紋別市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日
(1)重要港湾紋別港の特定利用港湾指定に向けて/(2)旭川紋別自動車道の早期全線開通に向けて/(3)日本の食を支える紋別、食料自給率のさらなる向上に向けて/(4)命を支える水道事業、水道施設整備構想について/(5)幼児教育の重要性と私学振興について/(6)市街地から離れた地域のAEDの設置状況とその利用について
2026年3月10日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「重要港湾紋別港の特定利用港湾指定に向けて」「旭川紋別自動車道の早期全線開通に向けて」「日本の食を支える紋別、食料自給率のさらなる向上に向けて」「命を支える水道事業、水道施設整備構想について」「幼児教育の重要性と私学振興について」「市街地から離れた地域のAEDの設置状況とその利用について」について質問し、市長 山﨑彰則、建設部長 熊谷聡、産業部長 髙橋秀明が答弁しました。
- 質問者
- 橘有三 議員
- 答弁者
- 市長 山﨑彰則、建設部長 熊谷聡、産業部長 髙橋秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 橘有三
橘有三でございます。私は、紋別市民であることに喜びを感じます。誇りを感じます。「日本列島を、強く豊かに。」、高市総理は、施政方針演説において自らの使命として力強く述べられました。紋別の強さは何でしょう。それは食料の生産にあります。紋別の豊かさの原点は何でしょう。これも食料の生産であります。オホーツクに、北海道に、そして、日本になくてはならない紋別の未来は明るい。今、この地域に生きる全ての市民とこれからこの地に生まれてくる未来の市民のために、行政と議会が両輪となって、もう一汗も二汗もかいていこうではありませんか。それでは、通告に従って、順次質問させていただきます。まずは、重要港湾紋別港の特定利用港湾指定に向けてお尋ねいたします。古来、天然の良港であった弁天岬の付け根に、安政2年、幕府は紋別御用所を設置し、翌年には幕臣が配置されました。目的は、幕末、風雲急を告げる諸外国の脅威を目の当たりにする中、北方の警備にありました。オホーツク沿岸の中心に位置する重要港湾紋別港は、漁業基地であると同時に、物流の拠点港として、我が国にとって極めて重要な港湾であります。眼前に開けるオホーツク海は豊かな恵みをもたらす海であると同時に、江戸期以来、我が国の安全保障上においても極めて重要な国境の海であります。さきの大戦時も、紋別には第7師団の部隊が配備され、日々、山砲を引き、沿岸の警備に当たっておりました。我が国は、四方を海に囲まれた海洋国家であります。戦後いち早く、昭和23年に海上保安庁が発足いたしました。5年後、紋別に釧路海上保安部紋別分室が発足し、昭和37年には紋別海上保安部に昇格、管轄下には網走海上保安署があり、オホーツク海の安心・安全、災害対応はもとより、海の治安を守り、国境の海であるオホーツク海の我が国領海を、24時間365日、守ってくださっております。毛ガニ漁船事故、知床遊覧船沈没事故を受け、紋別海上保安部には待望の大型巡視船「だいせつ」が配備され、その勇姿と能力は、オホーツク海の安心・安全、災害対応能力を大きく向上させ、市民の誇りであります。今さら申すまでもなく、近隣諸国の軍事力の増強、領海や領空の侵犯、ミサイルの発射等、近年、我が国周辺をめぐる安全保障上の脅威は増すばかりであります。令和4年12月、閣議決定された国家安全保障戦略に「総合的な防衛体制の強化の一環として、自衛隊・海上保安庁による国民保護への対応、平素の訓練、有事の際の展開等を目的とした円滑な利用・配備のため、自衛隊・海上保安庁のニーズに基づき、空港・港湾等の公共インフラの整備や機能を強化する政府横断的な仕組みを創設する。あわせて、有事の際の対応も見据えた空港・港湾の平素からの利活用に関するルール作り等を行う。」とあります。そのような状況下、特定利用空港や港湾の指定が始まりました。現在、北海道内の特定利用港湾の指定は、函館港、室蘭港、白老港、苫小牧港、釧路港、石狩湾新港、留萌港の7港湾で、オホーツク沿岸の中心、紋別港は、大型巡視船が配備される地政学上も重要な港湾であるにもかかわらず、いまだ指定されておりません。その指定の重要性は、国民の生命、財産を守る安全保障や災害対応に資するのみならず、私がかねてより訴え続けている耐震強化岸壁の整備、老朽が進む岸壁、港湾の静穏度、しゅんせつ等、また、船舶大型化等への対応、船舶の航行安全の確保、災害時の港湾機能の確保と民生利用の面での大きな整備につながっていくと考えられます。国民保護、災害派遣利用のイメージにおいても、大型船舶を用いることにより、国民保護時の輸送能力が向上し、大型船舶の出入港が可能となり、災害時に大型船舶を用いた緊急物資輸送や医療支援等が可能になるとともに、大災害からの復興に際し、大量の建設資材の搬入等も可能となります。また、能登の震災時に海上保安庁の巡視船の給水支援は大きな成果を上げましたが、安全保障上も、防災・減災、国土強靱化の面からも、さらには、紋別港の諸課題の整備へ向けて、紋別海上保安部を擁するまちとして、民意の総意をもって重要港湾紋別港の特定利用港湾指定に向け、紋別市はその重要性の理解を深めて対応すべきであります。私は、先年来、特定利用港湾指定こそが大きな課題である紋別港の整備、また、遠軽紋別自動車道の整備促進に結びつくものと確信し、情報収集や意見交換をしてまいりましたが、紋別港の指定に向けての動きが始まっている状況の中、紋別港の特定利用港湾指定に向け、現在、どのような状況であるのか、詳細をお答えいただきますとともに、この指定が、安全保障上、防災・減災、強靱化の上でどのような意味があるのか、さらには、港湾、道路等、公共インフラ整備にどのような意義を持つとお考えか、お尋ねいたします。次に、旭川紋別自動車道の早期全線開通に向けてお尋ねいたします。私の初当選以来の課題は、旭川紋別自動車道の早期全線開通であります。遠軽インターチェンジから紋別に向けての工事も確実に始まっております。私を立候補に揺り動かしたのは、まことしやかに当時語られた遠軽からは紋別より北見方面に向かうという話でありました。また、当時は紋別の終点もはっきりせず、路線図上、終点は紋別空港付近となっておりました。道路は、命の道、防災の道、安全保障の道、産業の道、観光の道であります。今日的には、産業の道は物流の道と称したほうがよろしく、以後は物流の道と称させていただきます。市政執行方針に、旭川紋別自動車道早期全線開通に関し、食料自給率の高い西紋地域の優位性を生かす、国土強靱化を推進するためと力強く市長は語られました。前項の質問での特定利用港湾の指定が、道路整備について、総合的な防衛体制の強化に資する取組について、すなわち、公共インフラに関し、特定利用空港・港湾と自衛隊の駐屯地とのアクセス向上に向け、道路ネットワークの整備を図るとありますので、指定の上は今までにない大きな弾みとなることでありましょう。さて、整備が待たれ、前向きな期待あふれる旭川紋別自動車道ですが、この整備は紋別市や西紋地域のためだけのものではありません。食をもって日本を支える物流の道であります。そう考えたとき、以前にも申し上げておりますが、紋別市内のインターの位置とその終点の位置について、紋別市として、今から理論武装をして要望活動に当たらなければならないと考えます。まず、終点ですが、私は、以前から、最終的には旧名寄本線をなぞり、名寄であるべきと考えておりますが、現計画は旭川-紋別でありますので、紋別市内で考えますと、やはり、渚滑地区以外には考えられません。市長の言われるように、食料自給率の高い西紋地域の優位性を考えたとき、渚滑地区の(仮称)紋別北インターこそが国道238号による雄武町方面からの物流の入り口、国道239号が西興部村、興部町からの物流の入り口、国道273号こそが滝上町からの物流の入り口でなくては、西紋5市町村の長年の要望活動の意義は半減してしまいます。市長のお考えをお尋ねいたします。また、道の駅についてもかねてより大山スキー場付近と提案しておりますが、いよいよ令和8年度の新規事業として、大山多機能交流ゾーン整備構想事業が実施されますが、その中に高規格道路に関連する(仮称)大山道の駅構想も含まれるのか、お尋ねいたします。渚滑までの道路延伸を考えたときに、私は以前も申し上げている(仮称)紋別中央インターは、市街地へのアクセスも考えたとき、大山スキー場付近しか候補はないと考えております。市長のお考えをお尋ねいたします。次に、日本の食を支える紋別、食料自給率のさらなる向上に向けてであります。高市総理は、去る2月20日の施政方針演説で「食料安全保障の確保のために、農林水産業の振興が重要です。供給と需要をともに伸ばし、食料自給率の向上を実現します。」と宣明されました。市政執行方針においても、市長は、農林水産業に関して、決して揺らぐことのない本市の中核として、また、日本の食料自給を支える生産基地として、今後もしっかりと発展を継続できるよう支援してまいりますと述べられました。今や、食料安全保障という言葉が普通に使われるようになりました。我が国の食料自給率は、カロリーベースでは、国は令和3年以降変わらず、令和6年も38%にとどまりました。2月5日、紋別市は、市ホームページにて令和6年食料自給率を公表いたしました。何とカロリーベースの食料自給率は393%に達しました。令和5年度は366%でしたので、27%の向上です。我がまちの特性は、我がまちの強さは、我がまちの矜持は、食をもって、日本の、日本人の命を支えているまちであることと私は確信いたします。まずは、今年公表の昨年比27%増の紋別市の食料自給率について、詳細分析をお知らせください。いち早く市の自給率を公開していることは大変意義のあることと同時に、高く評価されることであります。我が国の人口は、その減少に歯止めがかかりません。しかし、世界では一貫して人口は増え続け、2025年の世界人口は82億3,200万人に達したと言われております。紋別においては、先人のたゆまぬご努力、そして、生産者の皆様、また、漁協、農協の並々ならぬご尽力の結果、紋別市は高い食料自給率を維持しておりますが、人手不足、後継者不足、各種設備投資と、様々な問題も山積しております。紋別市として、漁業、農業、それぞれ具体的に各種課題を承知し、一層の食料自給率確保のため、主体的、積極的に、また、庁内横断的に課題解決に取り組まれているのか、お尋ねいたします。市民憲章が高々と掲げる「生産に励む紋別」、決して、この地域の存立は日本にとって無意味なものではない、日本になくてはならない重要な地域であると私は自負し、確信しております。市長の見解を求めます。次は、命を支える水道事業、水道施設整備構想についてであります。命を守る防災・減災、国土強靱化は、私のライフワークです。その中でも、市民の命と暮らし、そして、地域の産業を支える水道事業についての関心は尽きません。令和5年第1回定例会以降、一般質問で取り上げさせていただき、そのたびごとに大変意義深い質疑を行わせていただいております。私は、私たちの命を支える上で欠くべからざる命の水と考えております。また、豊かな農林水産業を支える、言わば紋別の食料自給率の源であります。質疑で様々な課題が明らかになりました。最も衝撃を受けたのは、昭和45年から、365日24時間、片時も休まず働いている現花園浄水場が、老朽化が著しく、何と耐震率0%であるということです。防災まちづくりを進める、食料自給率393%を誇る、さらには、災害時には巡視船「だいせつ」が紋別の水を補給して給水支援活動をすることも想定される中、安心・安全どころか、著しい不安を覚えております。このたび、待望の花園浄水場等の更新に向け、水道施設整備構想を作成する旨が市政執行方針で示され、予算化されております。もはや放置できない高い優先度を持つ事業であります。何かあったとき、あのときやっておけばよかった等の言い訳は立たず、将来への負担を残さないためにも速やかなる浄水場の更新を要望いたします。現時点における水道施設整備構想について、現状、可能な限りお示しください。次に、幼児教育の重要性と私学振興についてお尋ねいたします。昨年、本市の出生数はついに63人となりました。今年は昭和元年から数えて満100年を迎えましたが、この100年はもとより、大正期でもこのような出生数を確認できません。市政執行方針の教育についての冒頭に、「人がまちを創り、まちが人を育てる」と述べられました。全く同感であります。予想を上回る少子化の現状は本市の最大の課題と言って過言ではありません。また、そのような中にあって、幼児教育の重要性は増す一方であります。教育基本法の第11条には「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。」とあります。市政執行方針に幼児教育についての言及が見られませんでしたが、山﨑市長の見解を求めます。また、私立学校についてお尋ねいたします。私立学校は、我が国の学校教育を質、量の両面で支えており、幼稚園の9割、高等学校の3割、専修学校の9割、大学、短期大学の7割の児童、生徒、学生が私立学校に通っています。文部科学省においても、私立学校の振興を進めています。今さら言うまでもありませんが、教育基本法第8条にも「私立学校の有する公の性質及び学校教育において果たす重要な役割にかんがみ、国及び地方公共団体は、その自主性を尊重しつつ、助成その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならない。」と明示されております。あわせて、紋別の幼児教育を担う私学振興について、山﨑市長のご見解をお尋ねいたします。最後に、市街地から離れた地域のAEDの設置状況とその活用についてお尋ねいたします。AED―自動体外式除細動器によって助かる命があり、現在では多くの場所にAEDが設置されております。先般、小向地区の住民の方からご意見を頂戴いたしました。現在、小向地区のAEDは生活改善センターの中にあります、しかし、万一AEDを必要とするとき、一刻を争う中で、管理人のお宅に行って、鍵を借りて、AEDを出してという時間的ロスは極めて不安です、かといって、ガラスを割ってセンターに入ることもできません、何かよい方法はないでしょうかというものでした。救急車を呼んでも到着までかなりの時間を要する地域がある中で、このことは命に関わる重要かつ切実な問題提起であります。助かる可能性がある市民の命を何としても助けるべく、現在、市内において救急車の到着に時間を要する地域におけるAEDの設置状況と、必要な事態が生じたとき、どのように住民がAEDを確保し、使用できる状況にあるのかをお尋ねすると同時に、市民の命を守り、助かる命を助けるとの決意の下、ぜひとも市長には前向きな具体的な対処をお願いいたしたく、ご見解を伺います。質問は以上です。再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 山﨑彰則
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、重要港湾紋別港の特定利用港湾指定に向けてについてであります。現在の状況ですが、国からの依頼である紋別港における港湾施設の円滑な利用に関する確認事項について、内容を了承する旨、回答したところであり、今後、政府により正式に公表されるものと考えております。安全保障及び国土強靱化の影響についてでありますが、特定利用港湾の考え方そのものが安全保障環境を踏まえた対応の実効性を高めることを目的とした取組であることから、地域の防災・減災、国土強靱化が図られるものと捉えております。港湾、道路等、公共インフラ整備の意義についてでありますが、自衛隊、海上保安庁の船舶の円滑な利用に資するよう、必要な整備を促進するほか、自衛隊等とのアクセス向上に向けた道路ネットワークの整備を図るとされていることから、紋別港の整備はもちろん、高規格道路旭川紋別自動車道の整備促進にも期待しているところであります。次に、旭川紋別自動車道の早期全線開通に向けてについてであります。1点目のその終点はどこを目指すかについてでありますが、令和2年第1回定例会及び令和3年第2回定例会で議員のご質問にお答えしたとおり、現在も国から整備の終点及び整備ルートなどの情報は示されておりません。しかしながら、今後、国の動向を注視しつつ、終点を協議すべき適切な時期に備え、本市の地域課題に向けた情報収集に努めるとともに、高規格道路旭川紋別自動車道の整備促進など、高規格道路旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会及び高規格道路旭川・紋別自動車道早期建設促進協議会のみならず、西紋別地区総合開発期成会など、そして、オホーツクのみちと未来を考える会及びみちネットの会など、官民一体で要望活動していることを踏まえ、地域全体の産業振興などが図られる終点の在り方を整理してまいりたいと考えております。2点目の道の駅はどこが最適地かについてでありますが、大山多機能交流ゾーン整備構想事業は大山山頂園から森林公園までの整備を検討するものでありますが、道の駅の候補地の一つでもあるため、設置の可能性も含め、構想内で検討してまいります。なお、議員がご提案の候補地につきましては、防災、地方創生、観光などの視点を踏まえた上で、地域活性化につながる適地選定に向け、検討してまいります。次に、日本の食を支える紋別、食料自給率のさらなる向上に向けてについてであります。食料自給率が増加した詳細分析ということですが、生乳、小麦、肉類、魚介類等の生産が増加しており、また、人口が減少したことも相まって、前年度比27%増と、大幅に上昇しております。課題解決についてでありますが、各産業にて課題の内容が異なることから、担当課において生産者団体や関係機関と情報交換を行い、課題共有や課題解決を進め、それぞれ対応している状況であります。本市の基幹産業である農林水産業は、先人たちの努力の下、発展してきた地域経済を牽引する大きな柱であります。食料自給率の上昇なくして国の発展はないと思っておりますので、今後も、継続した支援を行うことで、日本の食料を支える生産基地として、この地域の存在感を高めてまいりたいと考えております。次に、命を支える水道事業、水道施設整備構想についてであります。紋別市水道事業は、水道ビジョン基本目標である安全、強靱、持続を基に、地域における住民の命と暮らしを守るための生活機能の確保や産業を支えるための重要な役割を担っております。令和5年第1回定例会及び第2回定例会で議員のご質問にお答えしたとおり、浄水施設を含む水道施設の老朽化が進んでいることや水道職員の不足により技術の継承も困難になっていることから、安全・安心な水を持続的に供給する上で水道施設整備は優先度が高い事業だと考えております。現時点で予定している令和8年度の水道施設整備構想につきましては、浄水場建設候補地選定における用途地域等の各種規制の確認、将来の水需要予測に応じた施設規模の算出、過年度の詳細耐震診断や浄水処理方式選定等の再整理を行い、現在の物価高騰を反映した概算事業費の算出を行っております。また、算出した概算事業費を基に、経常収支の概算、給水原価、水道料金の値上げ等の検討を進めてまいります。今後のスケジュールについてでありますが、水道施設整備構想作成後に、基本設計、事業認可変更等を行い、実施設計、建設工事と進めてまいりたいと考えております。次に、幼児教育の重要性と私学振興についてであります。幼児教育についてでありますが、現在、年間出生数が63人という極めて深刻な状況に直面しており、私は、この危機を乗り越えるべく、本市の教育指針である教育大綱の改定を進めております。その具体的な鍵となるのが幼保小連携のさらなる深化であります。幼稚園、保育園、認定こども園での遊びを通じた学びを小学校での学習に円滑につなげるため、紋別市教育委員会では、幼保小中連携推進部会を開催し、幼保小中連携を充実させ、教職員交流や研修などを通じて情報を共有することに加え、幼児が小学校を訪問しており、令和8年度より移動バスを用意するなど、小学校に行きたいという気持ちをつくる交流を実施してまいります。また、子どもたちの育ちの記録を引き継ぎ、小学校入学への不安を解消するとともに、特性のある子どもの引継ぎをスムーズに行える取組などを推進してまいります。市政執行方針では新規事業や予算の大きな拡充事業を中心に述べさせていただきましたが、幼児教育は本年度改定予定の教育大綱において重要施策として掲げており、その方針にのっとり、適切に推進してまいります。私学振興についてでありますが、本市の未来を担う子どもたちの健やかな成長において、私立幼稚園、認定こども園が果たしている役割は極めて重要であると認識しております。私学各園においては、それぞれの建学の精神に基づき、多様で特色のある教育、保育を展開されており、本市の幼児教育の質の向上に多大なる尽力をいただいております。変化の激しい現代社会において、子どもたちの生きる力の基礎を育む私学の教育力は、本市にとって欠かせない財産であります。今後の振興策についてでありますが、質の高い教育を維持するためにも、教職員の研修活動に要する経費の一部を補助するなど、認定こども園の研究、研修などの支援に努めてまいります。また、市内認定こども園につきましては、給食の外部調達が課題と伺っており、安定した給食供給の構築に向け、市としてどう支援できるか、検討しているところであります。子育てしやすいまちの実現には、公立、私立がお互いに高め合う体制が不可欠であり、今後も、私学団体との連携を深め、本市の幼児教育のさらなる振興に努めてまいります。次に、市街地から離れた地域のAEDの設置状況とその利用についてでありますが、救急車の到着に時間を要する地区におけるAEDの設置状況につきましては、到着まで10分以上必要な上渚滑地区及び小向・沼の上地区のAEDの設置台数は現在9台となっております。必要な事態が生じたとき、どのように住民がAEDを確保し、使用できる状況にあるか、及び、具体的な対処についてでありますが、AEDは施設利用者の安心と救急体制の整備を目的に設置しており、施設外で利用する場合は施設の管理人を通じて利用することとなります。しかし、管理人の不在や連絡が取れない場合はAEDを使用することができない状況となっております。そこで、必要なときにAEDを使用できない事態を防ぐため、全国的に防犯対策を講じた上で施設の外壁や玄関付近などの屋外へ設置する自治体も増えていることから、今後は、このような対策を検討し、地域の住民がいつでもAEDを使用できる環境を整えてまいります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
質問 4番 橘有三
特定利用港湾の指定、私は、大変感激しておりますし、喜んでおります。今後、関係閣僚会議を経て、新年度の予算との兼ね合いもあるでしょうけれども、新年度の早い段階で国が紋別港を指定すると思われます。答弁にはございませんでしたけれども、忘れてならないのは民生利用を主としつつということであります。やはり、それは非常に大事なことですよ。その上で、私が聞いている中で、港湾の整備というものが現状よりも右肩上りで進んでいくだろうとも聞いておりますけれども、民生利用を主とするということについて細かく説明していただけますか。
答弁 建設部長 熊谷聡
お答えいたします。議員がご指摘のとおり、国で公表されています内閣官房のホームページには、今回の特定利用港湾についてQ&Aに載っています。その中で最初に出てくるのは、あくまでも民生利用を主としつつということであります。この民生利用というのは、紋別港で申し上げますと、一般的な、漁港区でいいますと、水産物の水揚げ、商港区でいいますと、貨物の移出入です。なお、自衛隊や海上保安庁の船が入ってくると想定しているのは第3埠頭ですが、第3埠頭では主にバイオマス発電所の活動が行われていますので、その経済活動は優先し、使っていないときに入ってくる確認をしているという中身になっております。
質問 4番 橘有三
私は、この指定が港湾の整備においても道路整備においても一大転機になっていくと思います。市長、いろいろな港湾の課題がある中、大型巡視船の配備がなされ、でも、耐震岸壁がないということです。また、特定利用港湾の指定ということになっていけば、港湾計画は改定しなければなりませんよ。一部変更や軽易な変更では済まない状況に来ていると思っているのです。総合計画を基にした港湾計画の改定についてはいかがでしょうか。建設部長は大変能力のある方で、今、港湾課長も兼ねていらっしゃるけれども、専門の課長も要るのではないでしょうか。市長、どうでしょうか。
答弁 市長 山﨑彰則
本人を目の前にしてなかなか言いづらい答えをしなければいけないですけれども、港湾課長、建設部長は優秀な人材でありますので、しっかりとまとめていただけると思っています。また、今回の指定というのは、俗に言う内示といいますか、正式には来年度以降という運びになるというふうに伺っております。そして、ほかの港を見ても、こういった制度が始まったばかりといいますか、北海道では留萌が去年に指定を受けて以降、何も変わっていないというのが現状です。将来的にインフラ等への国の予算が多分つくのではないだろうかと予想しておりますが、私たちとしては、将来像といいますか、理想としているものの絵は必要であると考えます。したがいまして、まだ先進的なものはないですけれども、そういったことも踏まえ、そして、関係機関と話し合い、先ほどおっしゃった民間の船の動向など、いろいろなことも考え、なるべく理想的なものの絵を描かなければ、そのつもりで動いてまいる次第でございますので、どうぞご理解ください。
質問 4番 橘有三
指定7港湾ということで、留萌港がなぜと思ったのですけれども、高規格幹線道路が行っているのですよ。その中で、今度、高規格幹線道路が来ていない紋別港が指定されます。遠軽には駐屯地があるのですよ。道路についても飛躍的な、大きな今後の要望のメインになっていくものと思っており、私は物すごく元気が出ているのです。市長、これは大変なことですよ。ぜひ、道路、それから、港湾計画の改定まで踏み込んでいかないと今後の紋別の発展はないですよ。ぜひ検討をお願いいたします。次に、道路のことについてですが、何でいつも同じような回答が出てくるのでしょうか。国が決めていないからこそいいのですよ。紋別がここだということを打ち出していかないと駄目なのです。国が決めてしまってからでは遅いのですよ。国がかつての中で紋別空港というものを想定していたではないですか。それをあの努力によって、丸が二つも三つも延びて、現在、渚滑元新地区ぐらいまで行っているのです。国が決めてしまってからでは遅いのです。理論武装をして、紋別として、西紋として、日本の食を支えるこの地域として、物流の面からもここでなくてはならないということを強く要望していかないと駄目だと思うのですけれども、市長、いかがですか、そう思いませんか。新市長にこれをお尋ねします。
答弁 市長 山﨑彰則
答弁の機会を与えていただいて、ありがとうございます。実際的に、1区間10キロメートルずつというふうな進み方だと伺っております。紋別まで来るのにまだあと3区間ぐらい残っていまして、最後の1区間を決めるとき、ここだという話ではなく、三つも区間があるからまだいいやということではございません。議員は渚滑地区をどうも推していらっしゃるようですけれども、旭川から紋別まで来てもらいたいと私は思っております。それが元紋の端っこであるのか、それとも、大山の辺りなのか、渚滑なのかです。国の考え方としては、一応、紋別市内まで入ることがゴールという考え方もあれば、本当にまちの中まで持ってくるという考え方もあれば、それぞれです。確かに、予定の図の中では何となく渚滑辺りに点がついているものもございました。ただ、いろいろな要望活動をした感触から言うと、そこにはあまりまだこだわってはいないという感じで、鉄は軟らかいうちにたたいたほうがいいのかなと思います。議員がおっしゃるとおり、なるべく延ばしたほうがいいとは思うのですが、まちを通過してしまうような道路はいかがかなと思っています。仮に名寄辺りまでつなげるというのであれば、名寄紋別道という新たな線を要望活動として加えていただきたいなと思います。さらには、あえて具体的なまちの名前は言いませんけれども、高速道路ができたことにより、まちなかが疲弊したということもあります。そういったことを考えると、やはり、紋別を通過するのではなく、紋別の直前まで来ていただけないかというのが僕の個人的な感想です。したがいまして、どこの地点につけるかというのは、私個人の考え方だけではなくて、各団体・業界、食料を生産する方、荷物を運ぶ方、観光分野の方など、いろいろな方との話合いの中で決め、ここまでつくってくださいという要望活動にすべきではないのかなと私は思います。
質問 4番 橘有三
ぜひ、もっと積極的に考えていただきたい。西紋の首長たちはそれで納得するでしょうか。やはり、雄武、興部、西興部、滝上のことを考えたときに、その4町村への入り口となる道を引っ張ってこないと駄目だと思います。今や、もうB/Cではないのです。物流ですよ。西紋の食料生産力というものをもって、何とかそこにしなければならない。そして、大山の道の駅のことも出ていたけれども、今の道の駅は第3ステージです。防災道の駅から、そこに商業的なものも全てということになったら、紋別市内に人を流す意味でもあそこしかないのですよ。今日、これ以上はやりませんけれども、国が決めてからでは遅いのです。今、渚滑付近だったら、もう一つぐらい丸がつくような運動をこれからしなければならぬというふうに私は思っております。食料自給率の問題ですけれども、産業部長、これは大したものですね。私は大変感激しています。国が38%ぐらいでうろうろしている中、こんなに一挙に上がっているのですね。具体的に漁組、農協とどのような細かい話をしているのですか。
答弁 産業部長 髙橋秀明
お答えいたします。特に、漁協、農協と話をしているということではありません。あくまで令和6年度中の生乳のトン数や漁獲高で、そういったものが既に出ておりまして、その数字を、そして、市長答弁にもあったように、人口を入れると自給率が出てくるようなものがあって、農林水産省に既に渡されているものがあり、そちらに入力して今回の数字を出させていただいています。
質問 4番 橘有三
やはり、いろいろな課題がいっぱいなのですよ。例えば、漁業でいいますと、第2船溜東物揚場、ホタテの稚貝も、また、定置もトラックも並んでいて、よくこれで紋別のこれだけの生産を支えているな、狭いなという声もありますでしょう。例えば、農業にしても暑さ対策です。生乳がコロナ禍からだんだん回復していますが、この暑さの中、現在、紋別の農協では、ドライミストというものをもって、牛舎の温度を下げていかなければならないのです。そういう動きもあるのですけれども、そういった声を積極的に聞き取って食料自給率をさらに上げる努力が必要だと思いますけれども、いかがですか。
答弁 産業部長 髙橋秀明
お答えいたします。農協のドライミストの関係についてです。つい最近ではあるのですが、2月27日、はまなす農協でその機械を販売している会社等の説明会などが開かれており、当然、市としても参画しておりまして、そういったことも含めて、今後どのようなことができるのか、入れる際には有利な国庫補助などはあるのかなど、いろいろな検討をこれから順次進めていきたいなと考えております。
答弁 建設部長 熊谷聡
お答えします。先ほど議員もおっしゃられました第2船溜東物揚場につきましては、状況を私も把握していまして、実は漁組からも相談を受けております。ただ、幅を拡張するということになれば、港湾計画の改正が付き物です。内容につきましてはもう国にも相談していまして、どういった手法があるかを検討している段階でございます。今すぐあそこが広がるということはないのですけれども、理想的な使いやすい港づくりに向け、今後もハード系については我々で進めてまいりたいと思っております。
質問 4番 橘有三
それでは、最後ですけれども、上水道についてです。今日は場長もお越しになっていますけれども、本当に頭の下がる思いです。財源について、財政、よろしくお願いします。これには大変なお金がかかりますよ。前も財源についてはお話ししていますけれども、恐らく、学校の事業だって100億円はかかってくるでしょう。それを上回るものになります。しかし、命を守る、生産力を守る意味で大切です。企業会計だから独立採算だと言っても、それでは駄目で、やはり、一般会計からの基金を投入しなければならぬのです。よろしくお願いします。AEDについてです。市長、本当にありがとうございます。これは大事な取組だと思います。我々は、こういう過疎地にありまして、過疎地医療のことをいろいろと言っていますけれども、この地域の中にも救急車の到達に時間のかかるところがたくさんあります。そういった命を大事にするという視点を持って直ちに取り組んでいただきたい。そして、今はまだAEDがない藻別地区など、市内を俯瞰的に網羅し、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。救急車が来るまでにAEDで助かる命がある、市長のこれからの決断で助かる命があるというぐらいの覚悟でAEDの市内の俯瞰的な設置をよろしくお願いします。市長、一言お願いします。
答弁 市長 山﨑彰則
今、アップデートをするのに時間がかかりまして、申し訳ございません。今回の議員からの質問で野外でも使えるというものがあるということは勉強になったことであります。やはり、助けられる命、それこそ、あそこに置いておけばなと後悔しないように、他の自治体も参考にしながら、助けられるものは助けたいと思っています。