紋別市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月6日
(1)紋別への、ヘリコプター離着船可能な「大型巡視船」の配備に向けて/(2)「北海道白滝遺跡群出土品」の国宝指定(答申)に関連して/(3)来年4月1日に設置予定の「こども家庭庁」に関連して/(4)防災まちづくりの拠点たる、消防庁舎・市役所庁舎建替え工事に関して/(5)市民の命を守る最前線を担う、救急車の台数確保について
2022年12月6日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「紋別への、ヘリコプター離着船可能な「大型巡視船」の配備に向けて」「「北海道白滝遺跡群出土品」の国宝指定(答申)に関連して」「来年4月1日に設置予定の「こども家庭庁」に関連して」「防災まちづくりの拠点たる、消防庁舎・市役所庁舎建替え工事に関して」「市民の命を守る最前線を担う、救急車の台数確保について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、港湾課長 熊谷聡、建設部長 加川安明、博物館長 大平祐一が答弁しました。
- 質問者
- 橘有三 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、港湾課長 熊谷聡、建設部長 加川安明、博物館長 大平祐一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 橘有三
橘有三でございます。先週、今年度の国の第2次補正予算が成立し、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策として、紋別防雪事業に今年度さらに3億3,000万円、ゼロ国債で4億円と発表されました。令和6年の完成を目指し、急ピッチに事業が進捗しておりますことは、旭川紋別自動車道の紋別までの一日も早い延伸に向けて本当に喜ばしい限りです。それでは、通告に従って、順次質問をいたします。第2回定例会の6月7日の一般質問で紋別海上保安部へのヘリコプター離着可能な大型巡視船の配備の必要性について質問いたしました。市長からの答弁においてもその必要性の認識は完全に一致したところであります。かねてよりオホーツク海への大型巡視船の配備の必要性は検討されていても実現には至っていませんでしたが、本年4月のあの悲惨な、知床沖で発生した遊覧船事故を受けて、北海道東部海域における救助・救急体制の強化が大きな課題となり、社会的にも大きくクローズアップされました。そうした中、海上保安庁の奥島長官は、6月15日の記者会見で、知床沖の事故を受け、夏の観光シーズン中、現場周辺に潜水士を乗せた大型巡視船を配備する旨を明らかにするとともに、オホーツク沿岸海域にしっかりとした救助体制ができるよう、船を運用していきたいと述べられました。その後、8月に公表された令和5年度海上保安庁関係予算概算要求概要には、基本的な考え方として、知床遊覧船事故を受けた航空基地のヘリコプターの増強や機動救難士が配置されていない航空基地への機動救難士の配置を進めるなど、救助・救急体制の強化を図ると示されるとともに、北海道東部海域における救助・救急体制の強化として、釧路航空基地へのヘリコプターの増強、釧路航空基地への機動救難士の配置、オホーツク海域に面する部署への大型巡視船の配備が明示されました。これが実現したなら、紋別を含む北海道東部海域が、ヘリコプター3機体制の下、機動救難士1時間出動圏となると同時に、ヘリ甲板付大型巡視船の配備により24時間の即時対応が可能な海域となります。そのような状況の下、第2回定例会で提案した中央要望について、知床遊覧船事故を受け、知床国立公園内における携帯電話の通信環境改善等、関連する諸課題解決に尽力される参議院国土交通委員会筆頭理事の長谷川岳先生に、去る10月26日、宮川市長と飯田紋別漁協組合長が要望活動を展開、さらには、海上保安庁幹部を交えてオホーツク海域における海難発生時の対応について協議を行ったことは誠に時宜を得たものであり、紋別を含む北海道東部海域の課題解消、特にオホーツク海域に面する部署への大型巡視船配備に向けた大きな前進であると高く評価されるものであり、待望の紋別海上保安部へのヘリコプター離着可能な甲板付大型巡視船の配備が期待されるところであります。オホーツク海域に面する部署への大型巡視船の配備は、諸状況の中、既存アセットの活用により実現とのことですが、このことがもたらす海の安心・安全はもとより、国境の海であるオホーツクの海上保安体制強化の効果は計り知れません。このような状況を踏まえ、私は、地元において、官民を挙げた受入れ体制、また、理解と協力体制の機運醸成は、現在はもとより、将来においても非常に重要と考えます。海上保安庁においても、毎年、海上保安レポートで、海上保安業務に関する最新の情勢と今後の展望を国民に分かりやすく紹介していますが、紋別海上保安部を有する紋別市としても講演会やセミナー、学校等での講座等をはじめとした理解と協力体制醸成の活動を積極的に推進すべきと考えますが、お考えをお尋ねいたします。次に、大変うれしいニュースが舞い込んでまいりました。文化審議会は、11月18日に開催された同審議会文化財分科会の審議、議決を経て、遠軽町が所有する北海道白滝遺跡群出土品1,965点を一括国宝に指定することについて、文部科学大臣に答申いたしました。後期旧石器時代、約1万5,000年から3万年前の我が国最古の国宝が北海道から誕生いたします。地元・遠軽町の皆様に心からお祝いを申し上げますとともに、遺跡の発掘調査や長年の研究、さらには、白滝ジオパークを中心とした取組に深い敬意を表します。道内における国宝の指定は、平成19年の旧南茅部町の著保内野遺跡出土の縄文時代後期の土偶に次いで2件目となります。今でこそ行政区域は異なっていますが、古くは白滝も北見国モンベツで、市内のコムケ湖岸遺跡も後期旧石器時代の遺跡です。私は、子どもの頃、その遺跡の発掘現場を見学し、その感激を今も忘れることはありません。コムケ湖岸遺跡をはじめとして、市内の遺跡は、言うまでもなく、随所で黒曜石の石器が出土していますが、皆、黒曜石の大産地である白滝を起源とする、それらは言わば国宝の兄弟と言ってもいいでしょう。世界的にも大変な価値を持つこのたびの国宝指定の答申が、遠軽町はもとより、オホーツク地域、北海道、さらには、東北も含めた連綿と続く歴史の評価と文化遺産を通じての地域の矜持となることを期待しております。さて、市内にも北海道指定史跡のオムサロ台地竪穴群をはじめとした多くの遺跡や多くの出土品がありますが、現状、維持、保存、研究がどのように行われているのか、また、今回の国宝指定を受け、今後、特に教育面や観光面での活用を含め、どのように取り組んでいくのか、お尋ねいたします。次に、国宝指定の答申にて改めて脚光を浴びる白滝ですが、国内最大級の黒曜石の産地です。赤石山一帯には膨大な量の黒曜石があり、その黒曜石は、東北地方はもとより、遠くサハリン・沿海州まで流通しています。道内には、白滝のほか、置戸や十勝三股等の著名な産地もあり、通称として十勝石と呼称されていることが多いです。しかし、北海道の名づけ親として有名な松浦武四郎の著書等にも明らかなように、江戸期には、白滝起源の黒曜石は、十勝石の呼称ではなく、モンベツ石と呼称されていました。白滝起源の黒曜石が、湧別川流域はもとより、オホーツク海にまで転石となって確認されますので、モンベツ石と呼ばれたのでしょう。先般、国宝指定の答申のニュースを見て、早速、博物館にお願いいたしましたが、白滝起源の黒曜石については、これを機に本来のモンベツ石としての呼称を復活させ、広く普及すべきと考えますが、いかがでしょうか。また、白滝遺跡群は、1995年から2008年に行われた旭川紋別自動車道の建設工事に伴う大規模調査によって旧石器時代の産地での石器製作が解明されているものですが、国宝指定が旭川紋別自動車道の一日も早い延伸に向けて、観光面からの事業化促進のはずみとなると考えます。俯瞰的に見たならば、令和3年7月に北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録されましたが、今後、白滝遺跡群が追加となる可能性も大いにあります。令和5年度の国土交通省の北海道局の概算要求にも、世界水準の観光地の形成として世界に通用する魅力ある観光地域づくりの地域資源を活かした多様な観光メニューの充実⑦では、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産が挙げられ、国宝土偶や各遺跡に視点を当て、観光の面からの周辺のインフラ環境の整備、改善の必要性が挙げられています。旭川紋別自動車道は、白滝、遠軽、上湧別と湧別川に沿っており、黒曜石のいにしえの物流に関連させ、国宝ロードとして、観光の道の面から大いに事業を促進する絶好のチャンスと捉えて、遠紋地区の、さらには、オホーツク地域の世界に通用する魅力ある観光地域づくりのために、観光の道として、遠軽町、湧別町を中心に、周辺自治体とともに早期整備を要望すべきではないでしょうか、お尋ねいたします。次に、来年4月1日に設置予定のこども家庭庁に関連して質問いたします。常に子どもの最善の利益を第一に考え、子どもに関する取組、政策を我が国社会の真ん中に捉えて、子どもの視点で子どもを取り巻くあらゆる環境を視野に入れ、子どもの権利を保障し、子どもを誰一人取り残さず、健やかな成長を社会全体で後押しするための新たな司令塔としてこども家庭庁が創設されます。名称も、当初のこども庁から、子どもは家庭を基盤に成長する、家庭の子育てを支えることは子どもの健やかな成長を保障するのに不可欠ということでこども家庭庁となり、教育基本法第10条でも家庭教育について明確化されていますが、家庭的なつながりの中で子どもは育っていくことの大切さが改めて示されたと考えております。さて、こども家庭庁の基本姿勢として、①に「こどもの視点、子育て当事者の視点」、②に「地方自治体との連携強化」、③に「NPOをはじめとする市民社会との積極的な対話・連携・協働」が挙げられております。子ども政策を強力に推進していくとの考えの下、このことを紋別市としてどのように捉え、新年度に向けて具体的に考えていらっしゃるのか、お尋ねいたします。次に、我が国は、その自然的条件から、様々な災害に遭いやすいという特性があります。そのような特性の下、あらゆる災害に備える、被害の最小化を図る、そして、犠牲者を一人でも少なくという考えの下、国土強靱化、防災・減災の取組が国を挙げて進められており、紋別市においても、紋別市強靱化計画をいち早く策定し、積極的な取組が行われており、特に、防災まちづくりの観点から、その象徴的な事業として、消防庁舎、さらには、市役所庁舎の建て替えが、国の起債を活用し、目下進められています。現在は、消防庁舎の建設工事が進められていますが、市民の皆さんから、その計画や工事の進捗状況等についてしばしば質問を受けます。例えば、あの土盛りは何のためにしているのですかとの質問にどれだけの人が答えられるでしょうか。市民が関心を持ってくださることは大変ありがたいことであり、その思いこそ、地域創造の原点と私は思います。公共事業は、常に市民の理解を得ながら、市民とともにという姿勢が必要であり、正確な進捗状況はもとより、各種状況の広報や発信を市民に積極的にする必要があると考えますが、いかがでしょうか。次に、市役所新庁舎建設に関する特別委員会では過去にも申し上げましたが、防災拠点としての消防署と市役所の建て替え用地は強靱な岩盤で構成されています。本日は、議長のお許しをいただいて、議会棟玄関正面に、現場から出た石を石材に加工したものを市に提供していただき、サンプルとして置かせていただいております。私は、かねてより指摘しておりますが、大山から紋別公園、市役所付近から弁天岬まで、非常に硬質な玄武岩が発達しております。工事の進捗を見ながら、出現した板状節理の玄武岩の露頭を目の当たりにし、改めて驚くとともに認識したのですが、この議会棟と市役所庁舎の段差に積まれた石積みは、現庁舎建築時に現場から出た石材の有効利用のみならず、板状の玄武岩露頭を意匠的に表していたのです。地学的に大変優れた活用であると同時に、地産地消の象徴であると、先人の知恵に脱帽いたしました。この秋には、国立博物館の地学研究部長をはじめとした我が国を代表する学者も現地を視察してくださり、活用についてご教示を下さいました。早速、私も石材としての活用を考え、展示しているサンプルを建設部に提出いたしました。木材は言うに及ばず、この優れた現地の天然石材を積極的に活用しない理由は見当たりませんし、強靱の象徴としても、紋別の自然を考えた上でも、歴史的にも、ぜひ活用すべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、市民の命を守る最前線を担う救急車の台数確保について質問いたします。市民の命を守る最前線にて救急車を運用してくださっている紋別消防署の皆様には常に敬意を払い、その業務遂行に心から感謝しております。特に、コロナ禍においての様々な厳しい状況の中、そのご苦労は並々ならぬものがあると推察いたします。コロナ禍において、全国的に救急車の不足が課題となっております。また、紋別においては、地域の医療状況から地方への搬送等、救急車の役割の重要性は市民の誰もが認識するところでありますが、救急車の台数確保について、現状と課題について、消防署から、さらには、医療面からお知らせください。質問は以上であります。再質問は留保します。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、紋別へのヘリコプター離着可能な大型巡視船の配備についてであります。さきの第2回定例会で議員のご質問にお答えしたとおり、ヘリコプター離着可能な大型巡視船の配備は、オホーツク海域における課題解消に必要不可欠であると認識しているところであります。先般、港湾整備に係る中央要望で上京した際、海上保安庁幹部の皆様と情報共有や意見交換をさせていただきました。今後につきましては、積極的に講演会やセミナーを開催し、理解と協力体制の醸成を図ってまいりたいと考えております。次に、北海道白滝遺跡群出土品の国宝指定に関連してについてであります。今回の遠軽町白滝の黒曜石の国宝指定についてですが、本市を含む遠紋地域全体の大きな財産であり、長年の黒曜石の調査研究を継続してきた地域の方々に敬意を表するところであります。また、国宝指定により遠紋地域が全国的に知られるものと考えております。1点目の市内の遺跡出土品と遠軽町白滝の黒曜石国宝指定に伴う観光における活用についてでありますが、本市にもオムサロ遺跡公園をはじめとした遺跡等があることから、花回遊に代表される広域連携観光により、黒曜石のPRとともに、本市の遺跡についても情報発信をより強力なものにし、周知に努めてまいりたいと考えております。これらにより、さらなる観光誘客増加に向けて、関係機関とともに連携を図りながら取り組んでまいります。3点目の観光の道としての旭川紋別自動車道の早期整備についてでありますが、本年度の高規格道路旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会と協議会との合同による要望活動は、コロナ禍の影響が残る中で、一部の制限を受けながらも、2年ぶりに対面での中央要望を行うなど、官民一体で要望活動を進めているところであります。今後、北海道白滝遺跡群出土品が国宝に指定されるとなれば、高規格道路を含めた周辺地域における交通需要の増加が予想され、要望活動に際しての好材料となることから、今後も、本市を含む周辺自治体での観光動向にも注視し、早期整備に向けた要望活動を進めてまいります。次に、来年4月1日に設置予定のこども家庭庁に関連して、子ども政策の推進を紋別市はどのように捉え、新年度に向けて考えているのかについてであります。1点目の子どもの視点、子育ての当事者の視点についてでありますが、子どもや若者の意見を年齢や発達の程度に応じて政策に反映させるものとしており、本市においては、子育て世代包括支援センターの保育士や児童家庭課内の家庭相談員、母子・父子自立支援員、虐待担当職員が相談対応の中で子どもや子育て当事者が求めているものを捉え、各種施策につなげていきたいと考えております。2点目の地方自治体との連携強化についてでありますが、オホーツク管内の自治体で構成している子育て支援拠点会議のほか、児童相談所、北見市、網走市との連携による要保護児童等対策連絡会議、さらには、オホーツク地域での要保護児童対策連絡協議会など、子育てにおける支援から虐待対応に至るまで、北海道や他市町村と連携をしているところであり、そうした地方の連携の中から国に対して現場のニーズを伝えてまいりたいと考えております。3点目のNPOをはじめとする市民社会との積極的な対話・連携・協働についてでありますが、子育て支援を行う市内NPO法人と定期的に情報共有を行っており、引き続き、連携を図り、必要な支援につなげてまいりたいと考えております。こども家庭庁につきましては今後も様々な情報が発信されることと思いますが、その一つ一つを取りこぼしのないように注視するとともに、今まで以上に、妊娠期から子育て期における切れ目のない支援を継続し、こどもまんなか社会の実現のため、全ての子どもが取り残されることのない仕組みづくりを構築してまいりたいと考えております。次に、防災まちづくりの拠点たる消防庁舎・市役所庁舎建て替え工事に関してについてであります。1点目の計画や工事の進捗状況の発信についてでありますが、これまでも、市役所庁舎の基本設計などを市ホームページへ掲載するなど、周知に努めていたところであり、今後始まる市役所庁舎の着工時には進捗状況を写真などにより発信してまいります。また、消防庁舎についても市民に分かりやすい進捗状況の発信を行ってまいります。2点目の現場の強靱な岩盤を構成する玄武岩の活用についてでありますが、本年6月に行われた新庁舎建設に係る特別委員会でも意見を伺っており、設計の中で利用方法の検討を進めているところであります。次に、市民の命を守る最前線を担う救急車の台数確保に関し、消防署に配置している救急車についてですが、本市の人口規模に基づく消防力の整備指針では基準台数は2台となります。しかし、平成20年4月の北海道立紋別病院の医師転出による救急車受入れの一時停止を受け、区域外への転院搬送の増加が見込まれたことから、1台増台して3台体制で運用しており、さらに、その後、脳疾患や心疾患傷病者の区域外直接搬送の開始や転院搬送が増加している状況もあることから、今後も3台体制を維持してまいりたいと考えております。出動状況についてでありますが、令和3年は1,088件出動しており、うち、脳疾患や心疾患による北見市や遠軽町の医療機関に現場から直接搬送した件数は27件、旭川市や札幌市などへの転院搬送は163件となっており、また、新型コロナウイルス感染症罹患者の搬送については、令和3年は9件でありましたが、令和4年は11月末で50件となっており、特に、7月以降は急激に増加しております。課題につきましては、感染防止対策として、搬送中の対策はもとより、帰署後、1時間ほどかけて救急車内や出動隊員の除染作業を実施していることから、この間は隊員が出動できない状況となり、人員不足を補うため、昼夜を問わず、公休職員を招集し、出動が重複した場合に備えて対応しております。また、本市の医療環境から、引き続き脳疾患や心疾患傷病者の区域外直接搬送が必要な状況にあることから、搬送経路となる高規格道路旭川紋別自動車道などの早期整備を国に強く要望することをはじめ、搬送先である北見赤十字病院など、関係機関との連携体制の強化を図るとともに、市内医療機関の連携、協力の下、救急医療の確保に努めてまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題については教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。北海道白滝遺跡群出土品の国宝指定についてであります。市内の遺跡と出土品の現状と今後についてでありますが、現在、本市で把握しているのは63遺跡で、定期的に埋蔵文化財包蔵地調査を実施し、遺跡の保持、保存に努めております。その中で、特に文化的価値の高いオムサロ遺跡、栄遺跡については出土品の研究を進めているところであります。今回の国宝指定により本市の遺跡との関係も注目されるものと思いますので、特に黒曜石との関係が深いと思われる遺跡につきましては、説明看板を設置するなどのほか、考古学教室など、関連事業に積極的に取り組んでまいります。次に、白滝起源の黒曜石はモンベツ石との呼称を復活・普及すべきとのご意見でありますが、モンベツ石と呼ばれていたのは史実であり、紋別市教育委員会としてはパンフレットや看板等の記述に留意してまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 7番 橘有三
それぞれ、大変前向きな答弁をいただきまして、感謝を申し上げます。まず、大型巡視船の配備についてでございますけれども、昨年の紋別沖の毛ガニ漁船の事故、そして、今回の知床沖の事故でございますね。私は、今年5月以来、この活動に関しましては、自身の取組として、一生懸命、意見調整や要望を行っているわけでありますけれども、この前の第2次補正で、ヘリコプターについては、概算要求で来年度のものが今年度に前倒しになって、いよいよ、そういう面からいっても、オホーツクの安心・安全のための甲板付大型巡視船の配備を期待しているところです。このことについては建設部港湾課に一生懸命取り組んでいただいておりますけれども、現在までの状況を踏まえ、今後の見通しについてのご見解や感触があれば、お教えいただきたいと思います。
答弁 港湾課長 熊谷聡
お答えいたします。大型巡視船配備の今後の見通しについてです。これはあくまでも海上保安庁内部の決定事項だと私どもは捉えていますが、議員同様、我が紋別港に配備されることを期待しているという状況でございます。ただ、先般、知床遊覧船の事故があった際に捜索に当たっています「しれとこ」が、紋別港の港南岸壁に着艦し、給水等、補給も行ってございます。そういったことからしても、同型船が来るのであれば紋別港で受入れは可能だと考えてございます。
質問 7番 橘有三
講演会やセミナーを積極的にという答弁をいただいて、私は大変うれしいのですけれども、何度も海上保安庁ともお話をさせていただく中で地元の協力や受入れ体制が非常に大切だと感じております。万が一、それがなかったら、係留場所にも困るのだというようなことを聞いていますから、先ほどの答弁は大変前向きなものであったと思いますし、紋別、また、オホーツクのみならず、日本国の安全保障にも関わることであると思います。また、このことは、同じ建設部でありますけれども、今後、港湾の整備、それから、道路へと全部につながってくることなのですよね。横断的なものになりますが、建設部長から明るい展望をお示しいただきたいと思います。
答弁 建設部長 加川安明(建設部長は2023年2月まで)
お答えいたします。港湾と道路の整備ということで、ここで答えるのはなかなか難しいと思いますが、大型船が配備されますと、先ほど言われましたとおり、安全保障という面からの岸壁の整備、あるいは、安全の道という面での道路整備も順調に進んでいくのではないかと考えておりますことから、今後とも港湾の整備及び道路整備につきましては強力に要望活動を行ってまいりたいと考えております。
質問 7番 橘有三
屋根つき岸壁の整備も順調に進んでいますし、重要物流道路の件など、今後もいろいろなことがありますけれども、建設部、特に港湾課、土木課では部長を先頭に一生懸命やっていただいていることには本当に感謝しておりますし、何とか実現に向けてと思います。これは市民みんなの、また、今のみならず、これからの紋別のことですから、答弁いただいたとおり、今後ともよろしくお願いを申し上げます。次に、白滝遺跡群に関してでありますけれども、本当に大変なニュースですよ。これもまた道路に結びついていきますけれども、花回遊も大きな考え方でありまして、先ほど申したように、旭川紋別自動車道は白滝からずっとつながっています。広く見たら、上湧別から延伸してきたとしたら、シブノツナイ、コムケ湖岸遺跡、栄遺跡という遺跡群があります。また、渚滑側にということであれば、その途中にもある大山の麓に福原遺跡、それから、渚滑のほうに行ったらウブナイ遺跡、片川牧場遺跡、さらに行けばオムサロ遺跡があります。これらは延伸を図っていく最高の材料だと思うのです。観光の面から、もっと大きく見れば、常呂にも、湧別にも、紋別にも遺跡があります。それから、もっと北の枝幸のほうに行ったら蕨手刀もあります。日本に類を見ないものです。旧石器から縄文、続縄文、擦文、また、オホーツク文化、アイヌ文化と大きな地域として注目を浴びていくわけですから、先ほど答弁いただいたとおり、何とかこのことを織り込んでいただきたいと思います。千載一遇のチャンスが訪れたわけですから、答弁のとおりに進んでいくことを大いに期待しております。次に、モンベツ石についてです。モンベツ石を調べましたら、江戸時代の幕末期においては紋別の名産だったのです。重要文化財の箱館奉行所の紋別御用所の関連文書など、いろいろな資料を見ると、村垣淡路守が紋別に来たときにはモンベツ石をお土産にあげた、江戸時代の紋別の隠れた名産だったという史実も明らかになってきているのです。もちろん、黒曜石をモンベツ石という名前にとは考えておりません。ただし、花崗岩を御影石と呼んだり、庵治石と呼んだり、稲田石と呼んだり、地域名で呼ぶことでその地域の産品となることにもつながっていくのです。17年ですか、大正期から昭和期まで、国会議事堂は日本中の名石を集めてつくったものでありますけれども、モンベツ石について、先ほど前向きな答弁をいただきましたけれども、もう少し調査し、大いに普及を図っていくというようなことをもっと行っていただきたいと思っております。そして、こういうときのために教育委員会の附属機関の文化財調査会があると思うのです。私が調べましたら、モンベツ石に関しましては、平成9年に現紋別市文化財調査会の小川先生が既に講演や論文で非常に細かく論証されていますけれども、文化財調査会でこういったことを少し掘り下げていただくということはできないものでしょうか。
答弁 博物館長 大平祐一(博物館長は2022年12月まで)
お答えします。今回、国宝に指定となりましたが、大変注目を集めることでございます。当然、そういった注目が集まりますので、文化財調査会で当然そういうお話をするのはありますけれども、そのほか、考古学教室みたいなものを開きまして普及に努めるというようなことも順次やっていきたいと考えてございます。
質問 7番 橘有三
今度の新庁舎は、地産地消ということで、紋別産の材木も使ってつくる見事な設計ですよ。その基盤を支える箇所にこの石を、いろいろな先生方がすばらしいと言われており、実際、驚くような美しいサンプルで、これを活用しない手はないですね。こんな庁舎は全国にもないと思いますよ。もしそこのタイルがその石で、木は紋別のもので、前にちょっとお話がありましたが、ホタテのタイルなんていうことになれば全国にまれに見る庁舎になると思いますので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。以上で終わらせていただきます。