妹背牛町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月12日
戸籍事務にマイナンバー制度を導入することへの問題点について
2018年9月12日、妹背牛町議会の一般質問で、工藤正博議員が「戸籍事務にマイナンバー制度を導入することへの問題点について」質問し、住民課長 清水野勇、教育課長 浦本雅之、農政課長 廣田徹、教育長 土井康敬、町長 田中一典が答弁しました。
- 質問者
- 工藤正博 議員
- 答弁者
- 住民課長 清水野勇、教育課長 浦本雅之、農政課長 廣田徹、教育長 土井康敬、町長 田中一典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 工藤正博
(登壇) 初めに、台風21号が北海道に上陸かと、天気予報は厳重注意を促していましたが、温帯低気圧となり、時速80キロを超えるスピードで通り過ぎ、最小限の被害で終わったのもつかの間でした。6日午前3時8分ごろ、道央を中心に北海道の広い範囲で強い地震があり、胆振管内厚真町で道内初の震度7を記録し、平成30年北海道胆振東部地震に見舞われました。41名の亡くなられた人々には心からご冥福をお祈り申し上げると同時に、震災に見舞われた方への心からのお見舞いを申し上げ、質問に入りたいと思います。質問の第1は、戸籍事務にマイナンバー制度を導入することへの問題点について質問いたします。戸籍事務を個人番号の利用範囲とすることを言い出したのは政府でした。国民ではありません。2017年6月9日の閣議決定で、戸籍事務などの公共性の高い分野におけるマイナンバーの利用範囲の拡大を進めるといたしました。政府は、住民票にコード番号をつけることができたのだから、戸籍にも同じようなことができてもいいはずだ。こういうことぐらいにしか考えていなかったのではないでしょうか。しかし、住民票と戸籍は全く別物であります。住民票は個人単位で作成されているので、個人単位の番号をつけやすいわけです。戸籍は、家族、つまり夫婦や親子、兄、兄弟などを1単位としたもので、一人の人のほかのとのつながり、続柄を証明することが目的であります。そこには特定の個人だけの情報が書いているわけではありません。ほかの人との関係が詳しく書いてあり、それにこそ意味があるわけです。私は、政府の開催した公開討論会で若い市長さんが番号より顔認証のほうがいいと発言したことを思い出しました。そこで、質問いたします。住民票と戸籍はどこがどのように違うのでしょうか。第2に、マイナンバー制度を使って戸籍を見やすくするという考えには問題がないのでしょうか。第3に、2015年10月以前に亡くなられた人には個人番号がついておりません。手繰り寄せられる相続人の範囲に限度が生じないのでしょうか。次に、学校給食無料化への取り組みについて質問をいたします。妹背牛町の給食費は、半額助成となっています。これを全額助成へと発展させることができないのでしょうか。それができないのか、それとも何か障害があって取り組むことができないのか、半額助成にしているのだから、これでいいというふうに思っているのでしょうか。それとも、広域で取り組んでいるので、妹背牛町だけが全額助成とするのに何か問題があるのでしょうか。加入している町では北竜町が全額助成しているようであります。そんな中でもまだ肩身が狭いと思っているのか。それとも、そんなことはない。しかし、恨まれるかもしれない。では、どうして全額助成が進まないのでしょうか。私は不思議でならないのです。子供の健全な発展を支える上で、栄養バランスのいい給食は重要な役割を果たしています。無料化によって教育費の心配がなく、平等に全ての子供たちに給食が提供できるようにすることは非常に望ましいことであり、親も先生方も町長も、子供たちから喜ばれても怒られることは決してありません。憲法の6条において、義務教育はこれを無償とするとされております。しかし、現実には無償なのは授業料と教科書に限られており、2016年度文部科学省の子供の学習費調査によれば、副教材費、実習材料費、部活動費、修学旅行費、学校への納付金などは公立小学校で年間約10万円、公立中学校で約18万円と言われております。また、学校給食費は小学校で月平均4,323円、中学校では4,926円であります。最近東京の公立小学校でイタリアの高級ブランド、アルマーニの制服が導入され、一式8万円になるということで話題になりましたが、さすがにここまで高い制服はまれであっても、随分と高い制服や体操着を購入しなければならない実態が広くあるものです。こういう状況がある中で、低所得者層には生活保護や就学援助の制度があるので、給食費の負担はないと、それでいいのでないかという意見もあります。現在の日本では、生活保護の捕捉率は2割程度とされています。8割が困難でありながら生活保護を受けていないというのが現状であります。給食費の無料化は、子供への現物給付として大きな意義があります。全ての子供が学校で無料で給食を食べられるということは、どんな家庭、どんな親の子供であってもひとしく利益を得ることができる点ですぐれた制度だと言わなければなりません。そこで、質問します。第1に、どこにいても食事はするのだから、自己負担があってもそれは当然なのでしょうか。第2に、数年前から保護者が給食費を払わない、こういう未納問題が取り沙汰されていますが、どのように思っているのでしょうか。以上2点について質問いたします。次に、農業、農村再生問題について質問いたします。日本の農業は、地域によって極めて多様であり、直面している課題や担い手の現状もさまざまであります。自治体や農協など主体的な力もさまざまで、地域農業再生への取り組み、課題が異なるのは当然のことです。とはいっても、地域の取り組みで地域の資源や伝統、技術などへの自覚、農業で生きることへの誇り、農地を自分たちで守り抜こうとする姿勢では全道、全国で共通していることだと思います。ここで、少し全国、全道で共通した地域の取り組みを考えてみたいと思います。1つは、後継者への支援を含めて農業の新たな担い手の努力が地域を挙げた取り組みとして重視されていることではないでしょうか。地域おこし協力隊、農の雇用事業、次世代人材投資事業、青年就農給付金など国の制度を活用すること、農地や住宅、資金のあっせんなど地域による総合的なサポート体制がとられています。離農が進み、大規模経営や集落営農に農地の耕作が集まっている地域でも、可能な限り地域の住民、農地取得も参加して地域の農業を守っていることであります。1つは、加工、販売や消費者との交流、地域資源活用などで循環型地域経済の発展に努力していることも1つであります。安全、安心、環境に優しい農産物の生産、供給に力を入れ、有機農業や低農薬の農業が取り組まれております。1つに、農山村において自治体行政の果たす役割も含めて大変大きなものがあります。農業団体や農業者などの主体の努力と相まって、自治体の内側から発信する農業、地域振興、住民福祉向上を含む定住支援策を計画的に前進させていくことが地域社会の維持、農業と農村の再生にとって大きな力となっているのも事実であります。そこで、伺います。今この妹背牛町にとって基幹産業を守り、発展させていく上で根幹となっていくものは何だとお考えでしょうか。また、それらの実現に向けて今何が必要となってくるのか、どのようにお考えでしょうか。最後に、家庭教育支援法案に関連し、質問いたします。まずは、家庭教育をどう考えるのかという問題であります。2つの重視しなければならないことがあると私は考えています。その一つは、個人の尊厳、両性の平等、子供の権利などの民主主義的な価値を期待しながらも、家庭教育の多様性と民主性を尊重することだと私は思っています。多様性というのは、子育てには正解や正しい形はなく、いろいろな家庭、いろいろな子育てがあってしかるべきであるということだと思います。自主性というのは、どんな家庭をつくるのか、どんな子育てをするかは各家庭で考えていくということで、公権力がそのあり方を指図してはならないということであります。唯一の例外は、DVや児童虐待などの犯罪の場合であると私は考えています。2つ目には、政治が家庭教育を支えるための条件整備にあるという点ではないのでしょうか。家庭で子供を育てるには、衣食住が不可欠ですし、子育てと仕事の両立も必要でしょう。まともな労働条件の確立、保育園などの設置、教育費や医療費の軽減や無償化、ひとり親家庭への支援など、政治が大きな役割を果たさなければなりません。しかし、日本の家庭向け予算の水準は非常に低く、家庭関係社会保障支出の国際比較の棒グラフという表があります。それを見るとフランスの3分の1です。このように非常に低く、子育て環境が劣悪で、子供の貧困も深刻です。その転換こそが地方政治でも国でも焦眉の課題となっています。急がなければなりません。家庭教育支援法案の第5条には、学校や保育所などの設置者に国または自治体が決めた施策を推進する努力義務を課すものとなっています。例えば自治体が〇〇講座など開催すると決めたら、親たちは公立、私立を問わず学校や保育所から〇〇講座に出席するよう求められることになります。この法律案を少し見るだけで、この法案の主人公は政治家や官僚であり、彼らが国民にやらせたい家庭教育を定めて、あの手この手で親たちにやらせようというものであるということが私は本当に透けて見えます。教育委員会としてこの法律案をどのように受けとめていますか。まだ案の段階でしょう、こういうふうに流されることではないと考えます。率直にお答えをいただきたいと思います。以上を質問し、再質問を留保し、終わります。
答弁 住民課長 清水野勇(住民課長は2022年3月まで)
戸籍事務について私のほうからご答弁申し上げます。現在法務省の諮問機関である法制審議会でマイナンバーの戸籍事務への導入について戸籍法部会や戸籍制度に関する研究会の調査研究を取りまとめている状況であり、マイナンバーを活用して行政サービスにおける国民の利便性の向上を図ることを目的として検討されております。マイナンバー法は、議員おっしゃるとおり27年10月に施行されまして、28年1月から具体的な運用を開始されております。マイナンバー制度の導入の検討段階において戸籍事務もその利用範囲とする検討対象となっておりましたけれども、全国市町村の戸籍事務の電算化が完了していないなどの理由から、マイナンバー法の成立の際にはその利用範囲に戸籍事務を含むことは見送られたという経緯がございます。その後全国知事会からマイナンバー法の施行後3年をめどとして検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については戸籍事務も検討を進めるべきであると、その旨の要請がされており、戸籍事務など公共性の高い分野におけるマイナンバーの利用範囲の拡大を進めるという形で法務省が法整備システム等の検討をしているというところでございます。議員ご質問の内容につきましては、法制審議会の戸籍法部会の中間試案として出されたものについての内容と思われますので、そこを踏まえてご答弁させていただきたいと思います。1つ目の住民票と戸籍はどのように違うのかというところですけれども、議員が質問のときにご説明されたとおり、マイナンバーを導入する上で住民票は個人単位でつくられているというものでございまして、個人の単位の番号をつけやすいというものに対しまして、戸籍は家族を1単位として作成されるものであり、説明があったとおり一人の人のほかの人とのつながり、いわゆる続柄を証明することが目的で作成されておりますので、全く別のものと考えます。マイナンバーとの関係で戸籍の具体的な運用や主要業務がどのような形になるのか、戸籍法の改正内容も含めて注意していかなければならないと考えてございます。2つ目のマイナンバー制度を使って戸籍を見やすくするという考えに問題はないかというところですけれども、戸籍には親族や夫婦関係、本籍地などの個人情報が多く含まれることから、現在でも戸籍を取り扱う職員は特に個人情報の保護や守秘義務等の理解、あと法令遵守の徹底が必要でございます。現在も充分に注意を払って取り扱っておりますけれども、国からどのような運用で戸籍を取り扱うのかが具体的に示されておりませんので、わかりませんけれども、今までどおり自治体職員が確認のため等に使用することが想定されるため、今まで以上に取り扱う職員は充分注意しなければならないと考えてございます。あと、3つ目の2015年10月以前に亡くなった人には個人番号は使っていない。手繰り寄せられる相続人の範囲に限度は生じないかということですけれども、戸籍情報とマイナンバーとのひもづけ範囲として現在検討されているものについては、議員ご指摘のとおり、平成27年、2015年10月以前に死亡した人はそもそもマイナンバーが付番されておりません。また、戸籍情報についても電算化する時点で改製原戸籍であったもの及び除籍されたものについてはシステム上画像データで保存されており、画像データという性質上、複数の戸籍情報について個人を名寄せし、マイナンバーとひもづけることは技術的にも困難であり、相続手続での利用はできないと考えます。戸籍法部会でも、マイナンバーと戸籍情報のひもづけは電算化後の戸籍情報での活用を考えているようです。電算化後の戸籍情報のみにマイナンバーをひもづけることとしても、戸籍謄本の利用目的上の上位に挙げられるもののうち、過去の戸籍が必要な相続手続を除いた年金、社会保障関係、例えば児童扶養手当の請求、老齢年金の請求、年金分割請求、それとパスポートなどについては相当程度対応できるものと考えられるとの答申も出ています。いずれにいたしましても、今後戸籍事務がマイナンバー制度の利用範囲に加わるのかどうなのか、町とのかかわり、法律の改正に伴う条例の整備等、充分に注意してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。以上、答弁といたします。
答弁 教育課長 浦本雅之(教育課長は2021年3月まで)
学校給食の無料化についてご答弁申し上げます。自己負担があっても当然かとのご質問ですが、学校給食費の取り扱いにつきましては、視点をどこに置くかによりさまざまな意見があろうかと考えてございます。議員ご指摘ございましたとおり、憲法においては義務教育は無料とされております。また、学習指導要領におきましても学校給食を活用した食育の推進、あるいは適切な栄養の取得による健康の保持増進について規定しており、食事への正しい理解、望ましい食生活を導くための食育目標というものが定められてございますけれども、給食費につきましては学校給食法第11条第1項におきまして、給食を提供するための運営管理費、すなわち施設維持管理費、調理員報酬、燃料費、光熱水費等、そういったものについては設置者負担とし、同条第2項において、それ以外は保護者負担とされております。それ以外とは食材費を指しており、保護者は基本的には調理、加工前の材料費のみをご負担いただいているということになります。法の観点からは、給食費の保護者負担は妥当であろうと考えてございます。給食費未納問題をどう思うかとのご質問ですけれども、給食費未納に至った原因が社会的要因による不可抗力によるものなのか、それとも単に個人都合による理由なのかで考え方は異なってくると考えております。例えば要保護、準要保護世帯、こういった世帯につきましては就学援助により給食費は自治体から助成されますので、基本的には未納とはなりません。また、準要保護の対象外となった方につきましても、現に生活が困窮していると認められる場合につきましては準要保護世帯として認めることになりますので、そういった場合についても申請さえあれば援助は受けられるものと考えておりまして、一番大きく問題になるのは払えるのに滞納するという行為が問題であると考えてございます。北空知圏学校給食組合におきましても、構成する1市4町のうち一部の市町におきまして、保護者からは未納のまま、そのまま自治体が肩がわりして給食センターに給食費を納入しているという実態もあります。ちなみに、本町ではこの給食費の未納はございません。しかし、広域圏内で同じ給食をとりながら未納があるということは、きちんと納めている保護者から見れば到底納得できるものではありません。給食運営委員会におきましても滞納対策が議論されているところでありますが、この会議の中で給食費無償化の要望というのは出ていないのが現状でございます。給食費の無償化に関しまして、先ほども言いましたけれども、子育て支援の視点と学校教育での視点では給食費の取り扱いというのは大きく異なるものと考えてございまして、給食費助成につきましては現行制度では自治体の独自政策となることから、今後開催する町長と教育委員の教育総合会議の中のテーマの一つとして取り上げ、協議していきたいと考えてございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。
答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)
3番目の農業、農村の再生についてお答えをいたします。農業後継者、担い手の育成、確保は今後とも重要な課題であるというふうに認識をしております。また、本町の農業を持続、発展させていくためには、多様な経営体を配し、これらの後継者、担い手、新規就農者を育成、確保することが必要であるというふうに考えております。本町にとって家族経営は基本となりますが、複数戸の法人経営体を推進していくことも必要でありますし、その法人が新規就農者を確保することも大切であるというふうに思っております。また、後継者のいない農家や個人法人におきましては、国の経営継承事業、いわゆる居抜きの方法により新規就農者を募集することも考えられます。この場合、稲作経営につきましては初期投資が莫大にかかりますので、なかなか難しい面はあるかと思います。これらに関し、水田地帯におきましては他地域の事例を見てもなかなか進んでいない状況にありまして、今の条件で本当に有効なのかというところはあるかと思います。抽象的ではございますが、後継者、新規就農者を引き寄せるだけの魅力ある農業を展開することが必要でありまして、また各種制度面での見直しの要請を含めて今後検討していかなければならないというふうに考えております。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 教育課長 浦本雅之(教育課長は2021年3月まで)
4番目の家庭教育支援法案についてご答弁申し上げます。この家庭教育支援法をどう受けとめるかとのご質問でございますけれども、実際に同法案に関しまして国や道教委からの情報提供というものは市町村には一切ございません。また、先ほど議員条文を申し上げてございましたけれども、公式な条文案も文科省のホームページ等からも見ることができない状況になってございます。ネット上での情報しか入っていない中で、本町の実態を鑑みた答弁であるということをまずご理解いただきと思います。過去教育に係る制度改正にはその都度激論が交わされてございます。今回の家庭教育支援法案に関しましても、議員ご指摘のあったとおり、家庭教育は家庭の自主性の問題であり、国家が家庭教育に介入すべきではない。反対意見が多数出てございます。この意見は当然かなとも思いますけれども、一方では自覚のない親、愛情不足の親、家庭崩壊などで伝統的な子育てが失われているとし、ぜひ推奨すべきというご意見も出てございます。こういった反対意見や賛成意見に対しまして、教育委員会としての正式見解というのは申し上げることはできませんけれども、実際に教育にかかわる担当課といたしましては、小学校の児童数が122名、中学校の生徒数52人、さまざまなご家庭があり、さまざまな保護者があるということを痛感して感じてございます。学校は、学校での教育のみならず、家庭に対しまして適切な家庭教育のあり方を粘り強く指導しています。教育委員会でも望ましい生活習慣を身につけるべく、朝活をはじめとする各種社会教育事業等を実施しているところです。確かに家庭教育というのはその家庭の自主性が尊重されるべきではありますけれども、子供の学習や生活に無関心な保護者、例えば子供のしつけは学校がすればいいでしょうと教師に面と向かって発言する保護者も実際にいます。非常に残念なことですけれども、本町でもそういった保護者は少数ながら存在していることも事実です。また、朝食をとらないで登校してくる子供、自宅で長時間ゲームやスマホ、インターネットに没頭する子供、深夜までずっと寝ないで起きている子供、こういった状況を家庭の自主性として放置していいのかどうか、これは非常に疑問だと思いますし、子供にとっては決して望ましい姿ではないと考えてございます。本来保護者がしっかり対応すべき問題でありますけれども、やはり未成熟な保護者というのはおります。こういった家庭に対しましては、町、教育委員会、学校などにつきましては積極的に関与し、支援していくべきであると考えており、今回の家庭教育支援法案、そんなに大きく問題になる法案ではないというふうに考えてございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。
質問 1番 工藤正博
まず、住民票と戸籍の問題でありますけれども、この2つは全く別物であるというのは答弁されたとおりであると思います。今進められている中身は、マイナンバーで見やすくなるのだと、こういうふうに言っていますが、本人の範囲の個人情報を超えて他人の個人情報、これも見やすくするということですから、個人単位で考えるべきプライバシー保護の観点から私は絶対問題があるというふうに思っているのですが、その辺のお考えはどうでしょう。ただ単に推移を見ているだけでは事が済まないというふうに思います。もう一つは、2015年以前に亡くなった人の問題について、相続人全員に個人番号がついている時代にならないと、そうでないとこのありがたみは出てこないというふうにも言われています。何十年もしたら相続制度が変わっているでしょうし、ひょっとしたらマイナンバー制度が廃止になっているかもしれません。私なりの意見を述べましたけれども、本当にそのとおりなのか、いやいや違うぞということがあれば、お答えをいただきたいと思います。次に、給食費の無料化について。文科省の食に関する指導の手引というものがありますが、ここには学校給食の一層の普及や献立内容の充実を促進するとともに、各教科等においても学校給食が生きた教材としてさらに活用されるよう取り組むというふうに手引には書かれております。ですから、義務教育無償の原則に従って無料化を私たちが求めるのは当然ではないでしょうか。いや、それは違うということであれば、ご答弁をいただきたいと思います。学校給食費の問題については、それぞれの立場でいろんな見方が出てくるだろうし、父兄によってもさまざまなご意見があろうかと思います。しかし、今給食未納の全国調査について学校がどう認識しているかという調査がありましたよね。これは、私は非常に不充分な調査だと思っています。それはなぜか、保護者としての責任感や規範意識の欠如、もう一つは保護者の経済的な問題、ここから選べというだけです。この2つから選べというのです。どのような本質がわかるのでしょうか、こんな調査で。あくまで学校側が見た保護者像、これを求めているだけです。こういう調査は私は問題ありというふうに思っていますが、教育長はどのようなお考えでおられるのでしょうか。学校の認識はこんなものではなくて、もっともっとたくさんの情報もあり、多岐にわたっていろんな認識があると思うのです。ですから、この際ですから、子育てでやるかとか云々かんぬん言わないで、協議を進めていくということですから、できない方向に進めていこうなという相談ではないというふうに思っておりますので、その辺の考え方はどうでしょう、前向きに何としても取り組んでいきたいなという気持ちが少しでもあるのなら、お答えをいただきたいと思います。次に、農業問題ですが、米の輸入自由化決めたときには、売る自由、買う自由だというふうに盛んに宣伝していました。しかし、いざ施行されて、その後そのようになっていますか。依然としてそうはなっていない。そこで、1つだけ私は町長にお伺いしたいと思うのですが、今の日本の農政で農家、農民が頑張れれば今の家族経営が本当に守られるのだという道があるとお思いでしょうか。あれば、ぜひご紹介いただきたいと思います。農家戸数、いろんな数字がありますけれども、アバウトに言って約200戸、大した差はないと思いますが、こういう方々が百姓なんかやっていられるかと投げ出すような根性にならないうちに私はしっかりと道しるべを示すべきだというふうに思いますが、町長は現在どのようにお考えでしょうか。次に、家庭教育支援法案について伺います。今幾つかの全国の議会からは、家庭教育支援法の制定を求める意見書、この意見書の要旨を見てみますと、核家族化の進行は家庭教育力の低下ということが強く指摘されるようになっております。一口で言えば、昔は3世代同居でよかったが、核家族化が進んで、家庭教育極力が著しく低下したのだというふうに言っていますが、今の日本の現状から見て本当にそうなのでしょうか。私はちょっと違うというふうに思っていますが、教育長のお考えがあれば、ぜひお伺いしたいと思います。今課長の答弁ですが、自治体には家庭教育支援法案の中身すら、柱すらも伝わってきていないと。どんなことが協議されているのかも伝わらない。教育そのものは民主的でなければならないという町長がこんな態度でいいのでしょうか。私は、本当に驚きを持っています。おまえらに言ったってわからないではないかというような、そういう傲慢な姿勢が見えます。それはさておいて、過保護や過干渉、放任主義など、家庭の教育力が低下したのだという見方もありますが、そのようにお思いでしょうか。この2つについてお答えをいただきたいというふうに思います。今のご答弁の中で、私は共通する点が1つあるのです。学校は学習、勉強するところであって、しつけは家庭ですることなのだということを私はもっと今の若いお父さん、お母さん方にも自覚を持っていただきたい。しつけも余りしないで、学校にだけしつけも責任があるのだという考え方は、やっぱり今考え直す時期だというふうに私の意見を述べて、再々質問を留保して終わります。
答弁 住民課長 清水野勇(住民課長は2022年3月まで)
戸籍事務についての再質問にご答弁申し上げます。マイナンバー制度を使って戸籍を見やすくするという考えに問題はないかというところでございますけれども、現在戸籍の届け出につきましては本籍地以外でもすることができまして、婚姻届等につきましては戸籍の添付が求められているところでございます。また、年金の手続、児童扶養手当、パスポートの申請のときにも戸籍の添付が求められております。コンビニ交付をしている市町村幾つかあるのですけれども、その市町村を除きましては戸籍謄本、戸籍抄本は本籍地の市町村役場に申請を請求するということになってございます。上記の手続をする際におきましては、本籍地からの戸籍の交付を受ける必要が出てまいります。また、その戸籍の届け出を本籍地以外にした場合、戸籍事務の担当者は必ず電話で本籍地へ戸籍の照会を行いまして、内容を確認したりですとか、必要に応じて公用請求で該当者の戸籍を取得し、戸籍事務の処理を行っているというところでございます。この戸籍を見やすくするというのは、誰もが見やすくするということではなくて、戸籍の添付が省略できますよと、利便性が向上しますよという考えだと考えてございます。戸籍事務を担当する職員が電話等で戸籍を照会することなく、マイナンバーを用いて対象の戸籍を確認できる効率化ではないかというように私のほうは解してございます。3つ目の2015年の10月以前に亡くなった人の問題なのですけれども、国は戸籍事務へマイナンバーを導入する連携先として、現在年金事務、それと児童扶養手当事務、それと旅券事務、パスポートですね、これを候補として調整を行っているというところでございます。相続につきましては、代襲相続等複雑なものがありまして、相続人の確定、確認には従来どおり紙ベースの戸籍で確認を行うことが確実と思われております。戸籍事務にマイナンバー制度を導入することにつきましては、戸籍の電算化を前提としているため、戸籍法の改正が必要となりますし、国は今のところ2019年の通常国会で改正法案の提出を目指しているというところでございます。現在戸籍事務におきましては、戸籍の付票事務を通じて住民基本台帳事務と関連しておりまして、戸籍の付票と住民基本台帳は、双方での記載事項の変更があった場合は通知を行うことによって双方の記載の正確性を確保してございます。戸籍事務へマイナンバー制度を導入する場合には、戸籍の付票を利用してマイナンバーをひもづけするものとしております。マイナンバー制度は、社会保障、税制度の効率性、透明性を高め、国民にとって利便性の高い公平、公正な社会を実現するための基盤です。戸籍事務へマイナンバー制度を導入することによりまして、年金手続、児童扶養手当申請、パスポートの申請時に戸籍の証明書の添付が省略できることとなり、住民の利便性が向上するとともに、戸籍事務においても効率化につながるものと考えておりますので、ご理解のほどをお願いしたいと思います。以上、答弁といたします。
答弁 教育長 土井康敬(教育長は2019年9月まで)
私から学校給食の無料化についてご答弁を申し上げます。初めに、課長答弁したとおり、教育委員会としては現在のところ考えていないという前提の中でのご答弁とさせていただきます。学校給食については、戦後貧困と議員ご指摘のとおり栄養低下が見られる子供たちを解消するためにスタートしたと認識しているところであります。現在はその目的はもう既に果たされたというふうに考えますが、議員のご質問の中にありましたように、現在の多様化する社会環境の中において子供たちの食育の重要性を今教育委員会としては認識をしているところであります。また、未納問題についてでありますが、世間一般的に充分な所得がありながら、今ご質問いただいた義務教育だから無償に、支払わないという保護者の方々がいらっしゃる。これは、ルール上、現行のルールですので、現行のルールの中で支払うことを了承して給食を受けている。ある意味、極論ですけれども、商取引みたいな形にはなっています。ただ、そのルールを、現行のルールがそういうシステムになっていながら払わないという、工藤議員もそれはおかしいのではないかというお考えを持って当たり前なのでないでしょうか。それで、政策的に無償化をするとかということであれば、また新たなルールが立ち上がってくるわけですから、それは非常に子供たちの教育上も悪いというふうに考えています。無償化については、食育の重要性を認識していますので、今後課長答弁したように、教育総合会議の中の議題として協議をすることは可能だというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)
工藤議員3番目、農業、農村の再生について答弁をさせていただきます。工藤議員からるるご質問いただきましたけれども、3,300町歩を持っております我が町、今進めておりますさまざまな施策の中で人口減少、担い手不足の問題の中から将来見えてきます姿は、恐らく平均しますと1家族あるいは1法人が33町歩を持った100戸の農家の姿がこの10年後あらわれてくるのではないかと想像をしているところでございます。これが全てそれで成功するということではなく、今現在農業に携わっております各農家の現状を見ておりますと、それが大体満度の規模かなと。それを超えてきますとまた事情は変わってくると思いますので、そういう認識を述べました後にご答弁をさせていただきます。私の推測でもございますけれども、国の方針というのは将来的には大規模営農をする株式会社化という方向にかじを切っていきたいのではないかと推測されます。私といたしましては、GHQが農場制度を改革しまして、小作農に農地を与えていった民主化の流れの中で現在まできておりますけれども、私たちが昔家族農業で始まった妹背牛町、あるいは地主がいるような古い形に戻ることはあり得ないと思います。しかしながら、現状作付、それから収穫までのいろんな流れの中から、それを楽に機械化していこう、あるいは電子化していこうという流れの中では、株式会社がそこに目をつけるのもまた無理からぬ流れかと思っております。ただ、妹背牛町が今までやってきました家族営農を中心といたします農村文化、私は大切なものだと思っておりますし、これを維持していく方向の中で国の支援はいかがなものかと、やっぱり考えていく必要があると思います。先ほど申しましたように、33町歩を1家族ができるのか、機械化によらなければ無理だと思っておりますけれども、問題はこれから国に申し上げていかなければいけないことの一つは、農業、農村というものを国がどう考えているのか、これは単なる都市への食料供給基地としてだけではなく、日本という国の国体自体を揺るがす問題だと私は認識しておりますし、これを単なる農業政策としてだけではなく、国の根本の政策として取り上げてほしいと思っております。そのためには、農業を国としてどう支援するのか、大きなテーマにこれから取り組んでいってもらいたいし、それに対して皆さんが議会から提出していただきました種子法廃止に伴う条例制定案を含めまして、私たちが今食べておりますおいしいお米を農業試験場が国の予算によって守ってまいりました。これらを進めていただき、日本の国の形を、農業という形を私は守っていく姿を支援したいと思っております。その中で現在私たちの町がやっておりますことは、大規模区画化の国営換地事業、これが始まっており、来年、あと1年半で全ての第3工区までが全部終了いたします。これに伴いまして、前町長から引き継ぎましたRTK―GPS農業、これによりまして省力化が非常に進んでいくと思っております。これに対しましては、私たちの自治体において単独支援事業をこれからも続けていきたいと思っております。もう一つは、昨年表彰されました直播を経営の中に取り入れている直播農法です。これが33町歩を一つの家、あるいは一つの法人で賄っていくときの大きな武器となるはずだと思い、これにも支援を続けていこうと思っております。この中で、それこそ正解は1つではございませんけれども、農村文化というものをしっかり守っていくときに、消費者である私たちもそれに力を加えまして、ただ農業という特殊な企業、それから輸入によって賄える部門と考えるのではないまちづくりにこれを生かしていきたいと思っております。以上で答弁とさせていただきます。
答弁 教育課長 浦本雅之(教育課長は2021年3月まで)
家庭教育支援法案の再質問にご答弁申し上げます。今回の法案に関しまして基本となりますのは、国に先行しまして大阪市のほうで既に家庭教育支援条例というものが制定され、国はそれに準じた形となって動いたというふうに認識してございます。この中では、核家族化が家庭教育力を減らすと、その結果発達障害の子供がふえるといった極論の内容が読み取れる状況になってございます。今回国の家庭教育支援法案につきましては、さすがに家庭教育力不足により発達障害がふやされるといった文言はなくなってございますけれども、先ほど議員質問にありました家庭教育力低下しているのか、それぞれの家庭によってさまざまでございまして、低下しているとも、変わっていないとも言えないと思います。この条文案、全15条から成りますけれども、第2条に基本理念というものが定義されてございまして、1つには、家庭教育は保護者が子に生活のため必要な習慣を身につけ、自立心を育成し、心の調和のとれた発達を図るよう努める。第2に、子に社会とのかかわりを自覚させ、子の人格形成の基礎を培うよう環境整備をする。3項に、保護者が子育ての理解を深め、子育てへの喜びを実感できるように配慮する。第4項に、家庭教育支援は国、自治体、地域住民が連携のもとに取り組むとされておりまして、条文からはごく常識的なであるというふうに認識してございます。各地で頻発している子供への虐待事件など、こういったものは本当に家庭教育力の低下、親の愛情不足、無理解、また地域の無関心が引き起こした結果にあると考えてございます。こういった意味からも、自治体は積極的に家庭教育の中に入り込んでいくべきと考えてございますけれども、この法案によりまして各自治体におきましてはそれぞれ基本方針を定めるとしてございます。この家庭教育支援に関し取り組むべき方針は、自治体の裁量に委ねられることになります。また、この全15条の内容として、家庭教育支援に係る国の責務、自治体の責務、学校の責務、地域住民の責務、こういったものを規定しまして、それぞれが連携を強化し、さらに自治体は財政措置をし、人材確保に努めるように規定しているところでございまして、ある意味それぞれ各自治体で現在取り組んでいる家庭教育支援対策と大きな差はないのではないかというふうに考えてございます。今後法案の文言の訂正もあるという情報もありますので、今後の推移を見ていきますけれども、実際に町では既に個別に問題のある家庭に対しましては保育所、小中学校、健康福祉課、他の関係機関と連携したケース会議、こういったものに取り組んでございまして、その取り組み内容はまさにこの家庭教育支援法案に規定される内容に近いものがあります。こういったケース会議が現に有効に機能しているということをご報告申し上げ、答弁とさせていただきます。よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 1番 工藤正博
まず、戸籍の関係ですけれども、今の現状の点でいえば、特定の個人番号とひもづけられる個人情報は確実に特定の人の個人情報であるということが制度的に今保障されているのです、ちゃんと。今の制度の中でひもづけられる個人情報の範囲を広げれば広げるほど、多様な個人の情報、名寄せによって多様な利用が可能になることは確かです。しかし、このような危険をできるだけ小さくするには、個人番号とひもづけられる個人情報の範囲をできるだけ限定するということしかないというふうに私は思っているのですが、どのようにお考えでしょうか。それで、そもそも今の町民の現状を考えてみても、町民の生活の中で個人情報を必要とする範囲はそんなにたくさんないのです。答弁の中でも2つか3つでしょう。一生の間に何回か使うことしかないのです。そんなところに莫大な費用をかけて個人番号と戸籍情報をひもづけてもらう必要があるでしょうか。私はないと思うのです。お金を使うところを国は今間違おうとしているわけで、そこはやっぱり自治体としてもきちっと物を言っていくということが必要でないでしょうか。こういう制度を導入したら何千億円ですよ、2,000億円、3,000億円なんかすぐ吹っ飛んでしまう。こんなところにお金をかけることが必要でしょうか。私は、率直にご答弁をいただきたいと思います。次に、給食費の無料化についてです。全国調査見ても、学校が責任感や規範意識が薄いというふうに言われる保護者という方は、むしろ児童虐待の一種であるネグレクト、教育放棄状態になってきているのでないでしょうか。親が子供に関心を払えない実態があるというふうに私は見るべきだと思うのです、今。そうしないと、この問題の解決も出てこないというふうに思っています。親の障害やメンタルヘルスの問題見ても、アルコール依存症やDV、借金や多重債務など、経済的な困難を抱えている場合が非常多いわけです。ここは学校側から見ても非常にわかりづらい面も隠されている部分があると思うのですが、ここにもしっかりと目を向けていく必要があると思うのです。こういう親の特徴を見ますと親身になって相談してくれる親族や友人もいない。社会的孤立状態に陥っているかもしれません。いずれにしても、これらは学校から非常に見えづらい状況であるわけです。そこではこれから、私は率直に言って、給食費の無料化は現状は考えていないと、そういう冷たいことではなくて、もっと温かい、子供の健やかな成長のためにも学校給食費の無料化を進めていくべきだと思っております。心から私は町長に求めたいと思います。そして、医療費については、子供の命にかかわることが多く、町民の方々からは非常に歓迎されていると思うのです。よくぞやってくれたというふうに、部分的であっても、私はその思いは町民は強いと思うのです。給食も、栄養のバランスのよい食事をとることは命だとか健康にも直接結びついて、育ち盛りの子供たちにとっても重要なものです。そういう点では、今果たしているきたそランチ、これは非常に重要な役割を果たしていると思いますし、変わらず力を発揮していただきたいというふうに思っています。そういう点では、ぜひ無料化の実現に向けて取り組むのだという姿勢を少しでも早い時期に示していただきたい。その考えもないというのでは、私は終わってしまっているなという、表現お粗末ですけれども、そういうふうに思っています。お考えを伺いたいと思います。それから、全国調査の中で核家族になったから教育力低下になったということも言われています。しかし、厚生労働省の人口問題研究所のデータ、私は教えていただきました、見方も。教えていただく範囲で質問いたしますが、核家族の比率はどうなったか。大正9年には55.3%、昭和35年には60.2%、平成27年には56.8%と6割前後なのです。極端に核家族が広がっている状態のデータはないのです。18歳未満の子供のいる世帯、これはどうなっているか。戦前のデータはありません。昭和45年代から7割の高い率で推移して、平成22年には8割になっている。しかも、最近はどういうふうになっているかというと、祖父母が長寿、健康で、孫育てに参加する条件が以前より高まっています。周り、近所を見てください。同居はしないけれども、近所に住んでいて子育てを支えてもらう家族の割合がふえているのです。核家族にはなっていないのです。確かに一戸建てから見ると、それはぱらぱらとなっているからそういうふうに言えるかもしれませんけれども、つながり的にはそうはなっていない。子育てのつながりはそうはなっていないのです。核家族化で学力低下に本当になっていると言えるのでしょうか。しかし、困難を抱えている家庭がふえているのも事実です。児童虐待、貧困と差別の広がりに私は関係あると思いますが、そして子供を守り、親を教育、支援すべき児童相談所のスタッフは現状どうなっているでしょうか。足りなくて困っているというのが現状でないですか。私は、ここにちゃんと手を、足を伸ばしていくべきだというふうに思います。子育ての孤立化、これは根本には親たちの働き方が劣悪化しているということが根本にあると思うのです。最近はやった言葉にワンオペ育児、聞いたことがあるかと思いますが、これはパートナーの単身赴任や長時間労働、病気など何らかの事情で一人で育児を行う状態を指してワンオペ育児と言うそうです。そういう点では、フルタイムで働きながらワンオペ育児は非常に大変なことです。この十数年、子育ての孤立化というのはまさに底が抜けてしまったというふうに言われているのも現状です。ですから、今本当に必要なのは困難を抱えた家庭への温かい支援を具体的に検討して予算をつけていくことではないでしょうか。町だけでは無理です。国からこういう支援をさせていくことを求めるべきではないでしょうか。そういう点では、ありもしない核家族の家庭の教育力が低下したと、こういう議論にすりかえてしまっているのですよ、この案は。そうは思いませんか。それでも家庭教育支援法案はよい提案だと、そのように見えているのでしょうか。ぜひお答えをいただきたいと思います。以上を質問し、終わります。
答弁 住民課長 清水野勇(住民課長は2022年3月まで)
戸籍事務の関係につきまして再々質問にご答弁させていただきたいと思います。議員ご指摘のとおり、マイナンバー法によりまして今マイナンバーでひもづけされて活用されるという業務につきましては、税と社会保障、それと防災、この3つに限られてございます。それに今戸籍事務も加えてはどうかという検討段階でございまして、そのことにつきましてはまだ決定という形ではないものではございますけれども、今のところ3つ、先ほど話した年金、パスポート、児童扶養手当等の事務ですとか、旅券発行事務、年金事務の3つに戸籍の添付が必要なので、それをマイナンバーとひもづけて見れるようにするという形で今話が進んでいるところでございます。いずれにいたしましても戸籍事務がマイナンバー制度の利用範囲に加わるのかどうなのか、そういうのも見きわめが必要ですし、町のかかわり、システムの構築につきましては今現在法務省が所管する副本データの管理システムの仕組みを利用してマイナンバー制度を利用するとして、システムを構築する方向で検討されているという形になってございます。その関係で、町のかかわりですとか、法律の改正等に伴う条例整備の必要性を充分注視してまいりたいと考えてございます。あと、予算の関係でございますけれども、それにつきましては国の予算にかかわるものと考えますので、自治体の立場で答弁するものではないのかなということで、差し控えさせていただきたいと思いますので、ご了承いただきたいと思います。以上、ご答弁といたします。
答弁 町長 田中一典(町長は2025年3月まで)
工藤議員にご答弁を差し上げたいと思います。学校給食の無料化でございます。現在29年の実績によりますと、小学生108名、中学生51名の109世帯に対しまして355万3,000円の給食費半額助成を行っております。これは、27年から開始されております。また、要保護、準要保護世帯に係る就学援助費や特別支援就学奨励費のうち、給食費分としては117万4,000円、合計しますと町の単費の予算から472万7,000円を平成27年度より予算化し、導入をしております。管内の町の中には、浦臼町、それから北竜町が給食費の無料化に動いております。児童生徒数、助成額から比較いたしましても、教育委員会に調べてもらいましたが、本町の半額助成も給食費に対する手当てとしては手厚い部類と考えております。先ほど工藤議員からかなりあおられて、終わっているような答弁しないようにと言われておりましたが、私の考えを少し述べさせていただきたいと思います。人口減少対策、あるいは子育て支援、それから子供の健全なる成長を願う気持ちは私も同感でございます。しかし、日本国憲法27条がございまして、これは全て国民は勤労の権利を有し、義務を負うとございます。この勤労によって納税の義務、義務教育を受けさせる義務が可能となっていくことが基本的に国民に求められております。この憲法の精神からも明らかなように、子育て支援が金科玉条のようにみなされ、学校給食費が税金によって全額賄われるという考え方は、給与により生計を立てる給与体系そのものを低賃金化する社会矛盾を助長しかねない風潮を生む危険性もあると私は思っております。労働者がきちんと生計を立てられる賃金を得られる社会環境と地方自治体の子育て支援というローカルな戦術、戦略が矛盾を来さない範囲にとどめおくというのも行政のバランス感覚を必要とする大事な仕事であると私は認識しております。現状妹背牛町では未払いが起こっていないということも含めまして、ご答弁させていただきます。
答弁 教育長 土井康敬(教育長は2019年9月まで)
私から家庭教育支援法についてご答弁を申し上げたいと思います。議員ご質問の中にたくさんの社会問題等が挙げられておりましたけれども、正直、田舎というわけではないですけれども、妹背牛ではそのような事態が起き得ないのではないかというのは若干実は思っていたところでありますが、最近というわけではないのですけれども、やはり根底にはそういったことが実はあったというのは課長も答弁したとおり痛感してきております。ただ、そういった事案に対しては妹背牛は、自慢的にもなるのかもしれないのですけれども、保育士、それから保健師、学校、それから教育委員会関係各職員が集いまして、そういった子供たちを常時情報共有をしているところでありますので、確実にフォローはできるといったようなことを、余りにも自信ありげに言うのも後で指摘されるときついなとは思いますけれども、そういった体制はできているということを前提にご理解をいただきたいと思います。また、教育支援法についてでありますけれども、まず家庭教育は全ての教育の出発点でありまして、子供が生きる力を身につける上で重要な役割を持っているというのは認識しています。そのために、教育委員会では家庭教育というのは社会教育と、それから就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律などにはありますけれども、教育基本法の中に家庭教育という領域を3行ぐらいでうたっている部分があるのですけれども、今までは家庭教育という定義がなかなかされていないというのが現実でありました。その問題について行政の責任や財政措置などを講じるというのが明確にされたということでありますので、さまざまな時代背景によって家庭教育力の低下を招いているというのは議員ご指摘のとおりでありますので、この法律が整備がされたことによって、今度は妹背牛町教育委員会委員に家庭教育を明確な義務づけがされる。さまざまな核家族の問題ではないと言いますけれども、要因としてはやはりそこに一つの要因があるのではないかというふうな考え方になっておりますので、それを踏まえて教育委員会が社会教育あるいは生涯学習の観点で家庭教育に堂々とというわけにいかない。法律的にですけれども、法律的に義務化がされてくるというのが私の認識でありますので、妹背牛町、国全体のことを考えるいうことは答弁にはなかなかできませんが、妹背牛の現状を踏まえた上での答弁とさせていただきますことをお許しいただきたいと思います。