すと、そういう後追い政策のような気がしてならないんです。そういうことをひとつ念頭に置いていただきたいものだなというふうに思います。それと、この公共施設の総合管理計画というのは、10年以上の長期計画ということだと思いますけれども、今、この計画の概念の中では、市町村域を超えた広域的視点での計画検討を求められているというふうに思うんですけれども、今、苫小牧市を中心とした定住自立圏形成ですか、その計画とどういうふうにリンクさせていくのかなというところをまず伺います。それと、これはちょっと2月の新聞報道で総務省が発表したんですけれども、公共施設の集約に対して財政支援を取り決めたと。御承知かと思うんですけれども、つまり老朽化した公共施設を集約したり、別の用途に転用したりする地方自治体を財政支援すると。改修費の9割を地方債で賄って、返済の5割を地方交付税で補うと、そういう内容だったと思うんですけれども、当然本町のほうもそういった該当する施設はあるのかなというふうに思うんですけれども、その辺はどのように捉えておりますか。

答弁 総務企画課長 奥村誠治(総務企画課長は2016年3月まで)

大変厳しい御指摘をいただきました。維持補修に係る取り進めにつきましては、これまでそれぞれの事業計画の中で、先ほど副町長から申し上げましたように、毎年度どのような措置が必要なのか、それぞれ所管する課と議論させていただきながら、プライオリティーをつけて実施をしてきたというところでありますが、根幹となる公共施設全般にわたる現状を捉まえたそういった処理というものが御指摘のように後追いであったということは、これは事実かと思います。そういう意味では、今回、総合管理計画ということで策定を予定しておりますが、一番大切なところは、現有する施設全般について、どのような実態にあり、今後それを的確に身の丈に合った施設として運用していくためにどのようなことを考えていかなければならないのかという、そういった白書的な性格を持った整理というものが一番大切なところではないかなというふうに考えておるところでございます。そういう意味では、まちづくり基本条例におきましても、施設の統廃合に当たっては町民の皆様の御意見をいただきながらということが明記をされておりますので、白書のような形でまとまり次第、町民の皆様にもこの町の公共施設の現状というものがこういう形になっておりますということをまず共有していただくということが非常に大切ではないかなというふうに考えております。その上で、町長がお答えをさせていただきましたように、今後のあり方というものについて、基本的な考え方、方向、方針を立て、また翌年度についてはそういったものを具現化させていくような、そういった手だてというものを考えていくということになろうかなというふうに考えております。また、2点目の定住圏、広域の関係でございますが、これは結論から申し上げますと、今取り進めております定住自立圏形成協定とは直接的にはかかわりは出てこないものというふうに考えてございます。ただ、この定住自立圏の形成協定、これはこれまで御説明申し上げてまいりましたように、それぞれの町のいわば保有しているものを総合的に利活用しながら、広域圏として住みやすさを高めていきましょうということが根本にあるわけでございまして、そういう意味では、それぞれの市町村が立てる総合管理計画というものの影響はなきにしもあらずかというふうに思いますが、必ずしもこの形成協定の中でそういった総合的な公共施設のあり方というものを見定めていくというものではないというふうに考えているところでございます。それから、3点目の財政援助の関係でございますが、これは今回、私どもの町でも計画策定をいたしますが、その計画を策定するという方針にのっとって、施設を統廃合するなり一定の措置をする場合に、起債措置、取り壊し等に係る経費について財政支援しましょうと。つまり、取り壊しについては、これまでほとんどの場合、補助金なり起債なりは認められておりませんでしたが、そういった財政的な支援というものを講じていきましょうというのが国の考え方になっておりますので、御理解をいただければと思います。

質問 5番 三上純一

わかりました。私、今後の自治体の基本的課題ということを考えたときに、まず災害対応と公共施設の維持管理だと思っています。この2つがやっぱりまちづくりの中で大きな問題になるんだろうなというふうに思います。極端な話ですけれども、公共施設、新しいものはもうつくらないと。よく専門家の方も言われますけれども、何をつくるかの時代から、何を諦めるかの時代になってきていると。例えば水道あるいは道路、そういったインフラというのは縮小できないんです。建物については統合したり機能転換したりできます。そういったことで、この計画も含めて、ちょっと言い方は悪いんですけれども、ある意味では竹中町長も悪者になって、公共施設でありながら、利用率だとかそういったものもきちっと点検した中で、削減していくという考え方がやっぱり私は大事でないかなというふうに思います。

出典:むかわ町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月15日 議事録 PDF(57ページ) 間違いを知らせる