みんなの議会

妹背牛町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日

マイナンバー制度について

2016年3月8日、妹背牛町議会の一般質問で、工藤正博議員が「マイナンバー制度について」質問し、住民課長 西山進、健康福祉課長 田湯勝則、農政課長 廣田徹、総務課長 廣瀬長留次、町長 寺崎一郎が答弁しました。

質問者
工藤正博 議員
答弁者
住民課長 西山進、健康福祉課長 田湯勝則、農政課長 廣田徹、総務課長 廣瀬長留次、町長 寺崎一郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 工藤正博

(登壇) それでは、通告に従い、質問いたします。第1に、マイナンバー制度に関連し、質問します。マイナンバー制度についてのアンケート調査で、74.6%の企業が自分の会社にとってメリット、つまり利点がないと答えております。一番のデメリット、欠点については、情報漏えいのリスクが最も多く40.5%を占めました。また、導入状況については、21.5%がいまだ検討中で、また未検討も5.4%あると答えられております。政府の広報パンフレットには、社会保障・税番号制度と表記されています。1月から利用開始されたマイナンバー制度、また申告者への個人番号のカード交付も始まっています。年金の手続では、平成29年1月からマイナンバーの利用が開始されます。制度の内容が国民に周知されず、昨年12月末の時点で全国の全世帯の1割に当たる558万通の番号通知カードが届いていませんでした。まさに見切り発車でした。昨年12月に日本世論調査によると、マイナンバー制度をよく知っていると答えた人はわずかに13%にすぎませんでした。制度について詳しく知りたい人はホームページ、政府広報オンライン、マイナンバー公式ツイッターを利用する、マイナンバーの問い合わせはコールセンターにと政府広報紙の最後の裏表紙に掲載されています。しかし、パソコンを使えない人、お年寄りの多くの人は利用できるでしょうか。その一方で、税、社会保障、災害対策のこの3分野に活用を限定するはずでしたが、メタボ健診の記録も加えられました。平成30年からは、預金者の同意があれば預金口座に個人番号をつけることも決まっています。また、希望者に交付される個人番号カードに健康保険証を統合し、キャッシュカード、クレジットカード、電子マネーなどの機能を持たせることまで検討されています。このように結びつく情報がふえればふえるほど漏えいした場合の被害も当然大きくなります。そもそもマイナンバーの目的は、所得を正確に把握し、公正で公平な納税や社会保障給付を実現することではなかったでしょうか。マイナンバーの利便性を高めるというこの名目で、リスクを顧みず、本来の目的とは無縁の用途に広げていくことが許されるでしょうか。町民の中に何でこんなことやるのかという疑問が多くありますが、このことにどう答えていくのでしょうか。率直にお伺いをいたします。次に、医療、介護の改正に関連し、質問いたします。老後破産、下流老人というショッキングな言葉が話題になり、今その本も売れています。高齢化社会に私たちはどう向き合っていくのか。自分と家族の問題として、地域や行政の問題として考えていかなければなりません。所得が生活保護基準と同程度の高齢者はたくさんおられます。それは、年金が低過ぎること、無年金の方が少なくないからです。貯蓄を取り崩しながら老後の生活を送っている方は多く、貯蓄がなくなるときは老後破産です。一部を除いて多くの高齢者は年金が頼りであり、年金収入が上がることはまずありません。それどころかここ3年間で2.5%も下げられました。予期しない支出や支出増があると、高齢者の暮らしはたちどころに困窮します。その最たるものは、医療と介護の費用です。加齢によって重症化したりすると、医療費負担が重くのしかかります。夫婦のどちらかに介護が必要になると、費用負担もふえます。医療も介護も重たい人ほど負担が多くなる仕組みなので、払える範囲での利用か、または我慢して治療しない、介護サービスを使わない、こういう人が出てきています。結局それが手おくれで死亡してしまうことや介護の重症化、ひいては介護心中などの悲劇を誘うことになります。北海道が策定する地域医療構想では、北海道はベッドが多いから入院する人も多く、医療費が高くなる、こういうへ理屈で入院ベッドを減らす議論がされています。北海道が示した数字では、全道で1万以上の病床が減ることになります。地方では、医師、看護師不足もあって今でも入院ができない、お産ができないという事態が続いているのに、これ以上の病床削減は地域医療の崩壊を進めるだけです。介護では、昨年の介護報酬の引き下げの結果、施設や事業所の倒産や閉鎖が相次いでいます。事業所の閉鎖で行き場のない高齢者がふえて、他のデイサービスに変更したため、環境の変化に弱い認知症高齢者の状態が悪化したなどの例が多く出てきています。そこで、高齢者が本当に安心して住み続けられるようにするには何が必要になると考えているのかお答えいただきたいと思います。第2に、高齢者は情報が少なく、有効な制度も知らされず、さらに我慢できる、人に迷惑をかけたくないという気持ちが強い傾向にあります。困難を抱えた高齢者が制度やサービスに結びつくための仕組みも重要になると考えます。どのようにして今後進めていきたいと考えているのかお答えをいただきます。次に、TPP道内影響、酪農、畜産で生産が減り、400億円を超えるとの報道もありました。TPPで本当に食の安全が守られるのか。町民にとっても命が脅かされる大変な問題について質問をいたします。第1の問題として、TPPは食の安全を脅かすという批判をよほど気にしているのか、食の安全に関する日本の食品の安全が脅かされるようなことはない、遺伝子組み換え食品表示要件に関する日本の制度の変更が必要となる規定は設けられていないと、このように強調しています。しかし、これは真っ赤なうそです。政府の根拠としているものは、加盟国に食品の安全を確保するために必要な措置をとる権利を認めているWTO、SPS、つまり動植物の衛生、検疫に関する基準、この規定は科学的な原則に基づいて加盟国に食品の安全を確保するために必要な措置をとる権利を認めているから、日本の食品の安全は脅かされないと説明しているのです。このWTO、SPS協定では、各国の置かれている自然条件や食生活の違いも勘案して、科学的根拠に基づいて各国がSPS基準により厳しい独自の基準を採用することも認めています。しかし、アメリカは、日本がこのSPSを守らないで、科学的根拠に基づかない不当に高い基準でアメリカの農産物を締め出しているから、それをSPSに合わせるのだと基準を緩和させると言ってきています。アメリカの傲慢さもここにあらわれています。ですから、最終的にISDS、つまり投資家対国家間の紛争処理条項、ここに提訴され、撤廃に追い込まれることも想定せざるを得ません。町民に対する食の安全を守る権利が、その根拠が崩れています。そこで、政府の言う食品の安全が脅かされることがないという言いわけは、通用すると思っているのでしょうか。お答えください。もう一つの問題は、消費者の多くの人は牛丼や豚丼が安くなるからいいではないかという見方があります。関税がなくなると、生産者の価格は安くなるけれども、消費者価格はそんなに変わりません。結局かなりの部分は、巨大流通企業に持っていかれるということなのです。私たちは、食に安さだけを追求することは、命を削り、次世代に負担を強いることだということを肝に銘じることが非常に重要であるということであります。牛肉関税が下がり、オーストラリア産やアメリカ産牛肉がふえると、一部で発がん性リスクが懸念され、日本では使用が認可されていない成長ホルモン入り牛肉の輸入がさらにふえることになります。今でも日本は、国内では使用禁止だけれども、輸入はオーケーなのです。EUは、成長ホルモンが入っているとしてアメリカ産牛肉の輸入を拒否していますが、オーストラリア産は拒否していません。それで、消費者の皆さんは、オーストラリア産なら大丈夫と勘違いしています。オーストラリアは、しっかり使い分けをしていて、EUに売るときは禁止だから成長ホルモンを使わないし、日本に売るときはオーストラリアだから特別な場合を除き成長ホルモンを使います。これは、所管官庁に確認済みの事案です。さらに、余り使われていないのがラクトパミンです。これは、成長促進剤としての作用があり、牛や豚の飼料添加物としてアメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリアなどで広く使用されています。ラクトパミンは、吐き気、目まい、手が震えるなど中毒症状を起こし、特に心臓病や高血圧の患者さんへの影響が大きく、長期にわたり摂取すれば染色体の異変をもたらし、悪性腫瘍を誘発するとの指摘もあります。日本では国内での使用を認めておらず、輸入については残留基準値を設定しているものの検査は省略されています。されていないのです。加えて牛乳の遺伝子組み換え成長ホルモン、防カビ剤、防腐剤など関税がなくなり、輸入がふえればふえるほど日本の、また町民の命を削り、次世代に負担を強いることをしっかり捉え、TPP大筋合意がなされたといって諦めることではありません。第2の問題として、TPP合意がもたらす危険性をもっともっと町民の中に広めていき、町民合意を形成していく必要があると思いますが、その考えを示してください。政府は、不完全な、不充分なTPP協定の概要なるものを発表しています。これから最終の文書を出されると思いますが、よく検証し、批准させないためにどうするか。まず、国会での徹底した議論が大事になっていくでしょう。これからもオール北海道の運動体を発展させ、決して条件闘争に陥らないという国会内外の運動を展開していくという強い姿勢を崩さないことが大事ではないでしょうか。質問の最後は、低所得者こそその負担増のダブルパンチになるという消費税増税に関連し、質問します。平成29年4月の消費税の10%の増税には、一かけらも道理がないということがまず強調しておきたいと思います。消費税は、どんな貧困層にも容赦なく襲いかかる税です。家計と個人消費への深刻な打撃は間違いありません。自治体への打撃も例外ではありません。増収分は、全額社会保障の充実、安定化に充てると釈明していますが、実際には正反対のことが起こっています。現在の安倍政権が小泉政権を上回る社会保障削減路線を進めているではありませんか。具体的に政府が消費税増税による社会保障充実を言いながら、来年度予算でも自然増、当然増と言うほうが正確だと思いますが、この当然増を5,000億未満に抑制しようとしています。首相は、抑制の金額は目安だと、このように言いわけをし、財務省の財政制度等審議会の建議では目安から逸脱は断じてあってはならないとくぎを刺しています。そこで、第1に、増税と社会保障削減を同時並行でやることがどうして社会保障のための増税と言えるのでしょうか。このことに同調できるのでしょうか、伺います。第2の問題は、軽減税率の導入です。軽減といっても消費税10%の増税時に食料品が8%に据え置かれるだけで、今より軽くなるわけではありません。一部を据え置いても大増税です。10%にすれば幾ら据え置いたとしても逆進性が強まります。軽減税率導入で逆進性が弱まりますか。町民のためになりますか。率直にお伺いいたします。第3の問題は、庶民増税の一方で大企業には減税の大盤振る舞いを行っていることです。麻生財務大臣は、企業の利益が出た分、内部留保が約50兆円ふえている。私は、この50兆円の金銭感覚は全くわかりませんが、麻生大臣はこのように言っています。こういったものが賃金配当、設備投資にもっと回されてしかるべきだと。このように大企業減税をやっても、経済にも財政にも何の意味もないことを事実上認めています。大企業がもうかれば庶民にも回るというアベノミクスは、もう既に完全に破綻しています。安倍政権がこれまで実施してきた企業減税は、復興特別法人税の1年前倒しの廃止や法人税率引き下げなどで3兆円で、来年度以降はさらに1兆円加わります。このように庶民には負担増、大企業には大減税、こうして消費税増税を進めることに、この消費税増税というここには一かけらの道理もないと言わなければなりませんが、言い過ぎでしょうか。率直にお伺いいたします。以上、再質問を留保し、終わります。

答弁 住民課長 西山進(住民課長は2017年12月まで)

マイナンバーにつきましてご答弁申し上げます。1点目の利便性を高めることでリスクを顧みず、本来の目的とは無縁の用途に広げていくことが許されるのかというご質問でございますが、このマイナンバー12桁の番号の利用範囲は、法律、または地方公共団体の条例で限定的に定められており、具体的には国の行政機関や地方公共団体が社会保障、税、災害対策の3つの分野にのみ利用されるものでございます。本人確認の際の公的な身分証明書としても使える顔写真つきの個人番号カード、いわゆるマイナンバーカードにはICチップが搭載されており、電子証明書の活用とICチップの空き領域のアプリの活用がございます。議員質問の本来の目的とは無縁の用途に広げていくことにつきましては、このICチップでは12桁のマイナンバーは使用しませんので、法律改正は不要となってございます。このICチップの空き領域のアプリの機能を活用しまして、マイナンバーの利便性を高めようと行政ではなく民間のさまざまなサービスにも利用してもらうことが検討されております。さらに、ICチップの情報を確認するには暗証番号が必要ですし、例えばキャッシュカードのように一定回数間違えると使えなくなります。仮にICチップの情報を不正に呼び出そうとすると壊れてしまうなど、さまざまな安全措置が講じられております。この顔写真つきのマイナンバーカードを申請して交付を受けるかどうかは、あくまで本人の任意となってございます。次に、2点目の町民の中には何でこんなことをやるのかという疑問が多くあるが、この状況にどう答えるのかというご質問でございますが、これまでも例えば福祉サービスや社会保険料の減免などの対象かどうかを確認するため、国の行政機関や役場などの間で情報のやりとりがございます。しかしながら、機関をまたいだ情報のやりとりでは氏名、住所などで個人の特定にかなりの時間と労力を費やしております。社会保障、税、災害対策の3分野について共通の番号を導入することで、個人の特定を確実かつ迅速に行うことが可能になります。これにより行政の効率化、町民の皆様の利便性の向上、さらに公平、公正な税、社会制度を実現いたしていくところでございます。また、町民皆様がマイナンバー制導入によるメリットが実感できる住民票や所得証明書などの添付書類を削減することができるのは、地方公共団体が専用回線のオンラインで情報連絡が始まります平成29年7月からとなってございます。マイナンバーは、行政を効率化し、町民の皆様の利便性を高め、公平、公正な社会を実現する社会基盤となるものでございますので、ご理解をいただきたいと思います。以上、答弁といたします。

答弁 健康福祉課長 田湯勝則(健康福祉課長は2016年3月まで)

2番目の医療、介護の改正について、高齢者福祉の立場から私から答弁させていただきたいと思います。まず、1つ目の高齢者が安心して住み続けるようにするには何が必要と考えるかとのご質問でありますけれども、高齢者が安心して暮らせる地域とは、1つ、健康維持、医療の安心、2つ、福祉の安心、3つ、地域のつながり、4つ、自分なりの生きがいということで、この4つのどれが欠けても本当の意味での安心を得ることはできません。住みなれた地域で暮らし続けたいという気持ちにつきましては、皆が感じている共通の思いでありましょう。人間は、一人で生きていけないということもよく言われておりますし、高齢化が進み、高齢者のひとり暮らし、夫婦のみの世帯が増加する中、暮らしやすさとは何かということを考えることが重要と考えております。そこで、2番目の質問にあります困難を抱えた高齢者が制度やサービスに結びつくための仕組みが重要だが、どのようにしていきたいと考えているかのご質問でありますけれども、医療、介護、住まい、予防、生活支援サービスが身近な地域で包括的に確保される地域包括ケアシステムの構築が重要であり、進めていきたいと考えております。本町の地域包括支援センターでは、独居老人等への声かけ、訪問、それから状況の確認を行い、サービスが必要であれば各関係機関との連携を密にし、提供を行っているところであります。また、これからも地域包括センターでは相談等も親切丁寧に行っていきたいと考えていることを申しまして、以上答弁とさせていただきます。

答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)

TPPのご質問にお答えをいたします。1つ目の政府の発言でございますが、厚生労働省のTPPにおける食品安全性への影響についての回答では、今後ともWTO、SPS協定を踏まえて、輸入食品監視指導計画に基づいて監視、指導すると、輸入が増加しても計画の着実な実施により安全を確保すると答えておりまして、また遺伝子組み換えについても安全審査や食品衛生法、JAS法により表示義務があり、TPPでこれを変更することはないと答えております。一方、団体や学者等の方々は、TPPでこれらの基準を緩和、撤廃する、あるいはISDS条項により訴えられるのではないかという反対の主張もありますが、この2つの主張については現段階においてその真偽を判断するということは困難でありまして、今後の議論を注視することが必要と考えております。このことから、2番目の質問のTPPの危険性情報を町民に広めるというお考えですが、町行政が判断できない情報を町民に広めるということは、現段階では難しいということをご理解をいただきたいというふうに思います。以上でございます。

答弁 総務課長 廣瀬長留次(総務課長は2017年12月まで)

それでは、私のほうから消費税増税についてご答弁申し上げます。消費税率10%への引き上げについては、平成27年度税制改正により実施時期を平成29年4月1日とされたところであり、平成28年度税制改正関連法案で当該税率を引き上げると同時に、酒類と外食を除く食品全般と週2回以上発行する新聞の定期購読料を現行の8%に据え置くという軽減税率制度が導入されるといったことが今まさに国会で3月末と見込まれる法案成立に向け、審議されているものであると認識をいたしているところでございます。議員ご質問のまず1点目の増税と社会保障削減を同時並行で進めることに同調できるかとの質問でありますが、そもそも増税分は税と社会保障の一体改革関連法により全額社会保障費に充てることが決まっております。このことから、国民も一昨年の8%への増税はやむなしとしたところですし、当然充当されているものと考えております。社会保障費の増加と抑制をどう捉えるかによっては、議員ご指摘の社会保障削減といった見方もあろうかと思いますが、他方財政の健全化からは逆の見地になるものであると思われます。ただ、増税については、仮に今の経済環境が今後も続いていく状況の中にあっては、それはかなり厳しいものになるものと考えております。2点目の軽減税率導入での逆進性についてですが、国会では今にしてまだ外食の定義から始まり、ファストフードで食べる、食べない、ペットフードの適用やセット商品の取り扱い等々、個別ケースにおける線引きは詰め切れておらず、野党などからは珍問奇問が続出しているようですが、それはさておくとして、先ほど議員ご指摘のとおり、軽減税率の導入の前に消費税率10%にすること自体が逆進性がさらに高まるもので、軽減税率の導入はその高まった逆進性の一部を緩和する程度のものであるものと考えております。現状8%のままこの軽減税率が導入されるのであれば、町民の負担も軽減され、その実感も大きいものと思われますが、現況においては町民の多くが消費税率10%への実施とその時期に関心が注がれているものと思われます。3点目の庶民の負担増、大企業は法人税減税の中、消費税増税を進めることに一かけらの道理があると受けとめるかとの厳しいご質問ですが、確かに法人税の減税などにより企業には積極的な設備投資と賃金への再配分によるデフレからの脱却と税収増による経済の活性化を掲げていましたが、これが今うまく機能せず、企業は利益を内部保留し、実質賃金もマイナスとなっていることから、個人消費も大幅に落ち込み、先月公表された昨年10月期から12月期の実質GDP、国内総生産は、2四半期ぶりのマイナス成長となっております。このような状況においても総理は、重大な事態が発生しない限り実施すると明言しております。これは、きのうの参議院の予算委員会の中では増税直前でも再延期の可能性というふうにトーンダウンしているようでございますが、このことに町として一かけらの道理があるとの質問については、町としての答弁は差し控えさせていただきますが、あえてこの道理という熟語といいますか、言葉を引用させてもらえるのであれば、無理が通れば道理引っ込むとなるような実施だけにはならないことを切に望むものでありますことを申し述べ、答弁とさせていただきます。

質問 1番 工藤正博

まず、マイナンバー制度についてですが、香川県の坂出市と長野市の2人の60代の男性、同じ番号が割り振りされていた。重複です。こういうことが初めて発生したと。しかし、これまでもさまざまなミスが続いています。国民の側のミスはないのです。まさに見切り発車の見本だと言っても過言ではないと思うのです。政府のマイナンバー用途の拡大には、このように非常に前のめりになっていくというふうになっているわけです、現在。導入当時は3つです。それは確かです。しかし、今そうなっているかどうかなのです、問題は。ここにどのような感想を今お持ちでしょうか。2つ目は、条例でさまざま制限されています。しかし、情報漏れはここからは漏れないのです。ここに入るまでのハッカーがいるのです。情報を売り買いする人間がいるのです。そこで情報が広がれば広がるほどその危険性が広くなるということは自然の道理ではないでしょうか。そういう点では、漏えいは防ぐことができないと。韓国でも48年たっても今なおその漏えいの防止ができないでいると。これはいい例です。世論調査では、カードの利用範囲拡大に84%の国民が反対しているのです。広げてはいかぬと。サイバー攻撃に対する備えなど、自治体や企業の安全対策は到底万全だとは言えないと言われています。私は、いま一度出発点に戻って問い直す必要を自治体が国にしっかりと主張すべきだと考えますが、いかがでしょうか。事が起こってしまっては遅過ぎです。町民が本当に安全で安心できる制度を確立すべきではないでしょうか。次に、医療、介護についてお伺いします。基本的にはつながり、これをつくっていくということで、老人の孤立を少なくしていくことだと私は考えています。老人の多くは、1つに収入が少ないこと、2つに充分な貯蓄がないこと、3つに頼れる人間がいないことなどが挙げられています。1つ目と2つ目は、公的な制度や社会資源でカバーすることは可能ですが、3つ目の社会的孤立は困ってもSOSを発信できず、事態の悪化を招くリスクが非常に高い状態であります。町内会や老人クラブなどとともに、地域のいろいろな団体が目配りする活動を支えていくことが重要ではないでしょうか。まさしく協働、ともに働くこの妹背牛の社会づくりが大切になってきているのではないでしょうか。元気な高齢者でも家に閉じこもって、誰とも会話をしない人もいます。空き家や空きスペースを利用しての常設の居場所づくりを具体化する必要もあると考えています。今はわかち愛という場所が1つあるだけであります。もっと集まってもらえる場所をつくっていく必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。次に、TPPについてお伺いします。人間は、遺伝子組み換え食品を食べてまだ10年少ししかたっていないのです。今人生80年以上という人間の一生分食べ続けたらどうなるかについては、まだ実験段階なのです。消費者が不安を持つのは、私は当然だと思うのです。日本には5%以上の混入物については、一部の品目には表示義務があります。また、遺伝子組み換えではないという任意の表示も認めていますが、これができなくなってしまうと消費者には遺伝子組み換えではない食品を食べたいと思ってもわからないと。結果的には遺伝子組み換え食品がさらに広がっていくことになるのではないでしょうか。アメリカの農産物の遺伝子組み換えの比率は、トウモロコシは何と88%なのです。大豆はもっとひどくて94%です。日本は、トウモロコシの97%、大豆の71%をアメリカに依存しているのです。日本の消費するトウモロコシの約80%、大豆の70%が既に遺伝子組み換え食品であります。これが小麦や米も含めてさらに広がっていくことになるのでしょう。とてもとても安全とは言えません。SPS協定で各国がSPS基準より厳しい独自基準を採用することが認められているのです。どうしてこれを日本が活用しないのか。私は、ここのところが今一番求められていることだと思うのです。TPPは、食品の安全を脅かすことになっているというふうに私は率直に指摘せざるを得ませんが、いかがお考えでしょうか。2つ目の問題としては、消費者価格が安くなるからいいではないかと。単純な発想だと思いますし、こう思う方も多いのは私は当然だと思うのです。しかし、問題は先ほど言いましたラクトパミンです。成長促進剤の危険性、私が述べたとおりですが、乳牛の遺伝子組み換え成長ホルモンは日本やヨーロッパやカナダでは禁止されているのです。ところが、認可されていない日本では、アメリカからの輸入によってこの成長ホルモンを使用されている牛乳は港を素通りしているのです。消費者は知らずそれを食べているというのが実態なのです。この乳牛を大量摂取することによる発がんリスクが指摘されて、男性の前立腺がんの発現率が4倍、女性の乳がんの発症率が7倍、こういう論文が今発表されております。輸入農産物についてもう使用されている防カビ剤や防腐剤などのポストハーベスト、いわゆる収穫後の農薬の問題についてのこのうそもばれました。お米にはコクゾウムシも死んでいて一匹もいなかったという話は有名な話です。それほどひどいものなのです。衛生食物検疫関連で言えば、両国政府は収穫前及び収穫後に使用される防カビ剤、食品添加物並びにゼラチン及びコラーゲンに関する取り組みにつき認識の一致を見たと記載されています。やっぱり隠していただけなのです。表に出てしまった。食に安さだけを追求することは、命を削り、次世代に負担を強いることだということも町民にもっともっと知らせるべきだと思います。わからないことはちょっとお知らせできないという点では非常に消極的ではないでしょうか。消費税増税について。大企業は、50兆円の内部留保です。その一方で、町民には全く景気回復の実感がありません。ありますか。国民生活基礎調査でも生活が苦しいとの回答が63.4%に達しています。社会保障費が削減されていることがその要因の一つになっています。増税で低所得者で1%、高所得者で0.4%の負担率が上がります。政府は、10%の増税時の一部税率据え置きには約1兆円の財源が必要であると言っていました。しかし、増税時の軽減税率の1人当たりの負担軽減額は4,800円と首相は試算を示しました。これに日本の人口1億2,688万人掛けると6,000億程度にしかならないのです。1兆円というのは計算できないのでしょうか。漢字の読めない大臣もいるようですけれども。これを追及されると、政府は答弁不能なったのです。参議院予算委員会での審議がたびたび中断されました。本当にお粗末の限りです。広辞苑で、げす、これを引くと、こう書いてあります。心の卑しいことだと。また、そのものとありますが、そこまでは言いませんが、近いものがあると私は率直に感じています。食料品の消費税率を8%に据え置いても、1世帯当たりの新たな負担増は6万2,000円です。軽減には全くなっていない。若い人の賃金は上がらない。子供の貧困、これが社会問題となって、そして高齢者の年金も減らされる。しかし、政府は、ばらまきしても本当の意味での社会保障の充実は考えていない。どこか社会保障がよくなったことがありますか。あったら教えていただきたいと思うのです。そういう点では、アベノミクスではさんざんもうけた富裕層、史上最大の利益を上げている大企業の応分の負担を求めるべきで、そうしないと経済の好循環などは生まれません。町民の懐がよくなるはずがありません。どう見ても消費税10%の増税は中止するべきではないでしょうか。自治体としてもきっぱりと求めていくべきだと思います。以上、再々質問を留保し、終わります。

答弁 住民課長 西山進(住民課長は2017年12月まで)

再質問につきましてご答弁申し上げます。マイナンバーの件でございますが、マイナンバーの利用範囲の拡大につきましては、マイナンバー法の附則第6条に検討等の規定があり、法律施行後3年をめどとして法律施行の状況を勘案し、国民の理解を得ながら検討を加え、所要の措置を講ずるものとするようになってございます。また、マイナンバー制度では、制度、システム両面でさまざまな安全管理措置を講じております。マイナンバーのみでは手続はできませんし、情報の分散管理やシステムのアクセス制御、通信の暗号化などが行われてございます。また、マイナンバーカード紛失や盗難に遭っても顔写真があることや暗証番号などのセキュリティー対策によりマイナンバーカードの悪用は困難な仕組みとなってございます。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 健康福祉課長 田湯勝則(健康福祉課長は2016年3月まで)

それでは、私から2番目の医療、介護の再答弁をさせていただきたいと思います。本町につきましては、わかち愛もせうしをスローガンとしまして、行政や社協、NPO等が連携し、住民主体の地域福祉の実践を展開しようとするため、今後は生活支援の中で関係する全ての関係各位との地域課題を把握していく必要があると考えております。そこで、妹背牛町におきましては、社会福祉協議会が中心となりまして地域住民の先ほど議員が言いましたつながりということで、きずなを大切にし、安心して暮らせる福祉と健康の町の実現に向けた事業を展開するために、妹背牛町地域福祉実践計画を作成して進めているところであります。昨日も社協の役員会で工藤議員ご質問のとおり意見が出まして、わかち愛もせうしひろばだけでなくて、いろんな場面で社協としても老人の憩いの場を提供したらどうかという意見がちょうど出まして、社協としましても特に一昨年NPO法人わかち愛もせうしが発足し、地域住民に対して福祉の推進に関する事業を行い、町民が町民による町民の福祉のための福祉によるまちづくりを進めていきたいということで現在考えておりますことをご理解していただいて、再答弁とさせていただきます。以上です。

答弁 農政課長 廣田徹(農政課長は2020年12月まで)

再質問にお答えさせていただきます。先ほどの答弁とほぼ内容は同じなのですけれども、SPSですとかラクトパミンですか、そこら辺の知識についてはなかなか専門ではないものですから難しいということで、ただ先ほども厚労省の関係でそのSPS以外の規制を設けるというところについては、厚労省のほうでは科学的根拠がなければ設けないよというような答弁もございます。それと、ラクトパミン、これにつきましてはある大学の先生が発言をしていることも承知しておりますが、個別具体的な内容を反対するということは相当な根拠が必要となって、申しわけないのですが、今の段階では判断できる情報、知識が把握できないということと、先ほども答弁いたしましたとおり、今後国会におけるTPPの議論を注視していきたいなというふうに思いますし、まず国民の納得できる食品の安全基準が堅持できるのかどうかという点、それと検討の継続項目、原料原産地表示の考え方、質問には関係ないのですけれども、収入保険等安心して農業経営が継続できるセーフティーネットの構築ができるのかどうかという点も含めて、この国会の論議を注視していきたいというふうに考えております。以上でございます。

答弁 総務課長 廣瀬長留次(総務課長は2017年12月まで)

それでは、消費税増税の再質問についてご答弁をさせていただきます。消費税率10%への引き上げが再延期される、しなければならないということがにわかにささやかれているといいますか、急浮上していることは先ほども申し上げたとおりでございます。この増税の先送りについては、先般ある内閣官房参与、これは総理の諮問に対し専門的な立場から助言を行う者でありますが、個人的な考えとしながらも消費増税への3条件として物価上昇率の2%達成とその維持、それと先ほど議員からもございました企業の積極的な設備投資、それともう一つが実質賃金のプラス保持という状況でなければ増税すべきではないとの発言がネット上に掲載されておりましたし、私どももこれはそのとおりだというふうに考えてございます。また、増税に関してといいますか、軽減税率に関しては、先ほどこれも議員からのご指摘もありましたが、その軽減で穴のあく1兆円のうち6,000億円の財源をどう捻出するか、これがまだ決まっていない中にあっては、見切り発車すべきでないという慎重論も国民の中には高まっているというふうに認識をしてございます。現行の経済環境が改善されぬまま消費税率10%へ引き上げられることについては、町民をはじめ多くの国民から理解を得ることはかなり厳しいものになるものと考えております。いずれにいたしましても、消費増税は社会保障費の安定的な恒久財源の確保のためのものであります。その手法や実施時期については、国会の場で慎重審議をしていただきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 1番 工藤正博

2点について質問させていただきます。1つは、マイナンバー制度です。韓国で情報漏えいの流出が後を絶たないということは前段申し上げたとおりです。韓国では、少量の買い物でもクレジットカードを利用するというのが韓国の国民性のようです。一昨年3つのカード会社から延べ1億400万人分の個人情報が流出したと。この情報を盗んだ犯人は、機械ではなくて人間です。情報セキュリティー会社の社員でした。この情報、紙をトラックに積んだらどのぐらいの台数になるか。トラックに積むと数台分になるそうです。この情報を小さなUSBメモリーに1つ入れて持ち出したと。これだけで1億人以上の情報が流れてしまったということで、最先端の流出防止システムが役に立たない、このことを示しています。この点では、今韓国社会に大きな衝撃を与えました。ほかにもSNSサイトの会員情報3,500万人、量が桁が違うのです。3,500万人。通販サイト1,800万人、オンラインゲームで1,300万人、これら住民登録番号と結びついた情報流出は挙げると幾らでもあるのです。アメリカもそうです。このように日本が見切り発車してしまったこのマイナンバー制度は、今一回お休みすると。そして、原点に戻って考え直すべきだと思います。今からでも私は遅いとは思いません。制度そのものをじっくり練り直して、進めるべきか、やめるべきかを考えるときではないでしょうか。町民の財産を守るべき自治体としての率直な考えをお伺いします。2つ目は、医療、介護についてであります。1つは、これから始まる医療の改悪、3つあります、大きく言って。患者申し出医療で保険のきかない医療をふやす、2016年。紹介状なしで大病院受診時に保険と別に5,000円前後を負担する。国民健康保険を都道府県単位として医療費を抑える、2018年、この3つです。そして、これから医療の計画されている改悪、負担増、これは大きく言って4つ挙げられます。1つは、湿布、目薬、漢方薬などを保険から外してしまう。2つ目に、入院した際に食事代以外に部屋、室料を負担する。320円から370円で予定しているようです。3つ目、70歳以上の高額医療費自己負担限度額を引き上げる。4つ目に、受診のために保険の支払い以外に定額負担を上乗せする、こういう改悪負担が計画されています。さらに、介護で計画されている改悪負担増、大きく言って5つ挙げられます。1つは、掃除や炊事などの生活援助をこの保険から外して、基本は自己負担にする。2つ目は、福祉用具の利用や住宅改造を保険から外す、これも基本は自己負担にする。3つ目に、要介護1と2を保険の対象から外してしまう。4つ目に、利用料を全員2割負担にする。5つ目には、ケアプラン作成料を現在無料ですが、これを1割負担、約1,300円にするという計画が進められようとしています。このように医療、介護がよくなっていくことは一つもありません。悪くなっていくばかりです。担当する役場の職員の皆さんも中身がわかるだけに、本当に逆につらい仕事がふえるだけです。経済的事情で引きこもる高齢者も多いので、必要な医療や介護のサービスに結びつけていくことも大事となります。しかし、仕事はパソコンに向かうことがふえて、町民に目を向ける時間が少なくなるだけです。健康福祉課の体制も含めて、住民サービスの低下にならないように、高齢者を悲しませないための施策の充実を私は求めたいと思います。その決意を示していただきたいと思います。以上で質問を終わります。

答弁 町長 寺崎一郎(町長は2017年9月まで)

私のほうから答弁を申し上げたいと思います。まず、マイナンバー制度につきましては、この後の議員さんの質問ともダブりますけれども、2月29日現在マイナンバーカード写真つき申請数が214件、申請率6.70%、地方公共団体情報システム機構からのでき上がりの数166件、うち本人へ交付済みは138件となっておりまして、申請してから交付されるまで約2カ月間かかっております。また、通知カードの役場保管7世帯8名、うち受け取り拒否が1名ということで、未交付率が0.25%となっているところでございます。また、私の家族もマイナンバーについては一切登録をしておりませんが、12月の答弁でもお答えしましたが、平成28年度分給与所得者の扶養控除等の申告には本人と16歳未満の扶養親族には自分の12桁の番号を記載しなければなりませんし、税の申告上イータックスを使っている方は、住基カードの期限が切れますと必ずマイナンバーに登録しなければイータックス、電子申告ができないことになっております。そんな中、先ほど工藤議員からさまざまなご指摘をいただきましたが、今後も国の動向に注視しながら、町民の皆様の大切な情報をお預かりしているということを常に念頭に置き、安全措置の充実や関係規定の整備、職員研修などの実施にさまざまな対応を行ってまいりたいと思いますし、今後ともマイナンバー制度で必要な事項、懸案事項につきましては、町村会を通じて国に要望していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。続きまして、医療、介護の改正についてでございますが、私の執行方針のとおり、安心して暮らせる福祉と健康の協働のまちづくりを基本理念に、高齢者福祉、介護サービスの充実について高齢者ニーズや生活実態に基づきながら各種の福祉、介護サービスを提供し、要介護状態への防止策を積極的に講じているところであります。各種サービスの適切な提供に努め、わかち愛もせうしひろばを利用して介護サービスや情報提供などの地域で安心して生活できる社会づくりを目指し、地域の包括的ケアシステムの構築を進めてまいります。また、現在北空知保健医療福祉圏域連携推進会議において地域医療構想を策定中であり、住民が希望する療養生活を選択でき、安心して暮らせる地域づくりを目指しています。医療、介護、住まい、予防、生活支援サービスが身近な地域で包括的に確保される地域包括ケアシステムの構築が早急に必要であり、町内会、ボランティア、NPO等の多様な主体による見守り、配食、買い物支援等の生活支援のサービスの充実、あるいは元気な高齢者の社会参加による介護予防の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。

出典:妹背牛町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる